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【発明の名称】 土作業機および土作業機用羽根車
【発明者】 【氏名】永田 繁夫

【氏名】田中 裕士

【要約】 【課題】軟弱地や荒れ地において、車体を着実に走行させて効率良く作業を行えるようにする。

【解決手段】草抜き機の車体を走行させる走行車輪24aの側面に、羽根車32aを連結する。羽根車32aの本体部32cは板状であり、この本体部32cから走行車輪24aの軸方向Kへ突出するように複数の羽根部32dが形成されている。軟弱地や荒れ地において草抜き作業を行う際に、走行車輪24aを回転させると、羽根車32aは羽根部32dを地面に食い込ませて地面上を転動する。羽根部32dは走行車輪24aの軸方向Kへ突出しているので、地面と接触する面積が大きくなり、地面に強固に食い込んで車体を着実に走行させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体を走行させる走行車輪と、前記車体に支持された土作業用の作業部材とを備え、前記走行車輪を回転させて前記車体を走行させながら、前記作業部材により土作業を行う土作業機において、
板状の本体部から前記走行車輪の軸方向へ突出するように複数の羽根部が形成された羽根車を走行車輪の側面に連結し、当該羽根車は、前記走行車輪が回転することにより前記羽根部を地面に食い込ませて前記車体を走行させることを特徴とする土作業機。
【請求項2】
請求項1に記載の土作業機において、
前記羽根車の本体部から羽根部にまたがって、凹部または凸部からなる補強部が形成されていることを特徴とする土作業機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の土作業機において、
前記羽根車は、前記走行車輪の側面に着脱自在に連結されることを特徴とする土作業機。
【請求項4】
車体を走行させる走行車輪と、前記車体に支持された土作業用の作業部材とを備え、前記走行車輪を回転させて前記車体を走行させながら、前記作業部材により土作業を行う土作業機に取り付けられる羽根車であって、
前記走行車輪の側面に連結される板状の本体部と、
前記本体部から走行車輪の軸方向へ突出し、走行車輪が回転することにより地面に食い込むように形成された複数の羽根部と、
を備えたことを特徴とする土作業機用羽根車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行しながら地面に生えている草を抜き取る草抜き機のような土作業機に関し、特に地面を着実に走行するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
広い耕地や荒れ地等の地面に生えている雑草を効率よく抜き取れるようにした雑草抜き取り機が後記の特許文献1に記載されている。図8は、その雑草抜き取り機を示す概略構造図である。図8において、50は地面GLをX方向に走行する雑草抜き取り機である。51は雑草抜き取り機本体であり、回転しない固定の水平軸52に回転自在に支持されたドラム53と、ドラム53の円周方向に4等分された90°の間隔で配置された複数のピン54a〜54dと、ドラム53に内蔵され、複数のピン54a〜54dをドラム53の周面から突出させたり引っ込ませたりするためのカム機構55(図9に図示)とから構成されている。なお、複数のピン54a〜54dは長手方向に垂直な断面が円である丸ピンからなり、ドラム53の軸方向に一定のピッチで一列に配置されている。56は雑草抜き取り機本体51を進行方向Xに前進させるための動力手段であり、典型的には小型の耕耘機から構成される。この動力手段56には、動力源であるエンジン56aと、エンジン56aの駆動により回転する走行車輪56bと、エンジン56aの駆動をドラム53に伝達する伝達手段58とが設けられていて、伝達手段58はスプロケット59a〜59dと、スプロケット59a〜59dの回転を伝達するチェーン60a、60bとから構成されている。64は抜き取った雑草を回収するスクレーバーであり、65はスクレーバー64により回収した草を収納するためのかごである。エンジン56aが駆動すると、走行車輪56bがY方向へ回転して地面GL上を転動し、雑草抜き取り機本体51を進行方向Xに前進させる。また、スプロケット59a、59bとチェーン60aが連動してY方向へ回転し、これにともなって、スプロケット59c、59dとチェーン60bが連動してY方向と逆方向であるZ方向に回転して、ドラム53をZ方向に回転させる。
【0003】
図9は、雑草抜き取り機本体51の内部構造図である。図9において、61はドラム53の内部で水平軸52に固定されたカムであり、カム61の上部には段差部61aが設けられている。段差部61aの下端はカム61の半径rが最小半径r1であり、ここからドラム53の回転方向Zに向けて半径rが徐々に大きくなり、カム61の最下部で最大半径r2になっている。そして、この最下部から段差部61aまでは、半径rは最大半径r2のままであり、段差部61aに至ると半径rは再び最小半径r1となっている。62a〜62dはドラム53の周面に設けられたピン挿通孔であり、ドラム53の内部からピン54a〜54dが出没自在に挿通されている。なお、ピン54a〜54dは、図示しないばねによって、常時ドラム53の中心方向へ付勢されている。63a〜63dはピン54a〜54dの後端に連結され、カム61の周面に当接するころである。
【0004】
次に、上記のような構成の雑草抜き取り機50が、草を抜き取るときの各部の動作を説明する。最初に、動力手段56を駆動し、走行車輪56bを地面GL上でY方向に転動させて雑草抜き取り機本体51を草に向けてX方向に前進させ、伝達手段58によりドラム53をZ方向に回転させる。これにより、ピン54a〜54dもドラム53とともにZ方向に回転し、ころ63a〜63dがカム61の周面上を摺動するため、ピン54a〜54dがカム61の形状に応じてピン挿通孔62a〜62dから突出したり、引っ込んだりする。そして、カム61の半径rが最大半径r2となるカム61の最下部で、ころ63cがカム61に最大限押し上げられ、ピン54cがピン挿通孔62cから最大長突出し、地面GLを深く掘って草を掘り起こし、掘り起こした草をピン54cに引っ掛けたまま地面GLから抜き取る。抜き取られた草はピン54cに引っ掛けられたままドラム53の上部に運ばれ、ドラム53の上部にあるカム61の半径rが最小半径r1となる段差部61aの下端により、ピン54cがピン54aのようにピン挿通孔62aからドラム53内部へ引っ込むことで、ピン54cに引っ掛かった草はピン54cから離脱させられる。この後、ピン54cから離脱させられた草はスクレーバー64に回収され、かご65内へ収納される。
【0005】
【特許文献1】
特許第3195781号公報 (第2−4頁、図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の雑草抜き取り機50は、動力手段56である小型の耕耘機の走行車輪56bを地面GL上で転動させて雑草抜き取り機本体51を前進させているため、地面GLがある程度硬く平坦な耕地では、走行車輪56bを地面GL上で安定に転動させて、雑草抜き取り機本体51を着実に前進させ、ピン54a〜54dによって草を効率良く抜き取ることができる。ところが、地盤が軟弱な軟弱地においては、走行車輪56bが地面上でスリップし、また、石や岩が多い荒れ地においては、走行車輪56bが石や岩に引っ掛かり、走行車輪56bを地面GL上で安定に転動させられず、雑草抜き取り機本体51を着実に前進させることができないので、ピン54a〜54dによって草を効率良く抜き取ることができないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、軟弱地や荒れ地において、車体を着実に走行させて効率良く土作業を行える土作業機および土作業機用羽根車を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、車体を走行させる走行車輪と、車体に支持された土作業用の作業部材とを備え、走行車輪を回転させて車体を走行させながら、作業部材により土作業を行う土作業機において、板状の本体部から走行車輪の軸方向へ突出するように複数の羽根部が形成された羽根車を走行車輪の側面に連結する。
【0009】
走行車輪を回転させると、羽根車が羽根部を地面に食い込ませながら地面上を転動して車体を走行させる。この場合、羽根部は走行車輪の軸方向へ突出しているので、地面と接触する面積が大きくなり、羽根部を地面に強固に食い込ませることができる。この結果、図8に示した従来の雑草抜き取り機50のように、地盤が軟弱な軟弱地で草抜き作業等を行う場合に、走行車輪が地面上でスリップすることはなく、石や岩が多い荒れ地で草抜き作業等を行う場合に、走行車輪が石や岩に引っ掛かることもなくなり、軟弱地や荒れ地において、車体を着実に走行させることができ、草抜き、草刈り、耕作等の土作業を効率良く行うことができる。また、羽根車の本体部が板状であり、この本体部から複数の羽根部が走行車輪の軸方向へ突出するように形成されていることにより、羽根車を走行車輪の側面に容易に連結することができる。
【0010】
また、本発明においては、羽根車の本体部から羽根部にまたがって、凹部または凸部からなる補強部が形成されている。ここで、補強部は、本体部から羽根部にまたがる部分を補強し、本体部から突出する羽根部の姿勢を維持する。
【0011】
このようにすると、補強部によって羽根部の強度を増大させ、本体部から突出する羽根部の姿勢を維持することができるので、羽根部を地面に食い込ませたときに、地面から受ける圧力によって羽根部が変形することを防止し、長期間安定して羽根部を地面に食い込ませながら羽根車を地面上で転動させて、車体を着実に走行させることができる。
【0012】
さらに、本発明においては、羽根車は、走行車輪の側面に着脱自在に連結される。
【0013】
このようにすると、軟弱地や荒れ地で土作業を行う場合は、羽根車を走行車輪の側面に取り付け、地面がある程度硬く平坦な耕地で土作業を行う場合は、羽根車を走行車輪の側面から取り外すというように、作業を行う場所の状態に応じて羽根車を使用するか否かを作業者が適宜選択することができる。なお、耕地で土作業を行う場合に、羽根車を走行車輪の側面に取り付けると、車体を一層着実に走行させることができる。また、土作業を行う前後に、羽根車を走行車輪の側面から取り外すと、走行車輪が地面上で転動して車体を走行させるので、車体を容易かつ迅速に移動させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を草抜き機に適用した場合の実施形態につき図を参照しながら説明する。図1〜図7は本発明にかかる草抜き機の構造を説明する図であり、図1は草抜き機の側面図、図2は草抜き機の平面図である。図3は(a)がピンの斜視図であり、(b)がピンの側面図であり、(c)が(b)におけるB−B断面であり、(d)がピンの加工を説明する図である。図4はドラムの断面図であり、図5は図1においてドラムをA方向から見た場合の斜視図である。図6は(a)が羽根車の正面図であり、(b)が(a)におけるC−C断面図であり、(c)が(a)において羽根車をD方向から見た場合の側面図である。図7は(a)が羽根車を走行車輪に連結した状態を示す正面図であり、(b)が(a)におけるH−H断面図である。
【0015】
図1において、100は草抜き機である。1は草抜き機100の車体であり、作業者が草抜き機100を支えるために手で持つコの字形(図2に図示)のグリップフレーム1aと、グリップフレーム1aを支持する支持フレーム1b、1c(1cは図2に図示)と、グリップフレーム1aと支持フレーム1b、1cにボルトで連結されたボディフレーム1d、1e(1eは図2に図示)とからなる。
【0016】
3は作業部材を構成する内部が中空のドラムであり、ドラム3の両側面を閉じるように連結された根切り刃4a、4b(4bは図2に図示)の支持孔4cに支持軸2を通し、この支持軸2をボディフレーム1d、1eの下面にボルトで連結することにより、ドラム3はボディフレーム1d、1eに回転可能に支持されている。根切り刃4a、4bの刃先には凹凸が設けられていて、この凹凸の刃先が地中に入り込むことで、地中で広範囲に伸びている草の根を切り、草抜き作業幅をドラム3の軸方向の幅に限定し、この幅内にある草を抜き取り易くする。また、根切り刃4a、4bの側面には、図2に示すように、保護リング5a、5bが取り付けられていて、ドラム3を支持する支持軸2の支持部分を保護し、この部分に草が絡まることを防止している。
【0017】
6はドラム3の周面3bから突出するようにドラム3に固定されている草抜き用の複数のピンである。この複数のピン6が、ドラム3とともに回転し、地面を深く掘って草を掘り起こし、掘り起こした草を引っ掛けて地面から根こそぎ抜き取る。図3(a)において、ピン6は内部が中空のパイプからなり、材料としては、防錆処理を施した鋼やステンレス等の金属材料を用いる。このように、ピン6をパイプから構成することで、ピン6を軽量化することができ、ピン6にかかる材料コストを低く抑えることが可能となる。ピン6の本体部6aは、図3(b)に示すように、爪状に曲げられていて、曲げられている内側には、ピン6の先端部6bからピン6の長手方向へ所定寸法S1でパイプを押し潰した押し潰し加工が施されている。また、この押し潰し加工によって、ピン6の曲げられている内側には、ピン6の長手方向へ沿って、図3(c)に示す凹部6cが形成されている。また、この凹部6cが形成されている部分でピン6は二重構造になっている。このようにすると、ピン6の強度が増大して地面GLから受ける圧力によりピン6が変形するのを防止することができる。ピン6の先端部6bは、図3(b)に示すように先鋭に形成されているが、これは図3(d)の一点鎖線で示すようにパイプを斜めに切断することによって、簡単に形成することができる。このようにすると、硬い地面においても、ピン6は着実に地面に入り込み、地面を深く掘り起こすことができる。また、図3(d)のようなパイプの切断加工を行うことにより、1本のパイプから2個のピン6が得られ、材料を効率よく使用することができる。なお、ピン6の根元部6d側の本体部6aには、押し潰し加工は施されていない。
【0018】
7は複数のピン6をピッチP1で一列に配列させて固定する固定板であり、この固定板7は一列に形成された複数の固定孔7aのそれぞれに複数のピン6を通し、ピン6を所定の突出長S2で突出させて、下面7cにピン6の根元部6dを溶接により固定している。ここで、ピン6の根元部6d側の本体部6aには押し潰し加工が施されていないため、ピン6を固定板7に強固に固定することができる。固定板7に一列に固定された複数のピン6は、この後、図4に示すようにピン6が曲げられている内側、つまり凹部6cの形成されている側が、ドラム3の回転方向Rを向くように、ドラム3の内側からドラム3の軸方向へピッチP1で列状に形成された複数の孔3a(図5に図示)へそれぞれ通され、ドラム3の周面3bから突出させられる。そして、固定板7の上面7bをドラム3の内面3cに密着させてスポット溶接等により固定することで、複数のピン6はドラム3の回転方向Rに曲げられた状態でドラム3に一列に配列されて固定される。このようにドラム3に固定されたピン6がドラム3とともにR方向に回転すると、ピン6によって地面に生えている草を掘り起こすときに、ピン6は凹部6cで土を受けながら地面を掘って行くので、ピン6によって地面を掘る掘削力が増大し、地面を深く掘って草を根こそぎ掘り起こすことができる。また、ピン6によって掘り起こした草を抜き取るときには、ピン6の本体部6aがR方向に曲げられているので、凹部6cで草がすくわれ、草がピン6に引っ掛かり易くなり、地面から確実に抜き取ることができる。
【0019】
なお、上記のように複数のピン6をドラム3に固定する際に、ドラム3の孔3aの近傍にあるピン6の本体部6aとドラム3の周面3bとを溶接により固定すると、一層強固にピン6をドラム3に固定することができる。この場合も、ピン6の根元部6d側の本体部6aに押し潰し加工が施されていないことにより、ピン6をドラム3に強固に固定することができる。また、固定板7とドラム3とをスポット溶接ではなくボルトやビス等で着脱自在に固定すると、ピン6をドラム3から取り外すことができ、ピン6が磨耗したときや変形したときに、ピン6を容易に交換することができる。上述した固定手順と同様の手順で、ドラム3の周面3bには、複数のピン6のピン列がドラム3の円周方向に8等分された45°の間隔で配置されている。この角度間隔はドラム3の直径や回転速度に応じて適宜設定すればよい。
【0020】
また、複数のピン6のピン列は、図5に示すように、隣り合う列L1、L2同士でピッチP2だけずらし、千鳥状に配置されている。このため、列L1は一定のピッチP1で5本のピン6が一列に配列され、列L2は一定のピッチP1で6本のピン6が一列に配列されている。ピッチP1、P2の寸法はドラム3の軸方向の幅や地面に生える草の密集度に応じて適宜設計すればよい。また、配列するピン6の本数も同様に適宜設計すればよい。このように複数のピン6を千鳥状に配置することにより、たとえば、列L1のピン6eとピン6fとの間で抜き取られなかった草が、列L2のピン6gで抜き取られるため、草の抜き残しをなくすことができる。さらに、一つの列におけるピン6のピッチP1をある程度広くしても草の抜き残しがなくなるため、地面を掘り起こすときにピン6にかかる地面からの抵抗力を分散させ、ピン6の変形や破損を防止することができるとともに、ドラム3の回転効率を上げることができる。
【0021】
8はドラム3の周面3bにドラム3の径方向Q(図4に図示)へ回動自在に連結された複数の回動部材である。回動部材8の本体部8aはドラム3に沿うように円弧状(図4に図示)に加工されていて、ドラム3の円周方向の一端に複数のヒンジ部8bを設け、他端に丸棒からなる摺接部8cを設けている。摺接部8cは溶接により回動部材8に連結されている。また、本体部8aの中央にはドラム3の軸方向へ一列に複数の貫通孔8dが形成されている。複数のヒンジ部8bは内部が中空であり、この内部にボルト9が通されている。ボルト9はヒンジ部8bの内部を通るとともに、ドラム3の周面3bに溶接により固定された複数の締結部材10の内部にも通っている。なお、ボルト9の軸部(図示省略)は円筒部とねじ部とから構成されていて、円筒部はヒンジ部8bの内部を通り、ねじ部は締結部材10の内部に締結されている。このため、回動部材8はドラム3の周面3bに連結されるとともに、ヒンジ部8bを回動中心として回動自在となる。
【0022】
摺接部8cはドラム3の側面から軸方向へ突出していて、ボディフレーム1d、1eの上面にドラム3の側面と対向するようにボルト11で連結されたカム12a、12bの円弧状(図4に図示)の周面12c、12dに摺接する。このため、ドラム3が回転することで、図4に示すように、回動部材8の摺接部8cはカム12aの周面12cに摺接しながらカム12aに乗り上げ、回動部材8をドラム3の径方向Qへ回動させて行く。なお、このとき同時に、図5に示すカム12bの周面12dにも回動部材8の摺接部8cが摺接してカム12bに乗り上げている。また、摺接部8cである丸棒の材料としては、耐磨耗加工が施された鋼やステンレス等の金属材料を用いる。本実施形態では、耐磨耗加工として丸棒に焼入れ加工が施されているが、この他、表面に耐磨耗性の樹脂をコーティングしたり、高強度の金属粉末を付着する等の加工を施してもよい。また、同様に、カム12a、12bの材料としても、耐磨耗加工が施された鋼やステンレス等の金属材料を用いる。このため、摺接部8cとカム12a、12bとは磨耗し難くなり、長期間に渡って摺接部8cとカム12a、12bの周面12c、12dとを安定に摺接させることができるので、磨耗によって回動部材8の回動量が減少するのを防止できる。なお、上記の例では摺接部8cとカム12a、12bとの両方に耐磨耗加工を施したが、どちらか一方にのみ耐磨耗加工を施してもよい。また、摺接部8cやカム12a、12bが磨耗したときは、回動部材8やカム12a、12bはそれぞれボルト9、11で連結されていて取り外しが可能であるため、新しいものに交換すればよい。
【0023】
図5において、列L1に典型的に示されているように、複数の貫通孔8dの形状は円ではなく、ドラム3の円周方向に広がった長円形に形成されていて、ドラム3に一列に固定された複数のピン6をそれぞれ貫通させている。貫通孔8の長手寸法は、回動部材8がピン6を貫通孔8dに常時貫通させた状態で回動可能な大きさに設定されている。貫通孔8dを貫通するピン6は、回動部材8が回動していないときは、図4に示すように回動部材8から所定の突出量S3で突出し、ピン6の凹部6cを回動部材8から表出させている。そして、回動部材8がドラム3の径方向Qへ回動して行くと、ピン6の突出量S3は徐々に小さくなって行き、回動部材8が最大限回動すると、ピン6の凹部6cは回動部材8から表出しなくなる。
【0024】
13は回動部材8をドラム3の周面3b方向へ付勢する板ばねであり、図5に示すように、一端を回動部材8の本体部8aの表面に当接させ、他端をドラム3の周面3bに形成された長穴3dに通されてドラム3にリベット等により連結されている。このばね13によって、回動部材8は、摺接部8cがカム12a、12bの周面12c、12dに摺接しているとき以外はドラム3の径方向Qへ回動しないようになっている。
【0025】
上記のような構造により、ドラム3が図4に示すR方向へ回転すると、摺接部8cがカム12a、12bの周面12c、12dに摺接しながらカム12a、12bに乗り上げ、回動部材8がばね13の弾性力に抗してドラム3の径方向Qへ回動するため、ピン6に引っ掛かって地面から抜き取られた草が回動部材8によりピン6の先端部6bへ押し上げられ、ピン6から離脱させられる。
【0026】
また、回動部材8には、図5に示すようにヒンジ部8bの近傍にある本体部8aを切り欠いて、土落とし部8eが形成されている。回動部材8によって草をピン6から離脱させる際、草の根に付着した土や砂等がドラム3の周面3bと回動部材8との間に入り込むが、この入り込んだ土や砂等は土落とし部8eから地面に落とされる。これにより、土や砂等がドラム3の周面3bや回動部材8に付着して堆積するのを防止することができるため、ピン6が回動部材8の貫通孔8dから常に所定の突出量S3(図4に図示)で突出し、地面に生えている草をピン6に引っ掛けて抜き取ることができる。
【0027】
図1において、14はエンジンとモータ等からなる駆動部であり、ボディフレーム1d、1eの上面に固定されている。14aは駆動部14のエンジンが駆動するための燃料が入ったタンクである。この駆動部14の駆動力が以下の順序で伝達されることにより、ドラム3はR方向へ回転する。最初に、駆動部14の駆動力が軸部15aを介してスプロケット15に伝達され、スプロケット15がV方向に回転する。スプロケット15の回転は、駆動用Vベルト16によりスプロケット17へ伝達され、スプロケット17もV方向に回転する。次に、スプロケット17のV方向への回転が軸部17aを介して駆動変換部18の内部に伝達され、駆動変換部18の内部で、軸部17aに対し垂直に配置された上段駆動軸19のR方向への回転に変換される。上段駆動軸19がR方向へ回転すると、上段駆動軸19に固定されているスプロケット20もR方向に回転し、ドラム用Vベルト21によりスプロケット22がR方向に回転する。そして、このスプロケット22はドラム3の側面に連結された根切り刃4aにねじ23で固定されているため、スプロケット22の回転とともにドラム3がR方向に回転する。このドラム3が回転する回転方向Rは、ドラム3に固定されたピン6によって草を引っ掛けて抜き取る草抜き作業時の回転方向である。
【0028】
24a、24b(24bは図2に図示)は草抜き機100を走行させ、ドラム3を図1のF方向へ前進させる走行車輪である。走行車輪24aは、図7(b)に示すように、アルミや鋼等の金属材料からなる2枚のホイール24c、24dと、合成ゴムからなるタイヤ24eとから構成されていて、タイヤ24eの地面と接地する接地面には地面との摩擦力を増大するための複数の突起24fが形成されている。ホイール24c、24dの中央には、走行車輪24aを回転させるための走行車輪軸31(図1に図示)が挿通される軸穴24gが連結されていて、この軸穴24gに走行車輪軸31を挿通した後、ボルト等によって走行車輪24aと走行車輪軸31とを固定する。2枚のホイール24c、24dのうち、図1に示す車体1の外側に位置するホイール24dには、図7(a)に示すように3つのブラケット24hが溶接により固定されている。ブラケット24hには、図7(b)に示すように内部にナット24jが固定されていて、このナット24jのねじ穴と連通する連通孔(図示省略)が形成されている。このブラケット24hは、羽根車32aを後述するように走行車輪24aの側面に連結するためのものである。走行車輪24bも上述した走行車輪24aと同様の構造となっている。
【0029】
また、走行車輪24a、24bは、ドラム3と同様に駆動部14の駆動力が伝達されてW方向へ回転する。この伝達順序としては、駆動部14の駆動力が伝達されて上段駆動軸19がR方向に回転するところまでは、上述したドラム3が回転するときと同様である。この後、上段駆動軸19がR方向へ回転することにより、上段駆動軸19に固定されているギヤ25もR方向に回転し、ギヤ25と噛み合うギヤ26がW方向に回転する。ギヤ26は下段駆動軸27に固定されているので、下段駆動軸27がW方向に回転し、これに固定されているスプロケット28もW方向に回転する。このスプロケット28の回転は、走行車輪用Vベルト29によりスプロケット30に伝達され、スプロケット30がW方向に回転し、スプロケット30が固定されている走行車輪軸31もW方向へ回転する。その結果、走行車輪軸31の両端に固定されている走行車輪24a、24bがW方向へ回転し、これによって草抜き機100がF方向に走行するとともに、ドラム3がR方向へ回転しながらF方向へ前進する。なお、このとき、ドラム3が回転する回転方向Rと、走行車輪24a、24bが回転する回転方向Wとは逆方向になっている。このように、ドラム3の回転方向を走行車輪24a、24bと逆方向にすることで、ドラム3に固定されたピン6は地面を深く掘って草を掘り起こす。
【0030】
32a、32b(32bは図2に図示)は走行車輪24a、24bの側面に着脱自在に連結された羽根車である。図6において、羽根車32aの本体部32cは、円形の板状部材を加工することにより形成されていて、材料としては、高強度と高耐久性を有する高張力鋼板が用いられている。この本体部32cには、図6(c)に示すように、本体部32cに対して略垂直に突出する複数の羽根部32dが設けられているが、この羽根部32dは、図6(a)の上部に示すように、本体部32cの外周面から斜め方向Jに切り込みを入れて、二点鎖線で示す部分を紙面に対して略垂直に曲げて起こすことにより形成している。なお、本体部32aが円形の板状部材からなるので、羽根部32dの外エッジ部32yは、図6(b)に示すように、本体部32cから遠ざかるに従って下降するような斜め形状に形成される。本体部32cから羽根部32dにまたがる部分には、プレス加工によって凹部からなる補強部32eが形成されている。この補強部32eは、本体部32cから羽根部32dにまたがる部分を補強し、本体部32cから突出する羽根部32dの本体部32cに対する垂直な姿勢を維持する。本体部32cの表面には、図6(a)、(b)に示すように、凸部からなるリブ32fが本体部32cの周縁に沿うようにプレス加工によって形成されている。このリブ32fは、本体部32cの強度を増大し、撓みや曲げ等の変形を防止する。また、本体部32cの中央には、羽根車32aを走行車輪24aに固定するための連結孔32hが3つ形成されている。
【0031】
上記の羽根車32aは、以下の手順で走行車輪24aの側面に連結される。まず、羽根車32aを、図7(b)に示すように羽根部32dの内エッジ部32zが走行車輪24aのタイヤ24eに沿うように走行車輪24aの側面に配置する。そして、本体部32cを走行車輪24aのホイール24dに固定されたブラケット24hと密着させる。このとき、本体部32cの連結孔32hをブラケット24hに固定されたナット24jのねじ穴と連通するようにする。そして、ボルト32gを連結孔32hに通し、ナット24jと締結させて行く。図7(a)に示すように3つの連結孔32hにそれぞれボルト32gが通され、ナット24jと締結されると、羽根車32aは、複数の羽根部32dが本体部32cから走行車輪24aの軸方向Kへ突出するように走行車輪24aの側面に連結される。このように連結する際、羽根車32aの本体部32cが板状であり、この本体部32cから複数の羽根部32dが走行車輪24aの軸方向Kへ突出するように形成されていることにより、羽根車32aを走行車輪24aの側面に容易に連結できる。ナット24jと締結したボルト32gをそれぞれ外すと、羽根車32aは走行車輪24aの側面から取り外せるようになる。羽根車32bも上述した羽根車32aと同様の構造となっていて、上述した手順と同様に走行車輪24bの側面に連結される。
【0032】
33は、ドラム3の近傍であって草抜き機100の走行方向Fに対して前方に設けられた草押さえ部であり、ドラム3に近接するようにボディフレーム1d、1eに連結されている。草押さえ部33は本体部33aと、本体部33aに溶接された複数の櫛部33bとからなり、図2に示すように、複数の櫛部33bはドラム3に千鳥状に固定されたピン6とピン6との間にそれぞれ配置されている。この草押さえ部33により、丈が長くて茎が地面から真直状態に生えている草がドラム3の前方で倒れて押さえつけられ、草同士が交差して絡まり合うようになる。そして、この交差して絡まり合った草をピン6が引っ掛けて抜き取って行く。 34はドラム3の後部に設けられたバケットであり、支持フレーム1b、1cに溶接された取付部材35a、35b(35bは図2に図示)に着脱可能に取り付けられている。このバケット34は回動部材8によりピン6から離脱させた草を受け入れて回収する。なお、草押さえ部33およびバケット34は、オプション品として必要に応じて取り付けるようにしてもよい。
【0033】
36a、36b(36bは図2に図示)は草抜き機100の後部に設けられた補助タイヤであり、草抜き作業の前後で草抜き機100を移動させるときに、草抜き機100を迅速に移動させたり、地盤が軟弱な軟弱地で草抜き作業を行うときに、ドラム3が地中に入り込んで前進できなくなるのを防止する。この補助タイヤ36a、36bは、図2に示すように、車輪軸40の両側にベアリング(図示省略)を介して回転可能に連結されている。車輪軸40は、支持アーム39a、39bに回転可能に支持されているとともに、調整アーム41の基部41aに固定されている。支持アーム39a、39bは、図1に示すように、支持フレーム1b、1c(1cは図2に図示)に溶接されている固定部材37a、37b(37bは図2に図示)に、回転ボルト38a、38b(38bは図2に図示)を介して回転可能に連結されている。
【0034】
調整アーム41は、車輪軸40を固定する基部41aと、基部41aに溶接により連結された可動部41bと、可動部41bの上端に備わる調整部41cとからなり、このうち調整部41cは、可動部41bの上端に固定されたナット41dと、このナット41dと螺合するとともに可動部41bの内部を貫通する棒状の調整ボルト41eと、調整ボルト41eの頭部41fに着脱自在に連結されるハンドル41gとから構成されている。また、調整アーム41は、調整ボルト41eの頭部41fをグリップフレーム1aに溶接により連結された支持プレート42の溝42a(図2に図示)に通し、支持プレート42とハンドル41gとの間に補強プレート43を介在させることにより、グリップフレーム1aに支持されている。44は補強プレート43を支持プレート42に固定するための蝶ねじである。このような調整アーム41において、ハンドル41gを図2に示すR2方向へ回転させると、調整ボルト41eが時計回りに回転して、この調整ボルト41eと螺合するナット41dが図1に示すE2方向へ移動して行くとともに、可動部41bがE2方向へ移動して行く。そしてこれにより、基部41aがE2方向へ持ち上げられ、基部41aに固定された車輪軸40によって補助タイヤ36a、36bが、たとえば二点鎖線位置のようにE4方向へ持ち上げられる。また、補助タイヤ36a、36bを持ち上げた後、ハンドル41gを図2に示すL2方向へ回転させると、調整ボルト41eが反時計回りに回転して、この調整ボルト41eと螺合するナット41dが図1に示すE1方向へ移動して行くとともに、可動部41bがE1方向へ移動して行く。そしてこれにより、基部41aがE1方向へ下ろされ、基部41aに固定された車輪軸40によって補助タイヤ36a、36bもE3方向へ下ろされる。
【0035】
上記のような構造によれば、補助タイヤ36a、36bの上げ下げを容易に行え、補助タイヤ36a、36bの位置を微調整することができる。そして、補助タイヤ36a、36bを微調整することで、補助タイヤ36a、36bを作業状況に応じて有効に使用することができる。たとえば、草抜き作業の前後で草抜き機100を移動させるときは、補助タイヤ36a、36bを実線位置のように位置させて地面に接地させる。このとき、ドラム3のピン6は地面から浮いた状態となるので、ドラム3に邪魔されずに、補助タイヤ36a、36bを利用して草抜き機100を迅速に移動させることができる。また、通常の草抜き作業を行うときや、軟弱地で草抜き作業を行うときは、補助タイヤ36a、36bを二点鎖線位置のように位置させて地面に接地させる。軟弱地で草抜き作業を行うと、ドラム3が自重により軟弱地盤中に沈み込み、草抜き作業が行えなくなるおそれがあるが、補助タイヤ36a、36bを二点鎖線位置のように位置させると、ドラム3が軟弱地盤中に沈み込むのを補助タイヤ36a、36bによって防止することができる。
【0036】
以上説明した構造の草抜き機100において、草抜き作業を行う際に、羽根車32a、32bを上述した手順で走行車輪24a、24bの側面にそれぞれ連結すると、走行車輪24a、24bがW方向へ回転することにより、羽根車32a、32bは、本体部32cから走行車輪24a、24bの軸方向Kへ突出する羽根部32dを地面に食い込ませながらW方向(図1に図示)へ回転し、地面上を転動して草抜き機100の車体1をF方向(図1に図示)へ走行させる。このとき、羽根部32dは走行車輪24a、24bの軸方向Kへ突出しているので、地面と接触する面積が大きくなり、羽根部32dを地面に強固に食い込ませることができる。また、図6(c)に示すように羽根部32dの外エッジ部32yが斜めに形成されていることにより、羽根部32dは本体部32c側から徐々に地面に接地して行くので、地面から受ける力が分散され地面に食い込み易くなる。このように羽根車32a、32bによって車体1を走行させると、図8に示した従来の雑草抜き取り機50のように、地盤が軟弱な軟弱地で草抜き作業を行う場合に、走行車輪24a、24bが地面上でスリップすることはなく、石や岩が多い荒れ地で草抜き作業を行う場合に、走行車輪24a、24bが石や岩に引っ掛かることもなくなり、軟弱地や荒れ地において、草抜き機100を着実にF方向へ走行させてドラム3をF方向へ前進させることができ、ドラム3に配置した草抜き用の複数のピン6によって草を効率良く抜き取ることができる。
【0037】
また、羽根車32a、32bの本体部32cから羽根部32dにまたがって凹部からなる補強部32eが形成されていることにより、補強部32eによって羽根部32dの強度を増大させ、羽根部32dの本体部32cに対する姿勢を維持することができるので、羽根部32dを地面に食い込ませたときに、地面から受ける圧力によって羽根部32dが変形することを防止し、長期間安定して羽根部32dを地面に食い込ませながら羽根車32a、32bを地面上で転動させて、草抜き機100を着実に走行させることができる。
【0038】
さらに、羽根車32a、32bが走行車輪24a、24bの側面に着脱自在に連結されることにより、軟弱地や荒れ地で草抜き作業を行う場合は、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面に取り付け、地面がある程度硬く平坦な耕地で草抜き作業を行う場合は、走行車輪24a、24bで草抜き機100を走行させることが可能であるので、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面から取り外すというように、作業を行う場所の状態に応じて羽根車32a、32bを使用するか否かを作業者が適宜選択することができる。なお、耕地で草抜き作業を行う場合に、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面に取り付けると、草抜き機100を一層着実に走行させることができる。また、草抜き作業を行う前後に、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面から取り外すと、走行車輪24a、24bが地面上で転動して車体1を走行させるので、草抜き機100を容易かつ迅速に移動させることができる。
【0039】
以上述べた実施形態においては、羽根車32a、32bの本体部32cが円形の板状部材から形成されている例を挙げているが、本発明はこれ形状のみに限定するものではなく、多角形の板状部材から形成されていてもよい。ただし、この場合、上述したように本体部32cに切込みを入れて曲げ加工により羽根部32dを形成したときに、羽根部32dの外エッジ部32yが、図6(b)に示したように、本体部32cから遠ざかるに従って下降するような斜め形状に形成されるのが好ましい。
【0040】
また、上記実施形態では、羽根車32a、32bの本体部32cから羽根部32dにまたがって凹部が形成され、これを補強部32eとした例を挙げているが、本体部32cから羽根部32dにまたがって凸部を形成し、これを補強部32eとしても良い。
【0041】
また、上記実施形態では、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面に連結する連結構造として、走行車輪24a、24bのホイール24dにブラケット24hを介して固定されたナット24jにボルト32gを締結する構造を例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、羽根車32a、32bの本体部32cの中央に走行車輪24a、24bの軸方向Kへ突出するボスを立設し、走行車輪24a、24bのホイール24c、24dにこのボスが挿通する孔を形成して、ボスを孔に挿通した後、ボスの先端に形成された雌ねじに雄ねじをねじ込むことにより、ボスをホイール24c、24dに固定して、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面に連結しても良い。また、走行車輪24a、24bのホイール24dにフックを設け、羽根車32a、32bの本体部32cに溝や穴を形成し、この溝や穴にフックを引っ掛けることにより、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面に連結しても良い。つまり、連結構造としては、羽根車32a、32bを走行車輪24a、24bの側面に強固に連結でき、かつ着脱自在な構造であれば良い。
【0042】
さらに、上記実施形態では、土作業機の例として草抜き機を例に挙げたが、本発明は、草刈り機や小型の耕耘機のような土作業機にも適用することが可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、羽根車が本体部から走行車輪の軸方向へ突出する羽根部を地面に食い込ませながら地面上を転動して車体を走行させるので、軟弱地や荒れ地において、車体を着実に走行させることができ、土作業を効率良く行うことがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる草抜き機の右側面図である。
【図2】本発明にかかる草抜き機の平面図である。
【図3】本発明にかかる草抜き機のピンを示す図である。
【図4】本発明にかかる草抜き機のドラムを示す断面図である。
【図5】本発明にかかる草抜き機のドラムを示す斜視図である。
【図6】本発明にかかる草抜き機の羽根車を示す図である。
【図7】同羽根車を走行車輪に連結した状態を示す図である。
【図8】従来の雑草抜き取り機を示す概略構造図である。
【図9】従来の雑草抜き取り機の内部構造図である。
【符号の説明】
1   車体
3   ドラム(作業部材)
3b  周面
6   ピン
14  駆動部
24a 走行車輪
24b 走行車輪
32a 羽根車
32b 羽根車
32c 本体部
32d 羽根部
32e 補強部
100 草抜き機
K   走行車輪の軸方向
R   ドラムの回転方向
W   走行車輪の回転方向
【出願人】 【識別番号】502046836
【氏名又は名称】タイメック株式会社
【出願日】 平成14年9月24日(2002.9.24)
【代理人】 【識別番号】100101786
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 秀行

【公開番号】 特開2004−113030(P2004−113030A)
【公開日】 平成16年4月15日(2004.4.15)
【出願番号】 特願2002−277741(P2002−277741)