| 【発明の名称】 |
伝動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡村 誠一 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】内田 隆史 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】杉原 陽一 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】ロータリ耕耘装置の伝動ケース内に、タイトナを組み付ける際に、タイトナがチェーンに対して位置ズレして組み込まれて、タイトナがチェーンに咬み込まれるのを防止する。
【解決手段】伝動ケース5に形成された開口部53を塞ぐ蓋体54に、タイトナ51の長さ方向の一端側が枢支され、タイトナ51の長さ方向の他端側は伝動ケース5内面に接当すると共に、タイトナ51の長さ方向の中途部がチェーン48に接当して該チェーン48に張りを与え、タイトナ51の、チェーン48接当側とは反対側に配置されるダンパ52を前記蓋体54に取り付け、タイトナ51とダンパ52とを前記開口部53から伝動ケース5内に挿入して組み付けるようにした伝動装置において、タイトナ51とダンパ52とを伝動ケース5内に挿入するに際して、タイトナ51のチェーン48に対する位置ズレを防止すべく、タイトナ51の長さ方向の他端側を位置決めする係合部66をダンパ52に設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伝動ケース内に設けられた一対のスプロケットに亘ってチェーンが掛装され、伝動ケースに形成された開口部を塞ぐ蓋体に、タイトナの長さ方向の一端側が枢支され、タイトナの長さ方向の他端側は伝動ケース内面に接当すると共に、タイトナの長さ方向の中途部がチェーンに接当して該チェーンに張りを与え、タイトナを前記開口部から伝動ケース内に挿入して組み付けるようにした伝動装置において、 タイトナを伝動ケース内に挿入するに際して、タイトナのチェーンに対する位置ズレを防止する、タイトナの位置ズレ防止手段を備えていることを特徴とする伝動装置。 【請求項2】 伝動ケース内に設けられた一対のスプロケットに亘ってチェーンが掛装され、伝動ケースに形成された開口部を塞ぐ蓋体に、タイトナの長さ方向の一端側が枢支され、タイトナの長さ方向の他端側は伝動ケース内面に接当すると共に、タイトナの長さ方向の中途部がチェーンに接当して該チェーンに張りを与え、タイトナの、チェーン接当側とは反対側に配置されるダンパを前記蓋体に取り付け、タイトナとダンパとを前記開口部から伝動ケース内に挿入して組み付けるようにした伝動装置において、 タイトナとダンパとを伝動ケース内に挿入するに際して、タイトナのチェーンに対する位置ズレを防止すべく、タイトナを位置決めする係合部をダンパに設けたことを特徴とする伝動装置。 【請求項3】 係合部を、タイトナの長さ方向の他端側に対応する位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の伝動装置。 【請求項4】 タイトナは、伝動ケースに挿入された後、外力により係合部から外れるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の伝動装置。 【請求項5】 係合部は、タイトナの他端側を、タイトナの長さ方向に略直交する方向で挟み込んで位置決めする、弾性変形可能な一対の係合片から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の伝動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、例えば、ロータリ耕耘装置に採用される伝動装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、例えば、サイドドライブ式のロータリ耕耘装置にあっては、左右方向中央部のギヤケースから左右両側にサポートアームを突設すると共に、左側のサポートアームの外端側に伝動ケースの上部を連結し、且つ右側のサポートアームの外端側にサイドフレームの上部を連結して、背面視門型状に構成された機枠を有し、この機枠の下部側にロータリ耕耘部を備えている。 ロータリ耕耘部は、伝動ケースとサイドフレームとの下部間に、左右方向の軸心廻りに回転自在に支持された爪軸と、この爪軸に、左右方向に亘って取り付けられた多数の耕耘爪とを備えている。 【0003】 また、爪軸は、トラクタのPTO軸から動力伝達機構を介して伝達される動力によって回転駆動される。 動力伝達機構は、ギヤケース内に収納されていて、ユニバーサルジョイント及び入力軸等を介してPTO軸から動力伝達されるベベルギヤ伝動機構と、左側のサポートアーム内に収納されていて前記ベベルギヤ伝動機構から動力伝達される伝動軸と、伝動ケース内に収納されていて前記伝動軸から爪軸へと動力伝達するチェーン伝動機構とから構成されている。 【0004】 伝動ケース内に収納されたチェーン伝動機構は、サポートアーム内の伝動軸と一体回転可能に取り付けられるスプロケットと、爪軸と一体回転可能に取り付けられるスプロケットと、これら一対のスプロケットに亘って掛装されるエンドレスのチェーンとを有する。 また、伝動ケース内には、チェーンに張りを与えるタイトナと、このタイトナの背後に配置されるダンパとが設けられている。 これらタイトナとダンパとは、伝動ケースに設けられた開口部を塞ぐ蓋体に取り付けられていて、開口部を介して伝動ケース内に挿入されて伝動ケース内に組み付けられるようになっている。 【0005】 また、タイトナは、長さ方向の一端側が蓋体に枢支され、タイトナの長さ方向の他端側は伝動ケース内面に接当すると共に、タイトナの長さ方向の中途部がチェーンに接当して該チェーンに張りを与える。 また、ダンパは、タイトナの、チェーン接当側とは反対側に配置されていてタイトナの過度の変形を防止すべくバックアップ等する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 前記従来のものにあっては、タイトナの長さ方向の一端側は蓋体に枢支されていて少しガタがあると共に、タイトナの長さ方向の他端側はフリーの状態であることから、タイトナは長さ方向に直交する方向に若干揺動自在であることから、タイトナとダンパとを伝動ケースに挿入して組み付ける際に、タイトナがチェーンに対して、位置ズレして取り付けられる場合がある。 タイトナがチェーンに対して位置ズレして取り付けられると、爪軸を駆動した時にタイトナがチェーンに咬み込まれるという事態が生じる。 【0007】 そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、タイトナのチェーンに対する位置ズレの発生を防止できるようにした伝動装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】 本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、伝動ケース内に設けられた一対のスプロケットに亘ってチェーンが掛装され、伝動ケースに形成された開口部を塞ぐ蓋体に、タイトナの長さ方向の一端側が枢支され、タイトナの長さ方向の他端側は伝動ケース内面に接当すると共に、タイトナの長さ方向の中途部がチェーンに接当して該チェーンに張りを与え、タイトナを前記開口部から伝動ケース内に挿入して組み付けるようにした伝動装置において、 タイトナを伝動ケース内に挿入するに際して、タイトナのチェーンに対する位置ズレを防止する、タイトナの位置ズレ防止手段を備えていることを特徴とする。 【0009】 また、他の技術的手段は、伝動ケース内に設けられた一対のスプロケットに亘ってチェーンが掛装され、伝動ケースに形成された開口部を塞ぐ蓋体に、タイトナの長さ方向の一端側が枢支され、タイトナの長さ方向の他端側は伝動ケース内面に接当すると共に、タイトナの長さ方向の中途部がチェーンに接当して該チェーンに張りを与え、タイトナの、チェーン接当側とは反対側に配置されるダンパを前記蓋体に取り付け、タイトナとダンパとを前記開口部から伝動ケース内に挿入して組み付けるようにした伝動装置において、 タイトナとダンパとを伝動ケース内に挿入するに際して、タイトナのチェーンに対する位置ズレを防止すべく、タイトナを位置決めする係合部をダンパに設けたことを特徴とする。 【0010】 また、係合部を、タイトナの長さ方向の他端側に対応する位置に設けるようにしてもよい。 また、タイトナは、伝動ケースに挿入された後、外力により係合部から外れるように構成されているのがよい。 また、係合部は、タイトナの他端側を、タイトナの長さ方向に略直交する方向で挟み込んで位置決めする、弾性変形可能な一対の係合片から構成されているのがよい。 【0011】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 図5及び図6において、1はロータリ耕耘装置であり、このロータリ耕耘装置1は、トラクタ等の車両の後部等に、三点リンク機構等を介して着脱自在に連結される機枠2を備えている。 この機枠2は、左右方向中央部のギヤケース3から左右両側にサポートアーム4を突設すると共に、左側のサポートアーム4の外端側に伝動ケース5の上部を連結し、且つ右側のサポートアーム4の外端側にサイドフレーム6の上部を連結して、背面視門型状に主構成されている。 【0012】 なお、本実施の形態では、サイドドライブ式のロータリ耕耘装置を図示しているが、センタードライブ式のロータリ耕耘装置が採用されてもよい。 ギヤケース3の上部には、トップマスト7が固定され、このトップマスト7の前上部には、三点リンク機構のトップリンク等が連結される上連結部25が設けられ、左右のサポートアームには、それぞれブラケット26が固定され、この左右各ブラケット26には、三点リンク機構の左右ロワーリンク等が連結される下連結部27が設けられている。 【0013】 前記機枠2の下部側には、ロータリ耕耘部8が設けられている。 このロータリ耕耘部8は、伝動ケース5とサイドフレーム6との下部間に、左右方向の軸心廻りに回転自在に支持された爪軸9と、この爪軸9に、左右方向に亘って取り付けられた多数の耕耘爪10とを備えている。 機枠2のギヤケース3には、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント等を介してギヤケース3内のベベルギヤ伝動機構11に動力を入力する入力軸12が設けられ、この入力軸12から入力された動力は、ギヤケース3内のベベルギヤ伝動機構11から左側のサポートアーム4内の伝動軸13を介して伝動ケース5内のチェーン伝動機構14に伝達され、さらに、このチェーン伝動機構14から爪軸9に伝達されて、該爪軸9が軸心回りに矢示A方向に回転駆動されるようになっている。 【0014】 また、機枠2には、前記ロータリ耕耘部8を覆う耕耘カバー16が設けられている。 この耕耘カバー16は、ロータリ耕耘部8の上方を覆う主カバー17と、ロータリ耕耘部8の後方を覆う後部カバー18と、この後部カバー18の下端側に取り付けられて接地するフラップカバー19と、ロータリ耕耘部8の後部の左右両側を覆う側部カバー20とを備えている。 主カバー17は、その左右方向の端部が、伝動ケース5とサイドフレーム6とに取り付けられた左右の側板21に固定されている。 【0015】 後部カバー18は、その上端側が主カバー17の後端側(機枠2側)に、左右方向の軸心を有する支軸22の軸心回りに回動自在に枢支されていて、上下揺動自在とされている。 側部カバー20は、伝動ケース5又はサイドフレーム6等に取り付けられている。 また、機枠2には、左右のゲージ輪29を取り付ける支持装置30が設けられており、この支持装置30には、ゲージ輪29を設けない場合において、ロータリ耕耘装置1をトラクタから外した状態で倒れないように支持するスタンド31が設けられている。 【0016】 支持装置30は、前端側が機枠2側に枢支されて上下揺動自在とされた支持フレーム32と、この支持フレーム32の上下揺動位置を調節する高さ調整装置33とを備えている。 支持フレーム32は、前後方向に配置されていて前端側が前記ブラケット26に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着された左右一対の側部フレーム部材34と、左右の側部フレーム部材34を連結する連結部材35と、左右方向に配置されていて左右の側部フレーム部材34の後端側に取付固定された後部フレーム部材36とを備えている。 【0017】 この支持フレーム32の後部フレーム部材36の左右方向外端側に、それぞれゲージ輪29が取り付けられている。 側部フレーム部材34は、前側の外筒38と、この外筒38に前後方向移動自在に挿入された後部の内筒39とを備えていて、前後方向(長さ方向)伸縮自在とされて長さ調整可能とされている。 なお、外筒38と内筒39とは、両者を貫通するピンによって、その前後方向の相対移動の規制(側部フレーム部材34の伸縮規制)がなされる。 【0018】 また、連結部材35は左右の外筒38を連結している。 高さ調整装置33は、支持フレーム32の連結部材35と、トップマスト7との間に設けられていると共に、ハンドル41の操作によって長さ方向に伸縮可能に構成された伸縮部材42を有し、この伸縮部材42を伸縮させることによって、支持フレーム32が上下揺動されてゲージ輪29の高さ調整がなされるようになっている。 また、機枠2と後部カバー18とに亘って、該後部カバー18を下方に付勢する機能と、後部カバー18を上方に揺動した位置に保持する(ロックする)機能とを有する後部カバー支持装置44が左右一対設けられている。 【0019】 伝動ケース5内のチェーン伝動機構14は、図1及び図7に示すように、左側サポートアーム4内に収納された左右方向の軸心を有する伝動軸13の左右方向外端側にスプライン嵌合等されて取り付けられていて、該伝動軸13と一体回転可能な駆動スプロケット46と、左右方向の軸心を有する爪軸9の左側端部に取り付けられた取付軸50にスプライン嵌合等されて取り付けられていて、該爪軸9と一体回転可能な従動スプロケット47と、これら一対のスプロケット46,47に亘って掛装されたエンドレスのチェーン48とを備えて構成されている。 【0020】 したがって、伝動軸13からの回転動力により駆動スプロケット46が回転するとチェーン48が循環回走されて、従動スプロケット47が回転し、これにより爪軸9が矢示A方向に回転駆動される。 また、伝動ケース5内には、図1及び図2に示すように、チェーン48に張りを与えるタイトナ51と、該タイトナ51の背後に配置されて、チェーン48によって押圧された場合のタイトナ51の過度の変形(動き)を防止するダンパ52とが設けられている。 【0021】 これらタイトナ51とダンパ52とは、伝動ケース5の前面側上部に、前方開口状に設けられた開口部53を塞ぐ蓋体54に取り付けられている。 タイトナ51は、弾性変形可能な(可撓性を有する)金属製板材等によって形成され、その長さ方向一端側に、該タイトナ51を円形状に折曲することにより形成された枢支部55が設けられている。 この枢支部55は、前記蓋体54の内面に固定されたブラケット56に、支軸57を介して、タイトナ51が該支軸57から垂れ下がるように枢支されている。 【0022】 ブラケット56は、蓋体54内面に溶接等によって固定された前壁59と、この前壁59の左右両側から後方側に延びる左右一対の側壁58とを有し、支軸57は左右側壁58間の上部に左右方向に設けられており、この支軸57にタイトナ51の枢支部55が外嵌されており、これにより、タイトナ51は、左右方向の軸心回りに前後揺動自在に設けられている。 タイトナ51の長さ方向の他端側(下端側、遊端側)は、伝動ケース5の内面前面に接当する接当部60とされ、タイトナ51は、その長さ方向一端側から他端側にかけて、チェーン48に向かって凸状の湾曲状に形成されていて、タイトナ51の長さ方向中途部がチェーン48に接当して、該チェーン48に張りを与える。 【0023】 ダンパ52は、チェーン48の背後、すなわち、タイトナ51のチェーン48接当側とは反対側に配置されており、タイトナ51がチェーン48から作用する外力により大きく弾性変形した場合に、タイトナ51に接当して、過度の弾性変形を防止する。 また、ダンパ52は、タイトナ51が衝当したときに、その衝突力を和らげるべく、樹脂等の弾性体によって形成されている。 ダンパ52は、図2及び図3に示すように、タイトナ51と略同じ左右幅で、タイトナ51の上部から下部に亘る長さに形成され、外郭を構成する周壁61と、この周壁61の左右方向中央部に位置する縦壁62と、上下方向適宜間隔をおいて設けられたリブ63とを有する。 【0024】 上部には、左右方向の軸心を有するボス部64が設けられ、このボス部64が、前記ブラケット56の左右側壁58間下部に、左右方向に設けられた支軸65に外嵌することで、蓋体54に取り付けられている。 ダンパ52は、ボス部64周囲の、上部側(基部側)が、ブラケット56の左右側壁58間に挟まれていて、左右方向に横ズレしないように、また、タイトナ51を挟んでチェーン48に対応(対向)する位置に取り付けられている。 また、タイトナ51は、枢支部55と支軸57との間、枢支部55とブラケット56の左右側壁58との間にガタがあると共に、長さ方向の他端側がフリーであることから、左右方向(長さ方向に略直交する方向)に若干揺動する。 【0025】 タイトナ51及びダンパ52は、蓋体54に取り付けられた状態で、開口部53から伝動ケース5内に挿入され、蓋体54を、伝動ケース5の開口部53周囲にボルト等によって固定することにより、組み付けられる。 前述したように、タイトナ51は、左右方向に若干揺動するので、タイトナ51を開口部53から伝動ケース5内に挿入して取り付ける場合に、タイトナ51がチェーン48に対して、左右方向に位置ズレして取り付けられる惧れがある。タイトナ51が、チェーン48に対して位置ズレして取り付けられると、チェーン48を駆動した場合に、タイトナ51がチェーン48に咬み込まれるという事態が生じる。 【0026】 そこで、ダンパ52には、組み付け時に、タイトナ51のチェーン48に対する位置ズレを防止すべく、タイトナ51の長さ方向の他端側を位置決めする係合部66(タイトナ51の位置ズレ防止手段)が設けられている。 この係合部66は、ダンパ52の下端側に、下方突出状に一体形成された左右一対の弾性変形可能な係合片66aによって構成され、左右の係合片66aは左右方向の間隔が、タイトナ51の左右幅よりも少し小さめに形成されていて、タイトナ51の組み付け時において、タイトナ51の長さ方向他端側を、係合片66a間に押し込むことにより、図2に実線で示すように、タイトナ51の長さ方向他端側が係合片66a間に挟み込まれて、位置決めされる(なお、この状態において、タイトナ51の長さ方向の他端側はダンパ52に接当している)。 【0027】 この状態(図2に実線で示す状態)で、タイトナ51及びダンパ52を、開口部53から伝動ケース5内に挿入して蓋体54を取付固定することにより、(ダンパ52はチェーン48に対して位置ズレしないので)タイトナ51は、チェーン48に対して位置ズレすることなく組み付けられる。 また、タイトナ51は、組み付けた際に、長さ方向他端側が伝動ケース5の内面前面に接当してこれに押圧され、図2に仮想線で示すように、取り付けた際(又は、チェーン48が駆動されて振動したとき等)に外力によって係合部66から外れるようになっている。 【0028】 なお、タイトナ51は正常に取り付けられた後は、チェーン48の左右リンク間に挟まれるので、チェーン48に対して位置ズレすることはない。 また、前記係合片66aは、図2及び図4に示すように、前後(タイトナ51の長さ方向)に位置ズレして設けられている。 これは、ダンパ52を、該ダンパ52に対して左右方向に分割される割型で成型する場合、一対の係合片66aが前後に位置ズレしていないと、係合片66a間に介在される、第3の型が必要とされるが、一対の係合片66aを前後に位置ズレさせて設けることにより、ダンパ52を成型する成形型は左右方向に分割される割型のみで成型することができるからである。 【0029】 また、一対の係合片66aの突出長さが異なるが、これは、係合片66aが前後に位置ズレしていると共に、タイトナ51が係合片66a間を斜めに横切っていることに起因するものである。 図8は、ゲージ輪29を支持する支持フレーム32の左右側部フレーム部材34の外筒38と内筒39とが振動により接触して異音を発生させるのを防止するガタ止め構造を示すものである。 図8において、68は、側部フレーム部材34の外筒38の、内筒39挿入部分に外嵌される筒体からなるクッション部材である。 【0030】 このクッション部材68は、内周側が軸方向段付き状に形成されていて、外筒38の外径と略一致する内径に形成されていて外筒38の内筒39挿入側に外嵌される外筒嵌合部69と、内筒39の外径と略一致する内径に形成されていて内筒39に外嵌する内筒嵌合部70とから構成されている。 このクッション部材68の内筒嵌合部70の内径D1は、外筒38の内径D2よりも小径に形成されており、外筒38と内筒39とが接触しないように構成されている。 【0031】 スタンド31は、図9及び図10に示すように、支柱71と、この支柱71の下端側に設けられた車輪72とを備えており、支柱71の上端側が、ゲージ輪29を支持する支持フレーム32の後部フレーム部材36に、該後部フレーム部材36から下方に突出する使用姿勢と、後部フレーム部材36の下面側に略沿う不使用姿勢とに姿勢変更自在に取り付けられている。 支柱71の上端は、後部フレーム部材36の下面側に取付固定されたブラケット73に前後方向の軸心を有する支軸74を介して回動自在に枢着されていて左右揺動自在とされている。 【0032】 また、支柱71には、ブラケット73に形成された嵌合凹部75に嵌合して支柱71の前記揺動を規制するロック部材76が設けられている。 このロック部材76は、支柱71に前後移動自在に貫通する支軸77の前端側に取り付けられ、この支軸77の後端側には操作部78が設けられ、この操作部78と支柱71との間にはコイルバネ79が圧縮状に介装され、このコイルバネ79の付勢力によりロック部材76が嵌合凹部75に嵌合する方向に付勢されている。 【0033】 したがって、操作部78をコイルバネ79の付勢力に抗して前方に押動することにより、ロック部材76が嵌合凹部75から前方に外れて、支柱71の左右揺動が可能となり、使用姿勢又は不使用姿勢で、操作部78の押圧力を解除するとコイルバネ79の付勢力によってロック部材76が嵌合凹部75に嵌合するようになっている。 なお、本実施の形態では、支柱71は、使用姿勢から左右どちら側に揺動しても不使用姿勢に保持できるように構成されている。 【0034】 前記車輪72は、ロータリ耕耘装置1をトラクタから切り離した場合において、ロータリ耕耘装置1を移動させる場合に、該移動をしやすくするために設けられたものである。 この車輪72の取り付け部分にガタがあると、不使用姿勢のときに、振動により異音が生じる。 そこで、本実施の形態では、図11〜図14に示すように、ガタ付き防止策が図られている。 【0035】 支柱71の下端側には、左右方向の軸心を有する車軸81が設けられ、この車軸81は支柱71を貫通して一側に突出しており、この車軸81の突出部分に車輪81が外嵌されて、止め輪82で抜け止めされている。 図11に示すガタ止め構造は、車軸81の、車輪72のボス部72aと支柱71との間に、Oリング83を外嵌したものである。 図12に示すものは、車軸81の、車輪72と支柱71との間に、座金84を外嵌し、この座金84と車輪72のボス部72aとの間にウェーブワッシャ85を介装したものであり、ウェーブワッシャ85は、図13に示すように、側面視波状に形成され、車輪72のボス部72aを座金84に押し付けて弾性変形させ、その弾性復元力によって、ガタ付きのないように構成している。 【0036】 図14に示すものは、止め輪82と車輪81のボス部81aとの間にウェーブワッシャ85を介装したものである。 なお、車輪72と支柱71の間、又は車輪72と止め輪82の間に、他のスプリングを介装してもよい。 本実施の形態のロータリ耕耘装置1にあっては、図15及び図16に示すように、サイドフレーム6の下部に、畦際の耕起処理をする残耕処理爪87が取り付け得るようになっている。 【0037】 サイドフレーム6の下部には、取付体88が設けられ、この取付体88に残耕処理爪87が、使用状態と、非使用状態とに付け替え自在に取り付けられようになっている。 取付体88は、図16から図20に示すように、サイドフレーム6の左右方向外面側に配置された主板89を有し、この主板89の前部は、上下一対のボルト90,91等を介してサイドフレーム6に取付固定されている。 主板89の前上部には、ボルト90頭部の外形状に一致する六角孔93が貫通形成され、主板89の左右方向内方側の面の前上部には、前記六角孔93に連通する筒体からなるスペーサ94が溶接等によって固定されている。 【0038】 前記六角孔93からスペーサ94にボルト90を挿通すると共に、該ボルト90をサイドフレーム6に形成されたボルト挿通孔95に挿通し、その後、該ボルト90にナット96を螺合して該ナット96を締め付けることにより、主板89の前上部がサイドフレーム6に取付固定されている。 また、主板89の六角孔93の下方側には、厚さ方向に貫通状の切欠き溝97が形成され、主板89の左右方向内方側の面には、この切欠き溝97を塞ぐように座板98が溶接等によって固定されている。 【0039】 また、座板98には、ボルト挿通孔100が形成されていると共に、該ボルト挿通孔100に連通する筒体からなるスペーサ99が溶接等によって固定されている。 前記ボルト挿通孔100からスペーサ99にボルト91を挿通すると共に、該ボルト91を、サイドフレーム6及びカバー板104を貫通するボルト挿通孔101に挿通し、さらに、ボルト91を、爪軸9を回転自在に支持する軸受ホルダ102に形成したネジ孔103に螺合することにより、主板89の前部の上下中途部がサイドフレーム6に取付固定されている。 【0040】 前述した取付体88にあっては、主板89取付用のボルト90,91の頭部は、六角孔93及び切欠き溝97に没入状とされていることから、例えば、サイドフレーム6をコンクリート畦畔ぎりぎりに寄せても、ボルト90,91の頭部が損傷するのを回避できる。 また、取付体88には、残耕処理爪87の基部87aを挿通して保持される保持部106,107が上下に形成されている。 下側の保持部107は、残耕処理爪87を使用する際に使用され、上側の保持部106は、残耕処理爪87を使用しないときに使用される。 【0041】 また、主板89の左右方向内方側の面には、補強板108が溶接等によって固定されている。 この補強板108は、主板89の前後方向中途部で且つ上下方向中途部において、上下方向に延びる縦壁108aと、この縦壁108aの上端から後方に延びる上部壁108bと、縦壁108aの下端から前方に向かうに従って下方に移行する傾斜方向に延びる下部壁108cとを有する。 また、主板89の左右方向内方側の面の後上部には、主板89に固定された上壁110aと、この上壁110aの左右方向内方側端部から下方に延びて補強板108の上部壁108bに接続される側壁110bとを有する壁体110が設けられており、この壁体110と補強板108の上部壁108bと主板89とで、上側の保持部106が形成され、この上側の保持部106には、残耕処理爪87の基部87aが前後方向に挿脱自在に挿通される。 【0042】 また、主板89の左右方向内方側の面の下部には、主板89に固定された下壁111aと、この左右方向内方側端部から上方側に延びて補強板108の下部壁108cに接続される側壁111bとを有する壁体111が設けられており、この壁体111と補強板108の下部壁108cと主板89とで、下側の保持部107が形成され、この下側の保持部107には、残耕処理爪87の基部87aが前方に向かうに従って下方に移行する傾斜方向に挿脱自在に挿通される。 図中、符号112は、使用していない保持部106,107に嵌合されて保持部106,107の挿入口を塞ぎ、該保持部106,107への土の浸入を防止する(特に、残耕処理爪87を使用しないときに、下側の保持部107への土の浸入防ぐ)キャップ部材である。 【0043】 キャップ部材112は、保持部106,107に挿入される挿入部113と、土等が保持部106,107に浸入するのを防止する、把持用のプレート114とから構成され、取付部材115によって保持部106,107に着脱自在に取り付けられる。 なお、残耕処理爪87の基部87aにもキャップ部材112のプレート114と同様のプレート114が固定されており、キャップ部材112の挿入部113は、残耕処理爪87の基部87aと略同形状に形成されている。 【0044】 取付部材115は、図16及び図18に示すように、主板89の左右方向外方側の面に接当するプレート116と、このプレート116に固定されていて、主板89、キャップ部材112の挿入部113及び壁体110,111の側壁110b,111bを貫通する軸体117と、プレート116に固定されていて保持部106,107から外れた位置で主板89を貫通する抜止めピン118とを有し、抜止めピン118をβピン119によって抜け止めすることにより、キャップ部材112が保持部106,107に取付保持される。 【0045】 なお、残耕処理爪87の基部87aも前記キャップ部材112と同様に、取付部材115によって取り付けられる。 図21及び図22は、取付体88の他の例を示しており、 主板の89の前端側の、ボルト90,91に対応する部分に、左右方向外方に延びる保護壁120を設け、この保護壁120によってボルト90,91の頭部を保護するようにしたものである。 【0046】 【発明の効果】 本発明によれば、伝動ケースに設けられた開口部を塞ぐ蓋体に、長さ方向の一端側が枢支されたタイトナを、前記開口部から伝動ケース内に挿入するに際して、タイトナのチェーンに対する位置ズレを防止する、タイトナの位置ズレ防止手段を備えたので、タイトナをチェーンに対して位置ズレすることなく組み付けることができる。 また、伝動ケースに設けられた開口部を塞ぐ蓋体にタイトナの長さ方向一端側を枢支すると共に、タイトナのチェーン接当側とは反対側に配置されるダンパを前記蓋体に取り付け、ダンパに、タイトナを位置決めする係合部を設けたので、タイトナとダンパとを開口部から伝動ケース内に挿入する際に、タイトナはダンパに対して位置ズレしない。また、ダンパは、動かす必要がないので、タイトナを挟んでチェーンに対応(対向)する位置に、且つチェーンに対して位置ズレしないように、蓋体に位置決めされて取り付けられる。したがって、タイトナをダンパの係合部によって位置決めすることにより、タイトナをチェーンに対して位置ズレすることなく組み付けることができる。 【0047】 また、タイトナをダンパに対して位置決めするに際して、タイトナの他端側を位置決めするようにすることにより、タイトナの位置決めを良好に行うことができる。 また、タイトナは、伝動ケースに挿入された後、外力により係合部から外れるように構成されていることにより、組み付けた後は、タイトナの機能を十分に発揮させることができる。 また、係合部は、タイトナの他端側を、タイトナの長さ方向に略直交する方向で挟み込んで位置決めする、弾性変形可能な一対の係合片から構成されていることにより、タイトナの長さ方向他端側を、係合部に容易に係合・位置決めできると共に、タイトナを組み付ける際には、タイトナの長さ方向他端側が係合部から容易に外れる。 【図面の簡単な説明】 【図1】伝動ケースの側面一部断面図である。 【図2】タイトナ取り付け部分の側面断面図である。 【図3】ダンパの背面図である。 【図4】ダンパの底面図である。 【図5】ロータリ耕耘装置の左側面図である。 【図6】ロータリ耕耘装置の背面展開図である。 【図7】伝動ケースの背面断面図である。 【図8】ゲージリンを支持する支持装置のガタ止め構造の断面図である。 【図9】スタンド取付部分の背面図である。 【図10】スタンド取付部分の側面断面図である。 【図11】スタンド車輪のガタ止め構造の断面図である。 【図12】スタンド車輪のガタ止め構造の断面図である。 【図13】スタンド車輪のガタ止め構造の断面図である。 【図14】スタンド車輪のガタ止め構造の断面図である。 【図15】ロータリ耕耘装置の右側面図である。 【図16】残耕処理爪の取付部分の側面図である。 【図17】図16のB−B線矢示断面図である。 【図18】図16のC−C線矢示断面図である。 【図19】残耕処理爪の取付体の右側面図である。 【図20】図19のD−D線矢示断面図である。 【図21】残耕処理爪の取付体の他の例を示す断面図である。 【図22】残耕処理爪の取付体の他の例を示す断面図である。 【符号の説明】 5 伝動ケース 46 駆動スプロケット 47 従動スプロケット 48 チェーン 53 開口部 54 蓋体 51 タイトナ 52 ダンパ 66 係合部 66a 係合片
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成14年6月14日(2002.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2004−16085(P2004−16085A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月22日(2004.1.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−175006(P2002−175006) |
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