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【発明の名称】 クローラトラクタ
【発明者】 【氏名】嶋田 孝信
【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内

【氏名】小宮 正幸
【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内

【要約】 【課題】クローラトラクタに作業機装着装置を設ける場合において、最も簡潔な構造とする。

【解決手段】フロントフレーム2と前クロスメンバー6とトラックフレーム5と後クロスメンバー10でシャーシBを構成し、該シャーシBの後面に、3点リンク式作業機装着装置を構成するリフトアーム12と、トップリンク13と、ロアリンク8と、リフトアーム12に枢支した油圧シリンダー15の基部と、チェックチェーン9とをそれぞれ支持ステーを介して枢結し、リフトアーム12とロアリンク8の間にリフトロッド12aを介装したこと。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クローラ式走行装置1・1にて走行するクローラトラクタにおいて、両側のフロントフレーム2・2の間にエンジンEを配置し、該フロントフレーム2・2の外側に、前クロスメンバー6を介して、フロントフレーム2・2に連結したトラックフレーム5・5を配置し、該トラックフレーム5・5の前部にモータフレーム5b・5bを連設すると共に、前記両側のトラックフレーム5・5の後部を後クロスメンバー10で連結し、該フロントフレーム2と前クロスメンバー6とトラックフレーム5と後クロスメンバー10でシャーシBを構成し、該シャーシBの後面に、3点リンク式作業機装着装置を構成するリフトアーム12と、トップリンク13と、ロアリンク8と、リフトアーム12に枢支した油圧シリンダー15の基部と、チェックチェーン9とをそれぞれ支持ステーを介して枢結し、リフトアーム12とロアリンク8の間にリフトロッド12aを介装したことを特徴とするクローラトラクタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラトラクタのフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラクタの前後に作業機を装着するには、後部には標準の3点リンクを必要とし、3点リンク装置を介してアタッチメントを装着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、クローラトラクタにおいては、作業機装着装置を設ける場所がなく、取付方法に問題があった。
本発明は、クローラトラクタに作業機装着装置を設ける場合において、最も簡潔な方法としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の如き課題を解決するために、次のような手段を用いるものである。
クローラ式走行装置1・1にて走行するクローラトラクタにおいて、両側のフロントフレーム2・2の間にエンジンEを配置し、該フロントフレーム2・2の外側に、前クロスメンバー6を介して、フロントフレーム2・2に連結したトラックフレーム5・5を配置し、該トラックフレーム5・5の前部にモータフレーム5b・5bを連設すると共に、前記両側のトラックフレーム5・5の後部を後クロスメンバー10で連結し、該フロントフレーム2と前クロスメンバー6とトラックフレーム5と後クロスメンバー10でシャーシBを構成し、該シャーシBの後面に、3点リンク式作業機装着装置を構成するリフトアーム12と、トップリンク13と、ロアリンク8と、リフトアーム12に枢支した油圧シリンダー15の基部と、チェックチェーン9とをそれぞれ支持ステーを介して枢結し、リフトアーム12とロアリンク8の間にリフトロッド12aを介装したものである。
【0005】
よって、クローラトラクタにおいても、作業機を取り付けるための3点リンク式作業装着装置を介して、作業機を装着できるようになったのである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に実施例を添付の図面を用いて説明する。
図1はクローラトラクタの全体側面図、
図2は同じく、平面図、
図3は、クローラトラクタのフレーム構成を示す、平面図、
図4は同じく、側面図、
図5は、3点リンク式装置を配設した他の機械に取り付け可能なプレートの側面図、
図6は、同じく、平面図、
図7は、同じく、後面図である。
【0007】
クローラトラクタAは、図1、図2に示すように、走行手段として、クローラ式走行装置1・1を使用しており、ボンネット21内に配置したエンジンEの後部に油圧ポンプPを配置し、油圧配管を介して油圧モータに圧油を送油して、クローラ式走行装置1・1の駆動輪1a・1aを駆動させている。
機体前後中央部には、運転部29が配設され、該運転部29はキャビン構成として、両側に扉29a・29aを配設し、運転部29内には、ボンネット21後部にハンドル22が突設され、その後方には、座席23が載置されている。
【0008】
そして、前記クローラ式走行装置1は、トラックフレーム5の前端にモータフレーム5bを延設し、該モータフレーム5bに油圧モーター20を固設して、該油圧モーター20に減速装置21を介してその出力軸に駆動輪1aを軸支し、トラックフレーム5の後端にテンション機構を介して従動輪1eを軸支し、トラックフレーム5の下中途部には揺動軸1c・1cを支点として転輪1b・1b・・・を揺動可能に設けてイコライザを構成し、凹凸を容易に乗り越えられるようにし、その上方には張りローラ1fを回転自在に設けて、前記駆動輪1a、従動輪1e、転輪1b・1b・・・、張りローラ1fの周囲に軌道帯1dを巻回している。
【0009】
次に、クローラトラクタのフレーム構造について、図3及び図4を用いて説明する。
フロントフレーム2の中途部は、フロント連結補強板3・3を介して、モータフレーム5b・5bを連結している。該モータフレーム5b・5bはトラックフレーム5・5の前部を構成しており、該モーターフレーム5b・5b前端に油圧モーター20・20を固設して、該油圧モーター20には減速装置21を付設して駆動輪1aを駆動するようにしている。
【0010】
また、前記フロントフレーム2の後端部は、左右のトラックフレーム5・5の中途部を連結する前クロスメンバー6と固設されている。この前クロスメンバー6は機体の前後方向の中心から少し後方の位置に配置される。該トラックフレーム5・5の後端部は、後クロスメンバー10を固設し、リヤ補強板11・11に補強され、これら、フロントフレーム2と前クロスメンバー6とトラックフレーム5と後クロスメンバー10でシャーシBを構成している。
【0011】
従って、フロントフレーム2後方は開放されることになり、フロントフレーム2上に載置されたエンジンEの冷却後に発生する熱風は、矢印Nの如く、後方へ流れて空間16内から排気するようになる。
なお、本実施例では、前記フロントフレーム2の長手方向中心位置に、連結補強板3・3の長手方向中心位置が一致するよう、前クロスメンバー6を、トラックフレーム5・5に連結しているが、これは、曲げ応力が最大となる、フロントフレーム2の長手方向中心位置の破損を、前クロスメンバー6、フロント連結補強板3・3及びトラックフレーム5・5を一体的に連結することにより、破損を防止し、曲げ応力を緩和している。
【0012】
また、前記シャーシB、具体的には後クロスメンバー10後端には、本機後部をカバーする取付プレート24が固設され、該取付プレート24に、作業機装着装置を取り付ける支持プレート7が固設され、この支持プレート7に作業機装着装置を取り付けて、これをユニットとして脱着できるようにしている。
即ち、この構成は図5、図6及び図7に示すように、作業機装着装置はトップリンク13、リフトアーム12・12、リフトロッド12a・12a、ロアリンク8・8、そして、該ロアリンク8・8の左右方向の振れ止めのためのチェックチェーン9・9から構成され、支持プレート7が、固定ボルト7a・7a・・・によって前記取付プレート24に固定され、着脱可能としている。
【0013】
前記支持プレート7後面の下部両側には二対の支持ステー25・25・・・が突設され、該支持ステー25・25・・・のそれぞれの側面には枢支ピン25a・25a ・・・が突出されて、ロアリンク8の前部8aを標準タイプや幅広タイプ等の幅の異なる2種類の作業機を装着できるようにしている。
また、支持ステー14・14を上下方向に左右両側に固設し、該支持ステー14の上部に設けた枢支軸14aでリフトアーム12の基部を枢支し、支持ステー14下部に設けた枢支軸14bで油圧シリンダー15の基部を枢支している。
【0014】
そして、前記リフトアーム12先端に設けた枢支軸12bにリフトロッド26の上端を枢支し、該リフトロッド26下端を枢支軸8bを介してロアリンク8の中途部に枢支されており、該リフトロッド26の左右の一方には油圧シリンダー26aを介装して、左右の傾斜を変更可能としている。
また、前記リフトアーム12の中途部に、枢結軸12cによって、油圧シリンダ15のピストンロッド15a先端が枢結され、該油圧シリンダ15の下端15bが、枢支軸14bを介して、前記支持板14下部に枢結されている。
【0015】
そして、ロアリンク8中途部とプレート7両側との間にチェックチェーン9が介装されて作業機装着装置の振れ止めとし、また、支持プレート7中央上部から後方にステー27を突出し、該ステー27にトップリンク13前端を枢支している。
このトップリンク13後端とロアリンク8後端に作業機が装着されて、油圧シリンダ15を伸縮させることによって作業機を昇降でき、油圧シリンダー26を伸縮することによって左右の傾斜を変更できる。
また、前記取付プレート24はフロントフレーム2の前端に取り付けることもでき、この取付プレート24に前記支持プレート7を取り付けて、前部に作業機を装着できるようにすることもできる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上の如く、クローラ式走行装置1・1にて走行するクローラトラクタにおいて、両側のフロントフレーム2・2の間にエンジンEを配置し、該フロントフレーム2・2の外側に、前クロスメンバー6を介して、フロントフレーム2・2に連結したトラックフレーム5・5を配置し、該トラックフレーム5・5の前部にモータフレーム5b・5bを連設すると共に、前記両側のトラックフレーム5・5の後部を後クロスメンバー10で連結し、該フロントフレーム2と前クロスメンバー6とトラックフレーム5と後クロスメンバー10でシャーシBを構成し、該シャーシBの後面に、3点リンク式作業機装着装置を構成するリフトアーム12と、トップリンク13と、ロアリンク8と、リフトアーム12に枢支した油圧シリンダー15の基部と、チェックチェーン9とをそれぞれ支持ステーを介して枢結し、リフトアーム12とロアリンク8の間にリフトロッド12aを介装したので、クローラトラクタに作業機装着装置を設ける場合において、最も簡潔な方法を提供することが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラトラクタの全体側面図である。
【図2】同じく、平面図である。
【図3】クローラトラクタのフレーム構成を示す、平面図である。
【図4】同じく、側面図である。
【図5】3点リンク式装置を配設した、他の機械に取り付け可能なプレートの側面図である。
【図6】同じく、平面図である。
【図7】同じく、後面図である。
【符号の説明】
A クローラトラクタ
B シャーシ
E エンジン
P 油圧ポンプ
1 クローラ式走行装置
2 フロントフレーム
3 連結補強板
5 トラックフレーム
5b モーターフレーム
6 前クロスメンバー
7 支持プレート
8 ロアリンク
9 チェックチェーン
10 後クロスメンバー
12 リフトアーム
13 トップリンク
15 シリンダ
20 油圧モータ
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
【出願日】 平成15年5月16日(2003.5.16)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎

【公開番号】 特開2004−225(P2004−225A)
【公開日】 平成16年1月8日(2004.1.8)
【出願番号】 特願2003−139617(P2003−139617)