| 【発明の名称】 |
検出方法及び検出装置並びに部品実装装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川瀬 健之 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】矢澤 隆 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】清水 遵恵 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】内山 宏 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】二種類必要であった光センサを一つにすることでコストを低減すると共に、装置に設けられているセンサ設定スイッチを直接オペレータが操作する必要のない検出方法及び検出装置並びに部品実装装置を提供する。
【解決手段】光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサ53により検出し、この検出結果に応じて検出対象の有無を判別する検出方法であって、反射光が所定光量以上のとき光センサ53の出力をオン状態にする正論理と、反射光が所定光量未満のとき光センサ53の出力をオン状態にする負論理とを、予め登録された検出対象の表面の明度によって切り換えることで一つの光センサ53で検出を行うようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサにより検出し、該検出結果に応じて前記検出対象の有無を判別する検出方法であって、前記反射光が所定光量以上のとき前記光センサの出力をオン状態にする正論理と、前記反射光が所定光量未満のとき前記光センサの出力をオン状態にする負論理とを、予め登録された前記検出対象の表面の明度によって切り換えることで一つの光センサで検出を行うことを特徴とする検出方法。 【請求項2】 光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサにより検出し、前記光センサに接続されたセンサ制御部が該検出結果に応じて前記検出対象の有無を判別する検出装置であって、前記光センサが、前記反射光の所定光量以上で前記光センサの出力をオン状態にする正論理モードと、前記反射光の所定光量未満で前記光センサの出力をオン状態にする負論理モードとを切り換え自在に構成した一つの光センサからなり、前記センサ制御部が、予め登録された前記検出対象の表面の明度によって前記光センサに対して正論理・負論理モードを変更することを特徴とする検出装置。 【請求項3】 光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサにより検出し、前記光センサに接統されたセンサ制御部が該検出結果に応じて前記検出対象の有無を判別する検出装置であって、前記光センサが、前記反射光の光量に応じたオン・オフ信号を前記センサ制御部に出力する一つの光センサからなり、前記センサ制御部が、予め登録された前記検出対象の表面の明度によって、前記光センサからのオン信号で前記検出対象の有ることを判定する正論理と、前記光センサからのオフ信号で前記検出対象の有ることを判定する負論理とを切り換えて判定することを特徴とする検出装置。 【請求項4】 複数個用意された吸着ノズルの中から任意のものを選択的に部品装着ヘッドに取り付け、この取り付けた吸着ノズルに部品を吸着保持させて、前記部品装着ヘッドごと移送して基板上の所定位置へ部品を実装する一方、前記基板上のマークを検出して、該マークの有無に応じて前記部品を実装するか実装しないかを変更可能に構成した部品実装装置であって、請求項2又は請求項3記載の検出装置と、前記検出装置により前記吸着ノズルの有無を検出し、該検出された吸着ノズルを前記部品装着ヘッドに取り付けると共に、前記検出装置により前記基板上のNGマークを検出して、該NGマークが検出されたときに前記部品の実装は行わないように制御する制御装置とを備えたことを特徴とする部品実装装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサにより検出し、その検出結果に応じて検出対象の有無を判別する検出方法及び検出装置並びに部品実装装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ノズル交換装置に保持されている複数の吸着ノズルから任意のものを選択して部品装着ヘッドに取り付けるようにした部品実装装置においては、ノズル交換装置に保持している吸着ノズルの有無を検出する方法として、吸着ノズルに白色のマーキングを行い、このマーキングの部位を反射式の光センサで検出することにより吸着ノズルの有無判定を行ってきた。また、基板に部品を実装する場合において、基板内にある複数の実装パターンのうち、NGであるパターンに対しては部品実装を行わないことを検出する方法として、明るい色の基板のNG実装パターンに対しては黒色のマーキングを行い、暗い色の基板のNG実装パターンに対しては明るい色のマーキングを行い、これらのマーキングの部位を光センサで検出することにより実装すべきパターンであるか否かの判定を行ってきた。 【0003】上記判定の際、吸着ノズルの有無検出を行う光センサは、白色のマークを検出するので正論理の光センサが必要である。また、基板に設けられたバットパターン(マーク)を検出する光センサは、基板の種類により正論理と負論理のどちらかを使うかが決まるため、正論理又は負論理をスイッチで切換可能な光センサを用い、基板の種類によりスイッチの設定を変更することにより検出を行ってきた。 【0004】以下に従来の部品実装装置における検出方法の具体例を説明する。図14は従来の部品実装装置における移載ヘッドを表す側面図である。移載ヘッド1は、XY平面上(図14の紙面に垂直な平面上)を移動自在で、搭載した8本の部品装着ヘッド3a〜3hを個別に昇降、回転させることができるよう構成されている。移載ヘッド1には、ノズル検出用の光センサ5と基板上に設定されたNG実装パターンを検出する論理切換が可能な光センサ7とが搭載されている。部品実装装置は、生産開始前に図示しないノズル交換装置に収納された吸着ノズルの白くマーキングされた部分をノズル検出用の光センサ5を用いて検出することで、吸着ノズルの有無の検出をし、部品実装装置に設定されたノズル設定と同じであるかチェックを行い、違う場合はエラー停止を行う。 【0005】ノズルチェック終了後、移載ヘッド1は、部品装着ヘッド3a〜3hに適宜吸着ノズル9を取り付け、各実装パターンに対してNGマークの検出を行い、判定OKのパターンに対してのみ実装動作を行う。NGマークの判定終了後、移載ヘッド1は、部品供給部に移動して電子部品を各部品装着ヘッド3a〜3hで吸着し、図示しない部品認識部で各電子部品の吸着姿勢を認識した後、認識結果に基づいて姿勢補正を行い、ローダ部から搬入されて所定位置に位置決めされた基板の所定の実装位置に、吸着した電子部品を順次実装する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の部品実装装置において行われていた実装方法は、移載ヘッドにノズル検出用の光センサと、NGの実装パターン検出用の光センサとを二種類備える必要があり、部品実装装置のコストを増大させる要因となっていた。また、NG実装パターン検出用の光センサに関しては、明るい色の基板のNG実装パターンに対しては黒色のマークを、暗い色の基板に対しては明るい色のマークを検出する必要があるため、白いマークを検出する場合はセンサ論理のスイッチを正論理に切換えする必要があり、黒いマークを検出する場合には、負論理にスイッチを切換えする必要があった。このため、生産する基板が変更されると、生産プログラム、電子部品、カセットの変更以外に、部品実装装置のセンサ設定を変更する必要があり、生産作業性を低下させた。さらに、部品実装装置を操作するオペレータが、操作画面、部品のセット以外の設定を変更することは稀であることから、センサの設定変更が忘れられ易く、生産の信頼性を低下させる虞があった。 【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、二種類必要であった光センサを一つにすることでコストを低減すると共に、装置に設けられているセンサ設定スイッチを直接オペレータが操作する必要のない検出方法及び検出装置並びに部品実装装置を提供し、もって、生産作業性を向上させ、且つ設定忘れを生じ難くして、生産信頼性の向上を図ることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の検出方法は、光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサにより検出し、該検出結果に応じて前記検出対象の有無を判別する検出方法であって、前記反射光が所定光量以上のとき前記光センサの出力をオン状態にする正論理と、前記反射光が所定光量未満のとき前記光センサの出力をオン状態にする負論理とを、予め登録された前記検出対象の表面の明度によって切り換えることで一つの光センサで検出を行うことを特徴とする。 【0009】この検出方法では、従来、二種類必要であったノズル検出用の光センサと、実装パターン検出用の光センサとを一つにでき、部品点数を減らして装置コストの低減が可能となる。また、予め登録した検出対象の表面の明度に基づき、正論理と負論理とが操作画面のオペレーションで切り換え可能となり、装置のスイッチを直接オペレータが操作し、センサ設定を変更する必要がなくなるので、設定忘れが生じ難くなり、生産の信頼性が向上する。 【0010】請求項2記載の検出装置は、光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサにより検出し、前記光センサに接続されたセンサ制御部が該検出結果に応じて前記検出対象の有無を判別する検出装置であって、前記光センサが、前記反射光の所定光量以上で前記光センサの出力をオン状態にする正論理モードと、前記反射光の所定光量未満で前記光センサの出力をオン状態にする負論理モードとを切り換え自在に構成した一つの光センサからなり、前記センサ制御部が、予め登録された前記検出対象の表面の明度によって前記光センサに対して正論理・負論理モードを変更することを特徴とする。 【0011】この検出装置では、センサ制御部からのリモート操作で論理切換の可能な光センサを備えることで、予め登録した検出対象の明度に応じ、正論理又は負論理の切換信号をセンサ制御部から光センサに送ることで、検出対象に合わせた正論理と負論理との判定処理を、いずれか一つの論理により動作する光センサで一括して行える。 【0012】請求項3記載の検出装置は、光を検出対象の位置に照射したときの反射光量を光センサにより検出し、前記光センサに接統されたセンサ制御部が該検出結果に応じて前記検出対象の有無を判別する検出装置であって、前記光センサが、前記反射光の光量に応じたオン・オフ信号を前記センサ制御部に出力する一つの光センサからなり、前記センサ制御部が、予め登録された前記検出対象の表面の明度によって、前記光センサからのオン信号で前記検出対象の有ることを判定する正論理と、前記光センサからのオフ信号で前記検出対象の有ることを判定する負論理とを切り換えて判定することを特徴とする。 【0013】この検出装置では、光センサの論理を切換えるのではなく、光センサから受け取った信号を、予め登録した検出対象の明度に応じ、センサ制御部で反転する場合と、反転しない場合とに切換えて判定することにより、リモート操作で論理切換が可能な光センサを利用しない場合においても、検出対象に合わせた正論理と負論理との切換が一つの光センサにて行えるようになる。 【0014】請求項4記載の部品実装装置は、複数個用意された吸着ノズルの中から任意のものを選択的に部品装着ヘッドに取り付け、この取り付けた吸着ノズルに部品を吸着保持させて、前記部品装着ヘッドごと移送して基板上の所定位置へ部品を実装する一方、前記基板上のマークを検出して、該マークの有無に応じて前記部品を実装するか実装しないかを変更可能に構成した部品実装装置であって、請求項2又は請求項3記載の検出装置と、前記検出装置により前記吸着ノズルの有無を検出し、該検出された吸着ノズルを前記部品装着ヘッドに取り付けると共に、前記検出装置により前記基板上のNGマークを検出して、該NGマークが検出されたときに前記部品の実装は行わないように制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。 【0015】この部品実装装置では、請求項2又は請求項3記載の検出装置が備えられ、この検出装置によって吸着ノズルの有無、及び基板上のNGマークが検出され、この検出結果に基づいて制御装置が、吸着ノズルを部品装着ヘッドに取り付けると共に、NGマークが検出されたときには部品の実装は行わないように制御する。つまり、従来、二種類の光センサが必要であった吸着ノズルの有無判定と、部品実装の可否判定とが一つの光センサで行えるようになる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る検出方法及び検出装置並びに部品実装装置の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る部品実装装置の概略構成を表した斜視図、図2は図1の移載ヘッドの側面図、図3は移載ヘッドの動作説明図、図4は図1に示した部品実装装置の制御系を表すブロック図である。 【0017】図1に示すように、部品実装装置100の基台上にはローダ部33、基板保持部35、アンローダ部37に渡って、一対のガイドレール39からなる搬送部が設けられている。このガイドレール39に備えられた搬送ベルトの同期駆動によって、回路基板41は一端側のローダ部33から基板保持部35、他端側のアンローダ部37に搬送される。 【0018】基台上にはY軸ロボット43,43が設けられ、これら2つのY軸ロボッ43,43の間にはX軸ロボット45が懸架されて、Y軸ロボット43,43の駆動によりX軸ロボット45がY軸方向に進退可能となっている。また、X軸ロボット45には移載ヘッド47が取り付けられて、移載ヘッド47がX軸方向に進退可能となっており、これにより、移載ヘッド47をX−Y平面内で移動可能にしている。 【0019】X軸ロボット45、Y軸ロボット43,43からなるXYロボット49上に載置され、X−Y平面上を自在移動する移載ヘッド47は、例えば抵抗チップやチップコンデンサ等の電子部品が供給される部品供給部59から、所望の電子部品を、部品装着ヘッド51に取り付けた図2に示す吸着ノズル52を介して吸着し、回路基板41の部品装着位置に装着できるように構成されている。このような電子部品の実装動作は、予め設定された実装プログラムに基づいて制御される。 【0020】移載ヘッド47には光センサ53を搭載してあり、光センサ53は検出対象の位置に照射された光の反射光量を検出する。この光センサ53には後述のセンサ制御部が接続されており、センサ制御部はこの光センサ53からの検出結果に応じて、検出対象の有無を判別する。光センサ53は、XYロボット49によって移動される移載ヘッド47と共に任意の位置に位置決めされ、検出対象である吸着ノズル52のマーク、同じく検出対象である回路基板41の生産管理マーク(位置補正用マーク、NGマーク等)を検出する。 【0021】また、ガイドレール39の側方には、部品装着ヘッド51に吸着された電子部品の二次元的な位置ずれ(吸着姿勢)を検出したり、部品装着ヘッド51に吸着された電子部品の良否(例えばリードの曲がり等の不良)を判定するための部品認識センサ57が設けられている。検出される位置ずれは、実装時にキャンセルされるように移載ヘッド47側で補正させるデータを生成するために用いられる。部品認識センサ57は、ヘッド移動経路の下方に配置され、移載ヘッド47を停止することなく、部品供給部59から実装位置までの高速移動中に、部品装着ヘッド51で吸着保持された複数個の電子部品を一度に撮像する。 【0022】移載ヘッド47は、図2に示すように、複数個(図示の例では8個)の部品装着ヘッド51を横並びに連結した多連式ヘッドとして構成している。各移載ヘッド47は、吸着ノズル52を交換可能に保持しており、移載ヘッド47のノズル交換は、ガイドレール39の側方に設けられたノズルチェンジ部61で行う。移載ヘッド47はエアシリンダ等のアクチュエータによって部品装着ヘッド51を上下動させ、ノズルチェンジ部61で、後に詳述するように光センサ53を用いて吸着ノズル52の有無を検出しながら、吸着ノズル52の交換を行う。 【0023】ローダ部33から搬入された回路基板41が所定の装着位置に搬送されると、移載ヘッド47はXYロボット49によりXY平面内で移動して図3に示すように、部品供給部59から所望の電子部品を吸着し、部品認識センサ57上に移動して電子部品の吸着状態を確認して良否判定及び補正動作を行う。その後、回路基板41の所定位置に電子部品を装着する。この際、移載ヘッド47は、後に詳述するように光センサ53を用いて回路基板41に付したマークを検出し、実装可能なパターンであるか否かの判別を行いながら電子部品を装着する。 【0024】このようにして、部品実装装置100は、電子部品の吸着、及び回路基板41への装着の繰り返しにより、回路基板41に対する電子部品の装着を完了させる。部品実装装置100は、装着が完了した回路基板41を装着位置からアンローダ部37へ搬出する一方、新たな回路基板41をローダ部33に搬入し、上記動作を繰り返す。 【0025】上記電子部品実装のための基本動作機能を備えた部品実装装置100は、図4に示す制御装置65を有している。制御装置65には、ローダ部33、基板保持部35、アンローダ部37、XYロボット49、部品供給部59、部品認識センサ57が接続されている。また、制御装置65には、データベース部71、移載ヘッド47、報知装置73が接続されており、データベース部71は、部品ライブラリ75、NCプログラム77、基板データ79、ノズルデータ81を有している。 【0026】移載ヘッド47には、部品装着ヘッド51、検出装置83等が接続される。そして、検出装置83は、光センサ53、センサ制御部85とに接続されている。光センサ53は、検出対象からの反射光が所定光量以上で出力をオフ状態からオン状態に変更する正論理モードと、検出対象からの反射光が所定光量未満で出力をオフ状態からオン状態に変更する負論理モードとを切り換え自在にしている。また、センサ制御部85は、データベース部71に予め登録された検出対象の表面の明度によって、光センサ53に対して正論理・負論理モードを変更する信号を送出できるようになっている。 【0027】報知装置73は、ノズルチェンジ部61において、吸着ノズル52が検出できない場合、或いは生産管理マークが検出できない場合等に、警報を発したり、表示装置にメッセージを表示するようになっている。 【0028】また、部品実装装置100には、オペレーション用の図示しない表示装置が搭載され、或いは別体で接続され、その表示装置には、図5に示す運転条件の設定画面86が表示されるようになっている。この設定画面には、判別マーク検出判定条件の設定項目87が設けられており、この設定項目87では、前述した正論理モードと負論理モードとを、光センサONボタン89、光センサOFFボタン91の選択によって切換え設定できるようになっている。 【0029】次に、上記のように構成した部品実装装置の動作を、検出装置の動作を中心に詳細に説明する。図6に光センサによる吸着ノズルの検出状況を表した斜視図、図7に吸着ノズルの拡大斜視図を示した。生産開始すると制御装置65は、部品実装装置100がノズル検出を行う場合には、先ず、図6に示すように、ノズルチェンジ部61に設置されている吸着ノズル52の位置に移載ヘッド47を移動して、ノズルデータ81に記録されたノズル位置と、実際にノズルチェンジ部61に設定されているノズル位置との整合性をチェックする。ノズル有無チェックの方法としては、移載ヘッド47に設置された光センサ53により、図7に示すように、吸着ノズル52の白くマーキングされた部分52aを検出し、光センサ53がON状態であるときはノズル有り、光センサ53がOFF状態であるときはノズルなしと判断する。ここで、ノズル有無チェック時に使用する光センサは、正論理の光センサが必要であるので、センサ制御部85からの論理切換信号をOFFとし、光センサ53を正論理の光センサとして用いる。なお、本実施形態では、吸着ノズル52のマーキング部分を、図7に示すように、吸着用のエア管路に設けられた異物除去用の白色のフィルタ52aで代用している。 【0030】次に、センサ制御部85がノズル検出時に判定する条件について図8を用いてさらに詳しく説明する。図8は制御部による吸着ノズル有無の判定状況を表した説明図である。吸着ノズル52が検出位置に存在する場合には、検出対象が明るい色(白色)であるので反射光量が大きくなり、センサ出力がONとなってセンサ制御部85は吸着ノズル有りと判断する。また、吸着ノズル52が存在しない場合には、検出位置に検出対象が存在しないため反射光量が小さくなり、光センサ出力がOFFとなってセンサ制御部85は吸着ノズルなしと判断する。 【0031】ここで、ノズルデータ81に記録されたノズル位置データと、ノズルチェンジ部61に収納されたノズル位置に相違がある場合には、部品実装装置100はエラー停止を行い、報知装置73により警報を発し、以降の処理を継続せずに停止する。一方、ノズル有無チェックが正常に終了した場合には、部品実装装置100は、ローダ部33から回路基板41を搬入し所定位置に位置決めを行う。 【0032】次に、搬入された基板にNGマークがあるか否かを判定する。具体的には、実装する回路基板41によっては、回路基板41内で複数のパターンに分割される多面取り基板で、そのパターンのいずれかに、基板割れ等のため実装を行わない場合がある。そのような場合は、図9に光センサによるマーク検出状況を表す斜視図を示すように、回路基板41にそのパターンがNGパターンであることを示すNGマーク93を付し、このNGマーク93を検出する処理を行う。ここで、図10は暗い色の基板におけるセンサ制御部のマーク有無の判定状況を表した説明図、図11は、明るい色の基板におけるセンサ制御部のマーク有無の判定状況を表した説明図である。このNGマーク93のマーキングは、暗い色の回路基板41のNG実装パターンに対しては、明るい色のマーク93a(図10参照)を、明るい色の回路基板41のNGパターンに対しては、黒色のマーク93b(図11参照)を付す。 【0033】ここで、明るい色とは回路基板41の表面色に対して相対的に明度の高い色であり、暗い色とは回路基板41の表面色に対して相対的に明度の低い色である。この明度の差が大きいほど検出が容易になる。なお、彩度に関しては本発明では別段意味はないが、回路基板41は色で管理することが実際上多いので、本明細書では明度で判定することを、色で判定することとして説明している。 【0034】本実施形態では、明るい色の回路基板41に対しては、負論理の光センサを、暗い色の回路基板41に対しては正論理の光センサを用いてNGマークの検出を行う。ここでは、論理切換信号により論理モードの切換が可能な光センサ53を用いているので、センサ制御部85より論理切換信号を光センサ53に送信することで、一つの光センサ53でありながら、正論理の検出と負論理の検出との両方の検出方法が選択的に指定可能となる。 【0035】即ち、回路基板41のNGパターンのマーク検出は、回路基板41の色によって、検出対象であるNGマーク93の色(明度)が変更されるので、回路基板41の色により正論理で検出するか、負論理で検出するかを決定する。そのため、予め設定画面86で回路基板41の色により正論理でマーク93を検出するか、負論理でマーク93を検出するかを設定しておく。 【0036】例えば、図10に示すように、暗い回路基板41に設定されたマーク93aの検出は、明るいマーク93aの検出なのでセンサ切換信号をONに設定し、図11に示すように、明るい回路基板41に設定されたマーク93bの検出は、センサ切換信号をOFFに設定する。また、他の方法としては、基板サイズ等を入力する基板データ79中に基板色データを設定しておき、入力された基板色に応じて使用するセンサ論理を自動的に設定する方法を用いてもよい。マーク判別により、OKと判定された正常なパターンのみ部品実装装置100は実装処理を行い、正常なパターンの実装処理終了後、次の回路基板41の生産を行う。 【0037】次に、センサ制御部85から光センサ53に論理切換信号を送信することにより、正論理、負論理両方の検出を可能する場合の手順を説明する。図10に暗い色の回路基板41を生産する場合を示すように、ここでNGマーク93に使われる色は明るい色であるため、センサ切換信号(論理切換フラグ)はOFFとして出力し、正論理のセンサとして用いる。そのため、NGマーク93aを検出した場合は、光センサがオン状態となり、センサ制御部85はNGマークと判定し、制御装置65はこのNGマークに対応するパターンの実装は行わない。光センサがオフ状態となった場合は、NGマーク93aは検出していないので制御装置65は対応するパターンの実装を行う。 【0038】図11に明るい色の回路基板41を生産する場合を示すように、ここでNGマーク93bに使われる色は暗い色であるため、センサ切換信号はONとして出力し、負論理のセンサとして用いる。そのため、NGマーク93bを検出した場合は、反射光量が小さいが光センサはオン状態となり、センサ制御部85ではこれをNGマーク93bと判定し、制御装置65はNGマーク93bに対応するパターンの実装は行わない。反射光量が大きく光センサがオフ状態となった場合は、NGマーク93bは検出していないので制御装置65は対応するパターンの実装を行う。 【0039】このように、本実施形態による検出方法によれば、従来、二種類必要であったノズル検出用の光センサと、実装パターン検出用の光センサとを一つにすることができ、部品点数を減らして装置コストの低減が可能となる。また、予め登録した検出対象の表面の明度に基づき、正論理と負論理とが設定画面86のオペレーションで容易に切り換え可能となり、装置のスイッチを直接オペレータが直接操作して、センサ設定を変更する必要がなくなるので、設定忘れが生じ難くなり、生産の信頼性が向上する。 【0040】また、部品実装装置100の検出装置83によれば、センサ制御部85からのリモート操作で論理切換の可能な光センサ53を備えることで、予め登録した検出対象の明度に応じ、正論理又は負論理の切換信号をセンサ制御部85から光センサ53に送信することで、検出対象に適合した論理設定で一つの光センサ53で行えるようになる。 【0041】次に、本発明に係る検出装置の他の実施形態を説明する。なお、図1〜図11に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。本実施形態による検出装置は、光センサが、反射光の光量に応じたオン・オフ信号をセンサ制御部に出力する一つの光センサからなる。そして、本実施形態で用いる光センサは、正論理モードと、負論理モードとが切り換え自在でなくてもよい。つまり、正論理の光センサ又は負論理の光センサのいずれか一方であればよい(本実施形態では、正論理の光センサとする)。但し、センサ制御部は、予め登録された検出対象の表面の明度によって、光センサからのオン信号で検出対象の有ることを判定する正論理と、光センサからのオフ信号で検出対象の有ることを判定する負論理とを切り換えて判定できるようになっている。他の構成は上記した検出装置83と同様である。 【0042】図12に検出装置の動作手順を表すフローチャートを示した。以下、このフローチャートに基づいて説明する。本実施形態による検出装置を用いた検出方法では、先ず、部品実装装置100が行う動作がノズル有無チェックであるかNGマークの判定であるかの判断を行う(ステップ1、以降S1と略記する)。ノズル有無チェックである場合は、論理反転フラグをOFFとして、センサ制御部85での論理反転は行わない(S2)。 【0043】部品実装装置100が行う動作がNGマーク93の判定である場合には、検出対象の回路基板41の色、又は予め設定された論理反転するか否かの設定により論理判定するか否かの判断を行う。明るい色の回路基板41を生産する場合、又はデータに設定された論理判定がOFFである場合は、S2に進み論理反転は行わない。暗い色の回路基板41を生産する場合、又はデータに設定された論理判定がONである場合は、S4に進み論理反転を行う(S3)。 【0044】S4では論理反転フラグをONとしてセンサ制御部85での論理反転を行う。論理反転フラグがONの場合、センサ制御部85は光センサ53から受け取った信号の反転を行う。以上の処理を回路基板41毎に繰り返す。 【0045】即ち、暗い色の回路基板41を生産する場合、NGマークには明るい色が使われるため、センサ制御部85の論理反転は行わない設定とする。光センサ53は、NGマーク93を検出した場合(反射光量大)にON状態となる。センサ制御部85は、ON信号を受け取るとNGマークが存在すると判定し(正論理)、制御装置65はこのNGマークに対応するパターンの実装は行わない。光センサがOFF状態となった場合は(反射光量小)、NGマークは検出していないと判定し、制御装置65は対応するパターンの実装を行う。 【0046】また、明るい色の回路基板41を生産する場合、NGマーク93には暗い色が使われるため、センサ制御部85の論理反転を行う。光センサ53は、NGマーク93を検出した場合(反射光量小)に、OFF状態となる。しかし、センサ制御部85は、論理反転する設定となっているためON状態と解釈される。即ち、センサ制御部85は、OFF信号を受け取りNGマークが存在すると判定し、制御装置65はこのNGマークに対応するパターンの実装は行わない。光センサ53がON状態となった場合(反射光量大)は、センサ制御部85が論理反転する設定となっているのでNGマーク93は検出していないと判定し、制御装置65は対応するパターンの実装を行う。以上のように、基板色に応じてセンサ論理の反転、又はセンサ制御部での論理反転を行うか否かを設定し、センサ論理の切換を行う。 【0047】本実施形態による検出装置によれば、光センサ53の論理を切換えるのではなく、光センサ53から受け取った信号を、予め登録した検出対象の明度に応じてセンサ制御部85により、反転する場合と、反転しない場合とに切換えることにより、リモート操作で論理切換が可能な光センサを利用しない場合であっても、検出対象に適合した正論理と負論理との判定処理が、いずれか一つの論理の光センサで行えるようになる。 【0048】なお、上記した実施形態において、吸着ノズル52の検出はフィルタ52aを検出することで行う例を示した。ところが、フィルタ52aは、使用時間の経過に伴って汚れが付着し、図13に示すように、経時的に明度のレベルが低下する。このため、低下する明度のレベルを段階的に設定しておき(レベル1、レベル2・・・レベルn)、例えばレベル2の明度を検出したときに、報知装置73から警報やメッセージを発するように構成してもよい。このような構成とすれば、フィルタ52a自身の交換時期が把握可能となり、メンテナンス作業を軽減できると共に、フィルタ52aが汚れて光センサ53による検出が不能となり、吸着ノズル52が有るにもかかわらず、吸着ノズルなしとして検出するノズル有s無の誤検出を防止することができる。 【0049】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係る検出方法及び検出装置によれば、反射光が所定光量以上のとき光センサの出力をオン状態にする正論理と、反射光が所定光量未満のとき光センサの出力をオン状態にする負論理とを、予め登録された検出対象の表面の明度によって切換えて一つの光センサで検出を行うので、従来、二種類必要であったノズル検出用の光センサと、実装パターン検出用の光センサとを一つにでき、部品点数を減らして装置コストを低減することができる。また、予め登録した検出対象の表面の明度に基づき、正論理と負論理とを操作画面のオペレーションで切り換えできるので、装置のスイッチを直接操作して光センサ設定を変更する必要がなくなり、設定忘れを生じ難くして生産の信頼性を向上させることができる。 【0050】また本発明に係る部品実装装置によれば、上記の検出装置が備えられ、この検出装置によって吸着ノズルの有無、及び基板上のNGマークが検出され、この検出結果に基づいて制御装置が、吸着ノズルを部品装着ヘッドに取り付けると共に、NGマークが検出されたときには部品の実装は行わないように制御される。つまり、従来、二種類の光センサが必要であった吸着ノズルの有無判定と、部品実装の可否判定とが一つの光センサで行えるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年2月19日(2002.2.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105647 【弁理士】 【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−243893(P2003−243893A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月29日(2003.8.29) |
| 【出願番号】 |
特願2002−41601(P2002−41601) |
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