| 【発明の名称】 |
多層プリント配線板及びその製造法 |
| 【発明者】 |
【氏名】菅野 雅雄 【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社総合研究所内
【氏名】磯野 雅司 【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社総合研究所内
【氏名】長谷川 清 【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社総合研究所内
【氏名】皆川 一泰 【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社総合研究所内
【氏名】北口 勝也 【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社総合研究所内
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| 【要約】 |
【課題】高密度で信頼性に優れる、層間を接続する穴に導電性ペーストを充填した絶縁性接着剤層と金属箔によって形成された導体パターンとが交互に配置された積層体であり、前記導体パターンの少なくとも2層以上が加圧加熱の際に、前記導電性ペーストを介して電気的に接続された多層プリント配線板を提供する。
【解決手段】片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層の層間接続用の穴に、穴の深さに対して±10μm以内の高さになるように導電性ペーストを充填し、前記導電性ペーストを充填した絶縁性接着剤層の金属箔と反対側の面に、回路板を層間接続用の穴と回路板の回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して層間の電気的接続を行う多層プリント配線板の製造法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層の層間接続用の穴に、穴の深さに対して±10μm以内の高さになるように導電性ペーストを充填し、前記導電性ペーストを充填した絶縁性接着剤層の金属箔と反対側の面に、回路板を層間接続用の穴と回路板の回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して層間の電気的接続を行うことを特徴とする多層プリント配線板の製造法。 【請求項2】 導電性ペーストが、揮発量が3重量%以上の導電性ペーストである請求項1に記載の多層プリント配線板の製造法。 【請求項3】 以下の工程を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造法。 (a)片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層にレーザーを照射して、層間の電気的接続を行う場所に、金属箔に到達する非貫通穴をあける工程(b)上記非貫通穴に揮発量が3重量%以上の導電性ペーストを充填する工程(c)上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にする工程(d)上記非貫通穴の導電性ペーストの上部に導電性ペーストを充填して、穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にする工程(e)内層回路を形成した配線基板の表面に(d)の工程で得た材料を金属箔が外側になるように非貫通穴と内層回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して一体化する工程(f)エッチング法で外側の金属箔に導体パターンを形成する工程(g)更に多層化する場合に(a)〜(f)までの工程を繰り返して多層プリント配線板を製造する工程【請求項4】 (c)工程が、上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3%未満にするために加熱する工程である請求項3記載の多層プリント配線板の製造法。 【請求項5】 以下の工程を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造法。 (a1)片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層の層間の電気的接続を行う場所に貫通穴をあける工程(b1)上記貫通穴に揮発量が3%重量以上の導電性ペーストを充填する工程(c1)上記貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にする工程(d1)上記貫通穴の導電性ペーストの上部に導電性ペーストを充填して、穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にする工程(e1)内層回路を形成した配線基板の表面に(d1)の工程で得た材料を金属箔が外側になるように貫通穴と内層回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して一体化して積層体とする工程(f1)積層体表面に金属層をめっきする工程(g1)エッチング法で外側の金属箔に導体パターンを形成する工程(h1)更に多層化する場合に(a1)〜(g1)までの工程を繰り返して多層プリント配線板を製造する工程【請求項6】 (c1)工程が、上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3%未満にするために加熱する工程である請求項5記載の多層プリント配線板の製造法。 【請求項7】 以下の工程を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造法。 (a2)片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層レーザーを照射して、層間の電気的接続を行う場所に、金属箔に到達する非貫通穴をあける工程(b2)上記非貫通穴に導電性ペーストを穴の深さよりも高く充填する工程(c2)穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にする工程(d2)内層回路を形成した配線基板の表面に(c2)の工程で得た材料を金属箔が外側になるように非貫通穴と内層回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して一体化する工程(e2)エッチング法で外側の金属箔に導体パターンを形成する工程(f2)更に多層化する場合に(a2)〜(e2)までの工程を繰り返して多層プリント配線板を製造する工程【請求項8】 (b2)工程が、上記非貫通穴に揮発量が3%以上の導電性ペーストを穴の深さよりも高く充填する工程であり、(c2)工程が、上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にし、穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にするために加熱する工程である請求項7記載の多層プリント配線板の製造法。 【請求項9】 請求項3〜9何れかに記載の方法で製造した多層プリント配線板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線板及びその製造法に関する。 【0002】 【従来の技術】電子機器の小型化、高性能化、多機能化に伴い、多層プリント配線板には、より一層の高密度化が求められるようになってきている。これらの要求を満たすために、層間の薄型化、配線の微細化、層間接続穴の小径化が行われ、また、隣接する層間の導体のみを接続するビアホール等が用いられるようになり、このビアホールも小径化されつつある。配線の多層化には、通常、複数の回路層と該間の層間絶縁層をまとめて重ね、加圧、加熱して積層一体化し、必要な箇所に穴をあけ接続する多層配線板と、回路を形成した上に層間絶縁層を形成し、その上に回路を形成し、必要な箇所に穴を設け、というように回路層と絶縁層とを順次形成するビルドアップ多層配線板とがある。このビルドアップ多層配線板の製造法のひとつとして、絶縁接着剤層に形成した穴に導電性ペーストを充填し、内層回路板と加圧、加熱して前記絶縁接着剤層に形成した外層回路と電気的に接続する方法がある。この後必要に応じ、上記と同様の工程を繰り返すことにより、必要とする多層回路が形成できる。しかし、この方法においては、以下のような問題があった。絶縁接着剤層に形成した穴に導電性ペーストを充填し、内層回路板と加圧、加熱して前記絶縁接着剤層に形成した外層回路と電気的に接続する際、穴内の導電性ペーストの充填量が少ない場合、良好な層間の導電性が得られないという問題があった。一方、穴の深さに対し、導電性ペーストの高さが高すぎる場合、加圧、加熱後に外層回路の表面に凹凸が発生し、微細配線が形成できないという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、高密度で信頼性に優れる、層間を接続する穴に導電性ペーストを充填した絶縁性接着剤層と金属箔によって形成された導体パターンとが交互に配置された積層体であり、前記導体パターンの少なくとも2層以上が加圧加熱の際に、前記導電性ペーストを介して電気的に接続された多層プリント配線板を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層の層間接続用の穴に、穴の深さに対して±10μm以内の高さになるように導電性ペーストを充填し、前記導電性ペーストを充填した絶縁性接着剤層の金属箔と反対側の面に、回路板を層間接続用の穴と回路板の回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して層間の電気的接続を行うことを特徴とする多層プリント配線板の製造方法に関する。 【0005】本発明はまた、以下の工程を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造法に関する。 (a)片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層にレーザーを照射して、層間の電気的接続を行う場所に、金属箔に到達する非貫通穴をあける工程(b)上記非貫通穴に揮発量が3重量%以上の導電性ペーストを充填する工程(c)上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にする工程(d)上記非貫通穴の導電性ペーストの上部に導電性ペーストを充填して、穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にする工程(e)内層回路を形成した配線基板の表面に(d)の工程で得た材料を金属箔が外側になるように非貫通穴と内層回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して一体化する工程(f)エッチング法で外側の金属箔に導体パターンを形成する工程(g)更に多層化する場合に(a)〜(f)までの工程を繰り返して多層プリント配線板を製造する工程【0006】本発明はまた、(c)工程が、上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にするために加熱する工程である上記の多層プリント配線板の製造法に関する。 【0007】本発明はまた、以下の工程を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造法に関する。 (a1)片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層の層間の電気的接続を行う場所に貫通穴をあける工程(b1)上記貫通穴に揮発量が3重量%以上の導電性ペーストを充填する工程(c1)上記貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にする工程(d1)上記貫通穴の導電性ペーストの上部に導電性ペーストを充填して、穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にする工程(e1)内層回路を形成した配線基板の表面に(d1)の工程で得た材料を金属箔が外側になるように貫通穴と内層回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して一体化して積層体とする工程(f1)積層体表面に金属層をめっきする工程(g1)エッチング法で外側の金属箔に導体パターンを形成する工程(h1)更に多層化する場合に(a1)〜(g2)までの工程を繰り返して多層プリント配線板を製造する工程【0008】本発明はまた、(c1)工程が、上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3%未満にするために加熱する工程である上記の多層プリント配線板の製造法に関する。 【0009】本発明はまた、以下の工程を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造法に関する。 (a2)片面に金属箔を有する絶縁性接着剤層レーザーを照射して、層間の電気的接続を行う場所に、金属箔に到達する非貫通穴をあける工程(b2)上記非貫通穴に導電性ペーストを穴の深さよりも厚く充填する工程(c2)穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にする工程(d3)内層回路を形成した配線基板の表面に(c2)の工程で得た材料を金属箔が外側になるように非貫通穴と内層回路を位置合わせして重ね、加圧、加熱して一体化する工程(e2)エッチング法で外側の金属箔に導体パターンを形成する工程(f2)更に多層化する場合に(a2)〜(e2)までの工程を繰り返して多層プリント配線板を製造する工程【0010】本発明はまた、(b2)工程が、上記非貫通穴に揮発量が3重量%以上の導電性ペーストを穴の深さよりも高く充填する工程であり、(c2)工程が、上記非貫通穴に充填した導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にし、穴の深さと導電性ペーストの高さの差を±10μm以内にするために加熱する工程である上記の多層プリント配線板の製造法に関する。本発明はまた、上記の何れかの方法で製造した多層プリント配線板に関する。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明に用いる導電性ペーストには、導電粒子と樹脂を主成分とするものが使用できる。導電性ペーストの導電粒子には、銀や銅あるいは表面を銀で被覆した銅等を用いることができる。樹脂には、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等を用いることができる。また、導電粒子と樹脂及び揮発分を主成分とするもので、揮発量が好ましくは3重量%以上、より好ましくは5〜10重量%の導電性ペーストは、絶縁性接着剤層の層間接続用の穴への充填性に優れる。さらに粘度が好ましくは1000dPa・s以下、より好ましくは100〜800dPa・sであると充填性の点でさらに好ましい。 【0012】本発明に用いる絶縁性接着剤層としては、エポキシ樹脂やポリイミド類を成分として含むものが好ましく用いられ、市販のものとしては、分子量10万以上の高分子量エポキシ重合体を主成分としたエポキシ系接着フィルムであるMCF−3000E(日立化成工業株式会社、商品名)、変成ゴムを添加したエポキシ樹脂系としてGF−3500(日立化成工業株式会社、商品名)、ポリイミド系としてはAS−2500(日立化成工業株式会社、商品名)、直径が0.1μm〜6μmで長さが約5μm〜1mmの繊維形状物質をエポキシ樹脂中に分散させたエポキシ系接着剤フィルムとしてMCF−6000E(日立化成工業株式会社、商品名)がある。 【0013】絶縁性接着剤層には、通常、引き剥がし可能な有機フィルムが貼り合わされ、多層配線板用材料として使用される。引き剥がし可能な有機フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフッ化エチレン等が使用できる。層間の電気的接続を行う場所にビアホールを穴あけする方法としては、レーザーやドリルが使用できるが、絶縁接着剤層のみで金属箔には穴あけを行わない場合は、レーザーが好ましい。レーザーとしては、エキシマレーザーや炭酸ガスレーザー等があるが、加工速度や加工費等の点から炭酸ガスレーザーが好適である。また、絶縁接着剤層と金属箔を同時に穴あけする場合は、ドリルが好ましい。 【0014】導電性ペーストを絶縁性接着層の層間接続用の穴へ充填する方法としては、スクリーン印刷やディスペンサー等を用いることができる。スクリーン印刷を行う場合には、テトロンメッシュマスクメタルやマスク等を用いることができる。また、絶縁性接着剤層の表面にポリエチレンテレフタレートフィルム等の離型性フィルムをラミネート後、層間接続用の穴をあけた場合には、離型性フィルムを印刷マスクとすることができる。 【0015】穴の深さと導電性ペーストの高さの差を10μm以内にする工程は、内層回路を形成した配線基板との加圧、加熱工程前に行う。穴の深さと導電性ペーストの高さの差を10μm以内にする方法としては、絶縁性接着剤層の層間接続用の穴へ1度目の充填を行った後、再度充填を行う方法やメタルマスク等の印刷マスクの厚みを調整して充填する方法がある。さらには導電性ペーストの印刷充填後にスキージ等を用いて、余分な導電性ペーストをかきとり、厚みを調整することも可能である。導電性ペーストの厚みが絶縁接着剤層の厚みよりも10μmを超えて薄い場合、導電性ペーストの充填量が不足し、層間の良好な導電性が得られない。また導電性ペーストの厚みが絶縁接着剤層の厚みよりも10μmを超えて厚い場合、内層回路を形成した配線基板の加圧、加熱後の表面凹凸が大きくなり、微細な配線が形成できない。より好ましくは、絶縁接着剤層と導電性ペーストの厚みの差を5μm以内とする。 【0016】導電性ペーストを充填した絶縁性接着剤層と回路板(内層回路を形成した配線基板)の加圧、加熱一体化の前に導電性ペーストの揮発量を3重量%未満にする方法は、加熱によって行うことができる。揮発量を3重量%未満にする加熱条件は、導電性ペーストやその充填量によって異なる。温度を高く、時間を長くする程導電性ペースト中の揮発量を低下させることができるが、同時に加熱される絶縁性接着剤層が硬化しない程度の条件が好ましい。温度が低い場合は時間を長くし、温度が高い場合は短時間で良いが、一般的には温度130℃以下、時間5分〜30分が好ましい。 【0017】本発明の方法は、絶縁性接着剤層の層間接続用の穴に、穴の深さに対して±10μm以内の高さになるように導電性ペーストを充填し、前記導電性ペーストを充填した絶縁性接着剤層と回路板を加圧、加熱して導体層間の接続を行うために、良好な層間の導電性が得られる。また導電性ペーストを充填した絶縁接着剤層の加圧、加熱後の外層回路の表面は平滑になるため、微細配線が形成できる。 【0018】 【実施例】以下、本発明の実施例及びその比較例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。図1は、本発明の実施例1の製造工程を示す説明図であり、図2は本発明の実施例2の製造工程を示す説明図であり、図3は本発明の比較例1の製造工程を示す説明図である。以下、図1、図2及び図3に基づいて説明する。 実施例1本発明に係る多層プリント配線板の一実施例を以下に示す(図1参照)。 (1)基材2厚さ0.6mm、銅箔3厚さ18μmのガラス布−エポキシ樹脂含浸両面銅張り積層板であるMCL−E−679(日立化成工業株式会社製、商品名)を使用し、回路付き絶縁板(回路板)1を得た。 (2)金属箔として厚さ18μmの銅箔5の片面に、絶縁性接着剤層6として、厚さ55μmのエポキシ系接着剤層を設けたMCF−3000E(日立化成工業株式会社製、商品名)を用い、絶縁性接着剤層6の表面に引き剥がし可能な有機フィルムとして、厚さ15μmのポリエチレンテレフタレートフィルム7をロールラミネーターで貼り合わせた多層配線板用材料4に、炭酸ガスインパクトレーザー孔あけ機L−500(住友重機械工業株式会社製、商品名)により、周波数=150Hz、電圧=20kV、パルスエルネギー=85mJ、ショット数=7ショットの条件で、レーザー光を照射し、層間接続をとる部分の樹脂を取り除き、銅箔5まで届く直径0.13mmの穴8をあけた多層配線板用材料4を得た。 (3)多層配線板用材料4に導電性ペースト9として、NF2000(タツタ電線株式会社、商品名)をポリエチレンテレフタレートフィルム7面上からスクリーン印刷法によって充填した。この際の導電性ペースト9の揮発量は10重量%であった。また、粘度は800dPa・sであった。 (4)110℃で15分加熱して、導電性ペースト9の揮発量を2重量%にした。導電性ペースト9の揮発分が蒸発したため導電性ペースト9に凹みが発生し、導電性ペースト9の高さと穴8の深さの差が30μmとなった。 (5)引き続き、厚さ100μmのメタルマスクを用いて、前記導電性ペースト9の凹みに導電性ペースト9NF2000(タツタ電線株式会社、商品名)をスクリーン印刷し、110℃で15分加熱した。 (6)さらに、ポリエチレンテレフタレートフィルム7を引き剥がして多層配線板用材料10を得た。この時の導電性ペースト9は、絶縁性接着剤層6の表面から凸となり、導電性ペースト9の高さと穴8の深さの差は5μmであった。 (7)多層配線板用材料10を回路付き絶縁板1の両側に重ね、圧力2.94MPa、温度175℃、90分の条件で積層一体化し、積層体11を得た。 (8)積層体11の両面に、エッチングレジストフィルムHK−425(日立化成工業株式会社、商品名)をラミネートし、フォトリソグラフィーにより、所定のパターンを形成して、多層プリント配線板12を得た。 本方法の多層プリント配線板の導通抵抗は、400ケのビアのシリーズ抵抗が2.6Ωで、配線部分の抵抗2Ωを引いて得られるビア抵抗は、1ビアホール当たり1.5mΩであった。また、260℃のはんだ槽に3分フロートした場合や熱サイクル試験として−65℃と125℃の気相中に30分ずつ1000回浸漬した場合のビア抵抗の変化率は5%以下であった。 【0019】実施例2本発明に係る多層プリント配線板の他の実施例を以下に示す(図2参照)。 (1)基材2厚さ0.6mm、銅箔3厚さ18μmのガラス布−エポキシ樹脂含浸両面銅張り積層板であるMCL−E−679(日立化成工業株式会社製、商品名)を使用し、回路付き絶縁板1を得た。 (2)金属箔として厚さ12μmの銅箔5の片面に、絶縁性接着剤層6として、厚さ55μmのエポキシ系接着剤層を設けたMCF−3000E(日立化成工業株式会社製、商品名)を用い、絶縁性接着剤層6の表面に引き剥がし可能な有機フィルムとして、厚さ15μmのポリエチレンテレフタレートフィルムをロールラミネーターで貼りあわせた多層配線板用材料4に、ドリルを用いて層間接続をとる部分の樹脂及び銅箔に直径0.13mmの貫通穴8′をあけた多層配線板用材料4′を得た。 (3)多層配線板用材料4′に導電性ペースト9としてNF2000(タツタ電線株式会社、商品名)をポリエチレンテレフタレートフィルム面上からスクリーン印刷法によって充填した。この際の導電性ペースト9の揮発量は10重量%であった。また、粘度は800dPa・sであった。 (4)110℃で15分加熱して、導電性ペースト9の揮発量を2重量%にした。導電性ペースト9の揮発分が蒸発したため導電性ペースト9に凹みが発生し、導電性ペースト9の高さと穴8′の深さの差が30μmとなった。 (5)引き続き、厚さ100μmのメタルマスクを用いて、前記導電性ペースト9の凹みに導電性ペーストNF2000(タツタ電線株式会社、商品名)をスクリーン印刷し、110℃で15分加熱した。 (6)さらに、ポリエチレンテレフタレートフィルム7を引き剥がして多層配線板用材料16を得た。この時の導電性ペースト9は、絶縁性接着剤層6の表面から凸となり、導電性ペースト9の高さと穴8′の深さの差は5μmであった。 (7)多層配線板用材料16を回路付き絶縁板1の両側に重ね、圧力2.94MPa、温度175℃、90分の条件で積層一体化し、積層体17を得た。 (8)積層体17の表面に厚さ6μmの電解銅めっき18を行った。 (9)前記積層体17の両面に、エッチングレジストフィルムHK−425(日立化成工業株式会社、商品名)をラミネートし、フォトリソグラフィーにより、所定のパターンを形成して、多層プリント配線板19を得た。 本方法の多層プリント配線板の導通抵抗は400ケのビアのシリーズ抵抗が2.4Ωで、配線部分の抵抗2Ωを引いて得られるビア抵抗は1ビアホールあたり1.0mΩであった。また、260℃のはんだ槽に3分フロートした場合や熱サイクル試験として−65℃と125℃の気相中に30分ずつ1000回浸積した場合のビア抵抗の変化率は5%以下であった。 【0020】比較例1(図3参照) (1)実施例1と同様の方法により、回路付き絶縁板1を得た。 (2)金属箔として厚さ18μmの銅箔5の片面に、絶縁性接着剤層6として、厚さ55μmのエポキシ系接着剤層を設けたMCF−3000E(日立化成工業株式会社製、商品名)を用い、絶縁性接着剤層6の表面に引き剥がし可能な有機フィルムとして、厚さ15μmのポリエチレンテレフタレートフィルム7をロールラミネーターで貼り合わせた多層配線板用材料に、炭酸ガスインパクトレーザー孔あけ機L−500(住友重機械工業株式会社製、商品名)により、周波数=150Hz、電圧=20kV、パルスエルネギー=85mJ、ショット数=7ショットの条件で、レーザー光を照射し、層間接続をとる部分の樹脂を取り除き、銅箔5まで届く直径0.13mmの穴8をあけた多層配線板用材料4を得た。 (3)多層配線板用材料4に導電性ペースト9として、NF2000(タツタ電線株式会社、商品名)をポリエチレンテレフタレートフィルム7面上からスクリーン印刷法によって充填した。この際の導電性ペースト9の揮発量は10重量%であった。また、粘度は800dPa・sであった。 (4)110℃で15分加熱して、導電性ペースト9の揮発量を2重量%にした。導電性ペースト9の揮発分が蒸発したため導電性ペースト9に凹みが発生し、導電性ペースト9の高さと穴8の深さの差が30μmとなった。 (5)さらに、ポリエチレンテレフタレートフィルム7を引き剥がして多層配線板用材料13を得た。 (6)多層配線板用材料13を回路付き絶縁板1の両側に重ね、圧力2.94MPa、温度175℃、90分の条件で積層一体化し、積層体14を得た。 (7)積層体14の両面に、エッチングレジストフィルムHK−425(日立化成工業株式会社、商品名)をラミネートし、フォトリソグラフィーにより、所定のパターンを形成して、多層プリント配線板15を得た。 本比較例の多層プリント配線板では、絶縁性接着剤層の層間接続用の穴に充填した導電性ペーストに凹みが発生し、さらに回路板と加圧、加熱した。このため多層プリント配線板の導通抵抗は、400ケのビアのシリーズ抵抗が6Ωで、配線部分の抵抗2Ωを引いて得られるビア抵抗は、1ビアホール当たり10mΩと層間の良好な導電性が得られなかった。 【0021】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明によって高密度で信頼性に優れる多層プリント配線板の製造が可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004455 【氏名又は名称】日立化成工業株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年2月7日(2002.2.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086494 【弁理士】 【氏名又は名称】穂高 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−234575(P2003−234575A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月22日(2003.8.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−30764(P2002−30764) |
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