| 【発明の名称】 |
制御ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】宮崎 真一 【住所又は居所】神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユニシアジェックス内
【氏名】前田 将宏 【住所又は居所】神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユニシアジェックス内
【氏名】稲垣 隆之 【住所又は居所】神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユニシアジェックス内
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| 【要約】 |
【課題】例えばパワートランジスタ等の発熱性電子部品に対する放熱性を確保し、組立時の作業性も向上できるようにする。
【解決手段】制御ユニットのケース1には、長さ方向の一側にパワートランジスタ8の放熱板8Bが面接触する放熱段部2を設け、他側には基板台座部3を設ける。基板4にはパワートランジスタ8と共にブレース10を仮止め状態で配置し、このブレース10によりパワートランジスタ8の放熱板8Bをケース1の放熱段部2との間で挟持する。そして、複数の締結ねじ14を用いてカバー13と一緒に基板4とブレース10を放熱段部2と基板台座部3とに共締めし、パワートランジスタ8の放熱板8Bを放熱段部2とブレース10との間に挟持した状態で固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長さ方向の一側に発熱性電子部品が面接触する放熱段部を有し、長さ方向の他側に基板台座部が設けられた有底のユニットケースと、該ユニットケース内を前記放熱段部と基板台座部との間にわたって延びる板状体として形成され、前記発熱性電子部品が他の部品と共に実装される基板と、前記発熱性電子部品を該基板とユニットケースの放熱段部との間で挟持するため該基板の長さ方向一側に仮止め状態で配置される挟持用部材と、該挟持用部材と一緒に前記基板をユニットケース内に配置した状態で該ユニットケースを外側から閉塞するカバーと、該カバーと一緒に前記基板と挟持用部材を前記ユニットケースの基板台座部と放熱段部とに共締めし、前記発熱性電子部品をユニットケースの放熱段部と挟持用部材との間に挟持した状態で固定する複数の固定部材とにより構成してなる制御ユニット。 【請求項2】 前記挟持用部材は基板に対して凹凸嵌合により仮止めする構成としてなる請求項1に記載の制御ユニット。 【請求項3】 前記基板の長さ方向一側には前記発熱性電子部品を複数個横並び状態で設け、前記挟持用部材には該各発熱性電子部品を間隔をもって保持する複数の保持部を設けてなる請求項1または2に記載の制御ユニット。 【請求項4】 前記固定部材は締結ねじであり、前記ユニットケースの放熱段部と基板台座部には該各締結ねじが螺着されるねじ穴をそれぞれ設け、前記基板と挟持用部材には前記各締結ねじが挿通されるねじ挿通穴をそれぞれ設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の制御ユニット。 【請求項5】 前記発熱性電子部品は放熱板を有し、前記ユニットケースの放熱段部は挟持用部材との間で該放熱板を挟持する構成してなる請求項1,2,3または4に記載の制御ユニット。 【請求項6】 前記ユニットケースの基板台座部は、前記挟持用部材と前記発熱性電子部品の放熱板との合計の厚さにほぼ対応する寸法分だけ前記放熱段部よりも高い位置に配設してなる請求項5に記載の制御ユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エンジンの点火制御、燃料噴射量の演算制御等を行うのに好適に用いられる制御ユニットに関し、特に、パワートランジスタ等の発熱性電子部品を設けてなる制御ユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動車等に搭載される制御ユニットは、エンジンの点火コイル、燃料噴射弁の電磁アクチュエータ等に対する通電制御を行うために、パワートランジスタ等の発熱性電子部品を他の回路部品と共に基板に実装し、この状態でユニットケース内に基板等を収納する構成としている(例えば、特開平10−65371号等)。 【0003】そして、この種の従来技術による制御ユニットにあっては、ユニットケースまたはカバーに、例えばヒートシンクと呼ばれる放熱部を設け、パワートランジスタ等から発生する熱を外部に放熱させることにより、これらの発熱性電子部品が高温状態にさらされるのを防ぐようにしている。 【0004】また、パワートランジスタ等の発熱性電子部品を実装した基板を、ユニットケース内に収納するときには、まず、パワートランジスタ等の発熱性電子部品を基板に半田付けした状態で、これらをユニットケース内に載置する。 【0005】そして、その後は発熱性電子部品をヒートシンク等の放熱部にねじ等を用いて固定し、この上からカバーを被せて該カバーとユニットケースとの間に基板を挟持した状態で、カバーをユニットケースに対し別のねじ部材、またはカシメ手段等を用いて固定する構成としている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来技術による制御ユニットでは、パワートランジスタ等の発熱性電子部品をヒートシンク等の放熱部に固定する作業と、カバーをユニットケース、基板に対して固定する作業とを別工程で行う構成としているため、制御ユニット組立時の作業性が悪く、効率的な組立作業を行うことができないという問題がある。 【0007】また、パワートランジスタ等の発熱性電子部品をヒートシンク等の放熱部にねじ部材を用いて固定するときには、金属粉等が発生することがあり、これらの金属粉が原因となって基板の回路部品側で短絡(ショート)等が発生し易いという問題がある。 【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、例えばパワートランジスタ等の発熱性電子部品に対する放熱性を確保でき、組立時の作業性も向上できるようにした制御ユニットを提供することにある。 【0009】また、本発明の他の目的は、ねじ部材等を用いた固定作業時に金属粉がユニットケース内に発生するのを抑え、基板上の電子部品等を金属粉から保護し信頼性を高めることができるようにした制御ユニットを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する制御ユニットは、長さ方向の一側に発熱性電子部品が面接触する放熱段部を有し、長さ方向の他側に基板台座部が設けられた有底のユニットケースと、該ユニットケース内を前記放熱段部と基板台座部との間にわたって延びる板状体として形成され、前記発熱性電子部品が他の部品と共に実装される基板と、前記発熱性電子部品を該基板とユニットケースの放熱段部との間で挟持するため該基板の長さ方向一側に仮止め状態で配置される挟持用部材と、該挟持用部材と一緒に前記基板をユニットケース内に配置した状態で該ユニットケースを外側から閉塞するカバーと、該カバーと一緒に前記基板と挟持用部材を前記ユニットケースの基板台座部と放熱段部とに共締めし、前記発熱性電子部品をユニットケースの放熱段部と挟持用部材との間に挟持した状態で固定する複数の固定部材とにより構成している。 【0011】このように構成することにより、当該制御ユニットの組立時には、まず、例えばパワートランジスタ等の発熱性電子部品を他の電子部品と共に半田付け等の手段を用いて基板上に実装し、この状態で基板の長さ方向一側に挟持用部材を仮止めでき、該挟持用部材を用いて発熱性電子部品を基板に対し仮止めしておくことができる。 【0012】次に、この挟持用部材と一緒に前記基板をユニットケース内に配置した状態で該ユニットケースを外側からカバーにより閉塞し、この上から複数の固定部材を用いてカバーと一緒に基板と挟持用部材をユニットケースの基板台座部と放熱段部とに共締めすることができ、前記発熱性電子部品をユニットケースの放熱段部と挟持用部材との間に挟持した状態で固定することができる。 【0013】また、請求項2の発明によると、挟持用部材は基板に対して凹凸嵌合により仮止めする構成としている。この場合には、挟持用部材を基板の長さ方向一側に凹凸嵌合により仮止めすることができる。 【0014】一方、請求項3の発明は、基板の長さ方向一側には発熱性電子部品を複数個横並び状態で設け、挟持用部材には該各発熱性電子部品を間隔をもって保持する複数の保持部を設けてなる構成としている。 【0015】これにより、挟持用部材は、基板の長さ方向一側に横並び状態で設けた複数の発熱性電子部品を各保持部で間隔をもって個別に保持でき、各発熱性電子部品を基板に対し整列した状態で仮止めすることができる。 【0016】また、請求項4の発明によると、固定部材は締結ねじであり、ユニットケースの放熱段部と基板台座部には該各締結ねじが螺着されるねじ穴をそれぞれ設け、基板と挟持用部材には前記各締結ねじが挿通されるねじ挿通穴をそれぞれ設ける構成としている。 【0017】これにより、複数の締結ねじを用いてカバーと一緒に基板と挟持用部材をユニットケースの基板台座部と放熱段部とに共締めでき、前記発熱性電子部品をユニットケースの放熱段部と挟持用部材との間に挟持した状態で固定することができる。 【0018】また、請求項5の発明によると、発熱性電子部品は放熱板を有し、ユニットケースの放熱段部は挟持用部材との間で該放熱板を挟持する構成している。これにより、電子部品から発生した熱を放熱板からユニットケースの放熱段部に伝え、ユニットケースの外部へと放散させることができる。 【0019】さらに、請求項6の発明によると、ユニットケースの基板台座部は、挟持用部材と発熱性電子部品の放熱板との合計の厚さにほぼ対応する寸法分だけ前記放熱段部よりも高い位置に配設してなる構成としている。 【0020】これにより、基板をユニットケース内に配置するために、基板の長手方向一側をユニットケースの放熱段部上に放熱板、挟持用部材を介して載置し、基板の長さ方向他側を基板台座部上に載置したときには、ユニットケースに対して基板をほぼ水平に安定した状態に保つことができ、制御ユニットの組立作業を円滑に行うことができる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による制御ユニットを添付の図1ないし図6に従って詳細に説明する。 【0022】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は制御ユニットの外殻をなすユニットケース(以下、ケース1という)で、該ケース1は、例えばアルミニウム等の金属材料により鋳造等の手段を用いて有底の箱体として形成されている。 【0023】そして、ケース1は、図2に示すように長方形状の底部1Aと、該底部1Aの外縁側から上向きに立上げられた左,右の側部1B,1Cおよび前,後の側部1D,1Eとにより構成されている。また、ケース1の前側に位置する側部1Dには、後述のコネクタ5,6,7と対応する位置に、互いに大きさが異なる略コ字形状の切欠き部1F,1G,1Hが形成され、これら切欠き部1F,1G,1H内には、それぞれコネクタ5,6,7が配置されるものである。 【0024】2はケース1の長さ方向一側(左側)に一体形成された放熱段部で、該放熱段部2は、底部1Aと側部1Bとの間の角隅部側に肉盛りを施すようにして形成され、図1に示す如く高さ寸法H1 をもった厚肉で中実の段部となっている。そして、放熱段部2は、ケース1全体の中で比較的大きな容積を有することにより大きな熱容量をもったヒートシンクを構成し、後述するパワートランジスタ8から発生する熱をケース1の外部へと放熱させるものである。 【0025】また、放熱段部2には、ケース1の外面側に位置して複数の放熱部2A(1個のみ図示)が設けられ、該各放熱部2Aは放熱フィンとなって外気との接触面積を拡大するものである。そして、放熱段部2の上面側は平坦面として形成され、後述の放熱シート12を介して各パワートランジスタ8が面接触状態で載置される。また、放熱段部2には後述の締結ねじ14が螺着されるねじ穴2Bが、例えば2個だけ間隔をもって形成されている。 【0026】3,3はケース1の長さ方向他側(右側)に設けられた基板台座部で、該各基板台座部3は、図2に示す如く右側の側部1Cと前,後の側部1D,1Eとの間の角隅部側に位置し、それぞれ柱状の取付台座としてケース1に一体形成されている。 【0027】そして、これらの基板台座部3は、図1に示す如く高さ寸法H(H>H1)を有し、その上面は、放熱段部2よりも寸法H2 (H2 =H−H1 )だけ高い位置に配置されている。また、基板台座部3にも後述の締結ねじ14が螺着されるねじ穴3Aが形成されている。 【0028】4は電気絶縁性の材料等を用いて長方形状の平板体と形成された基板で、該基板4は、図1に示す如くケース1内に上側から挿入され、後述のカバー13と共に各締結ねじ14を用いてケース1の放熱段部2と各基板台座部3とに当接状態で固定されるものである。 【0029】このため、基板4はケース1にほぼ対応する長さを有し、その長さ方向一側はケース1の放熱段部2を上側から覆う位置まで延び、長さ方向他側は各基板台座部3の上面側に当接する位置まで延びている。また、基板4には、図2に示す如く放熱段部2の各ねじ穴2Bと対応する位置に2個のねじ挿通穴4A,4Aが穿設され、各基板台座部3のねじ穴3Aと対応する位置には他のねじ挿通穴4B,4Bが穿設されている。 【0030】さらに、基板4の長さ方向一側には、図4に示す如くねじ挿通穴4A,4Aの外側に位置して嵌合穴4C,4Cが形成され、これらの嵌合穴4Cは、後述のブレース10を基板4上に仮止めするため、後述する当て板部10Aの下面側に凹凸嵌合する凹凸嵌合部を構成するものである。 【0031】5,6,7は基板4にそれぞれ設けられたコネクタを示し、これらのコネクタ5〜7は、ケース1の切欠き部1F〜1Hと対応する位置に配設され、これら切欠き部1F,1G,1Hを介してケース1の外部に突出または露出するものである。そして、コネクタ5〜7は、基板4に実装された後述のパワートランジスタ8および他の回路部品11に対して給電を行うと共に、各種信号の入,出力等を行うものである。 【0032】8,8,…は基板4の長さ方向一側に横並び状態で実装された合計4個の発熱性電子部品となるパワートランジスタで、該各パワートランジスタ8は、図3、図4に示す如く3本の端子ピン8A,8A,…と、平板状の金属板からなる放熱板8Bとをそれぞれ有している。そして、パワートランジスタ8は、各端子ピン8Aの先端側が基板4に対し接続部9,9,…の位置で、基板4側のスルーホール9A,9A,…等を介して半田付けにより接続されている。 【0033】この場合、これらのパワートランジスタ8は、各端子ピン8Aが図4に示すように予め略L字状に折曲げられ、これらの端子ピン8Aの先端側をスルーホール9Aに挿入した状態でフロー半田付け等の手段により基板4側に接続される。そして、各パワートランジスタ8は、半田付け作業後に放熱板8Bが後述するブレース10の当て板部10A上に当接される。また、パワートランジスタ8の放熱板8Bには嵌合穴8Cが穿設され、該嵌合穴8Cは後述する当て板部10Aの突起10Eに対して凹凸嵌合するものである。 【0034】10はパワートランジスタ8を基板4上で整列状態に保持する挟持用部材としてのブレースで、該ブレース10は、電気絶縁性の樹脂材料等を用いて図4に示す如く四角形状の枠状体として形成され、角柱状の当て板部10Aと、該当て板部10Aと平行に延びる支え板部10Bと、該支え板部10Bと当て板部10Aとの間を互いに平行に延びて両者の間を連結する連結板部10C,10Cとにより構成されている。 【0035】また、ブレース10の当て板部10Aには、基板4のねじ挿通穴4Aと対応する位置に同様のねじ挿通穴10D,10Dが穿設され、当て板部10Aの上面側には、一定の間隔をもって保持部としての突起10E,10E,…が設けられている。 【0036】そして、これらの突起10Eは各放熱板8Bの嵌合穴8Cと凹凸嵌合することにより、各パワートランジスタ8を図4中に仮想線で示す如く保持し、基板4に対する各パワートランジスタ8の仮止めを図3に示すように行うものである。 【0037】一方、当て板部10Aの下面側には、基板4の嵌合穴4Cと上,下で対向する位置に2個の仮止め突起(図示せず)が設けられ、これらの仮止め突起は図4に示す各嵌合穴4Cに凹凸嵌合することにより、基板4の長さ方向一側にブレース10を仮止めするものである。 【0038】そして、このときにはブレース10の当て板部10Aと支え板部10Bとが基板4の表面上に図3に示す如く当接され、ブレース10全体を基板4に対して安定した面接触状態に保持するものである。 【0039】11は基板4に実装された他の回路部品で、該回路部品11は、例えば集積回路(IC)、コンデンサ、抵抗等の複数の電子部品からなり、図1、図3中に仮想線で示す如く基板4に搭載される。そして、当該制御ユニットは各パワートランジスタ8および回路部品11により、例えば自動車用エンジンの燃料噴射量制御や点火時期制御等を行なうものである。 【0040】12はケース1の放熱段部2上に配置された放熱シートで、該放熱シート12は、例えばシリコンゴム等の熱伝導性が高い弾性材料を用いて形成され、パワートランジスタ8からの熱をケース1の放熱段部2側に伝えるものである。 【0041】ここで、図3に示す如く各パワートランジスタ8、ブレース10および回路部品11が組込まれた基板4は、図2に示すように表,裏を反転させた状態でケース1に対し上側から被せるようにして装入され、このときにパワートランジスタ8の放熱板8Bは、ケース1の放熱段部2上に放熱シート12を介して載置される。 【0042】また、このときにブレース10の当て板部10Aは、図1に示すようにパワートランジスタ8の放熱板8Bを放熱段部2との間で放熱シート12を介して挟持し、パワートランジスタ8の放熱板8Bを放熱段部2上に後述の締結ねじ14を介して固定するものである。 【0043】そして、パワートランジスタ8の放熱板8B、ブレース10の当て板部10Aおよび放熱シート12は、合計の厚さ寸法が図1に示す如く寸法H2 となり、これによって基板4は、ケース1の放熱段部2と基板台座部3との間にほぼ水平な状態で配置されるものである。 【0044】13はケース1を上側から閉塞するカバーで、該カバー13は、薄い金属板等を図2に示すようにプレス加工することにより略長方形の蓋体として成形され、基板4を上側から完全に覆う大きさをもって形成されている。 【0045】そして、カバー13には、図2に示すように放熱段部2の各ねじ穴2B、基板4のねじ挿通穴4Aと対応する位置に2個のねじ挿通穴13A,13Aが穿設され、各基板台座部3のねじ穴3A、基板4のねじ挿通穴4Bと対応する位置には他のねじ挿通穴13B(一方のみ図示)が穿設されている。 【0046】14,14,…はカバー13をケース1に固定する合計4個の固定部材としての締結ねじで、これらの締結ねじ14は、図1、図2に示す如くカバー13の各ねじ挿通穴13A,13B、基板4のねじ挿通穴4A,4B、ブレース10のねじ挿通穴10D(図3参照)を介して放熱段部2のねじ穴2B,基板台座部3のねじ穴3Aにそれぞれ螺着される。 【0047】これにより、締結ねじ14は、カバー13と一緒に基板4とブレース10をケース1の基板台座部3と各放熱段部2とに共締めし、複数のパワートランジスタ8の放熱板8Bをケース1の放熱段部2とブレース10の当て板部10Aとの間に挟持した状態で固定するものである。 【0048】本実施の形態による制御ユニットは、上述の如き構成を有するもので、次に該制御ユニットの組立手順について説明する。 【0049】まず、各パワートランジスタ8の端子ピン8Aを図4に示す如く略L字状に折曲げた状態で、各パワートランジスタ8を他の回路部品11等と共にフロー半田付け等の手段を用いて基板4上に実装する。また、基板4の長さ方向一側にはブレース10の当て板部10Aを仮止めするため、図4に示す基板4の嵌合穴4Cに対して当て板部10Aの仮止め突起を凹凸嵌合させる。 【0050】次に、この状態で各パワートランジスタ8は、放熱板8Bをブレース10の当て板部10A上に当接させると共に、放熱板8Bの嵌合穴8Cを当て板部10Aの突起10Eに対して凹凸嵌合させる。これにより、ブレース10を用いて各パワートランジスタ8を整列状態で基板4に対し仮止めする。 【0051】次に、これらのパワートランジスタ8、ブレース10および他の回路部品11を組込んだ基板4を、その表,裏を反転させた状態でブレース10と一緒にケース1内に装入し、この上からケース1をカバー13により閉塞する。そして、その後は合計4本の締結ねじ14,14,…を用いてカバー13と一緒に基板4とブレース10をケース1の放熱段部2と基板台座部3とに共締めする。 【0052】これにより、複数のパワートランジスタ8をケース1の放熱段部2とブレース10との間に挟持した状態で締結ねじ14によって固定でき、このときにカバー13と一緒に基板4とブレース10とを、ケース1に対して同時に固定することができる。 【0053】そして、このように組立てられた制御ユニットは、コネクタ5,6,7に外部機器がハーネス(図示せず)等を介して接続され、この状態でエンジン回転数、吸入空気量等を検出する検出信号が外部機器から入力されると、この検出信号に基づいて回路部品11等で燃料噴射量の演算制御、点火時期制御等を行ない、エンジン側の燃料噴射弁、点火コイル等に制御信号を出力することができる。 【0054】かくして、本実施の形態によれば、上述の如き構成を採用することにより、パワートランジスタ8をケース1のヒートシンクとなる放熱段部2側に固定する作業と、カバー13をケース1、基板4に対して固定する作業とを同一の工程で行うことができ、当該制御ユニットの組立作業を効率的に行うことができる。 【0055】また、ケース1の放熱段部2に対するパワートランジスタ8の取付作業と、ケース1に対する基板4等の取付作業を同時行うことができるので、締結ねじ14を放熱段部2と基板台座部3のねじ穴2B、3Aに対して螺着するときに、ケース1と基板4との間の空間内に金属粉等が発生することはなくなり、これらの金属粉が原因となって基板4の回路部品11側で短絡(ショート)等が発生する等の問題を解消することができる。 【0056】また、ケース1に一体形成した放熱段部2は、底部1Aと側部1Bとの間の角隅部側に肉盛りを施すようにして、図1に示す如く高さ寸法H1 をもった厚肉で中実の段部として形成しているので、この放熱段部2により大きな熱容量をもったヒートシンクを構成でき、パワートランジスタ8から発生する熱をケース1の外部へと確実に放熱することができる。 【0057】さらに、放熱段部2には、ケース1の外面側に位置して複数の放熱部2Aを設け、該各放熱部2Aにより放熱フィンの如く外気との接触面積を拡大しているので、これによってもパワートランジスタ8からの熱を効率的に放熱することができる。 【0058】従って、本実施の形態によれば、パワートランジスタ8等の発熱性電子部品に対する放熱性を良好に確保できる。また、当該制御ユニットの組立作業性を、例えば4本の締結ねじ14を用いるだけ効率的に行うことができ、組立時の作業性を大幅に向上することができる。 【0059】また、このような締結ねじ14による基板4、ブレース10およびカバー13等の固定作業時に金属粉がケース1内に発生するのを確実に抑えることができ、基板4に実装した回路部品11等を金属粉から保護できると共に、当該制御ユニットの信頼性を高めることができる。 【0060】次に、図5に本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、挟持用部材としてのブレースを、有底のボックス構造体として形成したことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 【0061】図中、21は本実施の形態で用いる発熱性電子部品としてのパワートランジスタで、該各パワートランジスタ21は、第1の実施の形態で述べたパワートランジスタ8とほぼ同様に構成され、複数の端子ピン21Aと放熱板21Bとを有している。 【0062】22はパワートランジスタ21用の挟持用部材となるブレースで、該ブレース22は、電気絶縁性の樹脂材料等を用いて有底のボックス構造体として形成され、細長い長方形状をなす底部22Aと、該底部22Aの前,後に一体形成された角柱状の枠板部22B,22Cと、底部22Aの左,右に一体形成された側壁部22D,22Dと、該各側壁部22D間に一定間隔をもって形成された複数の隔壁部22E,22E,…等とにより構成されている。 【0063】ここで、ブレース22の各隔壁部22Eは、枠板部22B,22C間を前,後方向に延び、左,右の側壁部22D間に保持部となる合計4個の嵌合凹部22F,22F,…を形成している。そして、これらの嵌合凹部22F内には、それぞれパワートランジスタ21が間隔をもって嵌合、保持され、嵌合凹部22Fの深さ寸法は、パワートランジスタ21の高さ寸法にほぼ対応しているものである。 【0064】また、ブレース22の枠板部22Bは、後側の枠板部22Cに比較して薄肉に形成され、後側の枠板部22Cは、第1の実施の形態で述べた当て板部10Aとほぼ同様に構成されている。そして、この枠板部22Cには、基板4のねじ挿通穴4Aと対応する位置にねじ挿通穴22G,22Gが穿設され、このねじ挿通穴22G内には図2に例示した締結ねじ14が挿通されるものである。 【0065】一方、ブレース22(枠板部22C)の下面側には、基板4の嵌合穴4Cと上,下で対向する位置に2個の仮止め突起(図示せず)が設けられ、これらの仮止め突起は図5に示す各嵌合穴4Cに凹凸嵌合することにより、基板4の長さ方向一側にブレース22を仮止めするものである。そして、このときにはブレース22の底部22A等が基板4の表面上に広く当接され、ブレース22全体を基板4に対して安定した面接触状態に保持できるものである。 【0066】かくして、このように構成される本実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に本実施の形態では、ブレース22をボックス構造とし、各側壁部22Dと各隔壁部22Eとの間に、例えば合計4個の嵌合凹部22F,22F,…を設ける構成としている。 【0067】このため、複数のパワートランジスタ21を各嵌合凹部22F内にそれぞれ個別に嵌合させ、各パワートランジスタ21を定間隔で整列した状態に保持できると共に、基板4に対するパワートランジスタ21の仮止めまたは位置合せをより安定して行うことができる。 【0068】次に、図6に本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第2の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、挟持用部材としてのブレース31を、異なる形状のボックス構造体に形成したことにある。 【0069】ここで、本実施の形態で用いるブレース31は、第2の実施の形態で述べたブレース22とほぼ同様に、底部31A、前,後の枠板部31B,31C、左,右の側壁部31D,31D、隔壁部31E,31E,…、嵌合凹部31F,31F,…、ねじ挿通穴31G,31Gをもって構成されている。 【0070】然るに、このブレース31は、各側壁部31D、隔壁部31Eが枠板部31Bの上面側まで延び、各嵌合凹部31Fは段付の凹部として形成されている。そして、これらの嵌合凹部31F内には、それぞれパワートランジスタ21が間隔をもって嵌合、保持されるものである。 【0071】かくして、このように構成される本実施の形態は、前述した第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に本実施の形態では、ブレース31の側壁部31D、隔壁部31Eを枠板部31Bの上面側まで延ばすことにより、各嵌合凹部31Fの長さ寸法を拡大している。 【0072】このため、複数のパワートランジスタ21を各嵌合凹部31F内にそれぞれ個別に嵌合したときには、各パワートランジスタ21をさらに安定して保持でき、基板4に対するパワートランジスタ21の仮止めまたは位置合せをより一層安定して行うことができる。 【0073】なお、前記各実施の形態では、自動車用エンジン等に用いる制御ユニットを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば家庭用電化製品、または他の産業機械等、発熱性の電子部品を組込むようにした種々の制御ユニットにも適用できるものである。 【0074】また、前記第1の実施の形態では、固定部材として締結ねじ14を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばリベット等の固定部材を用いてもよく、また、カシメ等の固定手段を用いてカバー13をケース1に固定する構成としてもよい。この点は第2,第3の実施の形態についても同様である。 【0075】 【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、制御ユニットを、有底のユニットケース、発熱性電子部品が他の部品と共に実装される基板、前記発熱性電子部品を該基板に対して仮止めする挟持用部材、前記ユニットケースを外側から閉塞するカバーおよび複数の固定部材により構成し、これらの固定部材は、カバーと一緒に前記基板と挟持用部材を前記ユニットケースの基板台座部と放熱段部とに共締めし、前記発熱性電子部品をユニットケースの放熱段部と挟持用部材との間に挟持した状態で固定する構成としたので、当該制御ユニットの組立作業性を最小本数の固定部材を用いて効率的に行うことができ、組立時の作業性を大幅に向上することができると共に、例えばパワートランジスタ等の発熱性電子部品に対する放熱性を良好に確保することができる。 【0076】また、このような固定部材による基板、挟持用部材およびカバー等の固定作業時に金属粉がユニットケース内に発生するのを確実に抑えることができ、基板に実装した回路部品等を金属粉から保護できると共に、当該制御ユニットの信頼性を高めることができる。 【0077】また、請求項2に記載の発明によると、挟持用部材は基板に対して凹凸嵌合により仮止めする構成としているので、挟持用部材を基板の長さ方向一側に凹凸嵌合により仮止めでき、挟持用部材を基板に組付けるときの作業性を向上することができる。 【0078】一方、請求項3に記載の発明は、基板の長さ方向一側に発熱性電子部品を複数個横並び状態で設け、挟持用部材には該各発熱性電子部品を間隔をもって保持する複数の保持部を設ける構成としているので、基板の長さ方向一側に横並び状態で設けた複数の発熱性電子部品を挟持用部材の各保持部により間隔をもって個別に保持でき、各発熱性電子部品を基板に対し整列した状態で仮止めすることができる。 【0079】また、請求項4に記載の発明によると、固定部材は締結ねじであり、ユニットケースの放熱段部と基板台座部には該各締結ねじが螺着されるねじ穴をそれぞれ設け、基板と挟持用部材には前記各締結ねじが挿通されるねじ挿通穴をそれぞれ設ける構成としているので、複数の締結ねじを用いてカバーと一緒に基板と挟持用部材をユニットケースの基板台座部と放熱段部とに共締めでき、前記発熱性電子部品をユニットケースの放熱段部と挟持用部材との間に挟持した状態で固定することができる。 【0080】また、請求項5に記載の発明によると、発熱性電子部品は放熱板を有し、ユニットケースの放熱段部は挟持用部材との間で該放熱板を挟持する構成しているので、電子部品から発生した熱を放熱板からユニットケースの放熱段部へと確実に伝えることができ、ユニットケースによる放熱性を向上できる。 【0081】さらに、請求項6に記載の発明によると、ユニットケースの基板台座部は、挟持用部材と放熱板の合計の厚さにほぼ対応する寸法分だけ前記放熱段部よりも高い位置に配設する構成としているので、基板をユニットケース内に配置するために、基板の長手方向一側をユニットケースの放熱段部上に放熱板、挟持用部材を介して載置すると共に、基板の長さ方向他側を基板台座部上に載置したときには、ユニットケースに対して基板をほぼ水平に安定した状態に保つことができ、制御ユニットの組立作業を円滑に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000167406 【氏名又は名称】株式会社日立ユニシアオートモティブ 【住所又は居所】神奈川県厚木市恩名1370番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月30日(2002.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079441 【弁理士】 【氏名又は名称】広瀬 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2003−224387(P2003−224387A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月8日(2003.8.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−22135(P2002−22135) |
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