| 【発明の名称】 |
電子部品回路形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 登 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】西森 勇蔵 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】内山 聡 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】安全停止からの復帰時に基板搬送レール上にある回路基板やその上の電子部品に落下や位置ずれを発生させない電子部品回路形成装置を提供する。
【解決手段】基板搬入レール14(基板搬出レールも同じ)を昇降駆動するエアシリンダ18に対して、安全停止状態からの復帰時に供給するエアの流量を制限し、基板搬入レール14の上昇動作を緩やかにする。これにより基板搬送レール14上の回路基板9が落下したり回路基板9上の電子部品に位置ずれが発生しない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エアシリンダにより昇降駆動される基板搬入レール及び基板搬出レールを備え、前記基板搬入レールから装置内に搬入された回路基板に電子部品を装着し、電子部品が装着された回路基板を前記基板搬出レールによって装置外に搬出する動作を繰り返し、この動作を安全のため停止させる安全停止機能が設けられ、安全停止時には前記エアシリンダの残圧を大気開放して安全停止するように制御する空圧回路が設けられてなる電子部品回路形成装置であって、前記空圧回路は、安全停止状態が解除され動作状態に復帰させるときにエアシリンダに供給するエアの流量を制限する流量制限手段を備えてなることを特徴とする電子部品回路形成装置。 【請求項2】 流量制限手段は、絞り弁である請求項1に記載の電子部品回路形成装置。 【請求項3】 安全停止状態から復帰するときにエアシリンダに絞り弁を介してエアを供給するエア供給回路を形成する電磁弁が設けられてなる請求項1又は2に記載の電子部品回路形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板に電子部品を実装して回路形成する電子部品回路形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電子部品回路形成装置には、保全のための点検あるいは非常停止後の点検や故障修理の際には、作業者の安全を図るために駆動部を動作させないようにする安全機能が設けられている。図7に示すように、電子部品回路形成装置の正面には正面安全カバー1及び非常停止スイッチ26が設けられ、正面安全カバー1は、それを閉じて、図8に示すように、正面安全カバー1に配設された安全スイッチ27のオス側27aにより安全スイッチ27のメス側27bの接点がオンになった状態でないと、電子部品回路形成装置は動作できないようになっている。図8(b)に示すように、安全カバー1を開くと安全スイッチ27はオフになって電子部品回路形成装置は安全停止状態となる。 【0003】図9は、電子部品回路形成装置が備える安全機能の構成を示すもので、モータ23を制御するモータ制御装置20及び電磁弁19を駆動する空圧回路24を制御する電磁弁制御装置21は、いずれも判断装置22を介して制御指令をモータ23あるいは空圧回路24に出力できるように構成され、前記安全スイッチ27及び/又は前記非常停止スイッチ26から停止信号が入力されたときには、モータ制御装置20及び電磁弁制御装置21からの指令は判断装置22によって無効化され、電子部品回路形成装置の動作は安全停止状態となる。この安全停止状態は、安全スイッチ27及び非常停止スイッチ26を解除し、リセットスイッチ28を押すことによって解除され、電子部品回路形成装置を動作状態に復帰させることができる。 【0004】電子部品回路形成装置は、図10に示すように、基板搬入部7によって装置内に搬入された回路基板9をXYテーブル5上に固定し、XYテーブル5のX−Y方向への移動により電子部品の装着位置を位置決めし、部品装着ヘッド6の吸着ノズル12から電子部品が回路基板上に装着される。回路基板9に対する電子部品の装着が完了すると、回路基板9は基板搬出部8によって装置外に搬出されて次工程に移送される。 【0005】前記基板搬入部7及び基板搬出部8は、動作方向が反対になるだけで同一の構造に構成されている。図11は、基板搬入部7の構成を示すもので、基板搬入レール14には搬送モータ16によって駆動される基板搬送ベルト15が配設され、図外搬送装置から供給された回路基板9を図示右端側から基板搬入レール14に沿って左端側に搬送する。基板搬入レール14はエアシリンダ18によって駆動される上下動作リンク17により上下移動して、図11(a)に示すように左端側に回路基板9が搬送されたとき、図11(b)に示すように下降進出動作して前記XYテーブル5に回路基板9を搬入できる状態になる。 【0006】前記エアシリンダ18は、図12に示す空圧回路24によって駆動制御される。3位置センターオープン電磁弁19はA,B,R,Rポートを備え、Aポート及びBポートはそれぞれエアシリンダ18のシリンダ室29、30に連通されるポートであり、R,Rポートはそれぞれエア源32及び待機中に連通されるポートである。図12(a)に示す電磁弁19の状態では、エア源32からのエアがシリンダ室29に供給されるのでシリンダ軸31は後退し、基板搬入レール14は図11(a)に示すように上昇位置になる。図12(c)に示す電磁弁19の状態では、エア源32からのエアがシリンダ室30に供給されるのでシリンダ軸31は前進し、基板搬入レール14は図11(b)に示すように下降位置になる。図12(b)に示す電磁弁19の状態では、エアシリンダ18のシリンダ室29、30内のエアは全て排気されるので、基板搬入レール14は自重によって図11(b)に示す位置になる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記構成において、非常停止スイッチ26もしくは安全スイッチ27の作動によって装置が安全停止し、安全停止状態から復帰させるとき、空圧回路24は図12(b)に示す状態にあり、基板搬入レール14は自重により図11(b)に示す下降状態にある。この状態から基板搬入レール14を図11(a)に示す上昇位置にするために、空圧回路24は電磁弁19を図12(a)の状態にして、エア源32からエアシリンダ18のシリンダ室29にエアを供給する。この電磁弁19を図12(b)の状態から図12(a)の状態に切り換えるとき、切り換え直後はシリンダ室30は大気圧であるため、シリンダ室29とシリンダ室30との間の圧力差が大きく、シリンダ室29にエアが供給されることによってシリンダ軸31が急激に飛び出し、基板搬入レール14を勢いよく上昇させることになる。 【0008】基板搬入レール14が勢いよく上昇すると、基板搬入レール14上にある回路基板9を落下させたり、回路基板9上に前工程において装着されている電子部品を位置ずれさせてしまう恐れがある。この状況は、回路基板を搬出する基板搬出部8の基板搬出レール25についても同様の問題がある。 【0009】本発明は、上記従来構成における問題点に鑑みて創案されたもので、基板搬送レールの急昇降による弊害を防止する電子部品回路形成装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明は、エアシリンダにより昇降駆動される基板搬入レール及び基板搬出レールを備え、前記基板搬入レールから装置内に搬入された回路基板に電子部品を装着し、電子部品が装着された回路基板を前記基板搬出レールによって装置外に搬出する動作を繰り返し、この動作を安全のため停止させる安全停止機能が設けられ、安全停止時には前記エアシリンダの残圧を大気開放して安全停止するように制御する空圧回路が設けられてなる電子部品回路形成装置であって、前記空圧回路は、安全停止状態が解除され動作状態に復帰させるときにエアシリンダに供給するエアの流量を制限する流量制限手段を備えてなることを特徴とする。 【0011】電子部品回路形成装置は非常停止あるいは点検保守等によって安全停止されたとき、作業者の安全を図るため全ての駆動部が動作停止状態となり、基板搬入レール及び基板搬出レールを駆動するそれぞれのエアシリンダも残圧を大気開放して停止状態になる。この安全停止状態が解除されて動作状態に復帰するとき、エアシリンダにエアが供給されると、大気圧状態から一気にエア圧が加わるため、エアシリンダの進退駆動動作が急激になり、基板搬入レール又は基板搬出レールを急激に昇降動作させることになる。基板搬入レール又は基板搬出レールには回路基板が載置されており、急激な昇降動作により回路基板が落下したり回路基板上に装着されている電子部品に位置ずれを生じさせたりする恐れがある。安全停止状態から復帰するとき、空圧回路が流量制限手段によりエアシリンダに供給するエアの流量を制限すると、基板搬入レール及び基板搬出レールの安全停止状態から復帰するときの昇降動作は緩やかになり、回路基板の落下や電子部品の位置ずれを発生させることがない。 【0012】上記構成における流量制限手段は、絞り弁として構成することができ、安全停止状態から復帰するときにエアシリンダに絞り弁を介してエアを供給するエア供給回路を形成する電磁弁を設けることにより、安全停止状態からの復帰時に基板搬入レール及び基板搬出レールの昇降動作が緩やかになるように制御でき、回路基板の落下や電子部品の位置ずれを発生させることがない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。 【0014】本実施形態は、先に図7及び図10に示した電子部品回路形成装置に設けられた基板搬入レール14及び基板搬出レール25の駆動制御に改善を加えたもので、従来構成と共通する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。 【0015】図1は、基板搬入レール14を昇降駆動する構成を示すもので、昇降駆動の駆動源となるエアシリンダ18には位置検出センサ39が設けられている。前記位置検出センサ39は、エアシリンダ18のシリンダ軸31が進出移動したときにオン、シリンダ軸31が後退移動したときにオフとなる。このエアシリンダ18による基板搬入レール14の昇降駆動動作は従来構成と同一で、エアシリンダ18のシリンダ軸31の進退動作によって上下動作リンク17を駆動して基板搬送レール14を昇降動作させる。 【0016】前記エアシリンダ18は、図2〜図5に示す空圧回路38によって駆動制御される。空圧回路38は、3位置センターオープン電磁弁19と、2つの2位置電磁弁33、34と、エア源32と、絞り弁(流量制限手段)36とを備えて構成されている。3位置センターオープン電磁弁19はA,B,R,Rポートを有し、Aポートは2位置電磁弁33、34のPポートに、Bポートはエアシリンダ18のシリンダ室30に連通されている。2位置電磁弁33、34は、それぞれA,P,Rポートを有し、Aポートは絞り弁36を介してエアシリンダ18のシリンダ室29に、Pポートは3位置センターオープン電磁弁19のAポートに連通し、Rポートはプラグ35により封止されている。 【0017】上記空圧回路38及び位置検出センサ39は、図6に示す安全機能構成に組み込まれる。図10に示したXYテーブル5のX軸及びY軸方向の駆動モータ10、11あるいは装着ヘッド6の駆動モータ13などのモータ23は、モータ制御装置20からの動作指令を受けて動作し、前記空圧回路38は電磁弁制御装置21からの動作指令を受けて動作するが、非常停止スイッチ26及び/又は安全スイッチ27からの安全停止の信号が判断装置22に入力されたときには、モータ制御装置20及び電磁弁制御装置21からの動作指令は判断装置22で無効化され、モータ23はサーボフリー、空圧回路38は図3に示す状態となる。 【0018】図3において、エアシリンダ18のシリンダ室29、30は大気開放され、基板搬入レール14はその自重により下降し、図1(b)に示す状態になる。この安全停止状態は、非常停止スイッチ26及び安全スイッチ27を解除し、リセットスイッチ28を押すことによって解除される。安全停止状態が解除された直後、空圧回路38は図5に示す状態に制御され、エア源32からのエアが3位置センターオープン電磁弁19を通じ、2位置電磁弁33のAポートから絞り弁36を介してエアシリンダ18のシリンダ室29にエアが供給される。このとき、2位置電磁弁34のAポートはプラグ35により封止されているので、2位置電磁弁34からのエア供給は行われない。前記シリンダ室29に供給されるエアは前記絞り弁36によってエア流量が制限されるので、シリンダ軸31は緩やかに進出動作し、基板搬入レール14はゆっくりと上昇して、図1(a)に示す上昇位置に達する。基板搬入レール14が上昇位置になるシリンダ軸31の進出位置は、位置検出センサ39によって検出され、検出のオン信号が判断装置22に入力されるので、空圧回路38は図5に示す状態から図2に示す状態に制御され、安全停止状態からの復帰動作が終了する。 【0019】以上説明した構成は、基板搬入レール14の安全停止状態からの復帰時の制御構成であるが、基板搬出レール25についても同様に構成される。 【0020】 【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、非常停止あるいは点検保守等によって電子部品回路形成装置が安全停止状態になった後、安全停止状態から復帰させたときに基板搬入レール及び基板搬出レールの昇降動作が緩やかになるように制御されるので、復帰時の急激な昇降動作により回路基板が落下したり、回路基板に装着された電子部品に位置ずれが生じることがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月22日(2002.1.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080827 【弁理士】 【氏名又は名称】石原 勝
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| 【公開番号】 |
特開2003−218596(P2003−218596A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月31日(2003.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2002−12630(P2002−12630) |
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