| 【発明の名称】 |
部品供給方法および部品実装装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢吹 浩一 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】森田 敬太 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】奥村 一正 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】藤原 宗良 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】部品実装の稼働率の低下を招くことなく、回路基板上に実装された電子部品のロット管理を正確に行うことができる部品供給方法およびその部品供給方法を具現化して適用した部品実装装置を提供する。
【解決手段】複数個の電子部品が収納された部品収納部4を有する部品供給装置3が、部品供給部2に複数配置され、各部品供給装置3の各々の部品収納部4のうちから所要の電子部品を順次供給するに際して、各部品供給装置3のそれぞれにおいて、部品供給に使用中の部品収納部4が補充用の部品収納部4に交換されたときに、部品供給に使用中の部品収納部4の電子部品から補充用の部品収納部4の電子部品に切り替えて供給される時点の部品切替タイミングを検出して記憶し、各部品供給装置3毎に部品切替タイミングを管理する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数個の電子部品が収納された部品収納部を有する部品供給装置が、部品供給部に複数配置され、前記各部品供給装置の各々の前記部品収納部のうちから所要の電子部品を順次供給するに際して、前記各部品供給装置のそれぞれにおいて、部品供給に使用中の前記部品収納部が補充用の部品収納部に交換されたときに、前記使用中の部品収納部の電子部品から前記補充用の部品収納部の電子部品に切り替えて供給される時点の部品切替タイミングを検出して記憶し、前記各部品供給装置毎に前記部品切替タイミングを管理することを特徴とする部品供給方法。 【請求項2】 各部品供給装置において部品収納部が交換されたことを検出して出力された検出信号と、前記検出信号が出力された時点での使用中の前記部品収納部における電子部品の残り個数と、前記部品収納部の電子部品の供給動作とに基づいて部品切替タイミングを検出するようにした請求項1に記載の部品供給方法。 【請求項3】 部品収納部が、キャリアテープの長手方向に沿って一列に配設された多数の部品収納凹所に電子部品がそれぞれ収納されてなるテーピング部品がリールに巻回されてなり、部品供給装置に装着された前記部品収納部の前記テーピング部品の終端部と補充用の部品収納部のテーピング部品の始端部とを接続することによって電子部品の補充を行った際に、前記2つのテーピング部品間の接続部の認識に基づき部品切替タイミングを検出するようにした請求項1に記載の部品供給方法。 【請求項4】 2つのテーピング部品間の接続部の検出信号と、前記検出信号が出力された時点での使用中の部品収納部における電子部品の残り個数と、前記部品収納部からの電子部品の供給動作とに基づいて部品切替タイミングを検出するようにした請求項3に記載の部品供給方法。 【請求項5】 部品供給部に配置された複数の部品供給装置の各々に備えている部品収納部のうちの所要の部品収納部から電子部品を吸着ノズルで吸着保持して回路基板上まで搬送したのち、前記吸着ノズルに吸着保持した前記電子部品を前記回路基板の所要の実装位置に実装する部品実装装置において、部品供給に使用中の前記部品収納部が補充用の部品収納部に交換されたのを検出するセンサ部と、前記センサ部から出力する検出信号に基づいて使用中の前記部品収納部から補充用の部品収納部に切り替えて電子部品が供給される時点の部品切替タイミングを判別する部品切替時点判別手段と、前記部品切替時点判別手段の判別信号に基づいて前記各部品供給装置毎の前記部品切替タイミングを記憶して管理する部品切替タイミング管理手段とを備えていることを特徴とする部品実装装置。 【請求項6】 部品収納部は、キャリアテープの長手方向に沿って一列に配設された多数の部品収納凹所に電子部品がそれぞれ収納されてなるテーピング部品がリールに巻回されてなり、センサ部は、部品供給装置に装着された前記部品収納部の前記テーピング部品の終端部と補充用の部品収納部のテーピング部品の始端部とを突き合わせ部分を接続部材で接続された接続部を検出するものである請求項5に記載の部品実装装置。 【請求項7】 部品切替時点判別手段は、センサ部からの検出信号とこの検出信号が出力された時点での使用中の部品供給部における電子部品の残り個数と部品収納部からの電子部品の供給動作とに基づいて部品切替タイミングを検出するものである請求項6に記載の部品実装装置。 【請求項8】 センサ部から検出信号が出力された時点での使用中の部品収納部における電子部品の残り個数を算出する部品残数算出手段と、吸着ノズルが部品収納部の電子部品を吸着保持するのを検出する部品吸着検出手段と、前記部品残数算出手段が算出した残り個数と前記部品吸着検出手段の検出信号とに基づいて使用中の部品収納部における電子部品の現時点での残り個数を求める部品残数演算手段とを備え、部品切替時点判別手段は、前記部品残数演算手段が求めた残り個数がゼロになった時点の判別に基づいて部品切替タイミングを検出するものである請求項5ないし7の何れかに記載の部品実装装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として、回路基板に実装すべき種々の電子部品を連続的に供給する方法および供給される電子部品を回路基板に実装する部品実装装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、部品実装装置における電子部品の供給方式としては、テーピング方式、バルク方式およびトレイ方式などが知られているが、高速実装装置には主にテーピング方式が採用されている。テーピング方式により電子部品を供給される部品実装装置は一般に図8に示すような構成になっている。 【0003】すなわち、この部品実装装置は、装置本体1の部品供給部2に、部品収納部(テープリール)4を有する複数の部品供給カセット3が並列配置で搭載される。これら部品供給カセット3から電子部品を吸着保持するための吸着ノズル10を備えた実装ヘッド9は、XYロボットに取り付けられて、X軸ガイドバー7およびY軸ガイドバー8によってX軸方向XおよびY軸方向Yに沿ってそれぞれ移動されることにより、所要の電子部品を取り出すべき部品供給カセット3における後述の部品供給口の真上に位置決めされる。位置決めされた実装ヘッド9では、吸着ノズル10が下降して部品供給カセット3から電子部品を吸着保持して上昇する。そののち、実装ヘッド9は、回路基板11の上方まで移動されて、その回路基板11の電子部品を実装すべき位置の真上に位置決め停止され、吸着ノズル10に吸着保持している電子部品を回路基板11に実装する。 【0004】図9に示すように、上記部品供給カセット3では電子部品12がテーピング部品15として取り扱われる。すなわち、テーピング部品15は、キャリアテープ13の長手方向に沿って所定間隔で設けられた部品収納凹所14内に電子部品12を収納し、且つカバーテープ17を貼着して部品収納凹所14を閉塞することにより、電子部品12が部品収納凹所14内に封入された形態になっている。キャリアテープ13には、一側辺に沿って送り用穴16が一定間隔で穿設されている。 【0005】上記テーピング部品15は、図10に示すように、リールに巻き取られて上記部品収納部4とされ、部品供給カセット3の支軸18に回転自在、且つ着脱自在に装着される。この部品供給カセット3に装着されたテーピング部品15は、図10ないし図12に示すように、部品収納部4から引き出されて押さえカバー19の下面に沿ってガイドされながら部品供給口20に向け移送され、部品供給口20に位置した電子部品12が上記吸着ノズル10で吸着保持されて取り出される。テーピング部品15の移送は、図11にも示すように、移送手段としてのスプロケット21の送り爪21aが図9(a)に示した送り用穴16に嵌まり込んだ状態でスプロケット21が回転することによって行われる。 【0006】上記テーピング部品15のカバーテープ17は、上記テーピング部品15が移送される過程において、図10および図12に示すように、押さえカバー19における部品供給口20の手前側に設けられた剥離手段としてのスリット22から引き出されてキャリアテープ13から剥離して分離されたのちに、図10に示す巻き取りリール23に巻き取られていく。巻き取りリール23は、支軸24に回転自在に取り付けられて、エアシリンダなどの作動機構27によって作動されるリンク状レバー28で押動されることにより、カバーテープ17の巻き取り方向Aのみに間欠回転される。また、上記スプロケット21は、上記リンク状レバー28を押動する作動機構27の作動に連動して押動されるフィードレバー29によって間欠回転される。 【0007】すなわち、作動機構27は、駆動機構を介しスプロケット21を間欠回転させることによってテーピング部品15を所定量だけ移送して1個の電子部品12を部品供給口20に供給すると同時に、リンク状レバー28およびラチェット機構を介し巻き取りリール23を所定角度だけ回転させてカバーテープ17を所定量だけ巻き取るように作動制御する。これにより、部品供給口20には、カバーテープ17が剥離されて部品収納凹所14内で露呈された状態の電子部品12が位置決めされ、下降した吸着ノズル10が部品供給口20を通じて電子部品12を吸着保持して部品収納凹所14から取り出すようになっている。 【0008】また、図11および図12に示すように、押さえカバー19には、電子部品12の部品供給口20への供給動作に連動して部品供給口20を開閉することにより、電子部品12が部品供給口20から不用意に飛び出すのを防止するためのシャッタ30が設けられている。このシャッタ30は、押さえカバー19の側面に固定された2本のガイドピン31が自体のガイド長孔32に挿通されて、図12の矢印方向に移動自在に設けられている。シャッタ30は、吸着ノズル10により電子部品12を吸着保持して取り出すときのみ、図12に示すように、切欠き33が部品供給口20に合致して部品供給口20を開放し、それ以外のときに、図12の位置から右方に移動して蓋部30aで部品供給口20を閉塞するように部品供給動作と連動して作動制御される。 【0009】上述のように、部品供給カセット3の部品収納部4の電子部品12は、部品供給口20に移送されて吸着ノズル10で吸着保持されたのち、回路基板11に実装されていくが、この実装動作に伴って上記部品収納部4に収納されている電子部品12に部品切れが生じた場合には、作業者が部品切れの生じた部品供給カセット3を部品供給部2から取り外して、その部品供給カセット3に新たな補充用の部品収納部4を交換して取り付けたのち、その部品供給カセット3を部品実装装置の部品供給部2における元の位置に戻して取り付け、続いて、部品実装装置における部品交換スイッチ(図示せず)を押圧操作して、部品収納部4を交換した情報を部品実装装置に入力する。これにより、部品実装装置では、新たな電子部品12が補充されたことを認識して、その情報に基づいてその後の実装動作を制御する。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、図13に示すように、部品供給カセット3を部品実装装置の部品供給部2から取り外すことなく部品収納部4を交換することにより、部品実装装置の稼働率を高めることのできる部品供給方法が採用されている。すなわち、同図(a)に示すように、部品供給動作を行っている部品供給カセット3の部品収納部4に部品切れが生じていない状態において、同図(b)に示すように、部品供給カセット3の本体部分を部品実装装置の部品供給部2から取り外すことなく、部品収納部4のみを取り外して、その取り外した部品収納部4に取り付けられていたテーピング部品15の終端部15bと、新たな補充用の部品収納部4のテーピング部品15の始端部15aとを接続して、同図(c)に示すように、補充用の部品収納部4を部品供給カセット3に取り付ける部品供給方法が採用されている。 【0011】ところで、電子部品12が実装済みの回路基板11の品質を非常に重要視する例えば自動車業界などでは、回路基板11上に実装済みの電子部品12のロット管理、つまり部品収納部4に巻き回された1つのテーピング部品15を単位として電子部品12を管理することが望まれている。したがって、部品実装装置では、実装動作に使用中の部品収納部4のテーピング部品15における電子部品12から補充用のテーピング部品15の電子部品12に切り替わった時点を確実、且つ正確に把握して管理することが必要となる。 【0012】しかしながら、従来の電子部品12の供給方法のうちの作業者が部品切れの部品供給カセット3を部品実装装置から取り外して新たな補充用の部品供給カセット3を取り付ける方法では、作業者が部品供給カセット3の交換後に部品交換スイッチを押圧操作して部品交換の情報を入力するので、部品実装装置において補充用のテーピング部品15に切り替わった時点を正確に把握して容易に管理することが可能であるが、部品実装装置の稼働率が低下する欠点がある。 【0013】一方、図13に示した部品供給方法では、部品実装装置の稼働率を高めることができる利点を有する反面、作業者が補充用の部品収納部4のテーピング部品15の始端部15aを使用中のテーピング部品15の終端部15bに接続して部品補充するタイミングと、使用中のテーピング部品15の電子部品12が補充用の部品収納部4のテーピング部品15の電子部品12に実際に切り替わるタイミングとが異なるため、回路基板11上に実装された電子部品12を、一つの部品収納部4のテーピング部品15を単位としてロット管理することができない問題がある。 【0014】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、部品実装の稼働率の低下を招くことなく、回路基板上に実装された電子部品のロット管理を正確に行うことができる部品供給方法およびその部品供給方法を具現化して適用した部品実装装置を提供することを目的とするものである。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る部品供給方法は、複数個の電子部品が収納された部品収納部を有する部品供給装置が、部品供給部に複数配置され、前記各部品供給装置の各々の前記部品収納部のうちから所要の電子部品を順次供給するに際して、前記各部品供給装置のそれぞれにおいて、部品供給に使用中の前記部品収納部が補充用の部品収納部に交換されたときに、前記使用中の部品収納部の電子部品から前記補充用の部品収納部の電子部品に切り替えて供給される時点の部品切替タイミングを検出して記憶し、前記各部品供給装置毎に前記部品切替タイミングを管理することを特徴としている。 【0016】この部品供給方法では、複数の部品供給装置の各々に装備される部品収納部が交換されたときに、その交換された部品収納部の電子部品が実際に供給され始める時点の部品切替タイミングを記憶して管理するので、回路基板に実装された電子部品を、各部品供給装置毎に各々の部品収納部を単位として正確にロット管理することができる。 【0017】上記発明の部品供給方法において、各部品供給装置において部品収納部が交換されたことを検出して出力された検出信号と、前記検出信号が出力された時点での使用中の前記部品収納部における電子部品の残り個数と、前記部品収納部の電子部品の供給動作とに基づいて部品切替タイミングを検出することが好ましい。これにより、部品収納部が交換された時点と、その交換された部品収納部の電子部品が実際に供給される時点が異なる場合でも、交換された部品収納部の電子部品が供給され始める部品の切替タイミングを正確に検出することができる。 【0018】上記発明の部品供給方法において、部品収納部が、キャリアテープの長手方向に沿って一列に配設された多数の部品収納凹所に電子部品がそれぞれ収納されてなるテーピング部品がリールに巻回されてなり、部品供給装置に装着された前記部品収納部の前記テーピング部品の終端部と補充用の部品収納部のテーピング部品の始端部とを接続することによって電子部品の補充を行った際に、前記2つのテーピング部品間の接続部の認識に基づき部品切替タイミングを検出することができる。これにより、部品供給装置を部品実装装置の部品供給部から取り外すことなく部品収納部のみを交換して、部品実装の稼働率の向上を図りながら部品供給を継続しながらも、交換した部品収納部の電子部品が実際に供給され始める部品切替タイミングを、接続部の認識に基づいて正確に検出することができる。 【0019】同上の部品供給方法において、2つのテーピング部品間の接続部の検出信号と、前記検出信号が出力された時点での使用中の部品収納部における電子部品の残り個数と、前記部品収納部からの電子部品の供給動作とに基づいて部品切替タイミングを検出することが好ましい。これにより、部品実装の稼働率の向上を図りながら部品供給を継続したときにおいて、部品収納部が交換された時点と、その交換された部品収納部の電子部品が実際に供給される時点が異なる場合でも、交換された部品収納部の電子部品が供給され始める部品切替タイミングを正確に検出することができる。 【0020】一方、本発明の部品実装装置は、部品供給部に配置された複数の部品供給装置の各々に備えている部品収納部のうちの所要の部品収納部から電子部品を吸着ノズルで吸着保持して回路基板上まで搬送したのち、前記吸着ノズルに吸着保持した前記電子部品を前記回路基板の所要の実装位置に実装する部品実装装置において、部品供給に使用中の前記部品収納部が補充用の部品収納部に交換されたのを検出するセンサ部と、前記センサ部から出力する検出信号に基づいて使用中の前記部品収納部から補充用の部品収納部に切り替えて電子部品が供給される時点の部品切替タイミングを判別する部品切替時点判別手段と、前記部品切替時点判別手段の判別信号に基づいて前記各部品供給装置毎の前記部品切替タイミングを記憶して管理する部品切替タイミング管理手段とを備えていることを特徴としている。 【0021】この部品実装装置では、部品収納部の交換をセンサ部で検出して、そのセンサ部の検出信号に基づいて部品切替時点判別手段が部品切替タイミングを判別し、その判別した部品切替タイミングを部品切替タイミング管理手段が記憶して管理するので、回路基板に実装された電子部品を、各部品供給装置毎にその部品収納部を単位として正確にロット管理しながら、電子部品の実装を行うことができる。 【0022】上記発明の部品実装装置において、部品収納部は、キャリアテープの長手方向に沿って一列に配設された多数の部品収納凹所に電子部品がそれぞれ収納されてなるテーピング部品がリールに巻回されてなり、センサ部は、部品供給装置に装着された前記部品収納部の前記テーピング部品の終端部と補充用の部品収納部のテーピング部品の始端部とを突き合わせ部分を接続部材で接続された接続部を検出するものである構成とすることができる。この構成によれば、部品供給装置を部品供給部から取り外すことなく部品収納部のみを交換して、部品実装の稼働率の向上を図りながら部品供給の継続を行いながらも、交換した部品収納部の電子部品が実際に供給され始める部品切替タイミングを、接続部の検出に基づいて正確に検出することができる。 【0023】同上の部品実装装置において、部品切替時点判別手段は、センサ部からの検出信号とこの検出信号が出力された時点での使用中の部品供給部における電子部品の残り個数と部品収納部からの電子部品の供給動作とに基づいて部品切替タイミングを検出するものであることが好ましい。この構成によれば、部品収納部が交換された時点と、その交換された部品収納部の電子部品が実際に供給される時点が異なる場合でも、交換された部品収納部の電子部品が供給され始める部品切替タイミングを正確に検出することができる。 【0024】上記発明の部品実装装置において、センサ部から検出信号が出力された時点での使用中の部品収納部における電子部品の残り個数を算出する部品残数算出手段と、吸着ノズルが部品収納部の電子部品を吸着保持するのを検出する部品吸着検出手段と、前記部品残数算出手段が算出した残り個数と前記部品吸着検出手段の検出信号とに基づいて使用中の部品収納部における電子部品の現時点での残り個数を求める部品残数演算手段とを備え、部品切替時点判別手段は、前記部品残数演算手段が求めた残り個数がゼロになった時点の判別に基づいて部品切替タイミングを検出するものである構成とすることが好ましい。 【0025】この構成によれば、部品収納部が交換された時点と、その交換された部品収納部の電子部品が実際に供給される時点が異なる場合でも、交換された部品収納部の電子部品が供給され始める部品切替タイミングを一層正確に検出することが可能となる。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の部品供給方法は、図13に示したように、部品供給カセット3を部品実装装置の部品供給部2から取り外すことなく、部品供給に使用中の部品供給カセット3における部品収納部4のテーピング部品15の終端部15bに、補充用の部品収納部4のテーピング部品15の始端部15aを接続して、部品実装の稼働率の低下を招くことなしに電子部品12の供給を行う。但し、図3に示すように、本発明の部品供給方法では、終端部15bと始端部15aとの接続部25を、部品実装装置の装置本体1の適所に配設した接続部検出用センサ部33によって検出することを特徴の一つとする。 【0027】図1は、本発明の一実施の形態に係る部品供給方法を具現化した部品供給装置を示すブロック構成図である。この部品供給装置は、テーピング部品15の終端部15bと始端部15aとの接続部25を検出するための上記接続部検出用センサ部33と、このセンサ部33からの情報に基づき電子部品12を1つのテーピング部品15を単位としてロット管理を行う制御部34とを備えている。 【0028】上記制御部34は、接続部検出用センサ部33からの検出信号に基づきテーピング部品15の接続部25の判別を行う接続部検出手段37と、部品供給カセット3に装着されて部品供給に使用中の部品収納部4のテーピング部品15に残存する電子部品12の個数を算出する部品残数算出手段38と、実装ヘッド9の吸着ノズル10が下降して部品供給口20から電子部品12を吸着保持する毎にその動作を検出する部品吸着検出手段39と、部品残数算出手段38で算出した部品残数と部品吸着検出手段39の検出情報とに基づき使用中の部品収納部4における現時点の電子部品12の残数を演算する部品残数演算手段40と、使用中の部品収納部4のテーピング部品15の電子部品12が零になって補充用のテーピング部品15の電子部品12に切り替わって供給される時点を判別する部品切替時点判別手段41と、補充用のテーピング部品15の電子部品12に切り替わって供給された時点である部品切替タイミングの時刻を部品供給カセット3毎に管理して、その時刻の情報を部品実装装置の記憶部であるハードディスクに記憶させる部品切替タイミング管理手段42とを備えて構成されている。 【0029】上記部品供給装置における制御処理の説明に先立って、テーピング部品15の終端部15bと始端部15aとの接続部25の接続部検出用センサ部33による検出手段について説明する。図4(a)の平面図および(b)の側面図に示すように、使用中のテーピング部品15の終端部15bと補充用のテーピング部品15の始端部15aとは、互いに突き合わせて、その突き合わせ部分の両側面に接続部材26を貼り付けることにより接続する。 【0030】この接続方法では、上記接続部材26として、テーピング部品15のカバーテープ17と異なる着色が施されたものを用いる。その場合、接続部検出用センサ部33は、色識別センサを用いて構成し、接続部材26の色彩の識別に基づき接続部25を検出する。また、接続部材26としては、テーピング部品15のカバーテープ17とは異なる光反射率を有するものを用いてもよく、その場合、接続部検出用センサ部33は、投受光素子を用いて構成し、反射光の受光量の相違を判別して接続部25を検出する。さらに、接続部材26としては、アルミニウム箔またはその他の金属テープを用いてもよく、その場合、接続部検出用センサ部33は、磁気検出センサを用いて構成し、検出した磁気量に基づく判別により接続部25を検出する。なお、接続部25は、使用中のテーピング部品15の終端部15bと補充用のテーピング部品15の始端部15aとの突き合わせ部分の一側面にのみ接続部材26を貼り付けて形成してもよく、その場合、接続部材26は、接続部検出用センサ部33が配設される側に設ける必要がある。 【0031】一方、他の接続手段としては、図5(a)の平面図および(b)の側面図に示すように、使用中のテーピング部品15の終端部15bと補充用のテーピング部品15の始端部15aとの各々の少なくとも一辺側にそれぞれ切欠き35,36を設けるとともに、接続部材26に、双方の切欠き35,36を包含する三角形状の切欠き26aを設ける。この場合の接続部検出用センサ部33としては、形状の相違を認識できるセンサを用いて構成する。例えば、接続部検出用センサ部33は、投光素子と受光素子とを相対向する配置で設ける構成として、受光素子に光が入射することによって接続部25を検出する。或いは、接続部検出用センサ部33は、投受光素子によって構成して、光反射の有無によって接続部25を検出する。この場合、接続部材26は如何なる材質で形成してもよい。 【0032】つぎに、上記部品供給装置における制御処理について、図2のフローチャートに基づき説明する。部品実装装置では、図9ないし図12で説明したように、部品供給カセット3における部品供給口20に順次移送された電子部品12が、下降してくる吸着ノズル10で吸着保持されて、回路基板11まで搬送して実装される(ステップS1)。このとき、部品実装装置では、吸着ノズル10が吸着保持した電子部品12を回路基板11まで搬送する過程において、吸着中の電子部品12の吸着姿勢や種別を識別して(ステップS2)、電子部品12の位置補正を行う。また、部品供給装置の制御部34における接続部検出手段37は、接続部検出用センサ部33からの入力信号に基づき、補充用のテーピング部品15が使用中のテーピング部品15に接続されて部品補充されたか否かを監視し続ける(ステップS3)。 【0033】そして、部品供給に使用中の部品供給カセット3の何れかのテーピング部品15の電子部品12の残数が少なくなった場合には、作業者が図13で説明した手順により、使用中のテーピング部品15の終端部15bと補充用のテーピング部品15の始端部15aとを、図4または図5で示した接続手段によって接続する。これにより、部品実装装置では、部品供給カセット3を取り外すことなく電子部品12の供給が継続される。その二つのテーピング部品15の接続部25が接続部検出用センサ部33により検出されたときには、制御部34の接続部検出手段37が、接続部検出用センサ部33から入力される検出信号に基づき接続部25が所定位置に達したと判別して(ステップS3)、部品残数算出手段38に対し判別信号を出力する。 【0034】部品残数算出手段38は、接続部検出手段37から判別信号を受けたときに、その判別した部品供給カセット3の部品収納部4のテーピング部品15に収納されている電子部品12の種別および接続部検出用センサ部33と部品供給口20との間隔とに基づいて、現在使用中のテーピング部品15における電子部品12の残り個数を算出する(ステップS4)。つぎに、この残り個数の算出について、図6を参照しながら説明する。 【0035】図6において、吸着ノズル10は、部品実装装置の部品供給部2に装着されている部品供給カセット3における部品供給口20の真上位置に位置決め停止され、接続部検出用センサ部33は、上記部品供給口20に対し所定の距離Lだけ離れた位置に設置されているが、上記距離Lは部品残数算出手段38に内蔵のメモリに予め記憶登録されている。また、部品残数算出手段38に内蔵のメモリには、部品供給部2の各装着箇所にそれぞれ装着される各部品供給カセット3の種別、つまりこの部品供給カセット3に収納されているテーピング部品15の種別も予め記憶登録されている。 【0036】そこで、部品残数算出手段38は、先ず、部品供給カセット3に装着のテーピング部品15の種別から一義的に決まるテーピング部品15の各部品収納凹所14の配設ピッチPを求めて、L/Pの演算を行うことにより、使用中のテーピング部品15における電子部品12の残り個数を算出する。ここで、電子部品12の残り個数は整数であるから、上記演算による算出結果の少数点以下の数値は無視されて、整数を残り個数とされる。この算出した残り個数の情報は、制御部34の部品残数演算手段40に対し出力される。 【0037】図2に戻って、上記部品残数演算手段40は、部品残数算出手段38から入力された残り個数の情報を自体に内蔵のメモリに一次記憶したのちに、吸着ノズル10が電子部品12を吸着保持したのを部品吸着検出手段39が検出して検出信号を出力したか否かを監視する(ステップS5)。部品残数演算手段40は、部品吸着検出手段39からの信号に基づき吸着ノズル10が電子部品12を吸着保持して取り出したと判別する毎に、メモリに記憶している残り個数から「1」を減算して現時点での残り個数を新たに算出し(ステップS6)、その算出した残り個数の情報を、メモリに更新記憶するとともに部品切替時点判別手段41に対し出力する。部品切替時点判別手段41は、入力された残り個数が「0」であるか否かを判別する(ステップS7)。「0」でない場合には、ステップS5にリターンして、部品切替時点判別手段41が「0」であると判別するまで、上述と同様の制御処理が繰り返される。 【0038】部品切替時点判別手段41が部品残数演算手段40からの入力情報に基づいて残り個数が「0」であると判別したときには、部品供給口20に供給される電子部品12が使用中のテーピング部品15から補充用のテーピング部品15に切り替わったことを示す情報を部品切替タイミング管理手段42に対し出力する。これにより、部品切替タイミング管理手段42は、部品供給口20に供給される電子部品12が使用中のテーピング部品15から補充用のテーピング部品15に切り替わった時点での時刻を自体に内蔵のタイマ回路から求めて、その時刻情報と部品供給カセット3毎に予め設定されている番号とを部品実装装置のハードディスクに記憶させ(ステップS8)たのち、部品実装の稼働の終了であると判別(ステップS9)するまで、ステップS1にリターンして、上述と同様の制御処理を繰り返す。 【0039】したがって、部品実装装置のハードディスクには、図7に示すように、各部品供給カセット3毎に、その部品供給カセット3において補充用のテーピング部品15の電子部品12に切り替えて部品供給口20に電子部品12の供給が開始される時点での日時と時刻の情報が、部品切替タイミング管理手段42の管理の下に順次記憶されていく。また、部品切替タイミング管理手段42は、上記ハードディスクに記憶された情報を基にして、生産済みの部品実装回路基板上にどの部品供給カセット3の電子部品12が実装されたかを、各部品供給カセット3に装着される1つのテーピング部品15を単位としてロット管理する。これにより、上記部品供給装置を搭載した部品実装装置では、回路部品11への電子部品12の実装動作の稼働率の向上を図りながらも、生産済みの部品実装回路基板上に実装された電子部品のロット管理を正確に行うことができる。 【0040】なお、上記実施の形態では、接続部検出用センサ部33を部品供給口20から所定の距離Lだけ離間した位置に配設した場合について説明しているが、部品供給口20において接続部25を検出できる位置に接続部検出用センサ部33を配設できる場合には、接続部検出用センサ部33が接続部25を検出した時点が補充用のテーピング部品15の電子部品12に切り替えられる時点となるから、図1の部品残数算出手段38や部品残数演算手段40などが不要となり、制御処理を簡略化できる。 【0041】 【発明の効果】以上のように本発明の部品供給方法によれば、複数の部品供給装置の各々に装備される部品収納部が交換されたときに、その交換された部品収納部の電子部品が実際に供給され始める時点の部品切替タイミングを記憶して管理するので、回路基板に実装された電子部品を、各部品供給装置毎に各々の部品収納部を単位として正確にロット管理することができる。 【0042】また、本発明の部品実装装置によれば、部品収納部の交換をセンサ部で検出して、そのセンサ部の検出信号に基づいて部品切替時点判別手段が部品切替タイミングを判別し、その判別した部品切替タイミングを部品切替タイミング管理手段が記憶して管理する構成としたので、回路基板に実装された電子部品を、各部品供給装置毎にその部品収納部を単位として正確にロット管理しながら、電子部品の実装を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月24日(2002.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080827 【弁理士】 【氏名又は名称】石原 勝
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| 【公開番号】 |
特開2003−218586(P2003−218586A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月31日(2003.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2002−15111(P2002−15111) |
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