| 【発明の名称】 |
電子装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷岡 俊徳 【住所又は居所】東京都武蔵野市中町3丁目7番3号 ティアック株式会社内
【氏名】井上 悟 【住所又は居所】東京都武蔵野市中町3丁目7番3号 ティアック株式会社内
【氏名】松井 信樹 【住所又は居所】東京都武蔵野市中町3丁目7番3号 ティアック株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は電子装置のシールド性を高めて電磁波による影響を排除すると共に装置の軽量化に寄与することを課題とする。
【解決手段】ディスク装置11では、トレー20がディスク装着位置にロックされた状態では、上カバー14の前端14aが導電部材60の上部60aに当接して導電部材60と電気的に導通される。また、トレー20の底部に取り付けられたボトムカバー70の前端70aが導電部材60の下部60bに当接して導電部材60と電気的に導通される。導電布66は、弾性部材64により弾力的に支持されているので、上カバー14の前端14a及びボトムカバー70の前端70aに押圧されて食い込むように変形した状態で接地される。そのため、導電布66は、確実に接地され、外部からの電磁波を確実にシールドすることが可能になる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 接地部を有する第1の部材と、該第1の部材に近接する近接位置と前記第1の部材から離間する離間位置との間を移動可能に設けられた第2の部材と、前記第1の部材または前記第2の部材の何れかに設けられた弾性を有する弾性部材と、前記弾性部材上に形成された可撓性を有する導電層と、を備え、前記導電層は、前記第2の部材が前記近接位置にあるとき前記弾性部材に押圧されて前記接地部に接触し、前記第2の部材が前記近接位置から前記離間位置に移動したときに、前記接地部から離間することを特徴とする電子装置。 【請求項2】 前記弾性部材は、前記第2の部材が前記近接位置に移動したときに、前記第1の部材と前記第2の部材との間の隙間を塞ぐ密閉部材として機能することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子装置に係り、特に接地部を有する固定部と固定部に対して移動可能に設けられた可動部との間の隙間のシールドを行うよう構成された電子装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、ノート型パーソナルコンピュータに搭載されるCD−ROM装置やDVD−ROM装置などのディスク装置からなる電子装置においては、薄型化、小型化、軽量化が進められている。 【0003】一方、この種のディスク装置は、周囲からの電磁波の影響を排除するため、電磁波シールド材により形成された上下カバーの内部に光ピックアップを収納する構成を採用している。また、光ピックアップが搭載されたトレーは、カバーの前面側開口から引き出されて光ディスクが載置されるディスク交換位置とカバー内部に収納されるディスク装着位置へ移動可能に設けられている。 【0004】また、トレーの前端に取り付けられた前面ベゼルの前面には、トレーをイジェクトさせる際に操作されるイジェクト釦が設けられ、前面ベゼルの背面には、イジェクトスイッチ釦に押圧されて可動する切片が設けられている。トレー及び前面ベゼルは、軽量化のため樹脂材により成型されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記前面ベゼルの背面に金属製のシールド板を設けるようにすると、トレーの重量が増大してしまい、トレーの移動をガイドするガイドレールに余計な負荷がかかると共に、トレーの前面ベゼルと上下カバーの前端との間に隙間が生じ、この隙間から電磁波がカバー内部に侵入して光ピックアップに影響を及ぼすおそれがあった。 【0006】そこで、本発明は上記課題を解決した電子装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。 【0008】上記請求項1記載の発明は、接地部を有する第1の部材と、第1の部材に近接する近接位置と第1の部材から離間する離間位置との間を移動可能に設けられた第2の部材と、第1の部材または第2の部材の何れかに設けられた弾性を有する弾性部材と、弾性部材上に形成された可撓性を有する導電層と、を備え、導電層は、第2の部材が近接位置にあるとき弾性部材に押圧されて接地部に接触し、第2の部材が近接位置から離間位置に移動したときに、接地部から離間するものであり、第2の部材の軽量化に寄与すると共に、第1の部材と第2の部材と近接した状態では、導電層が接地部に接触してシールド効果を確保することが可能になる。 【0009】また、請求項2の発明は、第2の部材が近接位置に移動したときに、弾性部材が第1の部材と前記第2の部材との間の隙間を塞ぐ密閉部材として機能するものであり、第1の部材と前記第2の部材との間の隙間から塵埃の侵入を防止することが可能になる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。 【0011】図1は本発明になる電子装置の一実施例としてのディスク装置の外観を示す斜視図である。 【0012】図1に示されるように、ディスク装置11は、ノート型パソコン(図示せず)の筐体に内蔵される内蔵形のCD−ROMドライブ装置である。ディスク装置11は、上カバー14(「第1の部材」に相当する)と下カバー16との間に形成された空間にディスク22(一点鎖線で示す)を向かい入れるためのトレー20(「第2の部材」に相当する)が前後方向(A,B方向)に摺動自在に設けられている。トレー20は、ディスク装着時にはB方向に摺動してディスク装置11内に収納された状態で係止される。また、トレー20の前端に取り付けられた前面ベゼル30の前面には、トレー20をイジェクトする際に押圧操作されるイジェクト釦32と、ディスク駆動中であること点灯表示するLED発光部33とが設けられている。 【0013】トレー20は、イジェクト釦32が押圧操作されると、係止解除されてA方向に所定距離だけ押し出される。この後は、手動によりディスク交換位置へ引き出される。 【0014】図2は本発明になる電子装置としてのディスク装置の一実施例を示す斜視図である。図3はトレー20がディスク装着位置に収納された状態を示すディスク装置の平面図である。図4はトレー20をディスク交換位置に引き出した状態を示す平面図である。 【0015】図2に示されるように、ターンテーブル18は、中央にディスク22の内周に嵌合してディスク22をクランプするクランプ機構23を有する。また、ターンテーブル18の周囲には、ディスクの直径よりも大径なディスク収納部24が形成されている。 【0016】そして、ディスク収納部24の下方には、ターンテーブル18のクランプ機構23にクランプされたディスク22に記録された情報を読み取るための光学ヘッド部を構成する光ピックアップ26がディスク半径方向に移動可能に取り付けられている。また、光ピックアップ26には、フレキシブルケーブル50がU字状に湾曲させた状態で接続されている。 【0017】光ピックアップ26は、ディスク収納部24の凹部24aに収納されており、凹部24aは光ピックアップ26の対物レンズ27が移動する範囲に開口28aを有するピックアップカバー28で覆われている。また、トレー20の前端に結合された前面ベゼル30は、中央にイジェクト釦32が設けられている。 【0018】ターンテーブル18の下方に設けられたディスクモータ(図示せず)が回転駆動されてターンテーブル18及びターンテーブル18のクランプ機構23にクランプされたディスク22が回転する。 【0019】図4に示されるように、トレー20は両側に前後方向に摺動可能に取り付けられたガイドレール40,42を介して支持されており、前面ベゼル30に設けられたイジェクト釦32が押圧操作されると、ロック機構(図示せず)によるトレー20のロックが解除され、ロック解除されたトレー20は手動操作により図4に示すようにA方向にスライドしてディスク交換位置に引き出される。また、ディスク交換位置に引き出されたトレー20のターンテーブル18にディスク22がクランプされた後、操作者は前面ベゼル30をB方向に押圧操作することにより、トレー20がB方向に移動して図3に示すディスク装着位置でロック機構(図示せず)によりロックされる。 【0020】ここで、光ピックアップ26をディスク半径方向に移動させるピックアップ駆動機構について説明する。 【0021】ピックアップ駆動機構34は、図3及び図4において、光ピックアップ26の移動方向を案内する一対のガイドシャフト35,36と、光ピックアップ26を駆動する駆動モータ37と、駆動モータ37の回転駆動力を光ピックアップ26に伝達する伝達機構38とから構成されている。また、光ピックアップ26の両側には、一対のガイドシャフト35,36に係合して移動方向をガイドされる軸受部26a〜26cが突出している。伝達機構38は、駆動モータ37の回転を減速するギヤ群38aと、ギヤ群38aを介して回転駆動されるリードスクリュウ38bとからなる。そして、光ピックアップ26は、リードスクリュウ38bの螺旋溝に係合する係合部26dを有する。 【0022】従って、駆動モータ37の回転がギヤ群38aを介してリードスクリュウ38bに伝達されることにより光ピックアップ26がディスク半径方向に移動する。 【0023】図5は前面ベゼル30を示す図であり、(A)は背面図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は側面図である。 【0024】図5(A)〜(D)に示されるように、前面ベゼル30は、前面中央にイジェクト釦32が挿入される長方形の取付孔50と、LED発光部33が挿入される取付孔52と、緊急用の手動ロック解除を行うための小孔54が設けられている。また、前面ベゼル30の背面には、トレー20の前面に係合する係合部56a〜56eが突出している。 【0025】図6は前面ベゼル30の背面に導電布60を貼り付けた状態を示す図であり、(A)は背面図、(B)は側面図である。 【0026】図6(A)(B)に示されるように、前面ベゼル30の背面には、導電部材60が貼着されている。導電部材60は、前面ベゼル30の上縁部に沿って延在する上部60aと、前面ベゼル30の下縁部に沿って延在する下部60bと、上部60aと下部60bとを接続するように上下方向に延在する接続部60c〜60eとからなる。 【0027】すなわち、導電部材60は、前面ベゼル30の背面に突出する係合部56a〜56eを避けるように形成されており、且つ前面ベゼル30の背面に取り付けられたアース板62を避けるように形成されている。 【0028】アース板62は、導電性を有する金属板からなり、イジェクト釦32の背面に押圧される被押圧部62aと、下カバー16の端部に接触するように装置内部に向けて傾斜された接触部62bと、被押圧部62aと接触部62bとの間を導通するように接続する接続部62cと、LED発光部33に対向するように突出する突出部62dと、小孔54に対向するように突出する突出部62eから構成されている。 【0029】このアース板62は、イジェクト釦32が押圧操作される際、操作者の静電気を下カバー16へ逃がすものであり、静電気が光ピックアップ26に影響しないように設けられている。また、アース板62は、電磁波の侵入を防止するシールドとしても機能する。そのため、導電部材60は、アース板62と重複しないような形状に形成されている。 【0030】図7は導電部材60を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)はB部拡大図である。 【0031】図7(A)〜(C)に示されるように、導電部材60は、弾性を有するスポンジあるいはフエルトなどからなる弾性部材64と、弾性部材64の背面に貼着された導電布66(「導電層」に相当する)と、弾性部材64を前面ベゼル30の背面に接着する接着層68とから構成されている。導電布66は、例えば、タフタ布(絹織物)や不織布などからなる柔軟性を有する布にめっき処理したものである。導電層は、導電布に限るものではなく、例えば、アルミ蒸着フィルムや圧延銅箔などからなる金属箔導電シート、や繊維状の金属を布状に織った金属織物シートなど、柔軟性を有するフレキシブルなシート状のシールド部材することもできる。 【0032】従って、導電部材60は、弾性及びフレキシブル性(柔軟性)を有するシート状に形成されており、弾性部材64の裏面が接着層68を介して前面ベゼル30の背面に接着される。また、弾性部材64は、導電布66を上カバー14及びボトムカバー70の前端部に押圧するための押圧部材として機能すると共に、前面ベゼル30と上カバー14及びボトムカバー70との間に形成される隙間を塞ぐ密閉部材としても機能するものである。 【0033】また、導電部材60は、弾性部材64と軽量で柔軟性を有する導電布66とを積重する構成であるので、前面ベゼル30の背面形状に合わせて容易に加工できると共に、前面ベゼル30の凹凸形状に合わせて簡単に変形させることが可能であるので、金属製のものよりも扱いやすく、且つ取付作業も簡単である。 【0034】また、導電部材60は、前面ベゼル30のシールド性能を確保すると共に、前面ベゼル30の軽量化にも寄与しうる。 【0035】図8はトレー20がディスク装着位置にロックされたときの前面ベゼル30及びその背面に取り付けられた導電部材60の取付状態を示す縦断面図である。 【0036】図8に示されるように、トレー20がディスク装着位置にロックされた状態(図1乃至図3を参照)では、上カバー14の前端(接地部)14aが導電部材60の上部60aに当接して導電部材60と電気的に導通される。また、トレー20の底部に取り付けられたボトムカバー70の前端(接地部)70aが導電部材60の下部60bに当接して導電部材60と電気的に導通される。 【0037】このように、導電部材60は、導電布66が弾性部材64により弾力的に支持されているので、弾性部材64の弾性復元力により導電層としての導電布66が上カバー14の前端14a及びボトムカバー70の前端70aに押圧されて食い込むように変形した状態で接地される。 【0038】そのため、導電布66は、前面ベゼル30と上カバー14の前端14a及びボトムカバー70の前端70aとの隙間に介在した状態で確実に上カバー14の前端14a及びボトムカバー70の前端70aに接地され、外部からの電磁波を確実にシールドすることが可能になる。また、装置内部の電磁波が装置外部に漏れることも確実に防止することが可能になる。 【0039】さらに、前面ベゼル30と上カバー14の前端14a及びボトムカバー70の前端70aとの間は、塵埃が装置内に侵入しないように弾性部材64により密閉される。そのため、前面ベゼル30と上カバー14の前端14a及びボトムカバー70の前端70aとの間が弾性部材64により密閉されることで、装置内部の駆動音の装置外部への漏れを軽減することができる。 【0040】図9は導電部材60の変形例を示す図である。 【0041】図9中、前面ベゼル32の背面にアース板62が設けない場合には、ハッチング(斜め線)で示されるように、導電部材60を上記係合部56a〜56eと取付孔50,52、及び小孔54を除く前面ベゼル32の全領域を覆うような形状に形成することも可能である。この変形例では、アース板62の取付スペースにも導電部材60が形成されるため、上記実施例のものよりもシールド効果が高く、且つ、軽量化が促進されている。 【0042】尚、上記実施例では、導電部材60が弾性部材64に導電布66を接着する構成としたものを一例として挙げたが、これに限らず、例えば、弾性部材64がフエルトなどのように弾性及び柔軟性を有する材質からなる場合には、弾性部材64の表面に導電層を直接的に形成することも可能である。 【0043】また、上記実施例においては、ディスク装置のトレーと前面ベゼルとの間のシールドを確保する構成について説明したが、これは本発明の一例に過ぎず、他の電子装置の可動部と固定部との間のシールドを行う部分にも適用できるのは、勿論である。 【0044】 【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれば、接地部を有する第1の部材と、第1の部材に近接する近接位置と第1の部材から離間する離間位置との間を移動可能に設けられた第2の部材と、第1の部材または第2の部材の何れかに設けられた弾性を有する弾性部材と、弾性部材上に形成された可撓性を有する導電層と、を備え、導電層は、第2の部材が近接位置にあるとき弾性部材に押圧されて接地部に接触し、第2の部材が近接位置から離間位置に移動したときに、接地部から離間するため、第2の部材の軽量化に寄与すると共に、第1の部材と第2の部材と近接した状態では、導電層が接地部の形状に応じて変形することができ、且つ弾性部材の弾性復元力により導電層が接地部に確実に接触してシールド効果を確保することができると共に、装置の軽量化にも寄与しうる。 【0045】また、請求項2の発明によれば、第2の部材が近接位置に移動したときに、弾性部材が第1の部材と前記第2の部材との間の隙間を塞ぐ密閉部材として機能するものであり、第1の部材と前記第2の部材との間の隙間から塵埃の侵入を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003676 【氏名又は名称】ティアック株式会社 【住所又は居所】東京都武蔵野市中町3丁目7番3号
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| 【出願日】 |
平成14年1月17日(2002.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
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| 【公開番号】 |
特開2003−218574(P2003−218574A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月31日(2003.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2002−8990(P2002−8990) |
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