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【発明の名称】 電子部品装着装置の認識処理装置及びその認識処理方法
【発明者】 【氏名】浦川 明裕
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】電子部品のコーナー部分における電極に欠けがある状態、吸着ノズルの一部が光る状態でも、その影響を受けることなく、部品の位置、角度を正確に認識処理できるようにすること。

【解決手段】通常の場合には、反射像において、背景及び吸着ノズル13Aは暗い部分で電極19Aは明るい部分なので、その暗い部分から明るい部分に反転したところがエッジである。しかし、右の電極19Aの一部に欠けがあると、その欠けた部分は暗い部分となるので反転箇所が2ケ所となり、この場合にはCPU20はエッジ候補が2つあると判断し、エッジ選択ルールのルーチンに移る。即ち、長辺で反転箇所が2つ見つかり、全ての組み合わせで認識処理部33からの情報に基づき、電子部品19の長さをCPU20は算出する。そして、2つのエッジをもとに算出した長辺方向の各長さのうち、パーツライブラリに示す部品寸法に近いエッジ候補をCPU20は選択する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プリント基板上に電子部品を装着する前に吸着ノズルに吸着保持された電子部品を照明装置で照射してその反射像を認識処理する電子部品装着装置の認識処理装置において、電子部品の長辺方向の両側の各電極のエッジを認識する長辺認識手段と、電子部品の短辺方向の両側の各電極のエッジを認識する短辺認識手段とを設けたことを特徴とする電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項2】 前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数ある場合に全ての組み合わせで電子部品の長さを算出する算出手段と、該算出手段による算出結果のうち部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項3】 前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補が無い場合には部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項4】 前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補がある場合にはこのエッジ候補を用いて長辺方向の長さを算出する算出手段と、該算出手段が算出した長辺方向の長さと部品寸法との差が当該部品寸法の所定範囲内かどうかを判断する判断手段と、所定範囲内になければ部品寸法に1番近いエッジ候補に決定する決定手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項5】 前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補がある場合にはこのエッジ候補を用いて長辺方向の長さを算出する算出手段と、該算出手段が算出した長辺方向の長さと部品寸法との差が当該部品寸法の所定範囲内かどうかを判断する判断手段と、所定範囲内にあればその次に部品寸法に近いエッジ候補に決定する決定手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項6】 前記長辺認識手段の認識により両方の電極のエッジ候補が複数あるときに、これらのエッジ候補を用いて長辺方向の長さを算出する算出手段と、該算出手段が算出した長辺方向の長さのうちコントラストに差がないエッジ候補同士による第1の長辺方向の長さが部品寸法に一番近かった場合にはこの第1の長辺方向の長さと次に部品寸法に近いエッジ候補同士の第2の長辺方向の長さとの差が部品寸法の所定範囲内であれば次に部品寸法に近いエッジ候補同士に決定し、所定範囲外であればコントラストに差がないエッジ候補同士に決定する決定手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項7】 前記短辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補を除き、部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項8】 前記短辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、各対辺のエッジが1箇所づつしか見つかっていなければ部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項9】 前記短辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、各対辺のエッジが1箇所づつより多く見つかっていれば各左右のエッジ候補を結んだ線同士の角度が対辺の角度に近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項10】 前記短辺認識手段の認識により短辺方向の上下側エッジが最大2箇所しか見つからない場合にはエッジ検出の異常と判断する判断決定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置の認識処理装置。
【請求項11】 プリント基板上に電子部品を装着する前に吸着ノズルに吸着保持された電子部品を照明装置で照射してその反射像を認識処理する電子部品装着装置の認識処理方法において、電子部品の長辺方向の両側の各電極のエッジを認識し、この認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数ある場合に全ての組み合わせで電子部品の長さを算出し、この算出結果のうち部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定することを特徴とする電子部品装着装置の認識処理方法。
【請求項12】 プリント基板上に電子部品を装着する前に吸着ノズルに吸着保持された電子部品を照明装置で照射してその反射像を認識処理する電子部品装着装置の認識処理方法において、電子部品の短辺方向の両側の各電極のエッジを認識し、この認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときにコントラストに差がないエッジ候補を除き、部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定することを特徴とする電子部品装着装置の認識処理方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板上に電子部品を装着する前に吸着ノズルに吸着保持された電子部品を照明装置で照射してその反射像を認識処理する電子部品装着装置の認識処理装置及びその認識処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の認識処理装置及び認識処理方法において、図9に示すように、抵抗やコンデンサなどの直方体形状で反射型認識で処理する電子部品100にあっては、当該電子部品100の電極101が欠けている状態、また電子部品100よりも外径が大きく吸着面にはコーティングが施されている吸着ノズル102の一部が欠けていたり、又は吸着面に電子部品100の電極101が付着していて当該吸着ノズル102のコーナー部分103が光る状態で撮像されると(背景104は暗い)、「認識異常」が発生することとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち、従来の認識処理装置では、電子部品102のコーナー部分103を検出するため、前述したような電子部品100のコーナー部分103の電極101の欠けや吸着ノズル102の光りが邪魔となるため、位置検出ができないという問題があった。
【0004】そこで本発明は、電子部品のコーナー部分における電極に欠けがある状態、吸着ノズルの一部が光る状態でも、その影響を受けることなく、部品の位置、角度を正確に認識処理できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため第1の発明は、プリント基板上に電子部品を装着する前に吸着ノズルに吸着保持された電子部品を照明装置で照射してその反射像を認識処理する電子部品装着装置の認識処理装置において、電子部品の長辺方向の両側の各電極のエッジを認識する長辺認識手段と、電子部品の短辺方向の両側の各電極のエッジを認識する短辺認識手段とを設けたことを特徴とする。
【0006】第2の発明は、前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数ある場合に全ての組み合わせで電子部品の長さを算出する算出手段と、該算出手段による算出結果のうち部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする。
【0007】第3の発明は、前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補が無い場合には部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする。
【0008】第4の発明は、前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補がある場合にはこのエッジ候補を用いて長辺方向の長さを算出する算出手段と、該算出手段が算出した長辺方向の長さと部品寸法との差が当該部品寸法の所定範囲内かどうかを判断する判断手段と、所定範囲内になければ部品寸法に1番近いエッジ候補に決定する決定手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】第5の発明は、前記長辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補がある場合にはこのエッジ候補を用いて長辺方向の長さを算出する算出手段と、該算出手段が算出した長辺方向の長さと部品寸法との差が当該部品寸法の所定範囲内かどうかを判断する判断手段と、所定範囲内にあればその次に部品寸法に近いエッジ候補に決定する決定手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】第6の発明は、前記長辺認識手段の認識により両方の電極のエッジ候補が複数あるときに、これらのエッジ候補を用いて長辺方向の長さを算出する算出手段と、該算出手段が算出した長辺方向の長さのうちコントラストに差がないエッジ候補同士による第1の長辺方向の長さが部品寸法に一番近かった場合にはこの第1の長辺方向の長さと次に部品寸法に近いエッジ候補同士の第2の長辺方向の長さとの差が部品寸法の所定範囲内であれば次に部品寸法に近いエッジ候補同士に決定し、所定範囲外であればコントラストに差がないエッジ候補同士に決定する決定手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】第7の発明は、前記短辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、コントラストに差がないエッジ候補を除き、部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする。
【0012】第8の発明は、前記短辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、各対辺のエッジが1箇所づつしか見つかっていなければ部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする。
【0013】第9の発明は、前記短辺認識手段の認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときに、各対辺のエッジが1箇所づつより多く見つかっていれば各左右のエッジ候補を結んだ線同士の角度が対辺の角度に近いエッジ候補に決定する決定手段を設けたことを特徴とする。
【0014】第10の発明は、前記短辺認識手段の認識により短辺方向の上下エッジが最大2箇所しか見つからない場合にはエッジ検出の異常と判断する判断決定手段を設けたことを特徴とする。
【0015】また第11の発明は、プリント基板上に電子部品を装着する前に吸着ノズルに吸着保持された電子部品を照明装置で照射してその反射像を認識処理する電子部品装着装置の認識処理方法において、電子部品の長辺方向の両側の各電極のエッジを認識し、この認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数ある場合に全ての組み合わせで電子部品の長さを算出し、この算出結果のうち部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定することを特徴とする。
【0016】更に第12の発明は、プリント基板上に電子部品を装着する前に吸着ノズルに吸着保持された電子部品を照明装置で照射してその反射像を認識処理する電子部品装着装置の認識処理方法において、電子部品の短辺方向の両側の各電極のエッジを認識し、この認識により少なくとも一方の電極のエッジ候補が複数あるときにコントラストに差がないエッジ候補を除き、部品のサイズに最も近いエッジ候補に決定することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図に基づき、本発明の実施の形態を以下説明する。図1は電子部品装着装置1の平面図で、該装置1の基台2上には種々の電子部品を夫々その部品取出部(部品吸着位置)に1個ずつ供給する部品供給ユニット3が複数並設されている。対向する供給ユニット3群の間には、供給コンベア4、位置決め部5及び排出コンベア6が設けられている。供給コンベア4は上流側装置より受けたプリント基板Pを前記位置決め部5に搬送し、位置決め部5で図示しない位置決め機構により位置決めされた該基板P上に電子部品が装着された後、排出コンベア6に搬送され、下流側装置に搬送される。
【0018】8はX方向に長い一対のビームであり、Y軸モータ9の駆動によりネジ軸10を回転させ、左右一対のガイド11に沿ってプリント基板Pや部品供給ユニット3の部品取出部(部品吸着位置)上方を個別にY方向に移動する。
【0019】各ビーム8にはその長手方向、即ちX方向にX軸モータ12によりガイド(図示せず)に沿って移動する装着ヘッド7が夫々設けられている。夫々の装着ヘッド7には2本の吸着ノズル13を上下動させるための上下軸モータ14が2個搭載され、また鉛直軸周りに回転させるためのθ軸モータ15が2個搭載されている。したがって、2個の装着ヘッド7の各吸着ノズル13はX方向及びY方向に移動可能であり、垂直線回りに回転可能で、かつ上下動可能となっている。
【0020】16は部品位置認識用の部品認識カメラで、前記各装着ヘッド7に対応してそれぞれ2個ずつ計4個設けられ、電子部品が吸着ノズル13に対してどれだけ位置ずれして吸着保持されているかXY方向及び回転角度につき、位置認識するために電子部品を撮像するが、それぞれ同時に2個の電子部品を撮像可能である。17はノズルを収納するノズルストッカで、最大10本収納可能であるが9本収納している。
【0021】図2において、反射型認識方法に使用する吸着ノズル13Aの底面には、反射用リング照明18により光が照射された場合に光らないように、吸着保持される反射型認識により処理される電子部品19の吸着面を避けた外側部にはコーティングが施されている。また、前記吸着ノズル13Aの底面積は、認識処理される電子部品19の上面積より広く形成されている。
【0022】図3において、20は本装着装置1を統括制御する制御部としてのCPU(装着制御部)で、該CPU20にはバスラインを介して、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)22及びROM(リ−ド・オンリー・メモリ)23が接続されている。そして、CPU20は前記RAM22に記憶されたデータに基づき、前記ROM23に格納されたプログラムに従い、電子部品装着装置1の部品装着動作に係る動作を統括制御する。
【0023】即ち、CPU20は、インターフェース24及び駆動回路25を介して前記X軸モータ12の駆動を、インターフェース24及び駆動回路28を介して前記Y軸モータ9の駆動を、またインターフェース24及び駆動回路32を介して前記θ軸モータ15の駆動を、更にインターフェース24及び駆動回路30を介して前記上下軸モータ14の駆動を制御している。
【0024】前記RAM22には、部品装着に係る装着データが記憶されており、その装着順序毎(ステップ番号毎)に、プリント基板内でのX方向(Xで示す)、Y方向(Yで示す)及び角度(Zで示す)情報や、各部品供給ユニット3の配置番号情報等が記憶されている。また前記RAM22には、前記各部品供給ユニット3の配置番号に対応して各電子部品の種類(部品ID)が記憶されている。更に前記RAM22には、図4の部品ライブラリデータに示すように、各電子部品の部品ID毎にX方向及びY方向における部品寸法や部品寸法許容値が記憶されている。
【0025】33はインターフェース24を介して前記CPU20に接続される認識処理部で、前記部品認識カメラ16により撮像して取込まれた画像の認識処理が該認識処理部33にて行われ、CPU20に処理結果が送出される。即ち、CPU20は、認識カメラ16に撮像された画像を認識処理(位置ずれ量の算出など)するように指示を認識処理部33に出力すると共に、認識処理結果を認識処理部33から受取るものである。
【0026】34はキーボードドライバー35及びインターフェース24を介して前記CPU20に接続されるデータ登録手段としてのキーボードで、36は部品画像などを表示するモニターである。また、前記データ登録手段としてのキーボード34に代えてタッチパネルなどの手段を用いても良い。
【0027】以上の構成により、以下図5及び図6のフローチャートに基づき動作について説明する。先ず、プリント基板Pが図示しないコンベアにより上流側装置より供給コンベア4を介して位置決め部5に搬送され、位置決め機構により位置決め固定される。
【0028】次に、CPU20はRAM22に格納された装着データを確認し、即ちRAM22にステップ番号毎に格納されたプリント基板Pの装着すべきXY座標位置、鉛直軸線回りへの回転角度位置及び配置番号等が指定された装着データに従い、装着ステップ番号001の反射型認識で処理される電子部品19の部品種に対応した吸着ノズル13Aが装着ヘッド7に装着保持されていれば、この吸着ノズル13Aで装着すべき該電子部品19を所定の部品供給ユニット3から吸着して取出す。即ち、各装着ヘッド7が装着すべき電子部品を収納する各部品供給ユニット3上方に位置するよう移動するが、Y方向は駆動回路28によりY軸モータ9が駆動して一対のガイド11に沿ってビーム8が移動し、X方向は駆動回路25によりX軸モータ12が駆動して装着ヘッド7が移動する。そして、既に所定の各供給ユニット3は駆動されて部品吸着位置にて部品が取出し可能状態にあるため、駆動回路30により上下軸モータ14が駆動して前記各吸着ノズル13Aが下降して吸着し取出す。
【0029】次に、各上下軸モータ14が駆動してノズル13Aが上昇し、Y方向は一対のガイド11に沿ってビーム8が移動し、X方向はX軸モータ12の駆動によりガイド11に沿って装着ヘッド7が移動することにより、装着ヘッド7はプリント基板Pの上方位置まで移動する。この移動途中で、認識カメラ16上方位置において停止し、反射用リング照明18により光が照射され、認識カメラ16が電子部品19を撮像し、該電子部品19が該ノズル13Aに対してどれだけ位置ずれして吸着保持されているかXY方向及び回転角度につき、撮像された反射像に基づき認識処理部33により粗認識処理が実行される。
【0030】次に、詳細認識が開始されるが、先ず電子部品19の長辺方向における左側のエッジ(電極19Bの外側エッジ)を認識し、更に長辺方向における右側のエッジ(電極19Aの外側エッジ)を認識する。
【0031】ここで、長辺方向において、エッジ候補が2つあるか否かがCPU20により判断される。即ち、通常の場合には、前記反射像において、背景及び吸着ノズル13Aは暗い部分で電極19Aは明るい部分なので、その暗い部分から明るい部分に反転(黒から白への反転)したところがエッジである。しかし、図7に示すように、例えば右の電極19Aの一部に欠けがあると、その欠けた部分は暗い部分となるので前記反転箇所が2ケ所となり、この場合にはCPU20はエッジ候補が2つあると判断し、図6に示すようなエッジ選択ルールのルーチンに移る。
【0032】即ち、長辺で反転箇所が2つ見つかり、現在の認識処理が長辺のエッジ選択のルーチンであるので、全ての組み合わせで認識処理部33からの情報に基づき、電子部品19の長さをCPU20は算出する。即ち、初めの反転箇所も、また次の反転箇所もエッジとして、電子部品19の長辺方向の長さを算出する。
【0033】そして、前述した2つのエッジをもとに算出した電子部品19の長辺方向の各長さのうち、図4に示すパーツライブラリに示す部品寸法(例えば、0.6mm)に近いエッジ候補をCPU20は選択する。
【0034】また次に、長辺のエッジ選択のルーチンであり、暗い部分と明るい部分とのコントラストに差がない、即ち黒から白への変化の度合いが少ないエッジ候補があるかどうかをCPU20が判断し、変化の度合いが少ないエッジ候補がなければパーツライブラリに示す部品寸法に1番近いエッジ候補に決定する。そして、変化の度合いが少ないエッジ候補があればこのエッジ候補を用いて算出した長辺方向の長さとパーツライブラリに示す部品寸法との差が当該部品寸法の例えば1割未満かどうかが判断され、1割未満でなければパーツライブラリに示す部品寸法に1番近いエッジ候補に決定し、1割未満であればその次にパーツライブラリに示す部品寸法に近いエッジ候補に決定する。
【0035】また更に、長辺のエッジ選択のルーチンであり、暗い部分と明るい部分とのコントラストに差がない、即ち黒から白への変化の度合いが少ないエッジ候補同士であるかどうかをCPU20が判断し、変化の度合いが少ないエッジ候補同士でなければパーツライブラリに示す部品寸法に1番近いエッジ候補に決定してもよい。そして、変化の度合いが少ないエッジ候補同士であればこれらのエッジ候補を用いて算出した長辺方向の長さとこの長さの次に算出長さがパーツライブラリに示す部品寸法(サイズ)に近いエッジ候補同士の長さとの差が前記部品寸法の例えば1割未満かどうかが判断され、1割未満でなければパーツライブラリに示す部品寸法に1番近いエッジ候補に決定し、1割未満であればその次にパーツライブラリに示す部品寸法に近いエッジ候補に決定してもよい。
【0036】以上のように、エッジ候補を決定することにより、コントラストに差がないエッジ候補が発生した場合においても、極力実際の部品に近いエッジ候補を決定することができる。特に、後述した決定においては、変化が少ないエッジ候補同士の場合でも、極力正確にエッジ候補を決定することができる。
【0037】一方、この長辺のエッジ選択ルールのルーチン終了か前述したエッジ候補が2つ無いとCPU20により判断されると、電子部品19の両電極19A部分の短辺方向における下側のエッジを認識し、更に両電極19A部分の短辺方向における上側のエッジを認識する。
【0038】ここで、短辺方向において、エッジ候補が2つあるか否かがCPU20により判断される。即ち、通常の場合には、前記反射像において、背景及び吸着ノズル13Aは暗い部分で電極19Aは明るい部分なので、その暗い部分から明るい部分に反転(黒から白への反転)したところがエッジである。しかし、図7に示すように、例えば電極19Aの一部に欠けがあると、その欠けた部分は暗い部分となるので前記反転箇所が2ケ所となり、この場合には図6に示すようなエッジ選択ルールのルーチンに移る。
【0039】即ち、短辺であって長辺のエッジ選択のルーチンではないので、暗い部分と明るい部分とのコントラストに差がない、即ち黒から白への変化の度合いが少ないエッジ候補は除かれる。この場合、コントラストが低いものはエッジでないことが濃厚であり、除かれるものである。そして、CPU20はパーツライブラリに示す部品寸法に近いエッジ候補を選択し、再び長辺のエッジ選択のルーチンかどうかが判断される。
【0040】そして、前述したように、短辺であって長辺のエッジ選択のルーチンではないので、各電極19Aの対辺のエッジが1ケ所づつしか見つかってないかが判断される。1ケ所づつでなくそれ以上見つかっていれば、各左右のエッジ候補を結んだ線同士の角度が対辺の角度に近いエッジ候補に決定し、見つかっていなければパーツライブラリに示す部品寸法に近いエッジ候補に決定する。
【0041】そして、この短辺のエッジ選択ルールのルーチン終了か各短辺においてエッジ候補が2つなければ、短辺方向の上下のエッジが4箇所とも見つかったかがCPU20により判断され、4箇所とも見つかった場合には長辺方向の2箇所と短辺方向の4箇所から部品の位置及び角度を算出しサイズのチェックをする。また、4箇所見つからなかった場合には次に短辺方向の上下のエッジが3箇所見つかったかがCPU20により判断され、3箇所見つからなかった場合には最大2箇所しか見つからなかったこととなりエッジ検出の異常と判断され、図8に示すように、3箇所見つかった場合には長辺方向の2箇所と短辺方向の3箇所から部品の位置及び角度を算出しサイズのチェックをして終了する。
【0042】従って、前述したように、長辺及び短辺において見つかったエッジ候補に基づき、各エッジを定め、電子部品19が装着ヘッド7に対してどれだけ位置ずれして吸着保持されているかXY方向及び回転角度につき、認識処理されることとなる。
【0043】このため、再びビーム8及び装着ヘッド7を移動させ、吸着ノズル13がプリント基板P上に前記認識結果を加味して位置ずれを補正しつつ各電子部品19を装着する。即ち、CPU20はビーム8がY軸モータ9の駆動によりY方向に、装着ヘッド7がX軸モータ12の駆動によりX方向に移動させることにより、またθ軸モータ15によりθ回転させ、X,Y方向及び鉛直軸線回りへの回転角度位置の補正がなされ、この補正後に上下軸モータ14が駆動して前記吸着ノズル13Aが下降してプリント基板P上の所定位置に一方の電子部品が装着され、同様に他方の電子部品も補正した後装着される。
【0044】以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、電子部品のコーナー部分における電極に欠けがある状態、吸着ノズルの一部が光る状態でも、その影響を受けることなく、部品の位置、角度を正確に認識処理できる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【識別番号】300022504
【氏名又は名称】三洋ハイテクノロジー株式会社
【住所又は居所】群馬県邑楽郡大泉町坂田1丁目1番1号
【出願日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2003−174300(P2003−174300A)
【公開日】 平成15年6月20日(2003.6.20)
【出願番号】 特願2001−374391(P2001−374391)