| 【発明の名称】 |
印刷配線板用プリプレグ及び多層印刷配線板 |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 直記 【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社下館工場内
【氏名】熊谷 卓 【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社下館工場内
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| 【要約】 |
【課題】印刷配線板及び多層印刷配線板において、たて方向とよこ方向の寸法変化の差を小さくすると共に、寸法変化のばらつきを小さくする。
【解決手段】たて、よこの織密度比を、たて/よこ=0.67から0.90とし、且つ重さが20g/m2から110g/m2であるガラス繊維織布を用い、該プリプレグから得られる多層印刷配線板のたてとよこの寸法変化の差が0.005%以下であることを特徴とする多層印刷配線板用プリプレグ及び多層印刷配線板。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多層印刷配線板用プリプレグであって、たて、よこの織密度比を、たて/よこ=0.67から0.90とし、且つ重さが20g/m2から110g/m2であるガラス繊維織布を用い、該プリプレグから得られる多層印刷配線板のたてとよこの寸法変化の差が0.005%以下であることを特徴とする多層印刷配線板用プリプレグ。 【請求項2】 ガラス繊維フィラメント径が0.002から0.008mmである請求項1記載の多層印刷配線板用プリプレグ。 【請求項3】 請求項1又は2記載の多層印刷配線板用プリプレグを用い、たてとよこの寸法変化の差が0.005%以下である多層印刷配線板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、たて/よこ異方性が小さく、寸法安定性に優れた多層印刷配線板用プリプレグ及び多層印刷配線板に関するものである。 【0002】 【従来の技術】印刷配線板の高密度化に伴い、多層印刷配線板、銅張積層板等には様々な優れた特性が要求されている。特に高多層化、スルーホールの小径化等の促進によって、ドリル加工性の良好な印刷配線板用プリプレグ及び寸法安定性の優れた多層印刷配線板、銅張積層板が要求されている。 【0003】一般に多層印刷配線板は、回路を形成した内層板と、印刷配線板用プリプレグを組合せ積層し、加熱加圧することによって製造される。小径ドリル加工、高密度の回路加工にとって時寸法安定性は、重要な特性となっている。寸法安定性を向上させることによってドリル穴あけ時の位置ずれを小さくでき、また多層プレス後の回路形成位置合わせも精確にできる。 【0004】寸法安定性を向上させる手段としては、特開昭59−12490号公報に積層プレス後に積層板を加熱することにより歪みをとる方法が開示され、また特開昭59−64349号公報には、印刷配線板用プリプレグ製造に用いるガラス繊維織布のたて糸とよこ糸の打ち込み本数差を0から5本の範囲内とする方法が開示されている。 【0005】 【特許文献1】特開昭59−12490号公報【特許文献2】特開昭59−64349号公報【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、積層板を加熱することによって歪みをとり寸法安定性をとる方法は、新たに加熱処理工程を加えなければならず、製造時間が増えるうえ熱エネルギーも消費する。打ち込み本数差を0から5本の範囲内とする方法は、寸法安定性に効果があるものの、プリプレグ1枚で内層板を製造する際や層間接着用プリプレグ枚数を1枚とするような厚み1mm以下の薄い多層印刷配線板製造においては、たて、よこ異方性が大きくなるという問題が発生する。 【0007】特に、印刷配線板用プリプレグの重さが20g/m2から170g/m2のプリプレグは、重さ180g/m2から200g/m2のプリプレグに対し剛性が小さくなることからたて、よこ異方性が大きくなる傾向を示し、高密度回路を形成しにくいといった問題点が発生していた。 【0008】本発明は、厚さ1mm以下の薄い多層印刷配線板においても寸法安定性に優れ、たて、よこ異方性を小さくできる印刷配線板用プリプレグと該プリプレグを使用した多層印刷配線板に関する。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、たて、よこの織密度比を、たて/よこ=0.67から0.90とし且つ、重さが20g/m2から110g/m2であるガラス繊維織布を用いた印刷配線板用プリプレグ及び該プリプレグを使用した多層印刷配線板である【0010】本発明に使用される樹脂又は樹脂組成物としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が用いられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂及びその組成物、ポリイミド樹脂及びその組成物、シアネート樹脂及びその組成物、フェノール樹脂及びその組成物、ポリエステル樹脂及びその組成物等がある。また、エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、イソシアネート型エポキシ樹脂、及びそれらのハロゲン化物、水素添加物などがあり数種類を併用することもできる。また前記樹脂を混合する方法、温度には制限はない。 【0011】熱可塑性樹脂としては、テフロン樹脂及びその組成物、ポリエチレン、ポリプロピレン及びその組成物がある。 【0012】ガラス繊維の種類としては、重さ20g/m2から110g/m2のものを用いる。理由は、重さが軽くなるほど寸法変化に影響をあたえるためである。 【0013】ガラス繊維のフィラメント径は0.002mmから0.008mmが好ましい。理由は、フィラメント径が細いほど剛性がなく、寸法変化に影響をあたえるためである。 【0014】ガラス繊維織布の織密度は、たて/よこ=0.67から0.90にする必要がある。織密度を前述の数値とすることにより寸法収縮率を小さくできるために、たて、よこ異方性を小さくすることができる。 【0015】 【作用】織密度比をたて/よこ=0.67から0.90とすることにより、たてよりよこの織本数を多くすると、たて方向の寸法収縮率を小さくできるため寸法変化安定性が向上する。 【0016】 【実施例】実施例1以下の物質を合成しワニスを得た。 ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂 85重量部 ビスフェノールAノボラック樹脂 15重量部 ジシアンジアミド 1.9重量部 イミダゾール 0.18重量部 メチルセロソルブ 30重量部 メチルエチルケトン 1.0重量部該ワニスをフィラメント径5μm、重さ48g/m2、織密度比たて/よこ=0.83のガラス織布に含浸し、印刷配線板用プリプレグを得た。両面に回路加工がされている内層回路板の両側に該印刷配線板用プリプレグを1枚づつ配置し、更にその両側に厚さ35μm銅はくを配置した後、温度175℃、加熱加圧100分、加圧30kg/cm2の条件で加圧加熱し4層板を得た。 【0017】実施例2実施例1に使用したワニスをフィラメント径7μm、重さ107g/m2、織密度比たて/よこ=0.84のガラス織布に含浸し、実施例1と同様にして4層板を得た。 【0018】実施例3内層回路板の両側に印刷配線板用プリプレグを2枚づつ配置した以外実施例1と同様にして4層板を得た。 【0019】比較例1織密度比たて/よこ=1.25とした以外実施例1と同様にして4層板を得た。 【0020】比較例2織密度比たて/よこ=1.18とした以外実施例2と同様にして4層板を得た。 【0021】比較例3内層回路板の両側に印刷配線板用プリプレグを2枚づつ配置した以外比較例1と同様にして4層板を得た。 【0022】実施例1に使用したワニスをフィラメント径9μm、重さ209g/m2、織密度比たて/よこ=1.29のガラス織布に含浸し印刷配線板用プリプレグを得た以外実施例1と同様にして4層板を得た。 【0023】実施例、比較例について4層板のたてとよこの寸法変化を測定し、結果を表1に示す。 【0024】 【表1】
【0025】表1の補足説明たて、よこの寸法変化の基準値を内層板の回路形成用フィルムとし、該基準値を初期値として寸法変化を測定した。またσは標準偏差を示す。 【0026】 【発明の効果】本発明によれば、たて/よこ異方性が小さく、寸法安定性に優れた多層印刷配線板用プリプレグ及び多層印刷配線板を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004455 【氏名又は名称】日立化成工業株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成5年12月6日(1993.12.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078662 【弁理士】 【氏名又は名称】津国 肇 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−163462(P2003−163462A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月6日(2003.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願2002−263808(P2002−263808) |
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