| 【発明の名称】 |
スピーカ構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 孝二 【住所又は居所】東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリオン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】磁気回路を振動板の前方に配置したものでありながら、放熱効果を充分に確保することができるスピーカ構造を提供する。
【解決手段】振動板11の前方に磁気回路12を配置するために振動板11の中心後方位置から前方位置に向かって立ち上がる筒部14aとこの筒部14aの前方端面に設けられた磁気回路保持用座面14bとが磁気回路保持部材14に一体に形成されると共に、磁気回路保持部材14の磁気回路保持用座面14bと対向する端面に開口14dが形成され、磁気回路保持部材14の周面に貫通孔14eが貫通され、磁気回路保持部材14の内壁からリブ状に放熱フィン14fが突出形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】振動板の前方に磁気回路を配置するために前記振動板の中心後方位置から前方位置に向かって立ち上がる筒部と該筒部の前方端面に設けられた磁気回路保持用座面とを一体に形成した磁気回路保持部材と、前記磁気回路により形成された磁気ギャップで前記振動板を駆動させるボイスコイルと、前記振動板と前記磁気回路保持部材を保持するフレームとを備えたスピーカ構造において、前記磁気回路保持部材の前記磁気回路保持用座面と対向する端面に形成された開口と、前記磁気回路保持部材の周面に貫通された貫通孔と、前記磁気回路保持部材の内壁からリブ状に突出形成された放熱フィンとを備えていることを特徴とするスピーカ構造。 【請求項2】前記貫通孔は複数形成されていると共に前記磁気回路の近傍に位置していることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ構造。 【請求項3】振動板の前方に磁気回路を配置するために前記振動板の中心後方位置から前方位置に向かって立ち上がる筒部と該筒部の前方端面に設けられた磁気回路保持用座面とを一体に形成した磁気回路保持部材と、前記磁気回路により形成された磁気ギャップで前記振動板を駆動させるボイスコイルと、前記振動板と前記磁気回路保持部材を保持するフレームとを備えたスピーカ構造において、前記磁気回路保持部材と前記フレームとがアルミダイキャストにより厚肉に一体形成されていることを特徴とするスピーカ構造。 【請求項4】前記筒部は、少なくとも前記磁気回路保持用座面付近を円筒形状としていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスピーカ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカ構造、特に振動板の前方に磁気回路を配置したスピーカ構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、スピーカは、振動板、ボイスコイル(ボイスコイルボビン)、フレーム、磁気回路から大略構成されている。 【0003】また、このようなスピーカには、ボイスコイル等の冷却を目的とする冷却構造を採用したものが各種提案されている(特開平9−130889号公報、特開平6−233367号公報、実開平6−29299号公報、実開平11−47号公報等参照)。 【0004】尚、ボイスコイルの温度上昇は耐入力の限界に大きく影響してしまい、耐入力を高く設定することができないという観点から冷却構造が採用されている。 【0005】一方、振動板の前方空間を利用して振動板の前方に磁気回路を配置することにより、放熱効果を促進させると共に振動板の後方に磁気回路等を配置するためのスペースを不要とし、スピーカ全体の小型化並びに薄型化を実現したスピーカも各種提案されている(特開2000−78688公報、特開2000−350275公報、特開平8−65784号公報参照)。 【0006】この際、振動板の前方に磁気回路を配置するためには、特開平9−130889号公報等に開示のセンターポールとは別に(又は廃止して)前後方向に奥行きを有する磁気回路保持用部材が必要となっている。 【0007】図4は、このような振動板の前方に磁気回路を配置したスピーカの一例を示す一部破断面図である。図4において、1は振動板、2は振動板1の前方に配置した磁気回路、3は磁気回路2により形成された磁気ギャップに磁気回路2を駆動するボイスコイル、4はボイスコイル3の内方に筒部4aが位置すると共にその筒部4aの前方端面に磁気回路2を固定(接着又はビス)するための磁気回路保持用座面4bを一体に形成したアルミダイキャスト製の磁気回路保持用部材、5は振動板1の周縁部を保持すると共に磁気回路保持用部材4のフランジ部4cをネジ6で固定した板金製のフレームである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く構成されたスピーカ構造にあっては、磁気回路2を振動板1の前方に配置したことに伴って放熱効果が促進されているとはいえ、充分な放熱効果を確保するには至らないという問題があった。 【0009】そこで、図5に示すように、フレーム5に空気孔5aを形成し、ボイスコイル3と筒部4aとの間から空気孔5aへと空気の流れを形成して放熱効果を促進させることが考えられる(特開2000−350275公報に類似の孔がフレームに形成)。 【0010】しかしながら、このような構成では、実際に発熱するボイスコイル3から空気孔5aまでには距離があることから、放熱効果の観点では未だ不充分であるという問題が生じていた。 【0011】本発明は、上記問題を解決するため、磁気回路を振動板の前方に配置したものでありながら、放熱効果を充分に確保することができるスピーカ構造を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】その目的を達成するため、請求項1に記載のスピーカ構造は、振動板の前方に磁気回路を配置するために前記振動板の中心後方位置から前方位置に向かって立ち上がる筒部と該筒部の前方端面に設けられた磁気回路保持用座面とを一体に形成した磁気回路保持部材と、前記磁気回路により形成された磁気ギャップで前記振動板を駆動させるボイスコイルと、前記振動板と前記磁気回路保持部材を保持するフレームとを備えたスピーカ構造において、前記磁気回路保持部材の前記磁気回路保持用座面と対向する端面に形成された開口と、前記磁気回路保持部材の周面に貫通された貫通孔と、前記磁気回路保持部材の内壁からリブ状に突出形成された放熱フィンとを備えていることを要旨とする。 【0013】請求項2に記載のスピーカ構造は、前記貫通孔は複数形成されていると共に前記磁気回路の近傍に位置していることを要旨とする請求項3に記載のスピーカ構造は、振動板の前方に磁気回路を配置するために前記振動板の中心後方位置から前方位置に向かって立ち上がる筒部と該筒部の前方端面に設けられた磁気回路保持用座面とを一体に形成した磁気回路保持部材と、前記磁気回路により形成された磁気ギャップで前記振動板を駆動させるボイスコイルと、前記振動板と前記磁気回路保持部材を保持するフレームとを備えたスピーカ構造において、前記磁気回路保持部材と前記フレームとがアルミダイキャストにより厚肉に一体形成されていることを要旨とする。 【0014】請求項4に記載のスピーカ構造は、前記筒部は、少なくとも前記磁気回路保持用座面付近を円筒形状としていることを要旨とする。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、本発明のスピーカ構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1及び図2は、本発明のスピーカ構造の実施の形態1を示し、図1はスピーカの縦断面図、図2(A)は磁気回路保持部材の破断面図、図2(B)は磁気回路保持部材の底面図である。 【0016】図1において、スピーカ10は、振動板11、振動板11の前方に配置した磁気回路12、磁気回路12により形成された磁気ギャップに磁気回路12を駆動するボイスコイル13、ボイスコイル13の内方に筒部14aが位置すると共にその筒部14aの前方端面に磁気回路12を固定(接着又はビス)するための磁気回路保持用座面14bを一体に形成した磁気回路保持用部材14、振動板11の周縁部を保持すると共に磁気回路保持用部材14のフランジ部14cをネジ6で固定した板金製のフレーム15を備えている。 【0017】磁気回路12は、ヨーク16、マグネット17、プレート18を備え、振動板11の前方空間を利用して振動板11の前方に配置することにより、放熱効果を促進させると共にスピーカ10の全体の小型化並びに薄型化を実現している。 【0018】磁気回路保持用部材14は、フレーム15に比べて厚肉に形成されており、アルミ、銅、真鋳、亜鉛やこれらの合金から形成されている。なお、材質固有の放熱性(吸熱性)並びに成形性を考慮すると、アルミダイキャストが好ましい。また、磁気回路保持用部材14は後方に向けて拡開した状態でその後端が開放されて開口14dが形成されている。 【0019】磁気回路保持用部材14の筒部14aの前方寄り(磁気回路保持用座面14bの近傍)には、複数の貫通孔14eが形成されている。尚、貫通孔14eは真円形状に限定されるものではなく、楕円、多角等任意である。また、その数や大きさも特に限定されるものではない。 【0020】磁気回路保持用部材14の少なくとも筒部14aの内壁には、図2に示すように、複数のリブ状の放熱フィン14fが形成されている。この放熱フィン14fは、筒部14aの奥行き方向全長に跨り、中心に向かって均等間隔で形成されている。 【0021】磁気回路保持用部材14のフランジ部14cには、ネジ孔14gが形成されている。尚、このネジ孔14gの数は磁気回路保持用部材14の重量等に応じて複数形成される。 【0022】フレーム15は、薄肉の板金から一体成形(ポンチ加工等)されており、空気孔15aが形成されている。 【0023】上記の構成において、ボイスコイル13や磁気回路12で発生した熱は、貫通孔14eから筒部14aの内部を経由して開口14dに至る空気経路と、ボイスコイル13と筒部14aとの間から空気孔15aに至る空気経路の二系統から外部へと排出される。 【0024】換言すれば、開口14dから筒部14aの内部、貫通孔14e、ボイスコイル13と筒部14aとの間、空気孔15aに至る連続した風路(逆でもある)が形成されることとなり、給気口となる開口14dと排気口となる空気孔15aとが離間していることと相俟って、給排気にボイスコイル13の熱の影響を受けていない冷却風を風路内に送り込むことも可能となる。 【0025】また、放熱フィン14fにより、放熱効果が促進される上、放熱フィン14fが上述した空気経路(又は風路)に沿っていることから、筒部14aの内部空間で空気が滞留し難いより安定した空気経路(風路)を形成することができる上、その空気経路(風路)を流れる空気により放熱フィン14fの冷却をも可能とすることができる。 【0026】(実施の形態2)図3は、本発明のスピーカ構造の実施の形態2を示し、図3はスピーカの破断面図である。 【0027】図3において、スピーカ20は、振動板21、振動板21の前方に配置した磁気回路22、磁気回路22により形成された磁気ギャップに磁気回路22を駆動するボイスコイル23、ボイスコイル23の内方に筒部24aが位置すると共にその筒部24aの前方端面に磁気回路22を固定(接着又はビス)するための磁気回路保持用座面24bを一体に形成した振動板フレーム一体の磁気回路保持用部材24を備えている。 【0028】磁気回路22は、ヨーク26、マグネット27、プレート28を備え、振動板21の前方空間を利用して振動板21の前方に配置することにより、放熱効果を促進させると共にスピーカ20の全体の小型化並びに薄型化を実現している。 【0029】磁気回路保持用部材24は、アルミダイキャストの一体形成によって、振動板21の周縁部を保持するフレーム部24cを備えている。 【0030】磁気回路保持用部材24は後方に向けて拡開した状態でその後端が開放されて開口24dが形成されている。 【0031】ところで、この実施の形態2の磁気回路保持用部材24は、その材質の特性並びに厚肉の確保により、ボイスコイル23や磁気回路22を冷却(放熱)するものであるが、その放熱効果を確保するために、開口24dを廃止して筒部24aの全体を材料のみで形成しても良い。 【0032】また、上記実施の形態1と同様に、筒部24aの内部を中空とした上で複数の貫通孔14e並びに空気孔15aと同様の孔を形成しても良い。 【0033】さらに、上記実施の形態1と同様に、放熱フィン14fを形成しても良い。しかも、上記実施の形態1と同様に、貫通孔14e、空気孔15a、放熱フィン14faの全てを形成しても良い。 【0034】 【発明の効果】本発明のスピーカ構造にあっては、以上説明したように構成したことにより、磁気回路を振動板の前方に配置したものでありながら、放熱効果を充分に確保することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001487 【氏名又は名称】クラリオン株式会社 【住所又は居所】東京都文京区白山5丁目35番2号
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| 【出願日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−299185(P2003−299185A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月17日(2003.10.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−94793(P2002−94793) |
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