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【発明の名称】 携帯電話機
【発明者】 【氏名】福田 哲也
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内

【要約】 【課題】壁紙及びネットワーク事業者名の視認性を向上することのできる携帯電話機を提供する。

【解決手段】画像データを表示する表示部5と、移動に伴って切り替えられる通信可能な基地局2を運営するネットワーク事業者を判別する事業者判別手段73と、表示部5に壁紙10を表示中か否かを判別する壁紙判別手段61と、事業者判別手段61により判別した事業者名91を壁紙判別手段61の判別結果に応じて位置を可変して表示部5に表示する事業者表示手段74とを備え、壁紙10の非表示時に事業者名91を表示部91の中央部に配置するとともに、壁紙10の表示中に事業者名91を表示部5の周部に配置した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像データを表示する表示部と、移動に伴って切り替えられる通信可能な基地局を運営するネットワーク事業者を判別する事業者判別手段と、前記表示部に壁紙を表示中か否かを判別する壁紙判別手段と、前記事業者判別手段により判別した事業者名を前記壁紙判別手段の判別結果に応じて位置を可変して前記表示部に表示する事業者表示手段とを備えたことを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】 壁紙の非表示時に事業者名を前記表示部の中央部に配置するとともに、壁紙の表示中に事業者名を前記表示部の周部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項3】 前記事業者表示手段によって、事業者名の表示エリアに所定の色から成る背景を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯電話機。
【請求項4】 前記事業者表示手段によって、事業者名の表示エリア内の壁紙の表示色に応じて事業者名の表示色を可変したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯電話機。
【請求項5】 前記表示エリアの画素毎に事業者名の表示色を壁紙の表示色の反転色にしたことを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と無線通信を行う携帯電話機に関し、特に、受信の待受画面として写真、ピクチャ等の画像データから成る壁紙を表示部に表示できる携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】海外での携帯電話機はグローバルサービスによって複数の国で通信可能になっている。グローバルサービスは、複数のネットワーク事業者が基地局を設置し、通信網を分担してサービスを提供する。このため、ユーザーが使用する携帯電話機がどこのネットワーク事業者のサービス圏内にあるかが通信待ちの待受画面として表示装置に常時表示される。これにより、ユーザーの携帯電話機が接続されるネットワーク事業者をユーザーが把握できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に示すように、表示装置5に写真やピクチャ等の画像データから成る壁紙10を待受画面として表示している際には、壁紙10とネットワーク事業者名91とが重なって表示される。このため、壁紙10及びネットワーク事業者名91の視認性が悪くなる問題があった。
【0004】本発明は、壁紙及びネットワーク事業者名の視認性を向上することのできる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、画像データを表示する表示部と、移動に伴って切り替えられる通信可能な基地局を運営するネットワーク事業者を判別する事業者判別手段と、前記表示部に壁紙を表示中か否かを判別する壁紙判別手段と、前記事業者判別手段により判別した事業者名を前記壁紙判別手段の判別結果に応じて位置を可変して前記表示部に表示する事業者表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】この構成によると、複数のネットワーク業者の各サービス圏内をユーザーが移動すると接続可能なネットワーク業者が変遷し、サービス圏内にあるネットワーク業者名が表示部に表示される。この時、表示部に壁紙が表示されている場合と表示されていない場合でネットワーク業者名の表示位置が可変される。
【0007】また本発明は、上記構成の携帯電話機において、壁紙の非表示時に事業者名を前記表示部の中央部に配置するとともに、壁紙の表示中に事業者名を前記表示部の周部に配置したことを特徴としている。
【0008】また本発明は、上記構成の携帯電話機において、前記事業者表示手段によって、事業者名の表示エリアに所定の色から成る背景を設けたことを特徴としている。この構成によると、所定の背景色の事業者名の表示エリアが壁紙上に重なるように表示され、該表示エリア内に事業者名が表示される。
【0009】また本発明は、上記構成の携帯電話機において、前記事業者表示手段によって、事業者名の表示エリア内の壁紙の表示色に応じて事業者名の表示色を可変したことを特徴としている。この構成によると、例えば、事業者名の表示エリア内の壁紙が全体的に明るい画像であれば事業者名は暗い色で表示され、事業者名の表示エリア内の壁紙が全体的に暗い画像であれば事業者名は明るい色で表示される。
【0010】また本発明は、上記構成の携帯電話機において、前記表示部の画素毎に事業者名の表示色を壁紙の表示色の反転色にしたことを特徴としている。この構成によると、例えば、事業者名の表示エリア内の壁紙の一画素が赤色で表示される場合は、その上に重なる事業者名の一画素が反転色である水色で表示される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、従来例の図7と同一の部分については同一の符号を付している。図1は一実施形態の携帯電話機の構成を示すブロック図である。携帯電話機1は中央演算装置4に通信装置3、表示装置5、キー入力装置41、音声入力装置42、音声出力装置43、RAM6、ROM7及びデジタル画像撮影装置8を接続して構成される。中央演算装置4によって上記各部が制御される。
【0012】通信装置3はネットワーク業者の基地局2との間で通信を行う。基地局2は各国で異なるネットワーク事業者が運営し、ユーザーが移動すると通信可能な基地局2が変遷して異なるネットワーク業者からサービスをうけることができるようになっている。
【0013】表示装置5は液晶パネルから成り、通信情報や待受画面としての壁紙を表示することができる。キー入力装置41は複数のキーを備え、ユーザーの操作により電話番号等の個人情報データの入力や表示装置5に表示する壁紙の設定等を行うことができる。
【0014】音声入力装置42はユーザーの音声を捉えて通信装置3に出力し、音声出力装置43は受信した相手の音声等を発してユーザーに伝える。デジタル画像撮影装置8は撮影レンズ及び撮像素子を備え、被写体像を捉えて画像データを形成する。形成された画像データは後述するRAM6に記憶できるようになっている。
【0015】書換え可能なRAM6は演算の一時記憶を行うとともに、壁紙表示フラグ61、壁紙データ62、個人情報データ63等のデータを記憶する。壁紙表示フラグ61は値が1か0かによって表示装置5に壁紙が表示されているか否かを表わす。壁紙データ62はデジタル画像撮影装置8やインターネット等を介してユーザーが取得し、壁紙として表示可能な画像データから成る。個人情報データ63はいわゆる電話帳であり、ユーザーにより入力された個人氏名、電話番号、メールアドレス、グループ分け等のデータから成る。
【0016】読み出し専用のROM7には携帯電話機1を駆動する各種のプログラムやデータベース等が格納される。壁紙設定プログラム71は表示装置5に表示する壁紙をユーザーの操作により設定する。壁紙表示プログラム72は壁紙設定プログラム71により設定した壁紙を表示装置5に表示する。ネットワーク事業者名判定プログラム73は通信装置3を介して接続可能な基地局2を運営するネットワーク事業者を判別する。
【0017】ネットワーク事業者名表示プログラム74は現在通信できる基地局2を運営するネットワーク事業者名を表示装置5に表示する。壁紙データ75は携帯電話機1の出荷時に予め壁紙として記憶された画像データから成る。ネットワーク事業者名データ76は、グローバルネットワークにより接続可能な各国のネットワーク事業者名のデータベースから成っている。
【0018】上記構成の携帯電話機1の動作を図2のフローチャートを参照して説明する。携帯電話機1の電源を入れると、ステップ#11で壁紙表示フラグ61が0か1かによって表示装置5に待受画面として壁紙10を表示する設定になっているか否かが判断される。
【0019】壁紙表示フラグ61が1の場合は、ステップ#12に移行して登録された壁紙が壁紙表示プログラム72によって表示装置5に表示される。壁紙表示フラグ61が0の場合はステップ#13で壁紙表示プログラム72によって壁紙10が非表示になる。
【0020】ステップ#14では、後述する壁紙設定処理の割込みがあったか否かが判断される。割込みがあった場合はステップ#11に戻り、壁紙10の表示設定を判別する。割込みがない場合はステップ#15に移行し、通信装置3が基地局2から電波を受信して通信の接続を確立する。複数の基地局2からの電波を受信した場合には最も電波の強い基地局2を選択して通信を接続する。
【0021】ステップ#16では、携帯電話機1がいずれかの基地局2のサービス圏内にあり、基地局2との通信の接続が確立できたかどうかを判定する。通信の接続が確立できなかったときはステップ#17へ移行して、圏外表示の旨を表示装置5に表示する。その後、ステップ#14に戻って接続が確立されるまで定期的に通信の接続試行が実施される。
【0022】通信の接続が確立されるとステップ#18で接続中のネットワークサービス事業名をネットワーク事業者名判定プログラム73により判定する。基地局2は通信装置3との接続が確立されている間、定期的に種々の情報を送信しており、基地局2を運営している各ネットワーク事業者に割り当てられたID番号も送信される。ROM7に格納されたネットワーク事業者名データ76内の各事業者のID番号と、基地局2から受信したID番号とを比較してネットワーク事業者名が判定される。
【0023】ステップ#19では、壁紙表示フラグ61によって壁紙10が表示されているか否かが判別される。壁紙10が表示中の場合はステップ#20に移行する。ステップ#20では、図4に示すように、ネットワーク事業者名表示プログラム74によってネットワーク事業者名91及び日時92が表示装置5の周部に配置される。ネットワーク事業者名91及び日時92の帯状の表示エリアは、ネットワーク事業者名91及び日時92の文字の背景が所定の色から成る背景色で塗りつぶされる。
【0024】ステップ#19で壁紙表示フラグ61によって壁紙10が非表示であると判別すると、ステップ#21に移行する。ステップ#21では、図5に示すように、ネットワーク事業者名表示プログラム74によってネットワーク事業者名91及び日時92が表示装置5の中央部に配置される。そして、ステップ#14に戻り、ユーザーの移動によって接続される基地局2のネットワーク事業者が替わると該当するネットワーク事業者名91及び日時92が表示装置5に表示される。尚、ユーザーの選択により日時92を非表示にすることができるようになっている。
【0025】図3は壁紙設定プログラム71による壁紙設定処理の動作を示すフローチャートである。ユーザーがキー入力装置41によって所定の操作をすると壁紙設定処理が呼出される。ステップ#31では壁紙表示フラグ61によって壁紙10が表示装置5に表示されているか否かが判別される。
【0026】壁紙10が表示中の場合はステップ#32に移行し、ユーザーが壁紙表示を中止するよう操作したか否かが判断される。壁紙の表示を中止する場合は、ステップ#36で壁紙表示フラグ61に0が代入されて壁紙設定処理を終了する。これにより、前述の図2において割り込み処理によってステップ#14の判断によりステップ#11に移行し、ステップ#13で壁紙10が非表示になる。
【0027】ステップ#31の判断により壁紙10が非表示の場合、及びステップ#32で壁紙10を変更すると判断した場合はステップ#33に移行する。ステップ#33ではユーザーによってRAM6及びROM7に記憶された壁紙データ62、75から所望の壁紙が選択される。
【0028】ステップ#34ではどの壁紙が選択されたかをRAM6に記憶して壁紙10が登録される。ステップ#35では壁紙表示フラグ61に1が代入されて壁紙設定処理を終了する。これにより、図2において割り込み処理によってステップ#14の判断によりステップ#11に移行し、ステップ#12で選択した壁紙10が表示される。
【0029】本実施形態によると、壁紙10の非表示時にはネットワーク事業者名91及び日時92を表示画面5の中央部に配置して視認性よく表示するとともに、壁紙10の表示時にはネットワーク事業者名91及び日時92を表示装置5の周部に配置して、壁紙10の視認性の低下を抑制することができる。
【0030】従って、壁紙10の表示の有無に応じてネットワーク事業者名91及び日時92の表示位置を可変することにより、ネットワーク事業者名91、日時92及び壁紙10を良好に視認することができる。
【0031】また、ネットワーク事業者名91及び日時92の表示エリアが所定の色から成る背景色で塗りつぶされるため、壁紙表示中のネットワーク事業者名91及び日時92の視認性を簡単に向上させることができる。ネットワーク事業者名91及び日時92の表示エリアの背景色によって壁紙10が隠れて視認性が悪い場合には、図6に示すように、背景色を透明にしてもよい。
【0032】この時、ネットワーク事業者名91及び日時92の表示エリア内の壁紙の表示色に応じてネットワーク事業者名91及び日時92の表示色を可変することよりネットワーク事業者名91及び日時92の視認性を向上させることができる。例えば、表示エリア内の壁紙の平均の明るさが所定値よりも明るい場合は黒色や青色等の暗い色でネットワーク事業者名91及び日時92を表示し、平均の明るさが所定値よりも暗い場合は白色や黄色等の明るい色でネットワーク事業者名91及び日時92を表示することができる。
【0033】また、表示エリアの画素毎にネットワーク事業者名91及び日時92の表示色を壁紙10の表示色の反転色にしてもよい。即ち、壁紙10の表示色が白色の画素上のネットワーク事業者名91及び日時92の表示色を反転色である黒色とすることや、壁紙10の表示色が赤色の画素上のネットワーク事業者名91及び日時92の表示色を反転色である水色(シアン)とすることができる。
【0034】また、表示装置5は白黒表示であってもよい。この場合、表示エリアの平均のグレーレベルが所定のグレーレベルよりも明るい場合はネットワーク事業者名91及び日時92の表示色を黒色にし、平均のグレーレベルが所定のグレーレベルよりも暗い場合はネットワーク事業者名91及び日時92の表示色を白色にすることができる。尚、画素毎にネットワーク事業者名91及び日時92の表示色を可変する場合は、グレーレベルを反転させても近似した色になるため、グレーレベルの階調に応じて各画素毎に白色または黒色で表示するとよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、壁紙の表示の有無に応じてネットワークの事業者名の表示位置を可変することにより事業者名及び壁紙を良好に視認することができる。
【0036】また本発明によると、壁紙の非表示時には事業者名を表示画面の中央部に配置して視認性よく表示するとともに、壁紙の表示時には事業者名を表示装置の周部に配置して、壁紙の視認性の低下を抑制することができる。
【0037】また本発明によると、事業者名の表示エリアが所定の色から成る背景色で塗りつぶされるため、壁紙表示中の事業者名の視認性を簡単に向上させることができる。
【0038】また本発明によると、事業者名の表示エリア内の壁紙の表示色に応じて事業者名の表示色を可変することにより事業者名の視認性を容易に向上させることができる。
【0039】また本発明によると、事業者名の表示エリアの画素毎に事業者名の表示色を壁紙の表示色を反転色にするので、事業者名の視認性を容易に向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号
【出願日】 平成14年4月18日(2002.4.18)
【代理人】 【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫
【公開番号】 特開2003−309880(P2003−309880A)
【公開日】 平成15年10月31日(2003.10.31)
【出願番号】 特願2002−115719(P2002−115719)