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【発明の名称】 使い切り型デジタルカメラのサービス方法および画像データ処理システム
【発明者】 【氏名】西俣 憲幸
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】岡本 俊之
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】山本 稔
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】白谷 浩二
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】小畑 純子
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】安藤 黄太
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】阿部 慶子
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】渡辺 新
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】松尾 秀彦
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【氏名】後藤 康雄
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号 ティアイエス株式会社内

【要約】 【課題】撮影した画像データについて表示品質を損なわないようにした使い切り型デジタルカメラのサービス方法および画像データ処理システムを提供する。

【解決手段】使い切り型デジタルカメラ13において撮影した画像データを、ガンマ補正処理することなく記録する。画像データ処理装置15は、前記使い切り型デジタルカメラ13に記録された画像データを入力し、当該画像データに対してガンマ補正処理を行い画像データからプリント写真17を印刷する。これにより、使い切り型デジタルカメラ13において撮影した画像データの表示品質を損なうことなく画像データを処理することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ユーザによって撮影された画像データを記録する使い切り型デジタルカメラと、前記使い切り型デジタルカメラをユーザから受けたサービス業者が記録された画像データを入力して画像データの出力処理を行う画像データ処理装置と、を備えた使い切り型デジタルカメラのサービス方法であって、前記使い切り型デジタルカメラは、撮像素子が受光したすべての光情報についてのデジタル信号を、印刷濃度の調整がなされていない画像データとして記録しておき、前記画像データ処理装置は、前記使い切り型デジタルカメラが記録した印刷濃度の調整がなされていない画像データを入力し、当該画像データに対して初めて印刷濃度の調整を行うことにより、処理されるべき画像データの表示品質を損なわせないようにするとともに、ユーザが取得すべき画像データを出力する際において、印刷濃度の調整の幅を持たせたことを特徴とする使い切り型デジタルカメラのサービス方法。
【請求項2】撮像素子から出力された情報を画像データとして記録するデジタルカメラと、前記デジタルカメラに記録された画像データを入力して処理を行う画像データ処理装置と、を備えた画像データ処理システムであって、前記デジタルカメラは、撮像素子が受光したすべての光情報についてのデジタル信号を、ガンマ補正処理を行う前の画像データとして記録しておき、前記画像データ処理装置は、前記デジタルカメラが記録したガンマ補正処理を行う前の画像データを入力し、当該画像データに対して初めてガンマ補正処理を行うことにより、処理されるべき画像データの表示品質を損なわせないようにするとともに、当該画像データを出力する際における印刷濃度の調整の幅を持たせたことを特徴とする画像データ処理システム。
【請求項3】請求項2の画像データ処理システムにおいて、前記デジタルカメラは、前記画像データをデータ圧縮してから記録し、前記画像データ処理装置は、前記デジタルカメラにおいてデータ圧縮された画像データをデータ解凍してからガンマ補正処理を行うことを特徴とするもの。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の技術分野】この発明は、使い切り型デジタルカメラのサービス方法と、デジタルカメラと画像データ処理装置を用いた画像データ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術および課題】従来のデジタルカメラにおいては、CCDなどの撮像素子により得られた撮影結果である画像データを、内蔵の表示装置に表示して確認できるとともに、撮影した画像データを内蔵の記録媒体に記録するようにしている。
【0003】このようなデジタルカメラを利用したサービス方法について考えてみる。例えば、観光地等において、ユーザが使い切り型のデジタルカメラを購入したとする。この使い切り型のデジタルカメラは、所定の枚数を撮影するとそれ以上撮影できなくなっており、使用後はラボ等に持ち込んで、プリント写真または画像データ等の出力物を得ることができるものである。
【0004】しかしながら、使い切り型デジタルカメラは、ユーザが必要なときに撮影でき、その結果である出力物を得ることができれば足りると考えられる。したがって、ユーザにとって、撮影結果を確認して画像データを記録するか否かの判断を行うことは必ずしも必要ではない。また、ユーザに記録するか否かを判断させることは、所定の枚数を撮影するとそれ以上撮影できないという使い切り型デジタルカメラの趣旨にも反する。
【0005】また、使い切り型デジタルカメラにおいて、画像データの表示品質を高めようとすると高価な画像処理機構が必要となるため、デジタルカメラ自体の製造コストが上昇してしまい、「使い切り型」であることの利点が薄れてしまう。
【0006】この発明は、このような問題点を解決するものであって、使い切り型デジタルカメラを有効に利用することのできるサービス方法を提供することを目的とする。また、デジタルカメラで撮影した画像データの表示品質を低下させることなく出力することのできる、使い切り型デジタルカメラのサービス方法および画像データ処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)この発明にかかる使い切り型デジタルカメラのサービス方法においては、ユーザによって撮影された画像データを記録する使い切り型デジタルカメラと、前記使い切り型デジタルカメラをユーザから受けたサービス業者が記録された画像データを入力して画像データの出力処理を行う画像データ処理装置と、を備えた使い切り型デジタルカメラのサービス方法であって、前記使い切り型デジタルカメラは、撮像素子が受光したすべての光情報についてのデジタル信号を、印刷濃度の調整がなされていない画像データとして記録しておき、前記画像データ処理装置は、前記使い切り型デジタルカメラが記録した印刷濃度の調整がなされていない画像データを入力し、当該画像データに対して初めて印刷濃度の調整を行うことにより、処理されるべき画像データの表示品質を損なわせないようにするとともに、ユーザが取得すべき画像データを出力する際において、印刷濃度の調整の幅を持たせたことを特徴としている。
【0008】したがって、使い切り型デジタルカメラにおいて撮影した画像データの表示品質を損なうことなく、画像データ処理装置において出力することができる。また、使い切り型デジタルカメラにおける印刷濃度の調整を必要としないので、デジタルカメラ自体の構成を簡素化することができ、低コスト化が実現できる。
【0009】(2)この発明にかかる画像データ処理システムにおいては、撮像素子から出力された情報を画像データとして記録するデジタルカメラと、前記デジタルカメラに記録された画像データを入力して処理を行う画像データ処理装置と、を備えた画像データ処理システムであって、前記デジタルカメラは、撮像素子が受光したすべての光情報についてのデジタル信号を、ガンマ補正処理を行う前の画像データとして記録しておき、前記画像データ処理装置は、前記デジタルカメラが記録したガンマ補正処理を行う前の画像データを入力し、当該画像データに対して初めてガンマ補正処理を行うことにより、処理されるべき画像データの表示品質を損なわせないようにするとともに、当該画像データを出力する際における印刷濃度の調整の幅を持たせたことを特徴としている。
【0010】したがって、デジタルカメラにおいて撮影した画像データの表示品質を損なうことなく、画像データ処理装置において出力することができる。また、デジタルカメラにおけるガンマ補正処理を必要としないので、デジタルカメラ自体の構成を簡素化することができ、低コスト化が実現できる。
【0011】(3)この発明にかかる画像データ処理システムにおいては、デジタルカメラは、画像データをデータ圧縮してから記録し、画像データ処理装置は、前記デジタルカメラにおいてデータ圧縮された画像データをデータ解凍してからガンマ補正処理を行うことを特徴としている。
【0012】したがって、デジタルカメラにおける記録領域を効率的に使用することができ、デジタルカメラと画像データ処理装置における画像データの転送時間を短縮することができる。
【0013】この発明において、「印刷濃度の調整」とは、画像データを出力する際において、輝度、明度、色およびコントラストを調整することを含む。例えば、ガンマ補正処理によってコントラストや色調を調整することががこれに該当する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる使い切り型デジタルカメラのサービス方法および画像データ処理システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0015】1.全体構成図1に、使い切り型デジタルカメラのサービス方法における画像データ処理システムの全体構成図を示す。なお、以下に処理の概要を示す。
【0016】ユーザは、旅先などの販売店11において、使い切り型デジタルカメラ13を購入し目的物を撮影する。使い切りデジタルカメラ13を使用して所定の枚数を撮影したユーザは、ラボ設置店等に前記使い切り型デジタルカメラ13を持ち込む。前記ラボ設置店等においては、画像データ処理装置15(ラボ)が設置されており、ラボ設置店等の店員は、画像データ処理装置15に前記使い切り型デジタルカメラ13を接続して画像データを入力する。
【0017】入力された画像データは、画像データ処理装置15において画像処理が行われ、ユーザ所望の出力形式にしたがって出力される。なお、図においては、プリント写真17およびインターネット1を経由したサーバ装置19へのデータ送信が示されている。
【0018】2.デジタルカメラ図2に、本発明にかかるデジタルカメラ13のハードウェア構成図を示す。このデジタルカメラは、レンズ21、撮像素子22、AD変換部23、画像記録部24、出力部25、制御部26、電源部27、操作部28等を備えている。なお、このデジタルカメラは、使い切り型であって画像の取り直しを行わないため、画像表示部を備えていない。
【0019】図3は、前記デジタルカメラを用いてユーザが撮影を行った場合におけるデジタルカメラの内部処理を示すフローチャートである。
【0020】電源部27からの電源が供給され、使い切りデジタルカメラが使用可能状態になると(ステップS301)、レンズ21を通して結像された映像が撮像素子に入力される(ステップS302)。なお、撮像素子として、例えば、CCD(chargecoupled device)素子が装備されている。CCDに入力された映像は画素毎にアナログ電気信号へ変換される。
【0021】ユーザが、操作部28に含まれる撮影ボタンを押下すると(ステップS303)、制御部26を通して命令が送られ、AD変換部23は前記CCDのアナログ信号を受けてデジタル信号に変換を行う(ステップS304)。すなわち、AD変換部23において、二値化されたデジタル信号が出力される。
【0022】画像記録部24は、AD変換部23から出力された前記デジタル信号を画像データとして、記録領域に記録する(ステップS305)。なお、前記画像データは、出力部25を通して出力可能である。
【0023】3.画像データ処理装置図4に、本発明にかかる画像データ処理装置15のハードウェア構成図を示す。この画像データ処理装置は、CPU41、メモリ42、プリンタ43、入力I/F44、ディスプレイ45、通信回路46を備えている。通信回路46は、他のコンピュータに接続するためのものである。入力I/F44は、デジタルカメラ13の出力部25から出力される画像データを入力するためのインターフェースである。なお、使い切り型デジタルカメラにおいては、前記入力I/F44を独自の形状とし、ユーザ自身による画像データの出力を禁止している。
【0024】図5は、前記画像データ処理装置15を用いて、ラボ設置店の店員が、使い切り型デジタルカメラに記録された画像データを取り出して画像処理を行い、所望の形式で出力を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【0025】ユーザから使い切り型デジタルカメラを受け取った店員は、前記画像データ処理装置15の入力I/F44とデジタルカメラ13の出力部25をケーブル等を用いて接続する(ステップS501)。
【0026】画像データ処理装置15のCPU41は、メモリ42内に記録されているソフトウェアを起動して、デジタルカメラ13の画像データを取り出す(ステップS502)。取り出された画像データは、一時的にメモリ42に保存される。
【0027】CPU41は、メモリ42に一時的に保存された画像データをガンマ補正処理を行う(ステップS503)。なお、複数の画像データが存在する場合には、順次ガンマ補正処理を行う。ガンマ補正処理を行うことにより、画像データの輝度や明度を調整することができる。
【0028】CPU41によってなされたガンマ補正処理で問題がないと店員が判断すれば、(ステップS504,YES)、ガンマ補正処理後の画像データをメモリ42に記録する(ステップS505)。
【0029】なお、ガンマ補正処理に問題があれば(ステップS504,NO)、再度ガンマ補正処理を行う。この場合において、店員は、ディスプレイ45に画像データを表示して画像の明るさ、色調およびコントラスト等を確認しながら作業を行うようにしてもよい。
【0030】メモリ42に記録されたガンマ補正処理後の画像データは、ユーザ所望の出力形式に応じて、出力処理がなされる(ステップS506)。例えば、プリント写真17で出力を希望している場合には、画像データは、プリンタ43において出力処理される。また、サーバ装置19にアップロード出力することを希望している場合は、画像データは通信回路46からインターネットを介して、サーバ装置19に送信される。
【0031】このように、使い切り型デジタルカメラ13において、ガンマ補正処理を行わないことにより、画像データのシャドー部やハイライト部のデータを捨てることなく、画像データ処理装置15において画像データを処理することができる。
【0032】例えば、従来のデジタルカメラにおいては、AD変換部から出力されたNビットの画像データに対してガンマ補正処理を行っていた。このガンマ補正処理においては、色調を調整する際に画像データのシャドー部やハイライト部のデータは捨てられており、Nビットの画像データは、例えばN−4ビットの画像データとして出力されていた。
【0033】したがって、従来のデジタルカメラにおいてガンマ補正処理により出力された画像データ(N−4ビット)を、本発明のガンマ補正処理が可能な画像データ処理装置15において再度ガンマ補正処理を行う場合、元の画像データ(Nビット)においてカットされたシャドー部やハイライト部を復元することはできない。
【0034】しかしながら、本発明を用いれば、Nビットの画像データのシャドー部やハイライト部にある被写体についても、カットされることなく画像データ処理装置において処理できるので、より高度なガンマ補正処理を行い表示品質の高い画像データを出力することができる。
【0035】これにより、使い切り型デジタルカメラにおいて、ガンマ補正処理や色補正処理等を行う必要はなく、画像データ処理装置においてこれらの補正処理を行うため、使い切り型デジタルカメラの装置構成を簡素化でき、低コスト化を実現できる。
【0036】4.その他の実施形態上記実施形態においては、使い切り型デジタルカメラにおいて、AD変換部23から出力された画像データを、そのまま画像記録部24に記録しているが、データ圧縮を行ってから記録するようにしてもよい。なお、データ圧縮された画像データを画像データ処理装置に入力した場合には、画像データのデータ解凍が必要である。この場合、データの圧縮と解凍には、互換性のあるアルゴリズムを持つソフトウェア等が必要である。
【0037】上記実施形態においては、ユーザが使い切り型デジタルカメラをラボ設置店に持ち込んでいるが、ラボ設置店の画像データ処理装置15に接続可能な専用端末機を利用して、ネットワーク経由で画像データを転送するようにしてもい。例えば、画像データ処理装置が遠方にしかない場合において、コンビニエンスストア等に設置されている専用端末機を使用してもよい。
【出願人】 【識別番号】393010570
【氏名又は名称】ティアイエス株式会社
【住所又は居所】大阪府吹田市江の木町11番30号
【出願日】 平成14年4月10日(2002.4.10)
【代理人】 【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男 (外4名)
【公開番号】 特開2003−304488(P2003−304488A)
【公開日】 平成15年10月24日(2003.10.24)
【出願番号】 特願2002−107736(P2002−107736)