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【発明の名称】 半導体集積回路
【発明者】 【氏名】藤川 幸子
【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内

【氏名】黒岩 政行
【住所又は居所】東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内

【要約】 【課題】ボンディングオプションパッド3を電源パッド2の隣に配置すると、ボンディングオプションパッド3の配置位置が制約されてしまい、引いては半導体集積回路の設計が制約されてしまうという課題があった。

【解決手段】電源電位となる電源フレームと、電源フレームに選択的に接続されるボンディングオプションパッドと、該ボンディングオプションパッドと前記電源フレームとが接続されたか否かに応じて機能を切り替え制御する制御手段とを有する半導体集積回路であって、ボンディングオプションパッドは、電源フレームに接続された第1のオプションパッドと、制御手段に接続された第2のオプションパッドとを有しており、第1及び第2のオプションパッドは予め規定された隙間を介して対向して配置され、前記隙間を選択的に接合して第1及び第2のオプションパッドを接続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電源電位となる電源フレームと、前記電源フレームに選択的に接続されるボンディングオプションパッドと、該ボンディングオプションパッドと前記電源フレームとが接続されたか否かに応じて機能を切り替え制御する制御手段とを有する半導体集積回路であって、前記ボンディングオプションパッドは、前記電源フレームに接続された第1のオプションパッドと、前記制御手段に接続された第2のオプションパッドとを有しており、前記第1及び前記第2のオプションパッドは予め規定された隙間を介して対向して配置され、前記隙間を選択的に接合して前記第1及び前記第2のオプションパッドを接続するようにしたことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】 隙間はボールボンディングによって接合されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項3】 電源配線層が形成されており、第1のオプションパッドは前記電源配線層を介して電源フレームに接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体集積回路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に関し、特に、ボンディグオプション手法を用いた半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路においては、製造工程において、ボンディングするパッドを選択して複数の機能を切り換えることが行われており、このような手法は、ボンディングオプションと呼ばれている。
【0003】図2は従来の半導体集積回路におけるボンディングオプションを示す図であり、図において、1は電源電位となる電源フレーム、2は電源パッド、3はボンディングオプションパッド、4はワイヤ(配線)、5はボンディングオプション制御回路である。
【0004】次に図2に示す半導体集積回路におけるボンディングオプションについて説明する。
【0005】図示の例では、ワイヤ4によって、電源フレーム1が電源パッド2及びボンディングオプションパッド3に接続されており、さらに、ボンディングオプションパッド3はボンディングオプション制御回路5に接続されている。
【0006】ボンディングオプション制御回路5は、第1及び第2のトランジスター(FET)5a及び5bとインバーター5cとを有しており、第1のトランジスター5aはIds(ドレイン−ソース間電流)が小さいトランジスターであり、第2のトランジスター5bは第1のトランジスター5aに比べてIdsが大きいトランジスターである。
【0007】いま、電源パッド2のみが電源フレーム1に接続された状態では、つまり、ボンディングオプションパッド3が電源フレーム1に接続されていない状態では、第1のトランジスター5aはオン状態となり、この結果、インバーター5cの入力側レベル(ゲートレベル)はロウ(Low)レベルとなって、インバーター5cの出力はハイ(High)レベルとなる。図示のように、インバーター5cの出力は第2のトランジスター5bに帰還されているので、つまり、第2のトランジスター5bのゲートにはハイレベルが印加される結果、第2のトランジスター5bはオン状態となり、インバーター5cのゲートレベルはロウレベルに固定されることになる。これによって、インバーター5cの出力はハイレベルに固定される。
【0008】一方、ワイヤ4によってボンディングオプションパッド3を電源フレーム1に接続すると、第1のトランジスター5aはIdsが小さいから、インバーター5cのゲートレベルはハイレベルとなって、インバーター5cの出力はロウレベルとなる。これによって、第2のトランジスター5bはオフ状態となって、インバーター5cのゲートレベルはハイレベルに固定されることになる。つまり、インバーター5cの出力はロウレベルに固定される。
【0009】上述のようにして、ボンディングオプションパッド3を選択的に電源フレーム1に接続すると、ボンディングオプション制御回路5からハイレベル又はロウレベルが選択信号として出力されることになって、この選択信号によって半導体集積回路の機能が切り換えられることなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のような半導体集積回路においては、ボンディングオプションパッド3を電源フレーム1に選択的にワイヤーボンディングによって接続する関係上、ボンディングオプションパッド3は、半導体集積回路(チップ)において、電源フレーム1に接続可能な位置に配置する必要がある。具体的には、半導体集積回路においては、電源フレーム1の本数を出来る限り少なくする必要があり、このため、一般に、ボンディングオプションパッド3は電源パッド2の近傍(隣)に配置される。つまり、電源パッド2及びボンディングオプションパッド3ともに電源フレーム1の配置に制約されることになる。
【0011】ところが、上述のように、ボンディングオプションパッド3を電源パッド2の隣に配置すると、ボンディングオプションパッド3の配置位置が制約されてしまい、引いては半導体集積回路の設計が制約されてしまうという課題がある。
【0012】加えて、従来の半導体集積回路では、ワイヤ4を用いて(ワイヤーボンディング)を用いて、ボンディングオプションパッド3と電源フレーム1とを選択的に接続していた関係上、不可避的にワイヤ4の本数が増えてしまい、前述のように、ボンディングオプションパッド3を電源パッド2の隣に配置することを考慮すると、さらに、半導体集積回路の設計が制約されてしまうという課題がある。
【0013】本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ボンディングオプションパッドの配置位置の自由度を向上させて設計を容易に行うことができる半導体集積回路を得ることを目的とする。
【0014】また、本発明は、ワイヤーボンディングの本数を削減することのできる半導体集積回路を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集積回路は、電源電位となる電源フレームと、電源フレームに選択的に接続されるボンディングオプションパッドと、該ボンディングオプションパッドと電源フレームとが接続されたか否かに応じて機能を切り替え制御する制御手段とを有する半導体集積回路であって、ボンディングオプションパッドは、電源フレームに接続された第1のオプションパッドと、制御手段に接続された第2のオプションパッドとを有しており、第1及び第2のオプションパッドは予め規定された隙間を介して対向して配置され、隙間を選択的に接合して第1及び第2のオプションパッドを接続するようにしたものである。
【0016】この本発明に係る半導体集積回路は、隙間がボールボンディングによって接合されるものである。
【0017】この本発明に係る半導体集積回路は、電源配線層が形成されており、第1のオプションパッドが電源配線層を介して電源フレームに接続されているものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による半導体集積回路においてボンディングオプションを説明するための図である。図において、5はボンディングオプション制御回路、6は電源配線部(例えば、電源配線層)、7はボンディングオプションパッドであり、ボンディングオプションパッド7は第1及び第2のオプションパッド7a及び7bを備えている。そして、第1及び第2のオプションパッド7a及び7bは予め規定された隙間(スリット)7cを介して互いに対向している。図示の例では、第1のオプションパッド7aは電源配線部6と一体に成形されており、この電源配線部6は電源フレーム(図示せず)に接続される。さらに、第2のオプションパッド7bはボンディングオプション制御回路5に接続され、第1及び第2のオプションパッド7a及び7bは後述するように選択的にボール7dによって接続される(つまり、ボールボンディングによって選択的に接続される)。なお、図示はしないが、前述のように、他の電源パッドがワイヤーボンディングによって電源フレームに接続される。
【0019】前述したように、ボンディングオプション制御回路5は、第1及び第2のトランジスター(FET)5a及び5bとインバーター5cとを有しており、第1のトランジスター5aはIds(ドレイン−ソース間電流)が小さいトランジスターであり、第2のトランジスター5bは第1のトランジスター5aに比べてIdsが大きいトランジスターである。
【0020】次に、図1に示す半導体集積回路におけるボンディングオプションについて説明する。
【0021】いま、ボンディング装置(図示せず)を用いて、ボールボンディングによって第1及び第2のオプションパッド7a及び7bを接続する。この際、ボールの径はボンディング精度を考慮して、確実にスリット7cを塞ぐことができる径とされる。
【0022】ボールボンディングによって第1及び第2のオプションパッド7a及び7bを接続すると、第1のトランジスター5aはIdsが小さいから、インバーター5cのゲートレベルはハイレベルとなって、インバーター5cの出力はロウレベルとなる。インバーター5cの出力は第2のトランジスター5bに帰還されているから、第2のトランジスター5bはオフ状態となって、インバーター5cのゲートレベルはハイレベルに固定されることになる。つまり、インバーター5cの出力はロウレベルに固定される。
【0023】一方、第1及び第2のオプションパッド7a及び7bとが接続されていない状態では、第1のトランジスター5aはオン状態となり、この結果、インバーター5cのゲートレベルはロウレベルとなって、インバーター5cの出力はハイレベルとなる。この結果、第2のトランジスター5bはオン状態となり、インバーター5cのゲートレベルはロウレベルに固定されることになる。これによって、インバーター5cの出力はハイレベルに固定される。
【0024】上述のようにして、第1及び第2のオプションパッド7a及び7bをボールボンディングによって選択的に接続すると、ボンディングオプション制御回路5からハイレベル又はロウレベルが選択信号として出力されることになって、この選択信号によって半導体集積回路の機能が切り換えられることなる。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれば、ボンディングオプションパッド7を第1及び第2のオプションパッド7a及び7bにスリット7cを介して分離し、第1の及び第2のオプションパッド7a及び7bをボールボンディングによって選択的に接続するようにしたから、ボールボンディングの有無によって半導体集積回路の機能を切り換えることができるばかりでなく、電源フレームの位置に制約されることなく、ボンディングオプションパッド7の位置を適宜選定できる。つまり、電源配線部6に接続された第1のオプションパッド7aとボンディングオプション制御回路5に接続された第2のオプションパッド7bとをボールボンディングするだけで、半導体集積回路の機能を切り換えることができ、さらに、ワイヤを用いてボンディングオプションパッド7と電源フレームとを接続する必要がないから、ボンディングオプションパッド7の位置が電源フレームの位置に制約されることがない。
【0026】また、ボールボンディングを行うことによって、実質的に電源フレームとボンディングオプションパッド7(つまり、ボンディングオプション制御回路5)とを接続するようにしたので、従来に比べてワイヤの本数を削減することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電源電位となる電源フレームと、電源フレームに選択的に接続されるボンディングオプションパッドと、ボンディングオプションパッドと電源フレームとが接続されたか否かに応じて機能を切り替え制御する制御手段とを有する半導体集積回路において、ボンディングオプションパッドを、電源フレームに接続された第1のオプションパッドと、制御手段に接続された第2のオプションパッドとに予め規定された隙間を介して分けて、隙間を選択的に接合して第1及び第2のオプションパッドを接続するようにしたから、隙間を接合するだけで、半導体集積回路の機能を切り換えることができるばかりでなく、ボンディングオプションパッドの位置が電源フレームの位置に制約されることがないという効果がある。
【0028】この発明によれば、隙間を接合する際、ボールボンディングを用いれば、ワイヤの本数を削減できるという効果がある。
【0029】この発明によれば、電源フレームとボンディングオプションパッドの第1のオプションパッドとを電源配線部(電源配線層)を介して接続するようにすれば、さらに、ボンディングオプションパッドの配置自由度を増すことができるという効果がある。
【0030】この発明によれば、ボンディングオプションパッドの配置位置の自由度を向上させて設計を容易に行うことができ、さらに、ワイヤーボンディングの本数を削減することができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目2番3号
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区大手町2丁目6番2号
【出願日】 平成13年8月10日(2001.8.10)
【代理人】 【識別番号】100066474
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
【公開番号】 特開2003−60055(P2003−60055A)
【公開日】 平成15年2月28日(2003.2.28)
【出願番号】 特願2001−244392(P2001−244392)