| 【発明の名称】 |
FPD用基板表面処理方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】梅谷 正昭 【住所又は居所】新潟県長岡市高見町549番地1 株式会社エムティジェー内
|
| 【要約】 |
【課題】紫外線ランプが不要となって製造コストの低減を図ることができると共に紫外線ランプの交換によるマシンのダウンタイムの発生を無くすことができ、作業性の向上を図ることができる。
【解決手段】FPD用基板Kの表面の濡れ性の改質又は汚れ物質の除去をなすため、プラズマ処理室1内に上記基板が通過移送する通過間隙Hを置いて対向配置された一対の電極2・2と、一対の電極間に大気圧下又は減圧下でプラズマを発生させるプラズマ発生手段3とを備えてなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 FPD用基板の表面の濡れ性の改質又は汚れ物質の除去をなすための表面処理方法であって、対向配置された一対の電極間に大気圧下又は減圧下でプラズマを発生させ、該プラズマが発生している該一対の電極間の通過間隙に上記基板を移送させ、該基板の表面にプラズマ処理をなすことを特徴とするFPD用基板表面処理方法。 【請求項2】 上記基板を一対の電極間の通過間隙で浮上状態で通過移送させることを特徴とする請求項1記載のFPD用基板表面処理方法。 【請求項3】 FPD用基板の表面の濡れ性の改質又は汚れ物質の除去をなすための表面処理装置であって、プラズマ処理室内に上記基板が通過移送する通過間隙を置いて対向配置された一対の電極と、該一対の電極間に大気圧下又は減圧下でプラズマを発生させるプラズマ発生手段とを備えてなることを特徴とするFPD用基板表面処理装置。 【請求項4】 上記基板を一対の電極間の通過間隙で浮上状態で通過移送させる浮上機構を備えてなることを特徴とする請求項3記載のFPD用基板表面処理装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、EL、カラーフィルタ等のFPD(flat panel display)製造プロセスに用いられるFPD用基板表面処理方法及びその装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のFPD用基板K、例えば液晶ディスプレイの基板製造プロセスとして、図6に示す如く、(イ)ガラス基板G上にアルミニューム等の金属膜Dをスパッタリング、CVD法により形成し(ロ)、ウエットエッチングにおいて、金属膜D上にフォトレジストFを塗布し(ハ)、フォトマスクMを介して露光現像し(ニ、ホ、へ)、そして、エッチング処理した後にフォトレジストFを剥離アッシングするプロセス(ト、チ)が存在する。そして、上記露光現像(ニ、ホ、へ)とエッチング処理(ト)との間において、紫外線ランプを用いて表面の濡れ性の親水性と発水性の改質処理をなし、その後のウエットエッチング処理(ト)を良化するようにしている。 【0003】又、その後に、絶縁兼配向膜等の上部膜を塗布したり、カラーフィルタの製造プロセスにあっては、RGBフィルタ層、オーバーコート層を塗布するプロセスも存在する。このようなプロセスにおいては、RGBフィルタ層、オーバーコート層を塗布形成する前において、エアーの吹き付け等により表面に存在する有機物や自然酸化膜等の汚れ物質を除去するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来のFPD製造プロセスにおいては、紫外線ランプを用いて表面の濡れ性の親水性と発水性の改質処理をなすことから、紫外線ランプが高価格であること及び紫外線ランプの交換によるマシンのダウンタイムの発生により作業性の低下が余儀なくされ、又、エアーの吹き付け等では表面に存在する有機物や自然酸化膜等の汚れ物質を良好に除去することができず、品質の低下が生ずることがあるという不都合を有している。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするものあり、本発明のうちで、請求項1記載の方法の発明は、FPD用基板の表面の濡れ性の改質又は汚れ物質の除去をなすための表面処理方法であって、対向配置された一対の電極間に大気圧下又は減圧下でプラズマを発生させ、該プラズマが発生している該一対の電極間の通過間隙に上記基板を移送させ、該基板の表面にプラズマ処理をなすことを特徴とするFPD用基板表面処理方法にある。 【0006】又、請求項2記載の方法の発明は、上記基板を一対の電極間の通過間隙で浮上状態で通過移送させることを特徴とするものである。 【0007】又、請求項3記載の装置の発明にあっては、FPD用基板の表面の濡れ性の改質又は汚れ物質の除去をなすための表面処理装置であって、プラズマ処理室内に上記基板が通過移送する通過間隙を置いて対向配置された一対の電極と、該一対の電極間に大気圧下又は減圧下でプラズマを発生させるプラズマ発生手段とを備えてなることを特徴とするFPD用基板表面処理装置にある。 【0008】又、請求項4記載の発明にあっては、上記基板を一対の電極間の通過間隙で浮上状態で通過移送させる浮上機構を備えてなることを特徴とするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】図1乃至図5は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図3は第一形態例、図4は第二形態例、図5は第三形態例である。 【0010】図1乃至図3の第一形態例において、1はプラズマ処理室であって、プラズマ処理室1内にFPD用基板Kが通過移送する通過間隙Hを置いて一対の電極2・2を対向配置し、プラズマ処理室1内は大気圧下又は減圧下とされ、かつ、プラズマ処理室1内は不活性ガス雰囲気下とされている。 【0011】3はプラズマ発生手段であって、一対の電極2・2間にプラズマを発生させる電気回路を備えてなる。 【0012】この実施の第一形態例は上記構成であるから、例えば、図2の如く、上記図6に示す露光現像(へ)とエッチング処理(ト)との間において、対向配置された一対の電極2・2間に大気圧下又は減圧下でプラズマを発生させ、プラズマPが発生している一対の電極間2・2の通過間隙Hに上記FPD用基板Kを移送させ(リ)、基板Kの表面にプラズマ処理をなすことにより、基板Kの表面の濡れ性の改質処理をなしてその後のウエットエッチング処理(ト)を良化することができ、このため、紫外線ランプが不要となって製造コストの低減を図ることができると共に紫外線ランプの交換によるマシンのダウンタイムの発生を無くすことができ、作業性の向上を図ることができ、又、例えば、図3の如く、上記図6に示すウエットエッチング処理(ト)後(チ)にプラズマ処理(ヌ)することにより表面に存在する汚れ物質Eを除去することができ、絶縁兼配向膜等の上部膜NやRGBフィルタ層、オーバーコート層の形成(ル)が良好になされ、基板品質の向上を図ることができる。 【0013】図4の第二形態例は別例構造を示し、この場合、上記第一形態例に浮上機構4を更に備えた構造であり、即ち、プラズマ処理室1の前後に案内ロール4a・4aを配置すると共に下側の電極2に複数個のガス吹出口4b・4bを形成し、ガス吹出口4b・4bに図外のガス供給源を接続し、ガス吹出口4b・4bから不活性ガス等のガスQを吹き出すことによりFPD用基板Kを一対の電極間2・2の通過間隙H間で浮上状態で通過移送させるように構成している。 【0014】この第二形態例にあっては、上記浮上機構4により上記FPD用基板Kを一対の電極2・2間の通過間隙Hで浮上状態で通過移送させることにより、基板Kを電極2・2に接触することなく、小さな通過間隙H内を良好に通過移送させることができ、それだけ基板Kのプラズマ処理を良好に行うことができる。 【0015】図5の第三形態例は別例構造を示し、この場合、上記第二形態例の浮上機構4の案内ロール4a・4aに代えてガス吹出ノズル4c・4cを備えた構造であり、即ち、プラズマ処理室1の前後にガス吹出ノズル4c・4cを配置すると共に下側の電極2に複数個のガス吹出口4b・4bを形成し、ガス吹出ノズル4c・4c及びガス吹出口4b・4bに図外のガス供給源を接続し、ガス吹出ノズル4c・4c及びガス吹出口4b・4bからガスQを吹き出すことによりFPD用基板Kを一対の電極間2・2の通過間隙H間で浮上状態で通過移送させるように構成している。 【0016】この第三形態例にあっては、上記浮上機構4により上記FPD用基板Kを一対の電極2・2間の通過間隙Hで浮上状態で通過移送させることにより、基板Kを電極2・2に接触することなく、小さな通過間隙H内を良好に通過移送させることができ、それだけ基板Kのプラズマ処理を良好に行うことができる。 【0017】尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、プラズマ処理室1、電極2、プラズマ発生手段3、浮上機構4の構造や構成等は適宜変更して設計される。 【0018】 【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1又は3記載の発明にあっては、例えば、露光現像とエッチング処理との間において、対向配置された一対の電極間に大気圧下又は減圧下でプラズマを発生させ、プラズマが発生している一対の電極間の通過間隙にFPD用基板を移送させ、基板の表面にプラズマ処理をなすことにより、基板の表面の濡れ性の改質処理をなしてその後のエッチング処理を良化することができ、このため、紫外線ランプが不要となって製造コストの低減を図ることができると共に紫外線ランプの交換によるマシンのダウンタイムの発生を無くすことができ、作業性の向上を図ることができ、又、例えば、エッチング処理後にプラズマ処理することにより表面に存在する汚れ物質を除去することができ、絶縁兼配向膜等の上部膜やRGBフィルタ層、オーバーコート層の形成が良好になされ、基板品質の向上を図ることができる。 【0019】又、請求項2又は4記載の発明にあっては、浮上機構によりFPD用基板を一対の電極間の通過間隙で浮上状態で通過移送させることにより、基板を電極に接触することなく、小さな通過間隙内を良好に通過移送させることができ、それだけ基板のプラズマ処理を良好に行うことができる。 【0020】以上所期の目的を充分達成することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】301042309 【氏名又は名称】株式会社エムティジェー 【住所又は居所】新潟県長岡市高見町549番地1
|
| 【出願日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092691 【弁理士】 【氏名又は名称】黒田 勇治
|
| 【公開番号】 |
特開2003−31550(P2003−31550A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月31日(2003.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−217004(P2001−217004) |
|