| 【発明の名称】 |
電磁弁用ソレノイド |
| 【発明者】 |
【氏名】佐 藤 秀 治 【住所又は居所】茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内
【氏名】麻 生 佳 男 【住所又は居所】茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内
【氏名】芳 村 親 一 【住所又は居所】茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内
【氏名】松 本 拓 実 【住所又は居所】茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内
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| 【要約】 |
【課題】磁性体ケースの断面形状がどのような形状であっても低コストにて製造することができる電磁弁用ソレノイドを提供する。
【解決手段】電磁弁用ソレノイド2において、磁性板の対向端部同士を固着して両側に開口部4c,4dを設けた筒状カバー4の前記一方の開口部4cを磁性体キャップ5で閉塞して形成した磁性体ケース3内に、コイル8が外周に巻回されたボビン9、磁性体プレート10及び可動鉄心7を装着すると共に、上記可動鉄心7と対向する位置に、上記磁性体キャップ5に対して一体または固定的に設けられた固定磁極部材を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】磁性板の対向端部同士を接合してなり、両側に開口部を備えた筒状カバーの一方の開口部を別体の磁性体キャップで閉塞した磁性体ケースと、該磁性体ケースに内装され、外周にコイルが巻回されたボビンと、上記筒状カバーの他方の開口部側に前記ボビンと隣接して固定された磁性体プレートと、該磁性体プレートと上記ボビンとを貫通して設けられた中心孔に摺動自在に嵌挿された可動鉄心と、該可動鉄心の端面と対向する磁極面を備えると共に上記磁性体キャップに対して一体または固定的に設けられた固定磁極部材とから構成された、ことを特徴とする電磁弁用ソレノイド。 【請求項2】請求項1記載の電磁弁用ソレノイドにおいて、上記固定磁極部材が、上記磁性体キャップに対して固定的に凸設されると共に、上記ボビンの中心孔に内挿されていることを特徴とする電磁弁用ソレノイド。 【請求項3】請求項1記載の電磁弁用ソレノイドにおいて、上記固定磁極部材が、上記磁性体キャップと一体に形成して凸設されると共に、上記ボビンの中心孔に内挿されていることを特徴とする電磁弁用ソレノイド。 【請求項4】請求項1記載の電磁弁用ソレノイドにおいて、上記磁性体キャップ自体が上記固定磁極部材を兼ねていることを特徴とする電磁弁用ソレノイド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁における弁部を駆動するためのソレノイド部の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】本出願人が先に提案した電磁弁50は、図7に示すように、図示を省略した弁体が内部に設けられた弁ボディ51と、該弁ボディ51に取り付けられて前記弁体を駆動するためのソレノイド部52とからなり、上記弁ボディ51において、弁体はプッシュロッド59の動作に連動するように構成されている。 【0003】また、上記ソレノイド部52は、一端が開放されて上記弁ボディに接続され、他端が筒状の側壁部53aと一体に形成された端壁部53bによって閉蓋された磁性体ケース53内に、コイル54が外周に巻回されたボビン55と、該ボビン55を貫通する中心孔に挿入固定された固定鉄心56と、該中心孔内に摺動自在に挿入されていると共に、復帰バネ57により上記弁体に連結されたプッシュロッド60に当接する方向、すなわち上記弁ボディ51方向に付勢されている可動鉄芯58、並びに上記ボビン55の磁気ケース53の開放側に取り付けられた磁気プレート59が、それぞれ収容されて構成されている。 【0004】そして、ソレノイド部52のコイル54に電流を通断すると、固定鉄心56による吸引力又は上記復帰バネ57の弁ボディ51方向への付勢力で可動鉄心58が駆動され、それにより上記プッシュロッドが動作し、それに連動して上記弁体が駆動されるようになっている。 【0005】ところで、上記のように磁性体ケースの側壁部と端壁部とを一体に形成するにあたっては、磁性体ケースを展開したものを平板から打ち抜いて折り曲げることにより形成しているのが一般的であるが、端壁部と側壁部とが一体となって展開されたものは形状が複雑であるため、打ち抜く際に材料の無駄が多くなると同時に、組み立てる際にも折り曲げが複数方向にわたって対向端部同士の接合にも手間がかることから、製造コストが嵩むという問題があった。 【0006】また、磁性体ケースの断面形状が円形のものであれば磁性板の深絞りも可能であり、それによってソレノイド部の外郭としての機能をも兼備させたり、ソレノイド部に防水・防滴性を付与するのに好都合であるが、他の形状のものを深絞りで成形することは非常に困難になる。特に、ソレノイドの性能を改善するなどの目的で可動鉄心や固定鉄心の断面形状を略楕円または長円形に形成しようとすると、コイルを捲回したボビンの断面形状も楕円または長円形になるため、それに合う断面形状または矩形状断面の磁性体ケースが必要になり、磁性板の深絞りで形成することが困難になる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、磁性体ケースの断面形状が円形あるいは他のどのような形状であっても、低コストにて製造することができようにした電磁弁用ソレノイドを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明に係る電磁弁用ソレノイドは、磁性板の対向端部同士を接合してなり、両側に開口部を備えた筒状カバーの一方の開口部を別体の磁性体キャップで閉塞した磁性体ケースと、該磁性体ケースに内装され、外周にコイルが巻回されたボビンと、上記筒状カバーの他方の開口部側に前記ボビンと隣接して固定された磁性体プレートと、該磁性体プレートと上記ボビンとを貫通して設けられた中心孔に摺動自在に嵌挿された可動鉄心と、該可動鉄心の端面と対向する磁極面を備えると共に上記磁性体キャップに対して一体または固定的に設けられた固定磁極部材とから構成されたことを特徴とするものである。 【0009】上記電磁弁用ソレノイドにおいては、上記固定磁極部材を、上記磁性体キャップに対して固定的に凸設し、あるいは上記磁性体キャップと一体に形成して凸設すると共に、上記ボビンの中心孔に内挿することができる。また、上記電磁弁用ソレノイドにおいては、上記磁性体キャップ自体が、上記固定磁極部材を兼ねるものであっても良い。 【0010】 【発明の効果】本発明によれば、磁性体ケースが、磁性板を一方向に巻曲げてその対向端部同士を接合した筒状カバーの一方の開口部を、別体の磁性体キャップで閉塞した構造を有していることから、磁性体ケースの断面がいかなる形状であっても、材料の無駄を少なくすることができ、簡単かつ低コストにて製造することが可能な電磁弁用ソレノイドを提供することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例に係る電磁弁用ソレノイドを装着した電磁弁を示すもので、3ポート弁を構成する弁部1にそれを駆動するソレノイド部2を装着したものである。 【0012】上記ソレノイド部2において、3は磁性体ケースであり、図2に示すように、磁性板を、断面略長方形に折り曲げて接合端部4aを溶接等の手段で固着することにより、両側に開口部4b,4cが形成された筒状カバー4と、上記該筒状カバー4の断面と同じ形状を有すると共に、その周囲に上記筒状カバー4の厚さと同程度の幅の段部5aを備えた磁性体キャップ5とから構成され、上記段部5aに上記筒状カバー4の一方の開口部4bを嵌め込み固定することにより、該開口部4bが上記磁性体キャップ5で閉塞されている。該磁性体ケース3内には、固定磁極部材としての固定鉄心6と、可動鉄心7と、コイル8が外周に巻回されたボビン9、及び磁性体プレート10とが内装されている。 【0013】上記可動鉄心7は、略楕円または長円形断面を有する柱状のもので、その一方の端部には合成樹脂からなるストッパー7aが圧入されており、一方、上記固定鉄心6は、上記可動鉄心7と同様、略楕円または長円形断面を有する柱状で、その一端が上記磁性体キャップ5の内面側に溶接等の手段により固着され、他端には上記可動鉄心7の端面と対向して配置される磁極面6aが形成されている。 【0014】また、上記ボビン9は、上記固定鉄心6及び可動鉄心7の断面と同じ楕円または長円形状を有する鉄心孔9aの外周にコイル8を巻回した筒部9bと、該薄肉部の両端部に一体に設けられたフランジ部9c,9dとからなり、該フランジ部9c,9dの上記鉄心孔9aの周囲にはシール材12,13がそれぞれ設けられると共に、弁部1側に位置するフランジ部9dには、コイル8に通電するための端子11が、上記筒状カバーの弁部1が装着される開口部4cに向けて立設されている。さらに、上記磁性体プレート10には上記ボビン9の鉄心孔9aと同形状の鉄心穴10aが穿設されている。 【0015】そして、上記磁性体ケース3内において、上記ボビン9のフランジ部9cが、上記磁性体キャップ5の内面側に、上記鉄心孔9aの周囲に設けたシール材12を介して配置され、該鉄心孔9aには、上記固定鉄心6がその略中央部まで嵌挿されている。また、上記ボビン9の他方のフランジ部9dには、鉄心孔9aの周囲に配設されたシール材13を介して上記磁性体プレート10が配置され、その周囲が上記筒状カバー4の内周面に対して溶接等により固定されており、該磁性体プレート10の上記鉄心穴10aと上記ボビンの鉄心孔9aとが連続した中心孔を形成している。 【0016】さらに、上記一方の端部にストッパ7aが圧入された可動鉄心7が、上記鉄心孔9a内において他方の端面が上記固定鉄心6の磁極面6a対して対向するように、上記鉄心穴10aから上記鉄心孔9aに向けて摺動自在に嵌挿され、前記ストッパ7aの鍔部7bと上記磁性体プレート10との間には復帰バネ14が縮設されている。 【0017】このように、ボビン9に巻回されたコイル8の周囲を囲む筒状カバー4と、その開口部4bを閉塞すると共に固定鉄心6が固着された磁性体キャップ5と、上記筒状カバー4に固着された磁性体プレート10と、該磁性体プレートと上記ボビン9を貫通する中心孔に嵌挿された可動鉄心7及び固定鉄心6にとより、コイル8の周囲に磁路が形成されている。 【0018】このような構造を有するソレノイド部2は、コイル8が非通電状態においては、可動鉄心7に固定鉄心6による吸着力が作用しないので、可動鉄心7は上記復帰バネ14の付勢力により、図1及び図3の左半分に示すような固定鉄心6と離間した位置において後述する弁部1のプッシュロッド19に当接し、また、上記端子11からコイル8に通電されると、図1及び図3の右半分に示すように、上記復帰バネ14の付勢力に抗して固定鉄心6が可動鉄心7を吸着し、可動鉄心7が上記プッシュロッド19と離間するように動作することにより、上記弁部1を駆動するようになっている。 【0019】次に図1を用いて上記弁部1について詳述すると、弁部1は、入力ポートP、出力ポートA、排出ポートR及びこれらを相互に連通する弁室16aとが内部に形成された弁本体16と、上記弁室16aに収容された可動オリフィス17及びポペット弁18と、該ポペット弁18と連結され前記ソレノイド部2の可動鉄心7の端面に当接するプッシュロッド19とを備えている。 【0020】上記可動オリフィス17は、上記ポペット弁18が接離して上記弁室16aに対して開閉される供給弁座17aと、上記入力ポートPと上記供給弁座17aとの間を連通すると共に、入力ポートPからの流体圧を上記ポペット弁18の方向に作用させるための第1作用面17b、及びそれとは逆方向に作用させる第2作用面17cを与える流路17dとから構成されており、上記弁室16a内において上記ポペット弁18の方向すなわち上記供給弁座17aがポペット弁18に接離する方向に摺動自在に設けられている。なお、上記第1作用面17bは同時に流体圧が逆方向に作用する上記第2作用面17cよりも流体圧作用面積が大きくなっている。 【0021】また、上記ポペット弁18は、上記排出ポートRが上記弁室16aに連通する位置に形成された排出弁座16bと上記供給弁座17aとの間を移動可能に配設されており、上記ソレノイド部2の動作により両弁座を開閉するようになっている。 【0022】そして、上記弁部1と上記ソレノイド部2は、上記筒状カバー4の開口部4c周辺に設けられたかしめ部15を上記弁体1の弁本体16に凹設された溝部15cに対してかしめ込むことにより、シール材20を介して互いに密着して結合されるようになっている。 【0023】このような構造を有する電磁弁は、ソレノイド部2が非通電状態である場合には、図1の左半分に示すように、可動鉄心7がプッシュロッド19を介してポペット弁18を可動オリフィス17の供給弁座17aに押圧して排出弁座16bを開放することにより、出力ポートAが弁室16aを介して排出ポートRと連通され、上記出力ポート及び弁室16aが大気圧となる。一方、可動オリフィス17は、入力ポートAから供給される流体の流体圧が流路17dの上記両作用面17b,17cに作用して、その差圧によりポペット弁18の方向に摺動し、供給弁座17aをポペット弁18の方向に近づける。すなわち、ポペット弁18と可動オリフィス17とが互いに当接する方向に押圧されることにより、上記供給弁座17aを閉鎖するようになっている。 【0024】一方、ソレノイド部2に通電すると、図1の右半分に示すように、可動鉄心7によるポペット弁18の押圧が解除されて供給弁座17aが開放されると共にポペット弁18が排出弁座16bに着座する。そうすることにより、排出ポートRと弁室16aとの間が遮断されると共に上記出力ポートAが弁室16aを介して入力ポートPと連通し、同時に弁室16aの圧力が上昇するため、可動オリフィス17aがポペット弁18から離れる方向に押し戻され、供給弁座17aがより広く開放される。 【0025】図5は、本発明の第2実施例を示すもので、上記第1実施例と同じ構成部分ついては、重複を避けるため省略して説明すると、第1実施例では磁性体キャップ5と固定磁極部材としての固定鉄心6とが別体で互いに溶接等の手段により固着された構成となっているが、本実施例においては、磁性体キャップ5と固定磁極部材としての固定鉄心6とが一体に成形されている。そして、その他の部分については上記第1実施例と実質的に同じ構成を有しているので、同一または相当部分に同一の符号を付しいる。そうすることにより、部品点数を減らすことができ、ソレノイド部2の組み立てがより容易となる。 【0026】図6は、本発明の第3実施例を示すもので、上記第1実施例と同じ構成部分ついては、重複を避けるため省略して説明すると、上記第1実施例及び第2実施例は、磁性体キャップ5に固定鉄心6を凸設して該固定鉄心6をボビン9の鉄心孔9aのほぼ中央部まで嵌挿した構成を有しているが、本実施例においては、磁性体キャップ5自体が固定鉄心の機能を兼ね備えた固定磁極部材を形成すると共に該磁性体キャップ5の内面が平坦になっていて磁極面6aを形成している。そして可動鉄心7の端部が鉄心孔9a内をボビン9の端部にまで達していおり、コイル8への通電操作により磁性体キャップ5の内面に形成された磁極面6aに対して接離するように構成されている。 【0027】なお、その他の部分については上記第1実施例と同じ構成を有している。そうすることにより、部品点数を減らすことができるばかりではなく、上記第1,第2実施例のように、固定鉄心6の中心軸をボビン9の鉄心孔9aの中心軸に合わせて嵌挿する必要性がなくなるため、ソレノイド部2の組み立てが更に容易となる。 【0028】ところで、上記各実施例においては、コイル8に通電するための端子11が、ボビン9の弁部1側のフランジ部9dから、筒状カバー4の開口部4cに向けて立設され、上記磁性体プレート10を通して弁本体16に形成した図示しない挿入口に挿入されていると共に外部から該端子11に対して電気的な接続ができるように構成されているが、図4に示すように、ボビン9の磁性体キャップ5側のフランジ部9cから、該ボビン9の中心軸と直交する側方に向けて端子11を立設し、筒状カバー4の磁性体キャップ5で閉塞された開口部4b側に設けられた端子穴4dを通して外部に導出することも可能である。 【0029】その際、筒状カバー4に対する磁性体キャップ5の取付は、上記実施例のように磁性体キャップ5に段部5aを設けることなく、磁性体キャップ5の内面に筒状カバー4の開口部4bを直接突き合わせて両者を固着するようにすれば、端子穴4dの加工は開口部4bの端部に切り欠きを設けるだけで良い。 【0030】なお、上記各実施例において、筒状カバー4を作製するにあたっては、対向端部同士が固着された長尺の筒を切断しても良いし、又は磁性板を打ち抜いてから筒状に折り曲げて端部を固着しても良い。また、筒状カバー4の断面形状は略長方形に限られず、必要に応じて種々の形状とすることができる。さらに、上記中心孔を形成する鉄心孔9a及び鉄心穴10aの形状、並びに上記中心孔に嵌挿する各鉄心の断面についても略楕円形に限定されるものではなく円形等であっても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000102511 【氏名又は名称】エスエムシー株式会社 【住所又は居所】東京都港区新橋1丁目16番4号
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| 【出願日】 |
平成13年8月13日(2001.8.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072453 【弁理士】 【氏名又は名称】林 宏 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−59715(P2003−59715A) |
| 【公開日】 |
平成15年2月28日(2003.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2001−245727(P2001−245727) |
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