| 【発明の名称】 |
光ディスク装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大野 武英 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内
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| 【要約】 |
【課題】ピックアップの単位移動量が小さく、かつ安定に動作する光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスクに対して情報の記録および読出を行うピックアップをステッピングモータの回転によって前記光ディスクの半径方向に移動させる光ディスク装置において、前記ステッピングモータに対する駆動電流を発生する駆動電流発生手段と、前記駆動電流発生手段より発生された駆動電流を所定時間(T2 )経過したとき所定比率(1/K)低減した駆動電流に切替える切替手段と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光ディスクに対して情報の記録および読出を行うピックアップをステッピングモータの回転によって前記光ディスクの半径方向に移動させる光ディスク装置において、前記ステッピングモータに対する駆動電流を発生する駆動電流発生手段と、前記駆動電流発生手段より発生された駆動電流を所定時間(T2 )経過したとき所定比率(1/K)低減した駆動電流に切替える切替手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク装置。 【請求項2】 前記駆動電流発生手段より発生する駆動電流を、前記ステッピングモータの隣接する磁極間の回転角のN分の1の回転角のそれぞれに対して前記ステッピングモータの回転子が停止する駆動電流を発生するようにしたことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。 【請求項3】 前記所定時間(T2 )が、前記駆動電流発生手段より発生された駆動電流が前記ステッピングモータに供給され、前記ステッピングモータの回転子の回転が完了する間の時間としたことを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク装置。 【請求項4】 前記切替手段での駆動電流の切替を、前記対物レンズの移動量が所定量変化したとき切替えるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク装置。 【請求項5】 シーク時には前記切替手段による駆動電流の切替を停止させ、前記駆動電流発生手段が発生する駆動電流を前記N分の1の回転角の複数倍の回転角に対応する駆動電流を所定時間(T3 )おきに順次発生させるようにしたことを特徴とする請求項2,3または4記載の光ディスク装置。 【請求項6】 前記駆動電流発生手段より発生させる駆動電流を、前記ステッピングモータの前記回転子の回転角に対応した電流値を予め記憶手段に記憶させ、前記記憶手段に記憶されている電流値を読出して対応する駆動電流を発生させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光ディスク装置。 【請求項7】 前記駆動電流発生手段より発生させる駆動電流を、前記ステッピングモータの前記回転子の回転角に対応して算出するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光ディスク装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクに対して情報の記録および読出を行うピックアップをステッピングモータの回転によって前記光ディスクの半径方向に移動させる光ディスク装置に関する。 【0002】 【従来の技術】光ディスクに情報の記録および読出を行う光ディスク装置においては、光ディスクのトラックにピックアップを追従させ、ピックアップより光を照射させて情報の記録読出を行っている。 【0003】また光ディスクへのピックアップの追従は、トラックに対して所定範囲内はピックアップに搭載されたレーザ光を集光する対物レンズを移動させてトラッキングを行い、所定範囲外になるとピックアップを移動させ、対物レンズの移動量が所定範囲内になるようトラッキングを行っている。 【0004】またピックアップの移動は移動量の制御が容易なことからステッピングモータを回転させて移動を行わせている。 【0005】しかしステッピングモータによるピックアップの移動は、ステッピングモータの1駆動による移動が急激であること、および移動量が大であることから、特開2000−231731号公報においては、ピックアップの移動をスムーズにするためステッピングモータの1駆動の基本回転角より小さいサブ回転角を単位として移動できるように、ステッピングモータへの駆動波形を補正する技術が開示されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、近年においては、例えばDVDのように、トラックのピッチの狭い光ディスクも現れ、上述したサブ回転角の位置でピックアップを停止させねばならないことが発生する。 【0007】また、振動等によってステッピングモータの回転を防止するため、前記公報においては、ステッピングモータを駆動した駆動電流と同じ値の電流をステッピングモータの回転終了後も常に供給している。 【0008】このため、ステッピングモータの発熱が大となり動作が不安定になるおそれがある。本発明はピックアップの単位移動量が小さく、かつ安定に動作する光ディスク装置を提供することを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明においては、光ディスクに対して情報の記録および読出を行うピックアップをステッピングモータの回転によって前記光ディスクの半径方向に移動させる光ディスク装置において、前記ステッピングモータに対する駆動電流を発生する駆動電流発生手段と、前記駆動電流発生手段より発生された駆動電流を所定時間(T2 )経過したとき所定比率(1/K)低減した駆動電流に切替える切替手段と、を備える。 【0010】請求項2の発明においては、前記駆動電流発生手段より発生する駆動電流を、前記ステッピングモータの隣接する磁極間の回転角のN分の1の回転角のそれぞれに対して前記ステッピングモータの回転子が停止する駆動電流を発生する。 【0011】請求項3の発明においては、前記所定時間(T2 )が、前記駆動電流発生手段より発生された駆動電流が前記ステッピングモータに供給され、前記ステッピングモータの回転子の回転が完了する間の時間とする。 【0012】請求項4の発明においては、前記切替手段での駆動電流の切替を、前記対物レンズの移動量が所定量変化したとき切替える。 【0013】請求項5の発明においては、シーク時には前記切替手段による駆動電流の切替を停止させ、前記駆動電流発生手段が発生する駆動電流を前記N分の1の回転角の複数倍の回転角に対応する駆動電流を所定時間(T3 )おきに順次発生させる。 【0014】請求項6の発明においては、前記駆動電流発生手段より発生させる駆動電流を、前記ステッピングモータの前記回転子の回転角に対応した電流値を予め記憶手段に記憶させ、前記記憶手段に記憶されている電流値を読出して対応する駆動電流を発生させる。 【0015】請求項7の発明においては、前記駆動電流発生手段より発生させる駆動電流を、前記ステッピングモータの前記回転子の回転角に対応して算出する。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明に係る要部の実施例の構成図で、1は光ディスク、2は光ディスクを回転するモータ、3は光ディスク1への情報の書込および読出を行うピックアップ、4はステッピングモータ、5は送ネジである。 【0017】ステッピングモータ4が回転すると送ネジ5が回転し、送ネジ5の回転によってピックアップ3が光ディスク1の半径方向に移動する。 【0018】また、6はステッピングモータ4を駆動するモータ駆動部、7は図示しないピックアップ3に搭載された対物レンズを移動させ、対物レンズで集光されたレーザ光を光ディスク1のトラックに追従させるトラッキング制御部、8は巻線電流記録部、9は除算部、10は現在位置メモリ、11は制御部、12はインタフェース(I/O)、13は処理を行うプロセッサ(CPU)である。 【0019】図2はステッピングモータ4の一例を示す構成図である。41は端部がN極およびS極に磁化された回転子で、42は回転子41の回転軸である。図1に示す送ネジ5は回転軸42に連結されて回転する。 【0020】43はコアI45に巻かれた巻線I、44はコアII46に巻かれた巻線IIである。巻線I43に電流を流すとコアI45の両端の磁極IA47にN極(電流の流れを反転させるとS極)が、また磁極IB48にS極(またはN極)が生じ、同様に巻線II44に電流を流すとコアII46の両端の磁極IIA49にN極(またはS極)が、また磁極IIB50にS極(またはN極)が発生する。 【0021】磁極IA47、磁極IIB50、磁極IB48および磁極IIA49は回転子41の回転軸42に対して、それぞれ90度の角度になるように配置され、各磁極によって発生された合成磁界のN極に回転子41のS極が引付けられて回転子41は回転する。 【0022】図3は巻線電流記録部8の記録の具体例を示し、巻線I電流(IA )は図2で説明した巻線I43に供給する電流値を、巻線II電流(IB )は巻線II44に供給する電流値を示している。 【0023】アドレス(Iθ)はステッピングモータ4の回転子41の回転角に対応させ、各磁極間を4等分した、すなわち1回転を16等分した角度に対応させている。したがって、アドレスIθ=0は角度0°に、アドレスIθ=1は角度22.5°に、アドレスIθ=3は角度45°、(以下同様)に対応している。 【0024】巻線I電流(IA )はアドレス(Iθ)に対応する角度θのSinθ値を、巻線II電流(IB )はアドレス(Iθ)に対応する角度θのCosθ値が記録されている。 【0025】いま、アドレスIθ=0に記録されている巻線I電流(IA )および巻線II電流(IB )をそれぞれ図2に示す巻線I43および巻線II44に供給すると磁極IA47および磁極IB48からは磁界が発生せず、磁極IIA49にはN極が、磁極IIB50にはS極の磁界が発生し、回転子41は図2に示す位置で停止する。 【0026】また次にアドレスIθ=1に対応する電流IA およびIB を巻線I43および巻線II44に供給すると回転子41は反時計廻り方向に22.5°回転して停止する。 【0027】図1に示すモータ駆動部6は巻線電流記録部8より読出された巻線I電流値(IA )および巻線II電流値(IB )をラッチし、D/A変換して増幅器で増幅し、図2に示す巻線I43および巻線II44に供給する。また、図1の現在位置メモリ10にはステッピングモータ4の回転子41の現在の回転角に対応する図3で説明したアドレス値(Iθ)を記録させる。 【0028】つぎに、図4〜図6を参照して、本発明の実施例の動作を説明する。光ディスク装置の電源をオンにするとステップS1〜S6が実行され、現在位置メモリ10の初期化が行われる。 【0029】すなわち、ステップS1では、制御部11は、現在位置メモリ10の記録値Iθ(アドレス値)を0にリセットし、ステップS2に移り、巻線電流記録部8のアドレス0に記録されている巻線I電流値(IA )および巻線II電流値(IB )を読出し、ステップS3に移って読出した電流値IA およびIB をモータ駆動部6に転送する。 【0030】モータ駆動部6は転送された電流値IA およびIB をラッチし、D/A変換および増幅器で増幅してステッピングモータ4の巻線I43および巻線II44にそれぞれ供給する。 【0031】ステップS4では、制御部11は、ステップS3でのデータ転送終了より所定時間(T1 )経過するまで待機し、所定時間(T1 )時間経過するとステップS5に移り、現在位置メモリ10の記録値Iθが16であるか否かを判定し、判定がNOの場合はステップS6に移り、現在位置メモリ10の記録値Iθに+1を加算し、ステップS2に移り、ステップS2〜S6が繰返される。 【0032】以上のようにステップS2〜S6を繰返して実行することによりステッピングモータ4の磁極から発生する磁界を1回転することになり、この間に回転子41が電源オン時に任意の位置にあっても回転される磁界に引込まれて現在位置メモリ10に記録されているアドレス(Iθ)に対応する角度位置に停止する。 【0033】ステップS5での判定がYESの場合、すなわち現在位置メモリ10の初期化が終了するとステップS7に移り、制御部11は、ステップS3でモータ駆動部6に転送した電流値IA およびIB を除算部9に転送し、1.0より大なる所定値Kで除算させ、除算された電流値IA およびIB をステップS8に移ってモータ駆動部6に転送する。 【0034】モータ駆動部6はK分の1に低減されたIA およびIB をラッチし、ステッピングモータ4の巻線I43および巻線II44に電流を供給する。すなわち、ステップS7およびS8の動作はステッピングモータ4の回転子41の回転が終了して停止しているときは巻線I43および巻線II44に供給する電流を低減させるものである。 【0035】低減比率(1/K)は、例えばステッピングモータ4に振動が加わっても回転せずに現在位置を保持するに必要な値に選ばれ、実験等によって予めKを決定する。 【0036】ステップS9では、制御部11は、I/O12を介してシーク指令が転送されたか否かを判定し、判定がYESの場合はステップS19に移り、判定がNOの場合はステップS10に移り、トラッキング制御部7からのピックアップ3に搭載されている図示しない対物レンズの変位が所定値(D1 )以上変位したか否かを判定し、判定がYESの場合はステップS11に移り、判定がNOの場合はステップS9に移り、ステップS9およびS10が繰返される。 【0037】ステップS10での判定がYESの場合はステップS11に移り、制御部11は、対物レンズの変位方向が正であるか否かを判定し、変位方向が負の場合はステップS12に移り、現在位置メモリ10に記録されているアドレス値Iθを+1し、また対物レンズの変位が正のときはステップS13に移って現在位置メモリ10に記録されているアドレス値Iθを−1し、ステップS14に移る。 【0038】なおステップS12およびS13での加算および減算は巻線電流記録部8のアドレス数に等しい16進法で行われ、加算および減算により発生するケタ上げおよびケタ下がりは無視される。 【0039】ステップS14では、制御部11は、現在位置メモリ10に記録値Iθをアドレスとして巻線電流記録部に記録されている電流値IA およびIB を読出し、ステップS15に移ってモータ駆動部6に転送する。 【0040】モータ駆動部6は転送された電流値IA およびIB をラッチし、D/A変換して増幅器で増幅し、ステッピングモータ4の巻線I43および巻線II44に供給し、回転子41を回転させる。 【0041】ステップS16では、制御部11は、所定時間(T2 )経過したか否かを判定し、T2 時間経過するまで待機する。なお所定時間T2 は回転子41の回転が完了するまでの時間とし、予め実験等で決定されている。 【0042】ステップS17では、制御部11は、ステップS15でモータ駆動部6に転送したと同じ電流値IA およびIB を除算部9に転送し、所定値Kで除算させ、ステップS18に移って除算された電流値IA およびIB をモータ駆動部6に転送する。 【0043】モータ駆動部6は転送されたK分の1の電流値IA およびIB をラッチし、ステッピングモータ4にK分の1になった電流を供給する。ステップS18での転送が終了するとステップS9に移り、ステップS9〜S18が繰返される。 【0044】またステップS9でシーク移動指令が転送されたと判定されたときはステップS19に移り、制御部11は、ピックアップ3の移動させる方向が正であるか負であるかを判定し、正である場合はステップS20に移って現在位置メモリ10の記録値Iθに+4して記録し、負である場合はステップS21に移って記録値Iθを−4して記録し、ステップS22に移る。 【0045】ステップS22では、ステップS14と同様に、現在位置メモリ10の記録値Iθをアドレスとし、巻線電流記録部8に記録されている電流値IA およびIBを読出し、ステップS23に移り、読出した電流値IA およびIB をモータ駆動部6に転送し、前述したようにステッピングモータ4に駆動電流を供給する。 【0046】ステップS24では、制御部11は、所定時間(T3 )経過したか否かを判定し、T3 時間経過するまで待機する。なお所定時間T3 はステップS20およびステップS21でアドレス値Iθを+4または−4、すなわち、4サブ回転角移動させているため、回転子41の回転が4サブ回転角回転終了までの時間に予め決定しておく。 【0047】ステップS25では、制御部11は、シーク指定が続行中であるか否かを判定し、続行中である場合はステップS19に移り、ステップS19〜S25が繰返される。 【0048】ステップS25で続行中でないと判定されたときはステップS26に移り、ステップS23で転送した電流値IA およびIB を除算部9でK分の1に除算させ、ステップS27に移って除算された電流値IA およびIB をモータ駆動部6に転送し、ステッピングモータ4の駆動電流をK分の1に低減する。ステップS27が終了するとステップS9に移り、ステップS9〜S27が繰返される。 【0049】以上説明したように、ステッピングモータ4の回転子41の回転が終了するとトラッキング時においてはステップS17およびS18を、またシーク時にはステップS26およびS27を実行することにより駆動電流を低減させているので発熱量が低下し、安定に動作させることができる。 【0050】なお実施例では、図3で説明したように、磁極間の角度90°を4等分して22.5°をサブ回転角とし、1回転を16等分しているが、サブ回転角の分割を4等分に限定するものではなく、更に大なる数で等分させてもよい。 【0051】またシーク時にはステップS20またはS21で1回の動作で4サブ回転角回転させてピックアップ3の移動時間を速くしているが、4サブ回転角回転に限定されるものではない。しかし、ステッピングモータ4の回転を安定に動作させるにはステッピングモータの基本回転角に等しくすることが望ましい。 【0052】 【発明の効果】以上説明したように、ステッピングモータに供給する駆動電流を所定時間経過後に所定比率低減させて供給するようにしたので、発熱量が低下し、安定に動作させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
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| 【出願日】 |
平成13年6月20日(2001.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−6890(P2003−6890A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月10日(2003.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−186422(P2001−186422) |
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