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【発明の名称】 光ディスク装置及び光ディスク記録方法
【発明者】 【氏名】山崎 充夫
【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社東芝柳町事業所内

【要約】 【課題】光ディスクに対して優れた記録効率で正確に情報を記録することが可能な光ディスク装置を提供すること。

【解決手段】光ディスクから記録に関する記録情報を再生する再生手段(20)と、この記録情報に基づき光ディスクを一定の回転速度で回転させたとき生じる光ディスクの半径位置に応じて異なる線速度に対応した複数の記録パラメータを生成するパラメータ生成手段(70)と、これら複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスを生成するパルス生成手段(60)と、この記録波形パルスに基づき目的半径位置へ記録データを記録する記録手段(20)とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】光ディスクから記録に関する記録情報を再生する再生手段と、前記再生手段により再生された前記記録情報に基づき、光ディスクの半径位置に対応した複数の記録パラメータを生成するパラメータ生成手段と、前記パラメータ生成手段により生成された複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスを生成するパルス生成手段と、前記パルス生成手段により生成された記録波形パルスに基づき、目的半径位置へ記録データを記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】光ディスクから記録に関する記録情報を再生する再生手段と、前記再生手段により再生された前記記録情報に基づき、光ディスクを一定の回転速度で回転させたとき生じる光ディスクの半径位置に応じて異なる線速度に対応した複数の記録パラメータを生成するパラメータ生成手段と、前記パラメータ生成手段により生成された複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスを生成するパルス生成手段と、前記パルス生成手段により生成された記録波形パルスに基づき、目的半径位置へ記録データを記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項3】前記パラメータ生成手段は、基準記録パラメータを記憶する記憶手段と、前記再生手段により再生された記録情報、及び前記記憶手段に記憶された基準記録パラメータに基づき、前記複数の記録パラメータを算出する算出手段と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
【請求項4】前記パラメータ生成手段は、最内周用及び最外周用の基準記録パラメータを記憶する記憶手段と、前記再生手段により再生された記録情報に基づき、前記記憶手段に記憶された最内周用及び最外周用の基準パラメータを補正して、前記複数の記録パラメータを算出する算出手段と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
【請求項5】前記パラメータ生成手段は、最内周用及び最外周用の基準記録パラメータを記憶する記憶手段と、前記再生手段により再生された記録情報に基づき、前記記憶手段に記憶された最内周用及び最外周用の基準パラメータを補正して、前記複数の記録パラメータの一部を算出するとともに、これら最内周用及び最外周用の基準パラメータの間を補うパラメータを補間して、前記複数の記録パラメータの残りを算出する算出手段と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
【請求項6】一定の回転速度で回転される光ディスクの異なる複数の半径位置に対してデータを試し書きする試し書き手段を有し、前記パラメータ生成手段は、前記試し書き手段により試し書きされたデータを再生し、光ディスクの半径位置に対応した前記複数の記録パラメータを生成する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
【請求項7】異なる回転速度で回転される光ディスクの所定の半径位置に対してデータを試し書きする試し書き手段を有し、前記パラメータ生成手段は、前記試し書き手段により試し書きされたデータを再生し、異なる線速度に対応した前記複数の記録パラメータを生成する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
【請求項8】光ディスクから記録に関する記録情報を再生する第1のステップと、前記第1のステップにより再生された前記記録情報に基づき、光ディスクの半径位置に対応した複数の記録パラメータを生成する第2のステップと、前記第2のステップにより生成された複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスを生成する第3のステップと、前記第3のステップにより生成された記録波形パルスに基づき、目的半径位置へ記録データを記録する第4のステップと、を備えたことを特徴とする光ディスク記録方法。
【請求項9】光ディスクから記録に関する記録情報を再生する第1のステップと、前記第1のステップにより再生された前記記録情報に基づき、光ディスクを一定の回転速度で回転させたとき生じる光ディスクの半径位置に応じて異なる線速度に対応した複数の記録パラメータを生成する第2のステップと、前記第2のステップにより生成された複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスを生成する第3のステップと、前記第3のステップにより生成された記録波形パルスに基づき、目的半径位置へ記録データを記録する第4のステップと、を備えたことを特徴とする光ディスク記録方法。
【請求項10】前記第2のステップは、前記第1のステップにより再生された記録情報、及び予め記憶された基準記録パラメータに基づき、前記複数の記録パラメータを算出する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク記録方法。
【請求項11】前記第2のステップは、前記第1のステップにより再生された記録情報に基づき、予め記憶された最内周用及び最外周用の基準パラメータを補正して、前記複数の記録パラメータを算出する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク記録方法。
【請求項12】前記第2のステップは、前記第1のステップにより再生された記録情報に基づき、予め記憶された最内周用及び最外周用の基準パラメータを補正して、前記複数の記録パラメータの一部を算出するとともに、これら最内周用及び最外周用の基準パラメータの間を補うパラメータを補間して、前記複数の記録パラメータの残りを算出する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク記録方法。
【請求項13】一定の回転速度で回転される光ディスクの異なる複数の半径位置に対してデータを試し書きする試し書きステップを有し、前記第2のステップは、前記試し書きステップにより試し書きされたデータを再生し、光ディスクの半径位置に対応した前記複数の記録パラメータを生成する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク記録方法。
【請求項14】一定の回転速度で回転される光ディスクの所定の半径位置に対してデータを試し書きする試し書きステップを有し、前記第2のステップは、前記試し書き手段により試し書きされたデータを再生し、異なる線速度に対応した前記複数の記録パラメータを生成する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク記録方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクに対して情報を記録する光ディスク装置に関する。また、この発明は、光ディスクに対して情報を記録する光ディスク記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの回転方式として、CAV(Constant Angular Velocity)方式及びCLV(Constant Linear Velocity)方式が知られている。CAV方式は、常時、一定の回転数で光ディスクを回転駆動させる方式である。CLV方式は、アクセス先の半径位置における線速度が一定になるように回転数を変化させて光ディスクを回転駆動させる方式である。CAV方式のメリットは回転数が一定であるため回転制御が容易であり、デメリットはデータ記録密度が外周側ほど疎になるため記録効率に劣る点である。一方、CLV方式のメリットはデータ記録密度がディスク全域に渡ってほぼ均一であるため記録効率に優れる点であり、デメリットは回転制御が複雑になる点である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、CAV方式を採用すると記録効率が劣るという問題が生じ、CLV方式を採用すると回転制御が複雑になるという問題が生じる。
【0004】特開平9−17008には、実線速度に基づいた光量制御を行い、ピット品質を均一で安定なものにできるようにした光ディスク原盤露光装置が開示されている。しかしながら、実線速度に基づき光量制御をしても、まだ幾分、正確にデータを記録することができないという問題が残る。
【0005】この発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、下記の光ディスク装置及び光ディスク記録方法を提供することにある。
【0006】(1)光ディスクに対して優れた記録効率で正確に情報を記録することが可能な光ディスク装置。
【0007】(2)光ディスクに対して優れた記録効率で正確に情報を記録することが可能な光ディスク記録方法。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を達成するために、この発明の光ディスク記録装置及び光ディスク記録方法は、以下のように構成されている。
【0009】(1)この発明の光ディスク記録装置は、光ディスクから記録に関する記録情報を再生する再生手段と、前記再生手段により再生された前記記録情報に基づき、光ディスクを一定の回転速度で回転させたとき生じる光ディスクの半径位置に応じて異なる線速度に対応した複数の記録パラメータを生成するパラメータ生成手段と、前記パラメータ生成手段により生成された複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスを生成するパルス生成手段と、前記パルス生成手段により生成された記録波形パルスに基づき、目的半径位置へ記録データを記録する記録手段と、を備えている。
【0010】(2)この発明の光ディスク情報記録方法は、光ディスクから記録に関する記録情報を再生する第1のステップと、前記第1のステップにより再生された前記記録情報に基づき、光ディスクを一定の回転速度で回転させたとき生じる光ディスクの半径位置に応じて異なる線速度に対応した複数の記録パラメータを生成する第2のステップと、前記第2のステップにより生成された複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスを生成する第3のステップと、前記第3のステップにより生成された記録波形パルスに基づき、目的半径位置へ記録データを記録する第4のステップと、を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】図1は、この発明の光ディスク装置の一例を示すブロック図である。この光ディスク装置は、光ディスクに対して情報を記録したり、光ディスクから情報を再生したりするものである。図1に示すように、光ディスク装置は、スピンドルモータ10、記録再生部(記録手段、再生手段)20、第1のパラメータテーブル30、第2のパラメータテーブル40、パラメータ補正部50、記録波形パルス制御部60、及びパラメータ算出部70を備えている。
【0013】スピンドルモータ10は、光ディスク1を所定の回転速度で回転させる。記録再生部20は、光ディスク1に対してデータを記録したり、光ディスク1に記録されたデータを再生したりする。この記録再生部20の詳細については後に詳しく説明する。第1のパラメータテーブル30は、例えば光ディスク1の最内周に対する記録用の記録波形パラメータ1(基準記録パラメータ)を格納している。第2のパラメータテーブル40は、例えば光ディスク1の最外周に対する記録用の記録波形パラメータ2(基準記録パラメータ)を格納している。記録パラメータとは、記録波形前後のパルスの位置/位相、幅或いは高さに関係する波形補正量である。パラメータ補正部50は、第1のパラメータテーブル30に格納された記録波形パラメータ1及び第2のパラメータテーブル40に格納された記録波形パラメータを必要に応じて補正し、補正した記録波形パラメータを記録波形パルス制御部60に供給する。記録波形パルス制御部60は、パラメータ補正部50から供給される記録波形パラメータに基づき記録波形パルスを制御し、適当な記録波形パルスを記録再生部に供給する。パラメータ算出部70は、記録再生部から供給される再生信号(2値化信号)及びチャネルクロックに基づき、記録波形パラメータを算出する。
【0014】この光ディスク装置の処理対象の光ディスク1は、例えば情報記録層として相変化型記録層を備えた書き換え型のメディアである。さらに具体的にこの光ディスク1を説明すると、例えば片面4.7GBの記憶容量を有するDVD−RAMディスクである。この光ディスク1は、図示しないが、内周側にリードインエリアを有し、外周側にリードアウトエリアを有し、これらリードインエリア及びリードアウトエリアの間にデータエリアを有する。リードインエリアは、ディスクにおける記録に関する記録情報等を格納する記録情報エリアを含んでいる。この記録情報エリアには、例えば記録波形がどのようなものかを示す情報を格納することができる。光ディスク1のデータエリアは、その記録面上で同心円のリング状に配置された複数のデータゾーンに分割されている。
【0015】光ディスク装置は、データゾーン毎に線速度が略一定となるように、データゾーン毎に光ディスク1の回転を制御する。つまり、各データゾーン夫々には、予め異なる回転数が割り当てられている(内周側のデータゾーンほど回転数が高い)。このような回転制御方式を、ZCLV(Zone Constant Linear Velocity)方式と呼ぶ。各データゾーンには、複数周回分のスパイラルトラックが含まれているので、各データゾーンにおける内周側のトラックと外周側のトラックとでは、厳密に言うと線速度は異なる。つまり、上記したZCLV方式は、各データゾーン内ではCAV方式で回転制御されているのと同じになる。従って、光ディスク装置は、所定のデータゾーンに割り当てられた一定の回転数で、光ディスクを回転制御することになる。
【0016】図2は、図1に示す光ディスク装置における記録再生部20の詳細を示すブロック図である。図2に示すように、記録再生部20は、LDドライバ21、光検出器22、プリアンプ23、スライサ24、PLL回路25を備えている。
【0017】図3は、図1に示す光ディスク装置における記録波形パルス制御部60の詳細を示すブロック図である。図3に示すように、記録波形パルス制御部60は、NRZI変換部61、ラン長検出部62、ファーストパルス生成部63、マルチパルス生成部64、ラストパルス生成部64、記録パルス生成部65を備えている。
【0018】図4は、記録波形パルス制御部60の動作を示すタイミングチャートである。記録波形パルス制御部60は、外部から記録データ及び基準クロックを受け取ると、供給された波形補正量に基づいて、記録波形パルス(記録データに対応した情報を含む)を発生する。
【0019】以下、上記した光ディスク装置による記録動作を具体的に説明する。
【0020】LDドライバ21は、記録波形パルス制御部60から出力される記録波形パルスに基づき駆動し、所定波長の記録用光ビームを光ディスク1の情報記録面(相変化記録層)に照射する。この記録用光ビームの照射に伴い、光ディスクの相変化記録層に記録マークが形成される。これがデータの記録である。この記録は、記録マークのエッジに情報を持たせたマーク長記録方式により行なわれる。再生時には、LDドライバ21は、再生用光ビームを光ディスク1の情報記録面に照射する。この再生用光ビームの反射光は、光検出器22で微弱なアナログ電気信号として検出され、プリアンプ23で増幅され、スライサ23で2値化信号に変換される。また、この2値化信号に基づき、PLL回路25によりチャネルクロックが生成される。2値化信号及びチャネルクロックは、パラメータ算出部70に供給される。
【0021】ここで、図5に示すフローチャートを参照して、パラメータ算出部70の動作を説明する。パラメータ算出部70は、供給された2値化信号及びチャネルクロックに基づいて、読み取り対象である注目マークの前後のエッジの状況を検出し、記録波形パラメータを算出する。算出されたパラメータは、算出するための条件(例えばディスクの記録位置や記録時のディスクの線速度)に応じて、第1のパラメータテーブル30と第2のパラメータテーブル40にそれぞれ記録される。記録された第1のパラメータテーブル30のパラメータと第2のパラメータテーブル40のパラメータは、実際の記録条件に応じて、パラメータ補正部50において、補正され実際の波形補正量が記録波形パルス制御部60に供給される。
【0022】以下、図5に示すフローチャートに沿って、上記説明を補う。まず、補償量がゼロの基準波形でランダムな系列のデータ(種々なパターンを含むデータ)をDVD−RAMディスク1の所定セクタに記録し(ST10)、この所定セクタからパターン別の位相差量を取り込む(ST12)。
【0023】次に、注目マークの前端/後端各々について、パターン別の位相差量の平均値を算出する。その際、スペース/マークそれぞれに対するラン長の発生頻度に応じて、適宜重み付けをした平均値算出がなされる(ST14)。
【0024】この重み付けを行なう理由は、8−16変調では長いラン長(6T〜11T)よりも短いラン長(3T〜5T)の方が発生頻度が高いため、全てのラン長に対して公平に平均値を求めることは実状に合わないからである。
【0025】こうして算出された平均値が所定値以下ならば(ST16イエス)、現状で記録波形に対する補償量が適切であると判断され、記録波形は確定する。算出された平均値が所定値を超えているときは(ST16ノー)、現状の補償量は不適切であると判断される。この場合は、基準波形に対して算出した平均値が相殺されるような補償量、つまりST16でイエスとなるような方向の補償量が算出される(ST18)。そして算出された新たな補償量でディスク10に対する記録(ST10)、パターン別位相差量の取り込み(ST12)、パターン別位相差量の平均値算出(ST14)が繰り返され、重み付け算出された平均値が所定値以下かどうか再チェックされる(ST16)。
【0026】それでもなお算出された平均値が所定値を超えているときは(ST16ノー)、現状の補償量はまだ不適切であると判断される。この場合は、適切な補償量が得られるまで、図5の処理ループ(ST10〜ST18)が再実行される。
【0027】図6を参照して、上記したこの発明の光ディスク装置による記録動作(記録波形パラメータの生成)をまとめる。
【0028】まず、記録再生部20により、光ディスク1から記録に関する記録情報が再生される(ST20)。パラメータ算出部70により、先に再生された記録情報に基づき光ディスクを一定の回転速度で回転させたとき生じる光ディスクの半径位置に応じて異なる線速度に対応した複数の記録パラメータが生成される(ST22)。記録波形パルス制御部60により、生成された複数の記録パラメータに基づき、目的半径位置へ記録する記録データに対応した記録波形パルスが生成される(ST24)。記録再生部20により、生成された記録波形パルスに基づき、目的半径位置へ記録データが記録される(ST26)。
【0029】ここで、記録パラメータの生成について詳細に説明すると、再生された記録情報及び予め記憶された基準記録パラメータに基づき、複数の記録パラメータが生成される。例えば、予め記憶された最内周用及び最外周用の基準パラメータを補正して、これを補正パラメータとして利用する。また、例えば、予め記憶された最内周用及び最外周用の基準パラメータを補正して、これを補正パラメータとして利用するとともに、さらにこれら最内周用及び最外周用の基準パラメータの間を補うパラメータを補間して、これも補正パラメータとして利用する。予め記憶された最内周用及び最外周用の基準パラメータをそのまま利用すると、正確な記録ができない(微妙な変化に対応できない)。そこで、再生された記録情報を基に、これら最内周用及び最外周用の基準パラメータを補正して利用するようにする。これにより、正確な記録が可能となる。さらに、最内周用及び最外周用の基準パラメータの間を補うパラメータを補間すればより正確な記録が可能となる。
【0030】或いは、記録再生部20により、一定の回転速度で回転される光ディスクの異なる複数の半径位置に対してデータを試し書きし、この試し書きされたデータを再生した結果に基づき、光ディスクの半径位置に応じて異なる線速度に対応した複数の記録パラメータを生成することも可能である。
【0031】或いは、記録再生部20により、異なる複数の回転速度で回転される光ディスクの所定の半径位置に対してデータを試し書きし、この試し書きされたデータを再生した結果に基づき、異なる線速度に対応した複数の記録パラメータを生成することも可能である。
【0032】これにより以下のような効果が得られる。光ディスクに対して相変化記録する場合に、光ディスクの内周で記録パラメータを一つだけ決めて、線速度をほぼ一定に保ち、情報を記録する方法が知られている。しかし、線速度を一定に保つには、それなりの制御が必要であり、また線速度が一定になるまでにはそれなりに時間がかかる。このため、記録効率という点で問題があった。この発明では、複数種類の記録パラメータを生成し、これに基づき記録することにより、光ディスクの線速が可変になっても(CAV方式或いはZCLV方式における各データゾーン)、均一な記録密度(外周側の記録密度が疎にならないように)で正しく情報を記録することができる。具体的には、予め、最内周用の記録パラメータと最外周用の記録パラメータとを用意しておき、これらを補正したり、これらの間を補間したりして、複数の記録パラメータを生成する。或いは、試し書きという手法を用いて、試し書きされたデータの再生結果に基づき、複数種類の記録パラメータを生成する。このとき、ディスクを一定の回転速度で回転させて異なる半径位置に試し書きしたり、ディスクの1ヶ所に試し書きをして異なる回転速度で回転させたりする手法が考えられる。
【0033】なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば下記の光ディスク装置及び光ディスク記録方法を提供できる。
【0035】(1)光ディスクに対して優れた記録効率で正確に情報を記録することが可能な光ディスク装置。
【0036】(2)光ディスクに対して優れた記録効率で正確に情報を記録することが可能な光ディスク記録方法。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
【出願日】 平成13年6月26日(2001.6.26)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開2003−6862(P2003−6862A)
【公開日】 平成15年1月10日(2003.1.10)
【出願番号】 特願2001−192607(P2001−192607)