| 【発明の名称】 |
吸湿性を有するタックラベル |
| 【発明者】 |
【氏名】鹿倉 善和 【住所又は居所】大阪市鶴見区今津北5丁目3番18号 株式会社フジシール内
【氏名】畑 哲雄 【住所又は居所】大阪市鶴見区今津北5丁目3番18号 株式会社フジシール内
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| 【要約】 |
【課題】容器又は包装材内でスペースをとらず、製品の取り出し容易性や安全性が高く、しかもコスト的にも有利に吸湿効果を発揮させることができる吸湿性を有するタックラベルを提供する。
【解決手段】吸湿性を有するタックラベルは、粘着剤層中に吸湿剤を含有していることを特徴とする。前記吸湿剤は、不可逆的吸湿性を有していてもよい。吸湿剤としては硫酸マグネシウムを用いることができる。吸湿剤は粘着剤層中に1〜50重量%の割合で含有されていることが好ましい。また、粘着剤としては、溶剤系粘着剤又はホットメルト型粘着剤を用いることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粘着剤層中に吸湿剤を含有していることを特徴とする吸湿性を有するタックラベル。 【請求項2】 吸湿剤が不可逆的吸湿性を有している請求項1記載の吸湿性を有するタックラベル。 【請求項3】 吸湿剤が硫酸マグネシウムである請求項1又は2記載の吸湿性を有するタックラベル。 【請求項4】 吸湿剤が粘着剤層中に1〜50重量%の割合で含有されている請求項1〜3の何れかの項に記載の吸湿性を有するタックラベル。 【請求項5】 粘着剤が溶剤系粘着剤又はホットメルト型粘着剤である請求項1〜4の何れかの項に記載の吸湿性を有するタックラベル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性を有するタックラベルに関する。 【0002】 【従来の技術】食品や医薬品等の製品では、容器又は包装材の内に、シリカゲルなどの吸湿剤を含有するパック(例えば、通気性を有する不織布製袋などの小袋)を入れて、製品の湿度による影響を防止している場合がある。このような場合、容器又は包装材内に吸湿剤含有パックを入れるスペースが必要となり、特に、小さな容器又は包装材では、該容器又は包装材内で吸湿剤含有パックのスペースをとりずらい。また、吸湿剤を容器又は包装材内に別途入れる作業が必要であり、コスト的にも高くなる。さらにまた、吸湿剤が容器又は包装材内に製品とともに入れられている場合は、製品が取り出しにくくなり、さらには製品と混同して口に入れる誤食の危険性があり、製品の取り出し容易性や安全性(セキュリティー性)が低い。 【0003】そこで、吸湿性や防湿性を有する容器又は包装材を用いて、吸湿剤のスペースを必要とせず、製品との混同による誤食を避けることが検討されている。このような吸湿性を有する包装材では、吸湿剤を含有しているフィルム層(吸湿層)が設けられており、防湿性を有する包装材では、例えば、ガラス質シリカの蒸着層やアルミニウム箔層などの防湿層が設けられている。前記防湿層を有するフィルムでは、特に容器の角等でフィルムが折れ曲がる部位などにおいて、ピンホールが発生して防湿性が損なわれやすい。また、高度な防湿層や吸湿層を形成しなければならないのでコスト的にも高くなり、しかも製品毎に適した材料による容器又は包装材を製造しなければならず、この点からもコストが高くなっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、容器又は包装材内でスペースをとらず、製品の取り出し容易性や安全性が高く、しかもコスト的にも有利に吸湿効果を発揮させることができる吸湿性を有するタックラベルを提供することにある。本発明の他の目的は、さらに、容器又は包装材内の湿度を調整することができる吸湿性を有するタックラベルを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、粘着剤層中に吸湿剤を含有しているタックラベルを容器に貼着すると、容器内又は包装材内で吸湿剤用のスペースがとられず、また製品を取り出す際に邪魔にならず、且つ製品との混同が防止されて安全性が優れ、さらには吸湿剤を入れる作業がなく、しかも吸湿剤層を形成する必要もないので、コスト的にも有利であることを見出し、本発明を完成させた。 【0006】すなわち、本発明は、粘着剤層中に吸湿剤を含有していることを特徴とする吸湿性を有するタックラベルである。吸湿剤としては、不可逆的吸湿性を有しているものが好ましい。特に、吸湿剤としては硫酸マグネシウムが好適である。吸湿剤は粘着剤層中に1〜50重量%の割合で含有されていてもよい。 【0007】また、粘着剤としては、溶剤系粘着剤又はホットメルト型粘着剤を好適用いることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明を、必要に応じて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の吸湿性を有するタックラベルの一例を部分的に示す概略断面図である。図1において、1はタックラベル、2は吸湿剤を含有している粘着剤層(「吸湿剤含有粘着剤層」と称する場合がある)、3は基材、4は印刷層である。タックラベル1は、基材3の一方の面に吸湿剤含有粘着剤層2が形成され、他方の面に印刷層4が形成された構成を有している。 【0009】(吸湿剤含有粘着剤層)吸湿剤含有粘着剤層2は、粘着剤及び吸湿剤により構成されている。吸湿剤としては、特に制限されず、公知乃至慣用の吸湿剤を用いることができ、例えば、製品が食品や医薬品の場合では、食品や医薬品用として公知乃至慣用の吸湿剤を用いることができる。具体的には、吸湿剤としては、例えば、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸コバルト、シリカゲル、ゼオライト、活性アルミナなどを用いることができる。吸湿剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。 【0010】吸湿剤としては、室温(20〜25℃程度)において、吸収した湿気(水分)を放出しない特性(「不可逆的吸湿性」と称する場合がある)を有していてもよく、吸収した湿気(水分)を放出することが可能な特性(「可逆的吸湿性」と称する場合がある)を有していてもよい。 【0011】吸湿剤は、特に、潮解性を有していないものが好適である。潮解性を有していると、製品に悪影響を及ぼす場合がある。 【0012】また、吸湿剤としては、容器内又は包装材内の湿度をある一定の範囲に調整する(調湿する)ことができる機能(調湿機能)を有するものであってもよく、容器内又は包装材内の湿気(水分)を吸収し続ける機能(乾燥機能)を有するものであってもよい。 【0013】これら特性(例えば、不可逆的吸湿性や可逆的吸湿性など)または機能(例えば、調湿機能や乾燥機能など)は、製品の種類に応じて適宜選択することができる。例えば、容器や包装材中の製品が、タブレット菓子などの一定の湿度条件下での保存が好ましい製品である場合は、調湿機能を有する吸湿剤を用いることが好ましい。 【0014】本発明では、吸湿剤としては硫酸マグネシウムを好適に用いることができる。硫酸マグネシウムは、式:MgSO4・nH2O(nは0〜3の整数) (1)で表される無水の硫酸マグネシウム又は低含水量の硫酸マグネシウム(硫酸マグネシウム一水和物、硫酸マグネシウム二水和物、硫酸マグネシウム三水和物など)が好ましい。式(1)において、硫酸マグネシウム(MgSO4)に付加している水(H2O)は結晶水であり、nは結晶水の含量である。なお、含水の硫酸マグネシウムにおいて、前記式(1)のnを平均値で表す場合は、nは整数である必要はなく、0〜3の数であればよい。硫酸マグネシウムの含水量が多いと、吸湿性が低下する。 【0015】吸湿剤としての硫酸マグネシウムは、吸湿性が遅く且つ吸湿力が弱いため、吸湿性を発現する期間(寿命)が長く、また、湿度を特定の範囲(例えば、10〜30%程度)に調整する調湿機能を有している。そのため、タックラベルの作製時の印刷工程や粘着剤の塗工工程などで、吸湿性の失効がほとんど生じない。しかも、不可逆的吸湿性を有しており、しかも潮解性を有しておらず、周りの雰囲気で湿気を放出したり、潮解したりしない。 【0016】吸湿剤(特に、硫酸マグネシウム)の粒子径(または平均粒子径)は、特に制限されないが、吸湿剤含有粘着剤層2の厚みなどに応じて、例えば、1〜20μm(好ましくは3〜10μm)程度の範囲から選択することができる。なお、吸湿剤の粒子径の分布は狭い方が好ましく、特に均一又はほぼ均一であることが好適である。 【0017】粘着剤としては、特に制限されないが、水分を含んでいない粘着剤が好ましく、特に溶剤系粘着剤やホットメルト型粘着剤を好適に用いることができる。粘着剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。 【0018】溶剤系粘着剤としては、特に制限されず、例えば、溶剤タイプのアクリル系粘着剤、溶剤タイプのウレタン系粘着剤、溶剤タイプのゴム系粘着剤などの有機溶剤溶液を塗布乾燥して用いる各種溶剤系粘着剤を用いることができる。 【0019】ホットメルト型粘着剤は、熱溶融性と粘着性とを備えた加熱溶融して塗布する粘着剤であり、通常、ベースポリマー、粘着付与剤、必要に応じてワックスや安定剤などから構成されている。ホットメルト型粘着剤において、ベースポリマーとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系樹脂(例えば、エチレン−アクリル酸メチル系樹脂、エチレン−アクリル酸エチル系樹脂、エチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル系樹脂、エチレン−メタクリル酸エチル系樹脂など)、エチレン−アクリル酸系樹脂、エチレン−メタクリル酸系樹脂などのオレフィン系樹脂;スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン−ブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)などの熱可塑性エラストマー;ポリエステル;ポリアミドなどが挙げられる。ベースポリマーは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。ベースポリマーとしては、エチレン−酢酸ビニル系樹脂又はエチレン−(メタ)アクリル酸エステル系樹脂を好適に用いることができる。 【0020】また、前記粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹脂(ロジン、重合ロジン、水添ロジン及びそれらの誘導体、樹脂酸ダイマーなど)、テルペン系樹脂(テルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂など)、石油樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂環族系)、クマロン−インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。粘着付与剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。 【0021】吸湿剤含有粘着剤層2において、吸湿剤と粘着剤との割合は特に制限されず、粘着性や吸湿性などに応じて適宜選択することができる。例えば、吸湿剤の含有割合は、粘着剤層を構成する粘着剤組成物全量に対して(粘着剤層中に)1〜50重量%(好ましくは5〜45重量%、さらに好ましくは10〜40重量%)程度であってもよい。 【0022】吸湿剤含有粘着剤層2は、吸湿剤を含有している粘着剤組成物により構成されており、該吸湿剤を含有する粘着剤組成物をロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーなどの慣用のコーティング手段を用いて基材3上に塗工して形成することができる。なお、吸湿剤は、予め粘着剤に混合されていてもよく、塗工する際に粘着剤と吸湿剤とを混合してもよい。従って、従来と同様の粘着剤層の形成方法により、吸湿剤含有粘着剤を作製することができ、特別な塗工装置が必要ではない。特に、吸湿剤として硫酸マグネシウム等の吸湿性が遅く且つ吸湿力が弱い吸湿剤を用いると、塗工系の環境も従来と同様の環境であってもよく、塗工する際の環境を乾燥状態にしなくてもよい。 【0023】吸湿剤含有粘着剤層2の厚みは、タックラベル1とした際の取扱性、作業性等を損なわない範囲で適宜選択できるが、一般には5〜50μm程度である。なお、吸湿剤含有粘着剤層2は、単層の形態を有していてもよく、多層の形態を有していてもよい。 【0024】(基材)基材3としては、印刷適性、吸湿剤含有接着剤層2との親和性等を考慮して適宜選択でき、例えば、耐水性を有する合成紙、プラスチックフィルムやこれらの積層体等を好適に用いることができる。前記合成紙には、ボイド含有型合成紙[商品名:クリスパー(東洋紡績(株)製)など]、内部紙化法合成紙[商品名:ユポ((株)ユポ・コーポレーション製)など]、表面塗工法合成紙[商品名:ピーチコート(日清紡績(株)製)など]、スパンボンド法合成紙[商品名:TYVEK(デュポン社製)など]などが含まれる。また、前記プラスチックフィルムとして、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム;ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステルフィルム;発泡ポリスチレンフィルム、発泡ポリエステルフィルム、発泡ポリオレフィンフィルムなどの発泡プラスチックフィルムなどが例示できる。プラスチックフィルムは延伸フィルム及び無延伸フィルムの何れであってもよい。これらの中でも、ラベル基材として、印刷性、剛性、コスト、ラベリング適性などに優れていることから、商品名「ユポ」などのポリオレフィン系樹脂の内部紙化合成紙や二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルムが好ましい。 【0025】基材3の厚みは、タックラベル1とした際の取扱性、作業性等を損なわない範囲で適宜選択できるが、一般には30〜200μm程度である。基材3は単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。 【0026】なお、基材3のうち印刷層4側の表面は、印刷性を向上させるため、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理などの慣用の表面処理が施されていてもよい。 【0027】(印刷層)印刷層4は、通常、商品名や取扱い注意事項の他、キャンペーン等の各種情報などの文字、画像などを表示するための層である。印刷層4は、スクリーン印刷、凸版輪転印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷等の慣用の印刷法により形成できる。 【0028】印刷層4の厚みは、タックラベル1とした際の取扱性、作業性等を損なわない範囲で適宜選択できるが、一般には0.5〜20μm程度である。なお、印刷層4は、基材3の全面に設ける必要はなく、部分的に形成されていてもよい。 【0029】なお、印刷層4は設けられていなくてもよい。 【0030】(他の層)本発明では、タックラベルは、基材の一方の面に吸湿剤含有粘着剤層が形成された構成を有していれば、他の層(例えば、オーバーコート層、プライマーコート層など)を有していてもよい。 【0031】(離型紙)タックラベル1の吸湿剤含有接着剤層2側の表面には、通常、離型紙(図示せず)が貼付されて、該吸湿剤含有粘着剤2の表面が保護されており、タックラベル1を容器や包装材の所定の部位に貼着する際には、前記離型紙を剥がして、タックラベルを使用することができる。該離型紙は用いられていてもよく、用いられていなくてもよい。 【0032】なお、本発明において、タックラベル1の形状やサイズは特に限定されず、被貼着物である容器や包装材の形状、サイズ等に応じて適宜選択できる。 【0033】本発明のタックラベルは、容器や包装材の内部の所定の部位に貼着して用いることができる。なお、該貼着に際しては、タックラベルの吸湿剤含有粘着剤層を利用することができる。このような容器や包装材としては、特に制限されず、その形状や大きさ、材質などは、内包される製品の種類や形状、大きさ、内包量などに応じて適宜選択される。 【0034】容器としては、例えば、閉鎖系の又は閉鎖可能な容器(閉鎖系容器)を用いることができる。閉鎖系容器としては、例えば、開口部が蓋材等により閉鎖される、箱状やビン状などの形態を有する容器などが挙げられる。容器の形状は特に制限されない。また、容器の材料としては、例えば、各種のプラスチック材、各種の金属材、各種のガラス材などが挙げられる。なお、閉鎖系容器としては、(1)さらに包装材により包装されない場合は、水蒸気バリア性を有している閉鎖系容器が好ましく、(2)さらに水蒸気バリア性を有している包装材により包装される場合は、水蒸気透過性を有している閉鎖系容器を用いてもよい。また、容器が閉鎖系容器でない場合は、さらに水蒸気バリア性を有している包装材により包装することができる。 【0035】なお、閉鎖系容器における水蒸気バリア性の程度としては、完全な水蒸気バリア性を有していなくても、購入者が容器を開けるまでの間に、水蒸気がある程度入ってこない程度のバリア性であってもよい。 【0036】また、包装材としては、例えば、各種フィルムによる包装材を用いることができる。なお、包装材内には、前記閉鎖系容器や、トレーなどの皿又は器状の形態を有する開放系の容器(開放系容器)などの各種の容器が含まれていてもよい。すなわち、製品は、各種容器(閉鎖系や開放系の容器など)に入れられ又は載置された状態で包装材により包装されている形態であってもよい。このような包装材としては、完全な水蒸気バリア性を有している必要は無いが、ある程度の水蒸気バリア性を有していることが好ましい。包装材の水蒸気バリア性としては、JIS−Z−0208に準じて測定された透湿度が20[g/(m2・24h)]以下であることが好ましい。 【0037】従って、容器や包装材としては、最外装のものが、製品を密閉することが可能となっているのが好ましく、特に水蒸気バリア性を有しているものを最外装に好適に用いることができる。 【0038】本発明のタックラベルが貼着される容器又は包装材内の所定の部位(「吸湿性ラベル貼着部位」と称する場合がある)としては、特に制限されない。例えば、製品が容器に入れられた状態で販売される場合は、吸湿性ラベル貼着部位としては、図2で示されるような容器の内面(特に、内側の側面又は底面)などが挙げられる。また、製品が包装材により包装された状態で販売される場合は、吸湿性ラベル貼着部位としては、図3や図4で示されるような包装材中の容器の内面や外面(特に、側面又は底面)や、包装材の内面などが挙げられる。これらの部位の中でも、ラベルとしての表示機能を効果的に発揮することができる部位が好ましい。具体的には、吸湿性ラベル貼着部位としては、例えば、水蒸気バリア性を有する閉鎖系容器の内面の底面、水蒸気バリア性を有する透明な包装材により包装された、水蒸気透過性を有する閉鎖系容器の外面や、水蒸気バリア性を有する包装材により包装された開放系容器の底面が好適である。 【0039】図2は本発明のタックラベルを貼着する容器又は包装材内の所定の部位の一例を示す概略断面図である。図2において、1は前記図1と同様にタックラベル、5は製品、6は水蒸気バリア性を有する閉鎖系容器(「バリア性容器」と称する場合がある)である。従って、バリア性容器6外の水蒸気はバリア性容器6内に入ってこない。図2では、タックラベル1は、バリア性容器6内の底面に貼着されており、バリア性容器6内の湿度が調整されている。 【0040】図3は、本発明のタックラベルを貼着する容器又は包装材内の所定の部位の他の例を示す概略断面図である。図3において、1は前記図1や2と同様にタックラベル、51は製品、61は完全密閉されない組立箱やポリスチレン樹脂製容器等の水蒸気透過性を有する閉鎖系容器(「透過性容器」と称する場合がある)、71は水蒸気バリア性を有する包装材(「バリア性包装材」と称する場合がある)である。図3では、内部に製品が入れられている透過性容器61が、バリア性包装材71により包装されている。従って、透過性容器61内の水蒸気は外部に出ることができるが、バリア性包装材71内で保持され、また、バリア性包装材71外の水蒸気はバリア性包装材71内にほとんど入ってこない。図3では、タックラベル1は透過性容器61の外面に貼着されており、バリア性包装材71内の湿度が調整され、その結果として、透過性容器61内の湿度が調整される。 【0041】図4は、本発明のタックラベルを貼着する容器又は包装材内の所定の部位のさらに他の例を示す概略断面図である。図4において、1は前記図1〜3と同様にタックラベル、52は製品、62は開放系容器、72は水蒸気バリア性を有する包装材(「バリア性包装材」と称する場合がある)である。図4では、内部に製品が入れられている皿状の開放系容器62が、バリア性包装材72により包装されている。従って、バリア性包装材72外の水蒸気はバリア性包装材72内に入ってこない。図4では、タックラベル1は、開放系容器62内の底面に貼着されており、バリア性包装材72内の湿度が調整されている。 【0042】なお、図3や図4では、タックラベル1は、容器の外面や容器内の底面に貼着されているが、バリア性包装材71,72の内面に貼着することも可能である。バリア性包装材71,72としては、高度な水蒸気バリア性を有するアルミニウム箔層やシリカ蒸着層を有するフィルム等を積層したフィルム、高度ではないが水蒸気バリア性に優れた二軸延伸ポリプロピレンフィルムを積層したフィルムなどが好ましい。また、図2〜4では、タックラベル1は単数用いられているが、複数用いられていてもよい。この場合、複数のタックラベル1は、図2では、バリア性容器6の内面であれば如何なる部位に貼着されていてもよく、また、図3や図4では、バリア性包装材71や72の内面、容器の内面や外面であれば如何なる部位に貼着されていてもよい。 【0043】容器や包装材に内包される製品としては、特に制限されず、食品や医薬品等の製品が好適であるが、調湿により乾燥状態又は一定の湿度状態の環境が好ましい製品であればよい。 【0044】本発明のタックラベルは、厚みが薄く、容器又は包装材内でスペースをとらない。従って、シリカゲルなどの吸湿剤を含有するパックを入れるには大きさが小さな容器又は包装材(例えば、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)の錠剤や粒状(タブレット状)の菓子等の粒径が比較的に小さな製品を入れる容器又は包装材)であっても、不必要なスペースを必要とせず、効果的に吸湿効果を発現することができる。 【0045】また、容器や包装材などに貼着されているので、容器や包装材から製品を取り出す際に邪魔にならず、製品の取り出し容易性が優れている。しかも、容器又は包装材に貼着されていることにより、製品と混同して口に入れる誤食の危険性がなく、安全性が極めて優れている。従って、どのような形状や大きさを有している製品に対しても、優れた製品の取り出し容易性および安全性を確保しつつ、効果的に吸湿効果を発揮することができる。 【0046】なお、吸湿剤を基材に含有させた場合でも同様の効果を発揮することが可能となるが、この場合は、別途、吸湿剤を含有している基材を作製しなければならず、コストがかかる。しかし、粘着剤層に吸湿剤を含有させる場合は、タックラベルの作製時に吸湿剤を粘着剤に混合した吸湿剤含有粘着剤組成物を用いるだけでよく、安価にタックラベルを作製することができる。 【0047】しかも、本発明のタックラベルは、ラベルとしての表示機能を有しているので、吸湿機能およびラベルとしての表示機能をとともに発揮することができる。従って、従来用いられているラベルを本発明のタックラベルに変更するだけでよく、すなわち、吸湿剤含有パックを容器又は包装材内に入れる工程を必要とせず、ラベル貼着工程のみでよく、コスト的にも極めて有利である。 【0048】特に、本発明のタックラベルは、シリカゲルなどの吸湿剤を含有するパックを入れるには大きさが小さな容器又は包装材、例えば、いわゆるサプリメントの錠剤やタブレット状の菓子等の粒径が比較的に小さな製品を入れる容器又は包装材に対して好適に用いることができる。 【0049】 【発明の効果】本発明の吸湿性を有するタックラベルによれば、容器又は包装材内でスペースをとらず、製品の取り出し容易性や安全性が高く、しかもコスト的にも有利に吸湿効果を発揮させることができる。さらに、容器又は包装材内の湿度を調整することも可能である。 【0050】 【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。 【0051】(実施例1)基材としてのオレフィン系樹脂からなる比重0.84の内部紙化法合成紙[商品名:ユポ((株)ユポ・コーポレーション製)、70mm×60mm、厚み80μm]の片面(タックラベルでは裏面となる面)に、吸湿剤としての無水硫酸マグネシウム(MgSO4)を乾燥後の割合が30重量%となるような割合で溶剤型のアクリル系粘着剤に混合した吸湿剤含有粘着剤組成物を塗布乾燥して、吸湿剤含有接着剤層(厚み35μm)を形成し、さらにこの吸湿剤含有接着剤層の上に離型紙を積層し、他方の面に印刷層を形成して、吸湿性を有するタックラベルを作製した。 【0052】(比較例1)吸湿剤を用いないこと以外は、実施例1と同様にして、基材の一方の面にアクリル系粘着剤による粘着剤層が形成され、さらに該粘着剤層上に離型紙が積層され、他方の面に印刷層が形成されたタックラベルを作製した。 【0053】(評価)実施例1により得られた吸湿性を有するタックラベル、および比較例1により得られたタックラベルを、それぞれ、離型紙を剥がした後、タブレット状食品(菓子)を内包する閉鎖系容器の外面に貼着し、さらに水蒸気バリア性を有している包装材(二軸延伸ポリプロピレンフィルムと未延伸ポリプロピレンフィルムをラミネートした積層フィルム)により、温度25℃及び相対湿度60%の条件で包装し保管して、包装直後、24時間後、30日後において、タブレット状食品(菓子)の重量を測定して、包装直後と、24時間後又は30日後との重量変化を調べ、タックラベルによる調湿性を評価した。測定結果は表1に示した。 【0054】なお、用いられた閉鎖系容器は、容器自体による水蒸気透過性と、容器の接合部等で通気口が形成されていることによる水蒸気透過性とを有しており、容器内の水蒸気や、容器外で包装材内の水蒸気が、容器を透過又は通過することができる。 【0055】 【表1】
【0056】表1より、実施例に係る吸湿性を有するタックラベルを用いることにより、包装材内の湿度を調整することができることが確認された。しかも、タックラベルであるので、容器又は包装材内で広いスペースをとらない。また、容器内に貼着されていても、製品を取り出す際に邪魔にはならず製品の取り出し容易性が優れており、しかも、誤食も防止されてセキュリティー性が高い。さらにまた、ラベルとしても利用でき、コスト的にも極めて有利である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000238005 【氏名又は名称】株式会社フジシール 【住所又は居所】大阪府大阪市鶴見区今津北5丁目3番18号
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| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101362 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 幸久
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| 【公開番号】 |
特開2003−195763(P2003−195763A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−396472(P2001−396472) |
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