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【発明の名称】 自発光型表示装置
【発明者】 【氏名】塩路 昌宏
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】ディスプレイの薄型化。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 薄型の自発光表示板(4)の側縁に接近して設けた端子列(47)に信号伝達用のフレキシブル基板(5)を接続している自発光表示装置において、フレキシブル基板(5)は端子列(47)との接続部(47a)から自発光表示板(4)の面に沿う様に直接に内向きに延びていることを特徴とする自発光型表示装置。
【発明の詳細な説明】【請求項2】 請求項1の自発光型表示装置(2)をディスプレイ(11)として用いたビデオカメラ。
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、薄型の自発光表示板に対する信号伝達用フレキシブル基板の接続部に特徴のある自発光型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来より、薄型表示装置として、図5に示す(61)を使用した液晶表示装置(6)が多用されているが、近時、図6に示す如く、有機エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)による自発光表示板(4)を用いた自発光型表示装置(2)が出現している。
【0003】自発光型表示装置(2)は、図5の液晶表示装置(6)の様なバックライト(7)が不要であり、液晶表示装置(6)よりも軽量化は勿論のこと、格段に薄型化できる筈である。ところが、自発光表示板(4)に接続するフレキシブル基板(5)が薄型化の妨げとなっていた。
【0004】液晶表示装置(6)の場合は、フレキシブル基板(5)の液晶表示板(61)との接続部(47a)から略180°湾曲させて、該バックライト(7)の厚みをかわす様にしてバックライト(7)の背面側へ引き出している。
【0005】自発光型表示装置(2)の場合も、自発光表示板(4)の端子列(47)は自発光表示板(4)の外周寄りに位置してから、該端子列(47)にフレキシブル基板(5)に接続して該フレキシブル基板(5)を自発光表示板(4)の背面側へ引き出そうとすると、フレキシブル基板(5)を自発光表示板(4)の端縁で略180°湾曲させて自発光表示板(4)の背面側へ延ばさねばならない。
【0006】フレキシブル基板(5)の湾曲部(50)の膨らみを小さくすると、即ち、湾曲部(50)の曲率半径を小さくすると、湾曲部(50)に無理が掛かって断線の虞れがある。このため、フレキシブル基板(5)の湾曲部(50)は、図5の液晶表示装置(6)の場合と同様にして、バックライトをかわす程度の円弧状膨らみが必要となり、自発光表示板(4)の端面からも背面からも浮いた状態にならざるを得ない。従って、自発光型表示装置(2)は、自発光表示板(4)の端子列近傍及び背面側にフレキシブル基板(5)の湾曲部(60)を無理のない状態で収容する空間を確保する必要が生じ、結果的に自発光表示板(4)の薄型の利点を生かし切れず、厚みは勿論のこと全体的な小型化の妨げとなっていた。本発明は上記問題を解決できる薄型自発光型表示装置を明らかにするものである。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明は、薄型の自発光表示板(4)の側縁に接近して設けた端子列(47)に信号伝達用のフレキシブル基板(5)を接続している自発光表示装置において、フレキシブル基板(5)は端子列(47)との接続部(47a)から自発光表示板(4)の面に沿う様に直接に内向きに延びていることを特徴とする。
【0008】
【作用及び効果】フレキシブル基板(5)は端子列(47)との接続部(47a)から自発光表示板(4)の面に沿う様に直接に内向きに延びており、フレキシブル基板(5)には端子列(47)との接続部(47a)近傍においてフレキシブル基板(5)の外側へ膨らむ湾曲部は存在していない。このため、自発光表示板(4)の薄型の利点を生かして厚みの薄い自発光表示装置を完成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、ビデオカメラのディスプレイ(11)に本発明の自発光型表示装置(2)を実施した状態を示している。ディスプレイ(11)は、ビデオカメラ本体(1)上の回転支持部材(13)を介して支持され、ビデオカメラ本体(1)の壁面の凹部(14)に収納可能、且つ凹部(14)から90°回転させた位置にて、該回転方向と直交する面内で回動可能である。
【0010】ディスプレイ(11)として用いられた自発光型表示装置(2)は、大きな矩形の窓孔(32)を開設した前枠(31)に裏板(33)とからなる薄手の横長矩形のケース(3)内に、有機エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)による自発光表示板(4)を内蔵している。ケース(3)の裏板(33)には、回転支持部材(13)に対する回転接続部(35)を収容する隆起部(34)が形成されている。
【0011】上記自発光表示板(4)は、図3に示し公知の如く、前記ケース(3)の窓孔(32)を塞ぐ透明基板(41)上に、透明電極(42)、正孔輸送層(43)、発光層(44)、電子輸送層(45)及び金属電極(46)を積層して形成されており、透明電極(42)と金属電極(46)との間に電流を流すことによって発光層(44)を光らせる。自発光表示板(4)には駆動回路基板(図示せず)が設けられている。
【0012】透明基板(41)上の下端外周寄りに駆動回路基板の端子列(47)が配備され、該端子列(47)にフレキシブル基板(5)が接続される。フレキシブル基板(5)は端子列(47)との接続部(47a)から自発光表示板の面に沿う様に直接に内向きに延びて、図4に示す如く、ディスプレイ(11)の回転支持側へ略L字状に屈曲し、中継部(51)を介して補助フレキシブル基板(36)に接続される。補助フレキシブル基板(36)は、回転接続部(35)及びビデオカメラ本体(1)側の回転支持部材(13)を貫通してビデオカメラ本体(1)側の回路基板(図示せず)に達している。
【0013】上記の如く、フレキシブル基板(5)は、端子列(47)との接続部(47a)から自発光表示板(4)の面に沿う様に直接に内向きに延びており、フレキシブル基板(5)には端子列(47)との接続部(47a)近傍にて略180°反転して膨らむ湾曲部は存在していない。又、自発光表示板(4)の輪郭から外側へ突出してる部分も存在していない。このため、自発光表示板(4)の薄型の利点を生かして厚みの薄い自発光表示装置を完成できる。
【0014】仮に、図3点鎖線で示す様に、従前の様にフレキシブル基板(5a)を端子列(47)との接続部(47a)から略180°湾曲させて自発光表示板(4)の背面側に引き出すと、自発光型表示装置(2)の厚みや外形が大型化することは明らかである。
【0015】本発明の実施に際し、自発光表示板(4)は、EL素子を用いたものに限定されることはなく、バックライトを必要としない自発光表示板を用いるものであば実施可能である。又、用途もビデオカメラのディスプレイ(11)以外に、各種電気機器のコントロール表示部、コンピュータのディスプレイ等、薄型が望まれる部品や商品に実施可能である。又、自発光表示装置(4)の駆動回路基板(図示せず)は、上記の様にディスプレイ(11)上に設ける以外に、ディスプレイ(11)から離れた位置、例えばビデオカメラ本体(1)内に設けて、ディスプレイ(11)と電気的に接続できるのは勿論である。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【出願日】 平成13年10月17日(2001.10.17)
【代理人】 【識別番号】100066728
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 敏之 (外3名)
【公開番号】 特開2003−122264(P2003−122264A)
【公開日】 平成15年4月25日(2003.4.25)
【出願番号】 特願2001−319025(P2001−319025)