| 【発明の名称】 |
積層ラベル |
| 【発明者】 |
【氏名】清水 雄二 【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】プリンタ内部に貼り付いたり、ブロッキングしてジャムを発生させたりする、通紙上のトラブルを低コストで未然に防止する。
【解決手段】1枚目基材11からなる1枚目の用紙と、2枚目基材12aの裏面に粘着剤12bを介して剥離紙12cが貼付されたタック紙12からなる2枚目の用紙とを、略全面で密着させ、1枚目の用紙の少なくとも一部を、剥離層13を介して剥離可能に積層した積層ラベル10において、この積層ラベルを構成する少なくとも1つの単位帳票10−nの区画内に、通紙方向に対して直交する方向に形成され、折り曲げを容易にするミシン目や型押し、ハーフカットなどの易折り曲げ部15を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1枚目基材を含む1枚目の用紙と、2枚目基材の裏面に粘着剤を介して剥離紙が貼付されたタック紙を含む2枚目の用紙とを、略全面で密着させ、前記1枚目の用紙の少なくとも一部を、剥離構造を介して剥離可能に積層した積層ラベルにおいて、前記積層ラベルを構成する少なくとも1つの単位帳票の区画内に、通紙方向に対して略直交する方向に形成され、折り曲げを容易にする易折り曲げ部を備えること、を特徴とする積層ラベル。 【請求項2】 請求項1に記載の積層ラベルにおいて、前記易折り曲げ部は、前記第1枚目の用紙、及び/又は、前記第2枚目の用紙の一部又は全部に形成されたミシン目、ハーフカット又は筋押しであること、を特徴とする積層ラベル。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の積層ラベルにおいて、前記易折り曲げ部は、情報が印刷又は印字される情報記載領域以外の位置に形成されること、を特徴とする積層ラベル。 【請求項4 】 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の積層ラベルにおいて、前記易折り曲げ部は、接着剤が塗布されていない部分、及び/又は、実質的に接着していない部分に形成されること、を特徴とする積層ラベル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として1pt(パート)配送伝票などに利用される積層ラベルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来例による積層ラベル20を示す図である。積層ラベル20は、上質紙やサーマル紙等から構成される1枚目の用紙である1枚目基材21と、2枚目の用紙である2枚目基材22a,粘着剤22b,剥離紙22cからなるタック紙22とを、少なくとも一部が剥離できるように剥離層23を形成し、接着剤24で略全面を密着させて一体化したラベルであり、主に、1pt配送伝票などとして広く利用されている。 【0003】この積層ラベル20は、折りミシン目mでジグザグに折って収容され、最終的な使用時には、その折りミシン目mから切り離される単位帳票20−nが複数枚連接された連続帳票であって、各単位帳票20−nは、配達確認の判取りに使用する配達票20Aと、荷札になる貼付票20Bとが、ハーフカットhで分離可能に区画されている。 【0004】この積層ラベル20の使用方法は、おおまかにいえば、(1)積層状態のラベル20にプリンタで印字し、(2)その後に、荷物にラベル20を貼付し、(3)荷物を届けた段階で、ラベル20から配達票20Aを剥離して、お届け確認用の判取りをする、という3段階を経る。 【0005】そして、積層ラベル20は、印字する場合に、いかなるプリンタにおいても一般的に用紙として薄すぎても厚すぎても不適である。薄すぎれば、コシがなく、重送してしまう危険性が高くなり、逆に、厚すぎれば、コシが強すぎて、プリンタ内部を通過するときに、用紙端部が引っかかったりするからである。この積層ラベル20は、2枚を貼り合わせる構成となることから、薄すぎる問題は発生し得ないが、厚すぎる問題が発生しやすい。 【0006】このため、従来の積層ラベル20は、1枚目の用紙、2枚目の用紙(基材,剥離紙)ともに、経済的に許される範囲で、できる限り薄い基材を組み合わせることによって、プリンタ適性を確保しているが、それでもプリンタ機種や構造、使用環境によっては、問題が発生することは少なくなかった。 【0007】例えば、以下のような事例である。従来の積層ラベル20は、1枚目と2枚目が全面的に、ミシン目mで連接されていた(図5参照)が、印字したラベル20を荷物に貼付するときに、ミシン目mで切断しなければならず、手間がかかるという問題があった。このため、図6に示すように、単位帳票20−nごとに、アイランド粕上げした積層ラベル20’に、仕様変更したすることがあった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図5,図6に示した積層ラベル20,20’は、厚さに全く変更がなく、仕様変更後も印字性能自体は問題がなかったが、通紙上でトラブルが発生する可能性があった。つまり、積層ラベル20’は、アイランド粕上げ仕様にしたことによって、剥がしやすくなっただけでなく、意図しない状況でも剥がれやすくなってしまった。 【0009】図7は、従来例による積層ラベル20’の課題を説明する図である。図7(A)に示すように、プリンタのローラの配置などに起因する通紙角度等により、積層ラベル20’が剥離紙22から浮き上がり、図7(B)に示すように、ジャムが発生する可能性がある。特に、各用紙が縦目(通紙方向に繊維が揃っている)になっている場合に、浮き上がりが顕著になる。 【0010】このように、積層ラベル20’は、用紙セット位置や天地サイズによっては、通紙中にプリンタ内部に貼り付いてしまったり、ブロッキングしてジャムを発生させたりする、という事態が発生する可能性があった。 【0011】本発明の課題は、従来と同様の経済的な用紙構成を取りながらも、プリンタ内部に貼り付いたり、ブロッキングしてジャムを発生させたりする、通紙上のトラブルを低コストで未然に防止する積層ラベルを提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、請求項1の発明は、1枚目基材を含む1枚目の用紙と、2枚目基材の裏面に粘着剤を介して剥離紙が貼付されたタック紙を含む2枚目の用紙とを、略全面で密着させ、前記1枚目の用紙の少なくとも一部を、剥離構造を介して剥離可能に積層した積層ラベルにおいて、前記積層ラベルを構成する少なくとも1つの単位帳票の区画内に、通紙方向に対して略直交する方向に形成され、折り曲げを容易にする易折り曲げ部を備えること、を特徴とする積層ラベルである。 【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の積層ラベルにおいて、前記易折り曲げ部は、前記第1枚目の用紙、及び/又は、前記第2枚目の用紙の一部又は全部に形成されたミシン目、ハーフカット又は筋押しであること、を特徴とする積層ラベルである。 【0014】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の積層ラベルにおいて、前記易折り曲げ部は、情報が印刷又は印字される情報記載領域以外の位置に形成されること、を特徴とする積層ラベルである。 【0015】請求項4 の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の積層ラベルにおいて、前記易折り曲げ部は、接着剤が塗布されていない部分、及び/又は、実質的に接着していない部分に形成されること、を特徴とする積層ラベルである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しくに説明する。図1は、本発明による積層ラベルの実施形態を示す図、図2は、本実施形態による積層ラベルを1pt配送伝票にした例を示す図、図3は、本実施形態による積層ラベルの通紙動作を示す図である。この実施形態の積層ラベル10は、上質紙やサーマル紙等から構成される1枚目の用紙である1枚目基材11と、2枚目の用紙である2枚目基材12aの裏面に粘着剤12bを介して剥離紙12cが貼付されたタック紙12とを、少なくとも一部が剥離できるように剥離層13を形成し、接着剤14で略全面を密着させて一体化したラベルである。 【0017】この積層ラベル10は、単位帳票10−nが折りミシン目mで分離可能に複数枚連接された連続帳票であって、図2に示すように、1pt配送伝票とした場合には、各単位帳票10−nは、配達確認の判取りに使用する配達票10Aと、荷札になる貼付票10Bとが、ハーフカットhで分離可能に区画されている。 【0018】この実施形態の積層ラベル10は、さらに、この積層ラベル10を構成する少なくとも1つの単位帳票10−nの区画内に、通紙方向A(図3参照)に対して略直交する方向に形成された易折り曲げ部15を備えている。この易折り曲げ部15は、図3に示すように、積層ラベル10が通紙時にその部分が容易に折り曲がるように(剛度が下がるように)して、剥離層13から剥離しないようにしたものであり、第1枚目の基材11に形成されたミシン目により実施されている。 【0019】剛度は、略用紙の厚みに略比例するが、例えば、一般のコピー用紙が80〜90μm程度であるのに対して、この積層ラベル10は、全体で180〜260μm程度の厚みがある。その内訳は、1枚目基材11が80〜90μm,2枚目基材12aが60〜70μm,剥離紙12cが50〜60μm,接着剤などが15〜20μm,剥離層が1〜2μmである。なお、紙の凹凸などがあるので、全体の厚みとは必ずしも一致しない。このため、プリンタで正常に通紙させるために、この積層ラベル10の剛度を部分的にでも、コピー用紙程度に下げることが好ましい。積層ラベル10の折り曲がりやすさは、ほぼ厚みで決まるので、厚みを薄くすればよいが、易折り曲げ部15がミシン目の場合には、カット部分とアンカット部分の長さを調整して、剛度を下げるようにすればよい。 【0020】この易折り曲げ部15は、ユニークな情報が印刷又は印字される情報記載領域以外の位置に形成されることが好ましい。例えば、易折り曲げ部15は、図2に示すように、お届け先欄aと依頼主欄bとの境界を示す罫線上cに設ければ、プリンタで印字した住所や氏名などの文字がミシン目などで分離されたりすることがなく、また、ミシン目が形成されていること自体も分かりにくく、外観を損なうこともない。また、この易折り曲げ部15は、バーコード欄dやOCR文字欄eなどのように、機械読取を行う位置も避けて設けることが、誤読を防止できて望ましい。 【0021】また、易折り曲げ部15は、接着剤が塗布されていない部分や実質的に接着していない部分(糊抜き加工部)に形成されることが望ましい。この糊抜き加工部は、主に1枚目の用紙と2枚目の用紙を貼り合わせる接着剤を抜いて、本実施形態のミシン目15での折り曲げやすさを高めることを目的とするものである。なお、剥離紙で保護される粘着剤は、一般的に、ロールコータやコンマコータで設けられるが、これらの塗布方式であれば、用紙進行方向に対してストライプ状で糊抜きが可能であり、例えば、カット紙のように連続しておらず、給紙方向が用紙製造方向と異なる場合には、接着剤の抜き加工に加えて、粘着剤の抜き加工を利用してもよい。また、フレキソ印刷方式やシルク印刷方式等で、粘着剤をパターン状に塗布することが可能な場合は、接着剤抜き加工位置と略同一位置に略同一形状で、粘着剤を抜き加工してもよい。 【0022】このように、本実施形態の積層ラベル10は、1枚で扱う配達票内に分離を目的としないミシン目などである易折り曲げ部15を設けておくことにより、図3に示すように、プリンタ内部等における通紙角度に対する追従性が高まり、実質的なコストアップもなく、処理業務の安定化が図れるようになる、という格別の効果を得ることができる。 【0023】なお、剥離紙と粘着剤の接着力を高めることができれば、同等の効果を得ることもできるが、剥離紙から積層ラベルを剥がしにくくなってしまい、作業性が悪化することに加え、積層ラベルの剥離可能部(図2でいえば配達票)の剥離力についても高めに設定しておく必要(接着力が軽いと、積層ラベルを剥離紙から剥がす時点で剥離可能部が捲れ上がってしまう)が生ずる。この結果、剥がした配達票が丸まり、判取り時や携帯時、配達完了記録時、保管時等の作業性も悪くなるので、積層ラベルにおいては、実用的な方法にはならない。 【0024】以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。 (1)本実施形態の易折り曲げ部15は、1枚目の用紙に成形した例で説明したが、2枚目用紙にまで達していてもよい。また、図4に示した易折り曲げ部15−1のように、2枚目の用紙12の一部又は全部に形成してもよい。例えば、2枚目基材12aのみ、剥離紙12cのみに設けられていてもよいし、それらの両方に設けられていてもよい。ハーフカットの場合には、2枚目の用紙を構成するタック紙12(2枚目基材12a、粘着剤12b、剥離紙12c)に対して、カット深さを適宜選択して、ハーフカットすればよい。例えば、必要な剛度にあわせて、カットの深さは、2枚目基材12aの途中まででも、2枚目基材12aを全カットしても、さらに、剥離紙12cまで達していてもよい。同様に、逆側(剥離紙12c側)からハーフカットを入れるようにしてもよい。この場合に、おもて面から見えないので、ミシン目等によって、印字した事項が分離されたり、また、ラベル自体が不用意に分離されることがなく、また、従来の配送伝票と外観上同じになるので、見た目に違和感を感じることもない。 【0025】(2)易折り曲げ部15は、ミシン目の例で説明したが、他の部分よりも折り曲げ易くなっていればよく、筋押しやハーフカットによって形成してもよい。また、易折り曲げ部15は、1本に限らず、2本以上であってもよい。さらに、易折り曲げ部15は、プリンタの通紙方向の前方にあるほうが効果的である。 【0026】(3)本実施形態では、アイランド粕上げした積層ラベルのプリンタ内部での捲れ上がりを例にあげたが、アイランド粕上げ仕様に限定されるものでなく、また、連続帳票に限定されるものでもない。例えば、カット紙仕様において、プリンタ内部の狭いローラ間を通紙させる場合にも、同様に適用することができる。 【0027】(4)本実施形態では、プリンタの例で説明したが、連続帳票のミシン目mを切断して単票にする装置(バースタやデタッチャ等)や、バーコードやOCR等を読み取る機械等に使用する場合にも有効である。 【0028】(5)1枚目の用紙と2枚目の用紙の剥離構造は、感圧方式や感熱方式、再湿方式等による擬似接着剤を利用したもの、オレフィン系樹脂と非オレフィン系樹脂の共押しによる擬似接着積層フィルム、剥離層と接着剤層を重ね合わせたもの、のうちいずれを使用してもよい。 【0029】(6)図1において、貼付票10Bは、図1の断面図に示すとおり、剥離層13を有し、剥がせるようにした例で説明したが、この部分の剥離層13をなくして、貼付票10Bを剥がせないようにすることができる。このようにすれば、貼付票10Bが配送途中で不用意に剥離する心配がなくなる。 (7)1枚目の用紙は、1枚目基材だけでなく、ICタグを貼付するような構成にしてもよい。 【0030】 【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によれば、単位帳票の区画内に折り曲げを容易にする易折り曲げ部を設けたので、プリンタ内部等における通紙角度に対する追従性が高まり、実質的なコストアップもなく、処理業務の安定化が図れるようになる、という効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002897 【氏名又は名称】大日本印刷株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年6月21日(2001.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092576 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 久男
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| 【公開番号】 |
特開2003−5648(P2003−5648A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月8日(2003.1.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−187571(P2001−187571) |
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