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【発明の名称】 独居老人安否確認・通報システム
【発明者】 【氏名】高井 勝己

【氏名】渡辺 雅弘

【要約】 【課題】被観察者である一人暮らしの老人の生活を監視し、被観察者の生活になんらかの乱れが発生した場合にはそれを緊急事態発生の前兆として、あるいはシステムに異常が発生したとして、所定の通報先に通報し早急な対処を可能にする安否確認・通報システムの提供。

【解決手段】被観察者の居住空間を複数の小空間に区分し、その小空間の内で被観察者の生活反応検知に適当な特定の小空間を選定し、そこに適当な生活反応センサーを設置する。これら生活反応センサー出力である生活反応信号は、生活反応センサーごとに一定時間分の発生履歴をメモリーに記憶される。前記メモリーに記憶された生活反応信号出力履歴は、各々当初設定された正常生活反応信号パターンと常時比較されその正常生活反応信号パターンから外れたとき被観察者の生活が正常ではないとして、またはシステムに異常がある恐れがあるとして、所定の通報先に通報される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】生活反応センサーを有するセンサー部、システム制御部、および通報先端末部から構成され、前記システム制御部に前記生活反応センサーの出力する生活反応信号出力履歴を過去一定時間分順次記憶し、前記記憶された生活反応信号出力履歴が、あらかじめ設定されている生活反応信号出力の正常範囲から外れたとき、被観察者である独居老人の生活状態が正常でない恐れがある旨前記システム制御部から前記通報先端末部に通報をすることを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【請求項2】請求項1にあって、システム制御部に記憶された生活反応信号出力履歴が、あらかじめ設定されている生活反応信号出力履歴の正常範囲から外れたとき、前記記憶された生活反応信号出力履歴の異常内容情報を前記システム制御部から通報先端末部に通報することを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【請求項3】請求項1にあって、システム制御部に記憶された生活反応信号出力履歴が、あらかじめ設定されている生活反応信号出力履歴の正常範囲から外れたとき、システムの動作あるいは状態が正常でない恐れがある旨前記システム制御部から通報先端末部に通報することを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【請求項4】請求項1にあって、安否確認を必要とする独居老人の居住空間をいくつかの小空間に区分し、前記区分された小空間の内の選択された複数の小空間に各々一つ以上のセンサー部を設けたことを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【請求項5】請求項4にあって、複数の小空間の各々に設けられたセンサー部毎の生活反応信号出力履歴を記憶するメモリーをシステム制御部に設けたことを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【請求項6】請求項5にあって、複数の小空間の各々に設けられたセンサー部毎の生活反応信号出力履歴の正常範囲をセンサー部毎に個別に設定できることを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【請求項7】請求項5にあって、複数の小空間の各々に設けられたセンサー部毎の生活反応信号出力履歴間の論理的関係から独居老人の生活の異常を検出することを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【請求項8】請求項5にあって、複数の小空間の各々に設けられたセンサー部毎の生活反応信号出力履歴間の論理的関係からシステムの動作あるいは状態の異常を検出することを特徴とする独居老人安否確認・通報システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、一人暮らしの老人等の生活状態を常時観察し、異常の発生あるいは異常が発生する前兆を検知した場合は所定の連絡先へその旨の通報を自動的に行う自己診断機能を持つ高信頼型の安否確認・通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一人暮らし老人等の安否確認システムは、被観察者である老人からの能動的直接通報、あるいは簡易なセンサーによる被観察者の部分的挙動の監視による異常発生後の自動通報が主流であり、異常の前兆を検知しての大事に至る前の通報、あるいは自己診断機能を有する高信頼型のシステムは存在していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一人暮らしの老人の生活を、老人に意識されること無く監視し、老人の生活になんらかの乱れが発生した場合にはそれを緊急事態発生の前兆として、あるいはシステムの動作に異常が発生した恐れがあるとして、速やかに所定の通報先に通報し早急な対処を可能にする高信頼かつ小型で安価な安否確認・通報システムを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】一人暮らし老人の居住空間全体をいくつかに区分し、その区分された小空間(例えば部屋)中の選択された複数の小空間毎にその小空間における一人暮らし老人の生活反応検知に最適な場所に最適なセンサーを設置する。このセンサーは、前記小空間において被観察者が正常に活動しているか否かを監視するもので、例えば居間用には圧力センサーを組み込んだマットの上を被観察者が歩いているあるいは座っていることを検出して生活反応とするマットセンサー、洗面所用には水道の水音の有無から生活反応を検出する音響センサー、トイレ用には便座に着座しているか否かを検出する着座スイッチ出力信号を生活反応信号とする着座センサー、寝室用には枕に圧力センサーを組み込みその枕を使用して就寝している被観察者の頭の動きから被観察者が正常に就寝しているか否かを知る睡眠センサー、等がある。
【0005】これらセンサー出力である生活反応信号は、システム制御部に送られ、そこでセンサー毎にその出力履歴が記憶される。前記記憶された生活反応信号出力履歴は、それぞれあらかじめ個別に設定されている正常生活反応信号出力パターンと常時比較されその正常パターンから外れたときは、被観察者の生活が正常ではない恐れがあるとして所定の通報先にその旨を連絡する。この場合単に被観察者の生活状態が正常でないという情報だけでなく異常を示している生活反応信号出力履歴データを通報することにより、通報先では異常の内容も知ることができる。また生活反応信号出力履歴が正常パターンから外れた場合はその原因がシステムの動作が正常ではないことによる恐れもあることから、その旨およびそれにかかわるデータ(生活反応信号出力履歴等)も所定の通報先に通報する。
【0006】また複数の生活反応信号出力履歴間の論理的関係からも被観察者の生活の異常あるいはシステムの異常の検知を行うことことができる。例えば居間、洗面所、および居間と洗面所間の廊下、の3箇所に生活反応センサーを設け、居間および洗面所での生活反応信号出力頻度に比べて廊下の生活反応信号出力頻度が少ないときは、廊下の生活反応センサーの生活反応センサーの検知感度が低下している、あるいは居間、洗面所の生活反応センサーの検知感度が過敏に過ぎるという具合に、である。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1、図2を用いて説明する。
【0008】図1において、11は、一人暮らし老人の居住空間をいくつかに区分した小空間(部屋等)群中の特定の一小空間に設置された生活反応センサーであり、前記生活反応センサー11の設置された特定小空間における一人暮らし老人の生活活動による特定の物理量の変動を監視し、変動が一定時間内に一定量を超えたとき生活反応があったとして生活反応信号を出力する。12は、前記生活反応センサー11の出力信号である生活反応信号を後述のシステム制御部2に送信する微弱電力利用の無線機、であり、生活反応センサー11および無線機12でセンサー部1を構成する。
【0009】21は、前記無線機12からの生活反応信号を受信する微弱電力利用の無線機、22は、前記生活反応センサー11出力である生活反応信号を順次記憶し、記憶された生活反応信号出力履歴と、あらかじめ設定されている正常生活反応信号パターンP1を常時比較し、正常生活反応信号パターンP1から外れたときは、被観察者の生活が正常ではないとしてその旨を内部に記憶されている音声信号およびデータで後述の電話機23経由で通報先端末部3に通報し、併せて前記記憶された生活反応信号の出力履歴とあらかじめ設定されている出力履歴の正常パターンP2と比較し、これから外れている場合には生活反応センサー11、無線機12、無線機21のいずれかに異常がある恐れがあるとしてその旨を内部に記憶されている音声信号およびデータで通報先端末に通報する制御機、23は、前記制御機22からの情報を後述の通報先端末3に通報する音声およびデータ通信可能な携帯電話機、であり、無線機21、制御機22、および携帯電話機23で独居老人宅用のシステム制御部2を構成する。
【0010】31は、前記携帯電話機23からの音声あるいはデータを受信する携帯電話機、32は、前記システム制御部2から送られてくる被観察者の生活パターンの異常状態、あるいはシステムの異常状態のデータ等を表示する表示機であり、携帯電話機31と表示機32で通報先端末部3を構成する。なお、携帯電話機31の有する表示機能で表示機32の代用が可能な場合は表示機32は不要となる。
【0011】次に図2を用いてその動作を説明する。以上のごとく構成した独居老人安否確認・通報システムにおいて、例えば特定小空間としてトイレを、特定小空間に設置する生活反応センサーとして、通常はOFF状態であり、被観察者が便座に着座している間ONとなるスイッチを用いた着座センサーを想定する。(図2−a参照)
【0012】ここで、独居老人が正常に生活している状態では、トイレの便座使用頻度NXは一定時間TD(例えば24時間)の間にN1〜N2回、また便座に着座している時間TXは一定時間内T1〜T2とする。これらN1〜N2、T1〜T2をあわせて正常生活反応信号パターンP1とする。(図2−a、b参照)
【0013】この便座着座頻度NX、あるいは便座着座時間TXをシステム制御部2で常時監視し、それらが正常な頻度範囲N1〜N2あるいは時間T1〜T2を外れた場合(図2−aのTD(2)の場合、および図2−bのTX2の場合)、独居老人の生活が緊急状態でなくてもなんらかの異常な状態にある、例えば下痢をしている、あるは便秘になっている等、ことを検知して保護者にその旨の通報を行うことにより、独居老人が緊急事態になる以前での対処が可能となる。
【0014】また、ある時点を境に便座使用が途絶えた場合、あるいは着座時間が異常に長い場合等は、被観察者に何らかの緊急事態が発生している恐れがあるとして、緊急通報を行う。あるいは、上記のごとき場合は独居老人の生活に異常が無くて、システム側例えば着座センサーに異常がある恐れ等もあることから、その旨をシステムの保守責任者に通報することによりシステムの異常監視も可能となる。
【0015】また図1においては、センサー部は一つとしているが、必要に応じて他の小空間にも設置することにより、安否確認の精度を上げることが可能になる。ただしこの場合は、制御機22内には設置したセンサー部の数に対応した生活反応信号出力履歴のメモリーと、その生活反応センサーに対応する正常な生活反応履歴パターンP1およびP2の設定およびその比較機能が必要になることはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によって、一人暮らしの老人の生活を被観察者である老人に特に意識されること無く観察し、被観察者に緊急事態が発生する恐れがあることを事前に予知して所定の通報先に通報し早急な事前対処を可能にすると同時に、システム動作の異常も検知・通報できる独居老人異常検知・通報システムの構築が可能となる。
【出願人】 【識別番号】502050682
【氏名又は名称】高井 勝己
【識別番号】301001199
【氏名又は名称】渡辺 雅弘
【出願日】 平成14年5月30日(2002.5.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−346253(P2003−346253A)
【公開日】 平成15年12月5日(2003.12.5)
【出願番号】 特願2002−156544(P2002−156544)