| 【発明の名称】 |
帳票処理装置、帳票処理方法、および帳票取出方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】瀬戸口 清高 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社東芝柳町事業所内
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| 【要約】 |
【課題】複数種類の帳票を処理する際の処理機構の共通化を図りつつ、かつ処理の自由度が確保可能な帳票処理装置と帳票処理方法を提供する。
【解決手段】帳票を処理する帳票処理部を有する帳票処理装置に、帳票処理部から帳票を待避する帳票待避部を複数設置する。帳票待避部を複数設置することで複数種類の帳票を処理する際の自由度の確保が可能となる。例えば、帳票の挿入順序に依らない帳票の処理や帳票の処理途中における任意の順序での帳票の取り出しが可能となる。また、帳票処理部には異種の帳票についての共通性ある処理機構を重複して備える必要がないため、処理機構の共通化が図られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、前記取込・取出部から取り込まれた帳票を処理する帳票処理部と、前記帳票処理部から帳票を待避して保持する複数の帳票待避部と、を具備することを特徴とする帳票処理装置。 【請求項2】 第1および第2の種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、前記取込・取出部と接続され、前記第1の種類の帳票を処理する第1の帳票処理部と、前記第1の帳票処理部と接続され、少なくとも前記第2の種類の帳票を処理する第2の帳票処理部と、前記第2の帳票処理部から帳票を待避して保持する複数の帳票待避部と、を具備することを特徴とする帳票処理装置。 【請求項3】 複数種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、一端が前記取込・取出部に接続された第1の搬送路と、前記第1の搬送路の他端と対応する一端を有する第2の搬送路と、前記第2の搬送路に沿って配置され、帳票を処理する帳票処理機構と、前記第2の搬送路の前記一端と対応する1端を有する第3の搬送路と、前記第2の搬送路の他端と対応する1端を有する第4の搬送路と、前記第2の搬送路の前記一端を前記第1の搬送路の前記他端と前記第3の搬送路の前記一端いずれかに切り換えて接続する搬送路接続切換部と、を具備することを特徴とする帳票処理装置。 【請求項4】 第1および第2の種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、一端が前記取込・取出部に接続された第1の搬送路と、前記第1の搬送路に沿って設置され、前記第1の種類の帳票を処理する第1の帳票処理機構と、前記第1の搬送路の他端と対応する一端を有する第2の搬送路と、前記第2の搬送路に沿って配置され、少なくとも前記第2の種類の帳票を処理する第2の帳票処理機構と、前記第2の搬送路の前記一端と対応する1端を有する第3の搬送路と、前記第2の搬送路の他端と対応する1端を有する第4の搬送路と、前記第2の搬送路の前記一端を前記第1の搬送路の前記他端と前記第3の搬送路の前記一端いずれかに切り換えて接続する搬送路接続切換部と、を具備することを特徴とする帳票処理装置。 【請求項5】 第2の帳票処理機構が、前記第1の種類の帳票を処理することを特徴とする請求項4に記載の帳票処理装置。 【請求項6】 帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と接続された第1の帳票処理部と、前記第1の帳票処理部と接続された第2の帳票処理部と、前記第2の帳票処理部から帳票を待避して保持する第1、第2の帳票待避部と、を有する帳票処理装置によって帳票を処理する帳票処理方法であって、前記取込・取出部から帳票を取り込む帳票取り込みステップと、前記帳票取り込みステップで取り込まれた帳票の種別を判定する種別判定ステップと、前記種別判定ステップで帳票が所定の第1の種類の帳票と判定されたとき、帳票を前記第1の処理部で処理し、前記第2の処理部を経由して、前記第1の帳票待避部に待避し、前記種別判定ステップで帳票が所定の第2の種類の帳票と判定されたとき、帳票を前記第1の処理部から前記第2の処理部に搬送して該第2の処理部で処理し、前記第2の帳票待避部に待避する処理ステップを具備することを特徴とする帳票処理方法。 【請求項7】 帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と接続された第1の帳票処理部と、前記第1の帳票処理部と接続された第2の帳票処理部と、前記第2の帳票処理部から帳票を待避して保持する複数の帳票待避部と、を有する帳票処理装置によって処理されている第1および第2の帳票のうち該第1の帳票を優先的に取り出す帳票取出方法であって、前記第2の帳票が前記第1、第2の帳票処理部のいずれかにあるとき、該第2の帳票を前記複数の帳票待避部のいずれかへ待避する帳票待避ステップと、前記第1の帳票を前記取込・取出部を介して取り出す第1の帳票取り出しステップと、前記複数の帳票待避部のいずれかに待避された前記第2の帳票を前記取込・取出部を介して取り出す第2の帳票取り出しステップと、を具備することを特徴とする帳票取出方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、銀行等の金融機関で用いられる帳票処理装置、帳票処理方法、および帳票取出方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から銀行等の金融機関において、現金自動預出金機(以下、単にATMと称する)が利用されている。このATMに搭載されるユニットの一つに、帳票を処理する帳票処理ユニットがある。ここで、帳票には払込書や通帳等複数種類が存在することから、単一の帳票処理ユニットで複数種の帳票を取り扱えることが望ましい。このためには、帳票処理ユニットに通帳を処理する通帳処理部と払込書を処理する払込書処理部の双方を設置すればよい。このようにすることで、通帳と払込書の双方を以下■〜■のような高効率かつ高い自由度で処理することが可能となる。 ■通帳と払込書の挿入順番に関わりなく、通帳および払込書を処理できる。 ■通帳と払込書の処理を同時並行的に行える。 ■処理を中止して帳票を放出するときに、放出の順序を任意に設定できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帳票処理ユニットが通帳処理部と払込書処理部の双方を有するのでは、処理機構が重複し高価格化の原因となる。通帳と払込書の処理内容には共通性のあるものも含まれる。このような共通性のある処理はできるだけ単一の処理機構で処理することが好ましい。例えば、通帳と払込書のいずれについても、帳票イメージの読込処理および印字処理が必要とされる。帳票イメージの読込機構や印字機構を通帳処理部と払込書処理部の双方で備えるのは、処理機構の重複を招くことになる。この一方、共通性のある処理機構を単一化しただけでは、通帳と帳票の挿入順序が制約される等処理の自由度が低下するおそれがある。本発明はこのような課題を解決するためのもので、複数種類の帳票を処理する際の処理機構の共通化を図りつつ、かつ処理の自由度が確保可能な帳票処理装置と帳票処理方法の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、第1の発明に係る帳票処理装置は、複数種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、前記取込・取出部から取り込まれた帳票を処理する帳票処理部と、前記帳票処理部から帳票を待避して保持する複数の帳票待避部と、を具備することを特徴とする。帳票待避部を複数有することで複数種類の帳票を処理する際の自由度の確保が可能となる。例えば、帳票の挿入順序に依らず帳票の処理が可能となる。また、帳票の処理途中に帳票を取り出す場合に、任意の順序での帳票の取り出しが可能となる。また、帳票処理部には、異種の帳票についての共通性ある処理機構を重複して備える必要がない。このため、帳票処理装置の簡素化が図られる。 【0005】第2の発明に係る帳票処理装置は、第1および第2の種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、前記取込・取出部と接続され、前記第1の種類の帳票を処理する第1の帳票処理部と、前記第1の帳票処理部と接続され、少なくとも前記第2の種類の帳票を処理する第2の帳票処理部と、前記第2の帳票処理部から帳票を待避して保持する複数の帳票待避部と、を具備することを特徴とする。帳票待避部を複数有することで複数種類の帳票を処理する際の自由度の確保が可能となる。また、第1、第2の帳票処理部によって、複数の帳票の同時並行的な処理が可能となる。さらに、第2の帳票処理部に複数種類の帳票について共通性ある処理機構を備えることで、帳票処理装置の簡素化が図られる。 【0006】第3の発明に係る帳票処理装置は、複数種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、一端が前記取込・取出部に接続された第1の搬送路と、前記第1の搬送路の他端と対応する一端を有する第2の搬送路と、前記第2の搬送路に沿って配置され、帳票を処理する帳票処理機構と、前記第2の搬送路の前記一端と対応する1端を有する第3の搬送路と、前記第2の搬送路の他端と対応する1端を有する第4の搬送路と、前記第2の搬送路の前記一端を前記第1の搬送路の前記他端と前記第3の搬送路の前記一端いずれかに切り換えて接続する搬送路接続切換部と、を具備することを特徴とする。帳票処理機構が配置された第2の搬送路上の帳票は、第2の搬送路の両端いずれからでも第3または第4の搬送路上へ待避することが可能となる。このように第2の搬送路が2つの待避場所を有していることで、帳票の処理の自由度が確保される。 【0007】第4の発明に係る帳票処理装置は、第1および第2の種類の帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と、一端が前記取込・取出部に接続された第1の搬送路と、前記第1の搬送路に沿って設置され、前記第1の種類の帳票を処理する第1の帳票処理機構と、前記第1の搬送路の他端と対応する一端を有する第2の搬送路と、前記第2の搬送路に沿って配置され、少なくとも前記第2の種類の帳票を処理する第2の帳票処理機構と、前記第2の搬送路の前記一端と対応する1端を有する第3の搬送路と、前記第2の搬送路の他端と対応する1端を有する第4の搬送路と、前記第2の搬送路の前記一端を前記第1の搬送路の前記他端と前記第3の搬送路の前記一端いずれかに切り換えて接続する搬送路接続切換部と、を具備することを特徴とする。第1、第2の搬送路それぞれに沿って、第1、第2の帳票処理機構が配置されていることから、複数の帳票の同時並行的な処理が可能となる。さらに、第2の搬送路が、第3または第4の搬送路と2つの待避場所を有していることで、帳票の処理の自由度が確保される。 【0008】第5の発明に係る帳票処理装置は、第4の発明に加え、第2の帳票処理機構が、前記第1の種類の帳票を処理することを特徴とする。第2の帳票処理機構が第1、第2の種類の帳票のいずれも処理することが可能なので、帳票処理装置の構成を簡略化できる。 【0009】第6の発明に係る帳票処理方法は、帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と接続された第1の帳票処理部と、前記第1の帳票処理部と接続された第2の帳票処理部と、前記第2の帳票処理部から帳票を待避して保持する第1、第2の帳票待避部と、を有する帳票処理装置によって帳票を処理する帳票処理方法であって、前記取込・取出部から帳票を取り込む帳票取り込みステップと、前記帳票取り込みステップで取り込まれた帳票の種別を判定する種別判定ステップと、前記種別判定ステップで帳票が所定の第1の種類の帳票と判定されたとき、帳票を前記第1の処理部で処理し、前記第2の処理部を経由して、前記第1の帳票待避部に待避し、前記種別判定ステップで帳票が所定の第2の種類の帳票と判定されたとき、帳票を前記第1の処理部から前記第2の処理部に搬送して該第2の処理部で処理し、前記第2の帳票待避部に待避する処理ステップを具備することを特徴とする。帳票の種別が第1、第2の種類のいずれであるかに応じて、第1または第2の処理部での処理、その後の第1または第2の帳票待避部への待避を行う。このため、その後に先に処理されたと異なる種類(第1または第2の種類いずれか)の帳票が取り込まれても第1または第2の処理部で処理できる。このように第1、第2の種類の帳票のいずれが先に取り込まれても帳票を処理することが可能となる。 【0010】第7の発明に係る帳票処理方法は、帳票の取り込みおよび取り出しを行う取込・取出部と接続された第1の帳票処理部と、前記第1の帳票処理部と接続された第2の帳票処理部と、前記第2の帳票処理部から帳票を待避して保持する複数の帳票待避部と、を有する帳票処理装置によって処理されている第1および第2の帳票のうち該第1の帳票を優先的に取り出す帳票取出方法であって、前記第2の帳票が前記第1、第2の帳票処理部のいずれかにあるとき、該第2の帳票を前記複数の帳票待避部のいずれかへ待避する帳票待避ステップと、前記第1の帳票を前記取込・取出部を介して取り出す第1の帳票取り出しステップと、前記複数の帳票待避部のいずれかに待避された前記第2の帳票を前記取込・取出部を介して取り出す第2の帳票取り出しステップと、を具備することを特徴とする。前記第2の帳票が前記第1、第2の帳票処理部のいずれかにあるとき、該第2の帳票前記複数の帳票待避部のいずれかへ待避することによって、第1の帳票の優先的取り出しを可能としている。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 (ATMの構成の概要)図1は本発明に係る現金自動預出金機(以下、単にATMと称する)100の外観を表す斜視図である。ATM100は、カードユニット101、複合帳票処理ユニット102、紙幣ユニット103、硬貨ユニット104、操作パネル105、音声出力部(図示せず)から構成される。 【0012】カードユニット101は、磁気カードを処理する。複合帳票処理ユニット102は、複数の種類の通帳および単票(払込書)等の異種帳票の処理を行う。払込書には払込先の口座番号、金額、払込先住所等の払込に必要な情報が手書きまたは印刷により書き込まれている。また、通帳には口座番号、取引日時、取引金額、口座残高等の情報が印刷等により書き込まれ、最終取引日、口座番号等の情報が磁気ストライプに磁気情報として書き込まれている。 【0013】紙幣ユニット103および硬貨ユニット104はいずれも、現金を取り扱う現金ユニットである。紙幣ユニット103は紙幣の受け入れや払い出し等の処理を行い、硬貨ユニット104は硬貨の受け入れや払い出し等の処理を行う。操作パネル105は、タッチセンサパネル等からなり、利用者からの操作入力の受け入れ、利用者へ画面を通じて各種のメッセージの提供を行う。また、音声出力部は、利用者に音声による各種メッセージを提供する。例えば、ATM100で払込処理を行う場合は、操作パネル105の画面ガイダンス、音声出力部による音声ガイダンス等の指示に従い払込書の取引を選択する。 【0014】(複合帳票処理ユニット102の内部構成)図2は、複合帳票処理ユニット102の内部構成を表す模式図である。同図に示すように複合帳票処理ユニット102は、挿入口1、搬送ローラ3a、3bからなる搬入部3、磁気リード/ライト部7、イメージ読取部9、印字部10、帳票格納部11、頁めくり機構13、通帳発行部15、搬送ローラ群3c−3z、搬送切り替えゲート71〜73から構成される。 【0015】取込・取出部たる挿入口1は、ATM100の利用者からの通帳および払込書などの帳票の投入を受け入れる。搬入部3は、一対の搬送ローラ3a、3bで構成され、挿入口1より挿入された帳票の自動搬入を行う。磁気リード/ライト部7は、磁気ヘッド39を有し、通帳に貼り付けられた磁気ストライプに対してデータをリード/ライトする。イメージ読取部9は、赤外線光源およびCCDラインセンサから構成され、帳票のイメージを光学的に読み込む。印字部10は、帳票への印字を行う。帳票格納部11は、複数の収納庫を有し、取引済み払込書などを収納する。頁めくり機構13は、幅寄せ機構と略一体に構成される。この結果、通帳の頁めくり、および通帳裏面の磁気ストライプを磁気リード/ライト部7の磁気ヘッド39と平行にする通帳の整位の双方を実行可能である。通帳発行部15は、未使用の通帳を格納し、新規通帳の発行を行う。 【0016】(複合帳票処理ユニット102内の搬送路)以下、帳票を搬送する搬送路につき詳細に説明する。搬送ローラ3a〜3d、3e〜3l、3m〜3p、3q〜3t、3u〜3xは、搬送モータ51〜55でそれぞれ駆動され、帳票を搬送する搬送路たる前段駆動搬送路61、後段駆動搬送路62、前段媒体待避搬送路63、後段媒体待避搬送路64、一時保留搬送路65を構成する。搬送モータ51〜55を順方向、逆方向に回転することで、前段駆動搬送路61、後段駆動搬送路62、前段媒体待避搬送路63、後段媒体待避搬送路64、一時保留搬送路65それぞれ上の帳票を前方、後方いずれにも搬送できる。 【0017】前段駆動搬送路61は、その前端が挿入口1に対応するように配置され、搬送モータ51で搬送ローラ3a〜3dを駆動することによって帳票を搬送する。前段駆動搬送路61に沿って、磁気リード/ライト部7および頁めくり機構13が配置され、磁気リード/ライト部7による通帳への磁気的な読み出し、書き込みを可能としている。後段駆動搬送路62は、その前端が前段駆動搬送路61の後端に対応するように配置され、搬送モータ52で搬送ローラ3e〜3lを駆動することによって帳票を搬送する。後段駆動搬送路62に沿って、イメージ読取部9および印字部10が配置され、イメージ読取部9による通帳および払込書の画像読み取り、印字部10による通帳および払込書への印字を可能としている。 【0018】前段媒体待避搬送路63は、その一端が後段駆動搬送路62の前端に対応するように配置され、搬送モータ53で搬送ローラ3m〜3pを駆動することによって帳票を搬送する。前段媒体待避搬送路63は、帳票を後段駆動搬送路62で処理する際に、他の帳票を一時的に後段駆動搬送路62から待避する第1の帳票待避部として用いることができる。後段媒体待避搬送路64は、その一端が後段駆動搬送路62の後端に対応するように配置され、搬送モータ54で搬送ローラ3q〜3tを駆動することによって帳票を搬送する。後段媒体待避搬送路64は、帳票を後段駆動搬送路62で処理する際に、他の帳票を一時的に後段駆動搬送路62から待避する第2の帳票待避部として用いることができる。 【0019】このように前段媒体待避搬送路63、後段媒体待避搬送路64は、後段駆動搬送路62上の前端側、後端側それぞれから帳票を待避することを可能とし、複数種類の帳票を処理するときの自由度を高めている。一時保留搬送路65は、その一端が後段駆動搬送路62の後端に対応するように配置され、搬送モータ55で搬送ローラ3u〜3xを駆動することによって帳票を搬送する。一時保留搬送路65は、帳票を帳票格納部11に搬送するための搬送路であるが、後段駆動搬送路62から帳票を待避する第3の帳票待避部として用いることもできる。 【0020】搬送路接続切換部たる搬送切り替えゲート71は、後段駆動搬送路62の前端を前段駆動搬送路61、前段媒体待避搬送路63のいずれに接続するかの切換を行う。搬送切り替えゲート71によって、後段駆動搬送路62上の帳票(媒体)を前段駆動搬送路61、前段媒体待避搬送路63のいずれに搬送するかを選択できる。搬送切り替えゲート72は、後段駆動搬送路62の後端を後段媒体待避搬送路64、一時保留搬送路65のいずれに接続するかの切換を行う。搬送切り替えゲート72によって、後段駆動搬送路62上の帳票(媒体)を後段媒体待避搬送路64、一時保留搬送路65のいずれに搬送するかを選択できる。搬送切り替えゲート73は、一時保留搬送路65上の媒体を帳票格納部11内のどの収納庫内に収納するかの切換えを行う。 【0021】(複合帳票処理ユニット102の機構制御部の構成)図3に、この複合帳票処理ユニット102の機構制御部の構成を示す。同図に示すように、複合帳票処理ユニット102のシステムボード21には、CPU(主制御部)23、データ処理回路25、I/Oポート27、28、29、画像メモリ31などが搭載され、これらは内部バス33を通じて相互に通信を行う。 【0022】CPU23は複合帳票処理ユニット102の全体的な制御と処理を行うべくプログラム(命令)を実行する。具体的にはCPU23は、イメージ読取部9が読取った帳票のイメージを解析し、帳票の最終印字行の判定、指定行の印字有無の判定等を行う。また、CPU23は印字ドライバ回路41を制御し、印字ヘッド43を駆動する。なお、CPU23はATM100の総合制御部35と通信可能である。 【0023】データ処理回路25は、磁気ヘッドドライバ回路37と接続されている。この磁気ヘッドドライバ回路37は、データ処理回路25で生成された磁気ヘッド39用の記録データに基づいて磁気リード/ライト部7の磁気ヘッド39を駆動したり、磁気ヘッド39によって通帳の磁気ストライプから読み出された信号の処理を行う。データ処理回路25は、印字ドライバ回路41と接続され、印字部10の印字パターンデータの生成処理などを行う。印字ドライバ回路41はデータ処理回路25によって生成された印字パターンデータに基づいて印字部10の印字ヘッド43を駆動する。 【0024】システムボード21のI/Oポート28にはイメージ読取部9が接続されている。イメージ読取部9によって帳票から読み出されたイメージは内部バス33を通じて画像メモリ31に蓄積される。この画像メモリ31に蓄積された帳票イメージを用いて文字認識などが行われる。また、I/Oポート27には、搬送ローラ3a−3xを駆動する搬送モータ51〜55をはじめとする各種のモータやソレノイドなどの動力源に駆動信号を供給して駆動するドライバ回路45が接続されている。 【0025】(複合帳票処理ユニット102の動作)以下に銀行口座等の口座からの送金処理を行う場合の複合帳票処理ユニット102の動作を説明する。このとき、送金先、金額等が記載された払込書、送金元の口座についての通帳の双方を用いて処理が行われるものとする。図4、図5は、この送金処理において、払込書、通帳それぞれが先に挿入される場合の帳票の処理手順の一例を表す表であり、処理順序に対する処理内容および帳票の位置の対応関係が表されている。これらの表において、黒丸が払込書を、白丸が通帳を、それぞれ表している。利用者による操作パネル105の操作により払込取引が選択されたことにより、複合帳票処理ユニット102は帳票の受入待機状態となる。以下、払込書が先に挿入された場合と、通帳が先に挿入された場合に分けて説明する。 【0026】A.払込書が先に挿入される場合まず、払込書が先に挿入される場合について図4に基づき説明する。 (1)利用者によって挿入口1に払込書が挿入される。挿入された払込書はセンサ等により判別され(種別の判定)、搬送ローラ3a、3bを駆動することにより前段駆動搬送路61上に搬入される(処理101)。 【0027】(2)払込書は、さらに後段駆動搬送路62上に搬送され、イメージ読取部9によって帳票イメージが読み取られる(処理102)。帳票イメージが読み取られた払込書は後段媒体待避搬送路64上に搬送(待避)される(処理103)。イメージ読取部9で読み取られた帳票イメージに基づき、払込先口座番号、金額などの文字認識及び、必要な記入欄に対する文字の有無の確認等がなされる。また、操作パネル105上に口座番号などの読み取られたイメージと文字認識された結果が並んで表示され、利用者が文字認識内容に問題ないことを確認できる。利用者が、操作パネル105上の所定のキーを押すことにより、複合帳票処理ユニット102への通帳の投入、紙幣ユニット103、硬貨ユニット104への現金の投入、またはカードユニット101へのカードの投入が指示される。以下、現金、カードによって口座への払込処理などが行われる場合は除外し、利用者が挿入口1に通帳を挿入したものとして説明する。 【0028】(3)挿入口1に挿入された通帳は、搬送ローラ3a、3bによって前段駆動搬送路61上に搬入される(処理104)。前段駆動搬送路61上の通帳は、頁めくり機構13と一体の幅寄せ機構により磁気ヘッド39と通帳裏面の磁気ストライプが平行になるように整位され、磁気リード/ライト部7により裏面の磁気ストライプに記録されている磁気情報が読み取られる(処理105)。読み取られた磁気情報は、口座への払込などの処理に用いられる。 【0029】(4)次に通帳は、後段駆動搬送路62上に搬送され、イメージ読取部9によって、通帳の見開いたページのイメージが読み取られ、読み取られたイメージに基づいてページ数及び印字済行が検出される(処理106)。その後、通帳は前段媒体待避搬送路63上に搬送(待避)される(処理107)。 (5)後段媒体待避搬送路64上に待避していた払込書は後段駆動搬送路62に搬送されてイメージ読取部9によって帳票イメージが読み取られ、印字を行う位置が確認される(処理108)。その後、払込書は印字部10により、取扱日時、取扱局などの必要な印字がなされた後(処理109)、後段媒体待避搬送路64上に搬送される(処理110)。 【0030】(6)前段媒体待避搬送路63上に待避していた通帳は後段駆動搬送路62上に搬送され、イメージ読取部9によって帳票イメージが読み取られ、印字位置(次印字行)が確認される(処理111)。印字位置が確認された通帳は、印字部10によって取引結果が記入され(処理112)、再度イメージ読取部9にて帳票イメージが読み取られ、印字済行の検知、印字濃度判定等印字結果の確認が行われる(処理113)。 (7)後段駆動搬送路62上の通帳が前段駆動搬送路61上に搬送されると共に、後段媒体待避搬送路64上の払込書が後段駆動搬送路62上に搬送される(処理114)。これは後段駆動搬送路62上の帳票が入れ替わったことを意味する。この入れ替えは、前段駆動搬送路61上の通帳がその前端側に搬送され、払込書が前段駆動搬送路61の後端側から搬出されることから、同時並行的に行うことができる。この後、以下に示すように、通帳は前段駆動搬送路61上で、払込書は後段駆動搬送路62上で、同時並行的に処理される。 【0031】(8)払込書ではイメージ読取部9によって帳票イメージが読み取られ印字位置が確認される一方、通帳では取引結果が磁気リード/ライト部7によって裏面の磁気ストライプへ書き込まれる(処理115)。さらに払込書では印字部10による取扱日時、取扱局などの必要な印字がなされる一方、通帳では磁気リード/ライト部7による書き込み内容の確認(磁気ベリファイ)が行われる(処理116)。 (9)一時保留搬送路65を経由して払込書が帳票格納部11の所定の収納庫内に収納される一方、通帳が挿入口1から排出され使用者へ返却される(処理117)。なお、払込書が収納される収納庫は、搬送切り替えゲート73により指定される。 【0032】以上に示したように、通帳は前段駆動搬送路61上で、払込書は後段駆動搬送路62上で、それぞれ同時並行的に処理される。本実施形態では、通帳と払込書で共通するイメージ読取処理および印字処理は後段駆動搬送路62で行うこととして、処理機構の共通化を図っている。この一方、通帳のみに関わる磁気読込・書込処理、頁めくり処理および幅寄せ処理を前段駆動搬送路61で行うこととして、通帳と払込書の同時並行的な処理を可能としている。 【0033】B.通帳が先に挿入される場合通帳が先に挿入される場合について図5に基づき説明する。 (1)利用者によって挿入口1に通帳が挿入される。挿入口1に挿入された通帳はセンサ等により判別され(種別の判定)、搬送ローラ3a、3bによって前段駆動搬送路61上に搬入される(処理201)。前段駆動搬送路61上の通帳は、頁めくり機構13により磁気ヘッド39と通帳裏面の磁気ストライプが平行になるように整位され、磁気リード/ライト部7により裏面の磁気ストライプに記録されている磁気情報が読み取られる(処理202)。読み取られた磁気情報は、口座への払込などの処理に利用される。 【0034】(2)前段駆動搬送路61上の通帳は、後段駆動搬送路62上に搬送され、イメージ読取部9によって、通帳の見開いたページのイメージが読み取られ、読み取られたイメージに基づいてページ数及び印字済行が検出される(処理203)。その後、通帳は前段媒体待避搬送路63上に搬送(待避)される(処理204)。 (3)払込書が利用者によって挿入口1に挿入される。挿入口1に挿入された通帳は、搬送ローラ3a、3bによって前段駆動搬送路61上に搬入される(処理205)。払込書は、さらに後段駆動搬送路62上に搬送され、イメージ読取部9によって帳票イメージが読み取られる(処理206)。 (4)イメージ読取部9で読み取られた帳票イメージに基づき、帳票の払込先口座番号、金額などの文字認識及び、必要な記入欄に対する文字の有無の確認等、さらには印字位置の確認がなされる(処理207)。その後の処理208〜216は、先に述べた処理109〜117それぞれと対応することから、説明を省略する。 【0035】本実施形態において、前段媒体待避搬送路63、後段媒体待避搬送路64と複数の媒体待避所を有することによって、通帳と払込書のいずれが先に挿入されても、通帳と払込書への書き込み処理の手順を変える必要はない(処理208〜216と処理109〜117の共通性)。このように処理手順の共通性を保つことができるので、複合帳票処理ユニット102を動作するためのプログラムを作成する労力が低減される。なお、通帳と払込書の挿入順序によって、上記の書き込み処理の手順を変更しても差し支えない。 【0036】(帳票の処理中止)図4の処理101〜106及び図5の処理201〜203を実行しているときに(即ち、帳票への書き込み処理前)、利用者が処理の中止を希望する場合がある。このとき、利用者が操作パネル105上の取消ボタンを押下することで、処理の中止および通帳と取扱書の双方の放出がなされる。この放出において、優先度を規定し、払込書を先に通帳を後に放出することが多い。払込書を優先的に放出することで、払込書の取り忘れを回避することが可能となる。図6は、処理101〜106または処理201〜203のいずれかの処理中に利用者が取り消しボタンを押下した場合に、払込書を優先的に放出する手順を表すフロー図である。 【0037】以下、図6に基づき説明する。 (1)利用者が取り消しボタンを押下すると(ステップS101)、通帳と払込書のいずれが処理中であるかが判断される(ステップS102)。 (2)ステップS102で通帳が処理中と判断されたら、さらに通帳が後段駆動搬送路62上で処理中か否かが判断される(ステップS103)。ステップS103での判断がYesであるなら、通帳を後段駆動搬送路62上から前段媒体待避搬送路63上に搬送(待避)する(ステップS104)。このとき、払込書は後段媒体待避搬送路64上にある。 【0038】(3)後段媒体待避搬送路64上の払込書を後段駆動搬送路62上に、さらに前段駆動搬送路61上に搬送する(ステップS105)。その後、前段駆動搬送路61上の払込書が挿入口1から放出される(ステップS106)。 (4)前段駆動搬送路61上の通帳は、後段駆動搬送路62上に、さらに前段駆動搬送路61上に搬送され(ステップS107)、挿入口1から放出される(ステップS108)。 【0039】(5)ステップS103の判断がNoのときには通帳が前段駆動搬送路61上で処理されていることになる。このときには、前段駆動搬送路61上の通帳を後段駆動搬送路62上に搬送した後に(ステップS109)、ステップS104〜S108の手順に従って払込書と通帳が放出される。 (6)ステップS102での判断の結果、払込書が処理中とされた場合には、払込書が前段駆動搬送路61上で処理されているか否かが判断される(ステップS110)。 【0040】(7)ステップS110での判断がYesであればステップS106〜S108の手順により払込書と通帳が放出される。ステップS110での判断がNoであれば払込書は後段駆動搬送路62上で処理されていることになる。このときには、後段駆動搬送路62上の払込書が前段駆動搬送路61上に搬送された後(ステップS111)、ステップS106〜S108の手順により払込書と通帳が放出される。以上のように本実施形態では、払込書、通帳のいずれが処理中であるかに拘わりなく、払込書を優先的に放出することができる。なお、必要であれば、通帳を優先的に放出することも可能である。以上のように、複合帳票処理ユニット102は、優先度に応じて通帳、払込書のいずれでも先に放出することが可能である。 【0041】(その他の実施形態)なお、本発明の帳票処理装置は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、帳票の種別は通帳、払込書には限定されない。また、前段駆動搬送路を設けることなく、挿入口を直接的に後段駆動搬送路に接続しても差し支えない。このとき、前段駆動搬送路に沿って配置されていた頁めくり機構等は後段駆動搬送路に沿って配置される。上記実施形態では搬送路に沿って帳票の処理機構を配置したが、搬送路が処理機構に接続され処理機構が別途に帳票を搬送する機能を有しても良い。 【0042】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、複数種類の帳票を処理する際の処理機構の共通化を図りつつ、処理の自由度を確保可能な帳票処理装置、帳票処理方法を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年9月12日(2001.9.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077849 【弁理士】 【氏名又は名称】須山 佐一
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| 【公開番号】 |
特開2003−85619(P2003−85619A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月20日(2003.3.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−277066(P2001−277066) |
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