| 【発明の名称】 |
印鑑領域抽出処理装置、同方法および同手順を記録した記録媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉浦 裕子 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内
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| 【要約】 |
【課題】通常の罫線認識や文字認識処理と同様の処理方式で印鑑領域を抽出する印鑑領域抽出処理装置を得る。
【解決手段】CPU101、ROM102、RAM103、表示装置104、ハードディスク105、キーボード106、マウス107、CD−ROMドライブ108、CD−ROM109、スキャナ110を有し、2値画像を入力し、入力画像の画像データより画像部の連続矩形を抽出し、小矩形を選出し、規則性の小矩形を抽出し、規則性の小矩形を抽出して結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく。この入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2値の入力画像の画像データより画像部の連続矩形を抽出する画像部連続矩形抽出部と、小矩形を選出する小矩形選出部と、規則性小矩形を抽出する規則性小矩形抽出部と、前記規則性小矩形抽出部で結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく不規則性小矩形領域抽出処理部とを備え、前記入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、該抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断する、ことを特徴とする印鑑領域抽出処理装置。 【請求項2】 前記抽出された印鑑領域には文字認識処理を実行しないことにより、文書認識の処理時間、文字認識の誤認識を低減したことを特徴とする請求項1記載の印鑑領域抽出処理装置。 【請求項3】 2値の入力画像の画像データより画像部の連続矩形を抽出する画像部連続矩形抽出工程と、小矩形を選出する小矩形選出工程と、規則性小矩形を抽出する規則性小矩形抽出工程と、前記規則性の小矩形を抽出して結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく不規則性小矩形領域抽出処理工程とを備え、前記入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、該抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断する、ことを特徴とする印鑑領域抽出処理方法。 【請求項4】 前記抽出された印鑑領域には文字認識処理を実行しないことにより、文書認識の処理時間、文字認識の誤認識を低減したことを特徴とする請求項3記載の印鑑領域抽出処理方法。 【請求項5】 前記印鑑領域と判断された領域を何らかの方法で警告して、ユーザに確認判断を委ねることにより、より正確に印鑑領域を判断することを特徴とする請求項3または4記載の印鑑領域抽出処理方法。 【請求項6】 前記抽出された印鑑領域において、該領域の画像データを除去することにより、印鑑捺印欄を設けたフォームを作成する工程をさらに有することを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載の印鑑領域抽出処理方法。 【請求項7】 2値の入力画像の画像データより画像部を連続矩形抽出し、小矩形を選出し、規則性の小矩形を抽出する各工程と、前記規則性の小矩形を抽出して結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく不規則性小矩形領域抽出処理工程とを備え、前記入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、該抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断することを特徴とする印鑑領域抽出処理手順を記録した記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、印鑑領域抽出処理装置、同方法および同手順を記録した記録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、印鑑領域抽出処理装置、同方法および同手順を記録した記録媒体は、たとえば、朱肉で押印された印影の解析に適用される。 【0003】本発明と技術分野の類似する先願発明例1として、特開平8−297704号公報の「健康保険自動認識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識方法および装置」がある。本先願発明例1には、印鑑位置の認識が含まれているが、その認識方法は色成分に基づいた方法である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の技術では通常、印鑑は朱肉で捺印されており、色は赤色である場合がほとんどである。赤色のものを通常のスキャナ等で2値画像で読み込むと印鑑部の画像がかすれて取り込まれるという問題点を伴う。 【0005】印鑑領域の特性は、印鑑領域がかすれているために2値入力データの画像部が不連続となり、矩形が多数存在する。しかし、点線や網点を含む画像であっても矩形の数は多くなるので印鑑領域とは区別がつかない。 【0006】点線や網点のように規則的に存在している矩形集団とわけることが第1の課題である。次に不規則な矩形集団が画像全体に存在する場合には、その画像はノイジーな画像ということになる。印鑑領域はあくまでも局所的に存在するはずである。従って、不規則矩形集団であり、かつその領域が局所的(面積が小さく、画像全体に及ばない意)であることを抽出することが第2の課題である。 【0007】なお、上記の先願発明例1は、本発明が印鑑は朱肉(赤色)で捺印されると仮定して2値画像(白黒)で取り込むことにより印鑑領域を抽出する方法をとっている点において異なっている。 【0008】本発明は、上記のかすれ画像領域を印鑑領域の特性とすることで、通常の罫線認識や文字認識処理と同様の処理方式で印鑑領域を抽出する印鑑領域抽出処理装置、同方法および同手順を記録した記録媒体を得ることを目的とする。より詳細には、目的を達成するための課題としては次の様な例があげられる。 【0009】抽出された印鑑領域に対しては、文字認識処理を実行させないことで、文字認識処理時間、誤認識の低減を目的とする。 【0010】特定できた印鑑領域に対して何らかの警告手段を用いてユーザに知らせることにより、特定された印鑑領域が正しいか否かの判断をユーザに指示してもらう。本発明は、印鑑領域の正誤判定をユーザに指示してもらうことで、印鑑領域抽出の精度を向上すること、最終的にはフォーム再現性の向上を目的とする。 【0011】特定された印鑑領域に存在する画像データを除去することで、印鑑領域にノイズが入らないフォームの再現を実現可能とすることを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明の印鑑領域抽出処理装置は、2値の入力画像の画像データより画像部の連続矩形を抽出する画像部連続矩形抽出部と、小矩形選出部と、規則性小矩形抽出部と、前記規則性小矩形抽出部で結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく不規則性小矩形領域抽出処理部とを備え、前記入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、該抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断することを特徴としている。 【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印鑑領域抽出処理装置において、前記抽出された印鑑領域には文字認識処理を実行しないことにより、文書認識の処理時間、文字認識の誤認識を低減したことを特徴とする。 【0014】請求項3記載の発明の印鑑領域抽出処理方法は、2値の入力画像の画像データより画像部の連続矩形を抽出する画像部連続矩形抽出工程と、小矩形選出工程と、規則性の小矩形を抽出する規則性小矩形抽出工程と、前記規則性の小矩形を抽出して結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく不規則性小矩形領域抽出処理工程とを備え、前記入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、該抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断することを特徴とする。 【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の印鑑領域抽出処理方法において、前記抽出された印鑑領域には文字認識処理を実行しないことにより、文書認識の処理時間、文字認識の誤認識を低減したことを特徴とする。 【0016】請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の印鑑領域抽出処理方法において、前記印鑑領域と判断された領域を何らかの方法で警告して、ユーザに確認判断を委ねることにより、より正確に印鑑領域を判断することを特徴とする。 【0017】請求項6記載の発明は、請求項3から5の何れか1項に記載の印鑑領域抽出処理方法において、前記抽出された印鑑領域において、該領域の画像データを除去することにより、印鑑捺印欄を設けたフォームを作成する工程をさらに有することを特徴とする。 【0018】請求項7記載の発明の印鑑領域抽出処理手順を記録した記録媒体は、2値の入力画像の画像データより画像部を連続矩形抽出し、小矩形を選出し、規則性の小矩形を抽出する各工程と、前記規則性の小矩形を抽出して結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく不規則性小矩形領域抽出処理工程とを備え、前記入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、該抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断することを特徴とする。 【0019】 【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明による印鑑領域抽出処理装置、同方法および同手順を記録した記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。図1から図6を参照すると、本発明の印鑑領域抽出処理装置、同方法および同手順を記録した記録媒体の一実施形態が示されている。 【0020】図1は、本発明の印鑑領域抽出処理装置の実施形態を示すブロック構成図であり、印鑑領域抽出処理方法および同手順を記録した記録媒体に適用される。図1の印鑑領域抽出処理装置は、CPU101、ROM102、RAM103、表示装置104、ハードディスク105、キーボード106、マウス107、CD−ROMドライブ108、CD−ROM109、スキャナ110を有して構成される。 【0021】(第1の実施例)図2は、第1の実施例の処理手順を示す図である。スキャナ110などの2値イメージデータを2値画像入力により取り込む(ステップS1)。画像部連続矩形抽出部で画像部連続矩形を抽出する(ステップS2)。次に、小矩形選出部でステップS2で抽出した矩形サイズの小さい矩形を選出する(ステップS3)。ここで、サイズは任意とする。例えば、点線要素サイズなどに相当するように縦横Adot数以下と単純に決める。また、ノイズを無視するためにBdot数以上Adot数以下としてもよい。このようにして、選出された小矩形を対象に規則性のある小矩形を抽出していく(ステップS4)。 【0022】ステップS4の処理は一定の処理方向(XもしくはY)において、一定値内に位置している小矩形どうしを統合(抽出)していくという処理が考えられる。例えば、点線の場合などは点線要素はある要素を基点にすると、一定位置内に点線要素が位置しているために点線要素であれば次々と統合されていく。規則性のある小矩形が抽出された後、統合されずに残った不規則性小矩形全てに対して、今度は別の条件で統合処理を実行する(ステップS5)。 【0023】ステップS5の統合条件は、図3から図5に示すように、Aの小矩形を基点とするとX、Y方向の一定値以内に小矩形Bが存在していれば、図4で示すようにかすれ領域αとして統合する。今度はかすれ領域αを基点としてX、Y方向の一定値以内小矩形Cが存在していれば、統合して図5に示すようにかすれ領域αを成長させていく。かすれ領域がひとつもなければ、印鑑領域はなしということになる。なお、図3から図5中の符号A、B、Cは、2つ以上結合できなかった1つの要素小矩形である。 【0024】1つ以上でも抽出されれば、ステップS6の印鑑領域判別処理を行う。印鑑領域はその領域面積が文書全体におよんでいない網点ではないので、かすれ領域を形成している小矩形サイズは一定でないという条件で絞り込む。例えば、次に示す条件のかすれ領域を印鑑領域と判断する。かすれ領域サイズがCdot数以上Ddot数以下である。かすれ領域を構成している(含まれている)小矩形サイズの分散値が大きくE値以上である。 【0025】(第2の実施例)文書認識において、請求項1記載の発明で抽出された印鑑領域に対して、文字認識処理を実行させない条件を追加する。これにより、ムダな文字認識処理が実行されず、誤認識、処理時間の低減化を達成できる。 【0026】(第3の実施例)図6は、第3の実施例における印鑑領域抽出処理の処理手順例を示した図である。図6のステップS11からステップS16までは、第1の実施例の説明したステップS1からステップS6の記載のとおりである。第1の実施例で抽出された印鑑領域の精度は、100%ではないため、それを補うために、ユーザに確認をとらせて、印鑑領域の誤抽出対策をすることが第3の実施例の発明である。抽出された印鑑領域に対して、ステップS17でユーザに確認を促すような警告をだす。例えば、コンピュータの画面上に処理対象となっている文書(フォーム)を表示させて、抽出された印鑑領域を反転画像などで警告して正しいか否かの入力をさせる指示を表示する。 【0027】ユーザは警告表示された領域が印鑑領域であれば、正しいことを示す入力をする。この入力を受け取って、ステップS18で印鑑領域の有効判断処理により、無効か有効かをふりわける。第3の実施例は、印鑑領域をはじめからユーザに指定させるよりも、ユーザ側の手間の軽減にもつながる。 【0028】(第4の実施例)第1の実施例から第3の実施例で抽出された印鑑領域処理の後にその領域内で抽出された全矩形データを無効、または除去する処理を追加する。または、印鑑領域内の画像データ全てを白画像におきかえる処理を行う。 【0029】上記の説明において、構成・動作の説明の中で使用した語句の定義は、以下の通りである。“矩形”とは、画像を画像部と非画像部の2値画像としてデータを保持し、そのデータの画像部、または、非画像部の連続画像を一塊として、それらが接触包含される外接四角形で囲んだ範囲を矩形と定義する。“矩形抽出”とは、矩形の位置座標を抽出することを矩形抽出と定義する。 【0030】本発明は、印鑑のイメージデータを正確に読み取ったり、認識したり、照合するのではなく、あくまでも印鑑領域の抽出、およびそれに伴うそのほかの画像認識精度、フォーム再現性の精度向上を目的とし、簡易な認識方法で達成可能とする処理方法の発明である。 【0031】本発明に基づく上記の実施例によれば、印鑑が捺印されているような文書(フォーム)を認識して再現させる場合、印鑑領域の認識が可能であればその領域を印鑑領域として再現させることでより、精度の高いフォームの再現が可能となる。また、罫線や文字認識処理の前処理として、印鑑領域情報を提供できればその後の罫線や文字の認識精度をも向上させることも可能であり、フォーム再現性に有益な情報を提供することができる。 【0032】 【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明の印鑑領域抽出処理装置、同方法および同手順を記録した記録媒体は、2値の入力画像の画像データより画像部の連続矩形を抽出し、小矩形選出し、規則性の小矩形を抽出し、規則性の小矩形を抽出して結合できなかった小矩形要素のみに対して、所定のしきい値内で結合していく。この手順において、入力画像における不規則性小矩形領域を抽出し、この抽出した領域が一定の条件を満たしていれば印鑑領域と判断する。よって、第1に、印鑑領域と判断することでその領域に対して、特別な意味をもたせることが可能となり、そのほかの認識処理に対して情報提供をすることが可能となる。 【0033】第2に、印鑑領域と判断することでその領域に対して、特別な意味をもたせることが可能となり、そのほかの認識処理に対して情報提供をすることが可能となる。 【0034】第3に、印鑑領域を誤認識した場合でも、ある程度の確信度でユーザに警告する処理を設けることでユーザ確認情報を得やすくし、印鑑領域の精度を向上させることが可能となる。 【0035】第4に、印鑑領域を含むフォームの場合などで、印鑑領域内の画像データを除去することにより、より高度なフォームに再現可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
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| 【出願日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−85564(P2003−85564A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月20日(2003.3.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−272603(P2001−272603) |
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