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【発明の名称】 データ複写装置
【発明者】 【氏名】山本 治男
【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニーイーエムシーエス株式会社内

【要約】 【課題】操作が簡単で作業者の操作習熟度に関係なく従来よりも短時間にメモリカードのデータの複写が行えるデータ複写装置の実現を課題とする。

【解決手段】複写元のメモリカードおよび複写先のメモリカードを装着するメモリカードコネクタ7と、複写元メモリカードから複写する情報を読み出して記憶する記憶手段と、情報の読み出し中と記憶手段への転送の終了、複写先のメモリカードへの書き込み中と書き込み完了とを表示するRUN LED8、OKLED5およびNG LED6と、記憶手段から情報を読み出し、複写先メモリカードに記録する書き込み手段とを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メモリカードに記録されている情報を他のメモリカードに複写するメモリカード用のデータ複写装置であって、複写する情報を有する複写元のメモリカードを装着する複写元メモリカード装着手段と、この複写元メモリカード装着手段に装着されている前記複写元メモリカードから複写する情報を読み出して記憶する記憶手段と、前記複写元メモリカードから複写する情報を読み出し中であること、および読み出しが完了し前記記憶手段への転送が終了したことを表示する読み出し表示手段と、複写先のメモリカードを装着する複写先メモリカード装着手段と、前記記憶手段から複写する情報を読み出し、前記複写先メモリカードに記録する書き込み手段と、前記書き込み手段が前記複写先メモリカードに情報を書き込み中であること、および書き込みを完了したことを表示する書き込み表示手段とを具備することを特徴とするメモリカード用のデータ複写装置。
【請求項2】 前記メモリカード上でのファイル管理がFAT(FileAllocation Table)ファイルシステムによって行われることを特徴とする請求項1に記載のデータ複写装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ複写装置に関し、特にメモリカードに記録されているデータを複写するデータ複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メモリカードの生産段階における記録内容データのコピーおよびアプリケーション書き込み作業は、市販のパソコンとメモリカードアダプターを用い、市販のアプリケーションないしはそれに該当するアプリケーションを使って、個々にコピー作業を実行するのが一般であった。この方法によると、パソコン操作の習熟度によって作業者に負担がかかり、操作も面倒であり、また、時間がかかり、作業エリアも広くなってしまうという問題があった。また、当初の開発段階では、メモリカードの読み書きはパソコンにPCカードを挿入して、ファイルの読み書きを行うになっており、あくまでパソコンを使用するという手間が必要であった。しかし操作を単純にするためには、パソコンを経由しないで、単独にFAT(File Allocation Table)ファイルを読み書きでき、他の機器と互換がとれるメモリカードの読み書き装置の必要性がでてきた。このような機器を用いることにより、パソコンによる操作よりも簡単にかつ早く読み書きできることが望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来はメモリカードの読み書き、メモリカードデータの複写をパソコンを用いて行っていたため、操作が面倒でありかつ処理に時間がかかるという問題があった。本発明は、比較的簡単にこの問題を解決して、操作が簡単で、作業者の操作習熟度に関係なく従来よりも短時間にメモリカードのデータの複写が行え、作業スペースを節約することが可能なメモリカード用データ複写装置の実現を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため、本発明は、メモリカードに記録されている情報を他のメモリカードに複写するメモリカード用のデータ複写装置であって、複写する情報を有する複写元のメモリカードを装着する複写元メモリカード装着手段と、この複写元メモリカード装着手段に装着されている前記複写元メモリカードから複写する情報を読み出して記憶する記憶手段と、前記複写元メモリカードから複写する情報を読み出し中であること、および読み出しが完了し前記記憶手段への転送が終了したことを表示する読み出し表示手段と、複写先のメモリカードを装着する複写先メモリカード装着手段と、前記記憶手段から複写する情報を読み出し、前記複写先メモリカードに記録する書き込み手段と、前記書き込み手段が前記複写先メモリカードに情報を書き込み中であること、および書き込みを完了したことを表示する書き込み表示手段とを具備することを特徴とする。これにより、操作が簡単で作業者の操作習熟度に関係なく従来よりも短時間にメモリカードのデータの複写が行えるデータ複写装置を実現することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるデータ複写装置を添付図面を参照にして詳細に説明する。
【0006】本発明は、先に述べたような従来の問題を解決するために考案されたものである。図1に本発明のデータ複写装置の外観図を、図2に本発明のデータ複写装置のブロック図を、図3に本発明での複写元のメモリカードに記録されている情報の読みだし動作のフローチャートを、図4に本発明での複写先のメモリカードへの情報の転送複写動作のフローチャートを示す。本装置は、パソコン上で使われているFAT(File Allocation Table)ファイルシステムをマイコンに組込み、DOSシステムとコンパチ構造になっており、同じような環境下で読み出し可能なシステムとなっている。
【0007】本装置は次に挙げるような大きな特徴を持ち、簡単に操作でき、大量にコピー可能な機能を持っている。
■パソコンアクセスよりも、読み出し、複写に必要な時間が、かなり短くなっている。
■DOSレベルでは、ほぼパソコンと同等のファイルアクセスモードを持っている(ファイルディレクトリー、フォーマット、属性変更etc)。
■WINDOWS(登録商標)等で使われているLONG FORMATファイルアクセスを実行するように拡張も可能である。
■また、ハード拡張として、2基のメモリカードドライブが搭載できる構造になっている。
■異なるドライブを搭載可能にハード構造が変更できるように、拡張バス信号を用意している。
■需要の仕様により、フレキシブルに変更、または、ソフトの変更がカスタマイズでき、またWINDOWSなどのOSを用いることにより取り扱いが容易である。
■大容量のデータを取るため、MAX60Mbyteのメモリ機能を設けている。
【0008】次に、この装置の概要及び動作を説明する。本発明のデータ複写装置は、図1に示すような外観のコントロール基板を内蔵した治具BOXであり、作業者が作業を行う際は、順次各操作ボタンを押すことによって、データコピーできるように構成されている。図1において、符号1は電源スイッチ、符号2は転送元メモリカードの内容の装置内部のメモリへの転送を開始させる転送スイッチ、符号3はオフラインスイッチ12がオンでオフライン操作が可能なときに点灯するオフラインLED、符号4は装置内部のメモリに転送データが蓄積されデータコピーが可能なことを示すコピー可能LED、符号5はデータの転送または複写が良好に実行されたときに点灯するOK LED、符号6はデータの転送または複写が不良のときに点灯するNG LED、符号7はメモリカードを実装するメモリカードコネクタ、符号8は転送または複写の実行中に点灯するRUN LED、符号9は転送先メモリカードに装置内部のメモリからデータを転送させるコピースイッチ、符号10はOK LED5が点灯したときデータ長をカウントするカウンタ、符号11はCOM1:コネクタ、符号12はオフラインスイッチ、符号13はDIOコネクタである。
【0009】図2は、本発明のデータ複写装置のコントロール基板のブロック図である。図2において、符号21はCPU、符号22はプログラム用のメモリであるEEPROM、符号23は第2のプログラム用のメモリであるFLASH ROM、符号24はシステムメモリとしてのSRAM、符号25は転送データ記憶用のデータメモリとしてのSDRAM、符号26はデータバス、符号27はメモリカード用のインターフェイス、符号28はメモリカード装着用コネクタ、符号29は入出力インターフェイス、符号30は手動操作時のスイッチ状態の読取り用やLEDランプ点灯用のパラレル入出力インターフェイス、符号31は外部コントロール信号入力用のデジタル入出力インターフェイス、符号32はオンライン動作時の操作コマンド入力およびメニュー出力およびプログラム転送用のRS232Cポートである。
【0010】本発明のデータ複写装置は、CPU21がEEPROM22、FLASH ROM23に記憶されたプログラムによって動作し、メモリカード装着用コネクタ28に装着されたメモリカードから、メモリカードインターフェイス27を介してデータを読み取って、SDRAM25にデータを記憶し、さらにSDRAM25に記憶されたデータを、メモリカードインターフェイス27を介してメモリカード装着用コネクタ28に装着されたメモリカードに複写する。CPU21の動作は、手動時にはパラレル入出力インターフェイス30を介して入力されるスイッチの状態によって、オンライン時はRS232Cポート32からの操作コマンドによって制御される。また、コントロール基板は自動機組込みにも対応するため、外部コントロールできる信号を設け、デジタル入出力インターフェイス31から入力される信号によってデータコピー、データ書き込みの制御ができるようにしている。
【0011】図3、図4に本発明のデータ複写装置の動作フローチャートを示す。基本的には、DOSFormatのFAT構造のデータ読み書きができるようになっている。図3で、転送元からの複写すべきデータの内部メモリ(SDRAM25)への読み込みフローチャートを説明する。まず、最初にステップ100で電源を入れたら、ステップ101でオフラインスイッチ12をオンにし、オフラインLED3が点灯していることを確認する。次に、ステップ102でメモリカードコネクタ7に複写すべきマスターデータメモリカードを挿入して転送スイッチ2を押し、データを呼び込ませる。正常にデータの転送が終わるとステップ103でOK LED5が点灯し、処理が終わったことを知らせる。この場合にはさらに、ステップ104でコピー可能LED4が点灯する。ステップ105でマスターデータメモリカードをメモリカードコネクタ7から抜くと、OK LED5が消える。データの転送に異常があった場合はステップ103でNG LED6が点灯する。この場合は、ステップ106で一旦マスターデータメモリカードをメモリカードコネクタ7から抜き、ステップ101またはステップ102に戻って最初から操作をやり直す。
【0012】次に図4で内部メモリ(SDRAM25)へ読み込まれた複写すべきデータの複写先メモリカードへの書き込みのフローチャートを説明する。ステップ200でコピー可能LED4が点灯していることから転送が完了していることを確認する。次にステップ201でメモリカードコネクタ7に複写先のメモリカードを挿入する。そうしてステップ202でコピースイッチ9を押し、データ書き込みを開始させる。正常にデータの書き込みが終わるとステップ203でOK LED5が点灯し、書き込みが終わったことを知らせる。ステップ204でデータ複写の完了を確認し、ステップ205で転送先メモリカードをメモリカードコネクタ7から抜くと、OK LED5が消える。さらに、同一内容を他のメモリカードに複写する場合は、ステップ200に戻って書き込みを繰り返す。ステップ200でコピー可能LED4が点灯しておらず、転送が完了していない場合は、図3のフローチャートに戻って転送からやり直す。また、ステップ203でデータの書き込みに異常があった場合はNG LED6が点灯する。この場合は、転送先メモリカードがメモリカードコネクタ7に正しく挿入されているか、メモリカードコネクタ7の接触不良、断線、メモリカードの不良などをチェックする。
【0013】データ転送、または、データ複写の際に、データ読み書きしている途中でメモリカードを誤って抜かないようにするため、メモリカードを抜くまではOK LED5が消えないようにし、OK LED5が点灯してからメモリカードを抜くようにして、作業者によるポカミスを防ぐようにしてある。本発明は、オフライン時のボタンスイッチによる手動操作だけでなく、外部の通信端末装置とつなぐことで、図2に示したデジタル入出力インターフェイス31やRS232Cポート32から入力される外部端末からのINPUTコマンドで、同じような操作を行うことができる。
【0014】本発明を用いることで、(1)作業者の習熟度(マウス操作、その他パソコン操作)に関係なく、操作が容易に実行できる。
(2〉作業エリア面積を従来と比べ1/3にすることができる(3)データコピー時間を従来の1/2に減らすことができる。そのため、作業者が、複数台の装置を受け持つことも可能になる。
(4)複写コストも1/3になり、費用の削減が可能になる。
(5)自動機に組込み可能となり、作業者がつかなくても作業が可能である。
(6)複数の部門で、同じ目的であれば、同一装置を流用できる。などの利点が生まれる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の発明は、メモリカードに記録されている情報を他のメモリカードに複写するメモリカード用データ複写装置であって、複写元のメモリカードを装着する複写元メモリカード装着手段と、複写元メモリカードから複写する情報を読み出して記憶する記憶手段と、情報の読み出し中と記憶手段への転送の終了を表示する表示手段と、複写先のメモリカードを装着する複写先メモリカード装着手段と、記憶手段から情報を読み出し複写先メモリカードに記録する書き込み手段と、複写先メモリカードへの書き込み中と書き込み完了を表示する書き込み表示手段とを設けたことを特徴とする。これにより、操作は作業者の熟練度を必要とせず容易に実行できる。複写の速度を早くすることができる。装置を小型でスペースをとらないサイズにすることができる。オペレーターが、複数の装置を同時に操作することができる。同一目的でのデータ書き込みに幅広く使用、流用することができる。などの長所を持ったデータ複写装置を廉価に実現することができる。
【0016】本発明の請求項2の発明は、メモリカード上でのファイル管理がFATファイルシステムによって行われることを特徴とする。これにより、比較的大容量のデータを効率的に管理することができると共に、従来のファイルシステムを利用することが可能になる。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号
【出願日】 平成13年7月5日(2001.7.5)
【代理人】 【識別番号】100090527
【弁理士】
【氏名又は名称】舘野 千惠子
【公開番号】 特開2003−16392(P2003−16392A)
【公開日】 平成15年1月17日(2003.1.17)
【出願番号】 特願2001−204392(P2001−204392)