| 【発明の名称】 |
論理回路設計方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 晋太郎 【住所又は居所】東京都品川区大崎2丁目8番8号 富士通デバイス株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を自動挿入し、論理回路の設計作業の高効率化と論理回路の低消費電力化を図ることができる論理回路設計装置を提供する。
【解決手段】レジスタ検出条件を入力する手段10と、HDLソースからステートマシンを構成するレジスタを検出する手段20と、ステートマシンのアイドル状態を検出する手段30と、ステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタを検出する手段40と、検出したレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック供給回路を生成する手段50と、生成したゲーテッドクロック供給回路を反映させたHDLソースを生成する手段60を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ハードウエア記述からステートマシンを構成するレジスタ及び前記ステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタを検出する工程と、検出したレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック供給回路を生成し、前記ハードウエア記述に前記ゲーテッドクロック供給回路を反映させる工程を有することを特徴とする論理回路設計方法。 【請求項2】前記ハードウエア記述は、HDLソースであることを特徴とする請求項1記載の論理回路設計方法。 【請求項3】ハードウエア記述からステートマシンを構成するレジスタ及び前記ステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタを検出する手段と、検出したレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック供給回路を生成し、前記ハードウエア記述に前記ゲーテッドクロック供給回路を反映させる手段を有することを特徴とする論理回路設計装置。 【請求項4】前記ハードウエア記述は、HDLソースであることを特徴とする請求項3記載の論理回路設計装置。 【請求項5】コンピュータを、ハードウエア記述からステートマシンを構成するレジスタ及び前記ステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタを検出する手段、及び、検出したレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック供給回路を生成し、前記ハードウエア記述に前記ゲーテッドクロック供給回路を反映させる手段として機能させるためのプログラム。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を自動挿入することができる論理回路設計方法及び装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、HDL(Hardware Description Language)を使用して論理回路を設計する場合、設計者が意図的に消費電力の低減化を図ろうとする場合のみ、ゲーテッドクロック供給回路を組み込むための記述を行っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】論理回路のHDLソースに設計者がゲーテッドクロック供給回路を組み込む場合、レジスタに対してクロック入力が必要な条件を考慮する必要があり、大規模論理回路の設計においては、作業が膨大になり、多大な時間と労力が必要となるという問題点があった。 【0004】本発明は、かかる点に鑑み、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を自動挿入し、論理回路の設計作業の高効率化と論理回路の低消費電力化を図ることができるようにした論理回路設計方法及び装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の論理回路設計方法は、ハードウエア記述からステートマシンを構成するレジスタ及びステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタを検出する工程と、検出したレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック供給回路を生成し、ハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を反映させる工程を有するというものである。 【0006】本発明の論理回路設計方法によれば、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を自動挿入することができる。 【0007】本発明の論理回路設計装置は、ハードウエア記述からステートマシンを構成するレジスタ及びステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタを検出する手段と、検出したレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック供給回路を生成し、ハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を反映させる手段を有するというものである。 【0008】本発明の論理回路設計装置によれば、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を自動挿入することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照して、本発明の論理回路設計方法及び装置の一実施形態について、ハードウエア記述がHDLソースである場合を例にして説明する。 【0010】図1は本発明の論理回路設計装置の一実施形態の概略的構成図である。本発明の論理回路設計装置の一実施形態は、レジスタ検出条件入力手段10と、第1のレジスタ検出手段20と、アイドル状態検出手段30と、第2のレジスタ検出手段40と、ゲーテッドクロック供給回路生成手段50と、HDLソース生成手段60を備えている。 【0011】レジスタ検出条件入力手段10は、ステートマシンを構成するレジスタの検出条件を入力する手段である。第1のレジスタ検出手段20は、レジスタ検出条件入力手段10から入力されたレジスタ検出条件に基づいて、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のHDLソースから、ステートマシンを構成するレジスタを検出する手段である。 【0012】アイドル状態検出手段30は、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のHDLソースから、第1のレジスタ検出手段20が検出したステートマシンのアイドル状態を検出する手段である。 【0013】第2のレジスタ検出手段40は、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のHDLソースから、第1のレジスタ検出手段20が検出したステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタを検出する手段である。 【0014】ゲーテッドクロック供給回路生成手段50は、第1のレジスタ検出手段20が検出したステートマシンがアイドル状態である期間、第1、第2のレジスタ検出手段20、40が検出したレジスタに対するクロックの供給を停止し、これらのレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック回路を生成する手段である。 【0015】HDLソース生成手段60は、ゲーテッドクロック供給回路生成手段50が生成したゲーテッドクロック供給回路を反映させたHDLソースを生成する手段である。 【0016】本発明の論理回路設計装置の一実施形態の動作が本発明の論理回路設計方法の一実施形態であり、本発明の論理回路設計装置の一実施形態では、レジスタ検出条件入力手段10を使用して設計者がステートマシンを構成するレジスタの検出条件を入力すると(ステップ1)、第1のレジスタ検出手段20によって、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のHDLソースからステートマシンを構成するレジスタが検出される(ステップ2)。 【0017】次に、アイドル状態検出手段30によって、第1のレジスタ検出手段20が検出したステートマシンのアイドル状態が検出され(ステップ3)、更に、第2のレジスタ検出手段40によって、第1のレジスタ検出手段20が検出したステートマシンがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタが検出される(ステップ4)。 【0018】次に、ゲーテッドクロック供給回路生成手段50によって、第1のレジスタ検出手段20が検出したステートマシンがアイドル状態である期間、第1、第2のレジスタ検出手段20、40が検出したレジスタに対するクロックの供給を停止し、これらのレジスタにゲーテッドクロックを供給するゲーテッドクロック供給回路が生成される(ステップ5)。 【0019】次に、HDLソース生成手段60によって、ゲーテッドクロック供給回路生成手段50が生成したゲーテッドクロック供給回路を反映させたHDLソースが生成される(ステップ6)。 【0020】図2〜図9は本発明の論理回路設計装置の一実施形態の動作(本発明の論理回路設計方法の一実施形態)を具体的に説明するための図であり、図2はレジスタ検索条件を示す図、図3及び図4はゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のHDL(VHDL)ソースの一部分を分割して示す図である。 【0021】設計者がレジスタ検出条件入力手段10を使用して図2に示すレジスタ検出条件を入力すると(ステップ1)、第1のレジスタ検出手段20は、図3及び図4に示すHDLソースの中から図2に示すレジスタ検出条件の中のステートマシン記述法に一致するレジスタをステートマシンを構成するレジスタとして検出することになる。 【0022】図3及び図4に示すHDLソースにおいては、図3−k1の部分に記述されているCURRENT_STATE及びNEXT_STATEが図2に示すレジスタ検出条件の中のステートマシン記述法に一致しているが、ステートマシンは、図4−k3の部分の記述のように、case文の「case … is」の中に記述される。したがって、この例では、第1のレジスタ検出手段20は、CURRENT_STATEをステートマシンを構成するレジスタとして検出することになる(ステップ2)。 【0023】図5はCURRENT_STATEの状態遷移図であり、ステートマシンを構成するレジスタは、リセット直後はアイドル状態にある。そこで、次に、アイドル状態検出手段30は、図2に示すレジスタ検出条件の信号名からRST_nをリセット信号として検出し、図3−k2の部分の記述であるCURRENT_STATE<=IDLの時がアイドル状態であるとして検出することになる(ステップ3)。 【0024】図3及び図4に示すHDLソースでは、レジスタCはCURRENT_STATEがアイドル状態でない時のみ値を変化させている(図4−k4)。そこで、次に、第2のレジスタ検出手段40は、CURRENT_STATEがアイドル状態以外の時のみ動作するレジスタとして、レジスタCを検出することになる。 【0025】次に、ゲーテッドクロック供給回路生成手段50は、CURRENT_STATEがアイドル状態である期間、CURRENT_STATE及びレジスタCに対するクロックCLKの供給を停止し、これらCURRENT_STATE及びレジスタCにゲーテッドクロックGCLKを供給するゲーテッドクロック供給回路を生成することになる。 【0026】図6はゲーテッドクロック供給回路生成手段50により生成されるゲーテッドクロック供給回路を示す回路図である。図6中、70はCURRENT_STATEの状態を示す信号とCURRENT_STATEの状態を遷移させるトリガE、Fを入力してアイドル状態判定信号IDL_ENを生成する回路ブロックである。 【0027】80はアイドル状態判定信号IDL_ENとクロックCLKを入力し、アイドル状態判定信号IDL_ENをクロックCLKの立ち下がりタイミングに同期させてなるゲーテッドクロック・イネーブル信号GCLK_ENを生成するフリップフロップ回路を構成する回路ブロックである。 【0028】90はゲーテッドクロック・イネーブル信号GCLK_ENとクロックCLKとをAND処理してゲーテッドクロックGCLKを生成する回路ブロック、100はCURRENT_STATE及びレジスタCを含む回路ブロックである。なお、図7は図6に示すゲーテッドクロック供給回路の動作を示すタイムチャートである。 【0029】次に、HDLソース生成手段60は、図8及び図9に示すように、図6に示すゲーテッドクロック供給回路を反映させたHDLソースを生成することになる。図8−k5の部分の記述が図6に示すゲーテッドクロック供給回路を記述した部分であり、CURRENT_STATEはゲーテッドクロックGCLKで動作するように記述されている(図8−k6、k7)。なお、本発明の論理回路設計装置の一実施形態は、ステートマシーンを構成するレジスタを検出する毎に、ステップ2〜ステップ6を順に自動的に行う。 【0030】以上のように、本発明の論理回路設計装置の一実施形態によれば、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のHDLソースにゲーテッドクロック供給回路を自動挿入することができるので、論理回路の設計作業の高効率化と論理回路の低消費電力化を図ることができる。 【0031】なお、本発明の論理回路設計装置の一実施形態は、例えば、コンピュータをレジスタ検出条件入力手段10、第1のレジスタ検出手段20、アイドル状態検出手段30、第2のレジスタ検出手段40、ゲーテッドクロック供給回路生成手段50及びHDLソース生成手段60として機能させるプログラムを使用することによって実現することができる。 【0032】また、本発明の論理回路設計装置の一実施形態では、HDLソースがVHDLソースである場合を例にして具体的動作を説明したが、本発明の論理回路設計方法及び装置は、論理回路のハードウエア記述がHDL(VHDL、Verilog−HDL)ソースの場合に限定されるものではない。 【0033】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ゲーテッドクロック回路化することなしに作成された論理回路のハードウエア記述にゲーテッドクロック供給回路を自動挿入することができ、論理回路の設計作業の高効率化と論理回路の低消費電力化を図ることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社 【住所又は居所】神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番1号
|
| 【出願日】 |
平成14年5月15日(2002.5.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092174 【弁理士】 【氏名又は名称】平戸 哲夫
|
| 【公開番号】 |
特開2003−330988(P2003−330988A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月21日(2003.11.21) |
| 【出願番号】 |
特願2002−139372(P2002−139372) |
|