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【発明の名称】 ディジタルコンテンツ管理装置、記録媒体及びコンテンツ再生装置
【発明者】 【氏名】上村 知範
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】鈴木 浩之
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】佐藤 光弘
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】野村 昌子
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】ディジタルコンテンツに対して、容易に添付でき且つ拡張性に富んだ付加情報を付加することで、より有効なディジタルコンテンツ管理装置を提供する。

【解決手段】ディジタルコンテンツに付加する付加情報を、「プロパティ」と名詞または数値或いはファイル名で表記される「値」との対によって記述し、付加情報に記述されたファイル名と一致するファイルを付加することで、付加情報に拡張性を持たせる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ディジタルコンテンツに関連する付加情報を記録する記録する媒体であって、前記付加情報には前記付加情報から参照する実体ファイルを示す記述子が記録されている事を特徴とする記録媒体。
【請求項2】 ネットワークを介して配信されるディジタルコンテンツパッケージを受信する受信手段と、受信されたディジタルコンテンツパッケージを、ディジタルコンテンツと前記ディジタルコンテンツに関連する情報が記述された付加情報、及び前記付加情報から参照する付加ファイルとに分解する分解手段と、前記ディジタルコンテンツと付加情報及び付加ファイルを記録媒体に書き込む書き込み手段とを有することを特徴とするディジタルコンテンツ管理装置。
【請求項3】 ディジタルコンテンツに関連する情報が記述された付加情報から参照する付加ファイルを、ネットワークを介して受信する付加ファイル受信手段と、前記付加ファイルが、記録媒体に記録されているディジタルコンテンツのうち、どのディジタルコンテンツに関連しているのかを解析する解析手段と、前記付加ファイルを、前記解析手段によって得られた関連するディジタルコンテンツの付加ファイルとして上書きする書き込み手段とを有することを特徴とするディジタルコンテンツ管理装置。
【請求項4】 前記付加ファイルの1部若しくは全部が暗号化されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディジタルコンテンツ管理装置。
【請求項5】 前記記録媒体に記録されているディジタルコンテンツを再生する装置であって、前記付加情報及び前記付加ファイルを読み込む読み込み手段と、読み込んだ前記付加情報に基づいて前記付加ファイルと前記ディジタルコンテンツとを対応付ける制御手段と、前記付加ファイルを再生する再生手段とを有することを特徴とするディジタルコンテンツ再生装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルコンテンツに関連する付加情報を用いたディジタルコンテンツの管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、付加情報の内容としては、「どんな性質(プロパティ)の情報」が「どんな値を持つか」という「プロパティ」と「値」の対の羅列によって記述されていた。たとえば、“作者(author)”というプロパティと“氏名”という値の対があれば、コンテンツの作者を知らせることができる。
【0003】前記「値」に表記される情報は、検索を効率よく行うためにコンテンツの内容から抽出したキーワードが主であった。あるいは、コンテンツに記述されていない情報を補足するためのものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した一般的な付加情報の「プロパティ」と「値」の対において、「値」に表記される情報は、固有名詞、数値といった固定的な情報のみであった。そのため、付加情報に記述されている情報を変更する場合、付加情報全体を更新する必要があった。従って、例えばディジタルコンテンツに関連する情報としてコンテンツの「あらすじ」を記述した多量の文字列からなる付加情報を変更するには、その文字列全体を更新する必要があるため効率が悪く、ディジタルコンテンツの付加情報の拡張性を阻害する要因となっていた。
【0005】本発明は、このような従来の技術における問題点を解決するものであり、目的はディジタルコンテンツの付加情報の拡張性を高めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本願発明は、ディジタルコンテンツパッケージを受信する受信手段と、前記ディジタルコンテンツパッケージをディジタルコンテンツと、前記ディジタルコンテンツに関連する付加情報及び付加情報から参照される付加ファイルとに分解する分解手段と、分解手段によって分解されたディジタルコンテンツと付加情報及び付加ファイルを記録媒体に書き込む書き込み手段とを備える構成である。
【0007】さらに前記付加ファイルを更新するために、記録媒体に記録されているディジタルコンテンツのうち、どのコンテンツに関連するのかを解析する解析手段を備える構成である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図1から図9を用いて説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0009】(第1の実施形態)図1はディジタルコンテンツパッケージ10の概念図を示している。ディジタルコンテンツ20と、前記ディジタルコンテンツに関連する付加情報30と、付加情報30から参照される任意の個数の付加ファイル41・42・43とから構成される。ディジタルコンテンツのフォーマットは限定されるものではなく、HTML、画像、テキスト等の様々なフォーマットのファイルを使用することが可能である。また、付加ファイル41・42・43のフォーマットも限定されるものではなく、画像、テキスト、音声等の様々なフォーマットのファイルを使用することが出来る。
【0010】図2は、ネットワークを介して配信されるディジタルコンテンツパッケージの構成の一例である。ディジタルコンテンツパッケージ10は、パッケージヘッダー50とファイル情報60と所定の種類のファイルの集合から構成されるファイル#1(71)・ファイル#2(72)・ファイル#3(73)から構成される。パッケージヘッダー50は、ファイル情報60及びファイル#1(71)・ファイル#2(72)・ファイル#3(73)等の複数のそれぞれのファイルサイズ情報及びファイル数を保持している。
【0011】図3は、パッケージヘッダー50の一例を示したものである。この図の例によれば、配信されるディジタルコンテンツパッケージ10には、合計130のファイルが含まれていることを示している。その後の情報には、それぞれのファイルが格納されている記録媒体におけるアドレスが記録されている。
【0012】また、ファイル情報60はコンテンツ情報61、ファイル#1情報62、ファイル#2情報63、ファイル#3情報64等から構成されており、コンテンツ情報61はディジタルコンテンツ名等のコンテンツに関する情報を含んでいる。
【0013】図4は、ファイル情報60の例を示したものである。ファイル情報に含まれるコンテンツ情報は、コンテンツパッケージ10に含まれるコンテンツ名やそのコンテンツを構成するファイル#1、#2、#3についての情報を保持している。この例では、ファイル#1は、コンテンツデータ自体であることを示し、ファイル#2は付加情報であることを示し、ファイル#3は、付加ファイルであることを示している。
【0014】さらにファイル#1情報には、ファイルのフォーマット、作成日、バージョンに関する情報が記載されている。以下ファイル#2情報、ファイル#3情報についても同様である。
【0015】なおこの例では、パッケージに含まれるコンテンツの数は1つであることを想定して記載したが、パッケージに含まれるコンテンツが複数であっても良い。その場合はコンテンツのファイル情報がさらに付加されることとなる。
【0016】図5に、本発明の第一の実施形態におけるディジタルコンテンツ管理装置の構成図を示す。同図に示す管理装置は、配信されるディジタルコンテンツパッケージ10を受信する受信手段80と、ディジタルコンテンツパッケージ10を、ディジタルコンテンツ20と関連する付加情報30及び付加情報から参照される付加ファイル41・42・43とに分解する分解手段90と、分解されたディジタルコンテンツ20と付加情報30及び付加ファイル41・42・43を記録媒体110に書き込む書き込み手段100とから構成される。
【0017】以下、分解手段90が図2に示したディジタルコンテンツパッケージ10を分解する動作を説明する。まずパッケージヘッダー50によってパッケージ内のファイル構成を取得する。その後、ファイル#1(71)・ファイル#2(72)・ファイル#3(73)を分解する際に、対応するファイル情報60を参照して各ファイル#1(71)、ファイル#2(72)、ファイル#3(73)が何のデータかを分類する。
【0018】図5で示したディジタルコンテンツ管理装置において、書き込み手段100によってディジタルコンテンツ20と付加情報30及び付加ファイル41・42・43を記録媒体110に書き込む際に、ディレクトリ及びファイルの構造を図6に示すような形式にすることでディジタルコンテンツの管理を容易にする事が出来る。ディレクトリ「PKG00001」(161)・「PKG00002」(162)が、それぞれ1つのディジタルコンテンツに相当し、パッケージ管理ファイル150によって記録媒体に蓄積されたディジタルコンテンツパッケージが管理される。ここでパッケージ管理ファイルは、配信されるディジタルコンテンツパッケージのオリジナル名と、そのパッケージが記憶媒体に格納されたディレクトリ名(図6の例では「PKG00001」)とを対応付けたテーブルから構成されている。
【0019】ディジタルコンテンツパッケージ10が配信され、分解手段90によって分解されたファイルファイルファイル#1(71)・ファイル#2(72)・ファイル#3(73)を記録媒体110に書き込む場合、新規にディレクトリが作成され、そのディレクトリ内に書き込むことになる。その時にコンテンツファイル群管理ファイル170も作成される。コンテンツファイル群管理ファイル170は、ディレクトリ内のファイル情報を管理するが、例えば、ファイル情報60(図4に例示)がそのままコンテンツファイル群管理ファイルとして記録媒体に記録されることも想定される。
【0020】ここで、図7は、本発明の一実施形態における電子書籍に対する付加情報30の一例である。図7において、“著者名”、“配信日”、“あらすじ”、“サムネイル1”、“サムネイル2”が「プロパティ」を表し、それぞれに対応する「値」が“山田太郎”、“2002/02/05”、“outline.txt”、“thumbnail1.jpg”、“thumbnail2.gif”である。
【0021】例えば「プロパティ」と「値」がタブ1つで区切られている場合はその「値」は固定的な名詞、数値を表しており、タブ二つで区切られている場合はその「値」が参照するファイル名を表している事を意味する。
【0022】以上、本実施の形態に示したディジタルコンテンツ管理装置の分解手段90により、より柔軟に記載されたディジタルコンテンツに関連した付加情報を、記録媒体に格納することが可能となり、ディジタルコンテンツに関連した画像データやテキストデータを付加することが出来るという効果を有する。
【0023】(第2の実施形態)図8に、本発明の第2の実施形態におけるディジタルコンテンツ管理装置の構成図を示す。同図に示す管理装置は、配信される付加ファイル180を受信する受信手段190と、配信された付加ファイル180が、記録媒体220に記録されているディジタルコンテンツのうち、どのディジタルコンテンツに関連した付加情報から参照されるファイルなのかを解析する解析手段200と、解析手段200によって得られた解析結果を基に、配信された付加ファイルを記録媒体220に書き込む書き込み手段210を有する。
【0024】解析手段200は、配信された付加ファイルに添付されている「どのディジタルコンテンツパッケージに含まれていた付加ファイルなのか」という情報を基に、まず当該ディジタルコンテンツパッケージが記録媒体に記録されているかどうかを調べ、付加ファイルを書き込むべきディレクトリを決定することが出来る。
【0025】すでに配信が行われているディジタルコンテンツにおいて、そのディジタルコンテンツの作成者が付加ファイルを更新した場合、付加ファイルが更新される以前にディジタルコンテンツの配信を受けた人は、更新された付加ファイルのみを受信して記録媒体に記録されている付加ファイルに上書きする事で、付加ファイルの差し替えを行うことが出来る。
【0026】図5に示した例の場合、「あらすじ」が更新された時はoutline.txtのみを受信することであらすじの更新を行うことが可能である。あるいは、「あらすじ」と同時にサムネイル1、サムネイル2も更新された時でも、outline.txt、thumbnail1.jpg、thumbnail2.gifを受信して記録媒体に記録されている以前のファイルに上書きする事で、情報を更新する事が可能である。
【0027】以上、本実施の形態のディジタルコンテンツ管理装置の解析手段200により、配信された付加ファイルが記録媒体に格納されたどのパッケージに関連するものかについて解析することにより、後から付加ファイルのみを受信した場合でも適切に付加ファイルの差し替えを行うことが出来るという効果を有する。
【0028】(第3の実施形態)第3の実施形態として、図7における“サムネイル1”及び“サムネイル2”等の付加ファイルを特定の再生装置でのみ再生を可能にしたいとコンテンツ作成者が望めば、付加ファイルをその特定の再生装置が対応している形式で暗号化しておくことが可能である。付加ファイル全てを暗号化すること、あるいは任意の付加ファイルのみを暗号化することも可能である。
【0029】また、同じディジタルコンテンツパッケージであっても、一部の付加ファイルが暗号化されているディジタルコンテンツパッケージ、あるいは全ての付加ファイルが暗号化されているもディジタルコンテンツパッケージ、付加ファイルが暗号化されていないディジタルコンテンツパッケージとを使用することが出来る。以上、本実施の形態により、ディジタルコンテンツ作成者の意思によって、任意の付加ファイルを暗号化することが出来るという効果を有する。
【0030】(第4の実施形態)図9に、本発明の第4の実施形態におけるディジタルコンテンツ再生装置の構成図を示す。同図に示す再生装置は、再生するディジタルコンテンツに関連した付加情報及びその付加情報から参照される付加ファイルを記録媒体230から読み込む読み込み手段240と、読み込んだ付加情報に基づいて読み込んだ付加ファイルとディジタルコンテンツデータとを対応付ける制御手段と、付加ファイルを再生する再生手段とを有する。
【0031】制御手段250は、ディジタルコンテンツを再生している際に、一部あるいは全ての付加情報が必要となった場合、必要とされる付加情報と付加情報から参照される付加ファイルを判別し、再生手段250へ送る。
【0032】図7に示した例の場合、電子書籍データを再生している際に、書誌情報として“著者名”、“あらすじ”、“サムネイル1”を表示する必要が生じた時、まず読み込み手段240が付加情報30を記録媒体230から読み込む。その後、制御手段250が、読み込んだ付加情報の中で必要とされる情報である“著者名”、“あらすじ”、“サムネイル1”の項目を検索する。その結果、“値”であればその“値”をそのまま再生手段へと送る。また“ファイル名”だった場合、相当するファイルを記録媒体30から読み込むように、読み込み手段240に要求を送る。図7の例で言えば、“あらすじ”、“サムネイル1”の項目と対になっている“outline.txt”、“thumbnail1.jpg”という記述子の付加ファイルを、読み込み手段240が記録媒体230から再度読み込み、制御手段250へ渡す。制御手段250によって付加情報の中から必要な情報が判別され、送られてきた“値"及び付加ファイルを再生手段260が再生することで、書誌情報を表示することが出来る。
【0033】以上、本実施の形態の制御手段250によって、付加情報と付加ファイルをディジタルコンテンツに対応付けて再生することが出来るという効果を有する。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、請求項1に対応して、ディジタルコンテンツに関連する付加情報をより柔軟に記述する事で、ディジタルコンテンツに関連した画像データやテキストデータを付加することが出来るという効果を有する。請求項2に対応して、ディジタルコンテンツパッケージの配信を受けた後に、パッケージに含まれている付加ファイルがディジタルコンテンツ作成者によって更新された場合でも、更新された付加ファイルのみの配信を受ける事で、付加ファイルの差し替えを行うことが出来るという効果を有する。請求項3に対応して、ディジタルコンテンツ作成者の意思によって、任意の付加ファイルを暗号化することが出来るという効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−330776(P2003−330776A)
【公開日】 平成15年11月21日(2003.11.21)
【出願番号】 特願2002−135119(P2002−135119)