| 【発明の名称】 |
入力装置及びこれを用いた電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 哲郎 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】山上 修凡 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】福井 俊晴 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】小宮 宏文 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】瀬川 政美 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】携帯電話などに用いられる入力装置及びこれを用いた電子機器に関し、広い範囲での操作が可能で小型化が図れるものを提供することを目的とする。
【解決手段】上下基板1A、1Cと第一の閉空隙11によって操作部101を形成すると共に、上下シート2A、2Cと第二の閉空隙21によって伝達部102を形成し、この伝達部102に外部の振動手段5からの振動を伝達するための伝達手段としての音響孔2を設け、音響孔2を通った振動を第二の閉空隙21を介して第一の閉空隙11に伝達するようにして入力装置1を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下面の所定の個所に上電極が形成された上基板、及び前記上電極に対向する下電極が上面に形成された下基板、並びに前記上基板と前記下基板との間に形成された第一の閉空隙からなる操作部と、上シート及び下シート、並びに前記上シートと前記下シートとの間に形成された第二の閉空隙からなる伝達部からなり、この伝達部に外部からの振動を伝達する伝達手段を設けると共に、前記第二の閉空隙を介して前記第一の閉空隙に振動を伝達する入力装置。 【請求項2】 上基板と上シート、及び下基板と下シートを一体に形成した請求項1記載の入力装置。 【請求項3】 第二の閉空隙に、空隙保持手段を設けた請求項1記載の入力装置。 【請求項4】 支持基板を設け、この支持基板で操作部の上基板または下基板の所定の個所を支持した請求項1記載の入力装置。 【請求項5】 請求項1記載の入力装置と、この入力装置の伝達手段に接続された振動手段と、前記入力装置と前記振動手段に接続された制御手段からなり、この制御手段が、前記入力装置からの入力信号を処理するとともに、前記振動手段を駆動する電子機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に携帯電話や携帯情報端末機器等に用いられる入力装置及びこれを用いた電子機器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、携帯電話や携帯情報端末機器等の電子機器の高機能化と小型化が進むに伴い、これらに用いられる入力装置にも限られたスペースの中で多様な操作や表示が可能なものが求められている。このような従来の入力装置及びこれを用いた電子機器について、図6及び図7を用いて説明する。図6は携帯電話を例とした従来の電子機器の要部断面図、図7は同外観図であり、同図において、201は絶縁樹脂製の筐体で、筐体201の上面には、スピーカ202及び入力装置203が、下面にはスイッチ接点(図示せず)が設けられた複数の操作キー204とマイクロフォン205が配置されている。なお、入力装置203は、下面に酸化インジウム錫や酸化錫等の透明な上電極212が形成されたフィルム等の透明な上基板211と、上面に透明な下電極214が形成された透明な下基板213が、上下面に粘着剤が塗布された額縁状のスペーサ215によって貼り合わされると共に、下電極214上面に所定の間隔で形成された複数のドットスペーサ216によって所定の間隙を空けて対向した、所謂透明タッチパネルとして構成されている。そして、上基板211の上面を指或いはペン等で押圧操作すると、上基板211が撓み、押圧された箇所の上電極212が下電極214に接触して、上電極212両端及びこれと直交方向の下電極214両端に設けられた上下配線電極(図示せず)の間の抵抗比によって、この押圧された箇所が検出される構成となっている。さらに、入力装置203を通して表示素子206に表示された文字や記号、絵柄等の視認、選択を行うと共に、入力装置203の操作によって各機能の切換えを行うようにして、電子機器が構成されている。以上の構成において、複数の操作キー204を操作して、表示素子206に例えば氏名や電話番号等を表示させたり、或いは入力装置203を操作して、表示素子206に表示された氏名や電話番号等を選択した後、所定の操作キー204を押圧して発信し、スピーカ202やマイクロフォン205を用いて通話等を行うように構成されているものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の入力装置及びこれを用いた電子機器においては、入力装置203や複数の操作キー204に加え、通話等のためのスピーカ202やマイクロフォン205が筐体201の上面に配置されて構成されているため、電子機器の高機能化に伴って入力装置203を大きくしたり、操作キー204を増やそうとすると、電子機器全体の形状を大きくする必要が生じ、高機能化と小型化の両立を図ることが困難であるという課題があった。本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、高機能化に対応して、広い範囲での操作が可能で小型化が図れる入力装置及びこれを用いた電子機器を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。本発明の請求項1に記載の発明は、上下基板、及びこの間に形成された第一の閉空隙からなる操作部と、上下シート、及びこの間に形成された第二の閉空隙からなる伝達部からなり、この伝達部に外部からの振動を伝達する伝達手段を設けると共に、第二の閉空隙を介して第一の閉空隙に振動を伝達するようにして入力装置を構成したものであり、外部からの振動を伝達部を介して操作部に伝達することによって、振動手段を操作部の背面や側面等に配置できるため、操作部の操作有効エリアの拡大、及び機器の小型化が図れる入力装置を得ることができるという作用を有する。請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、上基板と上シート、及び下基板と下シートをそれぞれ一体に形成したものであり、構成部品数を減らし、入力装置を安価なものにできるという作用を有する。請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、第二の閉空隙に、空隙保持手段を設けたものであり、例えば、上シートと下シートを屈曲し撓んだ状態等で用いても、これによって第二の閉空隙が遮断されることがなく、外部からの振動を確実に伝達することができるという作用を有する。請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、支持基板で操作部の上基板または下基板の所定の個所を支持したものであり、上基板や下基板の支持された個所は振動させず、所定の個所のみを振動させ指向性に優れた入力装置を得ることができるという作用を有する。請求項5に記載の発明は、請求項1記載の入力装置の伝達手段に接続された振動手段と、入力装置と振動手段に接続された制御手段からなり、制御手段が、入力装置からの入力信号を処理するとともに、振動手段を駆動するようにして電子機器を構成したものであり、広い範囲での操作が可能で小型化が図れる電子機器を実現できるという作用を有する。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。 (実施の形態1)実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1から3、及び5記載の発明について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における入力装置の断面図、図2は同平面図であり、同図において、1Aは透明なポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の可撓性のあるフィルム状の上基板で、この下面には透明な酸化インジウム錫(ITO)や酸化錫(SnO2)等の上電極1Bが真空スパッタ等により形成されると共に、フィルム状の下基板1Cの上面には、上電極1Bに対向した下電極1Dが形成されている。そして、1Eは下電極1Dの上面に形成された熱硬化形のエポキシ系樹脂等のドットスペーサであり、上基板1Aを押圧したポイント以外で、上電極1Bと下電極1Dが導通しないように上基板1Aを支えるものである。また、1Fは銀ペースト等で上電極1Bの下面に蒸着または印刷で形成された上配線電極、1Gは下電極1Dの上面に蒸着または印刷された下配線電極であり、上基板1Aを押圧したポイントの、上電極1Bと下電極1Dが導通したXY座標を検出している。さらに、1Jはエポキシ系樹脂等の絶縁材で、上下配線電極1F、1Gと上下電極1B、1Dとが接触して導通することを防ぐためのものであり、上下配線電極1F、1G上の外周に沿って所定の幅で塗布されている。このようにして、上基板1Aと下基板1Cとの間には第一の閉空隙11が形成されて、透明タッチパネルとしての操作部101が構成されている。つぎに、2Aは上基板1Aと一体に形成された上シート、2Cは下基板1Cと一体に形成された下シートであり、上シート2Aと下シート2Cとの間に形成された第二の閉空隙21には、第二の閉空隙21を屈曲しても連続した空隙を保持するための空隙保持手段としてのアクリル系樹脂等の円柱状のスペーサ2Bと、外部からの振動を伝達する伝達手段としての音響孔2が設けられると共に、この音響孔2にはスピーカ等の振動手段5が設けられている。このようにして、上シート2Aと下シート2Cとの間には第二の閉空隙21が形成されて伝達部102が構成されている。なお、1Hはアクリル系樹脂等の粘着材で、上基板1Aと下基板1C、及び上シート2Aと下シート2Cの外周に沿って所定の幅で塗布されて、これらを接着し、第一の閉空隙11と第二の閉空隙21は連通した状態で密閉されている。このようにして、外部からの振動手段5の振動を伝達部102を介して操作部101に伝達するようにして入力装置1が構成されている。また、図3は、本発明の一例としての携帯電話の要部断面図であり、同図において、筐体(図示せず)の上面には入力装置1の操作部101が配置され、表示素子4の背面側に屈曲された伝達部102の振動手段5が配置されると共に、配線基板上にマイコンや電子部品等によって形成された制御手段6には、入力装置1の操作部101および振動手段5が接続されている。以上のように構成された携帯電話の動作について説明する。例えば通話を行う場合、操作部101を押圧操作して、表示素子4に電話番号等を表示し、これを選択して発信し通話状態になると、制御手段6が振動手段5のスピーカに電気信号を印加して振動を発生させる。そして、振動手段5からの振動は、伝達部102の伝達手段としての音響孔2を通り第二の閉空隙21を介して、これに連通された第一の閉空隙11に伝達され、上基板1A及び下基板1Cが振動することによって、通話音の伝達が行われる。このように本実施の形態によれば、外部からの振動手段5の振動を伝達部102を介して操作部101に伝達することによって、振動手段5を操作部101の背面や側面に配置できるため、操作部101が全て押圧操作が可能な操作有効エリアとなり、広い範囲での操作が可能な入力装置1及びこれを用いた電子機器を得ることができるものである。また、上基板1Aと上シート2A、下基板1Cと下シート2Cをそれぞれ一体に形成することによって、構成部品数を減らし、入力装置を安価にすることができる。さらに、第二の閉空隙21に、空隙保持手段として円柱状のスペーサ2Bを設けることによって、上シート2Aと下シート2Cを屈曲や折曲し撓んだ状態等で用いても、これによって第二の閉空隙21が遮断されることはなく、外部からの振動を確実に伝達することができる。また、以上のように入力装置1を表示素子4の前面に配置して電子機器を構成することによって、操作領域を広くできることに加え、音の放射面が表示素子4の前面であるため、画像位置と音響位置が一致してよりリアルな音響再生が可能になる。なお、以上の説明では入力装置を搭載した電子機器として携帯電話を用いて説明したが、本発明は画像や音の信号処理回路を搭載した電子機器に広く用いることが可能であり、例えばPDA等の携帯情報端末や、カーナビゲーションシステム、ゲーム機、パソコン、テレビ、その他入力装置を有する家電製品や事務機器等においても実施が可能である。また、空隙保持手段のスペーサ2Bを円柱状とし上シート2Aと下シート2Cの間に設ける構成としたが、角柱状、三角柱状、台形状等でも良く、上シート2Aまたは下シート2Cの一方にのみ設けても良い。さらに、上下基板1A、1Cを延伸して上下シート2A、2Cと一体に形成したが、別体で構成しても良く、図4の入力装置の断面図に示すように、上下基板11A、11Cとは別体の上シート22Aと下シート22Cで第二の閉空隙31を構成した場合には、上シート22Aと下シート22Cを透明にする必要が無いため、より安価な構成とすることが出来る。また、伝達部102に複数の上下電極を設けて、例えば携帯電話のキースイッチ等として用い、伝達部102を第二の操作部とすることも可能である。 (実施の形態2)実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項4記載の発明について説明する。なお、実施の形態1の構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。図5は、本発明の第2の実施の形態による入力装置の断面図であり、同図において、実施の形態1に加え、下基板1Cを支持する支持基板8を設けて入力装置10が構成され、このガラスやABS等の薄板製の支持基板8は上面に塗布された接着剤(図示せず)によって下基板1Cに貼付けられている。以上の構成において、伝達部102に取り付けられた振動手段5からの振動は、第二の空隙部21から第一の空隙部11に伝達されるが、下基板1Cは支持基板8に支持されているため振動せず上基板1Aのみが振動する。つまり、上基板1A、下基板1Cともに振動し振動手段5からの伝達効率が分散される実施の形態1に比べ、振動の指向性が改善された構成となっている。また、支持基板8で上基板1Aの所定の個所を支持することによって、上基板1Aの振動領域を変え音響特性を変えることもできる。なお、この入力装置10を用いた電子機器については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。このように本実施の形態によれば、下基板1Cを支持する支持基板8を設けることによって、所定の個所のみを振動させ指向性に優れた振動を行うことができるものである。なお、以上の説明では、第一の閉空隙11、第二の閉空隙21、31を空気層として説明したが、第一の閉空隙11、第二の閉空隙21、31にシリコンオイルやフッ素オイル等を封入し、透過率の向上や光学特性の向上を図ることも可能である。また、入力装置を透明タッチパネルとして説明したが、カーボン等によって複数の上電極と下電極を形成し、これを押圧操作によって電気的に接離する、いわゆるメンブレンスイッチとして構成しても良い。さらに、振動手段5を一つではなく、左右、上下または並列に二つ以上設けることによって、ステレオ効果を得ることも出来る。 【0006】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、広い範囲での操作が可能で小型化が図れる入力装置及びこれを用いた電子機器を得ることができるという有利な効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−296007(P2003−296007A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月17日(2003.10.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−96526(P2002−96526) |
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