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【発明の名称】 情報評価システム、そのための方法、プログラム、および、および記憶媒体
【発明者】 【氏名】中村 淑覚

【要約】 【課題】一般の人が真偽を評価したい情報を手軽に評価してもらうことができ、かつ評価した人に容易に報酬が与えられる一方、矛盾する評価および間違った評価を抑制できるシステムを提供すること。

【解決手段】情報を記憶するメモリを有する計算機を備えた情報評価システムであって、情報を記憶する情報属性記憶手段と、情報が評価者と関連づけられて記憶されたときに評価者に可換価値を付加する操作を行なう評価者報酬手段と、情報と評価者との関連づけが失われたときに評価者から可換価値を奪う操作を行なう評価者懲罰手段とを備えた情報評価システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 情報を記憶するメモリを有する計算機を備えた情報評価システムであって、情報を記憶する情報属性記憶手段と、情報が評価者と関連づけられて記憶されたときに評価者に可換価値を付加する操作を行なう評価者報酬手段と、情報と評価者との関連づけが失われたときに評価者から可換価値を奪う操作を行なう評価者懲罰手段とを備えた情報評価システム。
【請求項2】 情報属性記憶手段が、各情報の投稿者を該情報と関連づけて記憶しており、評価者報酬手段が該投稿者から評価者に可換価値を付加する操作を行い、かつ/または、評価者懲罰手段が該投稿者のために評価者から可換価値を奪う操作を行なうことを特徴とする請求項1に記載の情報評価システム。
【請求項3】 情報属性記憶手段が、各情報に応じた設定可換価値を該情報と関連づけて記憶しており、評価者報酬手段が該投稿者から評価者に該設定可換価値を付加する操作を行い、かつ/または、評価者懲罰手段が該投稿者のために評価者から該設定可換価値を奪う操作を行なうことを特徴とする請求項1または2に記載の情報評価システム。
【請求項4】 同一の情報についての情報と評価者との関連づけの順位を演繹できる指標を当該関連づけと共に記憶する評価順位指標記憶手段をさらに備え、同一の情報の評価者に対して付与される可換価値を評価の順位に応じて単調減少させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項5】 情報と評価者との関連づけが失われたときに評価者から奪われる可換価値を、失われたときに当該情報に関連づけられている評価者の数が実質的に少なければ少ないほど増大させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項6】 評価者報酬手段により評価者に付加される可換価値が、評価者懲罰手段により評価者から奪われる可換価値よりも小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項7】 情報1と他の情報2(の組)との間の順方向矛盾関係を記憶する順方向矛盾関係記憶手段と、情報2(の組のすべて)が評価者と関連づけられて記憶されたときに、情報1と該評価者との関連づけを失わせる順方向矛盾適用手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項8】 情報1と他の情報2(の組)との間の逆方向矛盾関係を記憶する逆方向矛盾関係記憶手段と、情報1が評価者と関連づけられて記憶されたときに情報2(の組のすべて)と該評価者との関連づけを失わせる逆方向矛盾適用手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項9】 情報1と他の情報2(の組)との間の順方向含意関係を記憶する順方向含意関係記憶手段と、情報2(の組のすべて)が評価者と関連づけらえて記憶されたときに、情報1と該評価者とを関連づけて記憶する順方向含意適用手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項10】 情報1と他の情報2(の組)との間の逆方向含意関係を記憶する逆方向含意関係記憶手段と、情報1が評価者と関連づけらえて記憶されたときに、情報2(の組のすべて)と該評価者とを関連づけて記憶する逆方向含意適用手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項11】 情報1の投稿者のみが、順/逆の矛盾/含意関係を記憶させられるようにアクセス制限された請求項7から10のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項12】 評価者が情報と関連づけて記憶するコマンドを情報評価システムに発行する際、該関連づけによって前記順/逆の矛盾/含意関係により(再帰的に)影響を受ける情報の集合と各影響を確認および又は制御できることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項13】 逆方向矛盾関係および/又は逆方向含意関係について前記影響を制御できないことを特徴とする請求項12に記載の情報評価システム。
【請求項14】 順方向矛盾関係について前記影響を制御できないことを特徴とする請求項12または13に記載の情報評価システム。
【請求項15】 情報と順方向含意関係にある(つまり要件となる)情報組がすべて該評価者と関連づけて記憶されているときに限り、該情報と評価者とを関連づけて記憶できるよう構成されることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項16】 付与される可換価値および/又は奪われる可換価値の一部が該情報評価システムの運営者に付与されるよう構成されることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項17】 前記順/逆の矛盾/含意関係を、オプションで定義および/または所定の評価者(集合)のみのために適用する手段をさらに含むことを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項18】 異なりうる、前記投稿者、前記設定可換価値、前記関連づけられた評価者集合、および又は、前記順/逆の矛盾/含意関係を有し、かつ同一の情報表現をもつ情報を多重に記憶できることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項19】 情報を述語として計算機により表示もしくは解釈し、一以上の引数(組)を付したものを評価者とともに関連づけることにより、前記評価者を前記評価者および引数(組)で置き換えて記憶し、述語論理レベルの情報を評価/蓄積することを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項20】 評価者の基本的な価値観を示す一定の基本価値観情報集合を定義する手段を含み、該集合の要素情報間の矛盾/含意関係が定義されており、該集合において所定量の評価をなした評価者のみを交換価値付与の対象とする請求項1から19のいずれか一項に記載の情報評価システム。
【請求項21】 基本価値観情報集合の要素情報とその他の情報が、矛盾/含意関係で結合されている請求項20に記載の情報評価システム。
【請求項22】 請求項1から21のいずれか一項に記載のシステムを用いた方法。
【請求項23】 計算機を制御して、請求項1から21のいずれか一項に記載のシステムの機能を実現するコンピュータプログラム。
【請求項24】 計算機を制御して、請求項1から21のいずれか一項に記載のシステムの機能を実現するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、計算機を利用した情報評価システム、そのための方法、プログラム、および記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の人が真偽を評価したい情報を手軽に評価してもらうシステムがなかった。また、評価した人には容易に報酬が与えられない一方、矛盾する評価や間違った評価をして他人や世間に迷惑をかけても、そういった破廉恥を容易に検出したり抑制したりする手段がなかった。
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の目的は、上記の問題を解決して、一般の人が真偽を評価したい情報を手軽に評価してもらうことができ、かつ評価した人に容易に報酬が与えられる一方、矛盾する評価および間違った評価を抑制できるシステムを提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的に鑑みてなされたものであり、情報を記憶するメモリを有する計算機を備えた情報評価システムであって、情報を記憶する情報属性記憶手段と、情報が評価者と関連づけられて記憶されたときに評価者に可換価値を付加する操作を行なう評価者報酬手段と、情報と評価者との関連づけが失われたときに評価者から可換価値を奪う操作を行なう評価者懲罰手段とを備えたことを最も主要な特徴とする。これにより、評価してもらいたい情報をシステムに記憶させて公にすることができ、評価者に報酬が与えられる一方、すぐに評価を翻す破廉恥な評価者による評価を抑制することができる。また、情報属性記憶手段は、各情報の投稿者を該情報と関連づけて記憶しており、評価者報酬手段が該投稿者から評価者に可換価値を付加する操作を行い、かつ/または、評価者懲罰手段が該投稿者のために評価者から可換価値を奪う操作を行なうことができる。これにより、情報を評価してもらいたい投稿者の責任で公的評価を募集することができ、受益者負担によるより公平なシステムを実現できる。また、情報属性記憶手段が、各情報に応じた設定可換価値を該情報と関連づけて記憶しており、評価者報酬手段が該投稿者から評価者に該設定可換価値を付加する操作を行い、かつ/または、評価者懲罰手段が、該投稿者のために評価者から該設定可換価値を奪う操作を行なうことができる。これにより、投稿者の予算に応じた評価の募集をすることができる。予算が大きいときは、買収と似た不都合が生じることとなるが、他の情報に対する評価を翻さないときは早く評価した人が得するだけであり、仮に不当な情報だとしても以後下記の矛盾/含意関係が定義がされるなどすれば、不当な情報を評価した評価者は身動きがとれなくなり、不当な情報を評価したという事実だけが残ることになるので、長期的には買収が抑制されることになる。また、同一の情報についての情報と評価者との関連づけの順位を演繹できる指標を当該関連づけと共に記憶する評価順位指標記憶手段をさらに備え、同一の情報の評価者に対して付与される可換価値を評価の順位に応じて単調減少させることができる。これにより、より先に評価を行なった者を優遇することができ、評価の集まりが早くなる。また、情報と評価者との関連づけが失われたときに評価者から奪われる可換価値を、失われたときに当該情報に関連づけられている評価者の数が実質的に少なければ少ないほど増大させることができる。これにより、間違った情報に対する評価を評価者にすばやく撤回させることができ、評価(されなかったこと)が早期に安定する。また、評価者報酬手段により評価者に付加される可換価値が、評価者懲罰手段により評価者から奪われる可換価値よりも小さいことができる。これにより、本システムにゲーム性をもたせることができ、かつ、評価を無造作に行なうことで質より量により可換価値の増加を行なおう、という人が減り、より信頼性の高い評価システムとなる。また、情報1と他の情報2(の組)との間の順方向矛盾関係を記憶する順方向矛盾関係記憶手段と、情報2(の組のすべて)が評価者と関連づけられて記憶されたときに、情報1と該評価者との関連づけを失わせる順方向矛盾適用手段とをさらに含むことができる。これにより、評価者の気づきにくい矛盾について気づかずに評価を行なう評価者と矛盾する情報との関連づけを失わせることができ、評価者毎の評価を整合性のとれたものに維持するとともに、失われた関連づけにより起動される評価者懲罰手段を通じて間接的に無造作な評価を抑制できる。また、情報1と他の情報2(の組)との間の逆方向矛盾関係を記憶する逆方向矛盾関係記憶手段と、情報1が評価者と関連づけられて記憶されたときに情報2(の組のすべて)と該評価者との関連づけを失わせる逆方向矛盾適用手段とをさらに含むことができる。これも前述の順方向矛盾適用手段と同様の効果をもつが、逆方向では、現在評価を行なった情報だけをもとに、過去に評価を行なった、特に明らかに矛盾する(複数の)情報との関連づけを失わせるものであり、評価者の特に明らかな翻意による整合性の維持を効率的に行なうことができる。また、情報1と他の情報2(の組)との間の順方向含意関係を記憶する順方向含意関係記憶手段と、情報2(の組のすべて)が評価者と関連づけられて記憶されたときに、情報1と該評価者とを関連づけて記憶する順方向含意適用手段とをさらに含むことができる。これにより、ある情報を評価した評価者の判断を関連する(特に含意である)他の情報の評価に効率的に波及することができ、システムが含む情報全体についての総合的な評価のスピードが高まる。情報1と他の情報2(の組)との間の逆方向含意関係を記憶する逆方向含意関係記憶手段と、情報1が評価者と関連づけられて記憶されたときに、情報2(の組のすべて)と該評価者とを関連づけて記憶する逆方向含意適用手段とをさらに含むことができる。これも前述の順方向含意適用手段と同様の効果をもつが、逆方向では、現在評価を行なった情報だけをもとに、まだ評価を行なっていない、特に明らかに含意する(複数の)情報との関連づけを行なうものであり、評価者の特に包括的な情報に対する評価にもとづく、特に潜在的な整合性の維持を効率的に行なうことができる。また、情報1の投稿者のみが、順/逆の矛盾/含意関係を記憶させられるようにアクセス制限することができる。これにより、情報の投稿者がその情報の位置付けや関係性を統一的に決定することができ、情報1の意味が周囲の情報により曲解されるのを防ぐことができる。また、評価者が情報と関連づけて記憶するコマンドを情報評価システムに発行する際、該関連づけによって前記順/逆の矛盾/含意関係により(再帰的に)影響を受ける情報の集合と各影響を確認および又は制御できるよう構成することができる。これにより、評価者は、なそうとする評価の全体における意味を事前に把握したり、記憶された含意関係に納得できない場合には含意される情報をあえて評価することを避けることができる。また、評価(および評価の撤回)により発生する報酬および懲罰の可換価値(一実施形態では金額)およびそれらの差し引きも事前に確認でき、健全でかつ(場合によっては長期的に)利益のある評価を選ぶことができる。また、逆方向矛盾関係および/又は逆方向含意関係について前記影響を制御できないように構成することができる。逆方向の関係は、情報を投稿する人のその情報の意味および関係性についての明確な位置付けを示すものであり、この関係性を無視して評価の集合いわばポートフォリオを形成することは、特にいいかげんな(破廉恥な)評価を招きやすいからである。また、順方向矛盾関係について前記影響を制御できないように構成することもできる。順方向の矛盾関係は、典型的には複数の情報の評価のANDによって当該情報の評価を失わせるものであり、前述の逆方向ほど投稿者の意図を反映するものではないが、この矛盾関係による評価の撤回を回避できるとすると、評価しようとする情報の意味を十分理解しないままのやはりいいかげんな評価を許すことにつながるため、回避できないように構成することが有利である。また、順方向含意関係にある(つまり要件となる)情報組がすべて該評価者により評価(関連づけ)されているときに限り、該情報を評価(関連づけ)できるように構成することができる。これにより、一旦行なった評価を軽々しく解除することが抑制され、評価を一貫して維持している評価者だけがある種の情報については評価の機会を与えられるように誘導することができる。このことは、段階的な達成点があるゲームを構成するのに適しており、情報として架空の物語情報等を用いることにより課金と賞金の仕組みが連動したゲームを構成することができるようになる。また、各自が思い思いに他人の情報を前提として別の情報を追加することで、なんらかの独創性をもった自分なりの世界観(ゲームのモデル)を手軽に構築することが可能となるため、一般のクリエータに開かれ、かつ奥の深いゲーム空間が例えばインターネットを介してサーバ上に実現できる。ここでは、インターネットを介して、前記情報、前記順/逆の矛盾/含意関係、及び/または前記関連づけを記憶させられるよう構成することができる。これにより広く情報や関係性や評価を募集することができ、多様性、網羅性、信頼性を高めることができる。また、付与される可換価値および/又は奪われる可換価値の一部が該情報評価システムの運営者に付与されるよう構成されることができる。これにより、開かれた共用システムの運営が可能となる。また、前記順/逆の矛盾/含意関係を、オプションで定義および/または所定の評価者(集合)のみのために適用する手段をさらに含むことができる。これにより、システム中の情報間に、評価者が自分なりの位置付けを試みたり、位置付け専門の業者が評価者の評価の支援を行なうことが可能となる。この支援の際には、関係を適用した量などに応じて評価者に課金するように構成することもできる。また、異なりうる、前記投稿者、前記設定可換価値、前記関連づけられた評価者集合、および又は、前記順/逆の矛盾/含意関係を有し、かつ同一の情報表現をもつ情報を多重に記憶できるよう構成することができる。これにより、かく乱目的の投稿者による不適当な、情報と関係の組み合わせなどを相対化し、他の情報と関係の組み合わせを用いることを可能にする。また、物語の世界観の共同構築や実世界における共同設計のためなど創作的な目的での投稿者について、創作の異なるバージョンを同時に存在させることを可能とする。また、情報を述語として考え、一以上の引数(組)を付したものを評価者とともに関連づけることにより、評価者を、評価者+引数(組)で置き換えて記憶し、述語論理レベルの情報を評価/蓄積することもできる。また、正しく評価する利益(既になした評価)をあまりもたない新参の評価者による評価を評価者報酬手段による交換価値の付与の対象としないこともできる。また、評価者の基本的な価値観を登録する一定の基本価値観情報集合を設けてその要素情報間の矛盾/含意関係を定義し、この集合において一定の量の評価をなしたもののみが、交換価値付与の対象とすることもできる。また、基本価値観と応用にあたるその他の情報の評価が食い違うのを防ぐ為、基本価値観情報集合の情報とその他の情報が、矛盾/含意関係で結合されていてもよい。また、本発明は、このようなシステムの機能を実現するコンピュータプログラムとこれを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明のあくまで例として一実施形態を説明する。図1は、その全体構成を示す。1は本発明によるシステムの中心部分をなす、運営会社であるK社のネットワークサーバ(PC)であり、その主な機能とメモリに記憶する内容の概要を示している。2はシステムのユーザが用いる携帯端末を示す。特に携帯端末である必要はなく、デスクトップタイプの場合には、より洗練されたインターフェースを用いることができる。2aは、本実施例では評価すべき情報を投稿したばかりの投稿者U5の携帯端末であり、一方、2bは、情報を評価している評価者U2の携帯端末を示す。各々の噴出しにはその処理画面の例を示す。3は、インターネットであり、無線パケット通信ネットワークを介してユーザ携帯端末とサーバ1とを接続し、さらに適当な課金を行なうためオンライン課金ゲートウエイ4に接続されている。4は、そのオンライン課金ゲートウエイであり、ユーザの銀行口座などとオンライン接続されており、本発明による動作の結果としての課金コマンドなどをサーバ1から受信し、コマンドに応じた課金などを行なう。5aは、1に記憶された評価対象の情報の一つであり、U7が3000円の供託(自動課金)を行なって投稿し評価を求めていることが分かる。これに対し、U3が4月25日に評価(すなわち「犬と猿は仲が悪い」ということを認め)を行いその報酬として供託のなかから1500円(=3000/(2^順位1))持ち出した(自動課金)ことが示されている。また、4月28日にはU2も評価を行ない、750円(=3000/(2^順位2))持ち出したことが示されている(すなわち、この場合、供託額/(2^順位x)が可換価値報酬額となっている、なお、評価を撤回(関連づけを削除)したときの懲罰額は、供託額/(2^削除後の関連付けられた評価者の数y)とすることができる)。この段階で、このシステムの仕組みを知っているU7は、2250円を失ったものの、評価対象の情報「犬と猿は仲が悪い」がある程度正しいもの推測することができる。というのも、評価者であるU3やU2は、本システムの常連であり、他の情報評価を矛盾関係から守る(または、評価の撤回による懲罰を回避する)為、信じていない情報に対しては評価をあたえないこと(関連づけを行なわないこと)を知っていたからである。また、U3やU2は図示しない基本価値観情報集合に対してある程度の評価をおこなっており、その内容自体および内容が度々には変更されていないことをU7が図示しない画面によって参照できたからである。次に、情報5bが投稿者U5によって新たに投稿され、情報5aおよびやはり既に投稿されていた情報5cとそれぞれ矛盾関係および含意関係により結合される様子を説明する。2aの噴出しはその処理画面を示している。まず投稿者U5はその携帯端末2aを用いて、評価対象である「犬と猿は仲が良い」という情報を4000円の供託金(オンライン課金ゲートウエイを介して自動送金)とともに投稿する。この結果をノード5bに示す。このノード5bの作成とともにノードの下の第1の関連づけ情報が同時に作成された。ノードのIDは、システムによってI20020429aと決定され、これがインターネットなどを介して2aに送信し返され、処理が正常終了した旨のOKが表示された。次に投稿者U5は登録したばかりの情報I20020429aがノード5aの「犬と猿は仲が悪い」という情報と矛盾するため、同一の評価者にこの両方の情報を等しく評価されては評価の意味をなさないことから、両方を等しく評価できないよう矛盾関係を定義(投稿)することにした。このコマンド「逆矛盾」を入力する例を次の行に示している。これにより5aにとって逆方向矛盾関係となる図上の点線矢印が作成されそのIDとしてRC20020429fが送信し返された。この逆方向矛盾関係の意味は、情報5bをした評価者については、情報5aにおける関連づけを自動的に失わせる処理が行なわれるものである。これによりU5の上記意図どおり、情報5bが適切に評価されることになる。一方、U5は、犬と猿は仲がよく、スピッツが犬ならば、スピッツと猿は仲がよいはずだと気づき、その情報の評価要求5cに対して、含意の関係を定義することとした。この様子を最後のコマンド「順含意」以下によって示す。このコマンドによって図上で束ね(ANDを表す)られた2本の矢印が形成され、その結果が登録ID:PI20020429zzとして送信し返された。順方向含意関係が定義され、情報5bと情報「スピッツは犬だ」を評価した評価者は自動的に情報5cにも関連づけられる(評価したことになる)ように構成された。一方4月29日に評価できる情報を検索していた評価者U2の携帯端末2bの画面にはサーバ1から送られた評価候補が7つ表示されていた。U2はこのうち7つ目のU5が先ほど投稿したばかりの情報5bを、正しいと考え評価の影響を確認した。この様子を第1のコマンド「評価影響確認」以下で示す。図を見ると分かるように、5bを新たに評価すると順位に応じた2000円がもらえるだけでなく、情報5cをも含意によって評価(+)することになり1000円がもらえるほか、既になしていた情報5aに対する評価を撤回(−)することになり1500円を支払わなければならないことが分かった。5cへの含意は、ANDの関係にあるため情報「スピッツは犬だ」についてもU2により評価されている必要があったが、これについては、図に示すように同日に既に評価してあったため、ここで順方向含意関係が起動されたものである。この確認の結果、差し引きが1500円のプラスになること、前から「犬と猿は実はそんなに仲が悪くない」と思っていたことを確認した評価者U2は、情報5aについては翻意をして評価を撤回し、コマンド「評価 7」を入力した。その結果図中の下線で示されるU2の関連づけ項目が新たに記憶され、U2に差し引き1500円の入金が、自動的にオンライン課金ゲートウエイ4を介してなされた。この結果、U7は情報5aに対する評価の根拠を部分的(U2)に失ったが供託金のうちの1500円(=3000/(2^残った評価者(U3)の数)が戻ってきて結果的には得をすることができた。というのもU2の評価時には750円(=3000/(2^順位x))しか支払っていなかったからである。以上、一実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例としてのものであり、本発明は特許請求の範囲のみによって制限される。別の実施例では、ノード5cは別のさらなる情報に対応するノード5dに対し含意関係にあり、この場合、前記評価影響確認では、ノード5dの分も表示され差し引きが計算される。別の実施例では、含意関係にあっても必ずしも評価したくない情報に対しての評価を選択的に留保するインターフェースが示され、その評価を回避することができる。別の実施例では、ノード5aは評価者U2の基本価値観情報集合の要素情報からの含意関係にあるものであり、U2は5aと矛盾する5bを評価(関連づけ)することができないように構成されている。別の実施例では、(図示されない)基本価値情報集合に対し十分な評価を行なっていないU6は、5aから5cのどの情報をも評価できないように構成されている。別の実施例では、5aについて定義された逆方向矛盾関係により、5aを評価した評価者の5bにおける評価が撤回される。別の実施例では、5cについて定義された逆方向含意関係により、5cを評価した評価者が5bおよび「スピッツは犬だ」についても評価したかのように処理される。別の実施例では、順方向矛盾が5bについて5aに対して定義されており、5aについて定義された5bへの逆方向矛盾関係の場合と同様の処理がなされる。別の実施例では、「犬と猿は仲が良い」という情報がU5以外のU9によっても投稿され、評価の対象となっており、これには5bになされたと異なる含意/矛盾関係がU9によって定義されている。別の実施例では、5bと「スピッツは犬だ」とが評価されても5cは自動的には評価されず、前2者を評価した評価者にのみ5cを評価するコマンドが提示されるという形をとってゲーム性を増している。別の実施形態では、評価者が、矛盾/含意関係を定義した別モジュール(別会社Yが作成)を任意選択で適用できるようになっており、これを適用して矛盾なくかつ効率的に評価情報の集合を形成した評価者にY社への課金を行なうように構成されている。別の実施形態では、5bを作成したU5のみが5bについての矛盾/含意関係を定義できるようにアクセス制限されている。別の実施形態では、5aについて評価者以外にも例えば「犬:シェパード」という付加情報(引数)が関連づけられて記憶され、犬をシェパードに置き換えて表示されるなどすることにより、述語論理レベルの情報を評価/蓄積することができる。別の実施形態では、課金額の一部が手数料としてK社に自動的に支払われるようになっている。
【0005】
【発明の効果】一般の人が真偽を評価したい情報を手軽に評価してもらうことができ、かつ評価した人に容易に報酬が与えられる一方、矛盾する評価および間違った評価を抑制できる。
【出願人】 【識別番号】301062798
【氏名又は名称】ナレルシステム有限会社
【出願日】 平成14年3月19日(2002.3.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−281316(P2003−281316A)
【公開日】 平成15年10月3日(2003.10.3)
【出願番号】 特願2002−77011(P2002−77011)