トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 プログラムダウンロード方法及びシステム
【発明者】 【氏名】朝田 英男
【住所又は居所】東京都港区芝浦三丁目18番21号 日本電気エンジニアリング株式会社内

【要約】 【課題】通信回線を介して接続されたリモート装置へセンタ装置からプログラムをダウンロードするにあたって、通常のデータ通信を停止することなくプログラムのダウンロードを行う。

【解決手段】通信回線9を介して接続されたリモート装置3へセンタ装置3からプログラムをダウンロードする際、リモート装置3は、センタ装置2に通信データを要求する場合には、データ要求信号A1を生成し、センタ装置2は、データ要求信号A1を検知した場合には、リモート装置3へプログラムのダウンロード処理を停止し、データ要求信号A1を検知しない場合には、リモート装置3へプログラムのダウンロードを行う。リモート装置3へプログラムのダウンロードを行っている間に、センタ装置2がデータ要求信号A1を検知した場合には、リモート装置3へプログラムのダウンロード処理を低速で行うようにすることもできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信回線を介して接続されたリモート装置へセンタ装置からプログラムをダウンロードする方法であって、前記リモート装置は、前記センタ装置に通信データを要求する場合には、データ要求信号を生成し、前記センタ装置は、前記データ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へプログラムのダウンロード処理を停止し、前記データ要求信号を検知しない場合には、前記リモート装置へプログラムのダウンロードを行うことを特徴とするプログラムダウンロード方法。
【請求項2】 前記リモート装置へプログラムのダウンロードを行っている間に、前記センタ装置が前記データ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へプログラムのダウンロード処理を低速で行うことを特徴とする請求項1記載のプログラムダウンロード方法。
【請求項3】 通信回線を介して接続されたリモート装置へセンタ装置からプログラムをダウンロードするシステムであって、前記リモート装置は、前記センタ装置に通信データを要求する場合には、データ要求信号を生成するデータ要求信号生成回路を備え、前記センタ装置は、前記リモート装置からの前記データ要求信号の有無を検知するデータ要求信号検知回路を備え、データ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を停止し、データ要求信号を検知しない場合には、前記リモート装置へプログラムのダウンロードを行うことを特徴とするプログラムダウンロードシステム。
【請求項4】 前記リモート装置へプログラムのダウンロードを行っている間に、前記センタ装置の前記データ要求信号検知回路が前記データ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を低速で行うことを特徴とする請求項3記載のプログラムダウンロードシステム。
【請求項5】 通信回線を介して接続されたリモート装置へプログラムをダウンロードするセンタ装置であって、前記リモート装置からの通信データの送信要求の有無を検知するデータ要求信号検知回路を備え、前記リモート装置からのデータ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を停止し、データ要求信号を検知しない場合には、前記リモート装置へプログラムのダウンロードを行うことを特徴とするセンタ装置。
【請求項6】 前記リモート装置へプログラムのダウンロードを行っている間に、前記センタ装置が前記データ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を低速で行うことを特徴とする請求項5記載のセンタ装置。
【請求項7】 通信回線を介して接続されたセンタ装置からプログラムをダウンロードするリモート装置であって、前記センタ装置に通信データを要求する場合には、データ要求信号を生成するデータ要求信号生成回路を備えることを特徴とするリモート装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラムダウンロード方法及びシステムに関し、特に、通信回線を介して接続されたリモート装置へセンタ装置からプログラムをダウンロードする方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リモート装置のプログラムを変更する方法の一例として、特開昭62−119653号公報に記載の方法がある。この方法では、図7に示すように、センタ装置2が通信回線9を介してリモート装置3に接続され、リモート装置3は、制御回路30と、メモリ31とを備え、リモート装置3のプログラムを変更する場合には、センタ装置2は、変更データを通信回線9を介してリモート装置3の制御回路30へ送信し、制御回路30が変更データをメモリ31に送信し、メモリ31が変更データを保存することによってリモート装置3のプログラムを変更する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のプログラムダウンロード方法においては、プログラムのダウンロード要求が発生すると、通常のデータ通信の状況に関わりなくプログラムのダウンロード処理を実施するため、プログラムのダウンロード時に通常のデータ通信を停止する必要があるという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上記従来のプログラムダウンロード方法における問題点に鑑みてなされたものであって、通常のデータ通信を停止することなくプログラムのダウンロードを行うことができるプログラムダウンロード方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、通信回線を介して接続されたリモート装置へセンタ装置からプログラムをダウンロードするにあたって、前記リモート装置は、前記センタ装置に通信データを要求する場合には、データ要求信号を生成し、前記センタ装置は、前記データ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を停止し、前記データ要求信号を検知しない場合には、前記リモート装置へプログラムのダウンロードを行うことを特徴とする。
【0006】そして、本発明によれば、リモート装置からデータ要求信号を検知したセンタ装置は、リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を停止するため、通常のデータ通信を停止することなくプログラムのダウンロードを行うことができる。
【0007】また、本発明は、センタ装置がリモート装置へプログラムのダウンロードを行っている間に、データ要求信号を検知した場合には、前記リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を低速で行うことを特徴とする。これによって、通信データの送信中であっても、前記リモート装置へのプログラムのダウンロード処理を継続することができ、常時通信データを送信する必要があるシステムにおいてもリモート装置のプログラムの更新が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるプログラムダウンロード方法及びシステムの実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0009】図1は、本発明にかかるプログラムダウンロードシステムの一実施例を示し、通信回線を介して接続されたリモート装置3へセンタ装置3からプログラムをダウンロードする。
【0010】センタ装置2は、通信データ及び更新プログラムを制御する制御回路20と、メモリ21と、通信インタフェース22とを備える。
【0011】制御回路20は、データ制御回路200と、プログラム更新回路201と、データ要求信号検知回路202とを備える。データ制御回路200は、通信データ及び更新プログラムを制御する。プログラム更新回路201は、外部入力装置4と、メモリ21と、データ制御回路200とに接続され、外部入力装置4より更新プログラムを受信すると、メモリ21に更新プログラムを格納し、データ制御回路200にプログラム更新要求信号A0を送信する。データ要求信号検知回路202は、通信インタフェース22とデータ制御回路200とに接続され、通信インタフェース22よりデータを受信し、リモート装置3より下りデータ(通信データ)の要求を検知すると、データ制御回路200にデータ要求信号A1を送信する。
【0012】メモリ21は、制御回路20に接続され、通信データ及び更新プログラムを格納する。通信インタフェース22は、制御回路20とリモート装置3とに接続され、制御回路20から受信した下りデータS0をリモート装置3へ送信し、リモート装置3から受信した上りデータR0を制御回路20へ送信する。外部入力装置4は、制御回路20に接続され、更新プログラムを制御回路20に送信する。
【0013】一方、リモート装置3は、制御回路30と、メモリ31と、通信インタフェース32とを備える。
【0014】制御回路30は、通信データ及び更新プログラムを制御するデータ制御回路300と、データ制御回路300及び通信インタフェース32に接続され、センタ装置2に下りデータを要求する場合には、データ要求信号を生成するデータ要求信号生成回路301とを備える。
【0015】メモリ31は、制御回路30に接続され、通信データ及び更新プログラムを格納する。通信インタフェース32は、制御回路30とセンタ装置2に接続され、制御回路30から受信した上りデータR0をセンタ装置2へ送信し、センタ装置2から受信した下りデータS0を制御回路30へ送信する。
【0016】次に、上記構成を有するプログラムダウンロードシステムの動作について図1及び図3を中心に参照しながら説明する。
【0017】プログラム更新回路201は、ステップS50において、外部入力装置4より更新プログラムが入力されると、ステップS51において、更新プログラムをメモリ21に格納し、ステップS52において、プログラム更新要求信号A0を発生させる。
【0018】データ制御回路200は、プログラム更新要求信号A0を受信すると、ステップS53において、プログラムのダウンロード処理を開始し、ステップS54において、データ要求信号検知回路202よりデータ要求信号A1が発出されているかどうかを確認する(ここでは、データ要求信号A1='1'の時に、データ要求信号A1が発出されていることを表す)。
【0019】データ要求信号A1が発出されている場合には、データ制御回路200は、ステップS59において、データ要求信号A1がなくなるまでプログラムのダウンロード処理を停止し、通信データをリモート装置3に送信する。データ要求信号検知回路202よりデータ要求信号A1が発出されていない場合には、ステップS55において、リモート装置3に対してプログラムのダウンロードを開始する。
【0020】ステップS56において、ダウンロード中も、常時、データ要求信号A1が発出されているかどうかを確認する。そして、データ要求信号A1が発出されない間は、ステップS57において、プログラムのダウンロードを継続する。データ要求信号A1が発出された場合には、ステップS510において、プログラムのダウンロード処理を停止し、通信データをリモート装置3に送信する。データ要求信号A1がなくなると、プログラムのダウンロードを再開する。プログラムのダウンロード処理は、ステップS58において、更新プログラムの送信が完了するまで継続して実施する。
【0021】上記動作において、データ要求信号検知回路202は、図4に示すように、ステップS60において、上りデータR0を受信すると、ステップS62において、上りデータR0のデータ要求ビットRを確認する。
【0022】図2は、上記プログラムダウンロードシステムの動作を説明するためのタイミングチャートであって、上りデータR0中のデータ要求ビットR='1'の時、リモート装置3より、下りデータS0の要求があるものとする。データ要求信号検知回路202は、ステップS63において、データ要求ビットR='1'の時に、データ要求信号A1を発出する。データ要求ビットR='0'の時は、ステップS64において、データ要求信号A1を停止する。データ要求信号検知回路202は、ステップS60〜64の処理を繰り返し実施する。
【0023】データ要求信号生成回路301は、図5に示すように、センタ装置2に対し、下りデータS0の要求がある場合には、上りデータR0のデータ要求ビットRを1の値にセットする。下りデータS0の要求がない場合には、上りデータR0のデータ要求ビットRを0の値にリセットする。
【0024】上記実施例によれば、上りデータのフレーム中に下りデータを要求するビットを設け、そのビットを検知することでプログラムのダウンロードの制御を行っているため、特別なハードウエアが不要で、小型の通信装置にも適用することができる。
【0025】次に、本発明にかかるプログラムダウンロードシステムの他の実施例について説明する。本実施例においても、基本的構成は上記実施例と同様であるが、プログラムのダウンロード処理時に、データ制御回路200がデータ要求信号A1の発出を確認した時の処理が異なる。
【0026】すなわち、図6に示すように、データ制御回路200は、プログラムダウンロード処理中の時間T1にデータ要求信号A1が発出された場合には、プログラムのダウンロード処理を停止せずに、プログラムの低速ダウンロード処理を行う。そして、時間T2において、データ要求信号A1がなくなると、通常のプログラムのダウンロード処理を行う。プログラムの低速ダウンロード処理中は、下りデータS0送信中に一定の間隔で更新プログラムを送信する。ここでは、一例として、通信データを2回送信したら、更新プログラムを1回送信している。
【0027】このように、本実施例では、通信データの送信中であっても、プログラムのダウンロード処理を実施できるため、常時、通信データを送信する必要があるシステムにおいてもリモート装置のプログラムの更新が可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、通常のデータ通信を停止することなくプログラムのダウンロードを行うことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】303013763
【氏名又は名称】日本電気エンジニアリング株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝浦三丁目18番21号
【出願日】 平成14年3月20日(2002.3.20)
【代理人】 【識別番号】100106563
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 潤
【公開番号】 特開2003−280911(P2003−280911A)
【公開日】 平成15年10月3日(2003.10.3)
【出願番号】 特願2002−78029(P2002−78029)