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【発明の名称】 情報端末機器処理システム及び情報端末機器処理方法並びに情報端末機器処理サービス
【発明者】 【氏名】米沢 政
【住所又は居所】東京都文京区小石川1−12−14 三菱マテリアル株式会社RFID事業センター内

【氏名】浜中 正憲
【住所又は居所】東京都千代田区一番町十番地 相模屋第2ビル 株式会社サンコービジネスコンサルタント内

【氏名】壷井 嗣博
【住所又は居所】東京都町田市南大谷779−5 株式会社アイテイエス内

【要約】 【課題】情報端末機器の記憶手段からデータを消去してリサイクルする情報端末機器処理システム及び情報端末機器処理方法並びに情報端末機器処理サービスの提供。

【解決手段】製造拠点2と販売拠点3とデータ消去処理拠点5とリサイクル処理拠点6とからなり、各々の拠点に、情報端末機器7に取り付けたRFIDタグ8に情報を書き込み又はRFIDタグ8から情報を読み取るリーダ/ライタ2a、3a、5a、6aを備え、データ消去処理拠点5に、情報端末機器7内の記憶手段からユーザーに関連するデータを消去するデータ消去手段5cを備えるものであり、データ消去処理拠点5でデータが消去された情報端末機器7のみをリサイクルすることにより、情報端末機器7に記憶されたユーザー情報の流出を未然に防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ユーザーから引き取った情報端末機器のデータ消去処理を行うデータ消去処理拠点と前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおいて、少なくとも、前記データ消去処理拠点に、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する手段と、前記情報端末機器に取り付けた情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む手段とを備え、前記リサイクル処理拠点に、前記情報記録担体から前記データ消去処理情報を読み取る手段と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う手段とを備えることを特徴とする情報端末機器処理システム。
【請求項2】情報端末機器の製造を行う製造拠点と、前記情報端末機器をユーザーに販売する販売拠点と、前記ユーザーから引き取った前記情報端末機器のデータ消去を行うデータ消去処理拠点と、前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおいて、少なくとも、前記製造拠点に、前記情報端末機器に取り付けた情報記録担体に前記情報端末機器の製造に関する情報を書き込む手段を備え、前記販売拠点に、前記情報記録担体に前記情報端末機器の販売に関する情報を書き込む手段を備え、前記データ消去処理拠点に、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する手段と、前記情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む手段とを備え、前記リサイクル処理拠点に、前記情報記録担体から少なくとも前記データ消去処理情報を読み取り、前記情報端末機器のリサイクルに関する情報を書き込む手段と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う手段とを備えることを特徴とする情報端末機器処理システム。
【請求項3】前記製造拠点と前記販売拠点と前記データ消去処理拠点と前記リサイクル処理拠点とが、通信ネットワークを介してサーバーに接続され、前記サーバーに各々の拠点で前記情報記録担体に記録される情報が記憶され、該情報が各々の拠点で利用可能とされることを特徴とする請求項2記載の情報端末機器処理システム。
【請求項4】前記製造に関する情報に、前記情報端末機器の型番、製造番号、製造者名、製造日のいずれかの情報を含み、前記販売に関する情報に、販売店名、又は、販売日の情報を含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報端末機器処理システム。
【請求項5】前記ユーザーに関連するデータに、前記ユーザーが作成又は取得したデータを含み、前記データ消去処理に関する情報に、前記情報端末機器の引き取り日、データ消去業者名、データ消去処理日のいずれかの情報を含み、前記リサイクルに関する情報に、前記情報端末機器の受け入れ日、リサイクル業者名、リサイクル処理日のいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の情報端末機器処理システム。
【請求項6】前記情報記録担体が、電磁結合又は電磁誘導を用いてデータの交信を行うRFIDタグからなり、前記情報記録担体に情報を書き込む手段又は情報を読み取る手段がRFIDリーダ/ライタからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の情報端末機器処理システム。
【請求項7】ユーザーから引き取った情報端末機器のデータ消去処理を行うデータ消去処理拠点と前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおける情報端末機器処理方法であって、少なくとも、前記データ消去処理拠点において、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する処理と、前記情報端末機器に情報記録担体を取り付ける処理と、取り付けた前記情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む処理と、前記情報端末機器から前記データが消去されたことを前記ユーザーに明示する証明書を発行する処理とを行い、前記リサイクル処理拠点において、前記情報記録担体から前記データ消去処理情報を読み取る処理と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う処理とを行うことを特徴とする情報端末機器処理方法。
【請求項8】情報端末機器の製造を行う製造拠点と、前記情報端末機器をユーザーに販売する販売拠点と、前記ユーザーから引き取った前記情報端末機器のデータ消去を行うデータ消去処理拠点と、前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおける情報端末機器処理方法であって、少なくとも、前記製造拠点において、前記情報端末機器に情報記録担体を取り付ける処理と、取り付けた前記情報記録担体に前記情報端末機器の製造に関する情報を書き込む処理とを行い、前記販売拠点において、前記情報記録担体に前記情報端末機器の販売に関する情報を書き込む処理を行い、前記データ消去処理拠点において、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する処理と、前記情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む処理と、前記情報端末機器から前記データが消去されたことを前記ユーザーに明示する証明書を発行する処理とを行い、前記リサイクル処理拠点において、前記情報記録担体から少なくとも前記データ消去処理情報を読み取る処理と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う処理と、前記情報記録担体に前記情報端末機器のリサイクルに関する情報を書き込む処理とを行うことを特徴とする情報端末機器処理方法。
【請求項9】前記製造拠点と前記販売拠点と前記データ消去処理拠点と前記リサイクル処理拠点とを、通信ネットワークを介してサーバーに接続し、前記サーバーに、各々の拠点で前記情報記録担体に記録する情報を送信して記憶し、該情報を各々の拠点で利用可能とすることを特徴とする請求項8記載の情報端末機器処理方法。
【請求項10】前記データ消去処理を、データ消去ソフトを用いて行うことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の情報端末機器処理方法。
【請求項11】前記データ消去処理の前に、前記情報端末機器の動作を確認する処理を行い、動作確認の結果を参照して前記データ消去処理の方法を設定することを特徴とする請求項10記載の情報端末機器処理方法。
【請求項12】前記製造に関する情報に、前記情報端末機器の型番、製造番号、製造者名、製造日のいずれかの情報を含み、前記販売に関する情報に、販売店名、又は、販売日の情報を含むことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一に記載の情報端末機器処理方法。
【請求項13】前記ユーザーに関連するデータに、前記ユーザーが作成又は取得したデータを含み、前記データ消去処理に関する情報に、前記情報端末機器の引き取り日、データ消去業者名、データ消去処理日のいずれかの情報を含み、前記リサイクルに関する情報に、前記情報端末機器の受け入れ日、リサイクル業者名、リサイクル処理日のいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項7乃至12のいずれか一に記載の情報端末機器処理方法。
【請求項14】前記情報記録担体が、電磁結合又は電磁誘導を用いてデータの交信を行うRFIDタグからなり、前記情報記録担体への情報を書き込み又は情報の読み取りをRFIDリーダ/ライタを用いて非接触で行うことを特徴とする請求項7乃至13のいずれか一に記載の情報端末機器処理方法。
【請求項15】請求項7乃至14のいずれか一に記載の情報端末機器処理方法を用い、前記情報端末機器のリサイクルに際して、該情報端末機器からの前記ユーザーに関連する情報の流出を防止することを特徴とする情報端末機器処理サービス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクルシステム及びリサイクル方法に関し、特に、記憶手段を備えた情報端末機器の処理システム及び処理方法並びに処理サービスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題が注目されており、廃棄物を低減するために様々な物品がリサイクルされるようになってきている。例えば、ユーザーが不要な製品の廃棄を依頼すると、処理業者はユーザーから製品を引き取ってリサイクル処理工場に運搬し、リサイクル処理工場では製品を分別、分解し、リユース可能なユニット又はパーツとして再生したり、リサイクル部材として再生するといった処理が行われる。
【0003】また、上記リサイクルシステムにおいて、リサイクル品の管理を容易にするために、製品にバーコードや非接触式タグ等の情報記録担体を貼り付け、該情報記録担体に製品に関する情報を書き込み、製品の効率的な回収やリサイクルを実現する方法がある。
【0004】例えば、特開2002−31945号公報には、非接触ICカードを備えるリサイクル品に関する技術が開示されている。この公報では、プリンタのトナーカートリッジ等のリサイクル品に非接触ICカードを取り付け、非接触ICカードにリサイクル品の管理番号、製造型番、ユーザーコード、リサイクル可能回数、登録年月日等のリサイクル管理データを記録し、リサイクル品を受け取った処理業者が非接触ICカードからリサイクル管理データを読み出し、該データを参照してリサイクルを行う方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プリンタのトナーカートリッジのような単なる部品の場合は、廃棄に際してユーザーは処理業者に引き取りを依頼するのみでよいが、リサイクル品がコンピュータ機器のように内部に記憶手段を有する製品の場合は、記憶手段に書き込まれたユーザーの情報が他人に利用されないように、廃棄前に予め記憶手段内に記憶されたデータを消去する必要がある。
【0006】データの消去に関してパーソナルコンピュータを例にすると、一般にパーソナルコンピュータには、予めOSがインストールされており、ユーザーはそのOS上で動作するアプリケーションソフトを用いて文書やデータを作成したり情報記録媒体からデータを取得し、これらのデータをハードディスク等の記憶手段に記憶している。
【0007】このOS上で作成又は取得した文書やデータはOS上で削除することができるが、パーソナルコンピュータの操作に不慣れなユーザーは、ハードディスクのどこにデータが記憶されているかが分からない場合がある。また、パーソナルコンピュータの操作に慣れたユーザーであっても、バックアップとしてシステムで自動的に作成されるデータや履歴情報はハードディスクのどこに記憶されているかが分からない場合もある。更に、システム内に記録された情報の中にはユーザーが簡単に消去することができないデータも含まれている。
【0008】そこで、このようなユーザーに関するデータを削除するためにメーカーが提供するデータ消去ソフトを利用する方法もあるが、このデータ消去ソフトは全ての機種の装置や全ての種類のOSに対応するものではなく、また、上記データ消去ソフトを利用しても消去されないで残ってしまうデータもあり、結局ユーザーはデータの消去が不完全な状態でパーソナルコンピュータを廃棄することになる。
【0009】そして、廃棄を依頼された処理業者はハードディスク等の記憶手段からデータを消去することなくリサイクル処理工場に搬送するため、場合によってはパーソナルコンピュータからユーザーに関する情報が読み取られて不正に使用されるといった問題が生じている。特に、コンピュータを会社等で使用している場合には、記憶手段の中には秘密扱いしなければならない情報が多量に記憶されている場合もあり、現状のリサイクルシステムではコンピュータ機器を安心して廃棄することができない。
【0010】このような問題はコンピュータ機器に限らず、PDA等の携帯情報端末、携帯電話、フレキシブルディスク等の情報記録担体等にも当てはまり、このような記憶手段を備える製品や情報記録担体を情報の流出を防止してリサイクルすることができるシステムの提案が望まれている。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、情報端末機器の記憶手段からデータを消去してリサイクルする情報端末機器処理システム及び情報端末機器処理方法並びに情報端末機器処理サービスを提供することにある。
【0012】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の情報端末機器処理システムは、ユーザーから引き取った情報端末機器のデータ消去処理を行うデータ消去処理拠点と前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおいて、少なくとも、前記データ消去処理拠点に、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する手段と、前記情報端末機器に取り付けた情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む手段とを備え、前記リサイクル処理拠点に、前記情報記録担体から前記データ消去処理情報を読み取る手段と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う手段とを備えるものである。
【0013】また、本発明の情報端末機器処理システムは、情報端末機器の製造を行う製造拠点と、前記情報端末機器をユーザーに販売する販売拠点と、前記ユーザーから引き取った前記情報端末機器のデータ消去を行うデータ消去処理拠点と、前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおいて、少なくとも、前記製造拠点に、前記情報端末機器に取り付けた情報記録担体に前記情報端末機器の製造に関する情報を書き込む手段を備え、前記販売拠点に、前記情報記録担体に前記情報端末機器の販売に関する情報を書き込む手段を備え、前記データ消去処理拠点に、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する手段と、前記情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む手段とを備え、前記リサイクル処理拠点に、前記情報記録担体から少なくとも前記データ消去処理情報を読み取り、前記情報端末機器のリサイクルに関する情報を書き込む手段と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う手段とを備えるものである。
【0014】本発明においては、前記製造拠点と前記販売拠点と前記データ消去処理拠点と前記リサイクル処理拠点とが、通信ネットワークを介してサーバーに接続され、前記サーバーに各々の拠点で前記情報記録担体に記録される情報が記憶され、該情報が各々の拠点で利用可能とされる構成とすることができる。
【0015】また、本発明においては、前記製造に関する情報に、前記情報端末機器の型番、製造番号、製造者名、製造日のいずれかの情報を含み、前記販売に関する情報に、販売店名、又は、販売日の情報を含むことが好ましい。
【0016】また、本発明においては、前記ユーザーに関連するデータに、前記ユーザーが作成又は取得したデータを含み、前記データ消去処理に関する情報に、前記情報端末機器の引き取り日、データ消去業者名、データ消去処理日のいずれかの情報を含み、前記リサイクルに関する情報に、前記情報端末機器の受け入れ日、リサイクル業者名、リサイクル処理日のいずれかの情報を含むことが好ましい。
【0017】また、本発明の情報端末機器処理方法は、ユーザーから引き取った情報端末機器のデータ消去処理を行うデータ消去処理拠点と前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおける情報端末機器処理方法であって、少なくとも、前記データ消去処理拠点において、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する処理と、前記情報端末機器に情報記録担体を取り付ける処理と、取り付けた前記情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む処理と、前記情報端末機器から前記データが消去されたことを前記ユーザーに明示する証明書を発行する処理とを行い、前記リサイクル処理拠点において、前記情報記録担体から前記データ消去処理情報を読み取る処理と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う処理とを行うものである。
【0018】また、本発明の情報端末機器処理方法は、情報端末機器の製造を行う製造拠点と、前記情報端末機器をユーザーに販売する販売拠点と、前記ユーザーから引き取った前記情報端末機器のデータ消去を行うデータ消去処理拠点と、前記情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とを含む情報端末機器処理システムにおける情報端末機器処理方法であって、少なくとも、前記製造拠点において、前記情報端末機器に情報記録担体を取り付ける処理と、取り付けた前記情報記録担体に前記情報端末機器の製造に関する情報を書き込む処理とを行い、前記販売拠点において、前記情報記録担体に前記情報端末機器の販売に関する情報を書き込む処理を行い、前記データ消去処理拠点において、前記情報端末機器内の記憶手段から少なくとも前記ユーザーに関連するデータを抽出して消去する処理と、前記情報記録担体にデータ消去処理に関する情報を書き込む処理と、前記情報端末機器から前記データが消去されたことを前記ユーザーに明示する証明書を発行する処理とを行い、前記リサイクル処理拠点において、前記情報記録担体から少なくとも前記データ消去処理情報を読み取る処理と、読み取った情報を参照して前記情報端末機器のリサイクル又はリユースを行う処理と、前記情報記録担体に前記情報端末機器のリサイクルに関する情報を書き込む処理とを行うものである。
【0019】本発明においては、前記データ消去処理を、データ消去ソフトを用いて行う構成とすることができ、前記データ消去処理の前に、前記情報端末機器の動作を確認する処理を行い、動作確認の結果を参照して前記データ消去処理の方法を設定する構成とすることもできる。
【0020】また、本発明においては、前記情報記録担体が、電磁結合又は電磁誘導を用いてデータの交信を行うRFIDタグからなり、前記情報記録担体への情報を書き込み又は情報の読み取りをRFIDリーダ/ライタを用いて非接触で行うことが好ましい。
【0021】また、本発明の情報端末機器処理サービスは、上記情報端末機器処理方法を用い、前記情報端末機器のリサイクルに際して、該情報端末機器からの前記ユーザーに関連する情報の流出を防止するものである。
【0022】このように、本発明は、情報端末機器処理システム内にデータの消去を行うデータ消去処理拠点を設け、データ消去作業に関する情報を情報記録担体に記録することにより、リサイクル処理拠点では、記憶手段からユーザーが作成又は取得したデータが消去された情報端末機器のみをリサイクル処理するため、ユーザー情報の流出を未然に防止することができる。
【0023】また、製造拠点、販売拠点、データ消去処理拠点、リサイクル処理拠点の各々で情報記録担体に情報が記録されるため、情報端末機器の製造から廃棄に至る経緯を明確にすることができ、各々の拠点の責任を明確にしたリサイクルシステムを構築することができる。
【0024】更に、各々の拠点を通信ネットワークを介して相互に接続し、各々の拠点で情報記録担体に記録する情報をサーバーに記憶することにより、情報の共有化を図ることができ、リサイクル処理の効率化を図ることができる。そして、このような情報端末機器処理システムを確立することにより、情報端末機器の廃棄を依頼するユーザーにとっても各拠点にとってもメリットが生まれ、この処理方法をビジネスとして活用することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る情報端末機器処理システムは、その好ましい一実施の形態において、情報端末機器の製造を行う製造拠点と、情報端末機器をユーザーに販売する販売拠点と、ユーザーから引き取った情報端末機器のデータ消去を行うデータ消去処理拠点と、情報端末機器のリサイクルを行うリサイクル処理拠点とからなり、製造拠点又は販売拠点の少なくとも一方に、情報端末機器に取り付けたRFIDタグに製造情報又は販売情報を書き込むリーダ/ライタを備え、データ消去処理拠点に、情報端末機器内の記憶手段からユーザーに関連するデータを抽出して消去するデータ消去手段と、RFIDタグにデータ消去処理情報を書き込むリーダ/ライタとを備え、リサイクル処理拠点に、RFIDタグからデータ消去処理情報を読み取り、また、情報端末機器のリサイクル情報を書き込むリーダ/ライタと、読み取った情報を参照して情報端末機器のリサイクル又はリユースを行うリサイクル設備とを備えるものであり、データ消去処理拠点でデータが消去された情報端末機器のみをリサイクルすることにより、情報端末機器に記憶されたユーザー情報の流出を未然に防止することができる。
【0026】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0027】[実施例1]まず、本発明の第1の実施例に係る情報端末機器処理システム及び情報端末機器処理方法並びに情報端末機器処理サービスについて、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本実施例の情報端末機器処理システムの構成を示す図であり、図2は、RFID(Radio Frequency Identification)システムの構成を示す図である。又、図3は、本実施例の情報端末機器処理方法の手順を示すフローチャート図である。
【0028】図1に示すように、本実施例の情報端末機器処理システム1は、パーソナルコンピュータ、PDA等の携帯情報端末等の記憶手段を有する機器(以下、情報端末機器7と称する。)の処分を依頼するユーザー4と、ユーザー4から情報端末機器7を引き取り、情報端末機器7内の記憶手段からデータを消去するデータ消去処理拠点5と、データが消去された情報端末機器7を受け取り、リサイクル・リユースを行うリサイクル処理拠点6とから構成される。
【0029】また、データ消去処理拠点5には、ユーザー4から引き取った情報端末機器7の動作確認を行う検査手段5bと、情報端末機器7内の記憶手段からデータを消去するデータ消去手段5cと、データ消去処理拠点5で行った作業に関する情報(例えば、情報端末機器7の引き取り日、データ消去処理日、データ消去処理業者名、情報端末機器の型番、検査手段5bでの動作確認結果等、以下、データ消去処理情報と称する。)をRFIDタグ8に書き込むRFIDリーダ/ライタ5aとを備えている。
【0030】また、リサイクル処理拠点6には、情報端末機器7の分別、分解、再生を行うリサイクル設備6bに加えて、情報端末機器7に取り付けられたRFIDタグ8からデータ消去処理情報を読み取るRFIDリーダ/ライタ6aを備えている。
【0031】なお、上記データ消去処理情報を記録する情報記録担体としては、バーコード等の光学的な手段や磁気カード等の磁気的な手段を用いた情報記録担体もあるが、バーコードや磁気カードから情報を読み取るためには、これらを情報端末機器7の表面等の見やすい位置に設置する必要があり、情報端末機器7の運搬時やリサイクル処理拠点6での作業時に損傷したり汚れが付着して読み取りができなくなる恐れがある。
【0032】これに対して、RFIDシステムは、図2に示すように、アンテナ10と情報を記憶するIC11とを備え、表面がフィルム等で保護されたシート状、スティック状等のRFIDタグ8と、アンテナ12とデータの送受信を行う送受信部13とデータの処理を行う演算部14とを備えるRFIDリーダ/ライタ5a(6a)とから構成され、RFIDタグ8のアンテナ10とリーダ/ライタ5a(6a)のアンテナ12とを用いて電磁誘導又は電磁結合によって非接触でデータの送受信が可能であるため、RFIDタグ8を情報端末機器7の任意の場所に取り付けることができ、又汚れや環境に左右されないという特徴がある。
【0033】また、バーコードでは一旦情報を書き込んだ後はバーコードリーダーで情報を読み取るのみであり、再度情報を書き込むことができないのに対して、RFIDタグ8ではリーダ/ライタを用いて情報の書き込み、読み出しを何度も行うことができるという特徴もあり、このような観点から、本システムでは情報記録担体としてRFIDタグ8を用いている。
【0034】なお、本システムではRFIDタグ8を設置する物品が情報端末機器7であり、そのケースや内部に多数の金属部材が使用されているため、通常のRFIDタグでは取り付け場所によってはデータの送受信が困難になる場合も考えられる。このような場合には、RFIDタグとして金属に貼り付けた状態でも良好な通信が可能なオンメタル(登録商標)タイプのRFIDタグを用いることが好ましい。
【0035】このようなタグとしては、本願出願人の先願(特願2001−056452、特願2001−296897等)に開示したRFIDタグが好適である。上記先願記載のRFIDタグは、RFIDタグの磁芯部材を複数枚の軟磁性アモルファス箔又は金属箔と絶縁層とを積層して形成したものであり、軟磁性部材や導電材により、RFIDタグを取り付ける金属ケース等の導電性物品に侵入する磁束を遮断し、その影響を抑制することができる。従って、情報端末機器7のケース面に直接添付したり取り付けることができ、本システムに用いるRFIDタグ8として好ましい形態である。
【0036】上記構成の情報端末機器処理システム1を用いて、ユーザー4が情報端末機器7の廃棄を依頼してからリサイクルされるまでの手順について、図3のフローチャート図を参照して説明する。
【0037】まず、ステップS101において、ユーザー4はデータの消去処理を行う業者に対して情報端末機器7の処分を依頼し、データ消去処理業者はこの情報端末機器7の引き取りを行う。なお、本実施例ではユーザー4にデータの消去を行ったことを証明するデータ消去証明書9を発行するため、ユーザー4を特定する情報(ユーザーの氏名、住所等、以下、ユーザー情報と称する。)をユーザー4から取得することが好ましい。その際、処分を依頼する情報端末装置7に関する情報を入手する構成としても良い。
【0038】次に、ステップS102において、データ消去処理業者は、現地で又はデータ消去処理拠点5で、検査手段5bを用いて引き取った情報端末機器7が正常に動作するか否かを検査する。この検査は、データの消去処理作業を確実に行うための準備として実施するものであり、検査を行うことによってデータの消去方法を決定し、また、リサイクル処理に際し、リユースが可能であるの判断材料として利用することができる。なお、検査の方法としては、作業者が情報端末機器7を駆動して動作確認を行っても良く、また、動作確認用のプログラムを用いてコンピュータ内で該プログラムを動作させて自動的に動作確認を行う構成としても良い。
【0039】そして、ステップS103で情報端末機器7が正常に動作する場合には、ステップS104において、現地で又はデータ消去処理拠点5で、データ消去手段5cを用いて情報端末機器7に記憶されているデータを消去する。消去する方法としては、作業者が情報端末機器7を駆動して手作業で消去作業を行っても良く、また、データ消去ソフトを用いて該ソフトにより自動的に情報端末機器7内のデータを消去する構成としても良く、これらを組み合わせて、初めにデータ消去ソフトでデータを消去した後、手作業でデータが確実に消去されたことを確認する構成としても良い。
【0040】このデータ消去ソフトとしては、各種メーカーが製造した全ての機器、種々のOSに対応可能に構成されていることが好ましく、データを消去した後にOS自体も消去する構成としても良い。また、消去するデータとしては、ユーザー4がアプリケーションソフトを用いて作成したデータの他、OSによって自動的にシステム内に作成されたデータ等を含み、ユーザー4が情報端末機器を使用した期間にユーザー4自ら又は情報端末機器7が自動的に作成、取得したデータ全てが消去されることが好ましい。
【0041】また、ステップ103で、情報端末機器7が正常に動作しない場合には、故障の原因を解析し、簡単に修理可能である場合には修理した後にデータの消去作業を行い、修理が困難又は修理不可能な場合にはステップS105で情報端末機器7から記憶手段を取り外してデータの読み出しができないようにする。
【0042】なお、上記説明では、データ消去処理業者が情報端末機器7の動作確認をしてからデータの消去作業を行う構成としているが、ステップS102の検査を行わずに、直接データの消去作業を行う構成としても良い。
【0043】次に、ステップS106において、データ消去処理拠点5では、リーダ/ライタ5aを用いて、情報端末機器7の引き取り日、データ消去処理日、データ消去処理業者名、情報端末機器の型番、動作確認の結果等のデータ消去処理情報をRFIDタグ8に書き込み、情報端末機器7の所定の場所に取り付ける。その際、前記したオンメタル型のRFIDタグ8を用いれば情報端末機器7の金属ケース等に直接取り付けることができ、また、リーダ/ライタ5aとRFIDタグ8との交信状態を良好に保つことができる。なお、RFIDタグ8を取り付ける位置は任意であるが、第三者がRFIDタグ8を容易に着脱できない位置に取り付けることが好ましい。
【0044】次に、ステップS107において、データ消去処理業者は、データ消去作業が行われたことを示すデータ消去証明書9を発行してユーザーに提供する。このデータ消去証明書9の形式は任意であり、データ消去作業の内容や使用したデータ消去ソフトの名称等、データの消去が確実に行われたことをユーザーに明示するものであればよいが、少なくともデータの消去を行った日付、データ消去処理業者名を記載することが好ましい。
【0045】なお、上記情報端末機器7の検査からデータ消去証明書9の発行までを現地で行ってもデータ消去処理拠点5に持ち帰って行っても良いが、ユーザー立ち会いの元で現地でデータの消去作業を行えば、データが消去されたことをその場でユーザー4が確認することができ、秘密データが含まれている情報端末機器7を廃棄するユーザー4にとって安心して廃棄を依頼することができる。
【0046】その後、ステップS108において、データ消去処理業者はデータを消去した情報端末機器7をリサイクル処理拠点6に搬送する。
【0047】リサイクル処理拠点6では、リーダ/ライタ6aを用いて、情報端末機器7に取り付けられたRFIDタグ8からデータ消去処理情報を読み取り、データの消去済みであることを確認した後、ステップS109で、データ消去処理情報を参照して情報端末機器7のリユースが可能であるかを判断し、リユースが可能な場合は、ステップS110で必要な修理、部品交換等を行い、リユースが不可能な場合はステップS111で分別・分解して所定の材料に再生する。
【0048】例えば、情報端末機器7としては正常に動作しない場合には、分別・分解してリサイクルが可能な部品を取り出し、プリント基板は非鉄金属に、金属クズは地金に、ガラスクズはビン・ブラウン管等に、廃プラスチックは高炉の代替燃料等に再生する。また、正常に動作する場合には、保守点検を行い、修理が必要な部品に関しては修理を行ってユニット又はパーツとして再生する。なお、このリサイクル・リユース処理は公知の任意の方法を用いることができる。
【0049】このように、ユーザー4とリサイクル処理拠点6との間に、データの消去作業を行うデータ消去処理拠点5を設け、データ消去処理拠点5で情報端末機器7の記憶手段に記憶されているデータを消去し、そのデータ消去処理情報をRFIDタグ8に書き込み、リサイクル処理拠点6では、RFIDタグ8の情報を読み取ってデータ消去済みの情報端末機器7のみをリサイクル処理するため、情報端末機器7内に消去されずに残った情報が流出することを未然に防止することができる。
【0050】また、データ消去処理業者は、データ消去処理後にユーザー4にデータ消去証明書9を発行するため、ユーザー4は確実にデータの消去が行われたことを確認することができ、秘密情報が記憶されている情報端末機器7であっても安心して廃棄処理を行うことができる。
【0051】そして、データ消去処理業者にとってはデータの消去作業を付加することによって他との差別化を図ることができ、リサイクル処理業者にとってはRFIDタグ8に書き込まれた情報を参照することによってリサイクル作業の効率化を図ることができる。このように、ユーザー4、データ消去処理業者、リサイクル業者の各々の利便性を向上させることができ、本情報端末機器処理方法をビジネスとして活用することができる。
【0052】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例に係る情報端末機器処理システム及び情報端末機器処理方法並びに情報端末機器処理サービスについて、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施例の情報端末機器処理システムの構成を示す図であり、図5は、本実施例の情報端末機器処理方法の手順を示すフローチャート図である。
【0053】前記した第1の実施例では、データ消去処理拠点5でRFIDタグ8を取り付ける構成としたが、情報端末機器7が製造されてから処分されるまでを確実に管理するためには、情報端末機器7がどこの製造拠点で製造され、どこの販売拠点で誰に販売され、どこのデータ消去処理業者がデータ消去処理作業を行い、どこのリサイクル業者がリサイクルを行ったかを一貫して管理するシステムが必要である。そこで、本実施例では情報端末機器7を製造する製造拠点又は販売する販売拠点でRFIDタグ8を取り付け、このRFIDタグ8に情報端末機器に関する情報や製造拠点、販売拠点に関する情報も記録して、より一貫した管理を行うことを特徴としている。
【0054】具体的には、図4に示すように、本実施例の情報端末機器処理システム1は、パーソナルコンピュータ、PDA等の携帯情報端末等の記憶手段を有する情報端末機器7の製造を行う製造拠点2と、該情報端末機器7の販売を行う販売拠点3と、情報端末機器7を購入し、処分を依頼するユーザー4と、ユーザー4から情報端末機器7を引き取り、情報端末機器7内の記憶手段からデータを消去するデータ消去処理拠点5と、データが消去された情報端末機器7を受け取り、リサイクル・リユースを行うリサイクル処理拠点6とから構成される。
【0055】また、製造拠点2又は販売拠点3のいずれか一方又は双方には、情報端末機器7にRFIDタグ8を取り付け、RFIDタグ8に情報端末機器7に関する情報や各拠点に関する情報を記録するRFIDリーダ/ライタ2a、3aを備えている。
【0056】また、第1の実施例と同様に、データ消去処理拠点5には、ユーザー4から引き取った情報端末機器7の動作確認を行う検査手段5bと、情報端末機器7内の記憶手段からデータを消去するデータ消去手段5cと、データ消去処理情報をRFIDタグ8に書き込むRFIDリーダ/ライタ5aとを備え、リサイクル処理拠点6には、情報端末機器7の分別、分解、再生を行うリサイクル設備6bに加えて、情報端末機器7に取り付けられたRFIDタグ8からデータ消去処理情報を読み取り、リサイクル処理拠点6で行った作業に関する情報(例えば、情報端末機器7の受け入れ日、リサイクル日、リサイクル業者名等、以下、リサイクル処理情報と称する。)を書き込みRFIDリーダ/ライタ6aを備えている。
【0057】なお、本実施例においても、RFIDタグ8を設置する物品が情報端末機器7であり、そのケースや内部に多数の金属部材が使用されているため、金属に貼り付けた状態でも良好な通信を可能とするためにオンメタルタイプのRFIDタグを用いることが好ましい。
【0058】上記構成の情報端末機器処理システム1を用いて、情報端末機器7が製造されてからリサイクルされるまでの手順について、図5のフローチャート図を参照して説明する。
【0059】まず、ステップS201において、製造拠点2で情報端末機器7を製造した後、情報端末機器7の所定の場所にRFIDタグ8を取り付け、リーダ/ライタ2aを用いて、このRFIDタグ8に製造拠点2に関する情報(例えば、情報端末機器7の型番、製造年月日、製造者名等、以下、製造情報と称する。)を書き込んで販売拠点3に卸す。
【0060】次に、ステップS202において、販売拠点3ではリーダ/ライタ3aを用いて、RFIDタグ8に販売拠点3に関する情報(例えば、販売店名、販売年月日等、以下、販売情報と称する。)を書き込んでユーザー4に販売する。
【0061】その後、第1の実施例と同様に、ステップS203で、データ消去業者は情報端末機器7を引き取り、ステップS204で、現地又はデータ消去処理拠点5で、検査手段5bを用いて引き取った情報端末機器7が正常に動作するか否かを検査する。その際、リーダ/ライタ5aを用いてRFIDタグ8から製造情報や販売情報を読み取って検査に役立てる構成としても良い。なお、検査の方法としては、作業者が情報端末機器7を駆動して動作確認を行っても良く、また、動作確認用のプログラムを用いてコンピュータ内で該プログラムを動作させて自動的に動作確認を行う構成としても良い。
【0062】そして、ステップS205で情報端末機器7が正常に動作する場合には、ステップS206で、データ消去手段5cを用いて情報端末機器7に記憶されているデータを消去し、情報端末機器7が正常に動作しない場合には、ステップS207で情報端末機器7から記憶手段を取り外してデータの読み出しができないようにする。なお、消去する方法としては、作業者が情報端末機器7を駆動して手作業で消去作業を行っても、データ消去ソフトを用いて該ソフトにより自動的に情報端末機器7内のデータを消去しても良く、これらを組み合わせて、初めにデータ消去ソフトでデータを消去した後、手作業でデータが確実に消去されたことを確認する構成としても良い。
【0063】次に、ステップS208において、リーダ/ライタ5aを用いて、情報端末機器7の引き取り日、データ消去処理日、データ消去処理業者名、情報端末機器の型番、動作確認の結果等のデータ消去処理情報をRFIDタグ8に書き込み、ステップS209で、データ消去作業が行われたことを示すデータ消去証明書9を発行してユーザー4に提供し、その後、ステップS210において、データを消去した情報端末機器7をリサイクル処理拠点6に搬送する。
【0064】リサイクル処理拠点6では、リーダ/ライタ6aを用いて、情報端末機器7に取り付けられたRFIDタグ8からデータ消去処理情報を読み取り、データの消去済みであることを確認した後、ステップS211で、データ消去処理情報や製造情報、販売情報を参照して情報端末機器7のリユースが可能であるかを判断し、リユースが可能な場合は、ステップS212で必要な修理、部品交換等を行い、リユースが不可能な場合はステップS213で分別・分解して所定の材料に再生する。
【0065】そして、ステップS214において、リサイクル処理拠点6では、リーダ/ライタ6aを用いて、RFIDタグ8にリサイクル処理拠点6に関する情報(例えば、情報端末機器7の受け入れ日、リサイクル日、リサイクル業者名等、以下、リサイクル処理情報と称する。)を書き込む。
【0066】このように、第1の実施例の構成に加えて、情報端末機器7を製造/販売する製造拠点2や販売拠点3にもリーダ/ライタ2a、3aを設け、各々の拠点でRFIDタグ8に情報を書き込むことによって、情報端末機器7が製造されてからリサイクルされるまでの一貫した情報がRFIDタグ8に記録、利用されるため、リサイクルを適性に促進することができる。
【0067】[実施例3]次に、本発明の第3の実施例に係る情報端末機器処理システム及び情報端末機器処理方法並びに情報端末機器処理サービスについて、図6及び図7を参照して説明する。図6は、本実施例の情報端末機器処理システムの構成を示す図であり、図7は、本実施例の情報端末機器処理方法の手順を示すフローチャート図である。
【0068】前記した第1及び第2の実施例では、各々の拠点でRFIDタグ8に対して情報を読み込み/書き込みを行うのみであったが、製造拠点2や販売拠点3では製造/販売した情報端末機器7がどのように処理されているのかを把握することができれば、その情報をフィードバックして製造/販売に生かすことができる。そこで、本実施例では各々の拠点を通信ネットワークを介して相互に接続し、RFIDタグ8の情報をサーバー15に記憶して情報の共有化を図ることを特徴としている。
【0069】具体的には、図6に示すように、本実施例の情報端末機器処理システム1は、本実施例の情報端末機器処理システム1は、パーソナルコンピュータ、PDA等の携帯情報端末等の記憶手段を有する情報端末機器7の製造を行う製造拠点2と、該情報端末機器7の販売を行う販売拠点3と、情報端末機器7を購入し、処分を依頼するユーザー4と、ユーザー4から情報端末機器7を引き取り、情報端末機器7内の記憶手段からデータを消去するデータ消去処理拠点5と、データが消去された情報端末機器7を受け取り、リサイクル・リユースを行うリサイクル処理拠点6と、これらを相互に接続する通信ネットワーク16と、RFIDタグ8の情報を記憶、管理するサーバー15とから構成され、各々の拠点に通信手段が設けられている。
【0070】上記構成の情報端末機器処理システム1を用いて、情報端末機器7が製造されてからリサイクルされるまでの手順について、図7のフローチャート図を参照して説明する。
【0071】まず、ステップS301において、製造拠点2で情報端末機器7を製造した後、情報端末機器7の所定の場所にRFIDタグ8を取り付け、リーダ/ライタ2aを用いて、このRFIDタグ8に製造情報を書き込むと共に、通信手段2bを用いて、通信ネットワーク16を介して書き込んだ情報をサーバー15に送信して記憶させた後、販売拠点に卸す。
【0072】次に、ステップS302において、販売拠点3ではリーダ/ライタ3aを用いて、RFIDタグ8に販売情報を書き込むと共に、通信手段3bを用いて、通信ネットワーク16を介して書き込んだ情報をサーバー15に送信して記憶させた後、情報端末機器7をユーザー4に販売する。
【0073】その後、第2の実施例と同様に、ステップS303で、データ消去業者は情報端末機器7を引き取り、ステップS304で、現地又はデータ消去処理拠点5で、検査手段5bを用いて引き取った情報端末機器7が正常に動作するか否かを検査する。その際、通信手段5dを用いてサーバー15から製造情報や販売情報を読み取って検査に役立てる構成としても良い。なお、検査の方法としては、作業者が情報端末機器7を駆動して動作確認を行っても良く、また、動作確認用のプログラムを用いてコンピュータ内で該プログラムを動作させて自動的に動作確認を行う構成としても良い。
【0074】そして、ステップS305で情報端末機器7が正常に動作する場合には、ステップS306で、データ消去手段5cを用いて情報端末機器7に記憶されているデータを消去し、情報端末機器7が正常に動作しない場合には、ステップS307で情報端末機器7から記憶手段を取り外してデータの読み出しができないようにする。なお、消去する方法としては、作業者が情報端末機器7を駆動して手作業で消去作業を行っても、データ消去ソフトを用いて該ソフトにより自動的に情報端末機器7内のデータを消去しても良く、これらを組み合わせて、初めにデータ消去ソフトでデータを消去した後、手作業でデータが確実に消去されたことを確認する構成としても良い。
【0075】次に、ステップS308において、リーダ/ライタ5aを用いて、データ消去処理情報をRFIDタグ8に書き込むと共に、通信手段5dを用いて、通信ネットワーク16を介して該情報をサーバー15に送信して記憶させ、ステップS309で、データ消去作業が行われたことを示すデータ消去証明書9を発行してユーザー4に提供し、その後、ステップS310において、データを消去した情報端末機器7をリサイクル処理拠点6に搬送する。
【0076】リサイクル処理拠点6では、リーダ/ライタ6aを用いて、情報端末機器7に取り付けられたRFIDタグ8からデータ消去処理情報を読み取り、データの消去済みであることを確認した後、ステップS311で、データ消去処理情報や製造情報、販売情報を参照して情報端末機器7のリユースが可能であるかを判断し、リユースが可能な場合は、ステップS312で必要な修理、部品交換等を行い、リユースが不可能な場合はステップS313で分別・分解して所定の材料に再生する。
【0077】そして、ステップS314において、リサイクル処理拠点6では、リーダ/ライタ6aを用いて、RFIDタグ8にリサイクル処理情報を書き込むと共に、通信手段6cを用いて、通信ネットワーク16を介して書き込んだ情報をサーバー15に送信して記憶させる。一方、製造拠点2や販売拠点3は、通信ネットワーク16を介して定期的にサーバー15にアクセスして、情報端末機器7の処理状況を確認して製造/販売計画にフィードバックする。
【0078】このように、第2の実施例の構成に加えて、製造拠点2、販売拠点3、データ消去処理拠点5、リサイクル処理拠点6に通信手段を設けて、各拠点を通信ネットワーク16で相互に接続し、RFIDタグ8に記録する情報をサーバー15にも記録し、情報の共有化を図ることによって、各々の拠点での処理の効率化を実現すると共に、製造拠点2や販売拠点3にフィードバックして今後の製造/販売計画に役立てることができる。
【0079】なお、上記説明では、情報端末機器をリサイクルの対象としたが、情報端末機器の他に、何らかのユーザー固有の情報が記憶されている機器、例えば、電話機、FAX、記憶手段を備えた冷蔵庫、電子レンジ等の製品やフロッピー(登録商標)、MO、CD−R、DVD−R、メモリーカード、ICカード等の情報記録媒体に本システムを適用することもできる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報端末機器処理システム及び情報端末機器処理方法並びに情報端末機器処理サービスによれば下記記載の効果を奏する。
【0081】本発明の第1の効果は、ユーザーに関する情報が記憶された情報端末機器がリサイクル処分されて、ユーザー情報が流出するといった不都合を未然に防止することができるということである。
【0082】その理由は、ユーザーとリサイクル処理拠点との間に、データの消去作業を行うデータ消去処理拠点を設け、データ消去処理拠点で情報端末機器の記憶手段に記憶されているデータを消去し、そのデータ消去処理情報をRFIDタグに書き込み、リサイクル処理拠点ではデータ消去済みの情報端末機器のみをリサイクルするからである。
【0083】また、本発明の第2の効果は、ユーザーは確実にデータの消去が行われたことを確認することができ、秘密情報が記憶されている情報端末機器であっても安心して廃棄処理を行うことができるということである。
【0084】その理由は、データ消去処理業者が、データ消去処理後にユーザーにデータ消去証明書を発行するからである。
【0085】また、本発明の第3の効果は、各々の拠点での処理の効率化を実現すると共に、リサイクルを適性に促進することができるということである。
【0086】その理由は、情報端末機器を製造/販売する製造拠点や販売拠点にもリーダ/ライタを設け、各々の拠点でRFIDタグに情報を書き込み、又はサーバーに記憶することによって、情報端末機器が製造されてからリサイクルされるまでの一貫した情報がRFIDタグ又はサーバーに記録されるからである。
【0087】そして、製造/販売業者はリサイクル情報を入手することによって製造/販売計画にフィードバックすることができ、データ消去処理業者はデータの消去作業を付加することによって他との差別化を図ることができ、リサイクル処理業者はRFIDタグに書き込まれた情報を参照することによってリサイクル処理を確実に行うことができ、ユーザー、製造/販売業者、データ消去処理業者、リサイクル処理業者の各々の利便性を向上させることができ、本情報端末機器処理方法をビジネスとして活用することができる。
【出願人】 【識別番号】000006264
【氏名又は名称】三菱マテリアル株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区大手町1丁目5番1号
【出願日】 平成14年3月13日(2002.3.13)
【代理人】 【識別番号】100114672
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 恵司
【公開番号】 特開2003−271461(P2003−271461A)
【公開日】 平成15年9月26日(2003.9.26)
【出願番号】 特願2002−67922(P2002−67922)