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【発明の名称】 ネットワークシステム、情報管理サーバ、及び情報管理方法
【発明者】 【氏名】吉田 武央
【住所又は居所】東京都港区赤坂二丁目17番22号 富士ゼロックス株式会社内

【氏名】山田 直樹
【住所又は居所】東京都港区赤坂二丁目17番22号 富士ゼロックス株式会社内

【氏名】北川 二三雄
【住所又は居所】東京都港区赤坂二丁目17番22号 富士ゼロックス株式会社内

【要約】 【課題】負荷分散システムにおいて管理サーバの負荷の軽減を図る。

【解決手段】管理サーバ10のサーバリスト管理部16は、サーバ4,6,20,30の稼動状態や負荷の状況を参照してクライアント端末用管理サーバ43のアクセス先とするサーバ4,6,20,30を選定し、サーバリストを生成して当該クライアント端末用管理サーバ43に送信する。クライアント端末用管理サーバ43の問合せ部47は、サーバリスト45に設定されたネットワーク監視サーバ30に対して定期的に情報更新の有無を問い合わせ、更新されたとき、情報収集部48は、ネットワーク監視サーバ30からの情報に基づきサーバリスト45に設定された情報提供サーバ20からの該当する最新モジュールとルールベースを取り出す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一つの配信先装置と、前記配信先装置が参照する情報を保持する少なくとも一つの配信元装置と、管理装置と、を含むネットワークシステムであって、前記配信先装置が、配信元装置の状況に関する状況情報を出力する手段と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる手段と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する手段と、を有することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】 情報を保持する少なくとも一つの配信元装置及び、管理装置とともにネットワークシステムを構成する配信先装置であって、配信元装置の状況に関する状況情報を検出して出力する手段と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる手段と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する決定手段と、を有することを特徴とする配信先装置。
【請求項3】 請求項2に記載の配信先装置であって、前記配信元装置から参照される情報は漸次更新される情報であり、前記決定手段は、リストに含まれる配信元装置のうちから、前記検出した配信元装置の状況と、配信元装置が保持する情報の更新状態とに基づいて、情報の参照先である配信元装置を決定することを特徴とする配信先装置。
【請求項4】 請求項2に記載の配信先装置であって、前記状況情報を検出する手段は、配信元装置との間の所定時間ごとのアクセスによって配信元装置の稼働状況を検出するとともに、配信元装置との間の通信のスループットによって、配信元装置の負荷状況を検出しており、前記所定時間は、前記負荷状況に基づいて変更されることを特徴とする配信先装置。
【請求項5】 情報を保持する少なくとも一つの配信元装置及び、管理装置とともにネットワークシステムを構成する配信先装置の制御方法であって、配信元装置の状況に関する状況情報を検出して出力する工程と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる工程と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する決定工程と、を有することを特徴とする配信先装置の制御方法。
【請求項6】 情報を保持する少なくとも一つの配信元装置及び、管理装置とともにネットワークシステムを構成する配信先装置によって実行されるプログラムであって、配信元装置の状況に関する状況情報を検出して出力する手順と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる手順と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する決定手順と、を前記配信先装置に実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】 入力情報の内容を解釈することによって、クライアント情報、管理対象の情報を取得又は更新するためのコンテンツ情報及びコンテンツ情報の管理情報を生成又は入力情報の内容から特定した情報格納場所から取得する情報収集処理手段と、クライアント端末からの管理情報への定期的なアクセスによってクライアント端末の稼動状態を監視する接続監視手段と、クライアント端末からの情報取得要求に応じてコンテンツ情報を送信する情報送信手段と、を有することを特徴とする情報管理サーバ。
【請求項8】 入力情報の内容を解釈することによって情報管理のための管理情報と、管理される情報を取得又は更新するためのコンテンツ情報とを生成又は入力情報の内容から特定した情報格納場所から取得し、クライアント端末からの管理情報への定期的なアクセスによってクライアント端末の稼動状態を監視すると共に、クライアント端末からの情報取得要求に応じてコンテンツ情報を送信することを特徴とする情報管理方法。
【請求項9】 1乃至複数のクライアントシステムと、前記クライアントシステムが参照する情報を保持する複数の情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと共にネットワークシステムを構成し、そのネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバであって、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報が記録されたシステム内情報管理用データベースと、前記システム内情報管理用データベース及び前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記各クライアントシステムのアクセス先とする前記サーバを選定し、その選定した前記サーバのリストを生成するサーバリスト管理手段と、を有し、前記各クライアントシステムが情報を収集する際に前記サーバリストを参照させることによって当該サーバに対して直接アクセス可能にしたことを特徴とする負荷分散システムにおける管理サーバ。
【請求項10】 請求項9記載の負荷分散システムにおける管理サーバであって、前記サーバリスト管理手段は、多重化されているもののうち一の前記ネットワーク監視サーバがダウンしたことを検知した他の前記ネットワーク監視サーバからシステムダウン通知情報が送られてくると、前記サーバリストを再生成し、ダウンした前記ネットワーク監視サーバをアクセス先とする前記クライアントシステムへ送信することを特徴とする負荷分散システムにおける管理サーバ。
【請求項11】 1乃至複数のクライアントシステムと、前記クライアントシステムが参照する情報を保持する複数の情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと共にネットワークシステムを構成し、そのネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバとで構成される負荷分散システムにおける情報管理方法であって、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報が記録されたシステム内情報管理用データベース及び前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記各クライアントシステムのアクセス先とする前記サーバを選定し、その選定した前記サーバのリストを生成するステップを含み、前記各クライアントシステムが情報を収集する際に前記サーバリストを参照させることによって当該サーバに対して直接アクセス可能にしたことを特徴とする負荷分散システムにおける情報管理方法。
【請求項12】 ネットワークシステム内において提供する情報を保持する情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと、前記ネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバと共にネットワークシステムを構成し、接続されたクライアント端末又は自らが参照したい情報を前記情報提供サーバのいずれかから取得するクライアント端末用管理サーバであって、予め生成された、アクセス先とする前記各サーバのリストを記憶するサーバリスト記憶手段と、必要な情報を収集するために前記サーバリストに基づき該当する前記サーバへアクセスする情報収集処理手段と、を有し、情報を収集する際に前記サーバリストを参照することによって当該サーバに対して直接アクセスすることを特徴とする負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバ。
【請求項13】 請求項12記載の負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバであって、前記サーバリスト記憶手段には、複数組のサーバリストが記憶されており、前記情報収集処理手段は、参照しているサーバリストに含まれるいずれかの前記サーバがダウンしたことを検知したときには、参照するサーバリストを他のサーバリストに切り替えることによってサーバアクセスを継続して行うことを特徴とする負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバ。
【請求項14】 請求項12記載の負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバであって、前記サーバリストは、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報及び前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記管理サーバにより生成されダウンロードされたものであることを特徴とする負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバ。
【請求項15】 請求項12記載の負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバであって、前記情報収集処理手段は、前記情報提供サーバでもある前記ネットワーク監視サーバに対して定期的に行う更新情報の有無の問合せによって、当該クライアント端末用管理サーバが稼動していることを前記ネットワーク監視サーバに確認させることを特徴とする負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバ。
【請求項16】 ネットワークシステム内において提供する情報を保持する情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと、前記ネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバと共にネットワークシステムを構成し、接続されたクライアント端末又は自らが参照したい情報を前記情報提供サーバのいずれかから取得するクライアント端末用管理サーバにおける情報管理方法であって、必要な情報を収集するために、予め生成されたアクセス先とする前記各サーバのリストを参照することによって該当する前記サーバへ直接アクセスすることを特徴とするクライアント端末用管理サーバにおける情報管理方法。
【請求項17】 1乃至複数のクライアントシステムと、前記クライアントシステムが参照する情報を保持する複数の情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと共にネットワークシステムを構成し、そのネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバにおいて動作する、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報と前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記各クライアントシステムのアクセス先とする前記サーバを選定し、その選定した前記サーバのリストを生成する負荷分散システム用プログラムを記録した媒体。
【請求項18】 ネットワークシステム内において提供する情報を保持する情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと、前記ネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバと共にネットワークシステムを構成し、接続されたクライアント端末又は自らが参照したい情報を前記情報提供サーバのいずれかから取得するクライアント端末用管理サーバにおいて動作する、情報を収集する際にアクセス先とする前記各サーバのアドレスリストが設定されたサーバリストを参照することによって当該サーバに対して直接アクセスする負荷分散システム用プログラムを記録した媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライアント端末に情報を提供するネットワークシステムにおいて、その情報を管理する情報管理サーバにおける改良された情報管理手法、並びに負荷分散システムにおける管理サーバの負荷の軽減を図るシステムの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークシステムを構成するクライアント端末からの要求に応じて提供する情報を管理するシステム形態として集中型と分散型がある。集中型の情報管理システムは、ネットワークシステム内において管理する情報を一括管理する情報管理サーバを含み、その情報管理サーバが、各クライアント端末からの要求に応じて情報を提供する。このようなシステム形態では、情報提供に伴うシステム負荷が管理サーバに集中する。
【0003】一方、分散型の情報管理システムでは、情報管理サーバから提供の対象となった情報を複数の情報提供サーバに配信して、各情報提供サーバに保持させる。そしてクライアント端末をグループにわけて、各グループのクライアント端末がアクセスする情報提供サーバを異ならせることによって、いわば「分散」をすることで、情報管理サーバの負荷を軽減することができる。ところが、この分散型の情報管理システムでは、複数の情報提供サーバが配信された情報に基づき、正常にサービスを提供しているかどうかを確認するために、各情報提供サーバと情報管理サーバとの間の通信を緊密に行わなければならず、ネットワークトラフィックが増大し、各サーバへの負荷も増大する。
【0004】さらに、この分散型の情報管理システムでは、クライアント端末の稼働状態をサーバ側にて監視しようとするときには、そのクライアント端末の状態監視を情報管理サーバが行うことになるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、クライアントサーバ型のネットワークシステムにおいては、集中型及び分散型の種別に関係なくサーバ側に機能が集中する傾向にあり、クライアント端末の接続台数が増えるにつれ、サーバ側にかかる負荷は増大する。従って、サーバ側にかかる負荷が軽減できるような情報管理手法が望まれる。
【0006】この事情は分散型の情報管理システムであっても同じであって、クライアント数が増大すればそれだけ情報提供サーバの数を増やすことになり、各情報提供サーバとの間で通信を行う情報管理サーバの負荷も増大するので、結局サーバ側の負荷軽減のための根本的な解決とはなっていないのが現状である。
【0007】本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、改良された情報管理の一手法を実現する情報管理サーバを提供することにある。
【0008】また、別の目的の一つは、負荷分散システムにおいてシステム管理を行う管理サーバの負荷の軽減を図ることのできるクライアント端末用管理サーバを提供することにある。
【0009】また、さらに他の目的の一つは、負荷の軽減を図ることができるような情報をクライアントシステムに対し与えることのできる負荷分散システムにおける管理サーバを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成するために、本発明の一態様に係るネットワークシステムは、少なくとも一つの配信先装置と、前記配信先装置が参照する情報を保持する少なくとも一つの配信元装置と、管理装置と、を含むネットワークシステムであって、前記配信先装置が、配信元装置の状況に関する状況情報を出力する手段と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる手段と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する手段と、を有することとした。
【0011】また、本発明の一態様に係る配信先装置は、情報を保持する少なくとも一つの配信元装置及び、管理装置とともにネットワークシステムを構成する配信先装置であって、配信元装置の状況に関する状況情報を検出して出力する手段と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる手段と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する決定手段と、を有することを特徴としている。
【0012】ここで前記配信元装置から参照される情報は漸次更新される情報であり、前記決定手段は、リストに含まれる配信元装置のうちから、前記検出した配信元装置の状況と、配信元装置が保持する情報の更新状態とに基づいて、情報の参照先である配信元装置を決定することとしても好ましい。
【0013】また、前記状況情報を検出する手段は、配信元装置との間の所定時間ごとのアクセスによって配信元装置の稼働状況を検出するとともに、配信元装置との間の通信のスループットによって、配信元装置の負荷状況を検出しており、前記所定時間は、前記負荷状況に基づいて変更されることとしても好ましい。
【0014】さらに本発明の別の態様に係る配信先装置の制御方法は、情報を保持する少なくとも一つの配信元装置及び、管理装置とともにネットワークシステムを構成する配信先装置の制御方法であって、配信元装置の状況に関する状況情報を検出して出力する工程と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる工程と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する決定工程と、を有することを特徴としている。
【0015】また別の態様では、情報を保持する少なくとも一つの配信元装置及び、管理装置とともにネットワークシステムを構成する配信先装置によって実行されるプログラムが、配信元装置の状況に関する状況情報を検出して出力する手順と、前記出力した状況情報に基いて、前記管理装置によって生成された、情報の参照先となる配信元装置のリストの設定を受け入れる手順と、前記設定されたリストを用いて情報の参照先である配信元装置を決定する決定手順と、を前記配信先装置に実行させることを特徴としている。
【0016】さらに本発明に係る情報管理サーバは、入力情報の内容を解釈することによって、クライアント情報、管理対象の情報を取得又は更新するためのコンテンツ情報及びコンテンツ情報の管理情報を生成又は入力情報の内容から特定した情報格納場所から取得する情報収集処理手段と、クライアント端末からの管理情報への定期的なアクセスによってクライアント端末の稼動状態を監視する接続監視手段と、クライアント端末からの情報取得要求に応じてコンテンツ情報を送信する情報送信手段とを有することを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る情報管理方法は、入力情報の内容を解釈することによって情報管理のための管理情報と、管理される情報を取得又は更新するためのコンテンツ情報とを生成又は入力情報の内容から特定した情報格納場所から取得し、クライアント端末からの管理情報への定期的なアクセスによってクライアント端末の稼動状態を監視すると共に、クライアント端末からの情報取得要求に応じてコンテンツ情報を送信することを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る負荷分散システムにおける管理サーバは、1乃至複数のクライアントシステムと、前記クライアントシステムが参照する情報を保持する複数の情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと共にネットワークシステムを構成し、そのネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバであって、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報が記録されたシステム内情報管理用データベースと、前記システム内情報管理用データベース及び前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記各クライアントシステムのアクセス先とする前記サーバを選定し、その選定した前記サーバのリストを生成するサーバリスト管理手段とを有し、前記各クライアントシステムが情報を収集する際に前記サーバリストを参照させることによって当該サーバに対して直接アクセス可能にしたことを特徴とする。
【0019】また、前記サーバリスト管理手段は、多重化されているもののうち一の前記ネットワーク監視サーバがダウンしたことを検知した他の前記ネットワーク監視サーバからシステムダウン通知情報が送られてくると、前記サーバリストを再生成し、ダウンした前記ネットワーク監視サーバをアクセス先とする前記クライアントシステムへ送信することを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る情報管理方法は、1乃至複数のクライアントシステムと、前記クライアントシステムが参照する情報を保持する複数の情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと共にネットワークシステムを構成し、そのネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバであって、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報が記録されたシステム内情報管理用データベース及び前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記各クライアントシステムのアクセス先とする前記サーバを選定し、その選定した前記サーバのリストを生成するステップを含み、前記各クライアントシステムが情報を収集する際に前記サーバリストを参照させることによって当該サーバに対して直接アクセス可能にしたことを特徴とする。
【0021】本発明に係る負荷分散システムにおける負荷分散システムにおけるクライアント端末用管理サーバは、ネットワークシステム内において提供する情報を保持する情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと、前記ネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバと共にネットワークシステムを構成し、接続されたクライアント端末又は自らが参照したい情報を前記情報提供サーバのいずれかから取得するクライアント端末用管理サーバであって、予め生成された、アクセス先とする前記各サーバのリストを記憶するサーバリスト記憶手段と、必要な情報を収集するために前記サーバリストに基づき該当する前記サーバへアクセスする情報収集処理手段とを有し、情報を収集する際に前記サーバリストを参照することによって当該サーバに対して直接アクセスすることを特徴とする。
【0022】また、前記サーバリスト記憶手段には、複数組のサーバリストが記憶されており、前記情報収集処理手段は、参照しているサーバリストに含まれるいずれかの前記サーバがダウンしたことを検知したときには、参照するサーバリストを他のサーバリストに切り替えることによってサーバアクセスを継続して行うことを特徴とする。
【0023】また、前記サーバリストは、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報及び前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記管理サーバにより生成されダウンロードされたものであることを特徴とする。
【0024】また、前記情報収集処理手段は、前記情報提供サーバでもある前記ネットワーク監視サーバに対して定期的に行う更新情報の有無の問合せによって、当該クライアント端末用管理サーバが稼動していることを前記ネットワーク監視サーバに確認させることを特徴とする。
【0025】また、本発明に係るクライアント端末用管理サーバにおける情報管理方法は、ネットワークシステム内において提供する情報を保持する情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと、前記ネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバと共にネットワークシステムを構成し、接続されたクライアント端末又は自らが参照したい情報を前記情報提供サーバのいずれかから取得するクライアント端末用管理サーバにおける情報管理方法であって、必要な情報を収集するために、予め生成されたアクセス先とする前記各サーバのリストを参照することによって該当する前記サーバへ直接アクセスすることを特徴とする。
【0026】また、本発明に係る負荷分散システム用プログラムを記録した媒体は、1乃至複数のクライアントシステムと、前記クライアントシステムが参照する情報を保持する複数の情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと共にネットワークシステムを構成し、そのネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバにおいて動作する、前記各情報提供サーバがそれぞれ分散して保持する情報を把握するための情報提供サーバ管理情報と前記ネットワークシステムに含まれる各サーバの負荷状況に基づいて前記各クライアントシステムのアクセス先とする前記サーバを選定し、その選定した前記サーバのリストを生成する負荷分散システム用プログラムを記録したことを特徴とする。
【0027】また、他の発明に係る負荷分散システム用プログラムを記録した媒体は、ネットワークシステム内において提供する情報を保持する情報提供サーバと、ネットワーク監視機能を有するネットワーク監視サーバと、前記ネットワークシステムのシステム管理を行う管理サーバと共にネットワークシステムを構成し、接続されたクライアント端末又は自らが参照したい情報を前記情報提供サーバのいずれかから取得するクライアント端末用管理サーバにおいて動作する、情報を収集する際にアクセス先とする前記各サーバのアドレスリストが設定されたサーバリストを参照することによって当該サーバに対して直接アクセスする負荷分散システム用プログラムを記録したことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0029】[構成]図1は、本発明に係る負荷分散システムの一実施の形態を示したシステム全体構成図であり、図2は、ブロック構成図である。本実施の形態における負荷分散システムは、インターネット2を介して接続された後述する各コンピュータにより構成されるネットワークシステムにより形成される。図1には、ネットワークシステム全体のシステム管理を行うために設けられた管理サーバ10と、クライアントに提供する情報を保持する情報提供サーバ20と、ネットワーク監視を行うと共にクライアントに提供する情報を保持する情報提供サーバでもあるネットワーク監視サーバ30と、ドメイン名を管理するDNS/DAPサーバ4と、時間を管理するNTSサーバ6と、必要な情報を上記サーバから提供してもらうクライアントシステム40とが示されている。クライアントシステム40は、LAN41に接続された1乃至複数台のクライアント端末42とクライアント端末用管理サーバ43等で構成されている。クライアント端末用管理サーバ43は、クライアント端末42のためのDHCPサーバに相当し、クライアント端末42のアドレス管理を行う。また、所定の処理手順に従いいずれかのサーバ4,6,20,30からクライアント端末42又は自らが参照したい情報を取得する。
【0030】管理サーバ10は、従来においてネットワーク管理を一括集中して行うために設けられた基幹サーバコンピュータである。本実施の形態においては、この管理サーバ10にかかる負荷の軽減を図ることも、その目的の一つとしている。管理サーバ10は、情報管理用データベース12、サーバ管理部14、サーバリスト管理部16及びサーバリスト保持部18を有している。
【0031】情報管理用データベース12には、クライアント端末用管理サーバ43とクライアント端末42との対応関係等クライアントシステム40に関するクライアント情報、管理対象の情報を取得又は更新するためのコンテンツ情報及びコンテンツ情報の管理情報が蓄積されている。これらの情報は、図示しない入力手段から入力されたり、コンテンツサーバ等から受け取った情報の内容を解釈することによって生成されたり、あるいは入力情報の内容から特定した情報格納場所から収集される。
【0032】さらに、サーバ20,30にそれぞれ分散させて保持させる情報を把握するための情報提供サーバ管理情報が記録されている。サーバ管理部14は、情報の分配や負荷分散システムとの接続/切断、稼動/停止等サーバ4,6,20,30の管理、監視を行う。サーバリスト管理部16は、情報管理用データベース12及びネットワークシステムに含まれる各サーバ4,6,20,30等の負荷状況に基づいてクライアント端末用管理サーバ43のアクセス先とするサーバ4,6,20,30を選定し、その選定したサーバ4,6,20,30のアドレスのリスト(以下、「サーバリスト」)を生成する。そして、そのサーバリストをサーバリスト保持部18に書き込むと共にネットワーク監視サーバ30へ送信する。本実施の形態においては、1台の管理サーバ10だけでも機能させることは可能であるが、管理サーバ10を多重化してミラーサーバを設けるように構成した。これにより、いずれの管理サーバ10が予期せぬ障害等によりダウンしても、あるいはメンテナンス等のためにシステムを一時停止させてもシステムを継続して運用することができる。
【0033】ネットワーク監視サーバ30は、NOC(Network Operation Center)に相当し、ネットワーク監視部31、情報管理部32及び管理情報データベース33を有している。ネットワーク監視部31は、ネットワーク監視機能によってクライアント端末用管理サーバ43の稼動状態を監視する。管理情報データベース33には、管理サーバ10から分配されたコンテンツ情報の管理情報が格納されるデータベースである。より具体的には、コンテンツ情報が更新されたことやコンテンツ情報の格納場所を含む管理情報、また、ユーザに必要なビジネスルールを提供するための情報が格納される。情報管理部32は、情報提供サーバとしての機能を発揮する手段であり、管理情報データベース33に格納された情報をクライアント端末用管理サーバ43からの要求に応じて提供する。
【0034】情報提供サーバ20は、情報管理部21及びモジュールデータベース22を有している。モジュールデータベース22には、管理サーバ10から分配された情報が格納されるデータベースであり、より具体的には、クライアント端末用管理サーバ43が用いる知識ベースの最新モジュール、ルールベースの最新モジュール等のコンテンツ情報が格納されている。本実施の形態において提供する情報は、オブジェクトであり、管理サーバ10が保持しているインスタンスのコピーであり、管理サーバ10によって割り振られる。また、クライアント端末用管理サーバ43が保持管理するオブジェクトと、情報提供サーバ20が保持管理するオブジェクトを関連付けている。これらのオブジェクトの管理は、ネットワーク監視サーバ30により行われる。
【0035】これら情報提供サーバ20やネットワーク監視サーバ30は、管理サーバ10からオブジェクトの配信を受ける点で、管理サーバ10から見た場合の「配信先装置」であり、管理サーバ10は、この情報提供サーバ20やネットワーク監視サーバ30から見た場合の「配信元装置」である。
【0036】クライアント端末用管理サーバ43は、サーバリスト受信部44、サーバリスト45、情報管理部46を有している。サーバリスト受信部44は、ネットワーク監視サーバ30から送られてくるサーバリスト45を受信する。情報管理部46は、クライアントシステム側における情報の管理を行い、クライアントシステムにおいて必要な情報が更新されたか否かをサーバリスト45に指定されたネットワーク監視サーバ30に対して問い合わせる問合せ部47と、情報が更新されたときに、最新情報をサーバリスト45に指定されたネットワーク監視サーバ30又は情報提供サーバ20から収集する情報収集部48とを有している。
【0037】これらサーバ群は、基本的に次のようなサービスを提供している。すなわち管理サーバ10では、オブジェクトに関係する情報(オブジェクト情報)が入力され、保持される。このオブジェクト情報は、所定のタイミングで各情報提供サーバ20及びネットワーク監視サーバ30に配信される。本実施の形態では管理サーバ10は各情報提供サーバ20やネットワーク監視サーバ30がこの分配されたオブジェクト情報に基づき、正常に処理をしているかどうかを確認しなくともよい(その理由は後に述べる)。
【0038】情報提供サーバ20は、受信したオブジェクト情報に基づく所定の処理を実行する。例えば、そのオブジェクト情報がソフトウエアモジュールのアップデータやパッチ(ソフトウエア更新用のデータ)の存在に関する情報である場合、それが取得可能なものであれば、オブジェクト情報に含まれるURLからアップデータ等を取得して保持する。情報提供サーバ20は、このように各種のコンテンツ等、種々のオブジェクト情報やそれに基づいて取得した情報等を収集するよう動作するのであるが、何らかの原因によって収集できなかった場合、所定の条件(例えば所定時間内に収集できなかったなど)の下で収集を中断してしまってもよい。
【0039】ネットワーク監視サーバ30は、受信したオブジェクト情報に基づく所定の処理を実行する。このネットワーク監視サーバ30は、例えばオブジェクト情報がソフトウエアモジュールのアップデータやパッチの存在に関する情報である場合、そのソフトウエアモジュールを特定する情報や、アップデータやパッチの対象となるモジュールのバージョン、及び更新後のバージョンといった概要の情報を保持する。
【0040】これら情報提供サーバ20やネットワーク監視サーバ30で保持されている情報は、クライアント側からの要求に応じて、要求元となったクライアント側へ配信される。従って、この場面では情報提供サーバ20やネットワーク監視サーバ30が情報の配信元装置であり、クライアント側が情報の配信先装置である。クライアント側は、ネットワーク監視サーバ30に対して定期的にアクセスして、その稼働状態を報知しながら、オブジェクト情報から得られた概要の情報を取得し、ソフトウエアモジュールの更新が行われる場合には、更新用のデータを情報提供サーバ20に要求する。情報提供サーバ20では、要求されたソフトウエアモジュールのうち、保持している更新データの概要情報(バージョン)を返信する。クライアント側において、その概要情報に示されたバージョンの更新データが必要であるか否かを判断し、必要であれば取得する。このとき、更新データのバージョンが、最新のものより所定バージョン分だけ古い(例えば3つ以上前のバージョンであるなど)とき、クライアント側は直接又は間接的に管理サーバ10にその情報提供サーバ20上の情報が更新されていない旨を報知する。
【0041】すなわち管理サーバ10は、情報提供サーバ20との間で通信をするのではなく、クライアント側で異常と判断された情報提供サーバ20に関する情報を、クライアント側から受け取るのである。このために、管理サーバ10は、分配されたオブジェクトに基づく正常な処理が行われているか否かに関する確認が不要になっているのである。このことは、ネットワーク監視サーバ30においても同様に当てはまる。つまり、クライアント側において、ネットワーク監視サーバ30との間の通信速度(スループット)が所定の値より遅くなれば、ネットワーク監視サーバ30の異常が直接又は間接的に管理サーバ10に通知される。
【0042】なお、本実施の形態においては、管理サーバ10のみならず各サーバ4,6,20,30も多重化している。これは、各サーバ4,6,20,30は多数のクライアントシステム40からアクセスされることになるので、それぞれにかかる負荷を分散するためである。従って、クライアントシステムの接続数が少ないシステム構築初期の時点では、それぞれ1台でも充分かもしれないが、1台のサーバ4,6,20,30が受け持つクライアントシステム数が増えていくにつれ、処理能力の限界に達する可能性がある。そこで、図1では、多重化された状態で各サーバ4,6,20,30を図示している。各サーバ4,6,20,30は、接続されるクライアントシステムの数とサーバコンピュータの能力等が考慮されることによってミラーサーバが適宜増やされていく。また本実施の形態においては、各々の処理の負荷の差や利用度合いの差に注目して、「アップデートがあった」という情報を配信するサービスと、アップデータ等の実体的なデータを配信するサービスとを別のサーバにおいて実行するようにした。これによって、ミラーリングを行う場合に、情報提供サーバ20の数と、ネットワーク監視サーバ30との数とを独立に調整できる。つまり、これらの数は互いに異なっていてもよいのである。
【0043】本実施の形態において特徴的なことは、管理サーバ10によりサーバリストを生成させ、クライアント端末用管理サーバ43に、そのサーバリスト45に設定された各サーバに対して能動的に直接アクセスさせるようにしたことである。これにより、管理サーバ10は通常運用時にはクライアントシステム40から何らアクセスされることはないため、負荷の軽減を図ることができる。
【0044】[サーバリスト]前述したように、本実施の形態におけるクライアント端末用管理サーバ43は、各サーバ4,6,20,30に対して直接アクセスするが、そのためには各サーバ4,6,20,30のアドレスが示されたサーバリスト45が必要になるので、まず最初に、サーバリスト45が新規に生成されるときの処理について説明する。
【0045】クライアント端末用管理サーバ43が負荷分散システムに新規に導入されたとき、管理サーバ10のサーバリスト管理部16は、そのクライアント端末用管理サーバ43に対して図3に例示したようなサーバリストを生成する。ここで、図3を用いてサーバリストのデータ構成について説明する。
【0046】サーバリストには、クライアント端末用管理サーバ43毎に生成されるテーブルであり、アクセス先となる各サーバ4,6,10,20,30のアドレスが登録される。なお、本実施の形態では、通常使用するプライマリとバックアップ用のセカンダリの2つの組のアドレスリストが登録されている。例えば、図3によると、このサーバリストが付与されたクライアント端末用管理サーバ43は、通常、「MS1」の管理サーバ10,「NOC1」のネットワーク監視サーバ30、「DC1」の情報提供サーバ20、「DNS3」のDNSサーバ4、「NTS1」のNTSサーバ6にアクセスすることになる。なお、図3においては便宜的に「MS1」というようにサーバ名で示したが、実際には前述したように各サーバ4,6,10,20,30のアドレスが登録されている。
【0047】まず、管理サーバ10は、負荷分散システム内において稼動している各サーバの負荷状況を情報管理用データベース12並びにサーバリスト保持部18に保持されているサーバリスト群によって求める。すなわち、稼動している各サーバは、サーバ管理部14によって把握され、各サーバの負荷は、サーバ管理部14により収集した負荷状況と、サーバリスト保持部18に保持されている各サーバリストに指定された、各サーバの総数とに基づき得ることができる。
【0048】例えば、ネットワーク監視サーバ30に着目すると、ここでは、クライアント端末用管理サーバ43にアクセスさせるネットワーク監視サーバ30として、NOC1,NOC2,NOC3,…のうちいずれかを選出するのだから、1台毎に負荷等をカウントすることになる。このようにして求めた各サーバ1台ずつの負荷と各サーバのシステム能力、資源の残量等によってクライアント端末用管理サーバ43に割り当てるネットワーク監視サーバ30を選定する。なお、図3に示した例では、ネットワーク監視サーバ30においては、クライアント端末用管理サーバ43にとって最適な「NOC1」がプライマリとして、次に適した「NOC3」がセカンダリとしてそれぞれ選定されている。管理サーバ10は、このように負荷計算をしてクライアント端末用管理サーバ43にアクセスさせる各サーバ4,6,10,20,30につきそれぞれ1台ずつ選定し、その選定したサーバのアドレスリストを生成する。なお、実際の運用には、プライマリとセカンダリの2組を用意しておけば充分であるが、更に多くの組を設定してもよい。
【0049】以上のようにして生成されたサーバリストは、クライアント端末用管理サーバ43に配信されるのであるが、続いて、クライアント端末用管理サーバ43の初期導入時における処理について図4を参照しながら説明する。
【0050】新規にクライアントシステム40に設置されるクライアント端末用管理サーバ43には、予めいずれかのネットワーク監視サーバ30のIPアドレスが設定されている。クライアント端末用管理サーバ43は、起動後に、クライアント端末42から入力されたADSLの認証情報を受け取り、ISP3との接続を行う(S1)。接続後、クライアント端末用管理サーバ43は、ADSLの認証情報をISP3から取得し(S2)、この認証情報からユーザを特定する情報を抽出し、ネットワーク監視サーバ30に送信する(S3)。ネットワーク監視サーバ30は、送られてきたユーザ特定情報を管理サーバ10へ転送し(S4)、管理サーバ10は、そのユーザ特定情報から、当該ユーザに対応しているクライアント端末用管理サーバ43を特定する。そして、そのクライアント端末用管理サーバ43のサーバリスト、更に設置時には不明であったクライアント端末用管理サーバ43に関する情報をネットワーク監視サーバ30に送信する(S5)。ネットワーク監視サーバ30は、送られてきた情報をクライアント端末用管理サーバ43へ転送する(S6)。
【0051】クライアント端末用管理サーバ43は、以上のようにしてサーバリストを取得し、更に送られてきた情報に基づき初期設定を行う。以降の説明でも明らかになるが、サーバリスト管理部16は、クライアント端末用管理サーバ43における情報収集処理が実行される際には情報収集のために何ら処理を行わず、どのクライアント端末用管理サーバ43がどのサーバリストを用いているかという情報を単に保持しているだけである。なお、管理サーバ10は、サーバリストを生成すると、そのサーバリストに指定された各サーバ4,6,20,30に対してどのクライアント端末用管理サーバ43からアクセスされるようになったかを通知する。生成したサーバリストをそのまま各サーバ4,6,20,30に転送するようにしてもよい。
【0052】[コンテンツ更新時の動作]次に、情報が更新されたときの動作について説明する。
【0053】本実施の形態の場合、例えば「OS1のV1.0のサービスパック1が出た。その格納場所はAだ。」というように、OS1V1.0という管理対象の情報についてサービスパックが出たという内容の情報(Knowledge)が管理サーバ10に入力されると、管理サーバ10は、その入力された情報の内容を解釈して、指定されている格納場所Aからサービスパックのコンテンツ情報を取得する。そして、そのコンテンツ情報を情報管理用データベース12に格納するとともに、各情報提供サーバ20に送信する。その送信処理が終了したことを確認した後に更新情報(コンテンツ情報の管理情報)をネットワーク監視サーバ30に送信する。なお、コンテンツ情報は、モジュールデータベース22に格納され、更新情報は管理情報データベース33に格納される。
【0054】次に、クライアント端末用管理サーバ43が情報収集を行う際の処理について図5を参照しながら説明する。なお、図5ではISP3は省略している。まず、クライアント端末用管理サーバ43において、問合せ部47は、サーバリスト45の設定内容に基づいてアクセス先のネットワーク監視サーバ30を特定する。そしてこの特定したネットワーク監視サーバ30に対して定期的、例えば1分毎に情報が更新されていないかを問い合わせる(S11−1〜11−n)。クライアントを管理するサーバ側からしてみれば、この問合せがクライアント端末用管理サーバ43の稼動状態の監視(接続状態の確認)になるし、クライアント側からすればこの問い合わせに対する応答の有無がネットワーク監視サーバ30が稼動中であるか(アライブ(alive)であるか)の確認にもなる。問合せ先となるネットワーク監視サーバ30は、図3に示した例によると「NOC1」である。問合せの内容(問い合わせる情報の種別)は、クライアント端末用管理サーバ43に予め登録されている。ネットワーク監視サーバ30の情報管理部32は、管理情報データベース33を参照して問合せに指定された情報が更新されたかをチェックする。上記例に準じると、クライアント端末用管理サーバ43からの問合せ内容はOS1に関してということになる。
【0055】ここで、問い合わせた情報が更新されていたとすると、クライアント端末用管理サーバ43の情報管理部46は、ネットワーク監視サーバ30から対応する管理情報を受け取る(S12)。ネットワーク監視サーバ30から送られてくる情報はカプセル化された情報であり、新しいモジュールが生成され、それはどの情報提供サーバ20のモジュールデータベース22に登録されているからそこからダウンロードしなさいなどという指示が情報として含まれている。従って、情報収集部48は、カプセル内の指示に指定された情報提供サーバ20から該当する情報、すなわち、この例の場合は新しいモジュール(コンテンツ情報)を取り出してくる(S13)。実際には、サーバリスト45に指定された「DC1」の情報提供サーバ20にアクセスすることになる。取得した情報は、接続したクライアント端末42から要求されたものであれば、そのクライアント端末42へ送られ、また、自己において必要な情報であれば、内部にて使用される。
【0056】以上が負荷分散システムにおける基本的な情報、処理の流れであるが、本実施の形態によれば、クライアント端末用管理サーバ43が情報を収集する際に管理サーバ10に何らアクセスすることはない。つまり、管理サーバ10の負荷の軽減を図ることができる。特に、本実施の形態によれば、クライアント端末用管理サーバ43の数が増加したとしてもサーバリスト保持部18に登録されるレコード数が単に増えるだけである。つまり、クライアント端末用管理サーバ43、ひいてはクライアント端末42の数が無限に増えたとしても管理サーバ10にかかる負荷は全く増えることはない。また、クライアント端末用管理サーバ43がシステムに追加されることによりサーバリスト保持部18に登録されるデータ量は、数台のサーバのアドレス値であり、管理サーバ10の負荷に影響を与えるほどではない。このように、本実施の形態では、クライアント端末用管理サーバ43が情報を収集する際には管理サーバ10からの指示等を受けなくても能動的に該当するサーバ4,6,20,30から直接情報を収集するので、管理サーバ10に何ら負荷をかけることがない。また、クライアント端末用管理サーバ43が情報を収集している際に管理サーバ10にアクセスしないので、負荷分散システム全体を停止させなくても管理サーバ10をリプレースすることも可能である。更に、他のサーバ4,6,20,30も多重化させることによりシステムを稼動させながらリプレースすることができる。
【0057】また、負荷分散という目的を除外した場合でも、単一の管理サーバ10によってクライアントシステムに関する情報、管理対象の情報を取得又は更新するためのコンテンツ情報及びコンテンツ情報の管理情報が入力、生成、あるい取得されるので、必要な情報の収集、管理を効率的に行うことができる。なお、効率的な情報管理のみを行い、負荷分散という目的を考慮しなければ、クライアント端末用管理サーバ43の稼動状態の監視を管理サーバ10が行うようにし、管理サーバ10における処理機能をネットワーク監視サーバ30及び情報提供サーバ20に分散する必要はない。
【0058】[負荷状況の監視]情報提供サーバ20やネットワーク監視サーバ30の負荷状況は、クライアント端末用管理サーバ43がこれらのサーバ20,30から情報を取得する際の転送速度(スループット)情報によって判断される。サーバ20,30の負荷が高いときには、これらのサーバからの応答も遅くなると考えられるから、この転送速度情報に基づいて問い合わせの頻度を変更したり、ピン(ping)プロトコルによる定期的な動作確認(アライブか否かのチェック)を行っているときには、その動作確認の間隔を変更する。例えば転送速度情報に示されたスループットが小さくなっているときには、サーバの負荷が高いと考えられるので、そのサーバに対する問い合わせの頻度を1分に1回から2分に1回といったように低減する。
【0059】[障害の検知]ここで、いずれかのサーバに障害が発生したときなどの処理について説明する。前述したように、クライアント端末用管理サーバ43は、定期的にネットワーク監視サーバ30に対して問合せをしている。この問合せを本実施の形態ではクライアント端末用管理サーバ43の監視に利用している。ネットワーク監視サーバ30は、どのクライアント端末用管理サーバ43からアクセスされるかを事前に知っており、また、正常動作時には一定周期でアクセスされることは上記説明したとおりである。従って、一定時間アクセスがなかったときにはそのクライアント端末用管理サーバ43はダウンしたと判断することができる。なお、ネットワーク監視サーバ30は、クライアント端末用管理サーバ43がダウンしたことを管理サーバ10に通知する。
【0060】本実施の形態においては、以上のようにしてクライアント端末用管理サーバ43の動作状況を確認することができるが、この際にも管理サーバ10は何ら関与していない。すなわち、管理サーバ10を用いなくてもクライアント端末用管理サーバ43の動作状況を把握することができるので、管理サーバ10の負荷を軽減することができる。また、クライアント端末用管理サーバ43は、ダウンにより消失したなどの理由にサーバリスト45を改めて取得したいようなときには、管理サーバ10からではなくネットワーク監視サーバ30から取得するように動作するので、このような場合でも管理サーバ10に負荷をかけることはない。
【0061】また、クライアント端末用管理サーバ43がネットワーク監視サーバ30に対して問合せをしているときに、ネットワーク監視サーバ30がダウンしたとする。このとき、クライアント端末用管理サーバ43は、負荷状況との関係で定められる時間に亘って応答がなくなったことにより、ネットワーク監視サーバ30がダウンしたと判断する。これにより、クライアント端末用管理サーバ43は、使用するサーバの組をサーバリスト45のプライマリからセカンダリに切り替えることにより、稼動しているネットワーク監視サーバ30に対して問合せを開始する。これにより、情報の収集を継続して行うことができる。図3に示した例によると、ネットワーク監視サーバ30に対するアクセス先は、「NOC1」から「NOC3」に切り替わる。
【0062】この場合、クライアント端末用管理サーバ43は「NOC3」に対して「NOC1」が応答しなくなった旨を障害情報として知らせる。そしてNOC3が当該障害情報を管理サーバ10へ送信して障害を通知する。
【0063】またネットワーク監視サーバ30は、多重構成されているメンバにより常時監視しあっていてもよい。この場合「NOC1」のネットワーク監視サーバ30がダウンしたことは、「NOC1」と多重構成されている他のネットワーク監視サーバ30により即時に検知される。そして、他のネットワーク監視サーバ30は、「NOC1」のネットワーク監視サーバ30がダウンしたことを管理サーバ10へ通知する。
【0064】管理サーバ10は、こうした障害の通知を受けると、ダウンしたネットワーク監視サーバ30にアクセスしていたクライアント端末用管理サーバ43に対してサーバリストを再生成し、新たにプライマリに指定されたネットワーク監視サーバ30を経由してクライアント端末用管理サーバ43へ送信する。なお、再生成処理の内容は、前述した生成処理と同じなので説明を省略する。これにより、セカンダリを用いてサーバアクセスをしていたクライアント端末用管理サーバ43は、またプライマリを用いて対応するサーバへアクセスすることになる。
【0065】ところで、稼動中の各サーバ4,6,20,30の台数は、ダウンしたことにより減るが、その一方、各サーバ4,6,20,30に対する負荷の増大により、ミラーサーバが新たに追加されることによって増加する可能性がある。しかしながら、台数を増やしてもサーバリストが更新されなければ、アクセスされることはない。そこで、管理サーバ10に稼動中のサーバの数の変動に伴い強制的にサーバリストを再生成できる機能を持たせた。これにより、各サーバ4,6,20,30それぞれにおける負荷分散を均等に行うことができる。
【0066】なお、ここで、ミラーサーバが構築される手順についてネットワーク監視サーバ30を例にして説明すると、まず、ネットワーク監視サーバ30の複製対象となるコンピュータにHTTPベースのサービスサーブレットとして、サービス提供用システムと自己管理用システムとを初期化するサービスを起動させておく。そして、このコンピュータは、管理サーバ10に対して初期化サービスを立ち上げたことを自ら通知するなどしてその旨を知らせる。管理サーバ10は、その通知に対して複製可と決定すると、ミラーサーバとして動作することを許可する。この許可(トリガ)を受けた当該コンピュータは、管理サーバ10に対してネットワーク監視サーバとして必要な情報を問い合わせる。管理サーバ10からの回答を収集すると、保持しているデータベースに反映させて、ネットワーク監視サーバとしてサービスを開始すると共にその旨を管理サーバ10に通知する。
【0067】以上のようにして、各サーバ4,6,20,30のミラーサーバを構築することができ、管理サーバ10は、新たに追加されたサーバからの通知に応じて前述したサーバリストの再生成処理を自動的に実施することになる。
【0068】また、管理サーバ10においてサーバリストを生成し送信する処理やクライアント端末用管理サーバ43においてサーバリスト45に基づき該当するネットワーク監視サーバ30等にアクセスする処理は、アプリケーションによって実現でき、そのアプリケーションは、それぞれコンピュータによって読み取り可能な記録媒体、例えばCD−ROMやDVD−ROM等、電磁気的・光学的に情報を保持する記録媒体に書き込んでおいてもよい。つまり、その記録媒体からそのアプリケーションをインストールすることで前述した各サーバ4,6,10,20,30,43の各機能を実現することができる。なお、ネットワークを介して取得した上記アプリケーションをインストールするようにしても同様である。
【0069】なお、本実施の形態においては、クライアント端末42を管理するクライアント端末用管理サーバ43を設けて、そこにサーバリスト45を登録するようにしたが、管理サーバ10がクライアント端末42それぞれにサーバリストを生成して直接又はネットワーク監視サーバ30経由で配信するようにすれば、クライアント端末用管理サーバ43をクライアントシステム40から取り除くことができる。
【0070】さらに、ここまでの説明では、障害の例としてサーバがダウンした場合のみを例示していたが、本実施の形態においては既に説明したように、情報提供サーバ20が提供の対象となる情報を収集する際に、その時点で負荷が高かったなど、何らかの原因によって収集できなかった場合、所定の条件(例えば所定時間内に収集できなかったなど)の下で収集を中断してしまう。従って、ある状況では、DC1で収集されているサービスパック(アップデータの一例)はバージョン「1」であるが、DC3で収集されているサービスパックのバージョンは「2」である、ということが起こり得る。
【0071】この場合にクライアント側である、クライアント端末用管理サーバ43がクライアント端末42にインストールされているOS1のサービスパックのバージョンが「1」であると認識しており、ネットワーク監視サーバ30からサービスパックのバージョン「2」がでた、という情報を入手してDC1にアクセスしたのに、DC1に保持されているサービスパックが「1」であると、DC1が正しく更新を行っていないことが検出できる。そこでDC1が更新処理を正常に行っていないことを表す障害情報をネットワーク監視サーバ30へ送信し、ネットワーク監視サーバ30がこの障害情報を管理サーバ10へ報知する。管理サーバ10は、DC1に対して再度、バージョン「2」のサービスパックを収集するよう指示してもよいし、各クライアント側のサーバリストを調べて、DC1を含むサーバリストからDC1を削除して新たなサーバリストを生成し、そのサーバリストに対応するクライアント側に当該生成した新たなサーバリストを配信するようにしてもよい。
【0072】なお、ここではクライアント側で保持しているバージョンと同じである場合に障害と認識する場合を例として説明したが、クライアント側で保持しているバージョンよりも情報提供サーバ20が保持しているバージョンが低い場合に障害と認識してもよいし、通知されたサービスパックのバージョンと情報提供サーバ20が保持しているサービスパックのバージョンとの差が所定値以上となったときに、障害と認識するようにしてもよい。
【0073】[適応的な取得]本実施の形態では、クライアントやサーバの数が極めて多い、大規模ネットワークをも、その例に含んでいる。このような大規模ネットワークの状況下では上述のように各サーバごとに保持している情報のバージョンが異なっているということが十分起こり得る。このことから、ネットワーク監視サーバ30から通知された最新のバージョンに対応するサービスパックの実体がサーバリスト上のどの情報提供サーバ20においても未だ取得されていないという事態も起こり得るのである。このような場合に、クライアント側が一々障害情報を管理サーバ10に報知したり、情報提供サーバ20に対して何度もアクセスするようなことがあっては、却って負荷軽減が図れないこととなる。
【0074】そこで本実施の形態において特徴的なことの一つとして、クライアント端末用管理サーバ43が次のような動作を行う。すなわち、クライアント端末用管理サーバ43は、同じクライアントシステム40内にあるクライアント端末42のうち、OS1がインストールされているものについて、それらに適用されているサービスパックのバージョン(現在バージョン)を管理している。そして、クライアント端末用管理サーバ43は、ネットワーク監視サーバ30から最新のサービスパックがでた、という情報を受け取ると、当該情報に含まれているサービスパックのバージョン(最新バージョン)と、管理している現在バージョンとを比較する。
【0075】ここで最新バージョンが、現在バージョンよりも新しいならば、サーバリストを参照して、そこに含められている情報提供サーバ20の一つ(図3の例を用いてDC1とする)にアクセスする。ここで当該DC1で保持しているそのサービスパックのバージョンが最新バージョンであるか否かを調べる。そしてそれが最新バージョンであれば、そのサービスパックを取得して処理を終了するのであるが、最新バージョンでない場合、さらにDC1で保持しているサービスパックのバージョンと現在バージョンとを比較し、サービスパックのバージョンが現在バージョンよりも新しいならば、それを取得して処理を終了する。
【0076】すなわち本実施の形態では、最新バージョンでなくとも、現在バージョンよりもバージョンアップできるならば、そのアップデータを取得して処理を終了してしまうという、いわば適応的な取得を行うことである。なお、ここでDC1が最新バージョンのサービスパックを提供していない場合に、サーバリスト上の各情報提供サーバ20間で(図3の例で言えばDC1とDC3との間で)それらが提供するサービスパックのバージョンを比較して、より新しい方を取得するようにしてもよい。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、クライアントシステムに関する情報、管理対象の情報を取得又は更新するためのコンテンツ情報及びコンテンツ情報の管理情報の収集、管理を効率的に行うことができる。
【0078】また、サーバリストを生成し、クライアント端末用管理サーバが情報を収集する際にサーバリストに基づき情報提供先となるサーバに対して、管理サーバからの指示等を受けなくても能動的に直接アクセスすることができるので、管理サーバにアクセスする必要がなくなる。これにより、管理サーバの負荷の軽減を図ることができる。また、クライアント端末用管理サーバからアクセスされないので、システムを停止させなくても管理サーバをリプレースすることも可能である。
【0079】また、ネットワーク監視サーバがダウンしたときにはサーバリストが再生成されるので、クライアント端末用管理サーバに対して常に有効なサーバリストを提供することができる。
【0080】また、複数組のサーバリストを用意しておくようにしたので、使用中のサーバリストを構成するいずれかのサーバがダウンしたとしても他のサーバリストに切り替えることによって継続して稼動中のサーバに対してアクセスすることができる。
【0081】また、ネットワーク監視サーバに対して定期的に行う更新情報の有無の問合せをアライブ情報としても利用したので、当該クライアント端末用管理サーバが稼動していることをネットワーク監視サーバに確認させることができる。
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【住所又は居所】東京都港区赤坂二丁目17番22号
【出願日】 平成14年10月4日(2002.10.4)
【代理人】 【識別番号】100075258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 研二 (外1名)
【公開番号】 特開2003−256303(P2003−256303A)
【公開日】 平成15年9月12日(2003.9.12)
【出願番号】 特願2002−292963(P2002−292963)