トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 写真プリント作成システム及びこのシステムに用いられるプリンタドライバ
【発明者】 【氏名】部家 真一
【住所又は居所】和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノーリツ鋼機株式会社内

【氏名】西方 暢孝
【住所又は居所】和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノーリツ鋼機株式会社内

【要約】 【課題】複数ページにより構成される非画像データに基づいて写真処理装置により写真プリントを作成するにあたり、オーバーヘッドを減らし処理能力の低下を防止することのできる写真プリント作成システムを提供すること。

【解決手段】ビットマップの画像データを用いて、写真感光材料に画像を焼付露光することで写真プリントを作成する写真処理装置1と、ビットマップとは異なる非画像ファイル形式の非画像データにより構成されるファイルを取得可能なパソコン2と、写真処理装置1とパソコン2を接続し、パソコン2により取得された非画像データに基づいて、写真処理装置1が写真プリントを作成できるように構成したた写真プリント作成システムであって、非画像ファイル形式の非画像データが複数ページで構成される場合に、当該複数ページを1オーダーとして扱うためのオーダー設定手段20cを備え、写真処理装置は、1ページ分を1枚の写真プリントとして作成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の画像ファイル形式の画像データを用いて、写真感光材料に画像を焼付露光することで写真プリントを作成する写真処理装置と、画像ファイル形式とは異なる非画像ファイル形式の非画像データにより構成されるファイルを取得可能なコンピュータと、前記写真処理装置と前記コンピュータを接続し、前記コンピュータにより取得された非画像データに基づいて、前記写真処理装置が写真プリントを作成できるように構成した写真プリント作成システムであって、前記非画像ファイル形式の非画像データが複数ページで構成される場合に、当該複数ページを1オーダーとして扱うためのオーダー設定手段を備え、前記写真処理装置は、1ページ分を1枚の写真プリントとして作成することを特徴とする写真プリント作成システム。
【請求項2】 請求項1に記載の写真プリント作成システムに用いられるコンピュータにインストールされるプリンタドライバであって、コンピュータにより取得される非画像ファイル形式の非画像データが複数ページで構成される場合に、前記複数ページ分を1オーダーとして扱うための処理をコンピュータに実行させるためのプリンタドライバ。
【請求項3】 取得された非画像データを所定のファイル形式の画像データに変換する処理と、写真プリントを作成するために必要な付帯データを設定する処理と、前記複数ページ分の変換処理された画像データと、前記付帯データとを1オーダー分のデータとして、写真処理装置に送信させる処理とをコンピュータに実行させる請求項2に記載のプリンタドライバ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真処理装置とコンピュータとをネットワーク等により接続し、コンピュータで作成されたデータを用いて写真処理装置により写真プリントを作成するための写真プリント作成システム及びこのシステムに用いられるプリンタドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】近年において普及しつつあるデジタル式の写真処理装置の基本的な機能は、現像済みの写真フィルム(ネガフィルムやポジフィルム)から画像をスキャナーで読み取り、これをデジタルデータ化し、このデジタルの画像データを用いて写真感光材料に画像を焼付露光し、写真プリントを作成する。また、画像を焼付露光するための露光エンジンが設けられている。このように、画像データを用いて写真プリントを作成することができる。さらに、画像形成媒体として、写真フィルムだけでなく、各種記録媒体(CD−R、MO、デジタルカメラ用の記憶メディア等)からも画像データを取得して、同じように写真プリントを作成することができる。
【0003】しかしながら、上記の写真処理装置で扱うことができるのは、あくまでも画像データである。画像データは、所定の画像ファイル形式、例えば、ビットマップ、JPEG等のファイルで構成されている。これらの画像ファイル形式の画像データを用いて、写真プリントを作成することができる。一方、 画像データ以外の非画像データを用いて写真プリントを作成したいという要望がある。例えば、WordTM等のワープロソフトで作成した文書データ、ExcelTM等の表計算ソフトで作成したグラフ・表のデータ、パワーポイントTM等で作成したプレゼンテーション用のデータ等、その種類は多岐にわたる。また、文書データと画像データとを組み合わせたような複合データも存在する。
【0004】これらの非画像データは、通常はパソコンを用いて作成され、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等のプリンタを用いて、紙に印刷することはできる。しかし、紙よりも画質の高い写真として出力したいという要望がある。例えば、学会発表するための論文等のように、より高品質の画像が形成された写真プリントとして印刷したいという要望がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、写真店において写真処理装置により写真プリントを作成する場合には、オーダーという考え方がある。例えば、現像済みネガフィルムから写真プリントを作成する場合には、その1本分のネガフィルムに形成されている全コマ画像が1オーダーとして扱われる。これと同様に、非画像データの場合にも1オーダーをどのように設定するかが問題となる。
【0006】例えば、複数ページにわたる文書データの写真プリント作成の注文があったとする。この場合、1ページを1画像とし、これを1オーダーと考えることもできる。コンピュータから写真処理装置へデータを送信するときは、オーダー単位でデータを送信する。 このとき、送信されるデータには、画像形成用のデータのみならず、付帯データ(プリント処理するために必要なデータ。プリントサイズ、プリント枚数等のデータ)も必要である。この付帯データも含めた全データは、一旦、写真処理装置のハードディスクに保存され、プリント処理を行う時に、全データが読み出され画像処理部へと転送される。
【0007】しかしながら、1ページを1オーダーとして扱うと、画像形成用のデータのほかに付帯データの処理も1ページごとに必要になる。つまりオーダーごとにオーバーヘッド(付帯データに関する余分な処理)が生じ、これにより、写真処理装置におけるプリント処理の能力を低下させることになる。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、複数ページにより構成される非画像データに基づいて写真処理装置により写真プリントを作成するにあたり、オーバーヘッドを減らし処理能力の低下を防止することのできる写真プリント作成システム及びこのシステムに用いられるプリンタドライバを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明に係る写真プリント作成システムは、所定の画像ファイル形式の画像データを用いて、写真感光材料に画像を焼付露光することで写真プリントを作成する写真処理装置と、画像ファイル形式とは異なる非画像ファイル形式の非画像データにより構成されるファイルを取得可能なコンピュータと、前記写真処理装置と前記コンピュータを接続し、前記コンピュータにより取得された非画像データに基づいて、前記写真処理装置が写真プリントを作成できるように構成した写真プリント作成システムであって、前記非画像ファイル形式の非画像データが複数ページで構成される場合に、当該複数ページを1オーダーとして扱うためのオーダー設定手段を備え、前記写真処理装置は、1ページ分を1枚の写真プリントとして作成することを特徴とするものである。
【0010】この構成による写真プリント作成システムの作用・効果は、以下の通りである。すなわち、 写真処理装置とコンピュータとをネットワーク等により接続する。そして、コンピュータにより取得された非画像データを用いて、写真処理装置で写真プリントを作成することができる。なお、ネットワーク等により接続する場合、写真処理装置とコンピュータの台数については、特に限定されるものではない。
【0011】ここで、オーダー設定手段を備えており、非画像データが複数ページで構成される場合、当該複数ページを1オーダーとして扱うようにする。これにより、1ページごとに発生する余分な処理を減らすことができる。その結果、複数ページにより構成される非画像データに基づいて、写真処理装置により写真プリントを作成するにあたり、オーバーヘッドを減らし処理能力の低下を防止することのできる写真プリント作成システムを提供することができる。
【0012】本発明に係る写真プリント作成システムに用いられるコンピュータにインストールされるプリンタドライバは、コンピュータにより取得される非画像ファイル形式の非画像データが複数ページで構成される場合に、前記複数ページ分を1オーダーとして扱うための処理をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【0013】複数ページを1オーダーと扱うことにより、余分な処理を減らし、写真処理装置の処理能力の低下を防止することができる。
【0014】本発明の好適な実施形態として、 取得された非画像データを所定のファイル形式の画像データに変換する処理と、写真プリントを作成するために必要な付帯データを設定する処理と、前記複数ページ分の変換処理された画像データと、前記付帯データとを1オーダー分のデータとして、写真処理装置に送信させる処理とをコンピュータに実行させるものがあげられる。
【0015】このプリンタドライバは、非画像データを所定のファイル形式の画像データ(例えば、ビットマップ)に変換する。非画像ファイル形式のままでは、写真処理装置において取り扱うことのできない形式であるが、これを画像ファイル形式に変換処理することにより、写真処理装置において取り扱うことができ、写真プリントを作成することができる。また、データをコンピュータから写真処理装置二送信する場合、複数の画像データとその付帯データとを1オーダー分のデータとして送信する。
【発明の実施の形態】本発明に係る写真プリント作成システムの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、写真店等において設置される写真プリント作成システムの構成例を示す模式図である。
【0016】<写真プリント作成システム>このシステムは、写真処理装置1と、複数台のパソコン2と、画像データ取得装置3とをネットワーク4により接続して構成する。なお、写真処理装置1と画像データ取得装置3は図1では1台のみ示しているが、これを複数台接続して構成しても良い。また、接続されるパソコン2の台数についても限定されるものではない。ネットワーク4は、例えば、イーサネットTMによるLANで構築され、ネットワーク機器をハブ4aを介して接続する。もちろん、イーサネットTM以外のネットワークであってもよい。
【0017】写真処理装置1は、画像データを用いて印画紙等の写真感光材料に画像を焼付露光し、写真プリントを作成する。写真処理装置1は、少なくとも第1プリントモードと第2プリントモードを設定することができる。第1プリントモードでは、スキャナー装置5により現像済みネガフィルムの画像を読み取り、これをデジタルデータ化し、このデジタルの画像データを用いて写真プリントを作成することができる。第2プリントモードでは、ネットワーク経由で送信されてくる画像データを用いて、写真プリントを作成することができる。
【0018】パソコン2は、画像データのみならず画像データ以外の各種のデータ(これを非画像データと称する。 )を取り扱うことができる。例えば、ワープロソフトで作成した文書データ、表計算ソフトで作成したグラフ・表のデータ、プレゼンテーション用のデータ等がある。また、文書と画像が組み合わされたデータもあるが、これも非画像データと称する。 これら非画像データに関しても、通常のプリント(インクジェットプリンター、レーザプリンター等による紙に印刷するプリント)ではなく、写真プリントとして得たいという要望がある。そこで、本システムでは、画像データ以外の非画像データを用いて写真プリントを作成できるようにシステムを構築している。そのため、ネットワーク4に接続される各パソコン2には、プリンタドライバがインストールされ、非画像データを画像データに変換することができる(詳細は後述)。
【0019】画像データ取得装置3は、各種記録媒体から画像データを取得することができる。この記録媒体としては、例えば、CD−R、MO,デジタルカメラの記憶メディア(スマートメディア、コンパクトフラッシュTM、メモリースティック等)等があげられる。また、画像データは所定の画像ファイル形式、例えば、ビットマップ、JPEG,TIFF,GIF等で取得される。
【0020】写真店における処理の流れを簡単に説明する。写真店のカウンター6で顧客から写真プリント作成の注文を受ける。注文を受けると、オーダーの控えを顧客に渡す。ここで、非画像データファイルを顧客から受け取った場合、そのファイルが保存されている記録媒体(例えば、フレキシブルディスク)をパソコンにセットし、非画像ファイルをパソコン内部に取り込む。そして、プリンタドライバにより、プリント処理するための種々の項目を設定すると共に、 非画像データを画像データに変換し、ネットワーク経由で写真処理装置1に送信する。写真処理装置1は、受け取った変換処理済みの画像データを用いて写真プリントを作成する。仕上がりの写真プリントは、検品され、画質的にOKであれば、顧客が写真店に写真プリントを受け取りに来た時に、写真プリントを手渡し、写真店はプリント代金を受け取る。画質的に問題があれば、パソコン2により画像補正を行い、再度プリント処理を行う。なお、画像データのファイルを顧客から預かって、写真プリントを作成する場合も同様である。
【0021】<システムのブロック構成図>次に、図1に示される写真プリント作成システムの機能ブロック構成を図2により説明する。なお、ここに示される機能は本発明の構成を説明するために必要な部分のみを示す。
【0022】図2に示すように、写真処理装置1(プリンタプロセッサー)には、ネットワーク4経由で送信されてくるオーダー情報を管理するネットオーダー部10が設けられており、ネットオーダー部10の一部の機能としてネットフォルダ部11が設けられている。これらネットオーダー部10やネットフォルダ部11は、写真処理装置1の内部に設けられたコンピュータに、プログラムをインストールすることにより構築することができる。このプログラムは、普段はハードディスクに保存されており、作業を行う時にメモリにプログラムデータが格納される。
【0023】データ受付手段10aは、ネットワーク経由で送信されてくるプリント処理すべき画像データをオーダー単位で受け付ける。データ管理手段10bは、データ受付手段10aにより受け付けた画像データをオーダー単位で管理をする。例えば、プリント処理をすべき順番や、付帯データ(プリントサイズ、プリント枚数、面質等)の管理を行う。オーダー変更手段10cは、データ管理手段10bで管理しているオーダーを変更することができる。例えば、プリント処理の順番を変更することができる。データ受け渡し手段10dは、プリント処理を実際にしようとするときに、管理されている画像データをプリント処理すべき順番に基づいて、画像処理基板13へと受け渡す。表示制御手段10eは、データ管理手段10bにより管理されている状況と、プリンター部12におけるプリント処理の進行状況とを同じ表示画面に並べてモニター17に表示させる。また、その他の種々の処理画面を表示させる。
【0024】データ管理手段10bにより管理される画像データは、ネットワーク4に接続された各パソコン2から送信されてくる画像データと、同じく画像データ取得装置3から送信されてくる画像データである。
【0025】ネットフォルダ部11は、主として画像データ取得装置3の管理を行う。データ受付手段11aは、画像データ取得装置3から送信されてくるプリント処理すべき画像データをオーダー単位で受け付ける。フォルダ監視手段11bは、ネットワーク4に接続されている画像データ取得装置3内のフォルダ内にプリント処理すべきデータが格納されているか否かを定期的に監視する。
【0026】データ取込手段11cは、写真処理装置1内のハードディスク15に画像データを格納するのに十分な空き容量があれば(後述するHD容量監視手段の機能に基づく)、画像データ取得装置3から画像データを取り込む。画像データ変換手段11dは、画像データ取得装置3から取り込んだ画像データの画像ファイル形式がビットマップではない場合(JPEG,TIFF,GIF等)に、これを所定の画像ファイル形式であるビットマップに変換する。これは、実際に画像を写真感光材料に焼付露光する場合は、ビットマップに変換する必要があるからである。
【0027】プリンター部12は、画像データを用いて写真感光材料に画像を焼付露光する。そのために、露光エンジン12aが設けられている。露光エンジン12aとしては、例えば、レーザーエンジン、PLZTエンジン、CRTエンジン等の種々の構造のものがある。これらは、写真感光材料を副走査方向に沿って搬送させながら、露光光を主走査方向に繰り返し走査させることで、2次元画像を写真感光材料の乳剤面に焼付露光する。写真感光材料は、現像処理・乾燥処理が施された後に、写真プリントとして装置外部に排出される。
【0028】画像処理基板13は、画像データのプリント処理を行う前に、種々の画像処理を行う。画像処理としては、例えば、プリント処理を行う前に画像をモニターに表示させ、色・濃度が適切にプリントされるか否かを判断し、必要に応じて色・濃度の補正を行うものがある。また、顧客の依頼に応じて、階調補正等の種々の補正を行う場合がある。その他に、カラーマネジメントシステムに基づく画像処理がある。
【0029】メモリ14は、各種作業・処理を行うために一時的な保存場所等として用いられる。ハードディスク15は、大容量の記憶装置であり、プリント処理すべき画像データは一旦ここに保存される。すなわち、 ネットオーダー部10やネットフォルダ部11により受け付けられた画像データ及びそれに付随する付帯データは、このハードディスク15に保存されることになる。
【0030】CPU16は、各種の制御・演算を行う中核部分である。モニター17は、プリント処理を行うために必要な情報が視覚的に表示される。先ほど説明した、ネットオーダー部10における管理状況、またプリント処理を行う前の画像も表示させることができる。キーボード18は、各種データを入力する入力装置である。また、写真処理装置1に対する指令を与えることができる。
【0031】OS(オペレーティングシステム)19は、基本ソフトウェアであり、ハードウェアに対する直接的な制御を行う。その機能の一部として、HD容量監視手段19aが設けられている。これは、ハードディスク15の空き容量を監視することができる。ネットオーダー部10とネットフォルダ部11は、ネットワーク経由で画像データを取り込むが、この画像データはハードディスク15に保存されるため、空き容量があるかないかを監視する必要がある。空き容量がなければ、画像データの取り込みは行わないようにしている。また、ネットオーダー部10とネットフォルダ部11は、直接ハードウェアに対してアクセスは行わず、その場合はOS19の機能を利用する。
【0032】次に、パソコン2について説明する。パソコン2には、プリンタドライバ20と呼ばれるプログラムがインストールされる。一般的に、 パソコン2に市販のプリンターを接続して、データを印刷しようとする場合には、そのパソコン2には接続されるプリンターのプリンタドライバが必要である。本発明におけるプリンタドライバ20は、写真処理装置1を市販のプリンターと同じ感覚で操作できるようにするものである。ただし、写真処理装置1は市販のプリンターとは異なる機能、すなわち、 写真プリントを作成するという機能を有するため、プリンタドライバ20に要求される機能も特徴がある。
【0033】パソコン2で取り扱うデータは、顧客からの依頼に応じてパソコン2に取り込まれるデータであり、非画像データがメインとなる。ただし、この非画像データをそのまま写真処理装置1に送信しても写真処理装置1はこれを用いて写真プリントを作成することはできない。そこで、プリンタドライバ20の機能として、データ変換手段20aが設けられている。このデータ変換手段20aは、非画像データをビットマップの画像データに変換処理する。なお、この変換処理を写真処理装置1において行う構成も考えられる。その場合は、写真処理装置1のCPUに負担をかけることになり、プリント処理の能力を低下させる。したがって、プリント処理の効率を考慮すれば、画像データへの変換処理は、夫々のパソコン2のプリンタドライバ20により行うようにすることが好ましい。
【0034】プリントデータ設定部20bは、写真プリントを行うために必要なデータ(画像データに付帯する付帯データ)を設定する。例えば、プリントサイズの設定やプリント枚数等である。変換処理された画像データと付帯データがいっしょに写真処理装置1へと送信される。
【0035】オーダー設定手段20cは、1オーダーのデータの設定を行う。例えば、非画像データとしての文書データが複数ページにわたって存在するものとする。 この場合、文書データの1ページ分で1枚の写真プリントを作成するようになっている。そして、基本的には、複数ページ分をすべて同じプリントサイズ(出力サイズ)とする場合は、この複数ページを1オーダーとして扱うようにしている。そして、この1オーダーに対して付帯データが付加される。これを仮に1ページ分を1オーダーとして扱うと、各ページについて夫々付帯データが付加される。そうすると、付帯データの処理(オーバーヘッド)のために余分に時間がかかることになり、写真処理装置の処理能力を低下させる。本発明のように、複数ページを1オーダーとすることで、付帯データの処理時間を最小限に抑え、写真処理装置の処理能力の低下を防止することができる。
【0036】また、プリンタドライバ20は、写真処理装置1から付帯データ(写真処理装置1の状態を理解するためのデータを含む。 )を取得することができる。この付帯データに基づいて、上記プリントデータ設定部20bにて、プリント処理するための特定の付帯データ(例えば、複数のプリントサイズの中から特定の1つを設定する)を設定することができる。すなわち、 プリンタドライバ20は、写真処理装置1の状態を把握する機能を有し、プリンタドライバ20から送信されるデータは、そのまま写真処理装置1において用いることができる。
【0037】その他の構成として、プリント処理すべき非画像データの入力を行う入力部21(フレキシブルディスク駆動装置等)、ハードディスク、CPU、モニター、キーボード等が設けられている。
【0038】画像データ取得装置3には、顧客の依頼に係るプリント処理すべき画像データの入力を行う入力部30と、画像データを保存しておくハードディスク31と、顧客の依頼に係る画像データとその付帯データとをオーダー単位で1つのファイルにまとめるデータ処理部32と、CPU、モニター、キーボード等を備えている。オーダーファイルは、ハードディスク31の所定の場所に格納される。
【0039】なお、画像データ取得装置3は、写真処理装置1の状態を把握する機能は有していない。そのため、画像データ取得装置3から送信されるデータは、そのまま写真処理装置1にて用いることができるとは限らない。例えば、写真処理装置1にてセットされていない写真感光材料のプリントサイズが指定されていることもあるからである。そのために、先ほど説明したネットフォルダ部11が仲介する役割を果たすことになる。
【0040】<ネットオーダー画面>既述したように、写真処理装置1は第1・第2プリントモードを設定することができる。ネットワーク経由で受け付けられる画像データのプリント処理を行う時は、モニター17にモード設定画面(不図示)を表示させ、第2プリントモードを選択する。この第2プリントモードにおいて、モニター17に表示される表示画面の構成例を図3に示す。
【0041】メッセージ表示エリア40には、その時の状況に応じた適切なメッセージを表示する。プリント処理が開始されていないときは、図示のように「プリントを開始するには[スタート]キーを押してください」と表示される。オーダーのプリント中には、「受付番号##をプリント中」と表示する。また、1オーダーの全プリント枚数のうち、現在何枚プリント完了したのかを随時表示することが好ましい。
【0042】スタートキー41は、これをクリックすると、プリント処理を開始する。データ受け渡し手段10dの機能により、画像データをハードディスク15から画像処理基板13へと送る。スタートキーを押すと、「スタート」という表示が「ストップ」に切り換わる。よって、この状態でキーを押すと、プリント処理を終了する。ただし、プリント処理はオーダー単位で行うため、オーダーの途中でプリント処理を中断することはなく、1オーダー分のプリント処理を待ってから終了する。
【0043】オーダーリストエリア42は、データ管理手段10bにより管理されているオーダーの内容を表示する。また、受付中のオーダーも表示される。オーダーは、受け付けた順番に先頭から表示され、先頭から順番にプリント処理される。プリント処理が完了したオーダーは、オーダーリストから削除され、管理対象から外される。図3にオーダーリストを構成する各項目が表示される。
【0044】「受付番号」はネットオーダー部10やネットフォルダ部11でオーダーを受け付けた場合に、自動的に割り振られる番号を表示する。「状況」は、現在のオーダーの状態を表示する。例えば、「プリント中」「プリント待ち」「保留」である。「ペーパー」にはペーパー(写真感光材料)の幅と面質を表示する。「コマ数」は、そのオーダーの処理すべき全コマ数を表示する。「サイズ」は、オーダーの全データサイズを表示する。「受付日時」は、そのオーダーを受け付けた日時を表示する。「ホスト」は、プリント処理を依頼したパソコン2、画像データ取得装置3のホスト名を表示する。CT−1と表示されているのは、画像データ取得装置3のホスト名である。「ユーザー」は、プリント処理を依頼したパソコン2や画像データ取得装置3のユーザー名を表示する。
【0045】オーダー状況エリア43には、受け付けたオーダーの数を表示する。 また、オーダー受け付け用のハードディスク15の空き容量を表示する。このハードディスク15には、受け付けた画像データ及び付帯データが保存される。ここに保存された画像データと付帯データは、プリント処理が完了した後に削除される。
【0046】オーダー操作エリア44の各ボタンを操作することで、処理すべきオーダーの順番を変更することができる。また、オーダーの状況を「保留」にしたり、オーダーそのものを削除することもできる。保留に設定されると、そのオーダーはプリント処理の順番が回ってきても、プリント処理はされない。以上は、オーダー変更手段10cの機能である。パラメータ表示エリア45は、現在オーダーリストで選択されれているオーダーのプリントパラメータを表示する。例えば、プリント処理の有無、インデックスプリント作成の有無、メディア出力(画像データを各種記録媒体に書き込むこと)の有無、写真感光材料の送り長さ・幅・枚数、価格シート発行の有無等を表示する。 これらは、画像データと共に送信されてくる付帯データに基づいて表示されるものである。
【0047】さらに、パラメータ表示エリア45の詳細ボタンをクリックすると、オーダーデータの詳細が表示される。これを図4に示す。ここには、1オーダー分の各画像データのファイル名、そのファイルのサイズ、プリントサイズ等が表示される。
【0048】ファンクションボタン46をクリックすると、例えば、次のような機能を発揮できる。1つは、ネットフォルダの登録を行うことができる(後述)。また、オーダーの受け付け履歴を表示させることができる。受付履歴表示として表示する項目は、ホスト名、ユーザー名、受付日時、プリント処理完了日時、受付番号、全プリント枚数、ペーパー幅・面質、全コマ数、インデックスプリントサイズ等を表示する。これにより、過去にどのようなオーダーを受け付けたかを直ちに確認することができる。
【0049】プリント状態表示エリア47は、機器情報、オーダー情報、プロセッサー情報を表示する。機器情報として、ペーパーに関する情報、例えば、ペーパーの搬送状態、ペーパーマガジンにセットされているペーパーの幅・面質・残容量を表示する。オーダー情報としては、そのオーダーのプリント結果を表示する。例えば、ホスト名、ユーザー名、全プリント枚数、プリントサイズ、リピート枚数(焼き付け枚数)等が表示される(不図示)。また、プロセッサー情報として、各現像処理液の処理液温度等の情報を表示する。 終了ボタン48を押すと、ネットオーダー表示画面を終了する。
【0050】<ネットフォルダ登録画面>次に、 ネットフォルダ登録画面の構成例を図5により説明する。これは、ネットワーク4に接続されている画像データ取得装置3のオーダー(画像データ及び付帯データ)が格納されるフォルダを登録するためのものである。写真処理装置1のネットフォルダ部11は、登録されたフォルダを所定時間間隔ごと(例えば数秒間隔)に監視する。 そのフォルダに未処理のオーダー(所定形式のファイル)があれば、そのオーダーを処理する。
【0051】図5において、ネットフォルダ登録リスト50には、登録されているネットフォルダの一覧が表示される。左側にチェックボックスが設けられており、チェックが入っておればネットフォルダが有効になる。すなわち、 ネットフォルダが監視される。チェックがない場合は、ネットフォルダが無効となり、ネットフォルダの監視はされない。マシン名には、画像データ取得装置3のマシン名が表示される。「ネットワークパス」には、画像データ取得装置3のオーダーが格納されているフォルダのパス(ネットワーク上の格納場所)が表示される。「接続状況」には、写真処理装置1と画像データ取得装置3との接続状況が表示される。正常に接続されておれば、「OK:接続」と表示する。
【0052】登録ボタン51や修正ボタン52をクリックすると、図6に示すネットフォルダ登録・修正画面を表示させ、ネットフォルダの新規登録や修正が可能である。削除ボタン53をクリックすると、ネットフォルダを削除することができる。終了ボタン54をクリックすると、ネットフォルダ登録画面を終了する。
【0053】図6は、ネットフォルダ登録・修正画面を示す図である。ネットワークパスには、画像データ取得装置3のオーダーが格納されるフォルダのパスを入力する。なお、画像データ取得装置3の当該フォルダは、共有状態にあらかじめ設定しておく。ユーザー名には、フォルダを参照する時のログインユーザー名を入力する。パスワードにも同様にログインパスワードを入力する。「YES:OK」ボタンをクリックすることで、入力した情報が登録される。「キャンセル」ボタンをクリックすることで、入力した情報を破棄し、元の画面に復帰する。
【0054】<プリンタドライバの表示画面>次に、パソコン2にインストールされるプリンタドライバに関して説明する。図7は、プリンタドライバ20を使用してプリント処理を写真処理装置1に依頼する場合、種々の項目設定をするための表示画面の構成例を示す図である。
【0055】図7には基本設定を行う場合の表示画面の構成例が示される。ここで特徴は、用紙サイズと出力サイズの両方を設定できることである。パソコン2から送信されるデータは、もともと非画像データであり、例えば文書データであれば、日本工業規格で定められたA4,B4,B5等のように書類のサイズとして一般的に用いられている用紙サイズに基づいてデータが作成される。かかる非画像データを、一般的なプリンターで印刷する場合には、A4,B4,B5等の大きさの紙をプリンターにセットし、作成されている文書データの大きさに対応した印刷物を得ることができる。
【0056】しかしながら、写真処理装置1において作成される写真プリントのプリントサイズには、A4,B4,B5というサイズは存在しない。プリントサイズとしては、サービスサイズ、2L、2E、8切、6切、4切等(これらが出力サイズに相当する。)があり、紙のサイズとは異なる規格により定められている。したがって、用紙サイズと出力サイズとを夫々独立して設定できるようにしている。
【0057】また、用紙サイズの設定を有効にするか否かを設定するチェックボックスが設けられている。用紙サイズの設定を有効にすると、非画像データから画像データに変換処理をする場合に、その用紙サイズを維持したまま変換処理がなされる。また、用紙サイズを無効にすると、変換処理をする場合に、非画像データの大きさを出力サイズに合致させるような処理も合わせて行われる。
【0058】さらに、図7に示すウィンドウを開いたときに、写真処理装置1のネットオーダー部10から付帯データ(写真処理装置1の状態を理解するためのデータを含む)を取得する。この付帯データを得るために、ネットオーダー部10とプリンタドライバ20の間で適宜のタイミングで交信が行われている。この付帯データに基づいて、図7における設定される範囲も決まる。例えば、出力サイズで設定できる範囲は、そのプリンタドライバに係る写真処理装置にセットされているペーパーマガジン(写真感光材料のサイズ等)によって決まるものである。また、ペーパーマガジンに収容されている写真感光材料の残量長さも知ることができる。ペーパーマガジンが2機装着可能な写真処理装置1の場合は、夫々のペーパーマガジンについて状態が表示される。
【0059】その他、印刷の向き、印刷部数(プリント枚数)、トンボの有無の設定を行うことができる。
【0060】<プリント受付からプリント完了までの処理手順><<パソコンの場合>>次に、プリント受付からプリント処理完了までの手順を図8のフローチャート及び図11の画像データ送信タイミング図により説明する。
【0061】顧客からワープロソフトで作成した文書データ(非画像データ)を写真プリントとして出力して欲しいという依頼があったものとして説明する。写真店のオペレータは、顧客から預かったフレキシブルディスク等の記録媒体をパソコン2の入力部21にセットして、データを取り込む(#1)。次に、 そのデータを取り扱うことのできるアプリケーション・ソフトウェアを用いて、その非画像データのファイルを開く(#2)。そして、メニューから「印刷」を選択すると、図7に示すような表示画面が表れる。この画面を見ながら、各種のプリントデータの設定を行う(#3)。設定が完了すると、OKボタンをクリックする(#4)。非画像データをビットマップの画像データに変換処理する(#5)。ついで、画像データ及び付帯データ(各種プリントデータ)を1オーダー分の情報として写真処理装置1に送信する(#6)。なお、非画像データが数ページにわたる場合は、1ページで1画像である。データを送信する場合は、まずn枚分の画像データを先に送信し、最後に付帯データを送信する。付帯データが送信されてきたことで、オーダーの切れ目であることが分かる。
【0062】写真処理装置1においては、画像データを受け入れるだけのハードディスクの空き容量があるか否かを監視している(#7)。もし空き容量がなければ、画像データ等の格納が出来ないので、その場合は、所定時間経過後にリトライする。そして、ハードディスク15に空き容量があれば、そのオーダーのデータを受け付け、ハードディスク15に1オーダー分の最初の画像データを保存する(#8)(図11も参照)。
【0063】なお別実施形態として、付帯データの中にハードディスク15の空き容量の情報を含ませて、これをプリンタドライバ20に送信しておき、送信前段階でステップ#7をチェックするように構成してもよい。
【0064】1枚目の画像データが保存されると、1オーダー分のすべての画像データの保存を行ったか否かを判断する(#9)。図11に示すように、画像n枚分があるとすると、n枚分の画像データをハードディスク15に保存し、最後に付帯データをプリンタドライバ20から受け取り、これも保存する(#10)。この付帯データが送信されてきたことで、オーダー情報の切れ目であることが分かる。
【0065】受け付けられたオーダーは、ネットオーダー部10により管理される。そして、そのオーダーのプリント処理の順番が来たか否かを判断する(#11)。プリント処理の順番が来ると、画像データを画像処理基板13へと転送する(#12)。そして画像処理が実行され(#13)、プリンター部12にてプリント処理が行われる(#14)。プリント処理の経過は、図3で説明したネットオーダー画面のプリント状態表示エリア47に表示される。プリント処理が完了すると、写真プリントが装置外部に排出され、オーダー単位でソータに集積される。一方、プリント処理が完了すると、そのオーダーはオーダーリストから削除され(#15)、ハードディスク15に保存されている画像データ及び付帯データも削除される(#16)。なお、削除するタイミングは、プリント処理が完了した直後でなくてもよい。例えば、焼き増し処理に備えて、しばらくの間保存しておいても良い。
【0066】<<画像データ取得装置の場合>>次に、画像データ取得装置3により取得された画像データを用いてプリント処理を行う場合の手順を図9のフローチャートにより説明する。まず、顧客から預かった画像データが保存された記録媒体を入力部30にセットし、画像データを取り込む(#20)。画像データが複数枚ある場合も1オーダーとして扱うためのデータ処理を行う(#21)このときに、プリント処理をするために必要な付帯データもあわせて設定される。1オーダー分のデータを1つのオーダーファイルとして、画像データ取得装置3のハードディスク31の所定のフォルダに保存する。このデータは、写真処理装置1からのアクセスに基づいて送信されることになる。
【0067】次に、 写真処理装置1により画像データ取得装置3のデータを取り込んでプリント処理を行う場合の手順を図10のフローチャートにより説明する。まず、ネットフォルダ部11は、フォルダ監視タイミングが来たかどうかを判断する(#30)。監視タイミングが来た場合に、ハードディスク15の空き容量があるか否かを判断する(#31)。空き容量がなければ、次の監視タイミングで再度チェックをする。空き容量が存在すれば、ネットフォルダに登録されているフォルダを見に行く。そのフォルダに処理すべきデータが格納されているか否かを判断する(#32)。データがなければ、ステップ#30に戻る。なお、ネットフォルダが複数登録されていれば、すべてのフォルダについてデータ有無のチェックを行う。
【0068】データが存在すれば、そのフォルダから画像データ及び付帯データを取り込む(#33)。画像データと付帯データを取り込む手順は、図8に示したのと同様に行われる。ネットフォルダ部11に受け付けられると、画像データの画像ファイル形式がビットマップでなければ、これをビットマップに変換する(#34)。ビットマップに変換された後、ハードディスク15にデータが保存される。なお、それ以後の処理手順は図8の場合と同様に行われる。
<別実施形態>写真処理装置の構造は、本実施形態のものに限定されるものではなく、種々の構造のものを採用することができる。例えば、スキャナー装置5の機能を写真処理装置本体とは別体ではなく、本体の内部に組み込んでも良い。また、画像処理部(イメージプロセッサー)とプリンター部とが別体になっているような写真処理装置でもよい。
【0069】本実施形態では、パソコン2は非画像データのみを取り扱っているが、画像データを取り扱っても良いのは当然である。この場合は、パソコンが画像データ取得装置として機能することになる。この場合、プリンタドライバはビットマップ以外の画像ファイル形式をビットマップに変換する機能を持たせる必要がある。ネットワーク4は有線で接続しているが、これを無線LANにより構成しても良い。有線と無線を組み合わせてもよい。パソコン2により取得される非画像データは、パソコン2を用いて作成しても良い。また、ネットワーク4がインターネットに接続されている場合は、インターネット経由で取得(ダウンロード)しても良い。
【出願人】 【識別番号】000135313
【氏名又は名称】ノーリツ鋼機株式会社
【住所又は居所】和歌山県和歌山市梅原579番地の1
【出願日】 平成14年2月21日(2002.2.21)
【代理人】 【識別番号】100092266
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇生 (外3名)
【公開番号】 特開2003−241936(P2003−241936A)
【公開日】 平成15年8月29日(2003.8.29)
【出願番号】 特願2002−45175(P2002−45175)