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【発明の名称】 プリント制御装置およびプログラム
【発明者】 【氏名】小巻 由夫
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

【要約】 【課題】様々なテキスト文書を、適切なスタイルでプリントすることが可能になるようなプリント制御技術を提供する。

【解決手段】MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル)10は、通信部16を介して、プリント対象のXML文書DC1を取得し、属性判定部32によってXML文書DC1の属性情報を取得する。スタイルシート格納部33は、プリントスタイルを規定する複数のスタイルシートをあらかじめ格納するとともに、文書の属性情報とスタイルシートとの関連を示す管理テーブルをも格納している。選択部34は、管理テーブルに基づいて、スタイルシート格納部33に格納されている複数のスタイルシートの中から、XML文書DC1のプリント時に用いるべきスタイルシートをXML文書DC1の属性情報に応じて選択する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンピュータを、プリント対象のテキスト文書を取得する文書取得手段と、プリントスタイルを規定する複数のスタイルシートの中から、前記テキスト文書のプリント時に用いるべきスタイルシートを前記テキスト文書の属性情報に応じて選択する選択手段と、を備えるプリント制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項2】 請求項1に記載のプログラムにおいて、前記属性情報は、前記テキスト文書内のタグ情報、前記テキスト文書内のデータタイプ情報、および前記テキスト文書の文字数情報のうちの少なくとも1つの情報を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のプログラムにおいて、前記選択手段は、前記テキスト文書のプリント時に用いるべき前記スタイルシートを、ネットワークに接続された外部機器から前記ネットワークを介して取得して選択することを特徴とするプログラム。
【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記プリント制御装置は、さらに、選択された前記スタイルシートに規定されているフォントサイズを、前記テキスト文書の文字数に応じて変更するフォントサイズ変更手段、をさらに備えることを特徴とするプログラム。
【請求項5】 プリント制御装置であって、プリント対象のテキスト文書を取得する文書取得手段と、複数のスタイルシートの中から、前記テキスト文書のプリント時に用いるべきスタイルシートを前記テキスト文書の属性情報に応じて選択する選択手段と、を備えることを特徴とするプリント制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、XML(eXtensible Markup Language)文書などのテキスト文書をプリントする際のプリント制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】XML文書などのテキスト文書を印刷(プリント)する際においては、そのテキスト文書において指定されたスタイルシートを用いて、そのテキスト文書を印刷することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、様々なXML文書の中には、印刷時に用いるべきスタイルシートを明示していないものも存在する。このようなXML文書を印刷する際には、通常、あらかじめ定められた種類のスタイルシートを用いて印刷することが行われる。しかしながら、多くの場合、この印刷に用いられたスタイルシートはそのXML文書に対して適切なものではないという問題がある。
【0004】また、このような問題は、XML文書以外の他の種類のテキスト文書にも生じ得る問題である。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、様々なテキスト文書を、適切なスタイルでプリントすることが可能になるようなプリント制御技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明は、コンピュータを、プリント対象のテキスト文書を取得する文書取得手段と、プリントスタイルを規定する複数のスタイルシートの中から、前記テキスト文書のプリント時に用いるべきスタイルシートを前記テキスト文書の属性情報に応じて選択する選択手段と、を備えるプリント制御装置として機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明に係るプログラムにおいて、前記属性情報は、前記テキスト文書内のタグ情報、前記テキスト文書内のデータタイプ情報、および前記テキスト文書の文字数情報のうちの少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るプログラムにおいて、前記選択手段は、前記テキスト文書のプリント時に用いるべき前記スタイルシートを、ネットワークに接続された外部機器から前記ネットワークを介して取得して選択することを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記プリント制御装置は、さらに、選択された前記スタイルシートに規定されているフォントサイズを、前記テキスト文書の文字数に応じて変更するフォントサイズ変更手段、をさらに備えることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、プリント制御装置であって、プリント対象のテキスト文書を取得する文書取得手段と、複数のスタイルシートの中から、前記テキスト文書のプリント時に用いるべきスタイルシートを前記テキスト文書の属性情報に応じて選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】<A.システム構成等><A1.全体構成>図1は、本発明の実施形態に係るプリントシステム1の全体構成を示す概略図である。プリントシステム1は、マルチ・ファンクション・ペリフェラル(以下、「MFP」と略する。)10と外部端末40とサーバ50とを備えている。
【0013】MFP10、外部端末40、サーバ50は、それぞれ、ネットワークNWに接続されており、このネットワークNWを介して互いにテキスト文書を含む各種のデータを送受信することが可能である。なお、「ネットワーク」とは、データ通信を行う通信回線網であり、具体的には、LAN、WAN、インターネットなどの、電気通信回線(光通信回線を含む)により構成される各種の通信回線網である。ネットワークに対する接続形態は、専用回線などを利用した常時接続であってもよいし、アナログ回線あるいはデジタル回線(ISDN)などの公衆電話回線を利用したダイアルアップ接続などの一時的な接続のいずれであってもよい。また、その伝送方式は、無線方式および有線方式のいずれであってもよい。
【0014】MFP10は、スキャナ、複写機、プリンタ、ファックス等の機能を有する複合機であり、ネットワークを介したデータの送受信が可能である。また、MFP10は、後述するように、本発明の実施形態に係るプリント制御装置として機能するとともに、プリント出力装置としても機能する。これにより、MFP10は、後述するように、受信したテキスト文書を適切なスタイルシートに基づいて印刷(プリント)することが可能である。
【0015】外部端末40は、ネットワークNWに接続可能なネットワーク端末であり、ネットワークを介してMFP10と通信することが可能である。たとえば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ、MFPなどが、この外部端末40として機能する。
【0016】サーバ50は、ネットワークに接続されたWWW(World Wide Web)サーバなどであり、MFP10との間でHTTP(HyperText Transfer Protocol)等のプロトコルによる通信が可能である。MFP10は、HTTP等のプロトコルを用いてサーバ50からXML(eXtensible Markup Language)文書などのテキスト文書を受信することができる。
【0017】また、サーバ50は、好ましくはメールサーバとしても機能する。その場合には、MFP10は、携帯電話等の外部端末40からの電子メール(以下、単にメールとも称する)を受信することができる。電子メールは、XML形式、HTML(HyperText Markup Language)形式、あるいはテキスト形式等のテキスト文書として構成される。
【0018】後述するように、このようにして受信されたテキスト文書がMFP10において印刷出力される。
【0019】<A2.MFP>図2は、MFP10を示す外観図である。
【0020】MFP10は、図2に示すように、複数のキー11aを備え、当該キーに対するユーザの操作による各種の指示や、文字・数字等のデータの入力を受け付ける操作部11、ユーザに対する指示メニューや取得した画像に関する情報等の表示を行うディスプレイ12、原稿を光電的に読み取って画像データを得るスキャナ部13、および画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するプリンタ部14を備える。
【0021】また、MFP10は、本体上面に原稿をスキャナ部13に送るフィーダ部17、下部にはプリンタ部14に記録シートを供給する給紙部18、中央部にはプリンタ部14によって画像を印刷された記録シートが排出されるトレイ19、内部にはネットワークを介して外部機器と画像データ等の送受信を行う通信部16、および画像データ等を記憶する記憶部23を備えている。なお、図示は省略しているがMFP10はネットワーク・インターフェイスを有し、通信部16は外部機器との間で各種データの送受信が可能なようにネットワーク・インターフェイスを介してネットワークに接続されている。
【0022】ディスプレイ12は、データ送信の宛先の一覧表示を含む種々の表示に使用されるものであり、操作部11は、ユーザによる送信先の選択を含む種々の入力に用いられるものである。また、ディスプレイ12は、接触式センサ等を内蔵した液晶式パネルとして構成されており、ディスプレイ12内において操作者の指などが触れた位置を検出することが可能になっている。したがって、操作者は、ディスプレイ12内に表示された各種の仮想的なボタン等を、指などを用いて押下することによって、各種の指示を入力することができる。ディスプレイ12は、このような操作入力機能をも有している。これらの操作部11およびディスプレイ12は、ユーザインターフェースの要部として機能する。
【0023】スキャナ部13は、写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光電的に読み取って画像データを取得する。取得された画像データ(濃度データ)は、図示しない画像処理部においてデジタルデータに変換され、周知の各種画像処理を施された後、プリンタ部14や通信部16に送られ、画像の印刷やデータの送信に供されるか、または、後の利用のために記憶部23に格納される。
【0024】プリンタ部14は、スキャナ部13により取得された画像データ、通信部16により外部機器から受信した画像データ、または記憶部23に格納されている画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷する。また、プリンタ部14は、画像データのみならず、外部機器等から受信したテキスト文書(たとえば電子メール)等をも印刷することが可能である。このように、プリンタ部14は、各種の印刷出力を行うプリント出力部である。
【0025】通信部16は、公衆電話回線を介してファクシミリデータの送受信を行う他、LAN、インターネット等のネットワークを介して、該ネットワークに接続された外部機器との間で電子メール等を用いてデータの送受信を行う。これにより、MFP10は、通常のファクシミリ通信を行うファクシミリ装置としての機能のみならず、電子メールの送受信端末としての機能も有する。
【0026】図3は、MFP10に設けられた構成のうち主に本実施の形態に係る部分を示すブロック図である。MFP10は、各種演算処理を行うとともに、MFP10全体の動作を制御するCPU20を備え、各種データを記憶するRAM21、および所定のソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラム」と称する)221を記憶するROM22がCPU20に接続される。また、CPU20には、操作部11、ディスプレイ12、スキャナ部13、および記憶部23も接続される。記憶部23は、画像データ等を保存するハードディスク231とメモリカード91から情報の読み取りを行うカードスロット232とから構成されている。なお、RAM21は、不揮発性メモリ(nonvolatile RAM)である。
【0027】これにより、CPU20の制御の下にRAM21、スキャナ部13、ハードディスク231、並びにカードスロット232に装填されたメモリカード91の間で各種データの受け渡しが可能とされており、ディスプレイ12には、CPU20の制御により、RAM21、ハードディスク231、メモリカード91に記憶されている情報の表示が行われる。
【0028】さらに、CPU20には、ネットワークを介して接続される外部機器との間でデータの送受信を行うための送信部161と受信部162とを備えた通信部16も接続される。
【0029】このように、MFP10は、これらのCPU20などを有するコンピュータシステム(以下、単に「コンピュータ」と称する)として構成されている。そして、このようなコンピュータにおいて所定のプログラムが実行されることによって、MFP10は後述の各機能を有するプリント制御装置として機能する。
【0030】なお、この実施形態においては、プログラム221はROM22内に格納されているが、プログラム221はRAM21内に格納されていても良い。また、RAM21内に格納されるプログラムは、たとえば、記録媒体としてのメモリカード91に記録されていたプログラムを当該メモリカード91から読み出すことにより取得されても良い。あるいは、このようなプログラムは、メモリカード91などの記録媒体から直接読み出されるのではなく、ネットワークを介した通信によって外部機器からMFP10内へと取り込むようにしても良い。
【0031】図4は、MFP10における各種の機能を表す機能ブロック図である。図4に示すように、MFP10は、上述のプリンタ部14および通信部16に加えて、テキスト文書格納部31と属性判定部32とスタイルシート格納部33と選択部34とフォントサイズ変更部35とフォーマット部36とを備えている。これらの各部は、上述のCPU20、RAM21、ROM22、記憶部23等のハードウエア資源を用いることによって機能的に実現される。これらの各部の動作については、次に詳述する。
【0032】<B.動作>図4の機能ブロック図ならびに図5および図6のフローチャートを参照しながら、MFP10におけるプリント制御動作およびプリント出力動作について説明する。なお、図5はこれらの動作の概要を表すフローチャートであり、図6はその一部を示すフローチャートである。
【0033】まず、ステップSP10(図5)において、プリント対象のテキスト文書を取得する。具体的には、MFP10の通信部16(図4)は、ネットワークNWを介して外部機器からXML文書DC1を受信する。たとえば、このXML文書DC1は、電子メールとして受信される。また、受信されたXML文書DC1は、テキスト文書格納部31に格納される。
【0034】なお、ここでは、ネットワークNWを介して外部機器からXML文書DC1を受信する場合について例示しているが、これに限定されない。たとえば、MFP10の操作者が、操作部11および/またはディスプレイ12などを用いて、MFP10内の記憶部23等に格納されている所定のテキスト文書等をプリント対象として指定するようにしても良い。
【0035】ステップSP20において、属性判定部32は、受信されたXML文書DC1の属性情報を判定して取得する。ここでは、属性判定部32は、XML文書DC1の「属性情報」として、XML文書DC1内の「タグ情報」、XML文書DC1内の「DTD(Document Type Difinition)情報」、およびXML文書DC1の「文字数情報」の3つの種類の情報を取得する。
【0036】XML文書DC1のタグ情報は、文書の種類を識別するためにタグとして埋め込まれている文字情報である。このタグ情報は、属性判定部32によって認識されて抽出されることにより取得される。たとえば、その文書が「出張報告」であることを示すタグ「<出張報告>」、あるいは、その文書が「技術メモ」であることを示すタグ「<技術メモ>」等を抽出する。
【0037】また、XML文書DC1のDTD情報は、XML文書DC1の文書の種類(タイプ)を識別する情報である。このDTD情報は、「データタイプ情報」とも称することができる。ここでは、後述するように、上記のタグ情報からこのDTDを推定するものとする。
【0038】さらに、XML文書DC1の文字数情報は、XML文書DC1内に含まれる文字の数を示す情報である。属性判定部32は、XML文書DC1内の文字数を計数(カウント)することによってこの文字数情報を取得する。また、この文字数情報としては、XML文書DC1に含まれる全文字のうち、実体的な内容に関する文字の数である「有効文字数」を取得することが好ましい。
【0039】次のステップSP30においては、XML文書DC1の属性情報に基づいて、XML文書DC1に適したスタイルシートが選択される。この選択は、選択部34によって行われる。スタイルシート格納部33は、プリントスタイル(プリント時の出力様式)を規定する複数のスタイルシートを予め格納しており、選択部34は、スタイルシート格納部33に格納されている複数のスタイルシートの中から、XML文書DC1のプリント時に用いるべきスタイルシートをXML文書DC1の属性情報に応じて選択する。なお、スタイルシートとしては、XSL(XML Style Language)で記述されたものなどを採用することができる。
【0040】具体的には、選択部34は、属性判定部32により取得された属性情報と、図7に示される管理テーブルTBとに基づいて、用いるべきスタイルシートを選択する。管理テーブルTBは、XML文書DC1の属性情報とプリント用のスタイルシートとを関連づける情報(データ)であり、スタイルシート格納部33に格納されている。
【0041】ここでは、XML文書DC1内に含まれる識別用のタグに基づいて、XML文書DC1のデータタイプを推定し、XML文書DC1がその推定データタイプに合致したものであるかをDTD情報を用いて検証する場合について説明する。また、ここでは、1つのデータタイプに対して複数のスタイルシートが関連付けられており、さらにXML文書DC1の文字数情報をも加重的に用いることによってそのうちの1つのスタイルシートをXML文書DC1に対応付ける場合について説明する。
【0042】たとえば、XML文書DC1内に識別用のタグT1aおよびタグT1bの両方が含まれる場合には、そのXML文書DC1がデータタイプD1を有するものと推定する(図7参照)。そして、データタイプD1を規定するDTDを利用して、XML文書DC1がデータタイプD1のものであるか否かを判定する。
【0043】XML文書DC1がデータタイプD1のものであることが確認されれば、XML文書DC1の文字数情報に応じて、スタイルシートS11,S12,S13のうちのいずれかのスタイルシートがそのXML文書DC1に対応するものとして選択される。より詳細には、XML文書DC1の文字数が200以下の場合には、XML文書DC1に対してスタイルシートS11が対応付けられ、XML文書DC1の文字数が201以上1000以下の場合には、XML文書DC1に対してスタイルシートS12が対応付けられる。また、XML文書DC1の文字数が1001以上の場合には、XML文書DC1に対してスタイルシートS13が対応付けられる。
【0044】XML文書DC1がデータタイプD1のものでないと判定される場合には、XML文書DC1の種類を判定するための動作が続行される。具体的には、XML文書DC1が、データタイプD2のものであるか否かについての判定動作が行われる。
【0045】XML文書DC1内に、識別用のタグT2が含まれる場合には、そのXML文書DC1がデータタイプD2を有するものと推定する。そして、XML文書DC1がDTDを利用してデータタイプD2を有するものであることが確認されると、XML文書DC1の文字数情報に応じて、スタイルシートS21,S22,S23,S24のうちの1つのスタイルシートがそのXML文書DC1に対応するものとして選択される。より詳細には、XML文書DC1の文字数が200以下の場合には、XML文書DC1に対してスタイルシートS21が対応付けられ、XML文書DC1の文字数が201以上1000以下の場合には、XML文書DC1に対してスタイルシートS22が対応付けられる。また、XML文書DC1の文字数が1001以上かつ2000以下の場合には、XML文書DC1に対してスタイルシートS23が対応付けられ、XML文書DC1の文字数が2001以上の場合には、XML文書DC1に対してスタイルシートS24が対応付けられる。
【0046】他のタグTnについても同様であり、XML文書DC1に対応するスタイルシートが選択される。
【0047】図6を参照しながら、このスタイルシートの選択動作の詳細について説明する。
【0048】まず、ステップSP31において、タグ番号を初期化する(n=1)。そして、印刷対象のXML文書DC1にタグTn(この場合、n=1であるのでT1、より詳細には、タグT1aおよびタグT1b)が含まれているか否かが判定される。ここでは、文書のタイプをより適切に推定するため、2つのタグT1aおよびタグT1bの両方が含まれているか否かを判定する。
【0049】タグT1a,T1bの両方が含まれていると判定されるときには、ステップSP33に進み、DTD適応チェックを行う。そして、XML文書DC1がデータタイプD1に適合している旨のチェック結果が得られたときには、たとえば、XML文書DC1がデータタイプD1を有するものと判断して、次のステップSP35に進む。
【0050】一方、ステップSP32においてタグT1a,T1bの少なくとも一方が含まれてないと判定されるとき、および、ステップSP34においてXML文書DC1がデータタイプD1に適合していない旨のチェック結果が得られたときには、ステップSP36でタグ番号をインクリメントし、終了判定(ステップSP37)を経た後、再びステップSP32に進む。ステップSP37の終了判定処理においては、検索すべきタグ番号nが終端(最大番号N)に到達したか否かを判定する。具体的には、インクリメント後のタグ番号nが終端を越えている場合(n>N)には、対応するスタイルシートを決定できなかったものと判定して、この検索処理を終了して例外処理(ステップSP38)に移行する。なお、後述するように、このような例外処理に移行する前に、ネットワークに接続されたその他のデータベースの情報を用いて、XML文書DC1に対応するスタイルシートをさらに検索するようにしてもよい。
【0051】さて、タグ番号nがインクリメントされてn=2になった後にステップSP32に進むと、今度は、印刷対象のXML文書DC1にタグT2が含まれているか否かが判定される。
【0052】そして、タグT2がXML文書DC1に含まれていると判定されるときには、ステップSP33に進み、DTD適応チェックを行う。そして、XML文書DC1がデータタイプD2に適合している旨のチェック結果が得られたときには、次のステップSP35に進む。
【0053】一方、ステップSP32においてタグT2が含まれてないと判定されるとき、および、ステップSP34においてXML文書DC1がデータタイプD2に適合していない旨のチェック結果が得られたときには、ステップSP36でタグ番号をインクリメントし、終了判定(ステップSP37)を経た後、再びステップSP32に進む。
【0054】以降、同様の動作を繰り返すことによって、そのXML文書DC1に対応するスタイルシートが決定される。
【0055】上記の動作によって、たとえば、XML文書DC1がデータタイプD1を有するものと判定される場合には、図7の管理テーブルTBに示すように、XML文書DC1は3つのスタイルシートS11,S12,S13のいずれかに関連づけられる。すなわち、上記のような動作によって、XML文書DC1の文書タイプを特定することができるので、XML文書DC1の文書タイプに応じたスタイルシートを対応付けることが可能になる。詳細には、「出張報告」の文書であるXML文書DC1に対して、その文書タイプに応じたスタイルシートS11,S12,S13のいずれかを対応付けることができる。なお、上述したように、スタイルシートS11,S12,S13のスタイルシートは、いずれも「出張報告」の文書をプリントするのに適したスタイルを規定する点で共通し、文書の文字数に応じてより適切なスタイルを規定する点で相違する。
【0056】図8は、このうちの一つのスタイルシートS11を用いたプリント出力例を示す図である。図8においては、「出張報告」であるXML文書DC1に含まれる各項目内容が、整えられたレイアウトで出力されている様子が示されている。
【0057】このように、XML文書DC1が「出張報告」を示す文書タイプである場合には、上記のような動作によって、図8のような適切なスタイルシートS11等を選択することができる。そして、このスタイルシートによってプリント出力を行うことによれば、出張報告に適したスタイルシートS11(あるいはS12,S13)を用いて印刷されたXML文書DC1を得ることができる。言い換えれば、XML文書DC1は、そのXML文書DC1に対して不適切なスタイルシートである他のスタイルシート(たとえば、技術メモ用のスタイルシートS21,S22,S23,S24)に対応付けられずに済む。このように、MFP10は、文書の種類(内容)に応じた適切なスタイルでXML文書DC1をプリントすることが可能になる。
【0058】その後、XML文書DC1がいずれのデータタイプを有するかについての判定結果が得られると、ステップSP35に進む。
【0059】上述したように、データタイプD1を有するXML文書DC1に対しては、3つのスタイルシートS11,S12,S13が関連づけられる。このステップSP35においては、これらの3つのスタイルシートS11,S12,S13の中から、文字数に応じた適切なスタイルシートが対応付けられる。
【0060】たとえば、XML文書DC1の文字数が500である場合には、XML文書DC1の文字数が201以上1000以下という条件を満たすので、XML文書DC1に対してスタイルシートS12が対応付けられる。
【0061】また、図9は、3つのスタイルシートS11,S12、S13のそれぞれのスタイルを用いた出力例を示す図である。図9(a)はスタイルシートS11、図9(b)はスタイルシートS12、図9(c)はスタイルシートS13をそれぞれ用いた場合の出力例を表している。なお、図9においては、図示の簡略化のため、罫線および文字のレイアウト等を省略し、フォントの大小関係および文字の配置密度等を示す表現を用いている。
【0062】図9(a)は、文字数が比較的少ない「出張報告」文書を印刷する場合に適合するように、用紙を縦方向に用いて比較的大きなサイズのフォントでプリントを行うものである。
【0063】図9(b)は、より文字数が中程度の「出張報告」文書を印刷する場合に適合するように、用紙を横方向に用いて2段組にし、比較的小さなサイズのフォントでプリントを行うものである。
【0064】図9(c)は、文字数が比較的多い「出張報告」文書を印刷する場合に適合するように、用紙を横方向に用いて3段組にし、さらに小さなサイズのフォントでプリントを行うものである。
【0065】このように、XML文書DC1の文字数に応じた、適切なスタイルシートを選択することができるので、適切なスタイルでXML文書DC1をプリントすることが可能になる。
【0066】次のステップSP40においては、フォントサイズの微調整が行われる。この動作は、フォントサイズ変更部35によって行われる。
【0067】具体的には、上記のステップSP30で選択されたスタイルシート(たとえばS12)に規定されているフォントサイズを、XML文書DC1の文字数に応じてさらに変更する。上記のステップSP30においても、XML文書DC1の文字数に応じて、段組数等が異なる複数のスタイルシートの中から1つのスタイルシートが選択されたが、ここでは、選択されたスタイルシートに規定されているフォントサイズを、文字数に応じてさらに微調整する場合について説明する。
【0068】たとえば、スタイルシートS12に適合するXML文書の文字数は、201以上1000以下であり、所定の幅を有している。したがって、最大文字数1000文字を基準にしてフォントサイズを規定しておき、最大文字数よりも少ない文字数に対応する部分を空白とするようにしても良いが、ここでは、フォントのサイズをできるだけ大きくして、文字の見やすさを向上させるものとする。
【0069】具体的には、XML文書DC1の文字数が、対応するスタイルシートの最大文字数(この場合は1000)に近くなる程、より小さなフォントサイズを選択する。逆に言えば、XML文書DC1の文字数が、対応するスタイルシートの最小文字数(この場合は201)に近くなる程、より大きなフォントサイズを選択する。
【0070】たとえば、XML文書DC1の文字数が500である場合には、XML文書DC1の文字数が1000の場合よりもフォントサイズを大きくする。このように、XML文書DC1の文字数に応じてフォントサイズが変更されるので、より見やすいプリント出力を得ることが可能になる。
【0071】その後、ステップSP50においては、スタイルシートを用いて、XML文書DC1を印刷するための印刷用データを作成する。
【0072】より詳細には、フォーマット部36は、まず、ステップSP30において選択されステップSP40において微調整されたスタイルシートをXML文書DC1に対して適用し、スタイル付けされた文書データを生成する。さらに、フォーマット部36は、スタイル付けされた文書データを印刷出力用データへと変換する。印刷出力用データとしては、たとえば、PCL(Printer Control Language)あるいはPS(Post Script(商標))等のページ記述言語で記述されたデータを採用することができる。
【0073】そして、ステップSP60において、生成された印刷出力用データに基づいて、プリンタ部(印刷出力部)14は印刷出力を行う。すなわち、プリンタ部14は、XML文書DC1を用紙上に印刷出力する。
【0074】以上のようにして、MFP10は、様々なテキスト文書に対して適切なスタイルシートを選択することができるので、適切なスタイルでプリントされた印刷出力結果物を得ることが可能になる。
【0075】<C.その他>上記実施形態においては、タグ情報を用いた推定により間接的に取得したDTDを利用して、検証動作を行っているが、これに限定されない。たとえば、XML文書DC1内に記述されたDTDを直接的に取得し、そのDTDを利用して検証動作を行うようにしても良い。具体的には、XML文書DC1において記述された(指定された)DTD情報を属性判定部32によって直接的に抽出し、抽出したDTDを利用するようにしても良い。このように、直接的あるいは間接的に取得したDTDを利用して検証動作を行うことにより、XML文書DC1の内容をより適切に判断することが可能である。
【0076】あるいは、逆に、DTDを利用した検証動作を行わずに、タグ情報に基づいてそのXML文書DC1に対応するスタイルシートを決定するようにしても良い。具体的には、ステップSP33,SP34の処理を行わないようにして良い。この場合、XML文書DC1の内容判断処理がより簡易になる。
【0077】また、上記実施形態においては、MFP10内にあらかじめ格納されていた複数のスタイルシートの中から、XML文書DC1に適用すべきスタイルシートを選択する場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、ネットワークNWに接続された外部機器に格納されたスタイルシートを、XML文書DC1に対応するスタイルシートとして、ネットワークNWを介してMFP10の外部から取得するようにしてもよい。より詳細には、サーバ50等に格納されているスタイルシートをネットワークNWを介して取得するようにしてもよい。これにより、様々なXML文書DC1に対してより適切なスタイルシートを選択することが可能になる。
【0078】さらに、上記実施形態においては、XML文書の属性情報とプリント用のスタイルシートとの関連づけを規定するデータ(管理テーブルTB)が、MFP10内に設けられている場合が例示されていたが、これに限定されない。このような関連づけを規定するデータ(管理テーブル)を他のサーバ50等に配置しておき、そのデータを当該サーバから取得するようにしても良い。
【0079】また、上記実施形態においては、ステップSP35において複数の適合可能なスタイルシートの中からさらに文字数に応じて適切なスタイルシートを自動的に選択する場合について説明しているが、これに限定されない。たとえば、ステップSP35においては、操作者が手動操作によって3つの適合可能なスタイルシートS11,S12,S13の中から適切なものを指定するようにしても良い。このように、上述した動作の一部を操作者の指示等に基づいて行うようにしてもよい。
【0080】さらに、上記実施形態においては、プリント制御装置の一例として、印刷出力機能をも併せ持つMFPを例示したが、本発明は、これに限定されず、テキスト文書(XML文書等)の印刷制御を行うことが可能な装置であれば、どのような装置にも適用することができる。
【0081】たとえば、本発明の印刷制御装置は、スキャナ、複写機、ファックス等の各機能を有さない一方で、印刷制御機能および印刷出力機能の両方を有する印刷機器(プリンタ)として実現されてもよい。
【0082】あるいは、印刷出力機能を別体の印刷出力装置として分離して設け、その印刷出力装置に対する制御動作を行う印刷制御装置として実現されても良い。より具体的には、パーソナルコンピュータ等のコンピュータにおいて所定のプログラムを実行することによって上述の各機能を備えるプリント制御装置を実現するようにしても良い。また、上述の技術的思想は、装置だけでなく上記のような機能を実現するためのプログラムそのものにも適用することができる。このようなプログラムは、メモリカードやCD−ROMなどの各種の記録媒体に記録された状態で提供され得る。プリント制御装置(たとえば、MFP、パーソナルコンピュータ)は、記録媒体に記録されたプログラムを読み出し、そのプログラムを装置内のCPU等を用いて実行することによって、上述したような各種機能を発揮することができる。さらには、プリント制御装置は、このようなプログラムを、ネットワークを介して所定のサーバ等からダウンロードすることにより、その装置内に取り込むようにしても良い。
【0083】また、上記実施形態においては、テキスト文書の一例としてXML文書DC1を例示したが、これに限定されず、その他の種類のテキスト文書であっても良い。たとえば、HTMLで記述された文書(以下、HTML文書と称する)に関して、そのHTML文書に含まれるキーワードに基づいてその文書の種類を判定し、その判定結果に基づいてそのHTML文書に対応するスタイルシートを決定するようにしてもよい。同様に、HTML文書内の文字数を計数して得た文字数情報に基づいて、そのHTML文書に対応するスタイルシートを決定するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項5に記載の発明によれば、プリント対象のテキスト文書に対して適切なスタイルシートを選択することができるので、そのテキスト文書を適切なスタイルでプリントすることが可能になる。
【0085】特に、請求項3に記載の発明によれば、プリント時に用いるべきスタイルシートを、ネットワークに接続された外部機器からネットワークを介して取得して選択することができるので、多様なテキスト文書に対してより適切なスタイルシートを選択することが可能になる。
【0086】また、請求項4に記載の発明によれば、テキスト文書の文字数に応じてフォントサイズが変更されるので、より見やすいプリント出力を得ることが可能になる。
【出願人】 【識別番号】000006079
【氏名又は名称】ミノルタ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル
【出願日】 平成14年2月15日(2002.2.15)
【代理人】 【識別番号】100089233
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 茂明 (外2名)
【公開番号】 特開2003−241926(P2003−241926A)
【公開日】 平成15年8月29日(2003.8.29)
【出願番号】 特願2002−38573(P2002−38573)