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【発明の名称】 かな漢字変換装置
【発明者】 【氏名】岡垣 光則
【住所又は居所】鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取三洋電機株式会社内

【氏名】浦坂 真一
【住所又は居所】鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】変換時に変換内容が表示部に表示されない場合に全確定キーが押された時には、表示されている部分のみ変換、確定し、表示されていない部分は変換、確定しないようにしたかな漢字変換装置を提供することである。

【解決手段】文節単位のかな漢字変換辞書を記憶する辞書メモリと、読み文字列を入力する入力手段と、文字を表示する表示手段と、前記入力手段により入力された読み文字列を、前記辞書メモリに基づき文節単位でかな漢字変換し、変換された文字列を前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたかな漢字変換装置において、前記制御手段は、かな漢字変換された文字列の全てを前記表示手段に表示することができる文節は、かな漢字変換した文字を前記表示手段に表示させ、かな漢字変換された文字列の全てを前記表示手段に表示することができない文節は、かな漢字変換しない文字を前記表示手段に表示させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 文節単位のかな漢字変換辞書を記憶する辞書メモリと、読み文字列を入力する入力手段と、文字を表示する表示手段と、前記入力手段により入力された読み文字列を、前記辞書メモリに基づき文節単位でかな漢字変換し、変換された文字列を前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたかな漢字変換装置において、前記制御手段は、かな漢字変換された文字列の全てを前記表示手段に表示することができる文節は、かな漢字変換した文字を前記表示手段に表示させ、かな漢字変換された文字列の全てを前記表示手段に表示することができない文節は、かな漢字変換しない文字を前記表示手段に表示させることを特徴とするかな漢字変換装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かな漢字変換装置、特に携帯電話やPHS端末等の移動体通信端末や携帯情報機器等の比較的表示画面の小さいかな漢字変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機やPHS端末等の移動体通信端末は、その高機能化が進み、文字メールを送受信できる機能を備えたものがあり、かな漢字変換機能を使用して漢字を含んだ読みやすいメッセージを作成する等、移動体端末装置でもかな漢字変換機能を使用する機会が増えている。
【0003】かな漢字変換操作を行う場合、複数文節で変換した方が漢字入力を楽に行える。そこで、複文節変換可能なかな漢字変換装置では、入力された読みをバッファに一旦記憶し、例えば変換キーが押された時点で、読みに相当する漢字、カタカナ等の変換候補が記憶されている辞書を参照し、入力された読みを辞書に変換候補が存在する切れ目で文節に分ける。次に、複文節のそれぞれの変換候補を組み合わせて漢字又は漢字かな混じり文に一括変換し、一括変換の結果に対して変換キーが押される都度、各文節の変換候補の組合せが異なる漢字かな混じり文に変換する。そして、第一文節の変換候補が所望する変換候補と一致し、例えば確定キーが押された時点で初めて第二文節の変換候補の選択が可能になり、第一,第二文節の変換候補が所望する変換候補と一致して確定キーが押された時点で初めて第三文節の変換候補の選択が可能になるというように、変換候補を第一文節から第二、第三文節の順で選択していく。
【0004】また、一括変換した結果、全文節の変換候補が所望する変換候補と一致している場合は、文節毎に確定キーを押さなくとも、例えば全確定キーを押してバッファ内に記憶されている全ての文字列を確定する機能が付け加えられている。
【0005】さらに、上記したかな漢字変換機能において、長い文字列を短い文字列でかな漢字変換の辞書に登録することで、短い文字列を入力しただけで長い文字列を入力できる方法を組み合わせることで入力を楽にしたものがある。例えば「ふぁん」という文字列に対応する変換候補として「ファンの皆さんおめでとうございます」という文字列を辞書に登録しておけば、短い文字列を入力しただけで長い文字列へ変換することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯電話やPHS端末等の移動体通信端末では、小型・軽量化のニーズにより、文字を表示するLCD表示部を大きくすることができないので、かな漢字変換等の文字入力で表示できる文字数は限られている。
【0007】そのため、表示可能な文字数を越える長い読み文字列を入力する場合は、入力された読み文字列をバッファに記憶しながら、逐次画面をスクロールさせていき、変換キーが押された時点で第一文節から表示するようにしている為、変換内容はバッファ内に記憶されているが、後ろの文節は表示部に収まらない場合がある。
【0008】さらに、短い文字列で長い文字列を登録している場合も同様に、変換前の読み文字列は画面上に収まっていても、変換後は表示部には収まらない場合がある。
【0009】この時、表示部に表示されている文字列を見てユーザが全確定キーを押すと、バッファ内に記憶されている全ての文節を確定するため、未表示部分の文節がユーザの所望した変換候補でない場合でも確定されてしまうという問題点があった。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑み、変換時に変換内容が表示部に収まらず表示されない場合に全確定キーが押された時には、表示されている部分のみ確定し、表示されていない部分は確定しないようにしたかな漢字変換装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に、本発明に係るかな漢字変換装置においては、文節単位のかな漢字変換辞書を記憶する辞書メモリと、読み文字列を入力する入力手段と、文字を表示する表示手段と、前記入力手段により入力された読み文字列を、前記辞書メモリに基づき文節単位でかな漢字変換し、変換された文字列を前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたかな漢字変換装置において、前記制御手段は、かな漢字変換された文字列の全てを前記表示手段に表示することができる文節は、かな漢字変換した文字を前記表示手段に表示させ、かな漢字変換された文字列の全てを前記表示手段に表示することができない文節は、かな漢字変換しない文字を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
【0013】図1は本発明のかな漢字変換装置の構成を示す図である。(1)はマイクロコンピュータ等で構成された制御回路部であり、ROM(2)に書き込まれたプログラムに基づいてかな漢字変換装置を制御する。(3)は入力手段であり、読みを入力するひらがな文字、カタカナ文字等の文字キー(31)、かな漢字変換の変換命令を指示する変換キー(32)や、変換キー(32)で変換された変換候補の文節全てを一括で確定する確定キー(33)等を備えている。なお、装置への入力はキーによる入力の他に、音声認識により入力するようにしてもよい。また、変換候補の文節を文節毎に確定する例えば部分確定キーを備えておいてもよい。
【0014】辞書メモリ(4)は予めシステムに用意されているシステム辞書(41)と、ユーザ別に、ユーザによって登録されるユーザ辞書(42)とから成り、自立語の読みと、読みに相当する変換候補とが組みになって、ユーザの利用頻度等によって決まる各変換候補の得点順位のデータとともに記憶されている。
【0015】(5)は文字キー(31)により入力された読みを順次記憶する入力バッファである。(6)は制御回路(1)が入力バッファ(5)に記憶されている読みを変換キー(32)の押下により変換した漢字かな混じり文及びその文節を記憶する変換バッファである。(7)は確定キー(33)の押下により確定した漢字かな混じり文を記憶する確定バッファである。(8)は確定された漢字かな混じり文や、未確定の漢字かな混じり文を表示する為の文字列を記憶する表示メモリであり、表示メモリ(8)に記憶されている漢字かな混じり文を表示部(9)に表示する。
【0016】次に、図2に示すフローチャートに基づき本実施例の動作について説明する。
【0017】まず読み文字列が入力キー(31)より入力されると(ステップS1のY)、入力された読み文字列を入力バッファ(5)に記憶する(ステップS2)。制御回路(1)は入力バッファ(5)に読み文字列が記憶される都度、入力バッファ(5)に記憶されている読み文字列と、辞書メモリ(4)に記憶されている読み文字列とを比較し、辞書メモリ(4)に変換候補が存在する位置で複文節に分け変換バッファ(6)に記憶する(ステップS3)。
【0018】制御回路(1)は変換バッファ(6)に記憶されている各文節の読みに相当する同音異義語、即ち変換候補を辞書メモリ(4)より検索し、変換バッファ(6)に記憶(ステップS4)するとともに、表示部(9)に表示する(ステップS5)。
【0019】ここで変換キー(32)が押下されると(ステップS6のY)、変換バッファ(6)に記憶されている変換候補を消去し、次の変換候補を辞書メモリ(4)から読み出し変換バッファ(6)に記憶(ステップS7)するとともに、表示部(9)に表示する(ステップS8)。
【0020】そして、確定キー(33)が押下され(ステップS9のY)、変換バッファ(6)に記憶されている変換候補がすべて表示メモリ(8)に記憶され、表示部(9)に表示される場合(ステップS10のN)は確定バッファ(7)に記憶し、最後の文節を表示部(9)の先頭に表示する(ステップS11)。
【0021】ステップS10において、表示部(9)に全て表示されない文節がある場合(ステップS10のN)は、全て表示されている文節を確定バッファ(7)に記憶し、確定された文節を表示メモリ(8)から消去し、全て表示されなかった文節を表示メモリ(8)の先頭に記憶させ表示部(9)に表示させる(ステップS12)。
【0022】具体例を示すと、ユーザ辞書(42)に「じ→従来」「か→かな漢字」「へ→変換装置」と登録しているとすると、図3の(a)に示すように「じのかへのひょうじ」と入力し変換キー(32)を押下すると、図3の(b)のように変換され、破線部の「置の表示。」は表示メモリ(8)には記憶されず表示部(9)に表示されない。
【0023】この時確定キー(33)が押下されると、変換候補の文字列が全て表示メモリ(8)に記憶されている変換候補の文節のみ(図3(b)において「従来のかな漢字」)を確定バッファ(7)に記憶する。そして変換候補の文字列が全て表示メモリ(8)に記憶されない変換候補の文節(図3(c)において「へのひょうじ。」)を表示メモリ(8)の先頭へ移動し、表示部(9)に表示する。
【0024】そして、再度変換キー(32)が押下されると、図3(d)のように変換され、ここで確定キー(33)が押下されると変換を終了する。
【0025】なお、ここでは確定キー(33)の操作において文字列の全てを表示部(9)に表示することができる文節を確定し、文字列の全てが表示部(9)に表示できない文節は確定しないようにしたが、変換キー(32)の操作において文字列の全てを表示部(9)に表示することができる文節をかな漢字変換し、文字列の全てが表示部(9)に表示できない文節はかな漢字変換しないようにしてもよい。
【0026】以上のように、かな漢字変換時に変換候補が表示部に収まらず表示されない場合に確定キーが押された時には、表示されている部分のみ確定し、表示されていない部分は確定しないようにすることで、使用者が意図しない文字に変換、確定することを防止するかな漢字変換装置を提供することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のかな漢字変換装置によれば、かな漢字変換時に変換候補が表示部に収まらず表示されない場合に確定キーが押された時には、表示されている部分のみ確定し、表示されていない部分は確定しないようにしたので、ユーザは変換された漢字かな混じり文が所望したものかどうか確認した後、確定することのできるかな漢字変換装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【識別番号】000214892
【氏名又は名称】鳥取三洋電機株式会社
【住所又は居所】鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地
【出願日】 平成13年12月28日(2001.12.28)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2003−196272(P2003−196272A)
【公開日】 平成15年7月11日(2003.7.11)
【出願番号】 特願2001−398653(P2001−398653)