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【発明の名称】 データ処理方法
【発明者】 【氏名】パトリック ジー エル ペルデュ

【氏名】ロベルト アール ピー ゾルダン

【氏名】ドミニク エム イー デディア

【要約】 【課題】印刷デバイス、印刷関連デバイスを複数備え、データが共通のプリントラインバス(バス)上で伝送される印刷システムの再構成を容易とする。

【解決手段】印刷デバイスと印刷関連デバイスはそれぞれプリントラインバスアダプタによって共通のバスに接続され、プリントショップ環境を構成する。印刷デバイスと印刷関連デバイスから要求された印刷処理を実行するのに必要なデバイスを特定する(ステップ420)。特定されたデバイスがプリントラインセグメントを構成し、このプリントラインセグメントを構成する特定されたデバイスにセグメント識別子を割り当てる(ステップ451)。セグメント識別子が割り当てられたデバイスのプリントラインバスアダプタを、セグメント化されたデバイスの各デバイスが、共通のバスから当該各デバイスに向けて送信されたデータをフィルタにかけることができるよう構成する(ステップ480)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の電気デバイスを備え、データが共通のデータバス上で伝送され、電気デバイスは関連するアダプタによって該共通のデータバスに接続されているデータ処理システムにおけるデータ処理方法であって、該複数の電気デバイスから、要求されたデータ処理を実行するのに必要な複数のデバイスを特定し、前記特定されたデバイスは該複数の電気デバイスのセグメントを構成するステップと、前記セグメントを構成する該特定されたデバイスにセグメント識別子を割り当てるステップと、前記セグメント識別子が割り当てられた電気デバイスの前記アダプタを、前記セグメント化されたデバイスの各デバイスが該共通のデータバスから前記各デバイスに向けて送信されたデータをフィルタにかけることができるよう構成するステップと、を含むことを特徴とするデータ処理方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に電子写真およびその他の文書印刷デバイスに関し、より詳しくは、印刷装置への記録媒体入力に対する各種前処理作業または印刷装置からの文書出力に対する後処理作業を行うために、電子写真またはその他印刷または文書複製装置から上流で使用できるデバイスまたは下流で使用できるデバイスを備えるプリントラインに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真印刷および複製用デバイスはよく知られている。典型的なものとしては、光導電性部材が均一な電位まで充電され、その後、複製される元の文書の光画像に露出される。露出によって、光導電性部材の複製中の文書の背景に対応する部分が放電し、光導電性部材の上に潜像が作られる。あるいは、レーザービームプリンタ等の場合、光線を変調し、画像情報に応じて、光導電性部材を部分的に選択的に放電するのに使用する。いずれのタイプの装置でも、光導電性部材の上の潜像は、一般に「トナー」と呼ばれる現像剤粉末を使って現像することによって可視化される。多くのシステムは、帯電キャリア粒子と、キャリア粒子に摩擦電気的に付着する帯電トナー粒子の両方を含む現像剤を使用する。潜像の現像中、トナー粒子は光導電性部材の表面上の像領域の帯電パターンによってキャリア粒子から吸引され、光導電性部材上に可視化されたトナー像を形成する。次にこのトナー像は紙等の記録媒体に転写され、エンドユーザに見える状態となる。通常、トナーは熱と圧力を加えることにより、紙の表面に固着される。
【0003】このようにひとつまたは複数の文書の複製が成功すると、記録媒体に対し前処理機能を行う、または印刷された文書にさまざまな後処理機能の中からひとつまたは複数を行うことがしばしば望まれる。たとえば、連続給紙印刷装置に必要な記録媒体はバンド/ロール紙であろう。連続給紙プリンタの上流には、バンド/ロールから連続給紙プリンタへと紙を供給するために、巻出機その他、各々のプリプロセッサが必要となる。連続給紙プリンタは紙の上に像等を印刷するが、バンド/ロールの巻き取りを行うために、巻取機等の各ポストプロセッサが連続給紙プリンタの下流に必要である。バースタ/トリマ/スタッカ、カッタ、インサータ、ポストプリンタ、ラベルステッカ等、その他のポストプロセッサも使用できる。たとえば、用途によっては、色の選択的追加またはインクジェットアノテーション等を使った印刷文書のその他改善、磁気インク特性認識媒体の使用、ジョブ/文書のシリアル番号およびアカウント精査、印刷文書へのページ挿入、点字エンボシング、穿孔、切り込み、エンベロープスタッフィング、送料計測が必要となる。
【0004】先行技術において、必要な印刷処理を実行することのできる印刷製品は、複数のモジュール、つまり、物理的にモジュール状態である専用の前処理または後処理デバイスと印刷装置を組み合わせて、ひとつの独立した印刷製品とすることによって作られる。このように物理的にモジュール形式の製品は再構成が容易ではなく、構成するコンポーネントは通常、制御用ソフトウェアを大々的に変更しなければ、他の製品上で使用できない。
【0005】本発明と同じ譲受人に譲渡された米国特許第5,559,606号は、コントローラと、異なるメーカーのものでもよい複数のモジュールで構成される独立型の印刷製品を開示している。これらのモジュールはそれぞれ、関連するモジュールの動作上の制約に関するデータを保存する関連プロセッサを有し、バスがプロセッサとコントローラを、モジュールの動作を指示するために相互接続する。コントローラは、各プロセッサから各関連モジュールの動作上の制約に関するデータを受け取り、各プロセッサにモジュールの相互接続の幾何学的関係を判断するよう信号を送ることにより、複数のモジュールの特定の形状に関係なく動作するよう構成されている。コントローラは次に、各プロセッサの動作上の制約に関するデータとモジュールの相互接続の幾何学的関係に応答し、画像処理装置を各プロセッサの動作上の制約およびモジュールの相互接続の幾何学的関係に応じて動作するよう動的に構成する。
【0006】上記のような複数のモジュールを備える独立型の印刷製品がいったん定義されると、このような印刷製品、たとえば特定の顧客ニーズに合わせて印刷エンジンを作ることが大幅に簡略化される。理想的な場合、どのモジュールが、それぞれいくつ必要かを単純に選び、これを顧客に発送して、現場で組み立てればよい。
【0007】プリントショップ(printshop)においては、複数の前処理および後処理デバイスと適当な印刷装置または独立型印刷製品を組み合わせて、プリントショップの要件に応じた具体的な印刷処理を実行するためのプリントラインを構成する。前処理および後処理機能は、ひとつまたは複数の専用の前処理または後処理デバイスにより、オフラインで実行される。もちろん、モジュールは特定の具体的な前処理または後処理機能を実行するために特に設計され、特定のプリントラインが特定の印刷処理を行うためにのみ構成される。他の必要な印刷処理を実行するためには、これらのモジュールの一部または全部を完全に交換することが必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ハードウェアやソフトウェアを大きく変更することなく、要求される印刷処理に関して、これを容易にかつ効率的に構成することができる再構成可能なプリントラインに対する必要性が認識されてきた。本発明は、上記のニーズおよびその他のニーズを満たすもので、印刷および印刷関連の複数のデバイスを備え、データが共通のプリントラインバス上で転送され、印刷デバイスと印刷関連デバイスは関連するプリントラインバスアダプタによって共通のプリントラインバスに接続されてプリントショップ環境を作る印刷システムにおいてデータを処理する方法であって、要求される印刷処理にしたがって、複数の印刷および印刷関連デバイスを容易に構成および再構成することが可能な方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】実施の形態の開示されたひとつの特徴は、複数の電気デバイスから要求されたデータ処理を実行するのに必要な複数のデバイスを特定するステップと、前記特定されたデバイスは複数の電気デバイスのひとつのセグメントを構成し、前記セグメントを構成する特定されたデバイスにセグメント識別子を割り当てるステップと、前記セグメント識別子が割り当てられた電気デバイスと関連するアダプタを、前記セグメント化されたデバイスの各々が共通のデータバスから前記各デバイスに向けて送信されたデータをフィルタにかけることができるように構成するステップとを含むことを特徴とする方法である。
【0010】実施の形態の開示された別の特徴は、第一の複数の印刷デバイスと第二の複数の印刷関連デバイスを備え、データは共通のプリントラインバス上で伝送され、印刷デバイスと印刷関連デバイスは関連するプリントラインバスアダプタによって共通のプリントラインバスに接続されて、プリントショップの環境を構成する印刷システムにおけるデータ処理方法であって、第一の複数の印刷デバイスと第二の複数の印刷関連デバイスから、要求された印刷処理を実行するのに必要な複数のデバイスを特定するステップと、前記特定されたデバイスは第一と第二の複数のデバイスのプリントラインセグメントを構成し、前記プリントラインセグメントを構成する特定されたデバイスにセグメント識別子を割り当てるステップと、前記セグメント識別子が割り当てられたデバイスのプリントラインバスアダプタを、前記セグメント化されたデバイスの各デバイスが共通のプリントラインバスから前記各デバイスに向けて送信されたデータをフィルタにかけることができるように構成するステップとを含むことを特徴とする方法である。
【0011】実施の形態の開示されたまた別の特徴は、複数の電気デバイスを備え、データが共通のデータバス上で送信され、電気デバイスが関連するアダプタによって共通のデータバスに接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理方法であって、複数の電気デバイスから要求されたデータ処理を実行するのに必要な複数のデバイスを特定するステップと、前記特定されたデバイスは複数の電気デバイスのひとつのセグメントを構成し、前記セグメントを構成する特定されたデバイスにセグメント識別子を割り当てるステップと、前記セグメント識別子が割り当てられた電気デバイスのアダプタを、前記セグメント化されたデバイスの各デバイスが、共通のデータバスから前記各デバイスに向けて送信されたデータをフィルタにかけることができるように構成するステップとを含むことを特徴とする方法である。
【0012】実施の形態の開示された別の特徴は、第一の複数の印刷デバイスと第二の複数の印刷関連デバイスを備え、データが共通のプリントラインバス上で送信され、印刷デバイスと印刷関連デバイスは、関連するプリントラインバスアダプタによって共通のプリントラインバスに接続されて、プリントショップの環境を作るプリントラインと、プリントラインのセグメントを確立するためのプリントライン管理ユニットであり、プリントライン管理ユニットは第一の複数の印刷デバイスと第二の複数の印刷関連デバイスから、要求された印刷処理を実行するのに必要な複数のデバイスを特定するための特定手段を備え、前記特定されたデバイスは第一と第二の複数のデバイスのプリントラインセグメントを構成し、前記プリントラインセグメントを構成する特定されたデバイスにセグメント識別子を割り当てるための割当手段を備え、前記セグメント識別子が割り当てられたデバイスのプリントラインバスアダプタを、前記セグメント化されたデバイスの各デバイスが共通のプリントラインバスから前記各デバイスに向けて送信されたデータをフィルタにかけることができるように構成するための構成手段を備える。
【0013】
【発明の実施の形態】添付の図面は、本発明の実施形態を説明するために本明細書に含められ、その一部を構成する。図面と説明により、本発明の原理が説明される。図面は、本発明を実行、使用する方法のいくつかの例を示すためだけのものであり、画面および説明にある実施形態のみに本発明を限定するものとは解釈されない。その他の特徴と利点は、添付の図面に示された本発明の以下の説明から明らかとなる。
【0014】図面を見ると、図1は本発明によるプリントライン100を示し、これは関連するプリントラインバスアダプタ140−147によって共通のプリントラインバス130に接続される、印刷デバイス110,111および印刷関連デバイス120−125によって代表される複数のデバイス110,111および120−125を備える。プリントラインバスアダプタ140−147には、電源150によってプリントラインバス130を通じて電源供給される。印刷デバイス110,111の少なくともひとつが、プリントライン管理層を実現するグラフィカルユーザインタフェースを提供する。対応するプリントライン管理ユニット160は、たとえば、RS232ケーブルを通じてプリントラインバスアダプタ140−147のいずれかに接続される。プリントライン管理ユニット160と対応するプリントラインバスアダプタ140−147との通信は、たとえば、タイプ2のプロトコルによって実行される。
【0015】以下の説明において、「印刷デバイス」と「ペーパーマスター」との用語は、デバイス110,111を指すのに同義語的に使用される。「プリプロセッサ」と「プリプロセッサペーパースレーブ」との用語は、デバイス122,125を指すのに同義語的に使用される。「ポストプロセッサ」と「ポストプロセッサペーパースレーブ」との用語は、デバイス120,121,123,124を指すのに同義語的に使用される。「ペーパースレーブ」との用語はさらに、デバイス120−125のいずれかを指す場合にも使用される。「プリントラインバスアダプタ」と「アダプタ」との用語は、デバイス140−147を指すのに同義語的に使用される。
【0016】各印刷デバイス110,111は、好ましくは、ペーパーマスター、つまりプリントライン100内の紙経路に沿って紙の動きを指示/制御する機能を有するデバイスである。複数のペーパーマスターがひとつの紙経路内にある場合、これらを同期させる必要がある。
【0017】ペーパーマスターは、たとえば、連続給紙(CF)プリンタ等のプリンタである。CFプリンタは、カットシートプリンタと異なり、個別の、分離した紙ではなく、バンド/ロール紙上に印刷を行う。バンド/ロールは、印刷が完了すると、一枚ずつに分離される。通常、CFプリンタは縁部のスプロケットホールを使って紙を駆動するが、いわゆるピンレス摩擦駆動(ピンレスフリクションドライブ: pinless friction drive)またはその他の方法も利用できる。
【0018】印刷関連デバイス120−125は各々、好ましくは、ペーパースレーブ、つまり紙を引く/動かすことをそれ自体で決定できないデバイスである。これは、実際に紙を駆動することができることもあるが、それはペーパーマスターが実際に紙を動かす場合にかぎられる。また、紙の移動を要求することもあるが、そのセグメントのペーパーマスターが実際に紙を動かすまで待つ。一般に、ペーパースレーブはペーパーループ(paper loop)を規制する/同期させることによって、あるいはそれに対する紙送りクロックおよびタイミング信号を受けることにより、少なくともひとつのペーパーマスターが設定するペースに速度を規制する。
【0019】ペーパースレーブは、たとえば、プリプロセッサ/ポストプロセッサである。プリプロセッサ/ポストプロセッサは、プリンタへと紙を供給し(プリプロセッサ)、プリンタから印刷された出力を受ける(ポストプロセッサ)デバイスである。プリプロセッサとポストプロセッサは、好ましくは、印刷要件に合わせて調整される。たとえば、連続給紙印刷環境において、代表的な高速紙経路は、プリプロセッサとしてロール巻出機を、ポストプロセッサとして巻取機、バースタ/トリマ/ステッカ(BTS)、カッタ、インサータ(エンベロープ内)、ポストプリンタ、ラベルステッカその他を使用して実現する。
【0020】プリントラインバス130は、プリントライン100内の異なるペーパーマスターとペーパースレーブとのインタフェースを行うのに使用される。各ペーパーマスター110,111および各ペーパースレーブ120−125は、対応するペーパーマスターまたはスレーブをプリントラインバス130に接続するために使用されるマイクロプロセッサ制御のプリントラインバスアダプタ140−147と関連している。各プリントラインバスアダプタ140−147は、デバイスの固有の/本来の信号を使って、それに関連するデバイスとインタフェースする。アダプタ140−147は電源供給と通信のためにプリントラインバス130に接続され、これにより、通信はそのリアルタイムおよび本質的に安全であるという特徴から知られている自動シリアルプロトコルに基づくものとなる。プリントラインバス130は、各々が特定のペーパーマスターまたはペーパースレーブに取り付けられる、ネットワーク状のプリントラインバスアダプタ140−147のすべてを備える。
【0021】プリントラインバスアダプタ140−147は、関連するペーパーマスターとスレーブをプリントラインバス130とインタフェースさせるのに使用され、プリントライン100のセグメント化を行う。プリントラインバスアダプタ140−147は、関連するデバイスがそこに送られたメッセージだけを受け取るよう、プリントラインバス130上で伝送されたデータトラフィックをフィルタにかけることにより、確立されたセグメントを管理する。
【0022】図1によるプリントライン100に含まれるペーパーマスター110,111は、電子写真印刷デバイスあるいはその他、インクジェットプリンタ等の適当な印刷または文書複製機とすることができる。ペーパーマスターはそれぞれ、ペーパーマスター110,111がCFプリンタの場合、バンド/ロール紙に印刷される、印刷文書の原本または印刷文書が複製されたものを出力する文書出力領域またはアセンブリを備える。
【0023】プリントライン100内のプリプロセッサペーパースレーブ121,125は、紙を次のペーパーマスターに供給するための出力領域を少なくともひとつ備える。
【0024】各ポストプロセッサペーパースレーブ120,121,123,124は、先行するペーパーマスター110,111または先行するポストプロセッサペーパースレーブ121,124の出力領域から出る紙を受け取る入力インタフェースと、処理された紙を出力するための紙出力領域を備える。処理された紙は、エンドユーザに提供される完成した、または部分的に完成した文書でもよく、あるいはポストプロセッサペーパースレーブが別のポストプロセッサペーパースレーブまたはその他のペーパーマスターとインタフェースする場合は、紙を上記のその後のポストプロセッサペーパースレーブに向けて前進させる役割を果たす。
【0025】ペーパーマスターまたはスレーブの入力インタフェースは、真空シート輸送表面、ローラー輸送アセンブリその他、所定のプリントライン方向に紙を輸送する機械的インタフェースを備える。
【0026】プリントラインバス130は、ペーパーマスターとスレーブとの間の制御信号を転送する。
【0027】本発明の実施形態によれば、図1に示すプリントラインはセグメント化することができる。セグメント化により、プリントライン100に含まれるデバイス110,111,120−125を使って、ひとつまたは複数の独立した紙経路を定義することが可能である。基本的に、セグメント化により、独立した紙経路が存在するように物理的デバイスを論理的にグループ分けできる。独立した紙経路は、プリントラインのセグメントを構成し、少なくともひとつのペーパーマスター110,111を含むプリントライン100の有限で、順番付けられたデバイスセットを表す。したがって、ひとつのプリントラインにおいて、そのプリントライン内にあるペーパーマスターと同じ数のセグメントが共存しうる。カットシートプリンタを表すペーパーマスターは通常、箱入りの紙からその内部スタッカへと印刷することができるため、セグメントにペーパースレーブが含まれる必要はない。
【0028】現在使用されているセグメントは、動作セグメント(オペレーショナルセグメント: operational segment)として指定される。このような動作セグメントと、定義されているが使用中ではないセグメント、つまりプリントライン100に含まれ、どのセグメントにも割り当てられていない非セグメント化デバイスとの間の干渉を避けるために、動作セグメントに割り当てられたデバイスは、そのデバイスに向けられたメッセージしか受け取ってはならない。さらに、動作セグメントの処理を妨害しないために、そのセグメントに割り当てられたデバイスは、他のセグメントに割り当てられないようブロックしなければならない。各ペーパーマスターは、印刷されるべきデータを表す印刷ジョブを発行するように構成された処理ユニットに接続することができる。動作セグメントに複数のペーパーマスターが含まれる場合、印刷されるべきデータはどのペーパーマスターからでも発行できる。
【0029】本発明によれば、少なくともひとつのペーパーマスターは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供する表示ユニットを備える。このペーパーマスターは、好ましくは、プリントラインセグメント取扱情報を収集し、GUIを通じたユーザによるプリントラインセグメントレベルの操作を可能にするソフトウェア層を構成するプリントライン管理ユニット160を有する。以下に、GUIの例を、図4を参照しながら、より詳しく説明する。
【0030】プリントライン管理ユニット160は、使用されるセグメントを選択し、対応するパラメータをプリントラインバス130に伝える役割を果たす。特に、プリントライン管理ユニット160は、デバイスの選択とプリントラインのセットアップ用に構成され、プリントラインの状態の監視と制御を行う。これにより、プリントライン管理ユニット160は、プリントラインからの必要なデバイスの割り当て、紙のスレディングとアンローディング、紙詰まり回復、ジョブ完了追跡、デバイスの位置合わせと校正を実行する。位置合わせは、たとえば、2台のプリンタが同じ紙の出力とデータを同一の物理的シートの上で処理するために必要なセットアップである。
【0031】さらに、プリントライン管理ユニット160は、同じセグメントに含まれる他のペーパーマスターと関連するすべてのプリントライン管理ユニットと通信し、同じセグメントの一部であるデバイスのネットワーク状のプリントライン管理ユニット層のすべてを指す。
【0032】最後に、プリントライン管理ユニット160は、プリントライン管理ユニットを備えるデバイスのセグメントを解放し、それによってネットワークリンクを終結させ、セグメントをプリントラインバスレベルでアンロックして、プリントラインバス130がそのセグメント内に含まれるすべてのデバイスを解放するよう構成される。
【0033】図2は、2つのペーパーマスター、2つのプリプロセッサペーパースレーブ212,213および4つのポストプロセッサペーパースレーブ214−217を備えるプリントライン200を示し、ペーパーマスターとスレーブは、各々のペーパーマスターとスレーブと関連するプリントラインバスアダプタ230−237によってプリントラインバス220に接続されている。プリントライン200は、一例として、双対単体的に使用される2つのセグメント241,251に分けられている。
【0034】図2に描かれているように、2つのペーパーマスター210,211は異なる紙に印刷する。各ペーパーマスターは別の紙経路240,250の中に含まれる。第一の紙経路240はプリプロセッサ212、ペーパーマスター210およびポストプロセッサ214,215を含み、第二の紙経路250はプリプロセッサ213、ペーパーマスター211、ポストプロセッサ216,217を含む。例として、図のペーパーマスター270,271はCFプリンタであり、図のプリプロセッサペーパースレーブ212,213は紙をペーパーマスターに供給する巻出機、図のポストプロセッサペーパースレーブ214,215および216,217はそれぞれ、カッタとスタッカである。
【0035】図3は、2つのペーパーマスター270,271、2つのプリプロセッサペーパースレーブ272,273、4つのポストプロセッサペーパースレーブ274−277を備え、ペーパーマスターとスレーブは、各々のペーパーマスターとスレーブと関連するプリントラインバスアダプタ290−297によってプリントラインバス280に接続されている。プリントライン260は、例として、二重使用されるひとつのセグメント262に分けられている。
【0036】図3に描かれているように、2つのペーパーマスター270,271は同一の紙に印刷する、つまり、これら2つのペーパーマスターはともに同じ紙経路261内でリンクされ、これによって第二の印刷デバイス270は第一の印刷デバイス271から出る紙を受け、その裏側に印刷する。例として、図のペーパーマスター270,271はCFプリンタであり、図のプリプロセッサペーパースレーブ272,273は巻出機で、これによって巻出機273は紙をペーパーマスター271に供給し、図のポストプロセッサペーパースレーブ274,275および276,277はそれぞれ、カッタとスタッカである。
【0037】図からわかるように、構成されたセグメント262は2つのペーパーマスターを備える。プリントライン260内の残りのデバイス272,276,277は割り当てられていない。
【0038】図4は、本発明によるセグメント化を実行するためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)300の例を示す。GUI300はプリントライン320の中の各デバイスに対するビジュアルインディケータ310−314を備える。ビジュアルインディケータ310−30014は、対応するデバイスに関する情報を表示するために作動されるアイコンとして描かれている。
【0039】たとえば、GUI300がタッチスクリーン上に表示される場合、各アイコンは押圧によって作動され、各アイコンに触れることで、たとえばポップアップメニューにアクセスでき、これによって可能な操作または状態変更の宣言が行われる。さらに、GUI300は各デバイスに関する状態情報を備える。また、GUI300により、ユーザはプリントラインセグメント構成を選択することができる。
【0040】図5は、本発明によるセグメント化方式を説明する全体的フローチャートである。
【0041】共通のプリントラインバスを通じて相互接続される複数のペーパーマスターとスレーブを備えるプリントショップ環境において、各ペーパーマスターまたはスレーブは関連するプリントラインバスアダプタによってプリントラインバスに接続され、ペーパーマスターの少なくともひとつは、プリントライン管理ユニットを有する。
【0042】ステップ400において、プリントラインバスが立ち上がる。プリントラインバスの立ち上げは、プリントラインバスに接続された電源のスイッチを入れること、あるいはそのプリントラインに含まれるペーパーマスターと関連するプリントライン管理ユニットを使うことによって実現する。プリントラインバスが立ち上げられると、各プリントラインバスアダプタが起動し、プリントライン管理ユニットがプリントラインバスアダプタと接続していれば、そのプリントラインバスアダプタはそのプリントライン管理ユニットに接続する。
【0043】起動したプリントラインバスアダプタに接続されたペーパーマスターまたはスレーブには、セグメントID0が付与される。このセグメントID0は、対応するデバイスがプリントラインセグメントに含まれず、したがって、要求に応じてセグメント化可能であることを示す。
【0044】プリントラインに含まれるペーパーマスターおよびスレーブのいずれに関連するプリントライン管理ユニットもない場合、プリントラインバス全体が単独モードに切り替わる。プリントラインバスの単独モードは、プリントライン管理ユニットの接続がない状態でプリントラインバスが立ち上げられた際、短時間だけ試みられる。単独モードでは、そこにペーパーマスターまたはスレーブが設置されたプリントラインバスアダプタがそれぞれ利用可能な機能を一斉送信し、他のプリントラインバスアダプタによって一斉送信された利用可能な機能を保存する。好ましくは、プリントライン内に10個を超えるプリントラインバスアダプタがある場合、すべてのアダプタがスタンバイモードに切り替わる。利用可能な機能の一斉送信と保存が行われると、プリントラインバスアダプタは、利用できるペーパーマスターまたはスレーブの分類に応じて、それぞれのペーパーマスターとスレーブを論理的順序に分類しようとする。好ましくは、検出されたすべてのペーパーマスターとスレーブを使って、可能な順序がひとつだけ見つけられた場合、プリントラインバスは、単純なタイプ1の連結ルーティングを表すプリントラインバスの基本的機能を使用できる基本モードへのセットアップを行う。
【0045】タイプ1の連結ルーティングにおける通常の信号は、たとえば、レディ、エラー、ソフトストップ、サイクルアップまたはペーパーパルスである。「レディ」とは、すべてのペーパーマスターおよびスレーブが紙を送る準備ができていなければならないことを意味し、「エラー」とは、いずれかのペーパーマスターまたはスレーブがエラーを通知し、準備ができていないことを意味し、「ソフトストップ」とは、いずれかのペーパーマスターまたはスレーブが紙の一時停止を要求することを意味し、「サイクルアップ」は、プリンタの紙送り初期警告を示し、「ペーパーパルス」は通常、同期のための1/6”を意味する。「進める(I amgoing to advance)」等、その他の信号も利用できる。
【0046】上述のように、ひとつのプリントライン管理ユニットが基本モードに設定されたプリントラインバスに接続されている場合、紙送りは順番に停止され、すべてのペーパーマスターおよびスレーブがスタンバイモードに切り替わる。スタンバイモードでは、ペーパーマスターとスレーブは、これを選択し、プリントライン管理ユニットが求めるどのセグメントにも割り当てることができる状態にある。
【0047】ステップ410において、必要なプリントラインセグメントが選択される。プリントラインセグメントの選択は、好ましくは、プリントライン管理ユニット層を提供するグラフィカルユーザインタフェースによって行われる。
【0048】本発明のひとつの面によれば、ユーザは実行すべき印刷ジョブを表示することができる。この面によれば、プリントライン管理ユニットはユーザの選択を分析し、そのプリントラインにおけるユーザが表示した印刷ジョブを実行するのに必要なデバイス、つまりペーパーマスターまたはスレーブを決定する。
【0049】別の面によれば、ユーザはグラフィカルユーザインタフェースを使ってプリントラインセグメントを選択する。この面によれば、複数の異なるプリントラインセグメントを予め決定し、各セグメントの説明を提供し、各セグメントに必要な各デバイスの表示とすることができる。
【0050】以下では、プリントライン管理ユニットは選択されたプリントラインセグメントの確立を試みる。他のプリントライン管理ユニットがそのプリントラインバスに接続されているかもしれないので、複数のプリントライン管理ユニットが、そのプリントラインバスに接続された、スタンバイモードで、割当が行われていないデバイスを使って異なるセグメントを構成しようとする場合がある。以下において、明確さを期すために、ひとつのプリントライン管理ユニットだけがプリントラインセグメントを確立しようとしているものとする。
【0051】ステップ420において、プリントライン管理ユニットは、選択されたプリントラインセグメントを確立するのに必要なデバイスの組み合わせを特定する。本発明のひとつの面によれば、このステップは、プリントラインバスに接続されたデバイスのシリアル番号を判断することによって実行できる。たとえば、選択されたプリントラインセグメントが、プリントラインに含まれるひとつのペーパーマスターとしてCFプリンタ、ひとつのプリプロセッサペーパースレーブとして巻出機、2つのポストプロセッサペーパースレーブとしてポストプリンタとスタッカを必要とする場合、プリントライン管理ユニットはひとつのCFプリンタ、ひとつの巻出機、ひとつのポストプリンタおよびひとつのスタッカを特定し、これらの対応するシリアル番号を特定する。
【0052】ステップ430では、プリントライン管理ユニットによってセグメントIDが求められる。プリントライン管理ユニットに関連するプリントラインバスアダプタは、プリントラインバスから自由なセグメントIDを決定し、これを以下、SIDと呼ぶ。これは、プリントラインバスを通じて動作セグメントのセグメントIDを読み出し、まだ動作セグメントに付与されていないセグメントIDをSIDとして決定することによって行われる。
【0053】ステップ440において、プリントライン管理ユニットは、特定された必要なデバイスをセグメントSIDに割り当てるよう要求する。これに対応する割当要求がプリントライン管理ユニットによって確立され、プリントラインバスアダプタを通じて一斉送信される。プリントラインバスの中の残りのプリントラインバスアダプタは一斉送信された割当要求を受け取り、好ましくは、各々のシリアル番号によって特定され、アドレスされたプリントラインバスアダプタのみが要求メッセージに応答する。応答するために、アダプタはそれぞれに関連するデバイスがすでにセグメント化されているか、あるいはセグメントSID内でのセグメントが可能かを判断する。応答メッセージは要求したアダプタに送信され、応答する各々のデバイスがセグメント化に利用できるか否かの表示となる。
【0054】ステップ450において、プリントライン管理ユニットは応答メッセージを受け取り、特定された各デバイスについて、セグメントSIDを割り当てることができるか否かを判断する。デバイスが利用でき、これにSIDを割り当てることができる場合、そのデバイスにはステップ451でセグメントSIDが割り当てられる。ステップ460において、プリントライン管理ユニットは、要求されたすべてのデバイスへのID割当が行われたか否かを判断する。すべてのデバイスへのセグメントSIDの割当が完了していない場合、プリントライン管理ユニットはステップ450に戻り、次の必要な、特定されたデバイスについて、セグメント化が可能か否かを判断する。ステップ450で、必要なデバイスがセグメントSIDに合わせてセグメント化できないと判断された場合、ステップ452において、すでにセグメントSIDが割り当てられたデバイスはすべて解放される。
【0055】本発明のひとつの面によれば、ステップ452において、割り当てられたすべてのデバイスが解放された場合、グラフィカルユーザインタフェースにはレポートメッセージが発行され、ユーザに対し、プリントラインのセグメント化が失敗したことを知らせる。本発明の別の面によれば、ステップ452において、割り当てられたすべてのデバイスが解放された場合、プリントライン管理ユニットはステップ420に戻り、選択されたプリントラインセグメントを構成することのできる、別のデバイスの組み合わせを特定しようとする。
【0056】ステップ460において、選択されたプリントラインセグメントに必要なすべてのデバイスが利用可能で、セグメントSIDに割り当てられたと判断された場合、ステップ470でプリントライン管理ユニットはセグメントSIDをロックする。
【0057】ステップ480において、プリントラインセグメントSIDが構成される。この構成は、好ましくは、セグメントSID内に含まれるデバイスに関連するプリントラインバスアダプタを、これらのアダプタがセグメントSIDのデバイスによって発行されていないすべてのメッセージをフィルタにかけて排除することができるように構成するステップを含む。これにより、プリントラインセグメントSIDの処理速度が改善され、異なるプリントラインセグメント間の干渉を防止することができる。メッセージをフィルタにかけるステップは、好ましくは、ハードウェアのレベルで実行し、複数のセグメントを同時に機能させるために、ソフトウェアのオーバーヘッドが必要とならないようにする。
【0058】さらに、セグメントSIDに割り当てられたデバイスのすべてのプリントライン管理ユニットが相互に通信を確立し、セグメント化されたデバイスがプリントラインセグメントSIDの紙経路の順序で分類される。
【0059】また、プリントライン管理ユニットは、各プリントラインバスアダプタが、必要であれば複数のペーパーマスターを同期し、異なるタイプのデバイスを相互にインタフェースするため、また、紙のローディングまたは紙詰まり修復等の複雑なプリントライン取扱シーケンスのために調整された関連するデバイスのドライバを選択するようなプリントラインバスのセットアップを要求する。
【0060】さらに、プリントラインバスは、どの同期信号を考慮すべきかを計算し、ハードウェアメッセージフィルタをセットアップする。
【0061】ステップ480でプリントラインセグメントSIDを構成した後、ステップ490において、プリントラインセグメントSIDはアクティブモードに切り替わる。
【0062】本発明のひとつの面によれば、ユーザは、セグメントが作動しないと、プリントライン管理ユニットに対し、特定のセグメントに割り当てられたすべてのデバイスを解放するよう要求する。これにより、ユーザは容易にプリントラインを再構成し、必要に応じてプリントラインセグメントを構成することができる。ユーザが解放等を要求すると、プリントライン管理ユニットは、最初にプリントライン管理ユニットに関連し、そのセグメントに含まれるすべてのデバイスを解放し、これらのプリントライン管理ユニットとのネットワークリンクを終了するのが好ましい。次に、プリントライン管理ユニットは、プリントラインバスレベルでセグメントのロックを解除し、プリントラインバスはこのセグメントに割り当てられたすべてのデバイスを解放する。
【0063】上記のセグメント化方式は、異なるセグメントにおける各種のデバイスを使用することができるため、連続給紙プリントラインのセグメント化に特に有益である。ペーパーマスターとスレーブは、それぞれのセグメントに少なくともひとつのペーパーマスターが含まれ、独自の紙経路を有する別々のプリントラインセグメントがいくつあっても組み合わせることができる。
【0064】さらに、本発明によるセグメント化方式により、好ましくはペーパーマスターのグラフィカルユーザインタフェースで操作する、プリントラインの単純な再構成と、分散された選択、フィルタリング、同期デバイスとしてのプリントラインバスの利用が可能となる。
【0065】本発明の別の利点は、異なるメーカーのデバイス、さらにはペーパースレーブの各種組み合わせをどのような順序にも配置できることである。
【0066】特に、本発明により、セグメントごとの機器を必要とせずに、完全に分散および統合されたプリントライン管理が可能となる。さらに、シーケンスは従来の印刷システムと同じであるため、多重プリントラインと複数の単方向のセグメントとで、操作が異ならない。
【0067】本発明は、これにしたがって構成された実施の形態に関して説明したが、当業者にとって、本発明の各種の変更、バリエーション、改善を、上記の教示に照らして、添付の特許請求範囲の中で、本発明の精神と所期の範囲から逸脱することなく実現することができることは明白である。
【0068】さらに、通常の当業者がよく知っていると思われる領域については、本明細書で説明する本発明を不必要に不明瞭なものとしないよう、その説明を割愛した。したがって、本発明は例として挙げた具体的な実施の形態によっては限定されず、添付の特許請求範囲によってのみ限定されるものである。
【出願人】 【識別番号】590000798
【氏名又は名称】ゼロックス・コーポレーション
【出願日】 平成14年9月5日(2002.9.5)
【代理人】 【識別番号】100075258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 研二 (外1名)
【公開番号】 特開2003−140848(P2003−140848A)
【公開日】 平成15年5月16日(2003.5.16)
【出願番号】 特願2002−259569(P2002−259569)