| 【発明の名称】 |
電子機器装置の操作パネルボタン構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩田 直宏 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】小花 克己 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】森永 和幸 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】石原 正昭 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】西ノ原 隆行 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】永原 英明 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】寺嶋 英之 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】デザイン的自由度があり、高級感がありつつも、高品質で操作性に優れ、組立性にも優れた、電子機器装置の操作パネルボタン構造を提供すること。
【解決手段】複数の開口部14を有する外装カバー部材4と、複数のキートップ部11、キーフレーム部12、複数の弾性ランナー部13を有するボタン部材5と、ボタン部材5に対向する面に複数の電気基板導電接点部15を有する電気基板10と、複数のゴムキー部16、複数のゴムスペーサ導電接点部18、ベース部17を有し、ボタン部材5と電気基板10の間に配置されたゴムスペーサ部材9と、からなる操作パネルボタン構造であり、前記ボタン部材5のキーフレーム部12もしくは弾性ランナー部13の一部に、前記外装カバー部材4からボタン部材側に突出した外装カバー突起部23と、前記ゴムスペーサ部材9のベース部17からボタン部材側に突出したゴムスペーサ突起部24に挟まれる、少なくとも1つの挟持部22を設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の開口部を有する外装カバー部材と、外装カバー部材の開口部にそれぞれ挿入される複数のキートップ部と、複数のキートップ部の周囲に位置し、かつキートップ部と離間しているキーフレーム部と、キートップ部とキーフレーム部を連結し、キーフレーム部に対して複数のキートップ部を弾性的に支持する複数の弾性ランナー部と、からなるボタン部材と、ボタン部材に対向する面に電気基板導電接点部を有する電気基板と、ボタン部材の複数のキートップ部のそれぞれに対向する位置に配置された複数のゴムキー部と、各ゴムキー部のキートップ部と反対側の端部に設けられ、電気基板導電接点部に対向かつ離間して配置された複数のゴムスペーサ導電接点部と、複数のゴムキー部を一体的に連結するベース部と、からなり、ボタン部材と電気基板の間に配置されたゴムスペーサ部材と、からなる操作パネルボタン構造であり、前記ボタン部材のキーフレーム部もしくは弾性ランナー部の一部に、前記外装カバー部材からボタン部材側に突出した突起部と、前記ゴムスペーサ部材のベース部からボタン部材側に突出した突起部に挟まれる、少なくとも1つの挟持部を設けたことを特徴とする電子機器装置の操作パネルボタン構造。 【請求項2】 前記ボタン部材の挟持部が、キーフレーム部の弾性ランナー部との接続部近傍、もしくは、弾性ランナー部のキーフレーム部との接続部近傍、に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器装置の操作パネルボタン構造。 【請求項3】 前記ボタン部材が半透明または透明な材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器装置の操作パネルボタン構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電話機やファクシミリ装置などの電子機器装置の操作パネルボタン構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電話機やファクシミリ装置などの電子機器装置の操作パネルボタン構造の第1の従来例を図8に示す。図8において、51は複数の開口部を有する外装カバー部材である。52は前記開口部に挿入された不透明材料からなるボタン部材であり、キートップ部53、キーフレーム部54、弾性ランナー部55より構成されている。56は電気基板であり、複数のタクトスイッチ57が実装されている。電気基板56は図示しない固定方法で外装カバー部材51に対して規程の位置に固定されている。ボタン部材52のキートップ部53には肉抜き部58とスイッチ押圧部59が設けられており、ボタン部材52は不透明材料で成形されているため、肉抜き部58やスイッチ押圧部59は外観からは見えない構成となっている。ボタン部材52のキーフレーム部54には外装カバー部材51側へ突出した第1の突起60と電気基板56側へ突出した第2の突起61が設けられており、外装カバー部材51からボタン部材52側へ突出した第3の突起62と電気基板56の間に挟まれることにより、図8における上下の位置決めがされる構成となっている。 【0003】図8に示す従来例においては、上述のようにボタン部材52のキーフレーム部54が外装カバー部材51の第3の突起62と電気基板56の間に挟まれているため、装置操作者が第1のキートップ部53aを操作したときに、第1のキートップ部53aの振動や細かな揺れなどが第2のキートップ部53bに伝播し、第2のキートップ部53bが細かく動くのを防ぐ構成となっている。 【0004】しかし近年、特に家庭で使用される電話機やファクシミリ装置においては高級感、清潔感やデザインの自由度から不透明材料ではなく、半透明または透明な材料からなるボタン部材を使用することが多くなっている。半透明または透明な材料のボタン部材を使用した場合の操作パネルボタン構造を、第2の従来例として図9に示す。図9において、71は複数の開口部を有する外装カバー部材である。72は前記開口部に挿入されたボタン部材であり、キートップ部73、キーフレーム部74、弾性ランナー部75より構成されている。76は電気基板である。 【0005】ここでボタン部材72は透明材料で成形されているため、図8に示すようにキートップ部に肉抜き部を設けると肉抜き部の形状が外観から見えてしまうため、図9に示すように肉抜き部を設けない構成となっている。よって成形時のヒケなどの問題からキートップ部の肉厚を薄くしなければいけないという制約が生ずる。またボタン部材72は透明材料で成形されているため、印刷などの処理により装置内部が外観から見えないようにする必要があり、透明材料の質感的効果を出すために図9においてキートップ部73の下面に印刷処理を施すのが一般的である。ここでボタン部材72の下面に突起部があると印刷処理が行うのが困難であるため、ボタン部材72の下面は平面もしくは平面に近い曲率をもった面となっているのが一般的である。上記理由により透明材料からなるボタン部材72の下面は外装カバー部材71の上面と略平行な面となっているのが一般的である。 【0006】一方で特に家庭用の電話機やファクシミリ装置の操作パネルの外装カバー部材71は、デザイン的観点から図9に示すように曲面で構成することが多くなっている。このためボタン部材72の各キートップ部73a,73bと平面である電気基板76との間隔は様々な距離となることが多い。 【0007】このため図9に示すように、ボタン部材72と電気基板76との間にゴムスペーサ部材78を配置するという構成が一般的となっている。 【0008】ゴムスペーサ部材78はゴムキー部79、ベース部80より構成されており、ゴムキー部79には導電接点部81とスカート部82が設けられている。電気基板76には図9において上面に導電接点部77が設けられており、装置操作者がキートップ部73を押下するとスカート部82が座屈してゴムキー部79が図9において下方に移動してゴムスペーサ導電接点部81と電気基板導電接点部77が接触する構成が一般的となっている。 【0009】またボタン部材72はキートップ部73がゴムスペーサ部材78のゴムキー部79の上面に乗ることにより上下方向の位置が決まる構成が一般的となっている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記第2の従来例においては、ボタン部材72のキートップ部73がゴムスペーサ部材78のゴムキー部79の上面に乗っているだけなので、第1のキートップ73aを操作したときに、第1のキートップ部73aの振動や細かな揺れなどが第2のキートップ部73bに伝播し、第2のキートップ部73bが細かく動いてしまう、いわゆる連れ動きという現象が生じてしまうという問題があった。 【0011】この問題を解決する手段としては、図10に示すように、外装カバー部材91にボス状の突起部92を設けて、ボタン部材93のキーフレーム部の一部に穴を開けた嵌合穴部94を設けて、ボタン部材93の嵌合穴部94を外装カバー部材91のボス状突起部92に嵌合するように取り付けることにより、装置操作者が第1のキートップ部95aを押下したときの第2のキートップ部95bの連れ動きを防ぐという構成がある。 【0012】しかし図10のような構成の場合においては、以下のような問題が生じる。パネル部を組み立てる際にまずボタン部材93を外装カバー部材91に取り付けるが、このとき嵌合穴部94とボス状突起部92が嵌合関係にあるため、時としてボタン部材93の嵌合穴部94を奥まで組み込まずに中途半端な状態で止まってしまうことがある。この場合も嵌合穴部94はボス状突起部92の先端で嵌合状態になるため、そのまま次のゴムスペーサ部材96や電気基板97の組立を行うことになる。その結果、常にキートップが落ち込みキー入力されている状態になったり、キートップの操作感が劣るなどの不良が発生する可能性があるという問題があった。 【0013】本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、デザイン的自由度があり、高級感がありつつも、高品質で操作性に優れ、組立性にも優れた、電子機器装置の操作パネルボタン構造を提供することである。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、複数の開口部を有する外装カバー部材と、外装カバー部材の開口部にそれぞれ挿入される複数のキートップ部と、複数のキートップ部の周囲に位置し、かつ複数のキートップ部と離間しているキーフレーム部と、キートップ部とキーフレーム部を連結し、キーフレーム部に対して複数のキートップ部を弾性的に支持する複数の弾性ランナー部と、からなるボタン部材と、ボタン部材に対向する面に電気基板導電接点部を有する電気基板と、ボタン部材の複数のキートップ部のそれぞれに対向する位置に配置された複数のゴムキー部と、各ゴムキー部のキートップ部と反対側の端部に設けられ、電気基板導電接点部に対向かつ離間して配置された複数のゴムスペーサ導電接点部と、複数のゴムキー部を一体的に連結するベース部と、からなり、ボタン部材と電気基板の間に配置されたゴムスペーサ部材と、からなる操作パネルボタン構造であり、前記ボタン部材のキーフレーム部もしくは弾性ランナー部の一部に、前記外装カバー部材からボタン部材側に突出した突起部と、前記ゴムスペーサ部材のベース部からボタン部材側に突出した突起部に挟まれる、少なくとも1つの挟持部を設けたことを特徴とする。 【0015】また、前記ボタン部材の挟持部が、キーフレーム部の弾性ランナー部との接続部近傍、もしくは、弾性ランナー部のキーフレーム部との接続部近傍、に設けられたことを特徴とする。 【0016】また、前記ボタン部材が半透明または透明な材料からなることを特徴とする。 【0017】上記構成により、ゴムスペーサ部材を使用した操作パネルボタン構造において、装置操作者があるキートップを操作したときに該キートップの振動や細かな揺れが、近傍のキートップに伝播し、近傍のキートップが細かく動くのを回避することが可能となる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。 【0019】以下に本発明を電子機器装置としてのファクシミリ装置に適用した場合の一実施形態について添付の図面を参照して説明する。 【0020】図1は本発明を適用したファクシミリ装置の外観斜視図である。図2〜図4はそれぞれ、本発明を適用したファクシミリ装置の操作パネル部を構成している部材の一つであるボタン部材、ゴムスペーサ部材、電気基板の外観斜視図である。図5は図1〜図4に示したファクシミリ装置の操作パネル部のA−A断面図である。 【0021】尚、ファクシミリ装置本体は、読取対象物である原稿などの画像情報を読み取る読取部や、記録対象物である記録紙などに画像を記録する記録部などを備えているが、これらは周知の技術であるため、ここでは詳しい説明は省略する。 【0022】以下、ファクシミリ装置の操作パネルボタン構造の一実施形態について詳しく説明する。 【0023】図1〜図5において、1は操作パネル、2はファクシミリ装置本体、3はハンドセットである。操作パネル1は、外装カバー部材4、第1のボタン部材5、第2のボタン部材6、第3のボタン部材7、LCD表示部8、ゴムスペーサ部材9、電気基板10より構成されている。 【0024】まず第1〜第3のボタン部材に関して説明する。第1〜第3のボタン部材(本実施形態ではこれ以後第1のボタン部材を例としてボタン構造の説明をする。よってこれ以後「第1のボタン部材」を単に「ボタン部材」と呼ぶことにする。尚、第2、第3のボタン部材の本発明に係る主要な構成は、以下に例示して説明する第1のボタン部材と同様である。)は透明材料からなる樹脂材料により成形されている。 【0025】ボタン部材5は図2、図5に示すようにキートップ部11、キーフレーム部12、弾性ランナー部13により構成されている。図5に示すように、外装カバー部材4は複数の開口部14を有しており、ボタン部材5のキートップ部11は前記外装カバー部材4の開口部14に挿入される構成となっている。図2に示すように、キーフレーム部12は複数のキートップ部11の周囲に配置され、かつキートップ部11とは離間した位置に配置されている。弾性ランナー部13はキートップ部11とキーフレーム部12を連結する位置に配置され、キーフレーム部12に対して複数のキートップ部11を弾性的に支持する構成となっている。図5に示すように、弾性ランナー部13はキーフレーム部12よりも板厚が薄くなっており、装置操作者がキートップ部11を図5において下方向に押下すると、適切な反発力を持ちつつ弾性ランナー部13が撓んでキートップ部11が図5において下方向に移動する構成となっている。 【0026】またボタン部材5は透明樹脂材料により成形されているため、そのままではキートップ部11を通して装置内部が可視状態となってしまう。そこで、ボタン部材5全体を塗装したり、キートップ部11の表面もしくは裏面(図5においてキートップ部11の上面を表面、下面を裏面とする)の少なくとも片方を印刷することにより、装置内部を不可視状態にする必要がある。 【0027】しかしボタン部材5が透明材料からなっていることを装置使用者に認識させて、高級感、清潔感を感じさせるには、ボタン部材5全体を塗装したり、キートップ部11の表面全体に印刷処理を施すのは好ましくない。 【0028】よって本実施形態でのボタン部材5はキートップ部11の裏面全体に印刷処理を施し、キートップ部11の表面には必要に応じて全体ではなく一部に印刷処理を施している。こうすることにより、透明材料を使用することによる高級感、清潔感を疎外することなく装置内部を不可視状態にすることが可能となっている。また、透明材料への印刷処理を施すことにより、不透明樹脂材料での成形では表現し難い、光沢系の色彩表現や、同一部材内での多数色の表現を可能とし、不透明材料に比べてデザイン的自由度を向上させている。 【0029】上記のようにキートップ部11の裏面に印刷処理を施すために、ボタン部材5の裏面は図5に示すように平面もしくは平面に近い曲率を持った面となっており、ボタン部材5の裏面から図5において下方に突出する突起部もなく、キートップ部11においては肉抜き形状も存在しない構成となっている。このようにボタン部材5の裏面が凹部も凸部もなく、平面に近い曲率となっているので、キートップ部11の裏面への印刷処理が容易に行うことが可能となっている。 【0030】また上記のようにボタン部材5のキートップ部11には肉抜き処理が施されていないため、ボタン部材成形時にキートップ部11にヒケなどの不良を発生する可能性がある。このため、キートップ部11の厚みを成形時に不良が発生しない適切な値としている。 【0031】次に電気基板10に関して説明する。図4、図5に示すように、電気基板10の回路パターン面には複数の電気基板導電接点部15が設けられている。(図4、図5においては導電接点部15以外のパターンは省略している。また説明のために導電接点部15を実際よりも高く図示している。)図5に示すように、電気基板導電接点部15は電気基板10のボタン部材5に対向する側の面の、ボタン部材5の複数のキートップ部11のそれぞれに対応する個所に設けられている。 【0032】次にゴムスペーサ部材9に関して説明する。上記ボタン部材の項で説明したように、ボタン部材5はキートップ部11の厚みに成形上の制限があるので、ボタン部材5の裏面は外装カバー部材4の外装面(図5における上面)と略平行な面となっている。 【0033】ここで、本実施形態でのファクシミリ装置のパネル外装面は図5に示すように曲面で構成し、家庭での使用を想定した時のフォルムデザインの自由度向上を実現している。よってボタン部材5の裏面は曲面となっている。 【0034】一方、電気基板10は1枚の基板で構成されている。こうすることにより複数枚の基板で構成するよりも回路パターンを効率的に形成し、連結するケーブルやコネクタの削除をすることが可能となり、装置の簡易化、小型化、及びコストの低減を実現している。よって電気基板10は平面となっている。 【0035】このため、ボタン部材5の各キートップ部11と電気基板10との間隔は様々な距離を有することになっている。このため、図5に示すように、ボタン部材5と電気基板10との間にゴムスペーサ部材9を配置している。図3、図5に示すように、ゴムスペーサ部材9は複数のゴムキー部16と、複数のゴムキー部16を一体的に連結するベース部17と、により構成されている。各ゴムキー部16はボタン部材5のキートップ部11のそれぞれと電気基板10に挟まれる位置に配置されており、各ゴムキー部16のキートップ部11と反対側の端部にはゴムスペーサ導電接点部18とスカート部19が設けられており、ゴムキー部16はスカート部19によりベース部17と連結されている。 【0036】なお、図6に示すように、前記ゴムキー部(図5に示す16)を、穴を空けたゴムキー部20とし、電気基板10のゴムキー部20の穴に対応する個所にLEDなどの光源21を配置することにより、キートップ部11を照光式にすることも可能である。この場合、図6に示すように、ゴムキー部20の穴をすり鉢状にして、ゴムスペーサ部材9の色を白色にすることによりゴムキー部20をライトガイドとして使用することも可能である。 【0037】なお、本実施形態ではボタン部材と電気基板とのスペーサとしてゴムスペーサ部材を、また電気的接点手段として導電接点部を使用しているが、ボタン部材と電気基板とのスペーサとして樹脂スペーサを、電気的接点手段としてタクトスイッチを使用する構成も考えられる。しかし照光式キートップを構成する場合に、LEDなどの光源とタクトスイッチの両方をキートップの真下に配置することは困難である。よってタクトスイッチもしくは光源をキートップの真下から移動させることになる。タクトスイッチをキートップの真下から移動させた場合はタクトスイッチをONさせるためのキートップの上下移動量が照光式キートップと非照光式キートップで異なるため、均一したボタン操作感が得られない。またLEDなどの光源をキートップの真下から移動させた場合はライトガイドなどの部材が必要となり、構造の複雑化、コストの増大を招く結果となる。本実施形態ではゴムスペーサ部材、導電接点部を使用することにより、均一したボタン操作感と簡易構造と低コストでの照光式キートップ構成を可能としている。 【0038】次にボタン部材5の高さ方向の位置決め方法に関して図2、図5を用いて説明する。図5において、ゴムスペーサ部材9と電気基板10は外装カバー部材4に対して図示しない締結手段により位置決めされている。一方、ボタン部材5はゴムスペーサ部材9の図5における上面に乗る構成となっており、図2、図5に示すキーフレーム部12の一部である挟持部22が、図5に示すように外装カバー部材4からボタン部材側に突出した外装カバー突起部23とゴムスペーサ部材9のベース部17からボタン部材側に突出したゴムスペーサ突起部24の間に挟まれている。なお、図2、図5にはボタン部材5の1ヶ所の挟持部22を示しているが、後述するキートップの連れ動き防止のためにボタン部材5は複数の挟持部22を有し、これに対応して外装カバー部材4は複数の外装カバー突起部23を有し、ゴムスペーサ部材9は複数のゴムスペーサ突起部24を有する構成となっている。上記のようにボタン部材5は、挟持部22が外装カバー突起部23とゴムスペーサ突起部24に挟まれ、また各キートップ部11がゴムスペーサ部材9の対応する各ゴムキー部16の上に乗ることにより高さ方向の位置が決定される構成となっている。 【0039】ここで本実施形態の操作パネル1の組立工程について図5を用いて説明する。図5における断面図を上下逆にして、まず外装カバー部材4にボタン部材5を組込む。このとき外装カバー部材4とボタン部材5の間で嵌合関係になる個所はないため、ボタン部材5の挟持部22が外装カバー突起部23に当接し、弾性ランナー部13が若干撓んだ状態でキートップ部11が外装カバー部材4の裏面に当接した状態となる。次にゴムスペーサ部材9と電気基板10を組込み図示しない締結手段で外装カバー部材4と、ゴムスペーサ部材9、電気基板10とを締結し、操作パネル1を裏返して図5の状態となる。上記のように本実施形態においては、簡単な組立工程を実現しつつ、組立不良によるキートップの落ち込みやキートップの操作感劣化などの問題発生を防止している。 【0040】次に装置操作者がボタン部材5のキートップ部11を押下したときのボタン部材5およびゴムスペーサ部材9の動きに関して図7を用いて説明する。図7において、装置操作者が第1のキートップ部11aを押下すると、挟持部22は外装カバー突起部23とゴムスペーサ突起部24に挟まれているので動かず、挟持部22と第1のキートップ11aを連結している第1の弾性ランナー部13aが撓んで第1のキートップ11aは図7において下方に移動する。そうするとゴムスペーサ部材9の第1のキートップ11aに対応した第1のスカート部19aが図7に示すように座屈して、第1のゴムキー部16aが図7において下方に移動して第1のゴムスペーサ導電接点部18aが電気基板導電接点部15aおよび15bと接触して電気基板導電接点部15a,15bが短絡されることにより、第1のキートップ部11aが押下されたことをファクシミリ装置が認識する構成となっている。このとき図7に示すように、ボタン部材5の挟持部22は外装カバー突起部23とゴムスペーサ突起部24に挟まれて動かないので、装置操作者が第1のキートップ部11aを操作したときの振動や細かな揺れが第2の弾性ランナー部13bを介して伝播し、第2のキートップ部11bが細かく動いてしまうことを防いでいる。 【0041】上記のように本実施形態においては、デザイン的自由度があり、高級感、清潔感を実現する透明樹脂材料からなるボタン部材を使用しつつも、装置操作者があるキートップを操作した際に、他のキートップが連れ動きをすることがなく、高品質で操作性に優れ、かつ組立性に優れた操作パネルボタン構造を実現している。 【0042】なお、本実施形態においては図2に示すように、ボタン部材の挟持部22はキーフレーム部12の一部で弾性ランナー部13との接続部近傍に配置されているが、挟持部22が弾性ランナー部13上に配置されていても同様の効果が得られる。但し、その場合、挟持部からキートップ部と反対側(キーフレーム部側)の弾性ランナー部は動かなくなってしまうため、キートップ部押下に対する反発力を適切な値にするためには弾性ランナー部の長さを長く設定する必要が生じてしまい、構造の複雑さを招くこととなる。よって挟持部を弾性ランナー部上に配置するときには、キーフレーム部との接続部近傍に配置することにより簡単な構成でキートップ部押下に対する適切な反発力を実現することが可能となる。 【0043】また、本実施形態においてはボタン部材の材料を透明材料としているが、半透明材料からなるボタン部材としても同様の効果が得られる。 【0044】また、本実施形態においては、電子機器装置としてのファクシミリ装置の操作パネルボタン構造を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電話機などの操作パネルにボタンを有する他の電子機器装置に本発明に係る操作パネルボタン構造を適用しても同様の効果が得られる。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、簡単な組立性を実現しつつも、装置操作者があるキートップを操作したときに、該キートップの振動や細かな揺れが近傍のキートップに伝播して、近傍のキートップが細かく動いてしまう、連れ動き現象を防ぐことが可能となる。 【0046】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成13年10月31日(2001.10.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066784 【弁理士】 【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−140805(P2003−140805A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月16日(2003.5.16) |
| 【出願番号】 |
特願2001−333969(P2001−333969) |
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