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【発明の名称】 投射型映像表示システム
【発明者】 【氏名】佐藤 貴紀
【住所又は居所】大阪府茨木市松下町1番1号 株式会社松下エーヴィシー・テクノロジー内

【要約】 【課題】本発明では、印刷することなく、またパソコンに特定のアプリケーションのインストールをすることなく、プレゼンテーションの参加者に対して資料を配布できるようにすることを目的とする。

【解決手段】入力映像をキャプチャする画像キャプチャ手段と、キャプチャされた画像を保存しておく画像保存領域と、画像保存領域のスペースを有効に利用するため画像を圧縮する画像圧縮手段と、保存された画像データからWebページを作成し、HTTP形式で転送できるようにするWebデータ作成手段と、HTTPでデータ通信するためのネットワーク制御手段と、これらを制御するメイン制御手段とを備え、投射型映像表示装置が接続されているLANにパソコンに搭載されているWebブラウザを利用してプレゼンテーション中の画像をWebブラウザ上で見ることを特徴とするもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部からの映像を入力する映像入力手段と、入力された映像の動きを検出する動き検出手段と、入力された映像をキャプチャする画像キャプチャ手段と、キャプチャした画像を保存する画像保存手段と、キャプチャした画像を圧縮する画像圧縮手段と、ネットワークに接続するためのネットワーク制御手段と、前記ネットワークに接続されたパソコンのWebブラウザで表示可能なHTTP形式で転送可能なデータを作成するHTTPデータ作成手段と、前記動き検出手段と前記画像キャプチャ手段と前記画像圧縮手段と前記キャプチャ画像保存手段と前記HTTPデータ作成手段と前記ネットワーク制御手段に対して命令を出力し制御するメイン制御手段とを具備することを特徴とする投射型映像表示システム。
【請求項2】 外部のマイクロフォンからの音声を入力する音声入力部と入力された音声をデジタルデータに変換する音声データ変換手段を持ち、音声データの転送を可能にするHTTPデータを作成するHTTPデータ作成手段を有する請求項1記載の投射型映像表示システム。
【請求項3】 ネットワーク制御手段に外部からの不正アクセスを防止するセキュリティ制御手段を有する請求項1または請求項2のいずれかに記載の投射型映像表示システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTRやパソコンなどの映像を入力し、スクリーンに投写して、会議やプレゼンテーションに利用される投射型映像表示装置を用いた投射型映像表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の会議やプレゼンテーションの実施形態においては、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)を利用したものから液晶データプロジェクタに代表される投射型映像表示装置に置き換わってきている。投射型映像表示装置(以下、プロジェクタと記す)には、VTRなどの映像入力端子の他にパソコンの入力端子を備え、会議やプレゼンテーションの場では、パソコンの映像をプロジェクタで大画面のスクリーンに投写して実施されている。図4にその例を示す。
【0003】プロジェクタ401はパソコン403にRGBケーブルで接続され、入力された信号をスクリーン402上にその映像を表示している。小人数での打合せや会議では、会議室のホワイトボードにプロジェクタ401から投写して会議が行われている。このとき会議用の資料は事前資料405として講演者や主催者が事前にプリンタで印刷しておいたり、その場で社内LAN406に接続されているプリンタ407に出力するなどのことが行われている。
【0004】上記ホワイトボードを利用した会議やプレゼンテーションでは、特開平5−330289号公報に記載されているような電子黒板装置を用いて、電子黒板に書いた文字・図形などを接続されているパソコン等に取りこんで保存することができ、プロジェクタで投写した映像に電子黒板に書いた文字などを重ね合わせ、一つの画像として保存することが可能なシステムまでが登場してきている。
【0005】しかし、上記の電子黒板を用いたシステムでは、電子黒板以外に投射している画像を保存するための装置が必要であり、記録した画像はプリンタに出力するか他の電子黒板装置とローカルエリアネットワークなどを介して接続しお互いに画像データの交換ができるものであり、特定の機器又は装置間でのみデータの閲覧が可能となっている。そのため、会議を行う際に相手側にも同様の機器又は装置が必要であり、それらをすべての場所で設置することは困難となる。
【0006】また上記システムがプリンタに接続されていなければ会議の参加者に対して事前に資料を配布しなければならない。事前に資料を準備することは、大変な労力を必要とし、さらに発表者は会議・プレゼンテーションの当日にも原稿を変更していることがあり、事前資料が古いものになってしまうことがよく発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、会議又はプレゼンテーションの参加者に対して、事前に何らかの準備が必要であり、さらに電子黒板を利用したシステムでは、電子黒板と電子黒板に投射表示する表示装置とデータを記憶するデータ格納装置とデータを処理するためのデータ処理装置が必要になる。また、前記特開平5−330289が示す電子黒板装置以外の電子黒板装置では、データを合成・記憶する手段としてパソコンが用いられており、そのパソコンには前記電子黒板装置に特化した制御ソフトをインストールしなければ合成・記録することができない。
【0008】また、配布用の資料は事前に準備され、紙にモノクロで印刷されていることが多く、内容も当日のプレゼンテーション用ソフトウェアの内容と一致しないことが多くある。
【0009】本発明では、会議やプレゼンテーションのために事前にプリンタで紙に印刷することなく、またパソコンに特定のアプリケーションのインストールをすることなく、プレゼンテーションの参加者に対して資料を配布できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の投射型映像表示装置は、映像信号を入力する映像入力手段と、入力された映像信号をキャプチャする画像キャプチャ手段と、入力された映像信号を表示する映像表示手段と、ローカルエリアネットワークに接続するためのネットワーク制御手段を持つ投射型映像表示装置であって、映像入力手段から入力された画像が切り替わったかどうかを検出する動き検出手段と、動き検出手段が発生する信号により入力映像信号をキャプチャする画像キャプチャ手段と、キャプチャされた画像を保存しておく画像保存領域と、画像保存領域のスペースを有効に利用するため画像を圧縮する画像圧縮手段と、保存された画像データからWebページを作成し、Hyper Text Transfer Protocol(以下、HTTPと記す)形式で転送できるようにするWebデータ作成手段と、HTTP形式でデータ通信するためのネットワーク制御手段と前記動き検出手段と画像キャプチャ手段と画像保存手段と画像圧縮手段とWebデータ作成手段とネットワーク制御手段を制御するメイン制御手段を備えた構成を有することにより、投射型映像表示装置が接続されているLANにパソコンを接続することにより、パソコンに搭載されているWebブラウザを利用してプレゼンテーション中の画像をWebブラウザ上で見ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、外部からの映像信号を入力する映像入力手段と、入力された映像信号の動きを検出する動き検出手段と、入力された映像信号をキャプチャする画像キャプチャ手段と、キャプチャした画像を保存する画像保存領域と、キャプチャした画像を圧縮する画像圧縮手段と、装置をネットワークに接続するためのネットワーク制御手段と、ネットワークに接続されたパソコンのWebブラウザで表示可能なHTTP形式で転送可能なデータを作成するHTTPデータ作成手段と、動き検出手段と画像キャプチャ手段と画像圧縮手段とキャプチャ画像保存領域とHTTPデータ作成手段とネットワーク制御手段に対して命令を出力し制御するメイン制御手段と、入力された映像を出力する映像出力手段とを具備することを特徴とする投射型映像表示装置である。
【0012】上記構成の投射型映像表示装置では、映像入力手段により入力された映像信号を動き検出手段によって画像の切り替わり時を検出し、切り替わった画像信号をキャプチャすることによって、プレゼンテーション当日の内容を投射型映像表示装置内に保存し、最新の資料を保持でき、さらに保持した内容をHTTPデータ作成手段によって作成されたWebページにリンクすることによって、ネットワーク制御手段で接続されているローカルエリアネットワーク上のほかのパソコンでWebブラウザを利用して表示することが可能となり、保持されている画像データはWebブラウザからの指示によって、接続されているパソコンにダウンロードが可能であり、プレゼンテーションの当日の資料をネットワークを介して接続しているパソコンに保存することが可能である。
【0013】ダウンロードした画像データは最新のプレゼンテーション資料であり、電子データであるため紙を使用せず情報の管理が容易になり、画像データには当然色情報も含まれているため、モノクロの紙印刷では表現することのできなかった細かい情報も得ることができるという作用を有する。
【0014】請求項2に記載の発明は、外部のマイクロフォンからの音声を入力する音声入力部と入力された音声をデジタルデータに変換する音声データ変換手段を持ち、音声データの転送を可能にするHTTPデータを作成するHTTPデータ作成手段を有する上記投射型映像表示装置であり、ネットワークに接続されたパソコンのWebブラウザ上で画像を表示するのと同時に発表者の声をWebブラウザ上から聞くことができるという作用を有する。
【0015】請求項3に記載の発明は、ネットワーク制御手段に外部からの不正アクセスを防止するセキュリティ制御手段を有する上記投射型映像表示装置であり、Webページへの不正なアクセスにより、外部に漏らしたくない情報を外部から見ることができなくなる作用を有する。
【0016】(実施の形態1)以下に、本発明の実施の形態例を図面にしたがって具体的に示す。
【0017】図1は、会議やプレゼンテーション時の機器の接続例を示しており、この例では、プロジェクタ101はパソコンなどの映像を入力してスクリーンに投射する投射型映像表示装置であり、前記プロジェクタは104で示すローカルエリアネットワークに接続されている。前記ローカルエリアネットワークは、この図1で示す会議室内でのみ有効なネットワークであり、各機器のIPアドレスはローカルなIPアドレスが割り当てられている。このローカルエリアネットワークには複数のPC103が接続されており、それぞれのPCからプロジェクタにアクセスすることが可能となっている。
【0018】図1においてプロジェクタ101はRGBケーブル104とPC102と接続されており、PCの画像をスクリーンに投射する。前記RGBケーブルは3列15ピンの通常VGAケーブルと呼ばれるもので、パソコンとCRTモニタやLCDモニタ等のパソコンの映像を表示する装置の接続に用いられている。
【0019】本発明では、前記プロジェクタに動き検出手段と画像キャプチャ手段と画像圧縮手段とキャプチャ画像保存領域をもつことによって、これまでは入力された映像を投射するのみであったプロジェクタを画像取込装置としても用いることができるようにしている。図2を用いて順に説明をしていく。
【0020】図2によると、映像入力手段201は映像入力装置202の映像出力をプロジェクタ内部へ入力して、映像表示手段209に映像を渡している。また、前記映像表示手段209に渡している映像と同一の映像を動き検出手段203に渡している。前記動き検出手段203は、映像入力装置202から出力され、映像入力手段201により渡された映像が以前に入力された映像と違っているかを検出する。ここでは、映像入力装置202が出力するプレゼンテーションの映像が講演者の指示により切り替わった場合などに、その切り替わりを判断する。
【0021】また動き検出手段が映像の切り替わった事をメイン制御手段208に通知することにより、メイン制御装置は、現在入力されている映像をキャプチャしなければならないことを判断する。この判断によりメイン制御手段208は画像キャプチャ手段204に対して通知を発行し、画像キャプチャ手段204にキャプチャの開始を要求する。
【0022】画像キャプチャ手段204は、メイン制御手段208からの画像キャプチャの指示を受け取り、その時点での入力映像信号のキャプチャを開始する。入力映像信号をキャプチャすることによって、入力映像信号は静止画像に変化する。
【0023】映像入力装置202からの入力映像が静止画ではなく動画であった場合も、画像キャプチャ手段により、静止画として記録に残される。画像キャプチャ手段204はキャプチャした画像を一時内部メモリに格納して、画像圧縮手段205に圧縮の指示を出す。
【0024】画像圧縮手段205は、前記画像キャプチャ手段204からの指示によって。一時内部メモリに格納されているキャプチャ画像を指定の比率に圧縮してキャプチャ画像保存領域に保存する。画像保存領域はある程度大きめの領域が確保されており、複数のキャプチャした画像を保存しておくことができる。なお、前記画像圧縮手段に対して圧縮の指示を出さなければ、画像保存領域には非圧縮の画像が保存されるようになる。
【0025】前記画像保存領域に保存された画像データは、メイン制御手段208により管理され、現在何枚の画像が保存されているかをメイン制御手段で管理する。
【0026】HTTPデータ作成手段207はメイン制御手段208の制御下にあり、メイン制御手段からの指示により、HTTP形式のデータ(以下、HTTPデータと記す)を作成する。HTTPデータ作成手段により作成されるHTTP形式のデータは、あらかじめ設定されているWebページフォーマットにしたがって作成される。
【0027】あらかじめ設定されているWebページフォーマットの例として、キャプチャ画像保存領域206に保存されている画像をサムネイル表示するページ、前記サムネイル表示しているページからマウスのクリックにより選択された画像を拡大表示するページ、また、複数の画像の名称をリスト表示またはサムネイル表示して複数の画像を選択し、選択した画像をダウンロードするページがある。この機能により、本プロジェクタにネットワーク接続したPCでは、現在プロジェクタによって表示されている画像をWebページで見ることができ、プレゼンテーションで使われた画像を自分のPCに保存することが可能となる。
【0028】また、図3に示すようにルータ又はブリッジにより社内又は校内LANと接続されていれば、社内LANを利用して会議室に居なくても、プレゼンテーションの画像を見ることが可能となる。
【0029】(実施の形態2)図5は、本発明の第2の実施の形態例であり、前記請求項1の例に音声入力部512と音声データ変換手段513を設けることによって、マイクロフォン511からの音声の入力をデータとして保存することが可能となり、前記保存した音声データをHTTPデータ作成手段508を介してネットワークに接続しているパソコンのWebブラウザで画像の表示と共に音声データにより講演者の話を聞くことができる。
【0030】(実施の形態3)図6は、本発明の第3の例であり、前記(実施の形態2)の例に外部からの不正アクセスを防ぐためのセキュリティ制御手段611がネットワーク制御手段の前に配置され、外部ネットワーク614から不正にアクセスされることを防ぐことが可能となる。会社内であっても部外秘の内容などを見られることは問題であるため、アクセス可能なユーザーを限定し、許可を得られたユーザーのみプレゼンテーションの内容を見ることが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の投射型映像表示装置によれば、事前にプレゼンテーション参加者用の事前資料を作成せず、パソコンに特定の制御ソフトをインストールする必要もなく、プロジェクタ以外の装置を必要とせずにプレゼンテーションの資料をリアルタイムに会議室から離れた場所であっても閲覧することが可能となり、さらに音声入力を使うことによって講演者の話している内容を聞くことが可能になる。このようにすることで、狭い会議スペースであるために会議室の中に入ることのできなかった人であっても、そのプレゼンテーションの内容を自分の席に居るままの状態で知ることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成13年6月19日(2001.6.19)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−6128(P2003−6128A)
【公開日】 平成15年1月10日(2003.1.10)
【出願番号】 特願2001−184487(P2001−184487)