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【発明の名称】 制御機器
【発明者】 【氏名】三村 俊晴
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【氏名】児島 幸功
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

【要約】 【課題】動作モードが不作為で変更されることを防止する。

【解決手段】複数のキースイッチK1〜K4を有して各キースイッチK1〜K4の操作に応じた操作信号を出力する操作入力部1と、外部からカウント入力を取り込む入力回路部2と、外部に制御信号を出力する出力回路部3と、カウント値やプリセット値あるいは動作モードなどを表示する表示部4と、マイクロコンピュータで構成される演算処理部5とを有する。動作モードの設定を行う際には、必ずロックモードにてロック状態を解除して非ロック状態としなければならない。よって、制御機器を使用する者が不作為でキースイッチK1〜K4を操作し、本来設定されるべき動作モードが別の動作モードに変更されてしまうことが防止できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部より信号を取り込む入力手段と、複数の動作モードを有し、入力手段で取り込んだ信号に応じて各動作モード固有の演算処理を行う演算処理手段と、手動操作される複数の操作キーを有し操作キーの操作に応じて前記動作モードを切り換える指令を演算手段に与える操作手段とを備え、演算処理手段は、特定の操作キーが操作された場合に操作手段からの指令を受付可とする非ロック状態並びに受付不可とするロック状態を択一的に選択するロックモードを有し、一の動作モードから他の動作モードへの切換を、一旦ロックモードに移行して非ロック状態に設定されたときにのみ可能としたことを特徴とする制御機器。
【請求項2】 少なくとも演算処理手段による演算結果並びに選択された動作モードを表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の制御機器。
【請求項3】 操作手段は、所定の複数の操作キーが同時に操作された場合に動作モード切換の指令を演算処理手段に与えることを特徴とする請求項1又は2記載の制御機器。
【請求項4】 演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれた時点からの経過時間を計時するとともに当該経過時間が予め設定される設定時間に一致したときに計時完了信号を出力することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の制御機器。
【請求項5】 演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれた回数を計数するとともに当該経過時間が予め設定される設定回数に一致したときに計数完了信号を出力することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の制御機器。
【請求項6】 演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれている時間を計時してなり、演算処理手段にて計時された時間を表示する時間表示手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の制御機器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイマやカウンタ、あるいはアワーメータのような制御機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイマやカウンタ、あるいはアワーメータのような制御機器が提供されている。タイマは、信号の入力時点からの経過時間を計時し、経過時間が予め設定された設定時間(プリセット時間)と一致したときに計時完了信号を出力し、この計時完了信号によって、例えば内蔵又は外付けのリレー等を制御して負荷への通電をオン/オフするものである。また、カウンタは、断続的に入力される信号の入力回数をカウントし、カウント値(入力回数)が予め設定された設定回数(プリセット値)と一致したときに計数完了信号を出力するものである。さらに、アワーメータは、信号が入力されている間の時間(積算時間)を計時し、計時した積算時間を表示部に表示するものであって、例えば、負荷の通電時間を測定する用途等に用いられる。
【0003】ここで、上述のような制御機器は複数の動作モードを有しており、使用者の手動操作によって動作モードの切換が可能となっている。例えば、タイマの場合には、信号入力時には負荷への通電をオンとせずに計時完了信号によって負荷への通電をオンする動作モード(遅延動作モード)、信号入力時に負荷への通電をオンとし計時完了信号によって負荷への通電をオフとする動作モード(一定時間動作モード)などがあり、タイマーのケース前面に配設された操作キーを操作することで各動作モードへの切換が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のような制御機器においては、動作モードを設定する者と、実際に制御機器を使用する者とが異なる場合がある。このため、制御機器を使用する者が不作為で操作キーを操作し、本来設定されるべき動作モードが別の動作モードに変更されてしまう虞があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、動作モードが不作為で変更されることを防止できる制御機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記目的を達成するために、外部より信号を取り込む入力手段と、複数の動作モードを有し、入力手段で取り込んだ信号に応じて各動作モード固有の演算処理を行う演算処理手段と、手動操作される複数の操作キーを有し操作キーの操作に応じて前記動作モードを切り換える指令を演算手段に与える操作手段とを備え、演算処理手段は、特定の操作キーが操作された場合に操作手段からの指令を受付可とする非ロック状態並びに受付不可とするロック状態を択一的に選択するロックモードを有し、一の動作モードから他の動作モードへの切換を、一旦ロックモードに移行して非ロック状態に設定されたときにのみ可能としたことを特徴とし、一旦ロックモードに移行して非ロック状態に設定しなければ動作モードを切り換えることができないため、動作モードが不作為で変更されることを防止できる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明において、少なくとも演算処理手段による演算結果並びに選択された動作モードを表示する表示手段を備えたことを特徴とし、演算結果や選択されている動作モードを表示手段の表示で確認することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、操作手段は、所定の複数の操作キーが同時に操作された場合に動作モード切換の指令を演算処理手段に与えることを特徴とし、操作キーの誤操作によって動作モード切換の指令が出力される虞が少なくなる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれた時点からの経過時間を計時するとともに当該経過時間が予め設定される設定時間に一致したときに計時完了信号を出力することを特徴とし、動作モードが不作為で変更されることを防止可能なタイマが実現できる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれた回数を計数するとともに当該経過時間が予め設定される設定回数に一致したときに計数完了信号を出力することを特徴とし、動作モードが不作為で変更されることを防止可能なカウンタが実現できる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれている時間を計時してなり、演算処理手段にて計時された時間を表示する時間表示手段を備えたことを特徴とし、動作モードが不作為で変更されることを防止可能なアワーメータが実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】図1は本実施形態の制御機器であるカウンタの回路ブロック図を示している。このカウンタは、後述する複数のキースイッチK1〜K4を有して各キースイッチK1〜K4の操作に応じた操作信号を出力する操作入力部1と、外部からカウント入力を取り込む入力回路部2と、出力用のトランジスタを介して外部に制御信号を出力する出力回路部3と、カウント値やプリセット値あるいは動作モードなどを表示する表示部4と、マイクロコンピュータで構成される演算処理部5と、外部電源を安定化して上記各部に動作電源を供給する電源部6とを備える。
【0014】表示部4はLCDパネル並びにLCDパネルを駆動する駆動回路を具備し、演算処理部5から駆動回路を介してLCDパネルを駆動して各種の表示(カウント値やプリセット値あるいは動作モードなど)を行う。また、演算処理部5は、操作入力部1から出力される操作信号に基づいてプリセット値や動作モードの設定を行い、入力回路部2に入力されるカウント入力を動作モードに応じてカウントするとともにカウント値がプリセット値に一致したときに計数完了信号を出力し、この計数完了信号を受けた出力回路部3から制御信号を出力させる。
【0015】ここで、演算処理部5においては、従来例でも説明したようにカウント入力に対するカウントの方式(入力モード)やカウントアップ時の制御信号の出力方式(出力モード)などに応じた複数種類の動作モードが存在し、操作入力部1のキースイッチK1〜K4を操作することで動作モードの選択及び設定が可能である。例えば、入力モードとしては、2系統のカウント入力に対して一方を他方の禁止入力として加算や減算を行うモード、あるいは一方のカウント入力を加算するとともに他方のカウント入力を減算するモード、などがある。また、出力モードとしてはカウントアップ後にリセットをかけるまでは制御出力を保持しつつその間のカウント動作を停止するモード、あるいはカウントアップ後に一定時間だけ制御出力を保持しつつカウント動作を継続するモード、などがある。さらに、演算処理部5には、操作入力部1のキースイッチK1〜K4の操作を無効とするロック状態と、キースイッチK1〜K4の操作を有効とする非ロック状態とを選択するロックモードを有している。なお、ロック状態においてはキースイッチK1〜K4を操作しても演算処理部5では動作モードやプリセット値の設定などを変更する処理を行わない。
【0016】図2はカウンタの外観図を示しており、箱形のケース10内に上記各部が実装されたプリント基板を収納している。ケース10の前面には表示部4が具備するLCDパネル4aが露設され、その下側には操作入力部1が具備するキースイッチK1〜K4が列設されている。ここで説明を簡単にするために、キースイッチK1をリセットキー、キースイッチK2をモードキー、キースイッチK3を設定キー、キースイッチK4をセットキーと呼ぶことにする。
【0017】次に、本発明の要旨である動作モードの設定手順について説明する。まず、動作モードの設定を行う場合、最初にモードキーK2を操作しながらセットキーK4を操作すると、演算処理部5は最初の動作モードであるロックモードに移行し、表示部4に「Un−LOCK」(非ロック状態)と表示させる。この状態で設定キーK3が操作される毎に、演算処理部5はロック状態と非ロック状態を切り換えるとともに表示部4に「LOCK」(ロック状態)と「Un−LOCK」(非ロック状態)とを交互に表示させる。そして、非ロック状態が選択されているときにリセットキーK1が操作されると、演算処理部5は非ロック状態に設定される。この状態でモードキーK2を操作しながらセットキーK4を操作すると、演算処理部5では他の動作モード(上記複数種類の入力モードや出力モード)の設定動作に移行し、設定キーK3が操作されることで動作モードが選択され、リセットキーK1が操作されたときに選択されている動作モードに設定されて通常動作(設定された動作モードに従ってカウントを行う動作)に復帰する。
【0018】一方、ロック状態が選択されているときにリセットキーK1が操作されると、演算処理部5はロック状態に設定されてロックモードから通常動作(カウントを行う動作)に復帰する。そして、ロック状態ではモードキーK2を操作しながらセットキーK4を操作しても、演算処理部5は操作入力部1からの操作信号を受け付けず、他の動作モード(上記複数種類の入力モードや出力モード)の設定動作に移行しない。
【0019】而して、本実施形態においては、複数種類の入力モードや出力モードなどの動作モードの設定を行う前に、必ずロックモードにてロック状態を解除して非ロック状態としなければならないので、制御機器を使用する者が不作為でキースイッチK1〜K4を操作し、本来設定されるべき動作モードが別の動作モードに変更されてしまうことが防止できる。
【0020】ところで、本実施形態では制御機器としてカウンタを例示したが、本発明の技術思想はカウンタ以外の制御機器、例えばタイマやアワーメータにも適用可能である。例えば、タイマの場合は、カウンタと同じ構成要素にて構成可能であって、演算処理部5には入力回路部2に開始信号が入力された時点からの経過時間を計時するとともに経過時間がプリセット値に一致したときに出力回路部3から制御信号を出力させる動作モードや、あるいは開始信号が入力された時点から制御信号を出力させるとともに経過時間がプリセット値に一致したら制御信号の出力を停止させる動作モード、などの動作モードがある。また、アワーメータの場合は、出力回路部3が不要である点を除いてカウンタと同じ構成要素にて構成可能であり、入力回路部2に信号が入力されている時間を計時して表示部4にその計時時間を表示させるものであって、演算処理部5では、例えば表示部4に表示させる時間の桁数が異なる複数の動作モードが選択可能である。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、外部より信号を取り込む入力手段と、複数の動作モードを有し、入力手段で取り込んだ信号に応じて各動作モード固有の演算処理を行う演算処理手段と、手動操作される複数の操作キーを有し操作キーの操作に応じて前記動作モードを切り換える指令を演算手段に与える操作手段とを備え、演算処理手段は、特定の操作キーが操作された場合に操作手段からの指令を受付可とする非ロック状態並びに受付不可とするロック状態を択一的に選択するロックモードを有し、一の動作モードから他の動作モードへの切換を、一旦ロックモードに移行して非ロック状態に設定されたときにのみ可能としたので、一旦ロックモードに移行して非ロック状態に設定しなければ動作モードを切り換えることができないため、動作モードが不作為で変更されることを防止できるという効果がある。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の発明において、少なくとも演算処理手段による演算結果並びに選択された動作モードを表示する表示手段を備えたので、演算結果や選択されている動作モードを表示手段の表示で確認することができるという効果がある。
【0023】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、操作手段は、所定の複数の操作キーが同時に操作された場合に動作モード切換の指令を演算処理手段に与えるので、操作キーの誤操作によって動作モード切換の指令が出力される虞が少なくなるという効果がある。
【0024】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれた時点からの経過時間を計時するとともに当該経過時間が予め設定される設定時間に一致したときに計時完了信号を出力するので、動作モードが不作為で変更されることを防止可能なタイマが実現できるという効果がある。
【0025】請求項5の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれた回数を計数するとともに当該経過時間が予め設定される設定回数に一致したときに計数完了信号を出力するので、動作モードが不作為で変更されることを防止可能なカウンタが実現できるという効果がある。
【0026】請求項6の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、演算処理手段は、入力手段に信号が取り込まれている時間を計時してなり、演算処理手段にて計時された時間を表示する時間表示手段を備えたので、動作モードが不作為で変更されることを防止可能なアワーメータが実現できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成13年12月25日(2001.12.25)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2003−195902(P2003−195902A)
【公開日】 平成15年7月11日(2003.7.11)
【出願番号】 特願2001−392194(P2001−392194)