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【発明の名称】 プロセス制御装置用シミュレータおよびそのプログラムとプログラム記録媒体
【発明者】 【氏名】今中 亨
【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1番地32 山武産業システム株式会社内

【要約】 【課題】プロセス制御システムを構成する複数のプロセス制御装置の動作確認を少数のシミュレータで行う。

【解決手段】本発明のプロセス制御装置用シミュレータ10は、n個の制御装置の制御プログラムを格納する制御プログラム格納部11と、プラント機器の設定データが記録されたプラント機器データファイル12と、制御プログラム格納部11から制御プログラムを読み出して実行させ、かつプラント機器データファイル12に記録された設定データを参照してプロセス制御装置の動作を模擬するn個のプロセス制御装置エミュレーション部13と、監視装置およびn個のプロセス制御装置エミュレーション部13を相互に通信可能とするネットワークインタフェース部16とを備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークを介して監視装置と通信可能に接続されるとともに制御対象をそれぞれ制御するn個(nは2以上の自然数)のプロセス制御装置の制御プログラムを実行させ、前記n個のプロセス制御装置を有するプロセス制御システムの動作確認を行うプロセス制御装置用シミュレータであって、前記プロセス制御装置の動作をそれぞれ制御するn個の制御プログラムを格納する第1の記憶手段と、前記プロセス制御装置によって制御される前記制御対象の設定データを予め記録する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段から前記制御プログラムをそれぞれ読み出して実行させ、前記第2の記憶手段に記録された前記設定データを参照して前記プロセス制御装置の動作をそれぞれ模擬するn個のプロセス制御装置エミュレーション手段と、これらn個のプロセス制御装置エミュレーション手段をネットワークに接続し通信可能とするネットワークインタフェースとを備えたことを特徴とするプロセス制御装置用シミュレータ。
【請求項2】 請求項1記載のプロセス制御装置用シミュレータにおいて、前記n個のプロセス制御装置エミュレーション手段は、IPアドレスによって特定され、前記ネットワークインタフェースは、前記プロセス制御装置エミュレーション手段を特定する前記IPアドレスをこれらプロセス制御装置エミュレーション手段にそれぞれ対応する前記プロセス制御装置に割り当てられた前記ネットワーク上のIPアドレスのエイリアスとして処理することを特徴とするプロセス制御装置用シミュレータ。
【請求項3】 ネットワークを介して監視装置と通信可能に接続されるとともに制御対象をそれぞれ制御するn個のプロセス制御装置の制御プログラムを実行させ、前記n個のプロセス制御装置を有するプロセス制御システムの動作確認を行うプロセス制御装置用シミュレータとしてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記プロセス制御装置の動作をそれぞれ制御するn個の制御プログラムを格納した第1の記憶手段から前記制御プログラムをそれぞれ読み出して実行させ、第2の記憶手段に記録された前記プロセス制御装置によって制御される前記制御対象の設定データを参照して前記プロセス制御装置の動作をそれぞれ模擬するn個のプロセス制御装置エミュレーション手段と、これらn個のプロセス制御装置エミュレーション手段をネットワークに接続し通信可能とするネットワークインタフェースとして機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項4】 請求項3に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセス制御装置を動作させる制御プログラムの動作確認に用いるプロセス制御装置用シミュレータに関し、特に監視装置と複数のプロセス制御装置とがネットワークで接続されたプロセス制御システムで用いるプロセス制御装置用シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、石油化学製品や薬剤などの生産に用いられるプラント設備(以下、プラントと記す)は、時々刻々変化するプロセスの状態を監視するとともに、その監視結果に基づいてプラント機器群を制御してプロセスの状態を正常に保つように構成されたプロセス制御システムを備えている。このようなプロセス制御システムの一構成例を図4に示す。図4において、プロセス制御システムは、監視装置1と、n個(nは2以上の自然数)のプロセス制御装置2と、これらを接続するネットワーク3と、個々のプロセス制御装置2に接続されたプラント機器群4とから構成されている。
【0003】この場合、監視装置1は、ネットワーク3を介して個々のプロセス制御装置2にリクエストを送信し、プロセス条件の設定・変更やプロセスデータ収集を行う。個々のプロセス制御装置2は、プロセス条件の設定値と接続されたプラント機器群4から収集したプロセスデータに基づいて制御演算を行い、演算結果を制御データとしてプラント機器群4へ出力することにより、プラント機器群4を制御してプロセスの状態を正常に保つ。また、監視装置1からのリクエストに基づいてプロセス条件の設定・変更や監視装置1へのプラント機器群4から収集したプロセスデータの報告を行う。
【0004】このようなプロセス制御システムにおいては、実機を用いた現場での運用を始める前に、プロセス制御システムを構成する個々のプロセス制御装置の動作確認を行う必要がある。このため、従来は図5に示すように、監視装置1が接続されたネットワーク3に個々のプロセス制御装置の制御プログラムが動作するプロセス制御装置シミュレータ5をプロセス制御システムを構成するプロセス制御装置の台数分、接続してプロセス制御システムを模擬的に構成し、個々のプロセス制御装置の制御プログラムの動作確認を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、プロセス制御装置ごとにシミュレータを用意する必要があったので、多数のプロセス制御装置を用いる大規模プラントにおいては、プロセス制御装置の動作確認を行うための試験機材、試験場所および試験人員を多く必要とするという問題があった。本発明は、少数の試験機材でプロセス制御システムを構成する個々のプロセス制御装置の動作確認が可能なプロセス制御装置用のシミュレータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプロセス制御装置用シミュレータは、ネットワークを介して監視装置と通信可能に接続されるとともに制御対象をそれぞれ制御するn個(nは2以上の自然数)のプロセス制御装置の制御プログラムを実行させ、n個のプロセス制御装置を有するプロセス制御システムの動作確認を行うプロセス制御装置用シミュレータであって、上述した課題を解決するために、プロセス制御装置の動作をそれぞれ制御するn個の制御プログラムを格納する第1の記憶手段と、プロセス制御装置によって制御される制御対象の設定データを予め記録する第2の記憶手段と、第1の記憶手段から制御プログラムをそれぞれ読み出して実行させ、第2の記憶手段に記録された設定データを参照してプロセス制御装置の動作をそれぞれ模擬するn個のプロセス制御装置エミュレーション手段と、これらn個のプロセス制御装置エミュレーション手段をネットワークに接続し通信可能とするネットワークインタフェースとを備えたことによって特徴づけられる。
【0007】この場合、n個のプロセス制御装置エミュレーション手段は、IPアドレスによって特定され、ネットワークインタフェースは、プロセス制御装置エミュレーション手段を特定するIPアドレスをこれらプロセス制御装置エミュレーション手段にそれぞれ対応するプロセス制御装置に割り当てられたネットワーク上のIPアドレスのエイリアスとして処理する。これにより、個々のプロセス制御装置エミュレーション手段は、プロセス制御装置の制御プログラムに変更を加えることなく、監視装置や他のプロセス制御装置エミュレーション手段とのデータ通信を実現できる。
【0008】また、本発明のプログラムは、ネットワークを介して監視装置と通信可能に接続されるとともに制御対象をそれぞれ制御するn個のプロセス制御装置の制御プログラムを実行させ、n個のプロセス制御装置を有するプロセス制御システムの動作確認を行うプロセス制御装置用シミュレータとしてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、プロセス制御装置の動作をそれぞれ制御するn個の制御プログラムを格納した第1の記憶手段から制御プログラムをそれぞれ読み出して実行させ、第2の記憶手段に記録されたプロセス制御装置によって制御される制御対象の設定データを参照してプロセス制御装置の動作をそれぞれ模擬するn個のプロセス制御装置エミュレーション手段と、これらn個のプロセス制御装置エミュレーション手段をネットワークに接続し通信可能とするネットワークインタフェースとして機能させることによって特徴づけられる。また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前述したプログラムを記録したことによって特徴づけられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図を用いて発明の実施の形態を説明する。図1は、このプロセス制御装置用シミュレータの第1の実施の形態を示すブロック図である。同図において、プロセス制御装置用シミュレータ10は、制御プログラム格納部11と、プラント機器データファイル12と、n個(nは2以上の自然数)のプロセス制御装置エミュレーション部13と、ネットワークインタフェース部16とを備えている。また、このプロセス制御装置用シミュレータ10は、監視装置1が接続されたネットワーク3に接続されている。
【0010】ここで、制御プログラム格納部11には、図4で示したプロセス制御装置2の動作を制御する制御プログラムがプロセス制御装置2の台数分記録されている。この制御プログラムは、実際にプロセス制御装置へインストールされてプロセス制御装置を制御するアプリケーションプログラムと同じものであり、ネットワーク3を介して受信した監視装置1のリクエストを処理する機能、所定の制御演算を行う機能および演算結果に基づいてプラント機器群4を制御する機能などを有する。また、プラント機器データファイル12には、図4で示したプラント機器群4を構成する個々のプラント機器の設定データが記録されている。
【0011】プロセス制御装置エミュレーション部13は、プロセス制御装置2を模擬し、プロセス制御装置2を制御する制御プログラムの実行を可能としたプログラム実行環境であり、制御プログラム格納部11に記録された制御プログラムを読み出して実行させる。さらに、プラント機器群4を構成する個々のプラント機器の動作を模擬し、プロセス制御装置2がプラント機器群4との間でやりとりする各種データをこの制御プログラムとの間で入出力する。この場合、プロセス制御装置エミュレーション部13は、制御プログラムが実行されると、プラント機器データファイル12を参照して対応するプラント機器の設定データに基づいて、個々のプラント機器に対するコマンドや演算結果などの制御データを出力する。
【0012】ネットワークインタフェース部16は、監視装置1およびn個のプロセス制御装置エミュレーション部13を相互に通信可能とする機能を有する。この場合、ネットワークインタフェース部16は、実際に使用するn個のプロセス制御装置2の各々に対応するIPアドレスをエイリアスとしてn個のプロセス制御装置エミュレーション部13の各々に割り当てて定義したデータテーブル(図示せず)を備えており、このデータテーブルに記載されたIPアドレスに基づいてデータ転送を行う。なお、エイリアスの実現手段は、周知の技術であるから説明を省略する。
【0013】次に、このプロセス制御装置用シミュレータの動作について説明する。このプロセス制御装置用シミュレータは、n個のプロセス制御装置エミュレーション部13がそれぞれ独立して並列に動作し、対応するプロセス制御装置2の動作を模擬することにより、試験担当者がプロセス制御システムにおける個々のプロセス制御装置2を制御する制御プログラムの動作確認を1台のシミュレータで行うことを可能とするものである。この場合、各プロセス制御装置エミュレーション部13は、制御プログラム格納部11から対応するプロセス制御装置2の制御プログラムを読み出して実行するとともに、プラント機器データファイル12を参照して対応するプロセス制御装置2に接続されたプラント機器群4の動作を模擬し、制御プログラムの実行に伴う監視装置1やプラント機器群4とのデータの入出力を行う。
【0014】また、ネットワークインタフェース部16が制御プログラムの実行に伴い監視装置1や他のプロセス制御装置2との間でかわされるメッセージの送受信を処理する。この場合、ネットワークインタフェース部16は、実際のプロセス制御装置2と同じIPアドレスをエイリアスとして処理することにより、監視装置1から各々のプロセス制御装置2に送られたメッセージを受信し、対応するプロセス制御装置エミュレーション部13へ転送する。また、各々のプロセス制御装置エミュレーション部13から出力された監視装置1へ送られるべきメッセージをネットワーク3へ出力し、他のプロセス制御装置2へ送られるべきメッセージをネットワーク3に出力することなく対応するプロセス制御装置エミュレーション部13へ転送する。
【0015】このプロセス制御装置用シミュレータ10は、通常のプロセス制御装置同様、監視装置1においてデータを表示したり入力したりできるので、動作中に試験担当者が表示されたデータを参照し、データ入力を行うことにより、その入力されたデータでプラント機器群4の動作を模擬するために用いられるプラント機器データファイル12を書き換えることができる。これにより、試験担当者は、個々のプロセス制御装置2についてプラント機器群4の応答の仕方が異なるときの制御プログラムの動作状態を確認することができる。
【0016】次に、このプロセス制御装置用シミュレータ10のハードウェア構成について説明する。図2は、プロセス制御装置用シミュレータ10のハードウェア構成を示すブロック図である。このプロセス制御装置用シミュレータ10は、演算処理装置(CPU)21と主記憶メモリ22と外部記憶装置23とLANインタフェース24とこれらを接続するバス26とからなるコンピュータであり、LANインタフェース24がネットワークに接続されている。
【0017】この実施の形態のプロセス制御装置用シミュレータ10は、ハードウェアとしてLANインタフェース24用にイーサネット(R)基板を備えた市販のパーソナルコンピュータを用いている。このパーソナルコンピュータは、外部記憶装置23としてハードディスクドライブを備えており、このハードディスクドライブには、リアルタイムでマルチタスク処理の可能なオペレーティングシステム(OS)が格納されている。この場合、CPU21は、起動時にハードディスクからOSを読み出して主記憶メモリ22上に展開し、以後の処理をOSの管理下で行う。これにより、CPU21は複数のプログラムを同時に実行する。
【0018】このような構成において、制御プログラム格納部11は、外部記憶装置23により実現され、プラント機器データファイル12は、外部記憶装置23に格納されたプラント機器データファイル12のオリジナルファイルが主記憶メモリ22上にコピーされて実現される。プロセス制御装置エミュレーション部13は、外部記憶装置23に格納されたプロセス制御装置2とプラント機器群4とを模擬するエミュレーションプログラムが、主記憶メモリ22上のn個の領域にコピーされ、OSの管理下でCPU21により個別に並列実行されることにより実現される。
【0019】ネットワークインタフェース部16は、外部記憶装置23に格納されたネットワークインタフェース部16の機能を実現するプログラムが主記憶メモリ22上にコピーされ、OSの管理下でCPU21により他のプログラムと並列に実行され、LANインタフェース24を制御してメッセージの送受信を行うことにより実現される。
【0020】以上説明したように、この実施の形態によれば、n個のプロセス制御装置2がネットワーク3を介して監視装置1に接続されたプロセス制御システムにおいて、個々のプロセス制御装置2の動作確認を1台のコンピュータで行うことができるので、試験機材、試験場所および試験人員を最小限に抑えることができるという効果が得られる。また、プロセス制御装置2の制御プログラム動作確認中にプラント機器群4の設定データを変更することができるので、実機では危険を伴う様々な状態における制御プログラムの動作を確認することが可能となり、制御プログラムの品質を向上することができる。
【0021】また、本発明の第1の実施の形態では、個々のプロセス制御装置2の動作確認を行うコンピュータを監視装置1とは別で1台用意する場合について説明したが、このプロセス制御装置用シミュレータの機能を実現させるプログラムを監視装置1にインストールすれば、監視装置1と個々のプロセス制御装置2の動作確認を1台のコンピュータで行うことも可能である。これを本発明の第2の実施の形態とし、それについて説明する。図3は、プロセス制御装置用シミュレータの第2の実施の形態を示すブロック図である。同図において図1と同符号は、図1と同様の機能ブロックを示すものであるから説明を省略する。
【0022】図3において、監視装置1aは、図1で示した監視装置1の機能を実現させる監視機能部14と、同じく図1で示したプロセス制御装置用シミュレータ10の機能を実現させるプロセス制御装置用シミュレータ部10aとを有しており、監視機能部14とn個のプロセス制御装置エミュレーション部13は、それぞれネットワークインタフェース部16を介してメッセージの送受信を行うように構成されている。このような構成において、監視機能部14とn個のプロセス制御装置エミュレーション部13は、それぞれIPアドレスによって特定されており、ネットワークインタフェース部16がこれらのIPアドレスを、それぞれ対応する実際の監視装置1やプロセス制御装置2に割り当てられたネットワーク3上のIPアドレスのエイリアスとして処理する。
【0023】これにより、監視機能部14から出力された監視装置1から各々のプロセス制御装置2へ送られるべきメッセージがネットワーク3に出力されることなく対応するプロセス制御装置エミュレーション部13へ転送される。また、各々のプロセス制御装置エミュレーション部13から出力されたプロセス制御装置2から監視装置1へ送られるべきメッセージがネットワーク3に出力されることなく、監視機能部14へ転送される。さらに、各々のプロセス制御装置エミュレーション部13から出力されたプロセス制御装置2から他のプロセス制御装置2へ送られるべきメッセージがネットワーク3に出力されることなく対応するプロセス制御装置エミュレーション部13へ転送される。
【0024】この実施の形態における監視装置1aは、図2で示した構成を有するコンピュータであり、外部記憶装置23には、図1で示した監視装置1の機能を実現させるプログラムと、第1の実施の形態で説明した、リアルタイムでマルチタスク処理の可能なOS、プロセス制御装置2とプラント機器群4とを模擬するエミュレーションプログラム、ネットワークインタフェース部16の機能を実現するプログラム、n個のプロセス制御装置2に対応するn個の制御プログラムおよびプラント機器データファイル12とが格納されている。
【0025】このような構成において、OSの管理下で、監視装置1の機能を実現させるプログラムと、プロセス制御装置2とプラント機器群4とを模擬するn個のエミュレーションプログラムと、ネットワークインタフェース部16の機能を実現するプログラムとがCPU21により個別に並列実行されることにより、監視機能部14とn個のプロセス制御装置エミュレーション部13とネットワークインタフェース部16とが実現されるので、1台のコンピュータ上で監視装置1と個々のプロセス制御装置2の動作確認が可能となる。これら各部の動作は、第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
【0026】以上説明したように、この実施の形態によれば、n個のプロセス制御装置2がネットワーク3を介して監視装置1に接続されたプロセス制御システムにおいて、監視装置1および個々のプロセス制御装置2の動作確認を1台のコンピュータで行うことができるので、試験機材、試験場所および試験人員を最小限に抑えることができるという効果が得られる。また、プロセス制御装置2の制御プログラム動作確認中にプラント機器群4の設定データを変更することができるので、実機では危険を伴う様々な状態における制御プログラムの動作を確認することが可能となり、制御プログラムの品質を向上することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるプロセス制御装置用シミュレータは、プロセス制御装置の動作をそれぞれ制御するn個の制御プログラムを格納する第1の記憶手段と、プロセス制御装置によって制御される制御対象の設定データを予め記録する第2の記憶手段と、第1の記憶手段から制御プログラムをそれぞれ読み出して実行させ、第2の記憶手段に記録された設定データを参照してプロセス制御装置の動作をそれぞれ模擬するn個のプロセス制御装置エミュレーション手段と、これらn個のプロセス制御装置エミュレーション手段をネットワークに接続し通信可能とするネットワークインタフェースとを備えたので、個々のプロセス制御装置の動作確認を1台のシミュレータで行うことが可能であり、試験機材、試験場所および試験人員を最小限に抑えることができるという効果が得られる。
【0028】また、n個のプロセス制御装置エミュレーション手段は、IPアドレスによって特定され、ネットワークインタフェースは、プロセス制御装置エミュレーション手段を特定するIPアドレスをこれらプロセス制御装置エミュレーション手段にそれぞれ対応するプロセス制御装置に割り当てられたネットワーク上のIPアドレスのエイリアスとして処理するので、実機に用いる制御プログラムに変更を加えることなくデータ通信が可能となり、実際の監視装置と各プロセス制御装置間や、各プロセス制御装置どうしの通信テストも行うことができるため、動作確認後の実機展開時での効率が向上するとともにプログラム変更時のミスをなくすことができるという効果が得られる。
【0029】また、本発明のプログラムによれば、コンピュータを、プロセス制御装置の動作をそれぞれ制御するn個の制御プログラムを格納した第1の記憶手段から制御プログラムをそれぞれ読み出して実行させ、第2の記憶手段に記録されたプロセス制御装置によって制御される制御対象の設定データを参照してプロセス制御装置の動作をそれぞれ模擬するn個のプロセス制御装置エミュレーション手段と、これらn個のプロセス制御装置エミュレーション手段をネットワークに接続し通信可能とするネットワークインタフェースとして機能させることができるので、監視装置および個々のプロセス制御装置の動作確認を1台のコンピュータで行うことが可能であり、試験機材、試験場所および試験人員を最小限に抑えることができるという効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】593177561
【氏名又は名称】山武産業システム株式会社
【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1番地32
【出願日】 平成13年11月6日(2001.11.6)
【代理人】 【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
【公開番号】 特開2003−140711(P2003−140711A)
【公開日】 平成15年5月16日(2003.5.16)
【出願番号】 特願2001−341034(P2001−341034)