| 【発明の名称】 |
加工プログラム編集システム |
| 【発明者】 |
【氏名】諸星 光司 【住所又は居所】静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密株式会社内
【氏名】笹井 康直 【住所又は居所】静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密株式会社内
【氏名】江藤 正人 【住所又は居所】静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密株式会社内
【氏名】村中 晃憲 【住所又は居所】静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】作業者の意図が反映させるように効率よく加工プログラムを修正することが可能な加工プログラム編集システムを提供すること。
【解決手段】データ受信部21は、受信した編集条件を編集部24に送出する。また、データ受信部21は、NC工作機械に関する情報を工作機械特定部22に送出する。工作機械特定部22は、データ受信部21から送出されたNC工作機械に関する情報に基づいて、利用者側コンピュータに接続されており加工プログラムが最適化されるNC工作機械を特定し、特定されたNC工作機械に関する情報を編集部24に送出する。そして、編集部24は、工作機械特定部22から送出されたNC工作機械に関する情報及びデータ受信部21から送出された編集条件(最適化条件及び最適化する加工部位)に基づいて、当該編集条件に対応する個所(最適化する加工部位としてのブロック)を編集して編集加工プログラムを作成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信ネットワークを介して送信された加工プログラムを編集するための加工プログラム編集システムであって、前記通信ネットワークに接続されたホストコンピュータと、前記通信ネットワークに接続された少なくとも一つの利用者側コンピュータと、を備え、前記利用者側コンピュータは、前記加工プログラムを記憶する加工プログラム記憶手段と、前記加工プログラムを編集する際の編集条件を選択設定する編集条件設定手段と、前記編集条件設定手段により選択設定された前記編集条件を前記通信ネットワークを介して送信する送信手段と、を含み、前記ホストコンピュータは、前記通信ネットワークを介して送信された前記編集条件に基づいて当該編集条件に対応する箇所を編集して編集加工プログラムを作成する編集手段と、前記編集手段により編集作成された前記編集加工プログラムを前記通信ネットワークを介して送信する編集加工プログラム送信手段と、を含んでいることを特徴とする加工プログラム編集システム。 【請求項2】 前記編集条件設定手段によって設定される前記編集条件には、対象となる加工品において特定された加工部位が含まれることを特徴とする請求項1に記載の加工プログラム編集システム。 【請求項3】 前記ホストコンピュータは、前記利用者側コンピュータに接続されるNC工作機械を特定する工作機械特定手段を更に含み、前記編集手段は、前記工作機械特定手段により特定された前記NC工作機械に対応して前記編集条件に対応する箇所を編集して編集加工プログラムを作成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加工プログラム編集システム。 【請求項4】 前記ホストコンピュータは、工具ライブラリーを記憶する工具ライブラリー記憶手段を更に含み、前記編集手段は、前記工作機械特定手段により特定された前記NC工作機械にセッティング可能であり送信された前記編集条件に合致する工具を前記工具ライブラリー記憶手段から選択すると共に、選択された前記工具及び送信された前記編集条件に基づいて当該編集条件に対応する箇所を編集して前記編集加工プログラムを作成することを特徴とする請求項3に記載の加工プログラム編集システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワークを介して送信された加工プログラムを編集するための加工プログラム編集システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、加工図面を基に加工プログラムを自動作成する自動プログラミング技術や、自動作成された加工プログラムを所定の工作機械に適合するように自動修正することが一般に知られている。また、上位コンピュータで加工プログラムを作成、修正して下位のNC工作機械に転送すること(特開平6−110536)や、下位のNC工作機械が記憶する加工プログラムを上位コンピュータが吸い上げて下位のNC工作機械の代わりに修正すること(特開昭62−92005)が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの技術は加工プログラムを自動作成する自動プログラミング技術の延長上にあるもの、すなわち、プログラムミスを修正するもの、汎用加工プログラムを所定の工作機械に適合させるものなどであり、一旦作成完了された加工プログラムに対して、加工物に作業者の意図が反映されるように修正が施されることはなかった。 【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、作業者の意図が反映させるように効率よく加工プログラムを修正することが可能な加工プログラム編集システムを提供することを課題としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係る加工プログラム編集システムは、通信ネットワークを介して送信された加工プログラムを編集するための加工プログラム編集システムであって、通信ネットワークに接続されたホストコンピュータと、通信ネットワークに接続された少なくとも一つの利用者側コンピュータと、を備え、利用者側コンピュータは、加工プログラムを記憶する加工プログラム記憶手段と、加工プログラムを編集する際の編集条件を選択設定する編集条件設定手段と、編集条件設定手段により選択設定された編集条件を通信ネットワークを介して送信する送信手段と、を含み、ホストコンピュータは、通信ネットワークを介して送信された編集条件に基づいて当該編集条件に対応する箇所を編集して編集加工プログラムを作成する編集手段と、編集手段により編集作成された編集加工プログラムを通信ネットワークを介して送信する編集加工プログラム送信手段と、を含んでいることを特徴としている。 【0006】本発明に係る加工プログラム編集システムでは、利用者側コンピュータから通信ネットワークを介して編集条件がホストコンピュータに送信されると、ホストコンピュータにおいて、編集加工プログラムが作成される。このとき、編集手段により、送信された編集条件に基づいて送信された編集条件に対応する箇所が編集されることで編集加工プログラムが作成されることになる。このように、NC工作機械側に記憶されている加工プログラムを作業者の編集条件(たとえば、加工時間又は加工精度等)に沿って修正できる為、作業者は、自らの意図が反映された加工プログラムを迅速に得ることができる。 【0007】また、本発明に係る加工プログラム編集システムにおいては、編集条件設定手段によって設定される編集条件には、対象となる加工品において特定された加工部位が含まれることが好ましい。このように構成した場合、加工条件の変更が希望される加工部位に対して行われるため、効率的な加工を行うことが可能な編集加工プログラムを容易に得ることができる。 【0008】また、本発明に係る加工プログラム編集システムにおいては、ホストコンピュータは、利用者側コンピュータに接続されるNC工作機械を特定する工作機械特定手段を更に含み、編集手段は、工作機械特定手段により特定されたNC工作機械に対応して編集条件に対応する箇所を編集して編集加工プログラムを作成することが好ましい。このように構成した場合、編集加工プログラムの編集作成はホストコンピュータ側でNC工作機械を特定して実行するため、NC工作機械の設定条件の変更がされている場合や修正プログラム自身の更新が行われている場合であっても、NC工作機械に対応した最新の修正サービスを施すことができる。 【0009】また、本発明に係る加工プログラム編集システムにおいては、ホストコンピュータは、工具ライブラリーを記憶する工具ライブラリー記憶手段を更に含み、編集手段は、工作機械特定手段により特定されたNC工作機械にセッティング可能であり送信された編集条件に合致する工具を工具ライブラリー記憶手段から選択すると共に、選択された工具及び送信された編集条件に基づいて当該編集条件に対応する箇所を編集して編集加工プログラムを作成することが好ましい。このように構成した場合、加工プログラムの編集に対して最新の工具情報も取り入れることが可能となり、最適な工具の使用が可能となる編集加工プログラムを容易に得ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明による加工プログラム編集システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。 【0011】まず、本実施形態に係る加工プログラム編集システム1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る加工プログラム編集システム1の構成図である。本実施形態に係る加工プログラム編集システム1は、図1に示すように、利用者側コンピュータ10と、NC工作機械50メーカー側のホストコンピュータ20とを含んでいる。これらの利用者側コンピュータ10及びホストコンピュータ20は、通信ネットワークN(たとえば、IPネットワーク回線等)及びデータ中継機30を介して接続されている。通信ネットワークNには、複数の利用者側コンピュータ10が接続されている。 【0012】複数の利用者側コンピュータ10それぞれは、NC工作機械50のユーザー側企業に設置され、NC工作機械50を制御するための加工プログラムを作成、記憶するための端末装置であって、物理的には、CPU(中央処理装置)、RAM又はROM等のメモリ、マウスやキーボードなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、ハードディスクなどの格納装置、モデムなどの送受信装置などを備えたコンピュータシステム(たとえばパーソナルコンピュータ)として構成される。利用者側コンピュータ10には数値制御部40が接続されており、この数値制御部40は、利用者側コンピュータ10にて作成、記憶されている加工プログラムを読み出して、当該加工プログラムにしたがって指令信号をNC工作機械50に出力する。これにより、数値制御部40に接続されたNC工作機械50は、数値制御部40からの指令信号に基づいて作動して、加工プログラム通りに被加工物を加工する。 【0013】利用者側コンピュータ10は、機能的な構成要素として、図2に示されるように、加工プログラム作成部11と、加工プログラム記憶手段としての加工プログラム記憶部12と、編集条件設定手段としての編集条件設定部13と、送信手段としてのデータ送信部14と、データ受信部15と、編集加工プログラム登録部16とを備えて構成される。 【0014】加工プログラム作成部11は、被加工物の加工図面に基づいて、NC工作機械50による被加工物の加工手順を規定した加工プログラムを作成する。加工プログラム記憶部12は、加工プログラムを格納、記憶するものであり、加工プログラム作成部11にて作成された加工プログラム及び後述する編集加工プログラムを記憶する。編集条件設定部13は、利用者による入力装置の操作に基づいて、加工プログラムを編集する際の編集条件を選択設定する。 【0015】データ送信部14は、編集条件設定部13により選択設定された編集条件を、通信ネットワークNを介してホストコンピュータ20側に送信する。データ受信部15は、通信ネットワークNを介してホストコンピュータ20側から送信された編集加工プログラムを受信する。編集加工プログラム登録部16は、データ受信部15にて受信した編集加工プログラムを、加工プログラム記憶部12に修正された新しい加工プログラムとして格納、記憶させる。 【0016】ホストコンピュータ20は、通信ネットワークNを介して送信された加工プログラムを編集して編集加工プログラムを作成するためのものであって、物理的には、CPU(中央処理装置)、RAM又はROM等のメモリ、マウスやキーボードなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、ハードディスクなどの格納装置、通信ユニットなどの送受信装置などを備えたサーバシステムとして構成される。ホストコンピュータ20は、機能的な構成要素として、図3に示されるように、データ受信部21と、工作機械特定手段としての工作機械特定部22と、工具ライブラリー記憶手段としての工具ライブラリー記憶部23、編集手段としての編集部24と、編集加工プログラム送信手段としての編集加工プログラム送信部25とを備えて構成される。 【0017】データ受信部21は、利用者側コンピュータ10(データ送信部14)からネットワークを介して送信された編集条件を受信する。工作機械特定部22は、予め記憶されている情報あるいは利用者側コンピュータ10から送信される情報等に基づいて、利用者側コンピュータ10に接続されるNC工作機械50を特定する。上述した予め記憶されている情報には、利用者側コンピュータ10に接続されているNC工作機械50を識別するための情報が含まれている。また、利用者側コンピュータ10から送信される情報には、編集対象の加工プログラムを実行させるNC工作機械50を識別するための情報が含まれている。工具ライブラリー記憶部23は、不揮発性メモリ等により構成され、NC工作機械50毎に最新の工具ライブラリーを格納、記憶する。 【0018】編集部24は、工作機械特定部22により特定されたNC工作機械50にセッティング可能であり送信された編集条件に合致する工具を工具ライブラリー記憶部23から選択する。また、編集部24は、選択された工具、特定されたNC工作機械50、及び利用者側コンピュータ10から送信され受信した編集条件に基づいて当該編集条件に対応する個所を編集して編集加工プログラムを作成する。編集加工プログラム送信部25は、編集部24にて編集作成された編集加工プログラムを受領して通信ネットワークNを介して利用者側ネットワークに送信する。 【0019】次に、図4〜図6に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る加工プログラム編集システム1の動作について説明する。図4〜図6は、本実施形態に係る加工プログラム編集システム1の動作を示すフローチャートである。 【0020】まず、編集条件設定部13は利用者により加工プログラムの最適化が選択されると、図7に示されるように、画面P1を表示装置上に表示させる。画面P1には、「YES」ボタンC1と「NO」ボタンとC2が表示されている。利用者が「YES」ボタンC1をクリックすると、編集条件設定部13は、「YES」ボタンC1のクリックを認識して加工プログラムの最適化を開始させる(S401)。なお、利用者が「NO」ボタンC2をクリックすると、編集条件設定部13は加工プログラムの最適化を開始させることなく処理を終了させる。 【0021】続いて、編集条件設定部13は、図8に示されるように、画面P2を表示装置上に表示させる。画面P2には、NC工作機械50のユーザー企業名称、NC工作機械50のタイプ、機械番号、登録されているオプションの種類、登録されているプログラムの名称等とともに、最適化の条件として「加工時間」ボタンC3と「加工精度」ボタンC4とが表示されている。このとき、利用者は、加工時間を短縮するように加工プログラムを最適化したい場合には「加工時間」ボタンC3をクリックし、加工精度を向上するように加工プログラムを最適化したい場合には「加工精度」ボタンC4をクリックすることになる。「加工時間」ボタンC3と「加工精度」ボタンC4とのいずれかがクリックされると、編集条件設定部13は、クリックされたボタンC3,C4に対応して加工時間の短縮と加工精度の向上とのいずれかを最適化条件として選択する(S403)。 【0022】次に、編集条件設定部13は、図9に示されるように、画面P3を表示装置上に表示させる。画面P3には、最適化する加工部位の指定方法として「プログラムから指定しますか?」ボタンC5と「加工図面から指定しますか?」ボタンC6とが表示されている。「プログラムから指定しますか?」ボタンC5がクリックされると、編集条件設定部13は、図10に示されるように、画面P4を表示装置上に表示させる。画面P4には、加工プログラム記憶部12に記憶されている加工プログラムの内容が表示されている。画面P4上において、利用者により最適化するブロック(たとえば、図10においてブロックA中の部分a1)が選択されると、編集条件設定部13は、選択されたブロックを最適化する加工部位として設定する(S405)。一方、「加工図面から指定しますか?」ボタンC6がクリックされると、編集条件設定部13は、図11に示されるように、画面P5を表示装置上に表示させる。画面P5には、被加工物の加工図面の内容が表示されている。画面P5上において、利用者により最適化する部位(たとえば、図11において穴B)が選択されると、編集条件設定部13は、加工プログラムにおける選択された部位に対応するブロックを最適化する加工部位として設定する(S405)。 【0023】次に、編集条件設定部13は、最適化する加工部位が他に存在するか否かを判断する(S407)。詳細には、最適化する加工部位が他に存在するか否かを問い合わせるための画面を表示装置上に表示させ、利用者による入力結果に基づいて判断する。最適化する加工部位が他に存在する場合(S407にてYES)、編集条件設定部13は、ステップS403に戻り上述した処理を繰り返す。一方、最適化する加工部位が他に存在しない場合(S407にてNO)、編集条件設定部13は、選択設定された最適化条件及び最適化する加工部位(ブロック)を編集条件として表示装置上に表示する(S409)。 【0024】その後、編集条件を確定してよいか否かを判断する(S411)。詳細には、編集条件が表示された画面上に「確定」ボタンを表示させて、この「確定」ボタンがクリックされたか否かに基づいて判断する。編集条件を確定してよい場合(S411にて、YES)、編集条件設定部13は、編集条件をデータ送信部14に送出する。編集条件を確定できない場合(S411にて、NO)、編集条件設定部13は、ステップS403に戻り上述した処理を繰り返して編集条件を修正する。 【0025】データ送信部14は、編集条件設定部13から送出された編集条件を受領し、受領した編集条件をNC工作機械50に関する情報とともに、通信ネットワークNを介してホストコンピュータ20側に送信する(S413)。データ受信部21は、受信した編集条件を編集部24に送出する。また、データ受信部21は、NC工作機械50に関する情報を工作機械特定部22に送出する。工作機械特定部22は、データ受信部21から送出されたNC工作機械50に関する情報に基づいて、利用者側コンピュータ10に接続されており加工プログラムが最適化されるNC工作機械50を特定し、特定されたNC工作機械50に関する情報(NC工作機のタイプ、オプションの有無等のNC工作機械50の構成)を編集部24に送出する。 【0026】そして、編集部24は、工作機械特定部22から送出されたNC工作機械50に関する情報及びデータ受信部21から送出された編集条件(最適化条件及び最適化する加工部位)に基づいて、当該編集条件に対応する個所(最適化する加工部位としてのブロック)を編集して編集加工プログラムを作成する(S415)。 【0027】ここで、図5に基づいて、ステップS415における編集加工プログラムの作成処理について、詳細に説明する。 【0028】まず、編集部24は、最適化する加工部位として設定されたブロックの記述フォーマットが登録されたものか否かを判断する(S501)。記述フォーマットが登録されたものでない場合(S501にて、NO)、編集部24は、これ以上の最適化は不可能であるとして処理を終了する。一方、記述フォーマットが登録されたものである場合(S501にて、YES)、編集部24は、最適化条件が加工時間の短縮であるか否かを判断する(S503)。 【0029】最適化条件が加工時間の短縮である場合(S503にて、YES)、編集部24は、最適化する加工部位として設定されたブロックにおいて送り速度が最大値に設定されているか否かを判断する(S505)。最適化する加工部位として設定されたブロックにおいて送り速度が最大値に設定されている場合(S505にて、YES)、編集部24は、これ以上の最適化は不可能であるとして処理を終了する。一方、最適化する加工部位として設定されたブロックにおいて送り速度が最大値に設定されていない場合(S505にて、NO)、編集部24は、送り速度が最大値となるように当該ブロックを修正する(S507)。このとき、編集部24は、工作機械特定部22により特定されたNC工作機械50に対応して、当該NC工作機械50における最大値が設定される。 【0030】最適化条件が加工時間の短縮でない場合(S503にて、NO)、編集部24は、最適化条件が加工精度の向上であるか否かを判断する(S509)。最適化条件が加工精度の向上である場合(S509にて、YES)、編集部24は、最適化する加工部位として設定されたブロックにおいて送り量が分割されているか否かを判断する(S511)。なお、最適化条件が加工精度の向上でない場合(S509にて、NO)、編集部24は、未知の最適化条件であり最適化は不可能であるとして処理を終了する。最適化する加工部位として設定されたブロックにおいて送り量が分割されている場合(S511にて、YES)、編集部24は、これ以上の最適化は不可能であるとして処理を終了する。一方、最適化する加工部位として設定されたブロックにおいて送り量が分割されていない場合(S511にて、NO)、編集部24は、送り量が分割されるように当該ブロックを修正する(S513)。このとき、編集部24は、工作機械特定部22により特定されたNC工作機械50に対応して、当該NC工作機械50に適した送り量となるように、加工条件(たとえば、分割回数、一送り当りの加工量(加工深さ)、主軸一回転当りの送り量等)が設定される。 【0031】上述したステップS501〜S513の処理により、利用者側コンピュータ10から送信された加工プログラムが最適化されて編集加工プログラムが編集作成されることになる。たとえば、図10中におけるブロックAについて加工精度を向上させる場合、ブロックA中の部分a1は、図12に示されるように、送り量が分割されるように修正される。ブロックA中の部分a1は、送り量が3分割されるとともに主軸一回転当りの送り量を少なくすることで、加工精度が高められるように修正されている。 【0032】再び、図4を参照する。編集加工プログラムが作成されると、編集部24は編集加工プログラムを編集加工プログラム送信部25に送出する。編集加工プログラム送信部25は、編集部24から送出された編集加工プログラムを通信ネットワークNを介して利用者側コンピュータ10に送信する(S417)。 【0033】データ受信部15は、ホストコンピュータ20から送信された編集加工プログラムを受信して、受信した編集加工プログラムを編集加工プログラム登録部16に送出する。編集加工プログラム登録部16は、ホストコンピュータ20から送信された編集加工プログラムの内容を、利用者側コンピュータ10の表示装置上に表示させる(S419)。 【0034】その後、編集加工プログラム登録部16は、編集加工プログラムを採用してよいか否かを判断する(S421)。詳細には、編集加工プログラムが表示された画面上に「採用」ボタンを表示させて、この「採用」ボタンがクリックされたか否かに基づいて判断する。編集加工プログラムを採用してよい場合(S421にて、YES)、編集加工プログラム登録部16は、編集加工プログラムを加工プログラム記憶部12に記憶させる(S423)。編集加工プログラムを採用できない場合(S421にて、NO)、編集加工プログラム登録部16は、編集加工プログラムを消去して(S425)、処理を終える。 【0035】ここで、図6に基づいて、ステップS423における編集加工プログラムの登録記憶処理について、詳細に説明する。 【0036】まず、編集加工プログラム登録部16は、工具の最適化を検討するか否かを判断する(S601)。詳細には、工具の最適化を検討するか否かを問い合わせる画面を表示装置に表示させ、当該画面に表示される「YES」ボタンと「NO」ボタンとのいずれがクリックされたかに基づいて判断する。利用者により「YES」ボタンがクリックされると、工具の最適化を検討するとして、編集加工プログラム登録部16は、現在設定されている工具に関する情報をデータ送信部14に送出し、データ送信部14は、編集加工プログラム登録部16から送出された現在設定されている工具に関する情報をホストコンピュータ20に通信ネットワークNを介して送信する(S603)。一方、利用者により「NO」ボタンがクリックされると、工具の最適化を検討しないとして、編集加工プログラム登録部16は、編集加工プログラムを加工プログラム記憶部12に記憶させて(S619)、処理を終える。 【0037】データ受信部21は、受信した現在設定されている工具に関する情報を編集部24に送出する。現在設定されている工具に関する情報を受領すると、編集部24は、工具ライブラリー記憶部23に記憶されている工具ライブラリーを検索して(S605)、工作機械特定部22により特定されているNC工作機械50にセッティング可能であり現在設定されている工具との置き換えが可能な最適工具が工具ライブラリー内に登録されているか否かを判断する(S607)。 【0038】置き換えが可能な最適工具が登録されている場合(S607にて、YES)、編集部24は、工作機械特定部22により特定されているNC工作機械50にセッティング可能であり現在設定されている工具との置き換えが可能な工具を工具ライブラリー記憶部23から選択すると共に、選択された工具に基づいて編集条件における対応する箇所(当該工具による加工を指示するためのブロック)を編集して工具変更に対応した編集加工プログラムを新たに作成する(S609)。たとえば、切れ味のよいドリルに変更する場合、ブロックA中の部分a2は、図13に示されるように、主軸の回転速度を高めるよう、「S1000」から「S2000」に修正される。 【0039】再び、図6を参照する。工具を変更するために必要な編集加工プログラムが新たに作成されると、編集部24は工具変更に対応した編集加工プログラム及び選択した工具に関する情報(工具の型番、メーカー、特徴等)を編集加工プログラム送信部25に送出する。編集加工プログラム送信部25は、編集部24から送出された工具変更に対応した編集加工プログラム及び選択した工具に関する情報を通信ネットワークNを介して利用者側コンピュータ10に送信する(S611)。 【0040】データ受信部15は、ホストコンピュータ20から送信された工具変更に対応した編集加工プログラム及び選択した工具に関する情報を受信して、受信した工具変更に対応した編集加工プログラム及び選択した工具に関する情報を編集加工プログラム登録部16に送出する。編集加工プログラム登録部16は、ホストコンピュータ20から送信された工具変更に対応した編集加工プログラムの内容及び選択した工具に関する情報を、利用者側コンピュータ10の表示装置上に表示させる(S613)。たとえば、選択した工具に関する情報を示す画面P6では、図14に示されるように、現在設定されている工具に関する情報と、選択した工具に関する情報とが表示される。 【0041】その後、編集加工プログラム登録部16は、工具変更に対応した編集加工プログラムを採用、すなわち工具を変更してよいか否かを判断する(S615)。詳細には、選択した工具に関する情報が表示された画面上に「変更」ボタンを表示させて、この「変更」ボタンがクリックされたか否かに基づいて判断する。工具変更に対応した編集加工プログラムを採用してよい、すなわち工具を変更してよい場合(S615にて、YES)、編集加工プログラム登録部16は、工具変更に対応した編集加工プログラムを加工プログラム記憶部12に記憶させる(S617)。工具変更に対応した編集加工プログラムを採用しない、すなわち工具を変更しない場合(S615にて、NO)、ステップS619に進み、編集加工プログラム登録部16は工具変更に対応した編集加工プログラムではなく以前送信された編集加工プログラム(工具変更に対応していない編集加工プログラム)を編集加工プログラム記憶部12に記憶させる。 【0042】置き換えが可能な最適工具が登録されていない場合(S607にて、NO)、編集部24は、工具の変更が不要である旨の情報を編集加工プログラム送信部25に送出する。編集加工プログラム送信部25は、工具の変更が不要である旨の情報を通信ネットワークNを介して利用者側コンピュータ10に送信する。 【0043】データ受信部15は、ホストコンピュータ20から送信された工具の変更が不要である旨の情報を受信して、受信した工具の変更が不要である旨の情報を編集加工プログラム登録部16に送出する。編集加工プログラム登録部16は、ホストコンピュータ20から送信された工具の変更が不要である旨の情報に基づいて、現在の工具が最適である旨を利用者側コンピュータ10の表示装置上に表示させて(S621)、ステップS619に進み、編集加工プログラム登録部16は以前送信された編集加工プログラム(工具変更に対応していない編集加工プログラム)を編集加工プログラム記憶部12に記憶させる。 【0044】このように、本実施形態によれば、利用者側コンピュータ10から通信ネットワークNを介して編集条件がホストコンピュータ20に送信されると、ホストコンピュータ20において、編集加工プログラムが作成される。このとき、編集部24により、送信された編集条件に基づいて送信された編集条件に対応する箇所が編集されることで編集加工プログラムが作成されることになる。このように、利用者側コンピュータ10(NC工作機械50)側に記憶されている加工プログラムを作業者の編集条件(たとえば、加工時間又は加工精度等)に沿って修正できる為、作業者は、自らの意図が反映された加工プログラムを迅速に得ることができる。 【0045】また、予め利用者側コンピュータ10側で作成され、利用者のノウハウが加味された加工プログラムをホストコンピュータ20側で編集することができるので、編集加工プログラムにも利用者のノウハウが含まれることになり、利用者にとって有益なプログラムを得ることができる。 【0046】また、本実施形態においては、編集条件設定部13によって設定される編集条件には、対象となる加工品において特定された加工部位が含まれる。これにより、加工条件の変更が希望される加工部位に対して行われるため、効率的な加工を行うことが可能な編集加工プログラムを容易に得ることができる。 【0047】また、本実施形態においては、ホストコンピュータ20は、工作機械特定部22を更に含み、編集部24は、工作機械特定部22により特定されたNC工作機械50に対応して編集条件に対応する箇所を編集して編集加工プログラムを作成する。これにより、編集加工プログラムの編集作成はホストコンピュータ20側でNC工作機械50を特定して実行するため、NC工作機械50の設定条件の変更がされている場合や修正プログラム自身の更新が行われている場合であっても、NC工作機械50に対応した最新の修正サービスを施すことができる。 【0048】また、本実施形態においては、ホストコンピュータ20は、工具ライブラリー記憶部23を更に含み、編集部24は、工作機械特定部22により特定されたNC工作機械50にセッティング可能であり送信された編集条件に合致する工具を工具ライブラリー記憶部23から選択すると共に、選択された工具及び送信された編集条件に基づいて当該編集条件に対応する箇所を編集して編集加工プログラムを作成する。これにより、加工プログラムの編集に対して最新の工具情報も取り入れることが可能となり、最適な工具の使用が可能となる編集加工プログラムを容易に得ることができる。 【0049】本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。たとえば、加工図面から最適化する部位を選択する場合、選択された部位を表す図面情報と加工プログラムとを利用者側コンピュータ10からホストコンピュータ20側に送信し、ホストコンピュータ20にて選択された部位を表す図面情報及び加工プログラムを解析して、加工プログラムにおける選択された部位に対応するブロックを特定し、ホストコンピュータ20側にて編集条件として設定するようにしてもよい。また、利用者側コンピュータ10からホストコンピュータ20に加工プログラムを送信しておいてもよい。 【0050】また、加工プログラムを最適化して編集加工プログラムを作成する場合、被加工物の材質を加味するようにしてもよい。この場合、被加工物の材質に関する情報は、利用者側コンピュータ10からホストコンピュータ20側に送信される。たとえば、ステップS507において送り速度が最大値となるように対応するブロックを修正する場合、最大値を被加工物の材質に応じて変更してもよい。また、ステップS513において送り量が分割されるように対応するブロックを修正する場合、分割回数、一送り当りの加工量(加工深さ)、主軸一回転当りの送り量等の加工条件を被加工物の材質に応じて変更してもよい。 【0051】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明にあっては、作業者の意図が反映させるように効率よく加工プログラムを修正することが可能な加工プログラム編集システムを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000107642 【氏名又は名称】スター精密株式会社 【住所又は居所】静岡県静岡市中吉田20番10号
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| 【出願日】 |
平成13年8月29日(2001.8.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088155 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−67019(P2003−67019A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月7日(2003.3.7) |
| 【出願番号】 |
特願2001−259931(P2001−259931) |
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