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【発明の名称】 ラダープログラミング言語によるシーケンスプログラム作成方法
【発明者】 【氏名】吉川 浩司
【住所又は居所】名古屋市瑞穂区下坂町2丁目36番地 株式会社スター精機内

【要約】 【課題】ラダープログラムを作成する際にデバイス名を任意に設定して記述することにより産業機械の動作理解を簡易化してプログラム作成時間を短縮することができるラダープログラミング言語によるシーケンスプログラム作成方法を提供する。

【解決手段】各種産業機械を所定動作させるシーケンスプログラムを、各命令記号と共にデバイス名を梯子状に記述したラダープログラム形式で作成する際に、各デバイス名を予め作業者が任意に選択した名称で登録し、該登録名称でラダープログラムを記述可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】各種産業機械を所定動作させるシーケンスプログラムを、各命令記号と共にデバイス名を梯子状に記述したラダープログラム形式で作成する際に、各デバイス名を予め作業者が任意に選択した名称で登録し、該登録名称でラダープログラムを記述可能にしたラダープログラミング言語によるシーケンスプログラム作成方法。
【請求項2】各デバイス名はそれぞれのアドレス毎にデバイスの関連から選択された名称を記憶手段に登録した請求項1のラダープログラミング言語によるシーケンスプログラム作成方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、各種産業機械を所定動作させるシーケンスプログラムをラダープログラミング言語で作成する際に入力条件及び出力条件の各種デバイスを任意に設定したデバイス名で記述して作成するラダープログラミング言語によるシーケンスプログラム作成方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】シーケンスプログラムを、各命令及び命令にかかるデバイス名を梯子状に記述するラダープログラミング言語により作成する際、記述されるデバイス名としてはラダープログラミングソフトにおいて予め設定された名称、例えば入力デバイス名としてはI(N)0001〜I(N)9999、出力デバイス名としてはO(U)0001〜O(U)9999を使用して記述している。
【0003】上記したデバイス名は各種産業機械のシーケンスプログラムに対応でき、汎用性が高い反面、これら名称自体、入力デバイス及び出力デバイスから遊離した抽象的名称であるため、これら名称から産業機械の動作を直接想起させることが困難であった。
【0004】即ち、上記デバイス名が産業機械のどの部材を示すのか、理解し難く、ラダープログラミング言語によるシーケンスプログラムを作成する際に、ラダープログラムから入力デバイス及び出力デバイスを理解するのに時間及び手間がかかり、作成効率が悪かった。
【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明されたものであり、その課題とする処は、ラダープログラムを作成する際にデバイス名を任意に設定して記述することにより産業機械の動作理解を簡易化してプログラム作成時間を短縮することができるラダープログラミング言語によるシーケンスプログラム作成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、各種産業機械を所定動作させるシーケンスプログラムを、各命令記号と共にデバイス名を梯子状に記述したラダープログラム形式で作成する際に、各デバイス名を予め作業者が任意に選択した名称で登録し、該登録名称でラダープログラムを記述可能にしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図に従って説明する。図1において、産業機械1における制御部3には、例えば原点リミットセンサ、上昇限リミットセンサ、下降限リミットセンサ等の各種位置センサやスタートスイッチ、ストップスイッチ、自動投入スイッチ、手動投入スイッチ等の各種スイッチ、オーバーラン量(+)及び(−)に関する信号、自動運転信号入力や自動停止信号入力等の各種入力信号が入力される。
【0008】また、制御部3の出力側には各種電磁ソレノイドバルブや各種リレー、電動モータ、指示ランプ、異常報知ブザー等が接続され、各種入力信号に基づいて対応する出力部材を駆動させることにより産業機械1を所定動作させる。
【0009】図2において、制御部3を所定動作させるための命令記号と共にそのデバイス名を梯子状に記述して作成する。該ラダー図において記述される入力デバイス名及び出力デバイス名としては上記したI(N)0001〜I(N)9999、O(U)0001〜O(U)9999を使用している。
【0010】図3において、プログラマブルコントローラ(以下、PCという)11のCPU13にはプログラムメモリ15、作業メモリ17及び実行制御データメモリ19が夫々接続され、プログラムメモリ15はシーケンスプログラムをラダープログラミング言語で作成するためのプログラムデータ、ラダープログラミング言語で作成されたシーケンスプログラムを実行制御データに変換して産業機械1を所定動作させるための制御プログラムデータ等の各種システムデータを記憶する。
【0011】作業メモリ17はラダープログラミング言語で作成されたシーケンスプログラムを記憶する作業領域17a、産業機械1の入力デバイス及び出力デバイス名に付き、プログラマーが任意に設定したデバイス名をアドレス毎に記憶するデバイス名記憶領域17bを有している。実行制御データメモリ19は作業領域17aに記憶されたラダープログラミング言語によるシーケンスプログラムで、産業機械1を所定動作させるためのデータに変換された実行制御データを記憶する。
【0012】デバイス名記憶領域17bに記憶される入力デバイス名及び出力デバイス名の内、入力デバイス名としては、例えば原点リミットセンサ:LS-ORG、上昇限リミットセンサ:LS-UP、スタートスイッチ:START-SW、自動投入スイッチ:AUTO-SW等のように入力デバイスの名称や機能との組み合わせに基づいてプログラマーが任意に選択した名称及びデバイスに関する情報にアドレスを割り付けて設定する。
【0013】また、出力デバイス名としては上下軸ソレノイドバルブ:SV-UD、前後軸ソレノイドバルブ:SV-AR、リレー1:RY1、リレー2:RY2、スタートランプ:LMP-STR、アラームランプ:LMP-ALM、異常報知ブザー:BZ-ALM等のように出力デバイスの名称や機能に基づいてプログラマーが任意に選択した名称とデバイスに関する情報にアドレスを割り付けて設定する。
【0014】CPU13には設定部21が入力部23及び出力部25を介して接続される。該設定部21はシーケンスプログラムをラダープログラミング言語で作成する際に選択指示を行うキーボードや各種スイッチ、シーケンスプログラム作成画面を表示するLCDやCRT等の表示装置21a、入力された各種データを印字するプリンタ等のプログラミングツールにより構成される。
【0015】CPU13には産業機械1に設けられた各種センサやスイッチからの信号が入力部23を介して入力される。また、CPU13は産業機械1を所定動作させるための電磁ソレノイドバルブ、モータ、リレー、ランプ、ブザー等の各種出力部材を動作させるための信号を、出力部25を介して出力する。
【0016】次に、入力デバイス名及び出力デバイス名の設定方法を説明する。図4において、デバイス名設定プログラムを起動すると、表示装置21a上にデバイス名設定画面を表示させる。プログラマーはデバイスウィンドウのプルダウンボタンを押下し、表示された「入力」及び「出力」から、先ず「入力」を選択する。
【0017】次に、アドレス「0001」に、設定部21のキーボードを使用し、入力デバイスとしての原点リミットスイッチに関する入力デバイス名である「LS-ORG」及び設定されるデバイス名のデバイス情報を入力する。
【0018】上記入力デバイス名を設定入力する際、各アドレス毎に入力デバイス名及びデバイス情報を割り当てる。このため、設定される各入力デバイス名は独自のアドレスを有し、重複することがない。
【0019】入力される入力デバイス名はプログラマーが入力デバイスの部材名や機能に基づいて任意に設定できるもので、デバイス名としては「LS-UP」や「LS-DOWN」といった名称を付けている。「LS-UP」とは、備考に記載されているように入力信号としてのセンサの意味と、その設置場所が機械の上部先端に取付けられていることを意味付けた名称で、LSは「リミットセンサ(Limit Sensor)」の頭文字を、また、UPは「上昇部(Upper)の“UP”をとっている。
【0020】そして上記作業により産業機械1における入力部に使用する各入力デバイスに独自の入力デバイス名にアドレスを割り付けて設定した後に、画面中の「作成」ボタンを押下すると、アドレスと入力デバイス名及び入力デバイス情報をデバイス名記憶領域17bに記憶させる。
【0021】また、図5において同様にデバイスウィンドウのプルダウンボタンを押下して表示された「入力」及び「出力」中から「出力」を選択した後、各アドレス毎に出力デバイスの名称や機能に基づいてプログラマーが任意に選択したデバイス名に設定することができる。
【0022】出力デバイス名としては、例えば「SV-UD」や「SV-AR」といった名称を付けている。「SV-UD」とは、備考に記載されているように出力信号としての電磁弁(ソレノイドバルブ)の意味と、産業機械1における動作上の機能である上下軸の上昇・下降動作を意味付けた名称で、SVは「ソレノイドバルブ(Solenoid Valve)」の頭文字を、またUDは「上昇・下降(Up・Down)」の頭文字をとっている。
【0023】そして各出力デバイス名にアドレスを割り付けて入力した後、「作成」ボタンを押下することにより設定された出力デバイス名及びその情報をデバイス名記憶領域17bに記憶させる。
【0024】次に、上記した任意に設定されたデバイス名によるラダープログラミング言語によるシーケンスプログラムの作成方法を説明する。
【0025】図6は図2に対応して任意に設定されたデバイス名で作成したラダープログラムを示す説明図である。ラダープログラミング言語でシーケンスプログラムを作成する際、各ラダーにおける命令記語に上記により任意に設定されたデバイス名を記述して行う。
【0026】図6に枠で囲った部分のプログラムについて説明すると、「START-SW(スタートスイッチ入力)」の接点が導通し、「LS-ORG(原点リミットセンサ)」が導通していない時に「SV-UD(上下軸用電磁弁)」のコイルが励磁される。この一例では、上下軸用の電磁弁出力をONすることで上下軸が上昇するとすれば、プログラム上の「SV-UD」がON(励磁)することで上下軸は上昇動作を開始することになる。その後、「LS-UP(上昇限リミットセンサ)」の接点が導通すると、「SV-AR(前後軸用電磁弁)」のコイルが励磁されることになる。上下軸と同じように前後軸用の電磁弁出力をONすることで前後軸が前進するとすれば、プログラム上の「SV-AR」がON(励磁)することで前後軸は前進動作を開始することを意味する。
【0027】本実施形態は、ラダープログラムにおける入力デバイス名及び出力デバイス名を産業機械1で使用する各種デバイス名称や機能等からプログラマーが任意に設定したデバイス名を使用してラダープログラムを作成できるため、作成されたラダープログラムから産業機械1の動作を簡易に把握でき、プログラム作成を効率的に行うことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、ラダープログラムを作成する際にデバイス名を任意に設定して記述することにより産業機械の動作理解を簡易化してプログラム作成時間を短縮することができる。
【出願人】 【識別番号】000132231
【氏名又は名称】株式会社スター精機
【住所又は居所】愛知県名古屋市瑞穂区下坂町2丁目36番地
【出願日】 平成13年8月28日(2001.8.28)
【代理人】 【識別番号】100081466
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 研一
【公開番号】 特開2003−67013(P2003−67013A)
【公開日】 平成15年3月7日(2003.3.7)
【出願番号】 特願2001−257385(P2001−257385)