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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】山田 俊行
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内

【要約】 【課題】ドラムヒータへの無駄な消費電力を削減できるようにする。

【解決手段】画像形成装置の電源がオン時には、環境センサ33からの環境検知情報に基づいて制御部32で算出した絶対水分量が設定値未満の場合には、感光ドラム2内のドラムヒータ20への通電をオフにするよう制御部32で制御し、絶対水分量が設定値以上の場合には、温度センサ30からの温度検知情報に基づいて感光ドラム2表面を所定温度に保持するようにドラムヒータ20への通電を制御部32で制御することにより、ドラムヒータ20への無駄な消費電力を削減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 感光体上に形成された現像剤像を直接又は中間転写体を介して転写材に転写して画像形成を行う画像形成装置において、前記感光体を加熱する加熱手段と、前記感光体の温度を検知する温度検知手段と、画像形成装置内又は外側近傍の環境を検知する環境検知手段と、前記加熱手段への通電を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、画像形成装置の電源がオフ時には、前記温度検知手段からの温度検知情報に基づいて前記感光体表面を予め設定した所定温度に保持するように前記加熱手段への通電を制御し、また、画像形成装置の電源がオン時には、前記環境検知手段からの環境検知情報に基づいて算出した絶対水分量が予め設定した設定値未満の場合には、前記加熱手段への通電をオフにするよう制御し、前記絶対水分量が予め設定した設定値以上の場合には、前記温度検知手段からの温度検知情報に基づいて前記感光体表面を予め設定した所定温度に保持するように前記加熱手段への通電を制御する、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 前記感光体表面の帯電電位を検知する帯電電位検知手段を有し、前記帯電電位検知手段で検知した帯電電位情報に基づいて前記感光体表面を予め設定した帯電電位に帯電するよう、前記感光体表面を帯電する帯電手段に対して一定間隔の時間ごとに電位制御する際に、前記加熱手段への通電がオン時における前記帯電手段に対する電位制御の実行間隔よりも、前記加熱手段への通電がオフ時における前記帯電手段に対する電位制御の実行間隔を短くする、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式などによって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ等)では、ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)を所定の極性、電位に一様に帯電する帯電手段として、従来より一般にコロナ帯電器(1次帯電器)が用いられている。これは、感光ドラムにコロナ帯電器を非接触に対向配置して、コロナ帯電器のコロナ放電によって発生するコロナイオンにより、感光ドラム表面を所定の極性、電位に一様に帯電処理するものである。
【0003】また、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ等)では、上記した感光ドラムを帯電するためのコロナ帯電器(1次帯電器)以外にも、複数のコロナ帯電器が用いられている。
【0004】例えば、感光ドラム上の帯電したトナー像(トナー)の電荷極性を強めるためのコロナ帯電器(転写前帯電器)、感光ドラム上のトナー像を転写材(用紙)に転写させるためのコロナ帯電器(転写帯電器)、トナー像が転写された転写材(用紙)を除電して感光ドラム表面から分離させるためのコロナ帯電器(分離帯電器)などである。
【0005】これらのコロナ帯電器は、その動作時にオゾンOや窒素酸化物NOX等のコロナ生成物が生成される。これらのコロナ生成物は、放電エネルギー及び大気中のガス、水分等が感光ドラムに作用して、窒素化合物、アルデヒド基、カルボキシル基等の親水性の化合物に変えるため、感光ドラム表面が酸化されたり、付着した化合物質が大気中の水分を吸湿することで、感光ドラムの表面抵抗が低下することによって、いわゆる「画像流れ」現象が発生する。
【0006】この画像流れとは、画像形成動作によってコロナ帯電器(1次帯電器など)に付着したコロナ生成物が、画像形成装置の主電源がOFFの時に感光ドラムに堆積し、帯状に画像が失われる現象で、この場合、周囲の湿度が50〜60%程度から発生する。
【0007】特に、画像形成動作(コピー動作やプリント動作)の終了後、上記の湿度以上の環境下で長期放置(一晩放置など)中に、放電生成物の吸湿が促進し、放置後の最初の画像形成動作(コピー動作やプリント動作)において、その発生率は最も高くなる。また、画像流れは、コロナ帯電器に交流や負極性の直流電圧を印加した場合に、コロナ生成物がより多く発生し影響も大きくなる。
【0008】これら画像流れ現象は、ほとんどの感光ドラムで発生するが、特に感光ドラムの表面硬度が大きい場合に、オゾンやNOX等で親水性の酸化物が感光ドラム表面に堆積し易く、レベルの悪い画像流れが発生する。これは、感光ドラムの表面硬度が大きく、形成された低抵抗層が研摩されにくいためと推定されている。
【0009】従って、非晶質シリコン系の感光ドラム(a−Si感光ドラムなど)は表面硬度が1500〜2000kg/mmと高く、画像流れ現象が発生し易い。
【0010】また、表面硬度が高い感光ドラムは当然ながら耐久性に優れているため、高速複写機などの高耐久性を求められる画像形成装置に採用される傾向にあり、更に帯電方法がコロナ帯電器による場合が多く、このことも更なる画像流れ現象の発生に寄与している。
【0011】そこで従来、画像流れ現象を防止する対策として、感光ドラムの内面にヒータ(以下、ドラムヒータという)を配置し、このドラムヒータの発熱によって感光ドラム表面を加熱することで、オゾンやNOXといった親水性の放電生成物が吸湿することを防ぎ、感光ドラムの表面抵抗の低下を抑制している。
【0012】通常従来では、感光ドラムの内面に配置されたドラムヒータは、画像形成装置の主電源がON/OFF(画像形成動作可能時や放置時など)に関わらず、常に通電(ON)状態で感光ドラム表面を加熱するようにして、放置後の最初の画像形成動作(コピー動作やプリント動作)時などでも、オゾンやNOXといった親水性の放電生成物が吸湿することを防ぎ、感光ドラムの表面抵抗の低下を抑制している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した感光ドラム内にドラムヒータを有する従来の画像形成装置のように、ドラムヒータを常にONする制御では、低湿環境下にある場合や、画像形成動作時にて定着器からの熱で、感光ドラムが十分な温度に保たれている場合など、ドラムヒータなしの状態でも画像流れが発生しない状況下において、無駄な電力を消費してしまっていることになり、不経済である。
【0014】そこで本発明は、ドラムヒータへの通電制御による感光ドラムの加熱で画像流れの発生を防止するとともに、消費電力の無駄をなくすことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、感光体上に形成された現像剤像を直接又は中間転写体を介して転写材に転写して画像形成を行う画像形成装置において、前記感光体を加熱する加熱手段と、前記感光体の温度を検知する温度検知手段と、画像形成装置内又は外側近傍の環境を検知する環境検知手段と、前記加熱手段への通電を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、画像形成装置の電源がオフ時には、前記温度検知手段からの温度検知情報に基づいて前記感光体表面を予め設定した所定温度に保持するように前記加熱手段への通電を制御し、また、画像形成装置の電源がオン時には、前記環境検知手段からの環境検知情報に基づいて算出した絶対水分量が予め設定した設定値未満の場合には、前記加熱手段への通電をオフにするよう制御し、前記絶対水分量が予め設定した設定値以上の場合には、前記温度検知手段からの温度検知情報に基づいて前記感光体表面を予め設定した所定温度に保持するように前記加熱手段への通電を制御することを特徴としている。
【0016】また、前記感光体表面の帯電電位を検知する帯電電位検知手段を有し、前記帯電電位検知手段で検知した帯電電位情報に基づいて前記感光体表面を予め設定した帯電電位に帯電するよう、前記感光体表面を帯電する帯電手段に対して一定間隔の時間ごとに電位制御する際に、前記加熱手段への通電がオン時における前記帯電手段に対する電位制御の実行間隔よりも、前記加熱手段への通電がオフ時における前記帯電手段に対する電位制御の実行間隔を短くすることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0018】〈実施の形態1〉図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置(本実施の形態では、電子写真方式のレーザプリンタなどの画像形成装置)を示す概略構成図である。
【0019】本画像形成装置は、矢印方向(時計方向)に回転駆動される像担持体としての感光ドラム2を備えている。感光ドラム2の周囲には、感光ドラム2の回転方向に沿って1次帯電器10、感光ドラム2の表面電位を測定する電位センサ21、現像装置3、転写前帯電器4、転写前露光ランプ5、転写帯電器6、分離帯電器7、クリーニング装置8、除電露光ランプ9が配設されており、1次帯電器10と現像装置3間の上方には露光装置1が配設されている。また、転写材(用紙)14の搬送方向(矢印方向)に対して分離帯電器7の下流側には定着器11が配設されている。
【0020】本実施の形態では、1次帯電器10、転写前帯電器4、転写帯電器6、及び分離帯電器7はすべてコロナ帯電器である。
【0021】感光ドラム2は、本実施の形態では直径80mmのa−Si(アモルファスシリコン)であり、駆動装置(不図示)の駆動によって所定の周速度(プロセススピード)で矢印方向(時計方向)に回転駆動される。感光ドラム2は、図2に示すように、導電性材料のアルミニウムからなる円筒状の基体2e上に阻止層2d、光導電層(I,II)2c、2b及び表面層2aを順次積層して構成されている。
【0022】光導電層(I,II)2c、2bは、シリコン原子が水素原子及びハロゲン原子を含むアモルファスシリコン材料を主体にして形成されている。また、感光ドラム2の表面硬度は約2000kg/mmであり、更に1次帯電器10、転写前帯電器4、転写帯電器6、及び分離帯電器7がすべてコロナ帯電器であることから、感光ドラム2の耐久寿命としては30万枚以上を実現している。
【0023】また、感光ドラム2の内側にはドラムヒータ20が配設されており、ドラムヒータ20への通電をONすることによって感光ドラム2表面が加熱される(本実施の形態におけるドラムヒータ20への通電(ON/OFF)制御については後述する)。
【0024】次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0025】画像形成時には、感光ドラム2は駆動装置(不図示)の駆動により矢印方向(時計方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動され、帯電バイアスが印加された1次帯電器10により感光ドラム2表面を所定の極性、電位に帯電する。そして、帯電された感光ドラム2表面に、露光装置1から画像情報に応じた画像露光Lが付与されることにより、感光ドラム2表面の電位は画像露光Lされた部分の電位が低下して、入力される画像情報に応じた静電潜像が形成される。
【0026】そして、現像装置3により感光ドラム2の帯電極性と同極性に帯電したトナーを静電潜像に付着させてトナー像として可視像化する。そして、トナー像は転写前帯電器4によりトナー像の電荷極性をさらに強め、転写前露光ランプ5により感光ドラム2の画像域の電位を低下させた後に、所定のタイミングで搬送される用紙などの転写材14上に、転写バイアス(トナーと逆極性)が印加された転写帯電器6により転写される。
【0027】トナー像が転写された転写材14は、分離帯電バイアスが印加された分離帯電器7により感光ドラム2表面から分離され、搬送装置13により定着入り口ガイド12に案内されて定着器11に搬送される。定着器11に搬送された転写材14は、加熱、加熱されてトナー像が転写材14上に定着された後、外部に排出される。
【0028】一方、トナー像転写後の感光ドラム2表面に残留している転写残トナーはクリーニング装置8によって除去されて回収される。また、感光ドラム2表面の残留電荷は除電露光ランプ9で除去され、次の画像形成動作に備える。
【0029】次に、本実施の形態におけるドラムヒータ20への通電(ON/OFF)制御を、図3に示すブロック図を参照して説明する。
【0030】図3に示すように、感光ドラム2内の表面近傍の周縁にはドラムヒータ20が内蔵されている。ドラムヒータ20としては、本実施の形態では温度の立ち上りが速い面状ヒータを用いている。ドラムヒータ20の電気容量としては、一般には30〜100ワット程度のヒータを用いればよい。ドラムヒータ20は、ドラムヒータ20の電源スイッチ31を介して電源部(不図示)に電気的に接続されている。電源スイッチ31のON/OFFは制御部32によって制御される。
【0031】なお、感光ドラム2を速く均一に加熱するために、本実施の形態では内蔵ヒータ方式としているが、熱効率は低下するが外部ヒータであってもよい。
【0032】感光ドラム2の表面近傍には、感光ドラム2の表面温度を検知する温度センサ30が配置されており、また、画像形成装置内には、画像形成装置内の温度・湿度を検知する環境センサ33が配置されている。温度センサ30で検知した温度情報と、環境センサ33で検知した温度・湿度情報は制御部32に入力される。
【0033】温度センサ30としては、サーミスターや赤外線等を利用したセンサを用いることができる。なお、温度センサ30は、本実施の形態では感光ドラム2表面から1〜5mm程度離して設置するようにしたが、温度センサ30を感光ドラム2表面に接触させてよく、さらに感光ドラム2の内部に設けてもよい。
【0034】制御部32は、環境センサ33から入力される温度・湿度情報に基づいて絶対水分量を算出する。
【0035】そして、本実施の形態では、画像流れ対策として、感光ドラム2に内蔵されたドラムヒータ20の発熱によって感光ドラム2表面を所定温度T(40℃)に加熱すべく、制御部32からのスイッチ制御信号Sにより電源スイッチ31をON/OFFしてドラムヒータ20への通電を制御する。即ち、温度センサ30により感光ドラム2の表面温度を検知し、制御部32は温度センサ30からのスイッチ制御信号(表面温度信号)Sに基づいて、感光ドラム2表面が所定温度T(40℃)に保持されるように電源スイッチ31をON/OFF制御する。
【0036】そして、画像形成装置の主電源(不図示)がONされていて、画像形成動作時又はスタンバイ時には、制御部32は、環境センサ33からの温度・湿度情報に基づいて画像形成装置の使用環境における絶対水分量を算出し、算出した絶対水分量の値が予め設定している設定値より大きい場合は、温度センサ30で検知する感光ドラム2の表面温度が所定温度T(40℃)に保持されるよう、スイッチ制御信号Sによって電源スイッチ31をON/OFFしてドラムヒータ20への通電を制御する。
【0037】ところで、画像形成装置の主電源(不図示)がONの場合においては、定着器11からの熱や、画像形成動作中に発生する熱、さらにはクリーニング装置8による感光ドラム2との摺擦動作などにより、感光ドラム2表面はある程度加熱されているので、このような状況での低湿環境下においては画像流れの発生はない。
【0038】次に、本発明の実施の形態におけるドラムヒータ20に対する通電制御による効果を評価するために、画像形成装置の主電源(不図示)をONにした状態(スタンバイ状態のまま)でドラムヒータ20への通電をOFFし、連続5000枚の画像形成動作を行って3時間放置した後に、文字チャート(画像域の全面に文字を形成)とハーフトーンチャート(HTチャート:ベタ黒とベタ白の中間調)の画像を出力し、絶対水分量を変化させた場合における画像流れレベルを評価した。図4は、この評価結果である。なお、この評価において、○は画像流れが発生していないレベル、△は画像流れが少し発生したレベル、×は画像流れの発生したレベルである。
【0039】この評価結果から明らかなように、絶対水分量11gr/kg以下の環境においては、ドラムヒータ20を発熱して感光ドラム2表面を加熱しない状態でも、文字チャートとハーフトーンチャートに画像流れの発生は確認されなかった。
【0040】従って、本実施の形態では、絶対水分量が11gr/kg以上の場合にのみ、上記したドラムヒータ20に対して通電制御を行う。一方、絶対水分量が11gr/kg未満の場合は、温度センサ30による温度の検知結果によらず、ドラムヒータ20への通電をOFFし、ドラムヒータ20に対して通電制御を行わない。
【0041】また、画像形成装置の主電源(不図示)がOFFの場合は、定着器11からの熱や、画像形成動作中に発生する熱、さらにはクリーニング装置8による感光ドラム2との摺擦動作などによる画像形成装置内における昇温要因がないため、制御部32は、環境センサ33からの温度・湿度情報に関わらず、温度センサ30で検知する感光ドラム2の表面温度が所定温度T(40℃)に保持されるよう、スイッチ制御信号Sによって電源スイッチ31をON/OFFしてドラムヒータ20への通電を制御する。
【0042】このように本実施の形態では、画像形成装置の主電源(不図示)がONされていて、画像形成動作時又はスタンバイ時において、画像形成装置の使用環境における絶対水分量が予め設定した所定値より小さい場合には、ドラムヒータ20への通電をOFFし、ドラムヒータ20に対して通電制御を行わなくても画像流れの発生を防止することが可能となる。
【0043】よって、画像形成装置の使用環境における絶対水分量が予め設定した設定値より大きい場合には、ドラムヒータ20への通電制御による感光ドラム2の加熱で画像流れの発生を防止するとともに、画像形成装置の使用環境における絶対水分量が予め設定した設定値より小さい場合には、ドラムヒータ20への通電をOFFにしてドラムヒータ20に対する消費電力の無駄をなくすことができる。上記した本実施の形態の場合においては、約15W・h/hの省エネが実現できた。
【0044】また、本実施の形態では、図4に示した評価結果に基づいて絶対水分量が11gr/kg未満の場合は、温度センサ30による温度の検知結果によらず、ドラムヒータ20への通電をOFFし、ドラムヒータ20に対して通電制御を行わない構成としたが、この場合における絶対水分量の設定値は、画像形成装置の構成や転写材の種類などに応じて任意の値に設定することができる。
【0045】〈実施の形態2〉本実施の形態においても、図1に示した実施の形態1における画像形成装置と、図3に示した実施の形態1におけるドラムヒータへの通電制御系を有しており、実施の形態1と同様のドラムヒータ20への通電制御を行う。
【0046】実施の形態1では、環境センサ33からの温度・湿度情報に基づいて絶対水分量を算出し、その算出結果に基づいてドラムヒータ20への通電制御を行うことによって、ドラムヒータ20に対する消費電力が削減できた。
【0047】ところで、画像形成装置の主電源(不図示)のON/OFFに関わらず、ドラムヒータ20への通電を完全にOFFした場合、感光ドラム2の表面温度は、画像形成装置内の昇温や設置場所の温度・湿度環境の変化により一定にならない。このため、感光ドラム2の温度特性により帯電能が変化してしまうため、目標とする画像濃度を満たせない問題が発生する。
【0048】そこで本実施の形態では、実施の形態1で述べたドラムヒータ20への通電制御を行う際に、画像形成装置の主電源(不図示)がON時で、かつドラムヒータ20への通電がOFFされた時に、通常1時間間隔で実行していた電位制御(目標の帯電電位を得るために、電位センサ21からの検知情報に基づいて1次帯電器10の出力を調整する制御)を短い間隔、例えば20分おきに実行するようにした。
【0049】このように本実施の形態では、実施の形態1で得られる効果以外に、画像形成装置の主電源(不図示)がON時で、ドラムヒータ20への通電がOFF時での感光ドラム2の帯電能のばらつきによる、画像不良の発生を防止することができる。
【0050】〈実施の形態3〉本実施の形態においても、図1に示した実施の形態1における画像形成装置と、図3に示した実施の形態1におけるドラムヒータへの通電制御系を有しており、実施の形態1と同様のドラムヒータ20への通電制御を行う。
【0051】実施の形態2では、実施の形態1で述べたドラムヒータ20への通電制御を行う際に、画像形成装置の主電源(不図示)がON時で、かつドラムヒータ20への通電がOFFされた時に、通常1時間間隔で実行していた電位制御を20分おきに実行することで、画像形成装置の主電源(不図示)がON時で、ドラムヒータ20への通電がOFF時での感光ドラム2の帯電能のばらつきによる、画像不良の発生を防止するようにした。
【0052】本実施の形態では、さらに転写材(用紙)14の感光ドラム2と転写帯電器6間の転写ニップ部への通紙状況(用紙の温度)によっても、感光ドラム2の温度が変化することを踏まえて電位制御の実行間隔を設定するようにした。例えば、転写材(用紙)14の両面に画像形成を行う両面画像形成時には、定着器11を通過して加熱されている転写材(用紙)14が再度転写ニップ部に搬送されて感光ドラム2に接するため、感光ドラム2表面の温度上昇が大きい。
【0053】従って、実施の形態1で述べたドラムヒータ20への通電制御を行う際に、画像形成装置の主電源(不図示)がON時で、かつドラムヒータ20への通電がOFFされた時において、両面画像形成時が実行された場合には、電位制御を実施の形態2の場合よりもさらに短い間隔、例えば5分おきに実行するようにした。よって、電位制御は画像形成動作の途中においても実行される。
【0054】このように本実施の形態では、実施の形態1、2で得られる効果以外に、画像形成装置の主電源(不図示)がON時で、ドラムヒータ20への通電がOFF時に、両面画像形成時を行った場合でも、感光ドラム2の帯電能のばらつきによる、画像不良の発生を防止することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画像形成装置の電源がオン時には、環境検知手段からの環境検知情報に基づいて算出した絶対水分量が予め設定した設定値未満の場合には、加熱手段への通電をオフにするよう制御し、絶対水分量が予め設定した設定値以上の場合には、温度検知手段からの温度検知情報に基づいて感光体表面を予め設定した所定温度に保持するように加熱手段への通電を制御することにより、加熱手段への通電制御による感光体の加熱によって画像流れの発生を防止するとともに、消費電力の無駄をなくすことができる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
【出願日】 平成14年4月23日(2002.4.23)
【代理人】 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫 (外2名)
【公開番号】 特開2003−316238(P2003−316238A)
【公開日】 平成15年11月7日(2003.11.7)
【出願番号】 特願2002−121212(P2002−121212)