トップ :: G 物理学 :: G03 写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ




【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】庄司 勝志
【住所又は居所】京都府京都市伏見区竹田向代町136番地 村田機械株式会社本社工場内

【要約】 【課題】装置前面に操作部や給紙カセット装着部を備え、装置の一方の側面に電装基板を装着する制御箱を備えた画像形成装置の場合でも、装置本体の前面側からの作業により、電装部品や電装基板を調整あるいは交換可能とする画像形成装置を提供することである。

【解決手段】装置本体の側面に装着される制御箱を回動自在に構成し、制御箱内に装着される電装基板が装置前面部を向くように構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装置前面部に操作部や給紙カセット装着部を備え、装置の一方の側面に、電装基板を装着する制御箱を備えた画像形成装置において、前記制御箱の向きを変更自在に構成し、前記電装基板を脱着容易に構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 装置本体の側面に配設された前記制御箱の向きを変更する際に、前記制御箱の後部側が回動して装置前面部を向くように構成したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】 前記制御箱の装置前面側にヒンジ部材を設け、装置後部側に係止部材を設けて、前記制御箱を装置本体から接離自在に構成し、前記制御箱の装置後部側を回動して装置前面部を向くように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】 前記電装基板に装着される電装部品は、装置本体の電源部と接続自在なコネクタを有する構成であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に係り、さらに詳しくは、装置前面部に操作部や給紙カセット装着部を備え、側面に電装基板を装着する制御箱を備えた画像形成装置において、電装基板を交換したり、電装部品を交換する際に、装置前面から作業可能とする画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置は、装置本体の前面部に操作部や給紙カセット装着部を配設して、正面から種々の操作が可能に構成されている。そのために装置制御用の電装基板は、装置本体の後部や側部に配設された制御箱内にネジ止めされて構成されている。そのために、前記電装基板を交換する際には、装置本体を回転させ、制御箱を正面に移動して作業する必要があった。
【0003】さらに、画像形成装置を壁際に設置したい場合でも、電装基板が壁側にくる場合があり、電装基板や電装部品を交換する際には、前記画像形成装置を移動して交換作業を行う場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、電装基板や電装部品を交換する際に、電装部を作業者の正面部に位置させて作業しなければならないとなると、そのような保守点検や部品交換の作業は、重たい装置を移動させて、オフィスのスペースを大きく採って行わねばならず大変不便である。
【0005】本発明の目的は、装置前面部に操作部や給紙カセット装着部を備え、装置の一方の側面に、電装基板を装着する制御箱を備えた画像形成装置であっても、設置された画像形成装置の前面である正面側から、電装部品や電装基板を調整あるいは交換可能とする画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、装置前面部に操作部や給紙カセット装着部を備え、装置の一方の側面に電装基板を装着する制御箱を備えた画像形成装置において、前記制御箱の向きを変更自在に構成し、前記電装基板を脱着容易に構成したことを特徴としている。
【0007】上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、装置本体の側面に配設されている制御箱を、作業容易な向きに変更することで、装置本体正面部から作業することが可能となり、わざわざ装置本体を横に向けることなく、部品調整や交換作業を装置前面部から行うことが可能な画像形成装置を得ることができる。
【0008】請求項2に係る発明は、装置本体の側面に配設された前記制御箱を回動する際に、前記制御箱の後部側が回動して装置前面部を向くように構成したことを特徴としている。
【0009】上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、制御箱の後部側が回動して装置前面部(正面)を向くことになり、制御箱内に装着されている電装基板等を正面から操作可能となる。
【0010】請求項3に係る発明は、前記制御箱の装置前面側にヒンジ部材を設け、装置後部側に係止部材を設けて、前記制御箱を装置本体から接離自在に構成し、前記制御箱の装置後部側を回動して装置前面部を向くように構成したことを特徴としている。
【0011】上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、装置本体前面部側に設けられたヒンジを回動中心とし、装置本体後部側の係止部材を離脱させて、装置本体後部側を回動させることで制御箱を回動し、制御箱内の電装部品や電装基板を装置本体前面から操作可能となる画像形成装置を得ることができる。
【0012】請求項4に係る発明は、前記電装基板に装着される電装部品は、装置本体の電源部と接続自在なコネクタを有する構成であることを特徴としている。上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、装置本体を移動させずに、装置正面からの作業により、制御箱を回動するだけで、制御箱が装置正面側を向くので、装置正面側から電装部品や電装基板を交換することが可能な画像形成装置を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、図1から図3に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明に係る画像形成装置の全体を示す斜視図である。図2は本発明の実施例に係る電装部および制御箱を示し、(a)は全体を示す斜視図であり、(b)は平面図である。図3は本発明に係る画像形成装置の内部を示す全体断面図である。
【0015】図3により本発明の実施例に係る画像形成装置について説明する。画像形成装置Aは、現像ユニット10、ドラムユニット20、定着ユニット30等の各ユニットを備えており、特に現像ユニット10とドラムユニット20とはプロセスユニットとして一体的に着脱自在に構成されている。画像形成装置Aの本体下部には記録用紙Pを収納する用紙収納部60が配設されている。前記記録装置Aの本体上部にはADF(自動原稿搬送装置)40が配設されており、画像の読取と記録との両方が行える、ファックス機能とコピー機能を有する装置である。記録用紙Pに画像を記録するには、分離給送手段により記録用紙Pを1枚ピックアップし、現像ユニット10方向へ搬送して、ドラムユニット20で画像を転写し、定着ユニット30で定着して、画像が記録された記録用紙PをB方向へ搬送し排紙部50へ送り出す構成である。
【0016】図1に示すように、画像形成装置Aは操作パネルが配設されている操作部D側が装置前面部に配設されていて、装置正面Fから操作可能となっている。給紙カセットCも正面Fから装着可能に配設されている。また、電装部品が装着される電装部3は装置本体A’の側部に配設されている。前記電装部3には、電装基板1を装着する制御箱2がヒンジ部材4を支点にして回動自在となるように構成されている。
【0017】画像形成装置Aには、画像信号の処理や画像形成手段の制御を行うための制御プログラムが備えられている。制御プログラムを変更することによって画像形成装置の画像信号の処理やその他の機能を変更することが可能である。つまり、制御プログラムの変更によって、装置の性能向上、言語の違いに対する適応、種々のネットワークシステムに対する適応等を可能にしている。これらの制御プログラムは、電子的書換可能な記憶手段であるフラッシュメモリに記憶させている。このフラッシュメモリの内容を変更するか、あるいはフラッシュメモリ自体を交換することで制御プログラムを変更するように構成されている。そのために、これらのフラッシュメモリを装置本体A’の外部から操作可能にするために、制御箱2内に電装部品として装備している。
【0018】図2により制御箱2の構成について詳細に説明する。ヒンジ部材4は制御箱2の装置正面側端部の上下2箇所に装着された蝶番であって、該蝶番の他の一端が電装部3内側に固着されている。そのために、制御箱2は、電装部3からヒンジ部材4を回転支点として、制御箱2の後部側が装置正面側に回動する構成とされている。その際の操作のために、制御箱2のヒンジ部材4の装着されていない他端部に、把手5が装着されている。つまり、把手5を把持して操作することで、制御箱2の後部側を回動させて装置正面を向くようにすることができる。
【0019】また、制御箱2を電装部3に固定する係止部材として、制御箱2の後部に磁石2aを配設した。これは、制御箱2を電装部3内に押込んだ時に、金属板材から構成される電装部3に、磁力により前記制御箱2を係止するものである。しかし、この固定方法は磁石以外の方法でもよく、板バネ材を利用した他の機械的手段を採用してもよい。
【0020】磁石2aを利用して制御箱2を固着するように構成したので、把手5を持ち、磁力に抗する分だけ少し引っ張ると、制御箱2を回動させて、外側に引き出すことができる。また、電装部3の開口部を被覆するカバー6を、該カバー6の上端部に設けられた係止部6aを、電装部3の溝穴3aに嵌入して装着する構成とした。このために、カバー6を少し持ち上げて、係止部6aを溝穴3aから飛び出させることで、カバー6を取り外すことができる。勿論、この作業動作は装置本体A’の正面から行うことが可能である。
【0021】上記のように、制御箱2を外側に回動させるには、装置本体A’の正面から片手でカバー6を取り外した後に、把手5を片手で引っ張ってやればよく、ネジ等の工具を使用する必要もない。
【0022】制御箱2には電装基板1がネジ1dにて止着されている。制御箱2を外側に回動して、ネジ1dを外せば電装基板1を取り外すことができる。ネジ1dは手で操作できる蝶ネジを使用すれば、ドライバーなしで手だけで電装基板1を脱着することができる。また、制御箱2側にバネ材を鼓状に形成し、電装基盤1には装着用の孔を設けるとワンタッチで着脱自在な構成とすることができる。
【0023】画像形成装置Aの装置本体A’と電装基板1との電気的接続は、本体電源部側ハーネス7aと基板側ハーネス1aとを、本体側コネクタ7bと基板側コネクタ1bとで接続して行うように構成した。そのために、コネクタ1b,7bの接続を解除すると、電装基板1はフリーとなり取り外し自在となる。また、制御箱2を回動して外に引き出すので、電装基板1全部を取り外すのではなく、電装基板1に装着されている電装部品1cのみを交換することも簡単に行える。コネクタ同士の接続は、ヒンジ部材4の近辺に位置させることが肝要である。このように構成すると制御箱2を回動しても、ハーネス1a,7aには伸縮の負担がかからず、電装部品に負荷がかかることがない。
【0024】制御箱2の回動方向は、装置手前側を回動中心として、装置後部側が回動する構成であって、図1に示す矢印E方向に開くものである。このために、前記制御箱2内に装着されている電装基板1が正面を向くことになり、カバー6を外すと、電装基板1の交換作業が容易に行える構成となる。
【0025】もちろん、制御箱2の向きの変更は、上記に限らず、装置後部側を回動軸として装置手前側が開く構成としたり、上側が下側を回動軸として開く構成とすることも可能である。しかし、制御箱2の内部に装着された電装部品1cや電装基板1を正面側に引き出すことが可能となる、装置後部側を手前側に回動させる本方法が、電装部品等のメンテナンス作業に好適である。
【0026】上記に示すように、電装部品1cや電装基板1の交換作業も装置本体A’の正面から行うことが可能であって、従来装置のように、画像記録装置本体を移動させて、電装部3を作業者の正面に持ってくる必要がない。そのために、コンパクトに設計された画像記録装置Aを設置する場所の選定に制限がなくなり、部品交換やメンテナンスのために人が入る場所を予め設けておく等も考慮する必要がなく、事務所等に画像形成装置Aを設置する際に、スペースを有効に使用することができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、装置前面部に操作部や給紙カセット装着部を備え、装置の一方の側面に、電装基板を装着する制御箱を備えた画像形成装置において、前記制御箱の向きを変更自在に構成し、前記電装基板を脱着容易に構成したので、装置本体の側面に配設されている制御箱を、作業容易な向きに変更することで、装置本体正面部から作業することが可能となる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、装置本体の側面に配設された前記制御箱の向きを変更する際に、前記制御箱の後部側が回動して装置前面部を向くように構成したので、装置本体の側面に装着されている電装基板を装置前面部から操作可能となり、わざわざ装置本体を横に向けることなく、部品調整や交換作業を装置前面部から行うことが可能な画像形成装置を得ることができる。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、前記制御箱の装置前面側にヒンジ部材を設け、装置後部側に係止部材を設けて、前記制御箱を装置本体から接離自在に構成し、前記制御箱の装置後部側を回動して装置前面部を向くように構成したので、装置本体前面部側(正面部側)を回動中心とし、装置本体後部側を回動さすことで制御箱を回動し、制御箱内の電装部品や電装基板を装置本体前面から操作可能となる画像形成装置を得ることができる。
【0030】請求項4に係る発明によれば、前記電装基板に装着される電装部品は、装置本体の電源部と接続自在なコネクタを有する構成であるとしたので、装置本体を移動させずに、装置正面からの作業により、制御箱を回動するだけで、電装部品や電装基板を交換することが可能な画像形成装置を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
【住所又は居所】京都府京都市南区吉祥院南落合町3番地
【出願日】 平成14年4月25日(2002.4.25)
【代理人】 【識別番号】100085291
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 実 (外1名)
【公開番号】 特開2003−316232(P2003−316232A)
【公開日】 平成15年11月7日(2003.11.7)
【出願番号】 特願2002−124200(P2002−124200)