| 【発明の名称】 |
画像形成装置、消耗品及び現像剤供給容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】西谷 仁志 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、電気的な検知デバイスを追加することなく、トナーカートリッジ等の消耗品の新品と旧品の識別を行い、新品が装着された後に印刷した用紙のサイズや枚数、画像濃度、等の情報を累積することによって消耗品の寿命を推定することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】トナーカートリッジ1の攪拌軸2の回転速度を検知するためのエンコーダ15と、パルス発生手段となる透過型フォトセンサ16と、新品のトナーカートリッジ1が装着されたときに一定時間Tだけ作用するパルス停止手段となるレバー部材17を設けて、該レバー部材17の作用によってモータ14の回転が開始しても直ちには透過型フォトセンサ16からパルスが検出されず、一定時間T経過後にパルスが検知された場合には装着されているトナーカートリッジ1が新品であると認識し、モータ14の回転が開始して直ちにパルスが検知された場合には装着されているトナーカートリッジ1が旧品であると識別する消耗品認識手段6を設けて構成したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 寿命により新品に交換して使用され、且つ少なくとも1つの回転駆動軸を有する消耗品を着脱可能な画像形成装置であって、前記消耗品の回転駆動軸を回転駆動し得る駆動源と、前記駆動源の回転速度に比例した回転速度で回転可能なエンコーダと、前記エンコーダの回転速度に比例した数のパルスを発生可能なパルス発生手段と、前記駆動源が回転しても前記パルス発生手段がパルスを発生しないようにすることが可能なパルス停止手段と、前記パルス発生手段が発生するパルスを検知可能で、前記駆動源の回転が開始しても直ちにはパルスが検知されず一定時間経過後にパルスが検知された場合には装着されている前記消耗品が新品であると認識し、前記駆動源の回転が開始して直ちにパルスが検知された場合には装着されている前記消耗品が使用途中の旧品であると認識する消耗品認識手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記パルス停止手段は、前記画像形成装置本体に動作可能に支持され、前記駆動源から前記消耗品の回転駆動軸までの回転駆動を伝達する伝達ギアの中の少なくとも1つを回転可能に支持する可動部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記パルス停止手段は、前記画像形成装置本体に動作可能に支持され、前記パルス発生手段が前記エンコーダの回転を検知出来ない状態にすることが可能なマスク部が形成された可動部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項4】 前記パルス停止手段は、前記画像形成装置本体に動作可能に支持され、前記エンコーダの回転を停止可能なエンコーダ停止部が形成された可動部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項5】 前記駆動源は、直流ブラシモータであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記パルス発生手段は、発光素子と受光素子とを備え、前記エンコーダの回転速度に比例した数のパルスを発生可能な光学式センサを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 【請求項7】 前記エンコーダは、円形の薄板の径方向にスリットを設けた円盤状部材を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 【請求項8】 前記消耗品認識手段による消耗品認識は、前記駆動源の回転が開始して一定時間経過後にもパルスが検知されない場合には前記消耗品が画像形成装置本体に装着されていないと認識することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置に着脱可能な消耗品であって、前記消耗品本体に対して所定の回動開始位置から回動終了位置まで回動可能に支持され、且つ一部にギア部が形成され、該消耗品が落下・振動を受けても自重よる慣性力では回動不可能な程度の外力が作用しており、その外力に抗した別の外力が作用すれば前記回動開始位置から前記回動終了位置に到達するまで回動可能な回動部材と、前記消耗品本体に設けられ、前記回動部材の前記回動終了位置において該回動部材を回動不可能に係止する回動部材係止手段と、を有することを特徴とする消耗品。 【請求項10】 少なくとも1つの回転駆動軸と、画像形成装置に設けられた前記回転駆動軸を駆動し得る駆動源の回転速度に比例した回転速度で回転可能なエンコーダと、を有する現像剤供給容器であって、前記エンコーダの回転速度に比例した数のパルスを発生可能なパルス発生手段と、前記パルス発生手段が発生するパルスを検知可能で、前記駆動源の回転が開始しても直ちにはパルスが検知されず一定時間経過後にパルスが検知された場合には装着されている前記現像剤供給容器が新品であると認識し、前記駆動源の回転が開始して直ちにパルスが検知された場合には装着されている前記現像剤供給容器が使用途中の旧品であると認識する認識手段が設けられた画像形成装置に着脱可能であることを特徴とする現像剤供給容器。 【請求項11】 前記駆動源が回転しても前記パルス発生手段がパルスを発生しないようにすることが可能なパルス停止手段を有することを特徴とする請求項10に記載の現像剤供給容器。 【請求項12】 前記パルス停止手段は、前記画像形成装置本体に動作可能に支持され、前記駆動源から前記消耗品の回転駆動軸までの回転駆動を伝達する伝達ギアの中の少なくとも1つを回転可能に支持する可動部材であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の現像剤供給容器。 【請求項13】 前記パルス停止手段は、前記画像形成装置本体に動作可能に支持され、前記パルス発生手段が前記エンコーダの回転を検知出来ない状態にすることが可能なマスク部が形成された可動部材であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の現像剤供給容器。 【請求項14】 前記パルス停止手段は、前記画像形成装置本体に動作可能に支持され、前記エンコーダの回転を停止可能なエンコーダ停止部が形成された可動部材であることを特徴とする請求項10またはは請求項11に記載の現像剤供給容器【請求項15】 前記エンコーダは、円形の薄板の径方向にスリットを設けた円盤状部材を有することを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の現像剤供給容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に装備される消耗品、現像剤供給容器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の画像形成装置に着脱可能な消耗品であるトナーカートリッジの構成について図11及び図12を用いて説明する。図11はトナーカートリッジを示した図であって図11(a)はトナーカートリッジ単体の構成図、図11(b)はそれを画像形成装置本体に装着した状態の構成図である。 【0003】図11(a)において、301はトナー(またはトナーとキャリアが混合された現像剤)が充填されたトナーカートリッジであり、301aはトナー供給口である。302は撹拌軸であり、該撹拌軸302にはトナーカートリッジ301の内部に羽根状の撹拌部材302aが設けられており、撹拌軸302が回転することによってトナーカートリッジ301内のトナーがかたまることなく撹拌される。 【0004】それと同時にトナーはトナー供給口301a付近に集められ、該トナー供給口301aから画像形成装置5本体に供給すべきトナーが掻き出され、図示しないトナー搬送手段によって、画像形成装置5本体内の現像器へ搬送される。 【0005】図11(b)において、311は画像形成装置5本体側でトナーカートリッジ301の撹拌軸302と同軸上に軸支された駆動ギアであり、該撹拌軸302の端部に形成された係合部302bに噛み合うことによって駆動ギア311から撹拌軸302に回転駆動力が伝達され、該撹拌軸302を回転させる。 【0006】312,313は駆動源となるモータ314の出力ギア314aに噛合され、駆動ギア311に駆動を伝達する伝達ギアであり、315は円盤にスリットが形成され、ギア部315aが伝達ギア313と噛み合あって回転するエンコーダ315である。 【0007】また、316は発光部と受光部との間を通過したエンコーダ315のスリットの数だけパルスを発生するパルス発生手段となる透過型フォトセンサである。 【0008】画像形成装置の紙送り駆動に使用されるモータは回転の等速性に高い精度が要求されるため回転速度のばらつきが1%以下のステッピングモータやサーボ制御されたDC(直流)ブラシレスモータが使用されることが一般的である。 【0009】しかし、トナーカートリッジ301のトナーの撹拌駆動は20%程度の速度ばらつきが許容出来ることから前述の高精度モータよりも小型・省電力で安価なDCブラシモータが使用されることも多いが、負荷条件によって回転速度が変動するDCブラシモータだけでは回転量がまったく保証出来ない。 【0010】このため、DCブラシモータを使用する場合には、図11(b)に示すように駆動伝達ギア列の中の一箇所にエンコーダ315を設け、そのスリットを透過型フォトセンサ316の発光部と受光部との間を通過させることによってモータ314及び伝達ギア312,313等のギア列の回転数に比例した数のパルスを発生させ、現在の回転速度を検知可能にした構成をとることが一般的である。 【0011】画像形成装置5本体内の現像器がトナーの不足を検知し、トナーの供給が必要となったときに図示しない制御回路がモータ314に電圧を印加する。モータ314が回転するとギア列に駆動が伝達され、伝達ギア312,313及び駆動ギア311を介して撹拌軸302が回転することによって適量のトナーがトナー供給口301aから供給され、図示しないトナー搬送手段を経由して現像器へ供給される。 【0012】このとき伝達ギア313を介してエンコーダ315が回転し、透過型フォトセンサ316が発生するパルスを検知することによって現在の回転数が検知される。この回転数の情報はモータ314に電圧を印加する時間の制御、モータ314に印加する電圧の制御、PWM制御(パルス幅制御)する場合はそのパルス幅の設定、トナーの消費量の予測等に利用される。 【0013】画像形成装置に使用される消耗品は、例えば、トナーカートリッジ301であれば供給するべきトナーが容器内に無くなってしまった時、例えば、プロセスカートリッジであれば現像剤が耐久劣化した時、例えば、廃トナー容器であれば容器内が廃トナーで一杯になった時に交換するべき寿命に到達する。 【0014】画像形成装置では、これ等の消耗品が寿命に到達したことを検知してユーザに交換を促す機能をもつことが一般的である。寿命に到達したことを検知する方法としてはトナーの有無やトナーの紛面を検知する電気的なセンサを設ける方法が様々な形態で実用化されているが、電気的なセンサを設けることは装置が複雑化し高価になってしまうという問題点がある。 【0015】このため、電気的なセンサを設けることなく消耗品の寿命を検知する方法として、新品の消耗品が装着されたことを認識し、その後に画像形成装置が印刷した用紙のサイズや枚数、画像濃度、ジャムの発生回数等の情報を累積することによって消耗品の寿命を推定する方法があり、これも様々な形態で実用化されている。 【0016】例えば、消耗品側に電気的なメモリを持たせて、それに情報を書き込むことが考えられるが半導体メモリは非常に高価であることから消耗品が高価になり、ランニングコストが高くなるという問題がある。 【0017】そこで、電気的なメモリを使用せずに新品の消耗品が装着されたことを認識する方法も様々な形態が実用化されおり、図12にその一例を示す。図12(a)は新品の消耗品401が初めて画像形成装置5本体に装着される過程を示す図、図12(b)は新品の消耗品401が初めて画像形成装置5本体に装着された状態を示す図、図12(c)は使用途中の消耗品401が始めて画像形成装置5本体から抜き取られる過程を示す図、図12(d)は使用途中の消耗品401が一度抜き取られて再び画像形成装置5本体に装着された状態を示す図である。 【0018】図12において401は画像形成装置5本体に着脱可能な消耗品であり、402は消耗品401本体に設けられた回動軸402aを中心に回動自在に構成された回動部材である。また、403は消耗品401本体に設けられた回動部材402を係止して固定し得る固定爪であり、404は画像形成装置5本体に設けられたマイクロスイッチである。 【0019】図12(a)に示すように、新品の消耗品401では回動部材402が回動軸402aよりも図12(a)の右側に配置された状態で画像形成装置5本体に装着され、図12(b)に示すように、回動部材402がマイクロスイッチ404を押す。このことで画像形成装置5本体は新品の消耗品401が装着されたことを認識し、その時点を消耗品401の寿命をカウントする起点とする。 【0020】また、この消耗品401が寿命に達する前に一度取り出された場合は図12(c)に示すように、画像形成装置5本体の窪み部5aにおいて回動部材402が回動軸402aを中心に図12(c)の時計回り方向に回動し、該窪み部5aの右側に設けられた突出部5bにより回動部材402が押圧されて固定爪403に係止されて該回動部材402が回動軸402aよりも図12(c)の左側に配置されて固定される構成になっており、この状態で消耗品401を再度画像形成装置5本体へ装着しても、図12(d)に示すように回動部材402がマイクロスイッチ404を押さないため新品の消耗品401ではなく旧品の消耗品401が装着されたと判断し、消耗品401の寿命のカウント値をリセットすることなく継続して加算する。 【0021】このように、消耗品401を画像形成装置5本体に対して一度装着/脱離することで消耗品401の形状を変化させることによって、その形状を電気的なセンサやスイッチ等の検知デバイスで検知すれば電気的なメモリを使用することなく消耗品401の新品と旧品の識別をすることが可能になり、画像形成装置5に消耗品401の寿命予測機能を持たせることが出来る。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の図12に示す消耗品401の新旧検知機構は電気的なセンサでトナーの有無や紛面を検知する方法や、消耗品401に電気的なメモリを設ける方法よりは簡素で安価なものの電気的なセンサやスイッチ等の検知デバイスが必要であることに変わりはなく、その分は装置が複雑で高価となるという問題がある。特にカラー画像形成装置のトナーカートリッジの場合は4色分の検知デバイスが必要となるため一層問題は大きくなる。 【0023】本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、画像形成装置に着脱可能に装備される消耗品の新旧検知機構を簡素化することが出来る画像形成装置、消耗品及び現像剤カートリッジを提供せんとするものである。 【0024】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、寿命により新品に交換して使用され、且つ少なくとも1つの回転駆動軸を有する消耗品を着脱可能な画像形成装置であって、前記消耗品の回転駆動軸を回転駆動し得る駆動源と、前記駆動源の回転速度に比例した回転速度で回転可能なエンコーダと、前記エンコーダの回転速度に比例した数のパルスを発生可能なパルス発生手段と、前記駆動源が回転しても前記パルス発生手段がパルスを発生しないようにすることが可能なパルス停止手段と、前記パルス発生手段が発生するパルスを検知可能で、前記駆動源の回転が開始しても直ちにはパルスが検知されず一定時間経過後にパルスが検知された場合には装着されている前記消耗品が新品であると認識し、前記駆動源の回転が開始して直ちにパルスが検知された場合には装着されている前記消耗品が使用途中の旧品であると認識する消耗品認識手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。 【0025】本発明は、上述の如く構成したので、パルス停止手段により駆動源が回転してもパルス発生手段が一定時間だけパルスを発生しないことによって、新品の消耗品の場合には駆動源の回転が開始しても直ちにはパルスが発生せず、旧品の消耗品の場合には駆動源の回転が開始して直ちにパルスが発生するという違いで消耗品の新旧検知を行うことが出来る。 【0026】これにより、消耗品の新旧検知のために電気的な検知デバイスを追加する必要がなく、簡素で安価な構成で消耗品の寿命検知機能をもった画像形成装置を実現出来る。 【0027】 【発明の実施の形態】図により本発明に係る画像形成装置、消耗品及び現像剤カートリッジの一例として電子写真方式のフルカラー画像形成装置に適用した場合の一実施形態を具体的に説明する。図1(a),(b)は本発明に係る画像形成装置の構成を示す平面図及び側面図、図2(a),(b)は本発明に係る現像剤カートリッジの第1実施形態の構成を示し、(a)は新品の現像剤カートリッジ、(b)は旧品の現像剤カートリッジを示す斜視説明図、図2(c)は画像形成装置に現像剤カートリッジを装着した様子を示す斜視説明図である。 【0028】また、図3(a),(b)は第1実施形態の画像形成装置と現像剤カートリッジの動作を説明する図、図4は本発明に係る画像形成装置において消耗品の新旧認識方法を説明するブロック図、図5は本発明に係る画像形成装置において消耗品の新旧認識方法を説明するパルスの出力図である。 【0029】先ず、図1〜図5を用いて本発明に係る画像形成装置、消耗品及び現像剤カートリッジの第1実施形態の構成について説明する。図1は電子写真方式によるトナー補給型フルカラー画像形成装置の概略図である。図1において、5は画像形成装置であり、501は積載された転写材となる用紙を分離・給送する転写材給送手段である。 【0030】また、502は用紙の先端を検知し、画像信号に同期させて用紙を搬送するレジストローラ対であり、503は用紙を貼り付けて搬送する転写ベルトである。1はイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBの4色のトナー(またはトナーとキャリアが混合された現像剤)が充填された現像剤カートリッジとなるトナーカートリッジである。 【0031】また、505はトナーカートリッジ1からトナーを必要量搬送するトナー搬送手段である搬送スクリューであり、506は像担持体となる感光体ドラムや現像器等を含むプロセスカートリッジである。 【0032】また、507は感光体ドラムへ潜像を形成するための露光手段であり、508は逆バイアス電圧を印加することによってトナー画像を用紙へ転写する転写手段である。また、510は加熱・加圧することによって用紙上のトナー画像を永久定着させる定着器である。 【0033】このように電子写真方式では、感光体ドラム上の静電潜像を現像器で可視化し、そのトナー画像を転写ベルト503上に貼り付いた用紙の裏に設けられた転写手段508に逆バイアス電圧を印加することによって用紙上に転写することにより用紙の表面にトナー画像を形成している。 【0034】図2は本発明に係る現像剤カートリッジとなるトナーカートリッジと画像形成装置の第1実施形態の構成を示し、図2(a),(b)はトナーカートリッジ1単体の図、図2(c)はトナーカートリッジ1を画像形成装置5本体に装着した状態の図である。 【0035】図2において、1は画像形成装置5に着脱可能に装備される消耗品の一例としてトナー(またはトナーとキャリアが混合された現像剤)が充填されたトナーカートリッジであり、該トナーカートリッジ1は寿命により新品に交換して使用される。 【0036】1aはトナーカートリッジ1に収容された現像剤となるトナーを画像形成装置5の現像器に供給するためのトナー供給口であり、攪拌部材2aにより攪拌搬送されたトナーが該トナー供給口1aから図1(b)に示す搬送スクリュー505により搬送されて画像形成装置5の現像器に供給される。 【0037】2は消耗品であるトナーカートリッジ1に設けられた回転駆動軸となる撹拌軸であり、2aは攪拌軸2に設けられた撹拌部材である。11は画像形成装置5本体側に撹拌軸2と同軸上に軸支された駆動ギアであり、12,13は駆動ギア11に駆動を伝達するための伝達ギアである。 【0038】駆動ギア11は撹拌軸2の端部に形成された係合部2bに噛み合うことによって駆動ギア11から撹拌軸2に回転駆動力が伝達され、該撹拌軸302を回転させる。 【0039】また、14は駆動ギア11と伝達ギア12,13との駆動源となるモータであり、本実施形態では、モータ14としてDC(直流)ブラシモータを採用している。モータ14の出力ギア14aに伝達ギア13が噛合されており、該モータ14が回転駆動されると出力ギア14a、伝達ギア13,12、駆動ギア11を介して消耗品であるトナーカートリッジ1の回転駆動軸となる攪拌軸2を回転駆動し、攪拌部材2aによりトナーカートリッジ1内に収容されたトナーが搬送・攪拌される。 【0040】15は円形の薄板の径方向にスリットが形成された円盤状部材を有し、ギア部15aが駆動ギア11と噛み合あって回転するエンコーダであり、該エンコーダ15は駆動源となるモータ14の回転速度に比例した回転速度で回転可能に構成されている。 【0041】16は発光素子を有する発光部と、受光素子を有する受光部との間を通過したエンコーダ15のスリットの数だけパルスを発生するパルス発生手段であって光学式センサとなる透過型フォトセンサであり、該透過型フォトセンサ16はエンコーダ15の回転速度に比例した数のパルスを発生することが出来る。 【0042】3はトナーカートリッジ1に設けられた略扇形の回動部材であり、回動中心3aを中心に図2及び図3に示す回動開始位置Aから回動終了位置Bまで回動可能に支持されており、扇形の外周部にギア部3bが設けられ、回動部材3の回転方向端部に爪部3cが形成されている。 【0043】また、回動部材3にはトナーカートリッジ1が落下・振動を受けても該回動部材3の自重による慣性力では回動不可能な程度の例えば摩擦力等のような外力が作用しており、その外力に抗した別の外力が更に作用しなければ回動しない構成になっている。そして、摩擦力等のような外力に抗した別の外力が作用すれば回動部材3は回動開始位置Aから回動終了位置Bに到達するまで回動可能に構成されている。 【0044】また、トナーカートリッジ1には、回動部材3の回動終了位置Bにおいて該回動部材3を回動不可能に係止する回動部材係止手段となる係止爪4が設けられている。 【0045】尚、図2では説明のために便宜的に回動部材3が露出した状態を示しているが実際にはユーザが誤って触れることがないように枠体で覆われており回動部材3に直接指等が触れないように取り付けられている。 【0046】新品の現像剤カートリッジとなるトナーカートリッジ1の回動部材3は図2(a)に示すように回動開始位置Aに保持した状態に取り付けられて製造され、その状態でユーザは使用を開始する。 【0047】回動部材3を係止する係止爪4は、何らかの外力の作用によって回動部材3が図2(b)に示す回動終了位置Bまで到達すると、該回動部材3の回転方向端部に設けられた爪部3cと係合することによって回動部材3を回動不可能にする作用があり、この作用により一度、回動終了位置Bまで到達した回動部材3は元の位置に戻ることはない。 【0048】17は駆動源となるモータ14が回転してもパルス発生手段である透過型フォトセンサ16がパルスを発生しないようにすることが可能なパルス停止手段となるレバー部材であり、回動中心17aで伝達ギア13の回転中心軸と同軸的に回動自由に支持されて該伝達ギア13との間の摩擦力により該伝達ギア13の回転方向と同じ方向に回動力が作用しており、ギア保持部17bにおいて伝達ギア12を回転可能に支持している。 【0049】即ち、本実施形態のパルス停止手段となるレバー部材17は画像形成装置5本体に動作可能に支持され、駆動源となるモータ14から画像形成装置5に対して着脱可能な消耗品であるトナーカートリッジ1の回転駆動軸となる攪拌軸2までの回転駆動を伝達する伝達ギア12,13を回転可能に支持する可動部材として構成される。 【0050】図3は本実施形態におけるトナーカートリッジ1の動作を示した図であって、回動部材3の動作を見やすくするために駆動ギア11の輪郭のみを点線で示し、該駆動ギア11を透視して描かれた側面図である。 【0051】図3(a)は新品のトナーカートリッジ1が画像形成装置5に装着された時の図であり、図3(a)に示すように、新品のトナーカートリッジ1においては、回動部材3は図3(a)に示す回動開始位置Aにあり、そのギア部3bのピッチ円は駆動ギア11のピッチ円より外側にある。そして、伝達ギア12は回動部材3のギア部3bに噛合した状態で駆動ギア11とは離れた状態にある。 【0052】モータ14の回転が開始すると図3(a)の各矢印方向に夫々の出力ギア14a、伝達ギア12,13ギアが回転し、伝達ギア12は回動部材3のギア部3bと噛み合い、該回動部材3を回動中心3aを中心に図3(a)の時計回り方向(矢印a方向)に回動させるが、伝達ギア12と駆動ギア11との間には隙間があるため駆動ギア11及びエンコーダ15は回転しない。 【0053】そして、回動部材3が図3(b)に示すように回動終了位置Bまで到達すると、回動部材3の爪部3cが係止爪4に係止されて回動終了位置Bに保持され、伝達ギア12は回動部材3のギア部3bから脱離して駆動ギア11と噛み合い、これにより駆動ギア11と、該駆動ギア11に噛合するギア部15aとが回転駆動されてエンコーダ15の回転が始まり、透過型フォトセンサ16においてパルスが発生する。 【0054】回動部材3が図3(b)に示すように回動終了位置Bに到達すると、回動部材3の爪部3cが係止爪4に係止されて回動部材3が回動終了位置Bの状態で保持され、元へ戻ることはない。 【0055】また、トナーカートリッジ1が使用途中で画像形成装置5から抜き取られて、再び装着された場合には、回動部材3の爪部3cが係止爪4に係止されて回動部材3は回動終了位置Bの状態で固定されているため、回動部材3は初めから図3(b)に示すような回動終了位置Bの状態にあり、伝達ギア12は駆動ギア11に噛合した状態にある。従って、モータ14の回転が始まると同時に駆動ギア11とエンコーダ15の回転が始まり、透過型フォトセンサ16においてパルスが発生する。 【0056】本実施形態のトナーカートリッジ1と画像形成装置5では、駆動ギア11に駆動を伝達する伝達ギア12がパルス停止手段となるレバー部材17上に支持されており、回動部材3が回動開始位置Aにあるときは、該回動部材3に伝達ギア12が噛み合い、伝達ギア12と駆動ギア11との間には隙間があって噛み合わないためエンコーダ15は回転しないが、回動部材3が回動終了位置Bに到達すると、レバー部材17が回動中心17aを中心に図3(b)の時計回り方向(矢印b方向)に回動して伝達ギア12が駆動ギア11に近づき、該伝達ギア12と駆動ギア11とが噛み合い、エンコーダ15の回転が始まる。 【0057】図4及び図5は画像形成装置5に対して着脱可能な消耗品であるトナーカートリッジ1の新旧の認識方法を説明するブロック図である。図4において、モータ14からギア列を構成する伝達ギア12,13及び駆動ギア11を介して消耗品となるトナーカートリッジ1の回転駆動軸である攪拌軸2に回転駆動が伝達される。 【0058】その途中のいずれかの箇所にエンコーダ15とパルス発生手段となる透過型フォトセンサ16が設けられ、モータ14の回転量に比例した数のパルスが透過型フォトセンサ16から出力され、カウントされる。このカウント値は制御情報として回転速度制御、電圧制御、寿命予測等に使用されることは従来と同様である。 【0059】図5はモータ14の駆動信号とエンコーダ15による透過型フォトセンサ16の出力パルスを示したものであって、通常であれば図5(a)に示すように、モータ14の駆動が開始されると直ちにパルスが発生する。 【0060】しかしながら、本実施形態の画像形成装置5では新品の消耗品となるトナーカートリッジ1が装着された場合には、パルス停止手段となるレバー部材17の作用によって、図5(b)に示すように、モータ14の駆動が開始されても直ちにパルスが発生せずに、一定時間Tの後にパルス停止手段となるレバー部材17の作用がなくなってパルスが発生する。 【0061】この図5(a)と図5(b)との差によって、現在、画像形成装置5に装着されている消耗品となるトナーカートリッジ1が未使用の新品か使用途中の旧品かを識別することが可能になる。 【0062】また、図5(c)に示すように、一定時間Tの後にもパルスが発生しない場合には消耗品であるトナーカートリッジ1が画像形成装置5に装着されていないと判断し、消耗品となるトナーカートリッジ1の新旧の識別だけでなく有無の検知をすることも可能である。 【0063】図4に示す消耗品認識手段6は、図5に示すようなパルス発生手段となる透過型フォトセンサ16が発生するパルスを検知可能で、図5(b)に示すように、駆動源となるモータ14の回転が開始しても直ちにはパルスが検知されず、一定時間T経過後にパルスが検知された場合には画像形成装置5に装着された消耗品であるトナーカートリッジ1が新品であると認識し、図5(a)に示すように、駆動源となるモータ14の回転が開始して直ちにパルスが検知された場合には消耗品であるトナーカートリッジ1が使用途中の旧品であると認識する。 【0064】更に、消耗品認識手段6による消耗品認識は、図5(c)に示すように、駆動源となるモータ14の回転か開始して一定時間T経過後にもパルスが検知されない場合には、消耗品であるトナーカートリッジ1が画像形成装置5本体に装着されていないと認識する。 【0065】前述したように、本実施形態では一定時間Tだけエンコーダ15を回転させないことによって、新品のトナーカートリッジ1の場合には回動部材3が回動開始位置Aから回動終了位置Bに到達するまでの間は透過型フォトセンサ16からパルスが発生せず、旧品のトナーカートリッジ1の場合にはモータ14の回転開始後直ちに透過型フォトセンサ16からパルスが発生するという動作を実現している。 【0066】このような作用によって、新品のトナーカートリッジ1と、旧品のトナーカートリッジ1とで、透過型フォトセンサ16から発生するパルスに図5(a),(b)に示すような差が生じるため、従来のように電気的な検知デバイスを新たに追加することなく、トナーカートリッジ1が新品か旧品かを識別することが可能である。 【0067】尚、本実施形態では駆動ギア11が画像形成装置5本体側に設けられた一例について説明したが、駆動ギア11はトナーカートリッジ1の攪拌軸2の端部に一体化して設けた構成でも良く、この場合はトナーカートリッジ1が挿入されないまま画像形成装置5本体が動作すると、駆動ギア11がないため一定時間T経過後もエンコーダ15が回転せず、透過型フォトセンサ16からパルスが発生しない。 【0068】このように、トナーカートリッジ1の有無で透過型フォトセンサ16から発生するパルスに図5(a),図5(b),図5(c)のような差が生じるため、従来のように電気的な検知デバイスを新たに追加することなくトナーカートリッジ1の新旧及び有無を検知することが可能となる。 【0069】また、本実施形態では、消耗品の一例としてトナーカートリッジ1の場合について説明したが、回転駆動軸があって、その回転量をパルスで検知している構成の消耗品であれば、例えば、像担持体となる感光体ドラムを含むプロセスカートリッジでも良いし、廃トナー容器でも良く、これ等の消耗品についても前述と略同様の効果が得られる。 【0070】また、本実施形態では、パルスの検知に透過型フォトセンサ16の発光部と受光部との間をスリット付きの円盤状のエンコーダ15を通過させる構成の一例について説明したが、他の構成として白と黒が印刷された反射板を回転させ反射型のフォトセンサで検出する方法でも同様の効果が得られる。 【0071】また、本実施形態では、パルス停止手段となるレバー部材17は回動中心をもって回動動作をする一例について説明したが、伝達ギア12の噛合が回動部材3のギア部3bから駆動ギア11に切り換わるような構成で上記の動作が実現可能であれば平行移動するような可動部材であっても同様の効果が得られる。 【0072】次に図6及び図7を用いて本発明に係る画像形成装置、消耗品及び現像剤カートリッジの第2実施形態の構成について説明する。図6(a),(b)は本発明に係る現像剤カートリッジの第2実施形態の構成を示し、(a)は新品の現像剤カートリッジ、(b)は旧品の現像剤カートリッジを示す斜視説明図、図6(c)は画像形成装置に現像剤カートリッジを装着した様子を示す斜視説明図、図7(a),(b)は第2実施形態の画像形成装置と現像剤カートリッジの動作を説明する図である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。 【0073】図6及び図7において、101は画像形成装置5本体に着脱可能に構成された消耗品の一例として、トナー(またはトナーとキャリアが混合された現像剤)が充填された現像剤カートリッジとなる本実施形態のトナーカートリッジであり、101aはトナーカートリッジ101内に収容されたトナーを画像形成装置5本体に設けられた現像器に供給するトナー供給口である。 【0074】102は回転駆動軸となる撹拌軸であり、102aは攪拌軸102に設けられた撹拌部材である。103はトナーカートリッジ101に設けられた回動部材であり、該回動部材103は駆動ギア111に係合し得る係合部102bの回転中心と一致する回動中心103aを中心に図6(a)に示す回動開始位置Aから図6(b)に示す回動終了位置Bまで回動可能に支持されており、該回動中心103aを中心に扇形の外周部に設けられたギア部103bと、該回動部材103の回転方向端部に設けられた爪部103cと、扇形の略中間部に突出して設けられた突起103dが形成されている。 【0075】104は回動部材103に設けられた爪部103cに係止する回動部材係止手段となる係止爪であり、111は撹拌軸102と同軸上に軸支された駆動ギアである。112,113は駆動ギア111に駆動を伝達する伝達ギアであり、114は駆動ギア111と伝達ギア112,113の駆動源であるモータである。 【0076】115は円形の薄板の径方向にスリットが形成された円盤状部材にギア部115aが一体的に設けられ、該ギア部115aが伝達ギア113と噛み合あって回転するエンコーダであり、116はパルス発生手段である透過型フォトセンサである。以上の構成とその動作と作用は前述した第1実施形態と同様である。 【0077】117はパルス停止手段となるレバー部材であり、回動中心117aで伝達ギア113の回転中心軸と同軸的に回動自由に支持され、図示しない外力により図7の時計回り方向(矢印b方向)に回転力を受けており、回動部材103の突起103dと当接して係合可能な当接部117bと透過型フォトセンサ116の発光素子を有する発光部と、受光素子を有する受光部との間を遮蔽することが出来るマスク部117cが形成されている。 【0078】即ち、本実施形態では、パルス停止手段となるレバー部材117は、画像形成装置5本体に動作可能に支持され、パルス発生手段となる透過型フォトセンサ116がエンコーダ115の回転を検知出来ない状態にすることが可能なマスク部117cが形成された可動部材として構成されている。 【0079】図7は本実施形態におけるトナーカートリッジ101の動作を示した図であり、回動部材103の動作を見やすくするために駆動ギア111の輪郭のみを点線で示し、駆動ギア111を透視して描かれた側面図である。 【0080】図7(a)は新品のトナーカートリッジ101が装着された時の図であり、(a)に示す通り新品のトナーカートリッジ101においては、回動部材103は図7(a)に示す回動開始位置Aにあり、そのギア部103bのピッチ円と駆動ギア111のピッチ円は同じ位置にあり、両ギアが伝達ギア112と噛み合っている。 【0081】従って、モータ114の出力ギア114aから伝達ギア113を介して伝達ギア112に伝達された回転駆動力は、該伝達ギア112から回動部材103のギア部103bと駆動ギア111とに同時に駆動が伝達されて、モータ114の回転が開始すると図7に示す矢印方向に全てのギアとエンコーダ115と回動部材103が回転する。 【0082】そして、図7(a)に示すように、回動部材103が回動開始位置Aにあると、レバー部材117の当接部117bが回動部材103に設けられた突起103dに当接して係合し、図7(a)のような位置にあるためマスク部117cが透過型フォトセンサ116の光路を遮蔽するのでエンコーダ115が回転しても該透過型フォトセンサ116の受光部に光が届かないためパルスが発生しない。 【0083】また、図7(b)に示すように、回動部材103が回転して回動終了位置Bまで到達すると、回動部材103の回転方向端部に設けられた爪部103cが係止爪104に係止されて回動部材103が回動終了位置Bに保持され、回動部材103に設けられた突起103dとレバー部材117は図7(b)に示す位置まで移動してマスク部117cが透過型フォトセンサ116の光路をマスクしないのでエンコーダ115の回転によって透過型フォトセンサ116においてパルスが発生する。 【0084】ここで、回動部材103が図7(b)に示す回動終了位置Bに到達すると、回動部材103の爪部103cが係止爪104により係止されて回動部材103が保持され、元へ戻ることはない。 【0085】また、使用途中でトナーカートリッジ101が画像形成装置5本体から抜き取られて、再び装着された場合には、回動部材103の爪部103cが係止爪104によって係止されて回動部材103が固定されているため、回動部材103は初めから図7(b)に示す回動終了位置Bの状態にあり、レバー部材117のマスク部117cが透過型フォトセンサ116の光路をマスクしないので、モータ114の回転が始まると同時にエンコーダ115の回転によって透過型フォトセンサ116においてパルスが発生する。 【0086】上記構成により、本実施形態のトナーカートリッジ101と画像形成装置5では、透過型フォトセンサ116の光路をマスクするレバー部材117の位置が変化することによって、回動部材103が図7(a)に示すような回動開始位置Aにあるときは、透過型フォトセンサ116の光路がマスクされ、回動部材103が図7(b)に示すような回動終了位置Bに到達すると透過型フォトセンサ116の光路がマスクされない。 【0087】このように、エンコーダ115は回転していても、一定時間Tだけ透過型フォトセンサ116の光路をマスクすることによって、新品のトナーカートリッジ101の場合には回動部材103が回動開始位置Aから回動終了位置Bに到達するまでの間はパルスが発生せず、旧品のトナーカートリッジ101の場合にはモータ114の回転開始後直ちにパルスが発生するという動作を実現している。 【0088】このような作用によって、トナーカートリッジ101の新品と旧品とで透過型フォトセンサ116から発生するパルスに図5(a),(b)のような差が生じるため電気的な検知デバイスを新たに追加することなく、トナーカートリッジ101の新品と旧品とを識別することが可能となる。 【0089】尚、本実施形態では、画像形成装置5本体に着脱可能に構成される消耗品の一例としてトナーカートリッジ101を適用した場合について説明したが、回転駆動軸があって、その回転量をパルスで検知している構成の消耗品であれば良く、例えば、像担持体となる感光体ドラムを装備したプロセスカートリッジでも良いし、廃トナー容器でも良く、これ等についても前述と同様の効果が得られる。 【0090】また、本実施形態では、エンコーダ115のギア部115aが伝達ギア113に噛み合っている一例について説明したが、モータ114の出力ギア114aや駆動ギア111に噛み合っていても同様の効果が得られる。 【0091】また、本実施形態では、パルスの検知に透過型フォトセンサ116の発光部と受光部との間をスリット付きの円盤状のエンコーダ115を通過させる一例について説明したが、他の構成として、白と黒が印刷された反射板を回転させ、反射型のフォトセンサで検出する方法でも同様の効果が得られる。 【0092】また、本実施形態では、パルス停止手段となるレバー部材117は回動中心をもって回動動作をする一例について説明したが、回動部材103の回転と共に透過型フォトセンサ116の光路を遮断した状態から透過させる状態に変移させる上記の動作が実現可能であれば平行移動するような可動部材であっても同様の効果が得られる。 【0093】次に図8〜図10を用いて本発明に係る画像形成装置、消耗品及び現像剤カートリッジの第3実施形態の構成について説明する。図8(a),(b)は本発明に係る現像剤カートリッジの第3実施形態の構成を示し、(a)は新品の現像剤カートリッジ、(b)は旧品の現像剤カートリッジを示す斜視説明図、図8(c)は画像形成装置に現像剤カートリッジを装着した様子を示す斜視説明図、図9は第3実施形態のエンコーダの構成を示す断面説明図、図10(a),(b)は第3実施形態の画像形成装置と現像剤カートリッジの動作を説明する図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。 【0094】図8において、201は画像形成装置5本体に着脱可能に構成された消耗品の一例としてトナー(またはトナーとキャリアが混合された現像剤)が充填された現像剤カートリッジとなる本実施形態のトナーカートリッジであり、201aはトナーカートリッジ201内に収容されたトナーを画像形成装置5本体に設けられた現像器に供給するためのトナー供給口である。 【0095】また、202は回転駆動軸となる撹拌軸であり、202aは撹拌軸202に設けられた撹拌部材である。203はトナーカートリッジ201に設けられた回動部材であり、該回動部材203は駆動ギア211に係合し得る係合部202bの回転中心と一致する回動中心203aを中心に図8(a)に示す回動開始位置Aから図8(b)に示す回動終了位置Bまで回動可能に支持されており、扇形の外周部に設けられたギア部203bと、回動部材203の回転方向端部に設けられた爪部203cと、扇形の中間部に突出した突起203dが形成されている。 【0096】204は回動部材係止手段となる係止爪であり、211は撹拌軸202と同軸上に軸支された駆動ギアである。212,213は駆動ギア211に駆動を伝達する伝達ギアであり、214は駆動ギア211と伝達ギア212,213の駆動源となるモータである。 【0097】215は、図9に示すように、円形の薄板の径方向にスリットを設けた円盤状部材215bとラチェット部215aとが一体的に固定されて形成され、該円盤状部材215bとギア部215cとの間に圧縮ばね215dが設けられ、該ギア部215cが伝達ギア213と噛み合あって回転するエンコーダであり、216はパルス発生手段となる透過型フォトセンサである。以上の構成とその動作と作用は前記各実施形態と同様である。 【0098】217はパルス停止手段となるレバー部材であり、回動中心217aで回動自由に支持され、図示しない外力により図8(c)の反時計回り方向(矢印c方向)に回転力を受けており、該レバー部材217の一端部には回動部材203に設けられた突起203dと当接して係合可能な当接部217bが設けられ、該レバー部材217の他端部にはエンコーダ215に設けられたラチェット部215aに係合可能なエンコーダ停止部となるエンコーダ係止部217cが形成されている。 【0099】即ち、本実施形態におけるパルス停止手段となるレバー部材217は、画像形成装置5本体に動作可能に支持され、エンコーダ215の回転を停止可能なエンコーダ停止部となるエンコーダ係止部217cが形成された可動部材として構成される。 【0100】図9は本実施形態のエンコーダ215の断面図である。ラチェット部215aとスリットが形成された円盤状部材215bとは一体であるが、ギア部215cは別体となっており、円盤状部材215bとギア部215cとの間に圧縮ばね215dが設けられて該円盤状部材215bとギア部215cとの間に摩擦力が作用している。 【0101】従って、通常はギア部215cが回転すると、摩擦力によってラチェット部215aとスリットが形成された円盤状部材215bも一体となって回転するが、ラチェット部215aを外力によって係止すると、ギア部215cが回転してもラチェット部215aとスリットが形成された円盤状部材215bとをスリップさせて回転させないことが可能である。 【0102】図10は本実施形態におけるトナーカートリッジ201の動作を示した図であって、回動部材203の動作を見やすくするために駆動ギア211の輪郭のみを点線で示し、駆動ギア211を透視して描かれた側面図である。 【0103】図10(a)は新品のトナーカートリッジ201が装着された時の図であり、図10(a)に示すように、新品のトナーカートリッジ201においては回動部材203は図10(a)に示す回動開始位置Aにあり、そのギア部203bのピッチ円と駆動ギア211のピッチ円は同じ位置にあり、伝達ギア212と噛み合っている。 【0104】従って、モータ214の出力ギア214aに噛合する伝達ギア213を介して伝達ギア212に回転駆動力が伝達され、該伝達ギア212から回動部材203のギア部203bと駆動ギア211へ同時に駆動が伝達されて、モータ214の回転が開始すると図10の矢印方向に全てのギアとエンコーダ215と回動部材203が回転する。 【0105】そして、回動部材203が図10(a)に示す回動開始位置Aにあると、レバー部材217の当接部217bが回動部材203の突起203dに当接して図10(a)に示すような位置にあり、該レバー部材217のエンコーダ係止部217cがエンコーダ215のラチェット部215aを係止するため該エンコーダ215のギア部215cは回転するが、ラチェット部215aとスリットが形成された円盤状部材215bはスリップして回転せず、透過型フォトセンサ216においてパルスが発生しない。 【0106】また、回動部材203が図10(b)に示す回動終了位置Bまで到達すると、該回動部材203の回転方向端部に設けられた爪部203cが係止爪204に係止されて該回動部材203が固定され、該回動部材203に設けられた突起203dとレバー部材217は図10(b)に示す位置まで移動するので、レバー部材217のエンコーダ係止部217cがエンコーダ215のラチェット部215aから離間するためラチェット部215aとスリットが形成された円盤状部材215bとがギア部215cと一体となって回転し、透過型フォトセンサ216においてパルスが発生する。 【0107】ここで、回動部材203が図10(b)に示す回動終了位置Bに到達すると、該回動部材203の回転方向端部に設けられた爪部203cが係止爪204に係止されて回動部材203が保持され、元へ戻ることはない。 【0108】また、トナーカートリッジ201が使用途中で画像形成装置5本体から抜き取られて、再び装着された場合には、図10(b)に示すように、回動部材203の爪部203cが係止爪204によって係止されて回動部材203が固定されているため、該回動部材203は初めから図10(b)の回動終了位置Bの状態にあり、モータ214の回転が始まると同時にエンコーダ215のラチェット部215aとスリットが形成された円盤状部材215bが回転し、透過型フォトセンサ216においてパルスが発生する。 【0109】以上説明したように、本実施形態のトナーカートリッジ201と画像形成装置5では、スリップ機構をもったエンコーダ215と、そのラチェット部215aを係止するレバー部材217のエンコーダ係止部217cの位置が変化することによって、回動部材203が回動開始位置Aにあるときは、エンコーダ215のギア部215cが回転してもスリップしてエンコーダ215のスリットが形成された円盤状部材215bが回転せず、回動部材203が回動終了位置Bに到達するとエンコーダ215のギア部215cとスリットが形成された円盤状部材215bが一体となって回転する。 【0110】このように、エンコーダ215のギア部215cは回転していても一定時間Tだけエンコーダ215のスリットが形成された円盤状部材215bをスリップさせて回転させないことによって、新品のトナーカートリッジ201の場合には回動部材203が回動開始位置Aから回動終了位置Bに到達するまでの間は透過型フォトセンサ216でパルスが発生せず、旧品のトナーカートリッジ201の場合にはモータ214の回転開始後直ちに透過型フォトセンサ216でパルスが発生するという動作を実現している。 【0111】このような作用によって、トナーカートリッジ201の新品と旧品とで透過型フォトセンサ216が発生するパルスに図5(a),(b)のような差が生じるため、従来のように電気的な検知デバイスを新たに追加することなく、トナーカートリッジ201の新品と旧品とを識別することが可能となる。 【0112】尚、本実施形態では画像形成装置5本体に着脱可能に構成される消耗品としてトナーカートリッジ201を適用した場合の一例について説明したが、回転駆動軸があって、その回転量をパルスで検知している構成の消耗品であれば良く、例えば、像担持体となる感光体ドラムを装備したプロセスカートリッジでも良く、或いは廃トナー容器でも良く、これ等についても同様の効果が得られる。 【0113】また、本実施形態ではエンコーダ215のギア部215cが伝達ギア213に噛み合っている一例について説明したが、該ギア部215cがモータ214の出力ギア214aや駆動ギア211に噛み合っていても同様の効果が得られる。 【0114】また、本実施形態では、パルスの検知に透過型フォトセンサ216の発光部と受光部との間をスリット付きの円盤状のエンコーダ215を通過させる一例について説明したが、他の構成として白と黒が印刷された反射板を回転させ、反射型のフォトセンサで検出する方法でも同様の効果が得られる。 【0115】また、本実施形態では、レバー部材217は回動中心217aをもって回動動作をする一例について説明したが、回動部材203の回転に伴ってエンコーダ215のラチェット部215aを係止してスリットが形成された円盤状部材215bを停止し得る上記の動作が実現可能であれば平行移動するような可動部材であっても同様の効果が得られる。 【0116】尚、前記各実施形態で、モータ14,114,214はDC(直流)ブラシモータで構成すれば好ましい。 【0117】尚、前記各実施形態では、パルス停止手段とエンコーダを画像形成装置5本体側に設けて構成した場合の例であるが、画像形成装置5本体に着脱可能で且つ寿命により新品に交換して使用され、且つ少なくとも1つの回転駆動軸を有する消耗品として現像剤供給容器となるトナーカートリッジ側にパルス停止手段とエンコーダを有するように構成し、そのパルスを検知してトナーカートリッジが新品であるか、使用途中の旧品であるかを識別するように構成しても良い。 【0118】 【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、一定時間だけエンコーダを回転させないことによって、新品の消耗品(現像剤カートリッジ)の場合には回動部材が回動開始位置から回動終了位置に到達するまでの間はパルスが発生せず、旧品の消耗品(現像剤カートリッジ)の場合には駆動源(モータ)の回転開始後直ちにパルスが発生するという違いで消耗品の新旧検知を行うことが出来るため、新旧検知のために電気的な検知デバイスを追加する必要がなく、簡素で安価な構成で消耗品の寿命検知機能をもった画像形成装置を実現出来る。 【0119】また、駆動ギアを画像形成装置本体でなく消耗品側に設けた場合には、一定時間経過後もパルスが発生しない場合に消耗品が装着されていないと判断することによって、電気的な検知デバイスを追加することなく消耗品の有無検知をすることも可能である。 【0120】また、エンコーダは回転していても一定時間だけフォトセンサをマスクすることによって、消耗品の新旧検知や有無検知のために電気的な検知デバイスを追加する必要がなく、簡素で安価な構成で消耗品の寿命検知機能をもった画像形成装置を実現出来る。 【0121】また、エンコーダのギア部は回転していても一定時間だけエンコーダのスリット部をスリップさせて回転させないことによって、消耗品の新旧検知や有無検知のために電気的な検知デバイスを追加する必要がなく、簡素で安価な構成で消耗品の寿命検知機能をもった画像形成装置を実現出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年4月24日(2002.4.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066784 【弁理士】 【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−316227(P2003−316227A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月7日(2003.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願2002−122129(P2002−122129) |
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