| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】冨元 裕二 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内
|
| 【要約】 |
【課題】クリーニング装置からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができ、クリーニングブレードのクリーニング性を良好に維持することができる画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】感光体の外周面に摺接してこの感光体上の転写残トナーを掻き取る弾性材料からなるクリーニングブレード3と、このクリーニングブレード3を支持する支持部材9と、可撓性で前記感光体外周面に摺接しているトナー飛散防止シート5と、前記感光体に接触し、前記クリーニングブレード3の端部からのトナー飛散を防止するシール部材4を有するクリーニング装置8を備え、前記シール部材4の側面に磁性体14を設け、前記シール部材4の磁性体14側をクリーニングブレード3の端部側に貼り付けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 感光体の外周面に摺接してこの感光体上の転写残トナーを掻き取る弾性材料からなるクリーニングブレードと、このクリーニングブレードを支持する支持部材と、可撓性で前記感光体外周面に摺接しているトナー飛散防止シートと、前記感光体に接触し、前記クリーニングブレードの端部からのトナー飛散を防止するシール部材からなるクリーニング装置を備え、前記シール部材の側面に磁性体を設け、前記シール部材の磁性体側をクリーニングブレードの端部側に貼り付けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記磁性体がL型形状になっていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記トナー飛散防止シートと前記シール部材の重なる部分のすき間に飛散防止磁性体を取り付けたことを特徴とする請求項1および2記載の画像形成装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は感光体表面に残留するトナーを除去するためのクリーニング装置を備えた画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図面を使用して画像形成装置における感光体表面に残留する磁性トナーを除去するための従来のクリーニング装置の構造および動作を説明する。図4は従来の画像形成装置の構成を略示する側面図である。図5は図4の画像形成装置のクリーニング装置を拡大して示す概略図である。図6は図4に示した画像形成装置の感光体側から見たクリーニング装置を示す正面図である。 【0003】潜像担持体である感光体1は、図示矢印A方向に所定速度で回転している。感光体1上に形成されたトナー像12は転写ローラ11で記録紙10に転写される。しかし転写効率が100%でないため転写後の感光体1上には転写残トナー7が残ってしまう。 【0004】クリーニング装置8は、クリーニング容器2内にクリーニングブレード3とこのクリーニングブレード3を支持する支部部材(金属)9と、トナー飛散防止シート5と、回収スクリュー6とクリーニングブレード3の端部にトナー飛散防止用シール部材4(4a、4b)を組み込んで構成されている。クリーニングブレード3は弾性材料からなり、ブレードエッジ3aが感光体1の外周面に摺接して該感光体1上の転写残トナー7を掻き取る構成となっている。掻き取られた転写残トナー7は回収部13に落ち、落ちた転写残トナー7は螺旋形状を有する回収スクリュー6によってクリーニング装置8外に排出される。 【0005】クリーニングブレード3の端部にはトナー飛散防止用にシール部材4を貼り付けてある。シール部材4は感光体1に接触する滑り性の良い多孔体層4aとスポンジ弾性体層4bで構成されており柔らかく貼り付けにくい。そのため図6に示されるクリーニングブレード3の端部とのすき間S(またはトナー通過部:規格最大1mm)が発生しやすい。そのすき間S部分はクリーニングされず、感光体1外周上に円周トナースジができ、感光体1の回転力により感光体1からトナーが飛散し、また機内汚染の原因となる。 【0006】さらに、クリーニングブレード3の端部に負荷を与えた状態でシール部材4(4a、4b)を貼り付けると、クリーニングブレード3の端部がシール部材4(4a、4b)に押されて感光体1に摺接せず、クリーニング不良となり、トナーが飛散し、また機内汚染または異常画像(トナー落ち画像)の原因となる。 【0007】トナー飛散防止シート5は可撓性で感光体1外周面に摺接しており、図示Bに停滞した転写残トナーを通過させ、回収部13に溜まった転写残トナーを外部に出さない機能を有している。そのためトナー飛散防止シート5は自由長Z部分(図6参照)がフリー状態で動く必要がある。そのためトナー飛散防止シート5とシール部材4(4a、4b)の重なる部分にすき間C(図6参照)ができ、そのためクリーニングブレード3で掻き取られた転写残トナー7がクリーニング装置8のすき間Cから飛散して、機内を汚染する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述したごとくクリーニングブレードの端部に貼り付けたシール部材は感光体に接触する滑り性の良い多孔体層とスポンジ弾性体層で構成されており柔らかく貼り付け難く、そのためクリーニングブレードの端部とのすき間が発生し易く、そのすき間部分はクリーニングされず、感光体外周上に円周トナースジができ、感光体の回転力により感光体からトナーが飛散し、また機内汚染の原因となる。また、トナー飛散防止シートは自由長部分がフリー状態で動く必要があり、そのためトナー飛散防止シートとシール部材の重なる部分にすき間ができ、クリーニングブレードで掻き取られた転写残トナーがクリーニング装置のすき間から飛散して、機内を汚染する。 【0009】本発明の目的は、クリーニング装置からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができ、クリーニングブレードのクリーニング性を良好に維持することができる画像形成装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、感光体の外周面に摺接してこの感光体上の転写残トナーを掻き取る弾性材料からなるクリーニングブレードと、このクリーニングブレードを支持する支持部材と、可撓性で前記感光体外周面に摺接しているトナー飛散防止シートと、前記感光体に接触し、前記クリーニングブレードの端部からのトナー飛散を防止するシール部材からなるクリーニング装置を備え、前記シール部材の側面に磁性体を設け、前記シール部材の磁性体側をクリーニングブレードの端部側に貼り付けた画像形成装置を最も主要な特徴とする。 【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、前記磁性体がL型形状になっていることを主要な特徴とする。 【0012】請求項3記載の発明では、請求項1および2記載の画像形成装置において、前記トナー飛散防止シートと前記シール部材の重なる部分のすき間に飛散防止磁性体を取り付けたことを主要な特徴とする。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による画像形成装置におけるクリーニング装置の第1の実施の形態を示す概略正面図である。この図は従来技術の説明において使用した図6と同じで画像形成装置の感光体側から見た正面図である。 【0014】この実施の形態において、クリーニング装置は、図4の従来の構成において説明したごとく、ブレードエッジ3aが感光体の外周面に摺接してこの感光体上の転写残トナーを掻き取るために弾性材料からなっているクリーニングブレード3と、クリーニングブレード3を支持する支持部材9と、可撓性で感光体外周面に摺接しており、感光体に付着した転写残トナーを通過させ、回収部に溜まった転写残トナー7を外部に出さない機能を有するトナー飛散防止シート5と、感光体に接触し、クリーニングブレード3の端部からのトナー飛散を防止するシール部材4から構成されている。 【0015】シール部材4の側面に磁性体14を有し、この磁性体14側をクリーニングブレード3の端部側にすき間を空けて貼り付けて構成されている。磁性体14の大きさは磁性トナーを磁力で滞留させることができる幅とクリーニングブレードエッジ3aに十分な滞留トナーを確保し、すき間への進入量を少なくするように選ばれる。また、磁性体14は、この磁性体14とトナー飛散防止シート5とが重なった場合にこのトナー飛散防止シート5と感光体の間にトナーが滞留し、トナー飛散防止シート5が波打ち、その部分より磁性トナーが飛散するため、トナー飛散防止シート5にかからない長さに選ばれる。 【0016】このように構成すると、転写残トナー7を磁性体14の磁力で吸着して、磁性トナーを滞留させることによってクリーニングブレード3とシール部材4のすき間を埋めることができ、トナースジを抑えることで感光体からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができる。 【0017】図2は本発明による画像形成装置におけるクリーニング装置の第2の実施の形態を示す概略正面図である。この実施の形態において、クリーニング装置は、感光体の外周面に摺接してこの感光体上の転写残トナーを掻き取るために弾性材料からなっているクリーニングブレード3と、クリーニングブレード3を支持する支持部材9と、可撓性で感光体外周面に摺接しており、感光体に付着した転写残トナーを通過させ、回収部に溜まった転写残トナー7を外部に出さない機能を有するトナー飛散防止シート5と、感光体に接触し、クリーニングブレード3の端部からのトナー飛散を防止するシール部材4から構成されている。 【0018】この場合にシール部材4はその側面の磁性体がL型形状磁性体15を有する構成となっている。L型形状磁性体15の短脚側の大きさはクリーニングブレード3の端部に負荷を与えないために必要で、確実に磁力により支持部材9に位置決めできる幅になっている。それゆえ、L型形状磁性体15の短脚側はクリーニングブレード3を支持する支持部材9の端部に磁力で容易に位置決めすることができる。 【0019】L型形状磁性体15の長脚側はクリーニングブレード3に接触していないので、クリーニングブレード3の端部に負荷を与えないためクリーニング不良は発生しない。またL型形状にすることでトナー通過口を塞ぎ、磁性トナーをL型形状磁性体15の磁力で吸着し、磁性トナーをより多く滞留させることによってクリーニングブレード3とシール部材4のすき間を埋めることができ、トナースジをより抑えることで感光体からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができる。 【0020】図3は本発明による画像形成装置におけるクリーニング装置の第3の実施の形態を示す概略正面図である。この実施の形態においては、図2の第2の実施の形態によるL型形状磁性体15に加えて、トナー飛散防止シート5とシール部材4の重なる部分のすき間に飛散防止磁性体16を取り付ける構成となっている。この飛散防止磁性体16の大きさは、これがトナー飛散防止シート5と重なった場合にトナー飛散防止シート5と感光体との間に磁性トナーが滞留し、トナー飛散防止シート5が波打ち、その部分よりトナー飛散するため、トナー飛散防止シート5にかからない長さ、および磁性トナーを磁力で滞留させることができる幅に選択される。 【0021】トナー飛散防止シート5とシール部材4の重なる部分のすき間に飛散防止磁性体16を取り付けることで、クリーニングブレード3で掻き落とされた磁性トナーを飛散防止磁性体16の磁力で吸着し、磁性トナーを滞留させてトナー飛散防止シート5とシール部材4のすき間を埋めることによってクリーニング装置からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができる。 【0022】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シール部材側面に磁性体を有し、シール部材の磁性体側をクリーニングブレード端部側に貼り付けることで、シール部材とクリーニングブレードとの間にすき間が発生しても、転写残トナーを磁性体の磁力で吸着して、磁性トナーを滞留させることによってクリーニングブレードとシール部材のすき間を埋めることができ、トナースジを抑えることによって感光体からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができる。 【0023】請求項2記載の発明によれば、L型形状磁性体の短脚側をクリーニングブレード支持部材の端部に磁力で容易に位置決めすることができ、磁性体部はクリーニングブレードに接触していないのでクリーニングブレード端部に負荷を与えないためクリーニング不良は発生せず、またL型にすることでトナー通過口を塞ぎ、磁性トナーを磁性体の磁力で吸着して、磁性トナーをより多く滞留させることによってクリーニングブレードとシール部材のすき間を完全に埋めることができ、トナースジをより抑えることで感光体からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができ、さらに、クリーニングブレードのクリーニング性を良好に維持することができる。 【0024】請求項3記載の発明によれば、トナー飛散防止シートとシール部材の重なる部分のすき間に飛散防止磁性体を取り付けることで、クリーニングブレードで掻き落とされた磁性トナーを飛散防止磁性体の磁力で吸着して、磁性トナーを滞留させることによってトナー飛散防止シートとシール部材のすき間を埋めてクリーニング装置からのトナー飛散や機内汚染を防ぐことができ、かつ、クリーニングブレードのクリーニング性を良好に維持することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
|
| 【出願日】 |
平成14年4月25日(2002.4.25) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−316222(P2003−316222A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月7日(2003.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願2002−124901(P2002−124901) |
|