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【発明の名称】 画像形成装置の排気装置
【発明者】 【氏名】磯崎 直樹
【住所又は居所】神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロックス株式会社内

【要約】 【課題】

【解決手段】送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段と、前記粉塵フィルターの交換を認識する交換認識手段と、前記交換認識手段によって認識された新しい粉塵フィルターの交換時期を、前記回転状態検知手段によって検知された送風手段の回転状態に起因するパラメータに基づいて判別する判別手段とを備えるように構成して課題を解決した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像形成装置本体内の空気を装置本体の外部に導く排気用のダクト部材と、前記排気用のダクト部材に接続され、装置本体内の空気を外部に排出する送風手段と、前記排気用のダクト部材の一部に介在された排気中に含まれる粉塵を除去する粉塵フィルターとを有する画像形成装置の排気装置において、前記送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段と、前記粉塵フィルターの交換を認識する交換認識手段と、前記交換認識手段によって認識された新しい粉塵フィルターの交換時期を、前記回転状態検知手段によって検知された送風手段の回転状態に起因するパラメータに基づいて判別する判別手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置の排気装置。
【請求項2】 前記判別手段は、粉塵フィルターの交換時期を、交換認識手段が粉塵フィルターの交換を認識した直後の前記送風手段の回転数N1を記憶しておき、前記初期回転数N1の値に応じて、前記粉塵フィルターの交換時期に相当する最終回転数NAを規定し、その後の前記送風手段の回転数が最終回転数NAを上回ったときに、前記粉塵フィルターの交換時期と判別することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の排気装置。
【請求項3】 前記交換認識手段は、粉塵フィルターの交換を直接検知するか、粉塵フィルターの交換時に人が入力するか、又は粉塵フィルターの交換前後での前記送風手段の回転数の落差が規定値以上であるかのいずれかであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置の排気装置。
【請求項4】 前記送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段とは、前記送風手段の回転数を検知する手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置の排気装置。
【請求項5】 前記送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段とは、前記送風手段を駆動する電流値を検知する手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置の排気装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、電子写真方式を採用したデジタル複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる排気装置に係り、特に、排気装置のフィルターの寿命検知に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真プロセスを利用したデジタル複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を、コロトロン等の帯電器によって、所定の電位に一様に帯電した後、当該感光体ドラムの表面に画像露光を施して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像器により顕像化することによってトナー像を形成して、当該トナー像を直接又は中間転写体を介して記録用紙上に転写することにより、画像を形成するように構成されている。
【0003】ところで、かかる電子写真プロセスを利用したデジタル複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を、所定の電位に一様に帯電する際に、コロトロン等の帯電器に一定の高電圧を印加すると、帯電器からオゾンやNOx(窒素酸化物)等の放電生成物が発生するとともに、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像する現像器からは、トナークラウドが発生する。すると、上記帯電器から発生したオゾンやNOx(窒素酸化物)等の放電生成物が、帯電器のワイヤーや感光体ドラムの表面に付着して汚損したり、現像器から発生したトナークラウドが機内に飛散して付着し、いずれにしても、画質欠陥等を発生させる。
【0004】そこで、上記電子写真プロセスを利用したデジタル複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、帯電気や現像器の近傍の空気を吸引して、粉塵フィルターによってトナー等の粉塵を除去した後、機外に排気する排気装置が用いられている。
【0005】この画像形成装置に設置されている粉塵フィルターは、新品に交換してから何枚、或いは、作像を何回したかをモニターし、ある一定値に達した時点で交換時期と判断するように構成されていた。具体的には、フィルターを交換してから、プリント枚数や作像回数が一定値に達した時点で、自動的に、フィルターの交換を促す表示をしたり、取扱説明書によって予め何枚プリントしたら、フィルターを交換するように指示していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来の画像形成装置に用いられる排気装置の場合には、粉塵フィルターを新品に交換してから何枚、或いは、作像を何回したかをモニターし、ある一定値に達した時点で交換時期と判断するように構成されていたため、形成する画像がカラーが主か白黒が主か、設置環境、連続コピー枚数などの画像形成装置の使用状態や、画像形成装置のバラツキによって、作像する画像の密度、つまりトナーの消費量が異なり、結果的に、あるマシンでは、フィルターの容量に十分余裕があるにもかかわらず交換していたり、逆に、フィルター本来の機能の交換時期を過ぎてしまっているにも拘わらず、交換していないといった問題点を有していた。
【0007】そこで、かかる問題点を解決するために、特開2000−293078号公報に開示されているように、フィルターの交換時期を正確に把握する技術として、圧力センサーによってフィルターによる圧力損失をモニターするように構成したものが既に提案されている。
【0008】しかし、この場合には、別途圧力センサーを設ける必要があり、圧力センサーは、高価であるため、装置の大幅なコストアップを招くという問題点を有していた。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、装置の大幅なコストアップを招くことなく、フィルターの交換時期を正確に把握することができ、フィルターの容量に十分余裕があるにもかかわらず交換していたり、逆に、フィルター本来の機能の交換時期を過ぎてしまっているにも拘わらず、交換していないという事態が発生するのを防止可能な画像形成装置の排気装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、画像形成装置本体内の空気を装置本体の外部に導く排気用のダクト部材と、前記排気用のダクト部材に接続され、装置本体内の空気を外部に排出する送風手段と、前記排気用のダクト部材の一部に介在された排気中に含まれる粉塵を除去する粉塵フィルターとを有する画像形成装置の排気装置において、前記送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段と、前記粉塵フィルターの交換を認識する交換認識手段と、前記交換認識手段によって認識された新しい粉塵フィルターの交換時期を、前記回転状態検知手段によって検知された送風手段の回転状態に起因するパラメータに基づいて判別する判別手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置の排気装置である。
【0011】また、請求項2に記載された発明は、前記判別手段が、粉塵フィルターの交換時期を、交換認識手段が粉塵フィルターの交換を認識した直後の前記送風手段の回転数N1を記憶しておき、前記初期回転数N1の値に応じて、前記粉塵フィルターの交換時期に相当する最終回転数NAを規定し、その後の前記送風手段の回転数が最終回転数NAを上回ったときに、前記粉塵フィルターの交換時期と判別することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の排気装置である。
【0012】さらに、請求項3に記載された発明は、前記交換認識手段が、粉塵フィルターの交換を直接検知するか、粉塵フィルターの交換時に人が入力するか、又は粉塵フィルターの交換前後での前記送風手段の回転数の落差が規定値以上であるかのいずれかであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置の排気装置である。
【0013】又、請求項4に記載された発明は、前記送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段とは、前記送風手段の回転数を検知する手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置の排気装置である。
【0014】更に、請求項5に記載された発明は、前記送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段とは、前記送風手段を駆動する電流値を検知する手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置の排気装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】実施の形態1図2はこの発明の実施の形態に係る排気装置を適用した画像形成装置としてのカラー電子写真複写機を示すものである。
【0017】図2において、1はカラー電子写真複写機の本体を示すものであり、このカラー電子写真複写機本体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0018】上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0019】そして、上記の如く画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の原稿色材階調データとしてROS13(Raster Output Scanner)に送られ、このROS13では、原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。なお、上記カラー電子写真複写機は、プリンターとしても機能するように構成されており、当該カラー電子写真複写機がプリンターとして機能する場合には、画像処理装置12にパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータから画像データが入力され、当該画像処理装置12で所定の画像処理が施された後、ROS13に4色の原稿色材階調データとして出力されるようになっている。
【0020】上記カラー電子写真複写機本体1の内部には、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手段Aが配設されている。この画像形成手段Aは、主として、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム17と、前記感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現像手段としてのロータリー方式の現像装置19とから構成されている。
【0021】上記ROS13は、図2に示すように、図示しない半導体レーザーを原稿色材階調データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡14によって偏向走査され、f・θレンズ15及び反射ミラー16を介して像担持体としての感光体ドラム17上に走査露光される。
【0022】上記ROS13によってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム17は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム17の表面は、予め一次帯電用のスコロトロン18によって所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、原稿色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム17上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の現像器19Y、19M、19C、19BKを回転可能に備えたロータリー方式の現像装置19によって、例えば、感光体ドラム17の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナーによって反転現像され、所定の色のトナー像となる。尚、上記感光体ドラム17上に形成されたトナー像は、必要に応じて転写前帯電器20によってマイナス極性等の帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0023】上記感光体ドラム17上に形成された各色のトナー像は、当該感光体ドラム17の下部に配置された中間転写体としての中間転写ベルト21上に、第1の転写手段としての一次転写ロール22によって多重に転写される。この中間転写ベルト21は、駆動ロール23、従動ロール24a、従動ロール24b、テンションロール24c、従動ロール24d及び二次転写手段の一部を構成する対向ロールとしてのバックアップロール25によって、感光体ドラム17の周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。
【0024】上記中間転写ベルト21上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム17上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、一次転写ロール22によって順次重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト21上に転写されたトナー像は、所定のタイミングで2次転写位置へと搬送される転写部材としての転写用紙26上に、中間転写ベルト21を支持するバックアップロール25と、当該バックアップロール25に圧接する二次転写手段の一部を構成する二次転写ロール27の圧接力及び静電気力によって転写される。上記転写用紙26は、図2に示すように、カラー電子写真複写機本体1内の下部に配置された複数の転写用紙収容部材としての給紙カセット28、29、30、31の何れかから、所定のサイズのものがフィードロール28a、29a、30a、31aによって給紙される。給紙された転写用紙26は、複数の搬送ロール32及びレジストロール33によって、所定のタイミングで中間転写ベルト21の二次転写位置まで搬送される。そして、上記転写用紙26には、上述したように、二次転写手段としてのバックアップロール25と二次転写ロール27とによって、中間転写ベルト21上から所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっている。
【0025】また、上記中間転写ベルト21上から所定の色のトナー像が転写された転写用紙26は、中間転写ベルト21から分離された後、用紙を吸引して搬送するバキューム搬送ベルト34によって定着装置35へと搬送され、この定着装置35によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙26上に定着され、片面複写の場合には、そのまま排紙トレイ36上に排出されてカラー画像の複写工程が終了する。
【0026】一方、両面複写の場合には、第1面(表面)にカラー画像が形成された転写用紙26を、そのまま排紙トレイ36上に排出せずに、図示しない反転ゲートによって下向きに搬送方向が変更され、3つのロールが圧接されたトリロール37及び反転ロール38によって、反転通路39へと一旦搬送される。そして、上記転写用紙26は、今度は逆転する反転ロール38によって両面用通路40へと搬送され、この両面用通路40に設けられた搬送ロール41によってレジストロール33まで一旦搬送されて停止する。転写用紙26は、中間転写ベルト21上のトナー像と同期して、再度レジストロール33によって搬送が開始され、当該転写用紙26の第2面(裏面)に対してトナー像の転写・定着工程が行われた後、排出トレイ36上に排出されるようになっている。
【0027】なお、図2中、42は転写工程が終了した後の感光体ドラム17の表面から残留トナーや紙粉等を除去するためのクリーニング装置、43は手差しトレイを、47はクリーニング前コロトロンを、それぞれ示している。
【0028】図3は上記カラー電子写真複写機の画像形成手段Aを示す構成図である。
【0029】このカラー電子写真複写機では、上述したように、感光体ドラム17の表面が一次帯電用のスコロトロン18によって所定の電位に一様に帯電された後、当該感光体ドラム17の表面には、ROS13によって所定の色に対応した画像が露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム17の表面に各色に対応して形成された静電潜像は、対応する色の現像器19Y、19M、19C、19BKによって現像され、当該感光体ドラム17の表面には、所定の色のトナー像Tが形成される。
【0030】例えば、上記感光体ドラム17上に形成された静電潜像がイエロー色に対応したものであれば、この静電潜像は、イエロー色の現像器19Yによって現像され、感光体ドラム17上には、イエロー色のトナー像Tが形成される。また、他のマゼンタ色、シアン色、ブラック色についても、同様のプロセスによって対応する色のトナー像Tが、感光体ドラム17上に順次形成される。
【0031】上記感光体ドラム17上に順次形成された各色のトナー像Tは、感光体ドラム17と中間転写ベルト21とが接触する一次転写位置において、感光体ドラム17上から中間転写ベルト21の表面に転写される。この1次転写位置には、中間転写ベルト21の裏面側に半導電性の一次転写用のバイアスロール22が配設されており、中間転写ベルト21は、一次転写用のバイアスロール22によって感光体ドラム17の表面に接触するようになっている。一次転写用のバイアスロール22には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、感光体ドラム17上に形成されたトナー像Tは、中間転写ベルト21上に圧接力及び静電気力によって転写される。
【0032】単色の画像を形成する場合は、中間転写ベルト21上に一次転写された所定の色のトナー像Tが、直ちに記録用紙26上に二次転写されるが、複数色のトナー像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム17上への所定色のトナー像Tの形成、並びにトナー像Tの中間転写ベルト21上への1次転写の工程が、所定の色数分だけ繰り返される。
【0033】例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のトナー像Tを重ね合わせたフルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム17上には、その一回転毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のトナー像Tが順次形成され、これらの4色のトナー像は、順次中間転写ベルト21上に重ね合わせた状態で一次転写される。
【0034】その際、上記中間転写ベルト21は、最初に一次転写されたイエロー色の未定着トナー像Tを保持したまま、感光体ドラム17と同期した周期で回動し、当該中間転写ベルト21上には、その一回転毎にマゼンタ色、シアン色及びブラック色の未定着トナー像Tが、イエロー色の未定着トナー像Tに順次重ね合わされた状態で転写される。
【0035】このようにして中間転写ベルト21に一次転写された未定着トナー像Tは、中間転写ベルト21の回転に伴って、転写用紙26の搬送経路に面した二次転写位置へと搬送される。
【0036】そして、この転写用紙26は、前述したように、所定の給紙カセット28、29、30、31からフィードロール28a、29a、30a、31aによって給紙され、搬送ロール32によってレジストロール33まで搬送され、レジストロール33によって所定のタイミングで、二次転写ロール27と中間転写ベルト21とのニップ部間に給送される。
【0037】また、二次転写位置における中間転写ベルト21の裏面側には、二次転写ロール27の対向電極をなすバックアップロール25が配設されている。二次転写位置では、所定のタイミングで半導電性の二次転写ロール27が中間転写ベルト21に圧接し、当該バックアップロール25にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することにより、中間転写ベルト21上に転写された未定着トナー像Tは、前記二次転写位置において転写用紙26上に静電的に二次転写される。
【0038】この実施の形態では、図1に示すように、二次転写ロール27にトナーの帯電極性と同極性の電圧を直接印加するのではなく、当該二次転写ロール27に中間転写ベルト21を介して圧接するバックアップロール25に、バイアスロール44によって転写バイアス電圧印加手段としての図示しない転写バイアス用高圧電源から、トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するように構成されている。しかし、二次転写ロール27にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を直接印加するように構成しても勿論よい。
【0039】そして、未定着トナー像Tが転写された転写用紙26は、中間転写ベルト21から剥離され、二次転写部の下流に配置された電極部材45、案内板46および搬送ベルト34によって定着装置35に送り込まれ、未定着トナー像Tの定着処理がなされる。
【0040】上記中間転写ベルト21は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂又は各種のゴムに、カーボンブラック等の導電化剤を適当量分散させて、その体積抵抗率が106 〜1014Ω・cmとなるように調整したフィルム状のベルトによって形成されている。この中間転写ベルト21の厚さは、例えば、0.1mmに設定される。なお、上記中間転写ベルト21の周長は、感光体ドラム17の周長の整数倍(例えば、3倍)に設定されている。
【0041】また、上記二次転写ロール27は、必要に応じて、中間転写ベルト21と接離可能に配設されており、カラー画像が形成される場合には、最終色の未定着トナー像Tが中間転写ベルト21上に一次転写されるまで、中間転写ベルト21から離間している。
【0042】さらに、上記二次転写ロール27は、カーボンを分散したウレタンゴムのチューブからなる表面層と、カーボンを分散した発泡ウレタンゴムからなる内部層とを備えており、当該二次転写ロール27の表面には、フッ素コートが施されている。この二次転写ロール27は、その体積抵抗率が103 〜1010Ω・cmに設定され、ロール径がφ28mmとなるように形成され、硬度は例えば30°(アスカC)に設定される。
【0043】一方、上記バックアップロール25は、カーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブからなる表面層と、EPDMのゴムからなる内部層とを備えており、その表面抵抗率が107 〜1010Ω/□で、ロール径がφ28mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(アスカC)に設定される。
【0044】また、二次転写位置のニップ部下流に配置された電極部材45は、導電性の板状部材として板金が好ましく、この実施の形態では厚さ0.5mmのスレンレス鋼板を使用しており、転写用紙26側を針状としたものが用いられている。さらに、上記電極部材45の2次転写領域側の先端は、バックアップロール25と2次転写ロール27のニップ部が成す線より1mmだけ二次転写ロール27側で、かつニップ部の出口より7mmだけ離れて配置されている。
【0045】なお、図3中、49は中間転写ベルト21の表面に付着した残留トナーや紙粉等の付着物を除去するクリーニング装置を示している。
【0046】ところで、この実施の形態に係る画像形成装置の排気装置は、画像形成装置本体内の空気を装置本体の外部に導く排気用のダクト部材と、前記排気用のダクト部材に接続され、装置本体内の空気を外部に排出する送風手段と、前記排気用のダクト部材の一部に介在された排気中に含まれる粉塵を除去する粉塵フィルターとを有する画像形成装置の排気装置において、前記送風手段の回転状態に起因するパラメータを検知する回転状態検知手段と、前記粉塵フィルターの交換を認識する交換認識手段と、前記交換認識手段によって認識された新しい粉塵フィルターの交換時期を、前記回転状態検知手段によって検知された送風手段の回転状態に起因するパラメータに基づいて判別する判別手段とを備えるように構成されている。
【0047】すなわち、この実施の形態に係る排気装置は、図3に示すように、感光体ドラムの表面近傍であって、画像露光位置の感光体ドラム回転方向下流側、かつロータリー現像装置の上流側に、一次帯電用のスコロトロン18から発生するオゾンやNOx(窒素酸化物)等の放電生成物や、現像器19から発生するトナークラウドを、機内の吸気と共に吸引して排気する第1の排気用のダクト50が配設されている。また、上記感光体ドラムの表面近傍には、クリーニング装置42の感光体ドラム回転方向上流側に、クリーニング前コロトロン47から発生するオゾンやNOx(窒素酸化物)等の放電生成物を機内の空気と共に吸引して排気する第2の排気用のダクト51が配設されている。この第2の排気用ダクト50は、クリーニング装置42の背面側に導かれている。
【0048】また、この実施の形態では、バキューム搬送ベルト34から空気を吸引するための吸引用のダクト52が、当該搬送ベルト34の内部に配設されている。
【0049】さらに、この実施の形態では、図3に示すように、一次帯電用のスコロトロン18の側方に、当該一次帯電用のスコロトロン18に送風する吸気用のダクト53及び吸気用の送風機54が配設されている。
【0050】上記第1及び第2の排気用のダクト50、51、並びに吸引用のダクト52は、図4及び図5に示すように、カラー電子写真複写機本体1のフレーム55に、フロント側からリア側に延びるように水平に配管されており、これら第1及び第2の排気用のダクト50、51のリア側の端部は、図6及び図7に示すように、1つの主排気ダクト55にまとめられている。この主排気ダクト55は、カラー電子写真複写機本体1のフレームのリア側に、鉛直方向上方から下方に向けて垂直に配置されており、当該主排気ダクト55と吸引用のダクト52の先端は、排気中の粉塵を除去する粉塵フィルター56を着脱可能に収容するフィルターケース57に連結されている。また、上記フィルターケース57は、連結用の排気ダクト58を介してブロワーモータによって回転駆動される送風機59に連結されており、当該送風機59から機外へ導く短いダクト60によってカラー電子写真複写機本体1の下方に、床面に向けて排気するように構成されている。
【0051】図1はこの実施の形態1に係る排気装置の制御回路を示すブロック図である。
【0052】図1において、61はカラー電子写真複写機の画像形成動作等を制御する制御手段ととともに、粉塵フィルターの交換時期を判別する判別手段としての機能を兼ねたCPU、62は排気装置の送風機の回転状態に起因するパラメータ、具体的には送風機の回転数を検知する検知センサー、63は粉塵フィルターの交換を検知する交換検知手段、64はカラー電子写真複写機の画像形成動作の設定するためのユーザーインターフェイスのコントローラ、65はユーザーインターフェイスの表示パネル、66はサービスエンジニア用の表示や設定を行う操作部を、それぞれ示すものである。
【0053】上記排気装置の送風機59の回転状態に起因するパラメータを検知する検知センサー62は、送風機の回転数を検知するものであり、図8に示すように、送風機59の回転軸が1回転するごとに、4つのパルスFG0を発生するように構成されている。なお、上記検知センサー62は、送風機を駆動するモータに流れる電流値や、送風機を駆動するモータの回転速度などを検知するものであっても良い。
【0054】また、上記交換検知手段63としては、図9に示すように、粉塵フィルター56の着脱を、光学式センサーで検知するものを用いてもよい。
【0055】さらに、上記交換検知手段63としては、粉塵フィルターの交換を直接検知する手段以外に、粉塵フィルター56の交換時に人が入力する手段や、粉塵フィルター56の交換前後での前記送風機の回転数の落差が規定値以上であるかによって検知する手段などを用いてもよい。
【0056】以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成装置の排気装置は、次のようにして、装置の大幅なコストアップを招くことなく、フィルターの交換時期を正確に把握することができ、フィルターの容量に十分余裕があるにもかかわらず交換していたり、逆に、フィルター本来の機能の交換時期を過ぎてしまっているにも拘わらず、交換していないという事態が発生するのを防止ことが可能となっている。
【0057】すなわち、この実施の形態に係るカラー電子写真複写機では、図2及び図3に示すように、画像形成動作に伴って、一次帯電用のスコロトロン18やクリーニング前コロトロン44からオゾンやNOx(窒素酸化物)等の放電生成物が発生したり、現像器19からトナークラウドが発生する。
【0058】そこで、この実施の形態では、上記一次帯電用のスコロトロン18やクリーニング前コロトロン47から発生するオゾンやNOx(窒素酸化物)等の放電生成物、あるいは現像器19から発生するトナークラウドを、第1の排気ダクト50及び第2の排気ダクト51から周囲の空気と共に吸引し、当該第1の排気ダクト50及び第2の排気ダクト51から吸引した空気は、主排気ダクト55を介して、粉塵フィルター56に導かれ、当該粉塵フィルター56によってトナー等の粉塵が除去された後、送風機によって機外に排気される。
【0059】その際、上記カラー電子写真複写機の本体1内部で吸引された空気は、上述したように、粉塵フィルター56でトナー等の粉塵が除去されるが、当該粉塵フィルター56は、トナー等を除去するにしたがって、徐々に粉塵の除去能力が低下するため、粉塵フィルター56の粉塵除去能力が所定値まで低下した時点で、粉塵フィルター56を交換する必要がある。
【0060】そこで、この実施の形態では、粉塵フィルターの交換時期が、次のようにして判別される。
【0061】まず、CPU61は、図10に示すように、送風機59のブロワーモータの回転速度(回転数)を、検知センサー63によって検知した後(ステップ101)、粉塵フィルター56の交換直後が否かを判別する(ステップ102)。そして、CPU61は、粉塵フィルター56の交換を交換検知手段63によって検知すると(ステップ107)、当該粉塵フィルター56を交換した直後の送風機59の回転数を、検知センサー63によって検知してNVRAM等の記憶手段に初期回転数N1として記憶する(ステップ103)。さらに、CPU61は、予め初期回転数N1の所定倍数XX%(例えば110%)となった時を最終回転数Naとして定義し、記憶手段に記憶しておく(ステップ104)。
【0062】上記送風機59のブロワーモータは、回転数制御を行っておらず、取り付けた排気ダクト系のシステム・インピーダンスによって回転数が変動する。つまり、上記送風機のブロワーモータは、排気ダクト系の圧力損失が増加すると、図11に示すように、回転数Nが増加して動作点がズレる。
【0063】このような送風機59を使用した排気装置を備えた画像形成装置を使用していくと、粉塵フィルター56での粉塵の回収量が増していくに従い、圧力損失が増加していき、結果的に、図11に示すように、送風機59の回転数Nも増加する。
【0064】そのため、CPU61は、一連のコピー動作が終了した時点で、検知センサー63によって、送風機59の回転数Nをモニターし、当該送風機59の回転数Nが最終回転数NAより高いか否かを判別し(ステップ105)、送風機59の回転数Nが最終回転数NAを上回った時点で、粉塵フィルター56の交換時期と判断して(ステップ106)、例えば、ユーザーインターフェイス64の表示パネル65に、粉塵フィルター56の交換を促すメッセージを表示する動作を行う。
【0065】なお、上記粉塵フィルター56の交換時期を決定する送風機59の最終回転数NAは、余裕をもって設定されており、送風機59の回転数が最終回転数NAを上回った時点であっても、画質等に影響が現れることはない。そのため、ユーザーインターフェイス64の表示パネル65に表示される粉塵フィルター56の交換を促すメッセージは、サービスエンジニアに連絡して、粉塵フィルター56の交換を促すものであっても良い。また、送風機59の回転数Nが最終回転数NAを上回った時点で、ユーザーインターフェイス64の表示パネル65に、粉塵フィルターの交換を促すメッセージを表示せずに、マシンに備えられたサービスエンジニア用の操作部66に、その旨を表示しておき、サービスエンジニアが定期的にマシンのメンテナンスに訪れた際に、操作部66の表示を見て、粉塵フィルター56が交換時期にあることを認識するように構成しても勿論よい。
【0066】このように、上記実施の形態では、送風機59の回転状態を検知センサ63によってモニターするだけで、粉塵フィルター56の交換時期を正確に把握することができるので、装置の大幅なコストアップを招くことなく、粉塵フィルター56の容量に十分余裕があるにもかかわらず交換していたり、逆に、粉塵フィルター56本来の機能の交換時期を過ぎてしまっているにも拘わらず、交換していないという事態が発生するのを防止ことが可能となっている。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、装置の大幅なコストアップを招くことなく、フィルターの交換時期を正確に把握することができ、フィルターの容量に十分余裕があるにもかかわらず交換していたり、逆に、フィルター本来の機能の交換時期を過ぎてしまっているにも拘わらず、交換していないという事態が発生するのを防止可能な画像形成装置の排気装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【住所又は居所】東京都港区赤坂二丁目17番22号
【出願日】 平成14年4月26日(2002.4.26)
【代理人】 【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣 (外5名)
【公開番号】 特開2003−316220(P2003−316220A)
【公開日】 平成15年11月7日(2003.11.7)
【出願番号】 特願2002−127124(P2002−127124)