| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中川 敦司 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】森田 哲哉 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】竹内 郁夫 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】鶴野 邦夫 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】福士 研司 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】倉橋 昌裕 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】光学式センサの光量の自動調整において、調整時に適切に入力電圧の閾値を設定することで、素子の劣化による光量低下と、取り付けミスや汚れ等による光量低下とを判断し、その判断に合わせて、メンテナンス間隔が長く、素子の寿命面で有利になるように処理して、信頼性を向上させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】媒体30の有無を検出する光学式センサ2150と、前記光学式センサ2150の消耗度計測手段と、所定の入力閾値以下の範囲で前記光学式センサ2150に印加する入力電圧を算出する算出手段2108とを有する画像形成装置において、前記光学式センサ2150の清掃確認時に、前記所定の入力閾値を前記消耗度計測手段からの計測値によって決定される第3の入力閾値にして、前記算出手段2108に入力電圧を算出させる第3の光量調整モードを有する光量調整手段2108を備えたことを特徴とする画像形成装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 媒体の有無を検出する光学式センサと、前記光学式センサの消耗度計測手段と、所定の入力閾値以下の範囲で前記光学式センサに印加する入力電圧を算出する算出手段とを有する画像形成装置において、前記光学式センサの清掃確認時に、前記所定の入力閾値を前記消耗度計測手段からの計測値によって決定される第3の入力閾値にして、前記算出手段に入力電圧を算出させる第3の光量調整モードを有する光量調整手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記光量調整手段は、さらに第1の光量調整モードを有し、前記第1の光量調整モードは、前記光学式センサ部品の初期取り付け・交換時に、前記所定の入力閾値を第1の入力閾値にして、前記算出手段に入力電圧を算出させるモードであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記光量調整手段は、さらに第2の光量調整モードを有し、前記第2の光量調整モードは、ユーザ使用時に、前記所定の入力閾値を第2の入力閾値にして、前記算出手段に入力電圧を算出させるモードであることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 【請求項4】 さらに、表示部を有し、各光量調整モードで、前記算出手段が前記各々の入力閾値以下の範囲で入力値を算出できない場合は、前記表示部に警告表示を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の画像形成装置。 【請求項5】 前記警告表示は、各光量調整モードによって異なることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記光学式センサの消耗度計測手段は、前記光学式センサの検知回数カウンタであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項7】 前記光学式センサの消耗度計測手段は、出力枚数カウンタであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項8】 前記光学式センサ部品の交換時には、消耗度計測手段からの計測値を零に初期化することで前記第1の入力閾値と第3の入力閾値を同一の入力閾値とすることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 【請求項9】 さらに、ネットワーク接続手段と該ネットワーク接続手段に接続されたホストコンピュータを有し、前記算出手段が前記各々の入力閾値以下の範囲で入力値を算出できない場合は、前記ネットワークを通じ前記ホストコンピュータに警告を通知することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、媒体の有無を検出する光学式センサを有する画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の複写機の動作を、図16を用いて説明する。 【0003】図16は、一般的な画像形成装置の全体概略図である。 【0004】3は照明ランプ、8は光学縮小部、9は第2反射ミラー、15は給紙カセット、19は搬送経路、30は媒体、50はレーザー制御部、51はレーザー、98はCCD、99は第1反射ミラー、100はローラ、101は感光体、102は搬送ベルト、103は定着ローラ、104は加圧ローラ、105は転写部、106は分離部、111は排紙ローラ、112は排紙ローラ、113はレジストローラ、114a、114bは搬送ローラ、121はセンサ、122はフラッパ、123は反転ローラ、124は反転位置、125は両面搬送路、126、127、128、129、130、131はセンサ、200はローラ、201はレバー、300はピックアップローラである。 【0005】1000は、複写機(画像形成装置)本体を示したものである。 【0006】1001は、原稿を露光位置に搬送する自動原稿搬送装置、1002は、原稿載置手段としての原稿台ガラスである。 【0007】媒体30は給紙カセット15に積載されている。 【0008】媒体30は通常、紙であるが、機器によりオーバーヘッドプロジェクタ用のいわゆるOHPフィルムが可能なものもある。 【0009】ピックアップローラ300は積載された媒体30を送り出す。 【0010】媒体30は、ローラ100、200で構成される分離給紙ローラにより1枚に分離され、搬送経路19に送り込まれる。 【0011】そして、搬送ローラ114a、114bによりレジストローラ113まで搬送され、光学系等の、他の条件が揃ったところでレジストローラ113が動作する。 【0012】光学系等により感光体101に潜像された画像は、転写部105で媒体30に転写され、媒体30は、分離部106により感光体101に巻き付かないように分離して搬送ベルト102に送り込まれる。 【0013】その後、媒体30は、搬送ベルト102により定着ローラ103と加圧ローラ104迄運ばれ、定着ローラ103と加圧ローラ104によって定着される。 【0014】そして、そのまま排紙ローラ111、112により機外へ排出される。 【0015】また、両面動作を行う場合には、フラッパ122により、機外へ排出されず、下方の両面搬送ユニットに送り込まれる。 【0016】媒体30が下方の両面搬送ユニットに送り込まれると、反転ローラ123が回転し、A方向へ媒体30を送り込む。 【0017】反転位置124に到達した時点で、反転ローラ123は逆回転し、媒体30をB方向へ搬送する。 【0018】そして、媒体30は、両面搬送路125を通り、レジストローラ113まで搬送される。 【0019】このように、媒体30が搬送経路19や両面搬送路125等を通過していく過程において、センサ121、126、127、128、129、130、131は、常に媒体30の現在位置を検知し、それによって媒体30が正常に搬送されているかどうかの判断が行われるとともに、レジストローラ113やフラッパ122が制御される。 【0020】従来、媒体の位置検知には、種々のセンサが考えられてきた。 【0021】以下に代表的な検知のセンサの従来例を説明する。 【0022】機械的感知レバータイプのセンサを図17に示す。 【0023】201はレバー、202はフォトカプラである。 【0024】紙パスをさえぎるようにレバー201を配置し、紙パスを通過する媒体30の先端部にレバー201の一部が押されるとレバー201が右回転し、レバー201の近傍に配置していたフォトカプラ202の光束を遮光することで信号を発する構成(信号発生部分は不図示)となっている。 【0025】次に光学式のセンサについて、図18、図19を用いて説明する。 【0026】205は反射シート、212は照射光、2150は光学式センサ、2154は発光素子、2155は受光素子である。 【0027】光学式センサ2150は、発光素子2154、受光素子2155からなる。 【0028】光学式センサ2150は、大きくは、図18に示す反射型と、図19に示す透過型の2種類に分けられる。 【0029】反射型の場合は、搬送路上に反射シート205を貼り付け、媒体30の無い時には、図18(A)に示すように、発光素子2154の照射光212を反射シート205が反射し、受光素子2155が受光する。 【0030】そして、媒体30のある時には、媒体30が照射光212をさえぎることで、媒体30の有無を検知する。 【0031】しかしながら、この場合に、媒体30自体が反射を助長して、図18(B)に示すように、誤検知を引き起こす欠点を併せ持つ。 【0032】この為、媒体30の通過位置がばらつかないように、媒体搬送箇所の精度が求められる。 【0033】また、発光素子2154の拡散光が媒体30に反射し受光する事で誤検知をしてしまう恐れもある為、場合によっては集光用レンズ等により誤検知を防ぐ必要が生じる。 【0034】次に、図19に示す透過型の場合、発光素子2154と受光素子2155とが媒体搬送路を挟んで対向して配置され、発光素子2154の照射光212を媒体30が横切ることにより、媒体30の有無等を検出する。 【0035】媒体30自体が反射を助長することは防げるが、発光側と受光側の相対位置の精度が要求される。 【0036】こうしたそれぞれの欠点を補うものとして、図20に示すように、発光素子と受光素子とがミラー、プリズム等の反射板により、光軸を屈折させて、前記発光素子の照射光軸と、受光素子への入射光軸が平行になる様に構成された方式がある。 【0037】図20で、2152は基板、2153は密封ケース、2200は下側搬送ガイド、2201は上側搬送ガイド、2202はミラー、2203、2204は反射面である。 【0038】この場合、発光/受光素子2154、2155のずれが生じた場合でも入射光と反射光は常に平行であり、精度の許容範囲を広げることができるとともに、媒体反射の影響も少なくできる。 【0039】図20(A)に示すように、発光素子2154と受光素子2155は同一基板2152上に実装され、照射光212はプリズム、またはミラー2202へ入射角45度で2回屈折させることで受光素子2155に戻る。 【0040】図20(B)に示すように、媒体30が横切ることにより、照射光212をさえぎり、媒体30の有無等を検出する。 【0041】光センサ方式において、発光素子2154は、電流を流せば流すほど高輝度となり、媒体30の有無に対するダイナミックレンジが大きく取れるため検知精度の信頼性が向上する。 【0042】しかしながら、電流値を上げることで、寿命の低減を招く。 【0043】機械式の場合にもフォトカプラ202を使う点では光学式と言えるが、わずかな距離間に発光/受光素子2154、2155を備え、しかも反射の影響のない黒い部材で遮へいすることにより微小光量でも確実に検知できる。 【0044】それに比べ光センサ方式では、遮へいする媒体30自体が、透過率の高いもの、反射率の高いものであることがある為、確実に判別可能な光量を確保することが要求される。 【0045】したがって、光量を低く設定した場合には、寿命に対しては有利になるが、ダイナミックレンジが狭くなる為、媒体による影響度や汚れの影響度が大きくなり、誤検知してしまう恐れがある。 【0046】このために、光センサ方式では、初期に調整を行わなくてはならない。 【0047】また、初期に調整を行っても通紙時の紙紛等により発光部ないし受光部が汚れる恐れがある為、画像形成装置のスピードや仕様/用途による光量低減度に準じた間隔を設定し、少しずつ光量を上げてダイナミックレンジを一定に保てる様に一定間隔毎にも調整が必要になる。 【0048】このシーケンスを行うことにより、調整不能な状態に達する直前までは、ダイナミックレンジの確保と光学センサの長期ノーメンテナンスの両立を実現できる。 【0049】従来の調整方法を、図21を用いて説明する。 【0050】図21(A)は、工場での生産時に行われる工場調整モードを説明する図である。 【0051】図21(B)は、ジョブ毎や電源OFF/ON時に行われるユーザ調整モードの説明図である。 【0052】図21(C)は、ユーザ調整モードをジョブ毎等に頻繁に行うようにした場合の説明図である。 【0053】Vinは、センサの発光素子2154に対する入力電圧であり、入力電圧を上げると光量も増加する。 【0054】Voutは、センサの受光素子2155が、照射光212を受光した際の光量を電圧に変換したものである。 【0055】Vi1、Vi2は所定の入力電圧、VinMAXは、最大定格からマージンを取った入力電圧の上限である入力電圧最大値である。 【0056】Vsは、閾値電圧であって、VoutがVs以上であれば照射光212がそのまま受光されるので媒体無し、Vs以下であれば照射光がさえぎられるので媒体ありと判断する。 【0057】Vhとは、光量の低減も見込んで、媒体の判別に充分問題無しと判断される出力電圧であって、予め画像形成装置の特性に合わせて設定されている。 【0058】VMは、Voutの最大値である。 【0059】A1、A2、A3、B1、B2、B3、B4、C1、C2、D、E、Fは、素子の性能を示す点である。 【0060】所定の入力電圧Vi1を印加すると、受光素子2155が電圧変換回路を介して出力する。 【0061】この時の値が、予め設定したVh以上であれば調整は完了する。 【0062】図21(A)のA1は、所定の入力電圧Vi1の入力時に既にVh以上であるので調整不要と判断し調整を終了する。 【0063】図21(A)のB1であった場合、つまり所定の入力電圧Vi1の入力時にVh以下であった場合、Vh以上の電圧を得られるまでVinをVi1から上げていき、Vh以上になれば、その時のVin値(Vi2)を制御電圧として設定し、調整を終える。 【0064】すなわち、図21(A)に示すように、Vi1時の特性がB1のポイントである場合、Vh以下であるので入力電圧を上げ、Vi2迄上げた時点でB2となってVhを越えたので、B2のポイントで動作するように初期の設定がなされる。 【0065】図21(A)にて、Vi1入力時の特性がC1であった場合、Vh以上の電圧を得られるようにVinをVi1から上げていく調整を行っても、入力側の上限であるVinMAXに到達してしまい、Vhを越える事がない。 【0066】この場合には、不良品として扱われる。 【0067】次に、図21(B)を用いて、ジョブ毎や電源OFF/ON時に行われるユーザ調整モードについて説明する。 【0068】実際にユーザが使用を開始すると、初期設定値であるVi1の電圧印加を行っても、紙紛やトナー等の汚れにより、初期の光量より低下し、例えば図21(B)に示すように、A1からA2の出力に減衰し、Vh以下のレベルになってしまう。 【0069】さらに低下し、閾値電圧Vs以下になってしまうと、媒体30の有無が判別不能となり動作しなくなってしまう。 【0070】こうならないために定期的に調整を行わなくてはならない。 【0071】そのためには、前述の様にA2の出力になってしまったとき、初期調整と同じくVinをVi1から上げていき、Vh以上になれば、その時のVin値を制御電圧として設定変更し、調整を終えればよい。 【0072】例えば、図21(B)に示すA3が調整後の動作ポイントとなる。 【0073】また、図21(B)のB3であった場合、VinをVi2から上げていく調整を行っても、入力側の上限であるVinMAXに到達してしまい、出力がVhを越える事がない。 【0074】図21(B)のB4である。 【0075】この場合には、既に汚れの付着がひどいか、素子寿命に近づいているので、Vsまで低下した時点で制御不能となる。 【0076】ジョブ毎等に頻繁に調整を行うようにすれば、図21(C)に示したように、常にVhを保つ直線に近くなり、D点やE点までVinが増加しても、サービスメンテナンスによる清掃等で光量が戻れば、再びA1地点近傍までVin値が戻る。 【0077】そして、汚れによりVinが増加すると言った動作を繰り返す。 【0078】やがて素子劣化等によりサービスメンテナンスによる清掃等で戻るVin値が少しずつVinMAX寄りになっていき、素子としての寿命を全うする。 【0079】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の調整を行ったとしても、発光素子/受光素子ともに性能のばらつきが大きい為、長期ノーメンテナンスを実現しようとすると、素子の性能のばらつきによる光量のばらつきが、メンテナンス間隔や寿命時間に大きな影響を与えて問題になっていた。 【0080】以下、詳細に説明する。 【0081】素子自体の最大定格は決まっているが、制御での入力電圧の上限値は、実使用の温度上昇や環境要因を考慮して、従来例の図21で説明したように、最大定格からマージンを取ったところでVinMAXとして決まる。 【0082】したがって、図21(C)におけるA1点からF点までの距離が大きい程、制御範囲が広く、長期ノーメンテナンスを実現可能になる。 【0083】すなわち、性能のばらつき等のために、初期調整段階でかなり高い入力電圧を初期値とされてしまった場合、例えば図21(C)のE点が初期値になってしまった場合、VinMAXとの差分が少なくなり光量調整範囲が狭まって、メンテナンス間隔や寿命時間に大きな影響を与えてしまう。 【0084】このような場合、経時変化によるわずかな汚れやわずかな素子劣化でも、調整不能となりもしくは誤検知を引き起こしてしまい、すぐにメンテナンスが要求されることになってしまう。 【0085】この解決手段として、所定電圧に対する光量の下限を規定して、素子の選別を行うことができる。 【0086】素子の選別を行うことで、所定の値以下の光量の素子は使えなくなり、歩留まりが悪くなってコストアップにつながるものの、図21(C)に示すように、初期値Vinが低ければ低い程、光量調整範囲が広がる事になる。 【0087】なお、高輝度タイプ/高光量タイプの素子の採用も可能だが、大きくなってしまい省スペース化が図れない、コストアップにつながると言う欠点がある。 【0088】また、それとは別に、取り付け調整ミス等により光量が低下してしまった場合にも、図21(A)、(B)、(C)に示すように、電流値を上げて光量を増やす調整が可能である為、取り付け調整ミスが入力電圧の調整によってリカバリーされてしまい、結果としてVinMAXとの差分が少なくなり制御範囲が狭まって、経時変化によるわずかな汚れで誤検知を引き起こしてしまうという問題があった。 【0089】例えば、同特性の2つの素子単体がある場合、片方について、傾いて取り付けてしまったり、反射面を汚してしまったり、といった製造上のミス等で光量が足りないと判断されると、その素子は、調整機構により実機上での入力電圧の初期値を高い値に設定され、例えば図21(A)のA1とB2のようになり、メンテナンス間隔や寿命時間に大きく差が出ることとなってしまう。 【0090】特に、製造上のミスを調整機構がリカバリーしてしまう為、工場調整時には不具合の発生が少なく、ユーザ使用時にメンテナンス要求や不具合の発生が多く、著しく信頼性を損なう事態につながっていた。 【0091】これに対しては、例えば長期ノーメンテナンスという課題を犠牲にしてサービスマンによる清掃を短期サイクルで行うことが考えられるが、問題点が残る。 【0092】図22を用いて説明する。 【0093】O、P、Q、R、P′、Q′、R′は素子の性能を示す点である。 【0094】VinTh0、VinTh1は入力閾値、ΔThは入力閾値の差である。 【0095】工場調整時の初期ではO点であったものがユーザの使用に伴いP点まで劣化する。 【0096】Voutが媒体検知閾値Vhを下回る為に媒体の検知不可能となりサービスマンによる清掃が行われる。 【0097】清掃によりゴミの付着等の汚れを全て取り除いても素子自体の経時劣化がある為、Q点までしか光量は復活できない。 【0098】すなわち、同様の出力VMを得ようとした時、O点からP′点まで劣化して、汚れをとってもQ′点までしか復活しない。 【0099】このとき、入力閾値がVinTh0と設定されている場合(入力小)には、目標出力値VMを得られないので制御不能となり不良品扱いとなってしまう。 【0100】この防止策として、予め入力閾値を高め(VinMAX寄り)のVinTh1に設定することができるが、このようにすると前述してきたように初期値の設定時に製造上のミス、取り付けミスをリカバリーしてしまい、ΔThだけダイナミックレンジが狭くなり寿命面で不利になってしまう。 【0101】また、入力閾値を工場調整時のみに用いて、ユーザ使用時に用いないこととすると、清掃時に不具合(清掃不充分等)を起こしたときに、入力電圧の調整によってリカバリーしてしまい、やはり寿命面で不利になってしまう。 【0102】本発明は、以上のような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、光学式センサの光量の自動調整において、調整時に適切に入力電圧の閾値を設定することで、素子の劣化による光量低下と、取り付けミスや汚れ等による光量低下とを判断し、その判断に合わせて、メンテナンス間隔が長く、素子の寿命面で有利になるように処理して、信頼性を向上させることができる画像形成装置を提供することにある。 【0103】 【課題を解決するための手段】このため、本発明においては、下記の(1)項ないし(9)項のいずれかに示す画像形成装置を提供することにより、前記目的を達成しようとするものである。 【0104】(1)媒体の有無を検出する光学式センサと、前記光学式センサの消耗度計測手段と、所定の入力閾値以下の範囲で前記光学式センサに印加する入力電圧を算出する算出手段とを有する画像形成装置において、前記光学式センサの清掃確認時に、前記所定の入力閾値を前記消耗度計測手段からの計測値によって決定される第3の入力閾値にして、前記算出手段に入力電圧を算出させる第3の光量調整モードを有する光量調整手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 【0105】(2)前記光量調整手段は、さらに第1の光量調整モードを有し、前記第1の光量調整モードは、前記光学式センサ部品の初期取り付け・交換時に、前記所定の入力閾値を第1の入力閾値にして、前記算出手段に入力電圧を算出させるモードであることを特徴とする前記(1)項記載の画像形成装置。 【0106】(3)前記光量調整手段は、さらに第2の光量調整モードを有し、前記第2の光量調整モードは、ユーザ使用時に、前記所定の入力閾値を第2の入力閾値にして、前記算出手段に入力電圧を算出させるモードであることを特徴とする前記(1)項または(2)項記載の画像形成装置。 【0107】(4)さらに、表示部を有し、各光量調整モードで、前記算出手段が前記各々の入力閾値以下の範囲で入力値を算出できない場合は、前記表示部に警告表示を行うことを特徴とする前記(1)項ないし(3)項のいずれか記載の画像形成装置。 【0108】(5)前記警告表示は、各光量調整モードによって異なることを特徴とする前記(4)項記載の画像形成装置。 【0109】(6)前記光学式センサの消耗度計測手段は、前記光学式センサの検知回数カウンタであることを特徴とする前記(1)項記載の画像形成装置。 【0110】(7)前記光学式センサの消耗度計測手段は、出力枚数カウンタであることを特徴とする前記(1)項記載の画像形成装置。 【0111】(8)前記光学式センサ部品の交換時には、消耗度計測手段からの計測値を零に初期化することで前記第1の入力閾値と第3の入力閾値を同一の入力閾値とすることを特徴とする前記(2)項記載の画像形成装置。 【0112】(9)さらに、ネットワーク接続手段と該ネットワーク接続手段に接続されたホストコンピュータを有し、前記算出手段が前記各々の入力閾値以下の範囲で入力値を算出できない場合は、前記ネットワークを通じ前記ホストコンピュータに警告を通知することを特徴とする前記(1)項ないし(4)項のいずれか記載の画像形成装置。 【0113】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。 【0114】なお、各図面に共通する要素には同一の符号を付す。 【0115】(実施例1)図1〜図11、図13(A)、図20を用いて実施例1について説明する。 【0116】図1は、本発明に用いられる、光学センサの発光及び受光素子を搭載したブロックの図 (A)横から見た図 (B)斜視図 (C)内部構成図、図2は、本発明に用いられる、光学センサのドライブ回路の図、図3は、本発明に用いられる、光学センサの調整時の入出力特性カーブを示した図 (A)VMに達した図(B)VMに達しなかった図、図4は、本発明に用いられる、表示部からの調整モードの選択方法の図 (A)光量調整項目の選択の図 (B)センサの場所の指定の図 (C)調整モードの指定の図、図5は、本発明の実施例1に用いられる調整モード1のフローチャート、図6は、本発明の実施例に用いられる媒体検出手段の調整時の入出力特性カーブを示した図、図7は、本発明の実施例1に用いられる第2の光量調整モードのフローチャート、図8は、本発明の実施例に用いられるネットワーク手段の全体概略構成図、図9は、本発明の実施例1に用いられる第3の光量調整モードのフローチャート、図10は、本発明に用いられる、第3の光量調整モード時の入力閾値の変化と、そのときの判定内容を入出力範囲で示した図、図11は、本発明の実施例1に用いられる検知回数CountX−入力閾値ViTHの特性カーブを示した図である。 【0117】図13(A)は、本発明の実施例1に用いられるモード別の入力閾値決定フローチャートである。 【0118】2101、2102はオペアンプ、2105コンパレータ、2106はD/Aコンバータ、2107はA/Dコンバータ、2108は、算出手段であり光量調整手段であるマイコン、2151はコネクタ、2800は、画像形成装置の表面に形成されているLCD等の操作部(表示部)、2900は光学式媒体検出手段、Q1はトランジスタである。 【0119】Vi1〜Vi10は所定の入力電圧、Vo1〜Vo10は、それぞれVi1〜Vi10を発光素子2154に印加したときの受光素子2155が受光した光量を電圧に変換したものである。 【0120】A′、B′、C′、D′、E′は、素子の性能を示す点、Vic、Vieは所定の入力電圧である。 【0121】2411−A、2411−B、2411−C、2411−D、2411−E、2411−Fが画像形成装置、2412がホストコンピュータ、2413はネットワークサーバ、2414は、LAN等のネットワーク接続手段である。 【0122】図1に示すように、光学式センサ2150には、密封ケース2153が設けられ、密封ケース2153に対向して、図20に示すように、プリズムまたはミラー2202が設けられる。 【0123】密封ケース2153は、光を遮断する合成樹脂等に、光を透過させるスリットから形成されている。 【0124】密封ケース2153内には、図1(C)に示すように、発光素子2154及び受光素子2155を有し、密封ケース2153自体は、特に指示しないが切欠部を有し、所定位置まで挿入したとき基板2152下部に突起が潜り込む形で軽くロックされ、実装される。 【0125】また、基板2152には、合成樹脂から形成されたコネクタ2151と、図2の回路の一部が搭載されている。 【0126】以下に、図2を用いて媒体検出動作の詳細を説明する。 【0127】まず、マイコン2108から、D/Aコンバータ2106に所定の電圧信号が送られる。 【0128】D/Aコンバータ2106は、マイコン2108のデジタル信号を電圧に変換する。 【0129】この電圧によりオペアンプ2101でLED2154を駆動する定電流出力に変換され、トランジスタQ1をONさせて、LED2154を所定の電流で点灯させる。 【0130】発光素子2154、受光素子2155、ミラー2202の構成は、従来例に示した図20と同じで、照射光212はミラー2202を介して受光素子2155に戻る。 【0131】受光素子2155は、フォトトランジスタで、所定の波長を受光すると電流が流れ、受光素子2155の両端に電圧を発生させる。 【0132】この電圧はオペアンプ2102で所定のレンジ幅に増幅される。 【0133】通紙時であれば、照射光212がさえぎられ、受光素子2155は電流が流れない為、オペアンプ2102の出力は、0Vである。 【0134】そして、紙無し時であれば、受光素子2155はLED2154の照射光212を受光して、受光量に比例した出力電圧を発生させる。 【0135】コンパレータ2105において、オペアンプ2102の出力を、R10/R11で設定した所定の電圧でH/Lの2値とし、これによってマイコン2108で紙有無の判断をする。 【0136】また、オペアンプ2102の出力は、2系等に分かれ、A/Dコンバータ2107にも送り込まれる。 【0137】これにより調整時に、D/Aコンバータ2106に電圧信号を出力した時のオペアンプ2102の出力をモニタし、コンパレータ2105において判定に最適なオペアンプ2102の出力が得られるように、D/Aコンバータ2106への出力値を決定して、適切な発光量を得る。 【0138】例えば、紙無し時であれば、照射光212は、ミラー2202を介して受光素子2155に送られ、スライスレベル以上の所定電圧を発生し、コンパレータ2105にてHレベルとしてマイコン2108に出力され紙無しと判断する。 【0139】そして、紙有り時であれば、照射光212は、媒体30にさえぎられる為、受光素子2155への照射光212をさえぎることになり、コンパレータ2105にてLレベルとしてマイコン2108に出力され媒体30有りと判断する。 【0140】なお、本実施例においては、D/Aコンバータ2106、A/Dコンバータ2107を有するが、内臓タイプのマイコン2108を用いても良いのは言うまでも無いことである。 【0141】また、本実施例では、コンパレータ2105を用いて2値化して媒体有無の判断を行っているが、A/Dコンバータ2107の出力で判断しても良い。 【0142】次に、図20を用いて、光学式センサ近辺の構成についてさらに説明する。 【0143】図20は、従来例で説明した光学センサであり、図1のセンサが画像形成装置に取り付いたものを示す。 【0144】密封ケース2153は、下側搬送ガイド2200に接した、または極力接近した位置に取り付けられる。 【0145】上側搬送ガイド2201は、プリズムまたはミラー2202が取り付けられている。 【0146】反射面2203は、密封ケース2153内の発光素子2154に対向し、反射面2204は受光素子2155に対向する。 【0147】反射面2203は、密封ケース2153内の発光素子2154から照射された照射光212を、プリズムまたはミラー2202内を反射させ、反射面2204は、反射面2203に反射した光(反射光)を再び反射してその反射光を密封ケース2153内の受光素子2155へ送る。 【0148】照射光及び反射光は、媒体30の面と交差する方向に延びている。 【0149】また、両反射面2203、2204は、照射光212を所定の方向に反射するために所定の角度に傾斜させた構造になっている。 【0150】発光素子2154はフォトダイオードにより構成されている。 【0151】なお、図に示していないが、密封ケース2153の発光透過部を凸レンズ形状とすることにより、発光素子2154から照射される光が屈折され、集光される。 【0152】この場合光量は、減衰することなく受光素子2155に入光できるので有効である。 【0153】次に、図3(A)、図3(B)のVin−Vout特性カーブについて説明する。 【0154】Vinはセンサの発光素子に対する入力電圧であり、Voutはセンサの受光素子が、照射光を受光した際の光量を電圧に変換したものである。 【0155】発光素子2154にVi1を印加すると、受光素子2155が電圧変換回路を介してVo1を出力する。 【0156】Vi2>Vi1なる関係のVi2を入力すると、Vo2が出力される。 【0157】同様にVi(n+1)>Vinの関係で電圧を印加していくと、入力電圧の増加がそのまま光量の増加となり、それに伴い出力も上がっていくが、マイコン2108やA/Dコンバータ2107等、制御部の入力保護の為D2のダイオードを用いた、ダイオードクランプ等により一定の電圧以上にならないようにしている。 【0158】次に、調整動作時の調整モードの指定について説明する。 【0159】図13(A)に調整モードを指定する様子を示す。 【0160】まず、図13(A)のS3001で、部品取り付け/交換モードか否かの選択をする。 【0161】部品取り付け/交換モードを選択すると、S3002にて、後に説明する第1の光量調整モードの入力閾値であるVi10に第1の入力閾値ViTh0を設定する。 【0162】ViTh0は、機械仕様が許容できるMINであるので、仕様に沿って設定を行う。 【0163】そして、第1の光量調整モードが指定される。 【0164】また、ユーザ調整モードでは、図13(A)のS3001にて部品取り付け/交換モードを指定しないで、S3003にて清掃確認モードも指定しない場合は、第2の光量調整モードが指定される。 【0165】また、サービスマン等が清掃した後の調整を行う清掃確認モードでは、図13(A)のS3001にて部品取り付け/交換モードを指定しないで、S3003にて清掃確認モードを指定し、S3004にて後述する第3の入力閾値ViThXを算出する。 【0166】そして、第3の光量調整モードが指定される。 【0167】なお、ViThX=F(CountX)と表記でき、F(CountX)は、当該光学式センサの図示していない消耗度計測手段(検知回数カウンタまたは出力枚数カウンタ)の値である変数CountXから決定される関数である。 【0168】次に、図4に、調整動作に入るための操作の様子を示す。 【0169】まず、操作部2800に暗証入力等を行うことによって、工場モードまたはサービスモードに移行する。 【0170】初期取り付け時は、工場モードから指定し、光学センサ交換時は光量調整項目を選択し(図4(A))、次に調整すべき(交換した)センサの場所を指定する(図4(B))。 【0171】最後に調整モードを指定する(図4(C))。 【0172】この指定によって、図13(A)のS3001、S3003の判断がなされる。 【0173】また、ユーザ調整モードは、電源ON時等に自動的にスタートする。 【0174】なお、図4(B)、(C)は、両面パス1の光学センサを交換した場合の図である。 【0175】次に、第1の光量調整モードの動作を図5に示す。 【0176】まず、図5のS2001において、光量調整スタート指令が入力される。 【0177】この場合、操作部2800からの入力でも構わないし、電源投入とともに自動的にスタートするような構成であっても良い。 【0178】次に、S2002にてカウンタNを1にリセットした後、S2003にてマイコン2108から、Vi1に相当する所定のデジタル信号が出力され、前述の図2の詳細説明に従いLED2154を発光させる。 【0179】そして、S2004にてフォトトランジスタ2155で受光した光量を、A/Dコンバータ2107で電圧値に変換してマイコン2108が読み込む。 【0180】Vi1の値は、光量ばらつきMAXで規定される値である。 【0181】したがって、S2005において、Vi1で既にVMに達している場合は、明るすぎる為に、媒体反射による誤検知の恐れが出てくるため、S2012に進み、NGと判断される。 【0182】この場合には“部品交換を行ってください”等のメッセージを、表示部2800等に表示する。 【0183】一方、Vi1でVMに達することが無ければ、マイコン2108は、図示していない記憶部に、S2006にて入力電圧値ViN及びVoN(この場合N=1)を格納する。 【0184】なお、記憶部は、マイコン2108内に有する必要は無く、アクセス可能な外部素子でも良い。 【0185】そして、S2007にてカウンタNを1進めるとともに、S2008にて、予め設定した10回の出力/入力を行ったか判断する。 【0186】本実施例では図4(A)に示したようにVi10までの10回と設定したが、回数は予めマイコン2108から出力される信号をある範囲内で分割したものであって、8分割、16分割と自由に設定できる。 【0187】但し、回数が大きい程精度は高くなるが時間がかかる事になる。 【0188】S2008で10回に達していなければ再びS2003に戻りマイコン2108から所定のデジタル信号を出力する。 【0189】この場合には、前回の入力Vi1より所定の量だけ上げたVi2になるようにデジタル信号を出力する。 【0190】Vi(N+1)>ViNの関係で電圧を印加する。 【0191】本実施例では前述の10分割によりMIN Vi1からMAX Vi10まで順次入力していく。 【0192】S2003からS2008までのルーチンが10回完了したらS2009に進み、予め設定した電圧値に達したか否かを判断する。 【0193】ここで言う設定した電圧値とは、Voutの最大値VMであり、媒体の有り無しを充分に認識できる照射光212が受光されていることである。 【0194】予め設定した電圧値に達していればOKと判断し、S2010においてVo1からVo10までの間で変化量が0になった時、すなわち、Vo(n+1)−Von=0となるVin値で、最も小さいVin値を制御値として設定し、S2011で調整を終了する。 【0195】図3(A)では、Vi8を入力した時点で、飽和電圧VMに達しており、Vi8以上の電圧を印加しても常にVMが得られ、変化量0の為、Vi8を印加すれば充分センサとして機能することになる。 【0196】したがって、工場調整により、Vi8が制御後の入力電圧として設定される。 【0197】一方、S2009においてVMに達していない場合、つまり図3(B)に示すように、予め設定した電圧値VMに達していない場合には、S2014に進み、NGと判断される。 【0198】S2014にて表示部2800等に“部品及び取付けを確認してください”等のNG表示を行う。 【0199】調整完了次第、順次に、または一括で判定表示を行う。 【0200】S2015において確認ないし処置が行われると再びS2002からの調整を開始する。 【0201】また、S2005でYESとなった時は、光量オーバーなので部品不良と限定でき(S2012)、S2009のNGとなった時は、発光側/受光側の光量不足であるため、汚れ付着/取り付けミス/部品不良の可能性があるとわかる。 【0202】ともに処置(S2013、S2015)の後に再度調整を行い、OKになればOKを示す表示に切り替わる。 【0203】Vi1〜Vi10の範囲は、搭載される箇所の特性に応じて設定する。 【0204】例えば、汚れやすい箇所であればVi10を低めに設定することで、出力MAXまでの調整幅を広く取ることができ、メンテナンス間隔を長くすることができる。 【0205】次に、第2の光量調整モードについて説明する。 【0206】ユーザ調整モードでは、図13(A)のS3001にて部品取り付け/交換モードが指定されず、S3003にて清掃確認モードも指定されていない状態で、光量調整を行うとき(電源ON時に自動で行うようなとき)は、第2の光量調整モードへと移行する。 【0207】第2の光量調整モードを、図6のVin−Vout特性カーブと、図7のフローチャートを用いて説明する。 【0208】図6のグラフは、主にはユーザの電源OFF/ON時やジョブ間に行われるのが望ましいと思われる電源ON調整モードを示す図である。 【0209】実際にユーザが、画像形成装置の使用を開始すると、紙紛やトナー等の汚れにより、初期設定値であるVi8の電圧印加を行っても初期の光量より低下し、図6に示すように、例えばA′からB′へ、つまり出力電圧がVMからVo5のレベルまで低減する。 【0210】そのまま使用を続けてさらに低下し、閾値電圧Vs以下になってしまうと、媒体30の有無が判別不能となり動作しなくなってしまう。 【0211】これを防ぐために定期的に調整を行う。 【0212】まず、図7のS2300において電源ONすると、S2301で光量調整がスタートする。 【0213】そして、S2302において、発光素子2154にViNを出力し、受光素子2155の受光量を変換したVoNを読み込む。 【0214】例えば、図6において、紙紛やトナー等の汚れにより、前回設定のA′からB′迄出力が低下したものと仮定しB′ポイントで調整が行われているとする。 【0215】この場合、ViNであるVi8を出力して、S2303で出力VoNであるVo5を読み込む。 【0216】出力電圧MAXのVMから汚れにより低減した時の出力VoNの比率分だけ入力電圧ViNを増加させれば良いので、VM÷VoN×ViNと調整すればよい。 【0217】これを図6のB′ポイントに当てはめると、VM÷Vo5×Vi8=Vicとなる。 【0218】次に、S2304で、VinMAX>VM÷VoN×ViNかどうかを判断する。 【0219】図6のB′ポイントに当てはめると、VinMAX>Vin(Vic)と言う関係が成り立つのでS2305に進み、調整後の入力電圧をVicと設定し、出力VMが得られるようになる。 【0220】そして、S2306で調整を終了する。 【0221】なお、入力電圧値をVicに設定したということは、図6においてC′ポイントに設定されたことになる。この際、特別な表示は行わない。 【0222】しかし、この調整では出力VMが得られない場合もある。 【0223】例えば、図6においてC′ポイントに設定された後、さらに紙紛やトナー等の汚れにより、D′ポイントまで推移した場合での調整では、前述の計算式に当てはめると、VM÷Vo5×Vic=Vieとなるので、S2304で、Vin(Vie)>VinMAXとなり、マイコン2108がVie値を出力できない。 【0224】したがって、S2307に進み、VinMAXを調整後の入力電圧として設定する。 【0225】この場合には、使用を継続するとやがてVoutが閾値Vs以下になってしまい、媒体30の有無が判別不能となるので、S2308で“清掃してください”表示または通知を行う。 【0226】当第2の光量調整モードでは、入力閾値VinMAX以下の範囲で入力されることとなる。 【0227】紙粉等による多少の汚れは、自動調整でリカバリー可能である為、度重なる清掃要求をすることなく長期ノーメンテナンスを実現できる。 【0228】さらに、ネットワーク手段を有する画像形成装置では、遠隔操作で寿命パラメータの通知を行う事も可能である。 【0229】図8は、ネットワーク上に接続された構成図である。 【0230】調整モードは、前述の図7のフローチャートと同じでありS2301からS2307までは同様のフローで行われる。 【0231】S2404においてVin(Vie)>VinMAXと判断されると、マイコンがVie値を出力できないので、S2307において入力電圧値をVinMAXに設定し、S2309において、ネットワーク接続手段2414を介してホストコンピュータ2412に、メンテナンスを要求する通知を行う。 【0232】これにより、特にユーザが状態を気にすることなく、管理者、サービスマンに通知がなされ、メンテナンスが行われるので、不測の事態を回避することができる。 【0233】次に、第3の光量調整モードについて説明する。 【0234】清掃確認モードでは、図13(A)のS3001にて部品取り付け/交換モードを指定しないで、S3003にて清掃確認モードを指定し、S3004にて後述する第3の入力閾値ViThXを算出する。 【0235】そして、図13(A)のS3005にて、Vi10にViThXを設定して第3の光量調整モードへと移行する。 【0236】第3の入力閾値ViThXは、ViThX=F(CountX)と表記でき、F(CountX)は、当該光学式センサの図示していない消耗度計測手段(検知回数カウンタまたは出力枚数カウンタ)の値CountXから決定される関数である。 【0237】そして、図10に示すように、CountXの値が大きくなる(使用日数が経つ)に従い、ViTh(X−1)<ViThXとなるようにVinMAX寄りに変化していく関数である。 【0238】第3の光量調整モードについて、図9のフローチャートに従い説明する。 【0239】基本的に図5で示される第1の光量調整モードの動作と同等である。 【0240】異なるのは、S2504でA/Dコンバータ2107の電圧値を読み込んだ後、Vo1=VM?(明るすぎ)の判定を行わないことである。 【0241】素子ばらつきによる部品不良は取り付け時に行っているからである。 【0242】S2505以降は、やはり第1の光量調整モードと同様である。 【0243】但し、S2508でNG判定となった場合のS2511での警告表示は、“清掃不十分です”と特化可能である。 【0244】CountX=Xの場合、図10に示されるように、入力閾値VinThXと出力VMの交点を結んだVin−Vout特性直線の上側の範囲は正常判定エリアであり、下側の範囲は不具合判定エリアとなる。 【0245】入力閾値を、初期部品取り付け/交換時の入力閾値VinTh0から、経時変化による光量低下分を考慮した値ViTh1を第3の入力閾値に設定することで、不用意なリカバリーを行わず清掃不十分、または取り付け不良の等の不具合を防止できる。 【0246】さらに、劣化分のマージンがある為不可能な復帰要求をするということもなくなる。 【0247】初期取り付けからユーザが使用を開始、汚れにより清掃を行うまでを図22のVin−Vout特性カーブと図11の検知回数CountX−入力閾値ViTHを用いて説明する。 【0248】例えば、工場取り付け時に、図22に示すように、入力閾値VinTh0として第1の光量調整モードによりOポイントに調整される。 【0249】ここで素子ばらつきの大きいものは除外され、入力閾値が厳しめ(小さめ)であることから取り付け不良が防止される。 【0250】次に、ユーザの使用により素子劣化、汚れにより得られる出力電圧(出力光量)がPポイントまで低下する。 【0251】Voutが検知可能なVh以下であるため、第2の光量調整が行われ、VMが得られるP′ポイントを算出する。 【0252】ここで入力電圧がVinMAXより大きい為、清掃要求を表示するかネットワーク接続手段2414を通じてホストコンピュータ2412に通知して、入力値VinはVinMAXに設定しておく。 【0253】ユーザ使用時は、検知可能ならばある程度の汚れによる光量低下もリカバリーし、かつ度重なる清掃要求をすることもないので長期ノーメンテナンスを実現する(第2の光量調整モード)。 【0254】やがて、汚れがひどくなると清掃通知がなされ、清掃通知を受けたサービスマンの清掃により、PポイントからQポイントまで出力光量は復活する。 【0255】清掃後の確認時において、図11の検知回数CountX−入力閾値ViTH特性カーブに従い、例えば、光学センサの検知回数CountX=20000の交点である入力閾値をViTh1(=F(20000))として第3の光量調整モードによりQ′ポイントになる。 【0256】もし、検知回数CountX=50000の場合はViTh2となる。 【0257】ここでCountMAXは、機械仕様で規定される出力枚数に幾らかのマージンをもたせた回数である。 【0258】なお、図11では、特性カーブを比例直線で示しているが、当該センサの寿命劣化特性により2次曲線その他で示されるのはいうまでもない。 【0259】図22のQ′ポイントは、入力VinQ < ViTh1であれば清掃十分と判断し、再びユーザ使用時の第2の光量調整モードを電源ON時またはジョブ間に行うこととなる。 【0260】このとき、仮に、入力閾値が初期と同じViTh0であれば、VinQ >ViTh0である為、いくら清掃しても清掃不十分とみなされ制御不能になってしまう。 【0261】また、清掃を行っても、PポイントからRポイントまでしか光量が復活しなかった時には、R′ポイントに調整されるがVinR′ > ViTh1である為に“清掃不十分です”表示をする。 【0262】このとき、仮に、入力閾値がVinMAXであると、VinR′ < VinMAXとなり清掃不十分にもかかわらずリカバリーしてしまい、結果として寿命の低下につながる。 【0263】本発明により確実に不具合を防止できる。 【0264】(実施例2)実施例2の画像形成装置は、入力閾値ViTHを算出した後の光量調整モードを、第1の光量調整モードで共通にして、前記実施例1と同等の効果が得られるとともに、処理制御をより簡素化することができる画像形成装置である。 【0265】構成及び回路は実施例1と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。 【0266】図12、図13(B)のフローチャートと、及び図14のVin−Vout特性カーブを用いて実施例2について説明する。 【0267】図12は、本発明の実施例2に用いられる、光量調整モードのフローチャート、図13(B)は、本発明の実施例2に用いられるモード別の入力閾値決定フローチャート、図14は、本発明の実施例2に用いられる、調整時の入出力カーブを示した図である。 【0268】図14で、H、I、J、Kは、素子の性能を示す点、ViI、ViKは、点I、点Kでの入力電圧、VoH、VoJは、点Hの、点Jでの受光素子2155が受光した光量を電圧に変換したもの、ViPreは、調整前の入力電圧である。 【0269】まず、図13(B)のフローチャートでViTHを決定する。 【0270】S3006で、部品取り付け/交換モードか否かの選択をする。 【0271】部品取り付け/交換モードを選択すると、S3007にて入力閾値にViTHに第1の入力閾値ViTh0を設定して第1の光量調整モードへと移行する。 【0272】ViTh0は、機械仕様が許容できるMINであるので、仕様に沿って設定を行う。 【0273】S3006にて部品取り付け/交換モードではない場合は、S3008にて経時劣化を考慮した入力閾値ViThXを算出する。 【0274】ViThXの算出方法は前記実施例1にて述べたのでここでは省略する。 【0275】そして、S3009にて清掃確認モードでないならば、S3011にてViTHに第2の入力閾値VinMAXを設定して第1の光量調整モードに移行する。 【0276】S3009にて清掃確認モードであるならば、S3010にてViTHに第3の入力閾値ViThXを設定して第1の光量調整モードに移行する。 【0277】なお、S3008での第3の入力閾値の算出は、S3009で清掃確認モードと認識した後でも良い。 【0278】そして、図12のS2701において第1の光量調整モードがスタートする。 【0279】実施例2では、光量調整モードは1つである。 【0280】S2702で光学センサ2150にViNを出力し、S2703でVoNを読み込む。 【0281】例えば、図14でHポイントで調整が行われているとすると、ViPreを入力して、S2703で出力VoHを読み込む。 【0282】光量が低減しているので、低減した比率で入力電圧を増加させる。 【0283】VM÷VoN×ViNとなるので、これを図14のHポイントに当てはめると、VM÷VoH×ViPre=ViIとなる。 【0284】このとき、入力閾値ViTHがViIよりも大きければ、S2704で、ViTH>Vin(ViI)と言う関係が成り立つので、S2705において、入力電圧値をViIに設定する。 【0285】図14で、点Iに設定されたことになりS2706で調整を終了する。 【0286】Jポイントでの調整では、同様にS2702にてViPreを入力して2703で出力VoHを読み込む。 【0287】前述の計算式に当てはめると、VM÷VoJ×ViPre=ViKとなる。 【0288】このとき、入力閾値ViTHがViKよりも小さければ、S2704にてVin(ViK)>VinTHとなり、マイコン2108がViK値を出力できない。 【0289】したがって、S2707で、入力電圧値をViTHに設定する。 【0290】この場合には、使用を継続すると、やがて閾値以下になってしまい媒体30の有無が判別不能となるので、S2708で警告表示を行う。 【0291】本実施例により、動作不能となる前に警告表示を行うので、表示どおりの操作を行うことにより、動作不能を回避する事ができる。 【0292】以上のように、入力閾値ViTHを算出した後の光量調整モードを、第1の光量調整モードで共通にすれば、前記実施例1と同等の効果が得られるとともに、処理制御をより簡素化することができる。 【0293】(実施例3)次に、実施例3について、図15のフローチャートを用いて説明する。 【0294】図15は、本発明の実施例3に用いられる光量調整モード別の入力閾値決定フローチャートである。 【0295】実施例3の光量調整モードの動作は、実施例1で示した動作と同様なので省略する。 【0296】まず、S3012にてユーザ調整モードであれば、S3013にてViTHに入力閾値VinMAXを設定して第2の光量調整モードへと移行する。 【0297】S3012にてユーザ調整モードではなく、S3014で部品取り付け交換モードでもないならば、当該光学式センサの検知回数または画像形成装置の出力枚数をCountXとする。 【0298】部品取り付け/交換モードならばS3015にてCountXを零クリアする。 【0299】S3016にてViTHに経時劣化を考慮した入力閾値ViThXを算出し、S3017にてViTHにViThXを設定して第1の光量調整モード(第3の光量調整モード)へと移行する。 【0300】このとき、CountX=0ならば、F(0)=ViTh0となるので、第1の入力閾値と第3の入力閾値を同一の入力閾値とすることができ、第1の光量調整モードと第3の光量調整モードとを同一モードとして扱うことができる。 【0301】このように、実施例3によれば、部品初期取り付け/交換時の第1の光量調整モードと清掃確認時の第3の光量調整モードとを同一モードとして扱うことができ、処理制御をより簡素化できる。 【0302】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、光学式センサの光量の自動調整において、調整時に適切に入力電圧の閾値を設定することで、素子の劣化による光量低下と、取り付けミスや汚れ等による光量低下とを判断し、その判断に合わせて、メンテナンス間隔が長く、素子の寿命面で有利になるように処理して、信頼性を向上させることができる画像形成装置を提供することができる。 【0303】また、媒体の有無を検出する光学式センサと、前記光学式センサの消耗度計測手段と、光学式センサに入力電圧を印加して光量を制御するドライバ部と、光学式センサの出力電流を出力電圧に変換する変換部と、所定の光量と光学式センサの光量を比較する比較手段と、前記比較手段に応じて所定の入力閾値以下の範囲で前記光学式センサに印加する入力電圧を算出する算出手段とを有する画像形成装置において、前記光学式センサ部品の初期取り付け・交換時には前記算出手段は第1の入力閾値以下の範囲で入力値を算出する第1の光量調整モードと、ユーザ使用時には前記算出手段は第2の入力閾値以下の範囲で入力値を算出する第2の光量調整モードと、前記光学式センサの清掃確認時には前記算出手段は前記消耗度計測手段からの計測値によって決定される第3の入力閾値以下の範囲で入力値を算出する第3の光量調整モードからなる光量調整手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置を提供することにより、所定の電流値を入力した際に、所定の出力電圧レベル範囲に入ってない場合は、機械の所望する寿命やメンテナンス間隔を満たす事の出来ない不具合(取り付けミス、ゴミの付着、またはばらつき等)有りと判断し、警告表示する為に、単純な取り付けミス、ゴミの付着等による寿命の低下を防ぐことができ、信頼性を向上させることができる。 【0304】そして、部品が新品である初期取り付け、もしくは部品交換時の第1の光量調整モードでは経時変化による汚れは無く素子ばらつき/取り付け不良要因が大きいことから入力閾値は厳しめ(小さめ)の第1の入力閾値を設定することで、不用意なリカバリーを行わなくなり取り付け不良等の不具合を防止できる。 【0305】ユーザ使用時の電源ON時もしくはJOB間にて行われる第2の光量調整モードではVinMAXを第2の入力閾値に設定することで、紙粉等による多少の汚れは自動調整でリカバリーし、度重なる清掃要求をすることなく長期ノーメンテナンスを実現できる。 【0306】サービスマンによる清掃後の第3の光量調整モードでは、初期部品取り付け/交換時の入力閾値から経時変化による光量低下分を考慮した値を第3の入力閾値に設定することで、不用意なリカバリーを行わず清掃不十分、または取り付け不良等の不具合を防止でき、かつ劣化分のマージンがある為不可能な復帰要求をすることもなくなる。 【0307】また、表示部を有し、各光量調整モードで、前記算出手段が前記各々の入力閾値以下の範囲で入力値を算出できない場合には前記表示部に警告表示を行い、さらに、前記警告表示を前記光量調整モードによって変える事で、より適切で迅速な対応が可能となる。 【0308】さらに、光学式センサの消耗度計測手段としては、当該センサの検知回数カウンタ、または画像形成装置の出力枚数カウンタを利用することで、新たな計測手段の追加をしなくても済む。 【0309】また、光量調整モードを3モードに区分けせずとも、光学式センサ部品交換時には、前記消耗度計測手段からの計測値を零に初期化することで、第1の入力閾値と第3の入力閾値を同一の入力閾値として、部品初期取り付け/交換時の第1の光量調整モードと清掃確認時の第3の光量調整モードとを同一モードとして扱うことができ、より制御を簡素化できる。 【0310】また、ネットワーク接続手段と該ネットワーク接続手段に接続されたホストコンピュータを有し、前記算出手段が前記各々の入力閾値以下の範囲で入力値を算出できない場合に前記ネットワークを通じ前記ホストコンピュータに警告を通知することで、Eメンテナンスを実現し、不必要なサービスマンの訪問がなくなりコスト削減ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年4月24日(2002.4.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066061 【弁理士】 【氏名又は名称】丹羽 宏之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−316217(P2003−316217A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月7日(2003.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願2002−122538(P2002−122538) |
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