| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 岳 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】シートの両面画像形成またはシートの多重画像形成時に、目視上の画像ずれを防止できるようにした画像形成装置を提供する。
【解決手段】シートの1面目に画像を定着した後の画像サイズ及びシートに対する位置を検知するCCD605と、CCD605の検知信号に応じてシートの2面目の画像サイズ及び前記シートに対する位置を補正するコントローラ602と、シート搬送方向及び該シート搬送方向と直交する方向に対して各々コントローラ602の補正基準を任意に設定可能な基準位置入力部614とを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像をシートに形成する画像形成手段と、画像が形成された前記シートに画像を定着する定着手段と、前記定着手段により画像が定着された前記シートの裏面或いは同一面に再び画像を形成する画像形成装置において、前記シートの1面目に画像を定着した後の画像サイズ及び前記シートに対する位置を検知する検知手段と、前記検知手段の検知信号に応じて前記シートの2面目の画像サイズ及び前記シートに対する位置を補正する補正手段と、前記シートの搬送方向及び該搬送方向と直交する方向に対して各々前記補正手段の補正基準を任意に設定可能な設定手段とを有することを特徴する画像形成装置。 【請求項2】 前記画像形成装置と通信する複写用画像読取装置が前記検知手段を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】 1面目に画像を定着した後のシートを前記複写用画像読取装置に搬送する搬送手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 【請求項4】 前記シート上の画像1ページ領域を認識するページ認識手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項5】 前記シートの余白部を認識する画像パターン認識手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記シートの搬送方向と直交する方向の変倍基準となるラインを認識する画像パターン認識手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項7】 前記ページ認識手段からの情報に応じて、前記補正基準を自動補正する演算手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 【請求項8】 前記画像パターン認識手段からの情報に応じて、前記補正基準を自動補正する演算手段を有することを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。 【請求項9】 外部コンピュータとの間で通信する通信手段と、前記外部コンピュータから転送される画像データに基づいて画像形成を行うように制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項10】 前記検知手段により検知された情報を前記外部コンピュータへ転送する転送手段を有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 【請求項11】 前記検知手段は、レジストローラの下流で検知することを特徴とする請求項1,2,10のいずれかに記載の画像形成装置。 【請求項12】 前記検知手段は、前記シートに画像を定着した後に検知することを特徴とする請求項1,2,10のいずれかに記載の画像形成装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンタやファクシミリ、複写機、またはこれらの機能を合わせ持つ複合機等の画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置において、電子写真方式・静電記録方式・磁気記録方式等の適宜の作像プロセス機構により、被記録材であるシート(転写材・感光紙・静電記録紙・印刷紙等)に転写方式(間接方式)、または直接方式で目的の画像情報に対応させて形成担持させた未定着トナー像を熱定着するようにした画像形成装置が広く使われている。 【0003】斯かる画像形成装置において、1面の画像を形成されたシートの裏面に再び画像を形成したり(両面)、前記1面の画像を形成されたシートの同一面に再び画像を形成する(多重)ようにした画像形成装置が数多く提案されている。 【0004】このような画像形成装置において、該画像形成装置内でシートを反転して再び画像形成部へ搬送するものや、ユーザーが画像形成装置外へ排出されたシートを再びシート載置部に載置するものがある。 【0005】両面或いは多重の画像形成を行う場合、両面の場合はシート表裏の画像のずれが、多重の場合はシート同一面での画像ずれが生じることは、プリントされたものの品位を低下させるものである。 【0006】この画像ずれの主な要因としては、シート端部からの絶対的な位置のずれと、シートの1面目が画像を定着した時に生じるシートの熱影響による伸縮である。 【0007】シート端部からの絶対的な位置のずれに対しては、停止しているレジストローラ対のニップにシートを一旦突き当ててから、画像形成部の画像と同期をとってシートの搬送をスタートするものや、レジストローラの代わりにシャッタを用いるもの、シートの搬送を止めずに加減速して画像との同期をとるもの等が、シートの搬送方向のずれを防止するために用いられている。 【0008】また、シートの搬送方向と直交する方向のずれに対しては、シートを斜送ローラにより片側の壁に突き当てて位置を補正するものや、センサによってシート端部の位置を検出し、画像位置を補正する方法等が取られている。 【0009】シートの伸縮については、シートとしては主に紙が使用されているので、紙の場合は水分蒸発による縮みが原因で、1面目より2面目の方が大きな画像になってしまう。 【0010】また、樹脂のシートを使用する場合は、熱膨張でシートが伸び、2面目の方が小さな画像になってしまう。よって、シートの1面目に対して一律に2面目の画像を予測変倍して補正を施したり、画像を定着した後のシートのサイズを搬送路中にて検知して、一律に補正を施すようにした画像形成装置が提案されている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】近年においては、小部数印刷の場合、版の作成が必要でないこのような画像形成装置を印刷機代わり使用することがあり、印刷機並みの画像ずれ(表裏で0.1mm以下)の性能が要求されている。また、所謂コピー紙だけではなく、多種多様のシートマテリアルに対する対応が望まれており、シートの一例として、厚紙(150/m2以上)やコート紙等が挙げられる。 【0012】しかしながら、上述したシートの定着による伸縮については、紙種、紙厚により一定でなく、また、紙の繊維の目により長手と短手でも異なり、更に、1面目の画像の濃さによっても異なる。紙の場合は、大きくても1%以内の収縮であるが、このような画像形成装置で主に使用される最大サイズA3(420mm)に対しては、0.1%の収縮でも0.42mmであるため、目標とするところは、その1/10の0.01%レベルを考慮しなければならない。 【0013】この問題に対して、上述のような紙の縮み具合を検知或いは予測して一律に補正を掛ける方法では、印刷機並みの性能を達成するには不十分である。 【0014】印刷の場合、出力されたものを製本することが多く、例えば、図10に示すような2枚の両面に画像形成されたシート1001,1002から表裏表紙を除く左開き6ページの製本について説明する。 【0015】図11(a)は、1,2ページ見開きに「あ」の文字が描かれており、順に図11(b)は、3,4ページに「い」が、図11(c)は、5,6ページに「う」が描かれている冊子で、中央部は2箇所ステイプルされている。 【0016】このような場合、図12(a)に示すように、1枚目のシート1001の表には「あ」の左半分と「う」の右半分の画像が描かれ、また、図12(b)に示すように、2枚目のシート1002の表には「い」の文字(画像)が、更に2枚目シート1002の裏には「あ」の右半分と「う」の左半分の画像が描かれている。 【0017】しかしながら、1枚目のシート1001と2枚目のシート1002の中心がずれると、図13に示すように、1,2ページの見開きに「う」の一部が見えてしまったり、平行線がずれてしまったりする。 【0018】上述したシートの伸縮による表裏の画像の倍率違いも、ずれの要因となる。このようなずれは、微小なずれでも非常に目立ち易く、印刷機としての要求は、このような場合を想定しているためで、特殊な用途以外は、全域においてずれを抑えることは必要としない。 【0019】本発明は上述したような従来技術に有する問題点を解消するためになされたもので、その目的は、シートの両面画像形成またはシートの多重画像形成時に、目視上の画像ずれを防止できるようにした画像形成装置を提供することである。 【0020】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、画像をシートに形成する画像形成手段と、画像が形成された前記シートに画像を定着する定着手段と、前記定着手段により画像が定着された前記シートの裏面或いは同一面に再び画像を形成する画像形成装置において、前記シートの1面目に画像を定着した後の画像サイズ及び前記シートに対する位置を検知する検知手段と、前記検知手段の検知信号に応じて前記シートの2面目の画像サイズ及び前記シートに対する位置を補正する補正手段と、前記シートの搬送方向及び該搬送方向と直交する方向に対して各々前記補正手段の補正基準を任意に設定可能な設定手段とを有することを特徴する。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図9に基づき説明する。 【0022】図1は、本実施の形態に係る画像形成装置(例えば、電子写真方式のカラー複写機)の概略構成を示す断面図である。 【0023】図1に示す画像形成装置は、走査光学系を有するリーダー部1で読み取った画像情報を光電変換して画像形成部2に転送し、給紙部3によって給送されたシートSに対して画像形成部2において画像形成が行われる。画像形成後のシートSは、定着装置4に搬送されて、熱及び圧力を印加されて転写画像が定着される。一連の電子写真プロセス工程については、公知であるので詳細説明は省略する。 【0024】(リーダー部)原稿台ガラス11に載置された原稿Dは、光源及び反射ミラー郡を有する走査光学系12により光照射され、その反射光は、縮小レンズ13を介してCCD14に結像されて光電変換がなされ、A(アナログ)/D(デジタル)変換された後、この画像情報はメモリへ転送される。最大原稿サイズは、LTR、またはA3としている。原稿台ガラス11の上には自動原稿送り装置5が設置されている。原稿トレイ51に載置された原稿を分離部(図示省略)にて1枚ずつに分離し、その後、無端状の搬送ベルト52にて原稿台ガラス11上に送られる。原稿は、走査光学系12により画像を読み取られた後、原稿トレイ51上に戻される。 【0025】(給送部)複写機の下部には、シートSを積載収納した給紙カセット31が着脱可能に装着されている。ピックアップローラ32に連結された図示しないソレノイドが待機時にはオン(ON)してピックアップローラ32はシートS面上から離間している。次に、シートSを給送する時には、前記ソレノイドがオフ(OFF)してピックアップローラ32はシートS面上に接する。そして、回転駆動を受けているピックアップローラ32によって1枚目のシートSの給送を行う。ピックアップローラ32の駆動は、搬送ローラ(図示省略)よりタイミングベルト(図示省略)を介して伝達される。 【0026】ピックアップされたシートSは、前記搬送ローラ及びリタードローラ(図示省略)によって挟持搬送される。前記搬送ローラは、シートSの搬送方向に回転駆動を受けており、また、前記リタードローラは、図示しないトルクリミッタを介してシートSの搬送方向とは逆方向に回転駆動されている。従って、1枚目のシートSの先端側は前記搬送ローラと前記リタードローラとの間に1枚しかないので、シートSと前記リタードローラとの間の摩擦力にトルクリミッタが負けて、前記リタードローラはシートSの搬送方向に回転する。 【0027】次に、2枚のシートSが重なった場合、それらのシートSが前記搬送ローラと前記リタードローラとの間の挟持部に達すると、1枚目と2枚目のシートSの摩擦力は前記トルクリミッタに負けて、前記リタードローラはシートSの搬送方向に対して逆回転するため、最上側の1枚のシートSみが先行して分離給送される。仮に、複数枚のシートSをピックアップしてしまった場合でも、上記と同様な動作で最上部に位置する1枚のシートのみが先行して分離給送される。 【0028】以上のようなシートSの給紙動作により、積載されたシートSを1枚ずつ給送することを可能としている。 【0029】(搬送部)給紙部3により給送されたシートSは、その先端をレジストローラ22で一旦止められ、画像形成部2によって形成された画像に合わせて再び給送されて、転写部にて画像の転写が行われる。レジストローラ22の回転駆動は、図示しないクラッチの連結により行われ、その制御は、画像形成装置本体のコントローラにより行われる。 【0030】(画像形成部)リーダー部1によって原稿画像が読み取られて画像処理された後、保存された画像メモリ内の情報から、レーザー発光部21は、図示しないレーザードライバによりレーザー光を発光する。そして、ポリゴンミラー20の回転によって感光ドラム23の母線方向に走査させて、予め帯電器24によって帯電させてある感光ドラム23の外周面に潜像を形成する。この潜像は、感光ドラム23の周囲に設けた現像器25によって現像され、図示しない転写ベルト上に載置されたシートSに、転写帯電器26によってトナー像が転写される。シートSへの画像転写後に、感光ドラム23の外周面に残留するトナーは、クリーニング器27によって除去される。 【0031】本画像形成装置は、4つ(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の同一構成の画像形成部を連続的に配置して、各々読み込まれた画像を各色に色分解して多重転写することで、カラー画像を形成するものである。 【0032】(定着部)画像形成部2においてトナー像を転写されたシートSは、搬送ベルト8によって定着装置4に導かれ、該定着装置4の定着ローラ及び加圧ローラを通過する際に、熱及び圧力が印加されて、トナー像がシートSに融着される。 【0033】(両面搬送部)定着装置4を通過したシートSは、内排紙ローラ61を通り、片面プリント及び両面プリント2面目の場合には、フラッパ62により外排紙ローラ63側へ導かれ、該外排紙ローラ63により画像形成装置外部へ排出される(図2参照)。両面プリント1面目の場合には、図示しないソレノイドによりフラッパ62は反時計方向に回動し、下方のパスへ導かれる(図3参照)。フラッパ62の動作は、シートSへの画像定着後のフラッグ64をシートSが押し倒し、フォトインタラプタ65がフラッグ64の未検知信号に変化したのと同時に行われる。 【0034】内排紙ローラ61は、図2に示すように、駆動が入力される大径ローラ61aと連れ回りする2本の小径ローラ61bとで構成され、シートSを湾曲させて通紙しながら該シートSのカールの補正を行っている。また、これらローラ61a,61bの長手方向の長さは、最大サイズ以上の長さに設定されているので、シートSへの画像定着後の不均一な温度差や、圧力差による所謂コロ跡を生じることはない。 【0035】フラッパ62により偏向された両面画像形成における1面目のシートSは、スイッチバック部66へ導かれ、シートSの後端が所定位置を通過した時点で反転ローラ67を逆転することで、両面搬送路69へ搬送される。再給紙ローラ70の位置にシートSが到達すると、該シートSの搬送を一旦停止し、該シートSの2面目の画像がメモリ内に準備できていれば、再び該シートSの搬送を開始し、1面目と同様に2面目に画像を形成する。若し、メモリ内に2面目の画像の準備ができていない場合には、画像形成装置本体のコントローラからのOK信号が出るまで、停止状態を維持する。 【0036】次に、本実施の形態に係る画像形成装置におけるシートサイズの検知動作について、図4を用いて説明する。 【0037】図4は、レジストローラ22から第1番目の感光ドラム23(図2において最右端に位置する感光ドラム)までの配置状態を示す一部を省略した斜視図である。 【0038】上述のように、レジストローラ22のニップ部(図示省略)にシートSの先端部を突き当てた時に、シートSの腰によりその先端部がレジストローラ22に平行に倣い斜行が矯正される。レジストローラ22の下流には、照明28とラインCCD29が対向して配置され、その長さは、最大シートサイズの巾より長く且つシート巾全域の長さを検知することが可能なように設定されている。従って、シートSがレジストローラ22によって再び搬送されると、ラインCCD29によりシートSの搬送方向と直交する方向の絶対位置及びシートSの巾、シートSの搬送方向先端が検知できる。 【0039】レーザー発光部21から発光されたレーザーは、シートSの搬送方向と直交する方向の絶対位置により書き出しタイミングを補正され、P1から感光ドラム23の母線に沿って図中矢印方向400に潜像を形成する。シートSの搬送方向のレーザー書き出しタイミングは、上記シートSの先端検知時から所定時間経過後に書き出しを始めるが、レーザー発光部21から転写部までの長さL1よりもシートSの先端検知位置から転写部までの長さL2の方が長いので、シートSの先端を検知してからレーザーの書き出しタイミングを補正することが可能となっている。勿論、両面画像形成時のシートSの1面、2面両者について上記補正を行っている。 【0040】また、画像形成については、上述のように原稿を本画像形成装置のリーダー部1により読み込んで複写するコピーモードと、パソコン(パーソナルコンピュータ)等、外部機器より画像データを直接画像メモリ部に転送するプリントモードとを備えている。 【0041】上述したように、シートSの種類や厚さ、画像によってシートSの伸縮量が異なるため、本実施の形態では、テストプリントを行い、これをリーダー部1にて読み込むことで、シートSの両面の表裏画像を合わせている。 【0042】まず、コピーまたはプリントする1面目の画像をテストプリントモードにて出力すると、図5に示す内排紙ローラ61を通過した後に、図示しないソレノイドにより時計方向に回動されたフラッパ71(図5の1点鎖線)に沿って上方にシートSは導かれる(図5参照)。テストプリントは、図1に示す搬送路72を通り、原稿台ガラス11に送られた後、搬送ベルト52によって所定の位置に載置される。テストプリントは、通常コピー時同様に走査光学系12を介しCCD14にて画像が読み込まれる。テストプリントは、読み取られた後、自動原稿送り装置5の外に排出される。勿論、テストプリントは、自動でリーダー部1へ送らずに、ユーザーによる手作業で行っても良い。CCD14は600dpiの解像力であるため、その1画素の約40μmが解像力である。勿論、もっと解像力の高いCCDを用いても良いし、走査方向の解像力は、走査速度を遅くすることで高めることが可能であるため、テストプリントモード時は走査速度を遅くしても良い。 【0043】図6は、本実施の形態に係る画像形成装置の電気系統の構成を示すブロック図であり、同図において、601はコンピュータ、602はコントローラ、603は画像パターン認識部(画像パターン認識手段)、604はページ認識部(ページ認識手段)、605はCCD(図1におけるCCD14に相当:検知手段)、606はA/D変換部、607は画像処理部、608は画像変倍部、609は画像位置演算部、610は収縮率演算部、611は収縮率メモリ、612は紙種設定部、613は操作部、614は基準位置入力部、615は画像メモリ、616はビデオコントローラ、617はレーザードライバ、618は画像形成部、619はラインCCD(図4におけるラインCCD29に相当:検知手段)である。 【0044】コントローラ602は、CCD605,619の検知信号に応じてシートSの2面目の画像サイズ及び前記シートSに対する位置を補正する機能を有する。画像パターン認識部603は、ページ間等、画像の無い余白部、ページ割付等を認識する機能と、シートSの搬送方向と直交する方向の変倍基準となるラインを認識する機能とを有する。また、ページ認識部604は、出力シートS上の原稿画像1ページ領域を認識する機能を有する。また、パターン認識部603とページ認識部604とにより、ページ間に跨る画像、またはページ間の余白部を認識するようになっている。基準位置入力部614は、シートSの搬送方向及び該シートSの搬送方向と直交する方向に対して各々コントローラ602の補正基準を任意に設定することが可能である。 【0045】テストプリントは、従来例の図12(a)に示すサンプルの1枚目を例にとると、図7に示すように、画像の他にシートSの四隅部に十字マークA,C,F,Hとその中心に十字マークB,D,E,Gを描く。図7において、矢印700はシートSの搬送方向である。 【0046】リーダー部1にて原稿画像の読み込みを行った後、シートSの搬送方向の基準としてB−Gを結ぶ線X0、シートSの搬送方向と直交する方向の基準としてD−Eを結ぶ線Y0、各々の基準よりシートSの四隅部の十字マークまでの距離X1,X2,Y1,Y2及びシートSの端部までの距離Y3,X3,X4を画像位置演算部609により算出する。 【0047】次に、各々について予め描いた距離と比較し、X1,X2,Y1,Y2について収縮率演算部610により各々収縮率を算出して、その算出値を収縮率メモリ611に保存する。 【0048】以上の収縮率を用いて実際の出力時にはシートSの2面目に画像変倍部608により画像変倍処理を施すが、シートSの2面目のY0位置は、ラインCCD619により検知されたP1側のシートSの絶対位置よりY3をもって決定される。シートSは、熱収縮以外にも元々持っているサイズのばらつきがあるため、1,2面目のシートSの先端基準を互いに同一に設定しないと、サイズばらつき分だけずれが生じてしまう。従って、シートSの2面目のX0は、シートSの先端が反転しているため、ラインCCD619により検知されたシートSの先端からX4をもって決定される。次に、上記の収縮率を掛けた画像をY0,X0各々を基準にして書き込む。即ち、ここでは製本画像のため、2つの画像「(あ)の左半分と(う)の右半分とY0’ライン」はY0,X0ライン基準になるように書き込みタイミングを制御して印字する。 【0049】以上のようにシートSの両面に画像形成を行うことで、シートSの表裏の画像ずれを防止することを可能としている。 【0050】収縮率メモリ611は、複数のシートSの種類に対してメモリを持ってユーザー入力によって適宜呼び出せるようにしても良い。 【0051】また、算出された収縮率を用いてシートSの1面目を変倍(拡大)した画像にして、2面目を変倍しないようにしても良い。 【0052】更に、品位を高めるために、本実施の形態では、変倍の基準位置であるX0,Y0を画像のセンターのみならず、任意に可変できるようになっている。 【0053】図7では、製本時に最もずれが目立つのは、文字の上にあるページに跨ったライン701である。従って、ページ認識部604とパターン認識部603とによりページ間の中央部に跨る画像を発見した場合、そのポイントをもって変倍の基準とする。 【0054】図7では、ラインを認識してY0’をY’方向の変倍基準とし、Y1’,Y2’の収縮率を算出して、シートSの2面目のY0’基準としてY3’を用いる。 【0055】図8は、1枚のシートSの表面に4面のページを割り付けた状態を示す図である。本実施の形態では、1ページ毎の中心にX01,X02,Y01,Y02の複数の基準を設け、収縮率演算部610により各々収縮率を算出して、シートSの2面目の補正処理を施すものである。 【0056】図9は、X及びYに多数の基準を設け、収縮率演算部610によりマトリックス状に収縮率を算出して、シートSの2面目の補正処理を施す例を示す図である。 【0057】このように、複数の基準を設ける場合は、画像変倍部608による画像変倍処理における互いの不整合が生じるが、パターン認識部603により、ページ間等、画像の無い余白部を認識し、該余白部にて前記不整合を解消する。また、パターン認識部603によりページ割付を認識して、隣り合うページを判別し、読み込んだ伸縮データを異なるシートSの補正処理に用いても良い。 【0058】本実施の形態では、パターン認識及び基準位置決定を自動としているが、操作部613により、ユーザーが基準としたいポイントを手動で入力するようにしても良い。また、パソコンから画像データを直接本画像形成装置に転送するプリンタモードの場合は、テストプリントを読み取った後に、位置情報や算出された収縮率データを前記パソコンに送り返し、プリンタドライバソフト上でユーザーが各種設定を行えるようにしても良い。 【0059】また、本実施の形態では、リーダー部1にて画像を読み込んでいるが、シートSへの画像定着後の両面搬送路途中に画像認識可能なセンサを配置して、1面目の画像を読み込むようにしても良い。 【0060】また、本実施の形態では、画像の変倍を行う際に画像処理にて行っているが、例えば、シートSの搬送速度を変えたり、ポリゴンミラー20の回転速度を変化させることにより、画像の倍率を変えるようにしても良い。 【0061】また、フォーマットだけを先に多数コピーして、その後に別の画像や文字をアドオンしてコピーするような多重画像形成を行う場合にも、同一のシートSを2回通すので、本発明は適用可能である。 【0062】更に、本実施の形態においては、カラー複写機或いはカラープリンタの両面画像形成について説明したが、シートSをスイッチバックしない多重複写或いは多重プリントにも本発明は適用可能であり、また、モノクロ複写機及びモノクロプリンタにも適用可能である。 【0063】 【発明の効果】以上のように、本発明の画像形成装置によれば、1回目の画像定着後の画像サイズ及びシートに対する位置を検知する検知手段の検知信号に応じて、2回目の画像サイズ及びシートに対する位置を補正する際に、シート搬送方向及びシート搬送方向と直交する方向に対して各々補正手段の補正基準を任意に設定可能にすることで、最も画像ずれの目立ち易い部位を基準に変倍を掛けられるため、目視上の画像ずれを防止することができ、高品位の画像を形成することが可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
|
| 【出願日】 |
平成14年4月23日(2002.4.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081880 【弁理士】 【氏名又は名称】渡部 敏彦
|
| 【公開番号】 |
特開2003−316208(P2003−316208A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月7日(2003.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願2002−121001(P2002−121001) |
|